トップページへ戻る
トップページへ戻る 見たい項目をクリックしてください。 伊吹嶺TOPICSへ 伊吹嶺NEWSへ
■■ NEWS ■■

 『俳句』2024年12月号  ・「作品8句」に国枝隆生同人の「一揆の地」が紹介されました。
その内の一句 
   鯔跳ぶや潮の満ち来る一揆の地 国枝隆生
・「令和俳壇」入選
★井上康明 選
佳作 海鳴りや海の日の声笑ふやう  河村仁誠
   蛇口から止まぬ滴や敗戦日   加藤剛司
   水打つて棚経僧を迎へけり   加藤ゆうや
★小林貴子 選
推薦 砂残るエスパドリーユ夏の果  加藤剛司
佳作 雲の峰渚を渡る水牛車     齊藤眞人
★櫂未知子 選
佳作 瓜冷やす秘密の井戸の蓋開けて 加藤剛司
★白濱一羊 選
佳作 縦列に連なつてをり蝉の殻   伊藤みつ子
   夏休み孫叱るなと子を叱る   加藤ゆうや
★森田純一郎 選
佳作 相聞の歌碑をなぞりぬ蝸牛   富田範保
 『俳句四季』2024年12月号  ・「四季吟詠」入選
★足立賢治 選
秀逸 試歩に出て蹴り損ねたる梅雨茸   国枝隆生
★山本比呂也 選
佳作 山車方の顔赤らめて辻廻し     富田範保 
★鈴鹿呂仁 選
佳作 秋涼し子と酌み交はす酒旨し    石橋忽布
 『俳壇』2024年12月号  ・俳壇月評 荒川英之さんが6ページに亘って、総合誌10月号作品から11句を鑑賞。そのうちの1句、
 白桃の羞ぢらふばかり紅兆し      田島和生
・「俳壇雑詠」入選
★今瀬剛一 選
佳作 落鮎の身をくねらせて産卵す    富田範保
俳人協会愛知支部秋季俳句大会
2024.10.27
貞奴の銀の耳かき木の実落つ  伊藤みつ子 大会賞

空濠に残る餌場や虫の秋    奥山比呂美 入選賞
懐炉乞ふ貞の手紙やそぞろ寒  奥山比呂美 入選賞
小鳥来る文化のみちの椋大樹  松永 敏枝 入選賞
柿たわわ絵付け長屋の廃れ屋根 伊藤 克江 入選賞
鳥渡る絵付け長屋の残る街   栗田せつ子 入選賞

懐炉乞ふ貞の手紙やそぞろ寒  奥山比呂美 田口風子特選賞
彩ガラス開ければ庭に萩の花  松永 敏枝 若原康行特選賞
秋冷や館の壁に眠る貝     大島 知津 加藤哲也特選賞
貞奴の銀の耳かき木の実落つ  伊藤みつ子 河原地英武特選賞
城垣に刻印探す秋日和     久野 和子 中村龍明特選賞
桃介の書斎は二畳丸火鉢    山﨑 育子 栗田やすし特選賞

 『俳句』2024年11月号  「令和俳壇」入選
★星野高士 選
佳作 ギター弾く指先の汗拭ひつつ   加藤剛司
   青年の長き朗読沖縄忌      野崎雅子
★井上康明 選
佳作 桜桃忌ガラス天井壊さばや    河村仁誠
★五十嵐秀彦 選
佳作 冷房の地下どこまでも大手町   加藤剛司
★小林貴子 選
佳作 ジャズドラムめきて雷耳を打つ  福谷龍彦
   尾っぽよりするり抜け出す生簀鱧 富田範保
★成田一子 選
秀逸 冷房の地下どこまでも大手町   加藤剛司
★森田純一郎 選
佳作 皺伝ふ語り部の汗原爆図     吉田春陽

