トップページへ戻る
トップページへ戻る 見たい項目をクリックしてください。 伊吹嶺TOPICSへ 伊吹嶺NEWSへ
平成21年度伊吹嶺オフ句会模様
 
平成21年7月11日(土)〜12日(日)
 
 去る7月11日(土)〜12日(月)に平成21年度伊吹嶺オフ句会が東京の築地、佃島、月島、深川界隈で行われました。関東支部の皆さんのおかげで21名の参加を得て、盛大に行われました。
 今年のオフ句会は関東支部の皆さんの十分な下見を基に若者の健脚向きの吟行コースを設定していただきました。事前の予報では雨マークでしたが、天候に恵まれ、無事終えることが出来ました。
 1日目:10:00に東京駅八重洲口集合後、まず築地市場の自由散策。ターレー(市場を縦横に荷役用として走っている運搬車)が走っているのを避けながらの吟行。句にするのは難しそうだったが見るものは新鮮。築地の寿司屋で昼食後、聖路加病院を経て、佃島へ。佃島では盆祭の屋台組みなども見ることが出来た。そのまま月島で夕食。句会後、その日は解散。元気組は夜の銀座を散歩。
 2日目:地下鉄清澄白河駅集合後、深川界隈で芭蕉のゆかりの地を吟行。ここには相撲部屋も多かったが、現在は名古屋場所中でひっそりとしていた。昼食の深川飯(浅蜊御飯)後、2回目の句会。
 2日間を通して会員皆さんの熱心さ、句会後も次々と質問が出る活発さには敬服。
 参加者がそれぞれの思い出を大切にしたいと思い、皆さんから思い思いの参加の感想を頂きました。
以下に皆さんの感想、写真、句会の1句などを掲載します。(隆生)
 楽しみにしていましたオフ句会が、終ってしまいました。男性の参加者の多い吟行で、いつも私が学んでいます句会とはと少し違った雰囲気で新鮮でした。健脚の一灯さんを先頭によく歩き、万歩計をお持ちの方からお聞きしましたら、1日で1万7千歩だったそうです。夜の銀座へ(銀ぶら)出かけられた方は、2万歩を超えたかもしれませんね。次の日も、よく歩きました。東京駅近くでの打ち上げまで、笑いの絶えない吟行で、皆さんの温かい心をしっかり実感しました。東京勢の細やかな気遣いや、チームワークの良さに感謝、感謝です。私は、次の日も、川越在住のМさんに川越の名所を案内をしていただき充実した3日間でした。来年は、どんなオフ句会になるのでしょうか? 楽しみです。以下参加されました方からのメールです。(矢野孝子)

オフ句会をお世話下さいました、一灯さん始め東京地区の方々には厚くお礼を申し上げます。お陰様で、今まで見たことがなかった築地市場、佃島等等を見学することが出来、さらに東京の奥深さを実感に致しました。東京地区の方々に宜しくお伝え下さいませ。有り難うございました。藤田岳人)


 オフ句会参加の皆様、お疲れさまでした。久々の連衆の笑顔にお会いでき、また句会では多くの佳句にお目に掛かれ、まことに有意義な二日間を過ごさせて頂きました。早くも次回はどこで、どんな連衆と句会が持てるかと楽しい夢を見ております。今回参加が適わなかった連衆に次回はお目に掛かりたいものです。(武藤光晴)

今回は 勝手な都合で中途半端な参加をさせて戴き、申し訳なくまた有り難く思っております。 句会には参加しないので句は作らなくても良いな・・・と思っていたのですが、短冊を渡されてしまい、苦しみながら歩いておりました。気もそぞろで失礼なことも多かったと思いますが、どうぞお許し下さい。短冊を書いている間に、皆さんが昼食のお店に移動されたので、あわてて追いついて店頭で一灯さんに短冊を渡すことができました。皆さんにちゃんとご挨拶できなくて申し訳ありませんでした。皆さんが親しげに話されている姿や、句帳に書き込まれている姿が、とても新鮮で、自分もこの伊吹嶺の一員なんだなぁ・・という感を新たにしました。誌上で皆さんの御句を見るときに、より親近感が湧くと思います。またご一緒させて戴ける機会がございましたら、ぜひよろしくお願い致します。(渡辺慢房)

本日はお先にご無礼いたしました。本当に充実の一日でした。東京の句会、インターネット句会の方々のおかげで、楽しく有意義な吟行でした。吟行は句作に苦労するのがならいで、たいした俳句も出来ず仕舞いでしたが、皆様のご苦労のことを思えば、帰りの新幹線で頭をひねり・・・・いつもですと眠気に負け、ぐっすりの帰路ですが、何とか俳句の世界に入ったまま帰宅しました。 出来栄えはもう一歩というところでしょうか? 欅句会はじめ東京の皆様には大変お世話になりました。次に皆さんとお会いできることを楽しみにしております。(内田陽子)

