■ 新刊 ■  上杉美保子句集 
星祭
豊文社出版
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花菜風十句

 抱き合ふ円空仏や花菜風
 糠床に錆釘入るる薄暑かな
 梅雨晴間熱き湯で拭く古畳
 秋灯掌で重ね塗る和蝋燭
 炉に盥かぶせて鮑小屋閉ざす
 水牛の涎地につく大暑かな
 母の日の子の手料理のオムライス
 嫁ぐ子の背流しやる星月夜
 サイパンに果てたる父の墓洗ふ
 亡き母の細き指ぬき冬桜
  

 
 
[ 栗田やすし序より ]
 美保子さんの俳句を一言で言えば「生活に根ざした俳句」と言えるのではなかろうか。(中略)旅吟にあってもその眼はその地に息づく生活に注がれているのである。(中略)生活にしっかりと根を据え、生きていることの喜び悲しみに目をそらすことなく誠実に生きて来られた証であろう。
 
 
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