「俳句手帳 冬・新年」掲載
もう逢へぬ友かも知れず賀状書く    栗田やすし
着陸の機内でかぶる冬帽子       田嶋紅白

境内は草履に替へて悴める       田嶋紅白
 『俳句四季』2024年11月号  ・巻頭3句より
  夜仕事や銀のトレーに塩むすび    河原地英武
・四季吟詠選者による「季語を詠む・うつ田姫」から
  みちのくの頬ふつくらとうつ田姫   河原地英武
・「四季吟詠」入選
★河原地英武 選
特選 投げ入るる糶札に跳ね屑金魚    久野和子
秀逸 目覚めての大きな息や桜桃忌    水谷仁士
   草を食む馬の鼻息飛蝗とぶ     玉井美智子
   竪穴の住居の群や柿は実に     鈴木英子
   厚き雲湧きて枇杷の実黄金色    金原峰子   
★坂口緑志 選
秀逸 織豊の絵巻を今に川祭       富田範保 
 『俳壇』2024年11月号  ・俳壇月評 荒川英之さんが6ページに亘って、総合誌
9月号作品を鑑賞。そのうちの1句、
 炎天下地震の瓦礫へ積む瓦礫     中川雅雪
・「俳壇雑詠」入選
★森田純一郎 選
佳作 川の邪鬼払ふがごとき夜振の灯   富田範保
 『俳句』2024年10月号  ・「合評鼎談」8月号を読む「俳人スポットライト」欄に金原峰子さんの「四谷 千枚田」から3句取り上げられています。その内の一句
  夏空を映し耀ふ千枚田   金原峰子
・「令和俳壇」入選
★夏井いつき 選
佳作 金魚売る森進一に似た男     加藤剛司
★森田純一郎 選
佳作 夏旺ん城下を走る女性車夫    音頭惠子
   貼りついて涙の形あまがへる   加藤剛司
★小林貴子 選
佳作 信長忌予報と違ふ雨しとど    加藤剛司
★成田一子 選
佳作 充ちたりてよりの空しさソーダ水 伊藤みつ子

『俳句四季』202410月号  ・「四季吟詠」入選
加古宗也 
秀逸 ビニル袋くもる朝採り胡瓜の気   野島秀子

佳作 青葉光壁にピッケル・村田銃    金原峰子
   青葉闇願掛け水を二度三度     国枝隆生
   母の日や着物の丈は鯨尺      水谷仁士
加藤耕子 
秀逸 河鹿鳴く御裳濯川に口漱ぐ     富田範保
和田華凛 
秀逸 曲家の厩の跡や五月闇       石橋忽布
『俳壇』202410月号

・俳壇月評 荒川英之さんが6ページに亘って、総合俳句誌8月号作品から12句を鑑賞。そのうちの1句、
   早苗田に小さき靴あと学校田     金原峰子
・「俳壇雑詠」入選
山田貴世 選
佳作 船下りて地にころげたる祭稚児   富田範保

辻桃子 選
佳作 祭稚児化粧落さぬまま家路     富田範保 

 『俳句』2024年9月号  ・「令和俳壇」入選
★五十嵐秀彦 選
佳作 電源を消して緑夜を放ちけり   加藤剛司
『俳句四季』2024年9月号  ・「四季吟詠」入選
★足立賢治 選
秀逸 春月や地震跡しるき千枚田     安藤一紀
佳作 草笛を吹いていつしか石舞台    国枝隆生
   上げ馬は桜吹雪を潜りけり     水谷仁士
★山本比呂也 選
秀逸 茹で若布揉むも掬ふも棒一本    富田範保 
佳作 初午のきつねの嫁に髭の痕     野島秀子
佳作 棕櫚の花湾をけぶらすにはか雨   金原峰子
★鈴鹿呂仁 選
秀逸 色街の面影残す街薄暑       石橋忽布
 『俳壇』2024年9月号  ・俳壇月評 荒川英之さんが6ページに亘って、総合誌
7月号作品から14句を鑑賞。そのうちの1句、
  葉桜を少し奥まりあゆちの水     加藤耕子
・「俳壇雑詠」入選
★能村研三 選
佳作 己が影跨ぎ浮苗挿しにけり     富田範保
★藤田直子 選
佳作 早乙女の頬の泥跳ね黒子めく    富田範保
★森田純一郎 選
佳作 読み難き万葉歌碑や蝸牛      富田範保
『俳句』2024年8月号  ・ 「俳人スポットライト」に金原峰子さんの「四谷 千枚田」と題した新作7句が紹介されました。その内の一句
   夏空を映し耀ふ千枚田     金原峰子
・「令和俳壇」入選
★成田一子 選
秀逸 開港の絵図に遊郭リラ匂ふ  富田範保
★山田潤子 選
佳作 一仕事終へてひと風呂茶摘唄 河村仁誠
   夫起きる気配の中の朝寝かな 伊藤みつ子
★井上康明 選
佳作 花万朶水上バスは国旗立て  谷口千賀子
★五十嵐秀彦 選
佳作 朧夜や硝子の中を走る人   加藤剛司
★小林貴子 選 
佳作 よく見れば人に水かき春日傘 河村仁誠
★白岩敏秀 選
佳作 開港の絵図に遊郭リラ匂ふ  富田範保
★白濱一羊 選
佳作 亀鳴くや水戸黄門の高笑ひ  河村仁誠
   夫起きる気配の中の朝寝かな 伊藤みつ子
・俳句手帳「秋」掲載
蔓引いて傘で受けたる零余子かな  横井美音
職替へて休みがちなる夜学生    河村仁誠
綾子の忌声聴きたくて句碑撫づる  栗田せつ子
『俳句四季』2024年8月号  ・「四季吟詠」入選
河原地英武 
秀逸 木偶泣かせ海女に褒めらる指遣ひ  野島秀子