一日だけの参加でしたが、一年ぶりのオフ句会は緊張しながらも充実した 楽しい時間でした。深川は何度か行ったことのある所でしたが、吟行で歩いてみるとたくさんの 新しい発見がありました。普段いかに物を見ていないかということを痛感しました。路地に植えられているたくさんの草花、店の佇まい、町の音など名所、旧跡だけが吟行地ではないと思いました。今回の経験を普段の俳句作りにも役立てていきたいと思います。伊吹嶺全国俳句大会、参加させていただく予定です。またお会いできるのを 楽しみにしております。ありがとうございました。(関根切子)

楽しみにしていたオフ句会もあっけなく終ってしまいました。 長期予報の雨との予報を覆し晴れ男と晴れ女のパワー全開の楽しい吟行でした。東京支部の皆様のご案内で見所満載の二日間でした。  孝子さんの情報によると、一日で2万歩とか、、、、。 体重だけが自慢の私はどうりで足の裏が痛くなるはずです。 同じところを歩いて同じ物を見て、それぞれ捉え方が違うところが吟行の面白いところです。  私はオプションの銀ブラに参加して 岐阜の田舎では味わえないレトロなビアホールに案内していただいたことが忘れられない思い出になりました。 みんなの心はもう次回のオフ句会に飛んでいます。今回都合で参加されなかった人も来年もそんな楽しい句会が企画されていることを頭の隅に入れて置いてください。 東京の皆様お世話になりました。 そして参加の皆様お疲れ様でした。(坪野洋子)

 
 
東京で50年以上暮らして居ながら、生活の場としてほとんど馴染みのなかった佃,月島、深川に、先輩の方々と俳句の世界として訪れることが出来きたこと、大いに勉強になり感謝していたしております。 築地市場の豊洲移転が問題になっていますが、移転されれば近代化されても情緒のないものになることは間違いありません。東京も伝統ある文化の保存にもう少しお金を使うべきと痛感いたしました。私の参加している仲間の雑学勉強会は年1回話題提供の義務があります。8月は私の当番ですが、俳句を始めて3年ということで、没後50年の虚子について感想を話すことにしています。昨日,今日と虚子の疎開していた小諸(疎開先の虚子旧居が残っていて公開されている。鎌倉の旧居は他人の住居。)に行き千曲川の鮎を堪能してきました。俳句を始めたおかげでいろいろと新しい経験ができ楽しんでいます。諸先輩のご指導よろしくお願い申し上げます。(栗生晴夫)

 私にとっては、奈良、岐阜についで3回目のオフ句会でした。10名の同人の方々と同時間に同じ場所を吟行させていただき、 写生の視点、表現などあらゆる点で数限りない多くを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。もっともっと多くの方が参加されたらいいのになぁ、と思った二日間でした。(佐藤とみお)

2日間天候にも恵まれ楽しく過ごさせていただきました。これも国枝先生はじめ遠方よりお越しくださった皆々さまのご理解とご協力のお陰と感謝しております。同人の方々の素晴らしいお句を今一度読み返し、成る程と感心しながら勉強させていただいております。有難うございました。(菊池佳子)


 オフ句会は東京でと言うことで訳もわからず参加いたしました。築地、深川と一度は足を運んだことのあるところでした。今回は同人の方に混じっての参加でかなり緊張もしていました。何とか吟行句の詠み方を学べないかと楽しみにしておりました。結構ハ-ドな二日間でしたが皆様のタフさにも驚いた次第です。俳句には体力も重要と理解できた二日間でした。(三井あきを)

オフ句会は大変楽しく充実した時間を過ごせました。HP句会でおなじみの同人が沢山参加され同じ場所を同じ時間を使っているのにどうしてこんなに上手に作句できるのか感心させられました。(森垣昭一)


 お天気心配していましたが、ほどよく晴れた曇り空のお天気に恵まれた吟行でした。お世話していただきました一灯さんをはじめ、関東の皆さま有り難うございました。吟行会の良さは、同じ場所を吟行しても、それぞれ視点や景の切り取り方が違うので、本当に勉強になるということです。今は、築地の活気や、佃島、深川の下町の風情の余韻に浸っているところです。私は東京在住の子どもの家に泊まり、翌日みすずさんに案内していただき、孝子さん、東京の会員さんとともに、今話題の川越も堪能させていただきました。今回お会いできなかった皆様とは、来年是非ご一緒できたらと思います。(伊藤範子)

初めての吟行でした。写生とは何か 教わったように思います。これを期に励みます。(福井 北人)


 オフ句会楽しく過ごさせていただきました。築地市場の見学が印象に残りました。また、夜の銀座を案内していただき、よい思い出になりました。(岩本千元)


