河東碧梧桐(1873-1937)は、高浜虚子と共に子規門下の双璧と目された近代俳句の巨匠。
子規没後の明治俳壇は、碧梧桐による新傾向俳句が、全国を席巻・風靡した。俳句の革新とその可能性を追究して、多種多様に変化した初期から晩年までの全俳句から秀句二千句を精選して、多彩絢爛な碧梧桐俳句の全貌を伝える。
併せて俳論三篇を収録。
目次
凡例
新俳句
春夏秋冬
続春夏秋冬
新傾向句集
八年間
碧
三昧
俳論
新傾向大要
無中心論
二十年間の迷妄
解説(栗田靖)
略年譜
索引
流れたる花屋の水の氷りけり
から松は淋しき木なり赤蜻蛉
摘み草の藤にこぼるゝ袂いとほし
君を待たしたよ桜ちる中をあるく
ローマの春の人々の腰してこの石
発行所:株式会社 岩波書店
発行者:山口昭男
文庫版 455頁
定価(本体900円+税) |
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