   閏日や先生の傘裏返る       玉井美智子
   陶工の妻大甕に目高飼ふ      久野和子
   花選れば白きばかりや春愁     井上千保子   
   手を合はす園児の列や花御堂    金原峰子
佳作 花の朝笛を合図に山車発てり    国枝隆生
   色男てふ神酒を酌み冬ぬくし    荻野恵子
   保護猫の親子顔寄す春彼岸     鈴木英子
   読み返す外科の手続き花の雨    水谷仁士
   晴ればれと新雪纏ひ伊吹山     安藤一紀
坂口緑志 
特選 アルプホルン響む穂高の雪解縞   富田範保     
山下幸典 
佳作 永き日やヒマラヤ杉の影伸びる   石橋忽布
『俳壇』20248月号 ・「俳壇雑詠」入選
辻桃子 選
佳作 海峡を潜れば蝦夷地遅桜      富田範保
 『俳句』2024年7月号 ・「合評鼎談」5月号を読む「作品8句」欄に栗田やすし顧問の「白椿」から4句取り上げられています。その内の一句
  白湯滾る音を聞きゐる寒明忌   栗田やすし
・「令和俳壇」入選
★成田一子 選
推薦 北大路欣也が怒鳴る春炬燵     加藤剛司
★山田潤子 選
佳作 朝芝にぬれぬれと出づ大みみず  谷口千賀子
★森田純一郎 選
佳作 春泥を飛び越えてゆくランドセル  伊藤みつ子  
佳作 風光る御裳濯川に手を浸し     音頭惠子
★井上康明 選
秀逸 朝芝にぬれぬれと出づ大みみず  谷口千賀子
佳作 水草生ふ池の主なる外来種     河村仁誠
★小林貴子 選
佳作 雛の間夜半はひひなの宴かも    谷口千賀子
★白岩敏秀 選
佳作 児の声の母に似てきし桃の花    音頭惠子
 『俳句四季』2024年7月号  ・新鋭16句より荒川英之さんが「梅雨の月16句」を発表、うち1句
  校門を閉めて仰げり梅雨の月     荒川英之
・「四季吟詠」入選
★加古宗也 選
秀逸 合掌家どれも見得切る土雛     国枝隆生
   半ば身を殻より出せり大浅蜊    富田範保
佳作 キルト仕上ぐ端切れ千枚春立てり  野島秀子
   貼り薬茶卓の上に春兆す      水谷仁士
   祖母の手に我が手重ねし春火鉢   金原峰子
★田島和生 選
秀逸 梅東風や噴煙白き浅間山      奥山ひろ子
★和田華凛 選
佳作 珠洲焼の壺に一枝猫柳       石橋忽布
 『俳壇』2024年7月号  ・「現代俳句の窓」に加藤剛司さんの「イカリング」と題した6句が発表されました。そのうちの1句   
虹色を捩りて鱒の釣られけり   加藤剛司
 令和5年度犬山観光俳句年間賞  ★犬山市観光協会賞
小春蹴り花魁道中ゆく城下  外宮多恵子
 『俳句』2024年6月号 ・「令和俳壇」入選
★白濱一羊 選
秀逸 煤払ひ過ぎて我が家でなきごとし   河村仁誠 
★山田閏子 選
佳作 被災地の祈りを胸に雛飾る       伊藤みつ子
 『俳句界』2024年6月号  ・特集「消えゆく梅雨?~環境問題と俳句」にて国枝隆生さんが
「エッセィ作句の現場で感じる環境問題」の部において
「知ることと行動すること」と題して2ページを発表。
『俳句四季』20246月号   ・「四季吟詠」入選
★足立賢治 選
佳作 縄電車枇杷のお花を潜りけり    水谷仁士
   雪降れり時間の束を積むやうに   井上千保子
★山本比呂也 選
秀逸 海鼠突く木の葉のごとく揺るる舟  富田範保 
   地球儀のどこかで戦火寒に入る    国枝隆生
佳作 蘆の芽に長き影置く落暉かな    宮川千賀子
   梅七分塞馬の墓に詣でけり     鈴木英子 
   ポインセチア新米ママの子守歌   金原峰子
★山田佳乃 選
佳作 歌ひ切る最後の第九寒昴      村田和佳美
★鈴鹿呂仁 選
佳作 岩海苔を椀に溶かせば能登の味   石橋忽布
 『俳壇』2024年6月号 ・「俳壇ワイド作品集」に伊藤範子さんの「桜東風」7句が発表されました。そのうちの一句  残る鴨天守の影を崩さずに    伊藤範子
・「ウルトラアイ」に櫻井勝子さんの句集『機町』が紹介されました。
廃墟めく女工宿舎や凌霄花      櫻井勝子
「俳壇雑詠」入選
★今瀬剛一 選
佳作 乱杭の空きを待つかに春鷗   富田範保
★山田貴世 選
佳作 島の灯のおぼろに針路とる漁船 富田範保
★辻桃子 選
佳作 館を出てペンギン歩き遠足児  富田範保
 『俳句』2024年5月号  ・「作品8句」に栗田やすし顧問の「白椿」が紹介されました。その内の一句
友逝けり闇に散り敷く白椿
・「合評鼎談」に3月号の俳人スポットライト」から田嶋紅白氏の「菅浦」から4句取り上げられています。
・「角川全国俳句大賞」
★三村純也 選
秀逸 散居村一望にして稲の秋    平松公代