 かんかん照りにもならず、雨にもならず、おかげさまでいい吟行句会ができました。遠方よりこられた方々有難うございました。佃島では盆踊りの準備中でしたが、初日の13日の夜、出掛けてみました。8時までは子供の部の踊りで、参加した子供へは、120円の駄菓子引換券の祝儀。8時から9時は大人の部で、櫓の上で太鼓を叩きながら単調な盆踊りの唄で、私も川施餓鬼の祭壇におまえりしたあと、踊りの輪に20分ほど参加しました。(齊藤眞人


東京での初めてのオフ句会。暑くて、沢山歩いて、でも充実した楽しい二日間でした。名古屋方面からおいで頂いた方々、本当にありがとうございました。名古屋の先輩同人の方々の上手さには、感嘆いたしました。とても良い勉強をさせていただきました。心よりお礼申し上げます。来年のオフ会に、また元気でお会いしましょう!!(鈴木みすず)


 一灯はついこの間までオフ句会に参加するだけの立場にありましたがいつの間にかオフ句会を企画運営する立場になっていました。ご参加のみなさんが親睦を深め同じコースを吟行して佳句にまとめて選と合評する楽しさは格別で、みなさん大いに勉強になりHP俳句会、いぶきネット俳句会でのレベルアップに繋がっていくことと期待が確信になりました ご都合で参加出来なかったみなさんも次回は遠慮なさらず思い切って参加なさるよう期待いたしています。
 遠くからご参加のみなさんの為と盛り沢山のやや強行軍のコースでしたが昨日今日の酷暑前で移動時間もお互いに話が弾み、それでいて句会では佳い句が続出、五句選に悩むほどでした。ありがとうございました(中野一灯)


奥の細道出立の採荼庵

築地市場の説明

市場の構内

場内市場は狭い通路

買いたい物はいっぱいあるのだが

市場の裏は隅田川1

市場の裏は隅田川2

築地の波除神社

場外市場のにぎわい

聖路加の蘭学碑

佃島で(後ろは聖路加病院)

干潮の佃堀

佃島の盆踊り屋台

もんじゃ焼きの夕食

月島で1回目の句会

健脚組の夜の銀座めぐり

2日目の芭蕉出立の地(「伊吹嶺」の旗で出立)

元大鵬部屋

芭蕉神明社

孝子さんと2日目参加の切子さん

2日目参加の慢房さん

芭蕉庵跡

深川めしよりビール

今回のカメラマンの一灯さんと光晴さん

2回目の句会
オフ句会の1句(第1回句会)(順不同)
鮎の箱手鉤をかけて引摺れり 岩本 千元
ラムネ飲む子らの井戸端会議かな 梶田 遊子
捌き台洗ふ漢の日焼け顔 菊池 佳子
魚河岸や塩屋の軒に江戸風鈴 森垣 昭一
腑分け図を刻む石碑や百日紅 三井あきを
紺色の日除けの深し佃煮屋 齊藤まこと
風涼し歩み止める橋の上 福井 北人
中天に廊聖路加の街涼し 矢田 涼
すし塚に詣で鮨食ふ築地かな 武藤 光晴
初鮭の木箱に滲む斜里の文字 佐藤とみお
葉桜や流れゆたかな隅田川 栗生 晴夫
残り香の錆びしくちなし諭吉の碑 中野 一灯
仲買の胸揺らしゆく溽暑かな 鈴木みすず
筆太に鰤の高値や梅雨の河岸 内田 陽子
黒南風やマスト煤けしポンポン船 伊藤 範子
黒揚羽巾三尺の露地抜けて 藤田 岳人
百合匂ふ三尺露地の行き止り 坪野 洋子
水無月の研ぎ具合みる指の腹 矢野 孝子
洲走りの泥つつきあふ佃堀 国枝 隆生
オフ句会の1句(第2回句会)(順不同)
アロハ着てウクレレ担ぎ友来たり 岩本 千元
鎮もるる芭蕉稲荷や苔の花 森垣 昭一
遠投の張り上ぐる声朝曇 三井あきを
緑の実まばらに太きプラタナス 福井 北人
相撲部屋の甕に太りし金魚かな 菊池 佳子
鉄錆の太き閂墓所涼し 齊藤まこと
旅立ちの目差し涼し蕉翁像 栗生 晴夫
夏萩や風に吹かるる芭蕉像 関根 切子
合歓は実に芭蕉稲荷の石蛙 佐藤とみお
一ミリに満たぬ目高の目の透ける 武藤 光晴
下町に小さきダーツ屋凌霄花 鈴木みすず
相撲部屋の甕にひしめく大金魚 渡辺 慢房
開け放つ薄暑の辻のビリヤード 中野 一灯
白桔梗すつくと伸びて染み抜き屋 伊藤 範子
白南風や仙台堀の水蒼し 藤田 岳人

納涼や銀座に路上ジャズ演奏

坪野 洋子
勝手口にトマトを育て相撲部屋 矢野 孝子
ウクレレをかつぎ来る友涼しかり 国枝 隆生
 << トップページへ戻る
copyright(c)2003-2007 IBUKINE All Right Reserved.