「令和俳壇」入選
★森田純一郎 選
佳作 戦況で終はるニュースや大晦日  加藤剛司
佳作 挨拶はベランダ越や干蒲団    野崎雅子
★星野高士 選
佳作 戦況で終はるニュースや大晦日  加藤剛司
★井上康明 選
佳作 本の山崩し崩して春待てり    河村仁誠
佳作 肌脱ぎの肩怒らせて弓始め    富田範保
★「俳句手帳」夏 掲載
馬小屋に安産札や木曽薄暑       栗田せつ子
「おっかあ」と聞こゆる母の日の鴉   福谷龍彦
 俳人協会愛知県支部総会懇親句会
2024年4月21日
★大会賞 残雪の伊吹はるかに渡舟待つ    栗田せつ子
★入選賞 葉桜の風通ふ岸エイト拭く     伊藤範子
  〃  大道芸風船ひよいとひねり犬    服部鏡子
     残雪の伊吹はるかに渡舟待つ    栗田せつ子
★山本比呂也・佐怒賀直美 特選
     葉桜の風通ふ岸エイト拭く     伊藤範子
★栗田やすし 選
     葉桜の風通ふ岸エイト拭く     伊藤範子
     古書店に百均の棚花の雨      川島和子
     奏楽堂舞台抜けゆくつばくらめ   林 尉江
     ゆく春や傾ぐ埴輪のうつろな目   奥山比呂美
     白き脚揃へ青鷺すくと立つ     平松公代
『俳句四季』20245月号  ・四季吟詠選者による「季語を詠む・金雀枝」から
  金雀枝や愛も戦も蜜を欲る    河原地英武
・「新・作句のポイント」と題して、河原地主宰が
「選句時に気をつけている」ことと添削例3句を説明。
・「俳句四季」全国俳句大会第24回予選通過作品発表より
  ガウディーの見し造形や寒満月    安藤一紀
・「句のある風景」から関根切子さんが吾妻橋の思いと5句発表
  初夏や潮の香とどく吾妻橋      関根切子
・「四季吟詠」入選
河原地英武 
秀逸 許されぬ恋もありけり歌かるた   伊藤みつ子

   冬ざれや巌と化して犀眠る     野島秀子
   寒に入る子安地蔵の頬まどか    久野和子
   教へ子が自治会長に春兆す     鈴木英子   
   手術へと寒き心地の担送車     国枝隆生
佳作 伊豆の海見んと高きに登りけり   安藤一紀
   刑務所の赤きレンガや月天心    水谷仁士
   押し分けて高く掲ぐる大熊手    荻野恵子
   凩や児らは渦巻く風となり     井上千保子
坂口緑志 
秀逸 雪に寝て雪に逝きけり寒立馬    富田範保     
山下幸典 
佳作 飄々と生きし君逝き独楽揺るる   石橋忽布
『俳壇』20245月号 ・巻頭エッセィにて河原地主宰が「神なかりせば」と題して発表。
・「俳壇雑詠」入選
能村研三 選
佳作 蓮根掘る鍬大胆に細心に      富田範保

藤田直子 選
秀逸 寒蜆舟に篩へば命鳴る       富田範保

佳作 弓を引く口一文字淑気満つ     富田範保
森田純一郎 選
佳作 寒行僧起きて半畳寝て一畳     富田範保
 NHK俳句2024年4月14日 ★西山睦 選
特選 亡き妹の真白き日記にクローバー    神長誉夫 
第29回内藤丈草を偲ぶ俳句大会 2024年4月 ★犬山市長賞
  城垣に凭れて温くし丈草忌     酒井とし子
★犬山城白帝文庫賞
  水車から飛び散る光石蕗の花    松岡美千代    
★秀逸賞
  虎落笛廃墟と化せし輪島町     豊田紀久子

各選者の特選句
★加古宗也 特選句
  着ぶくれて三人掛けの真ん中へ   松岡美千代
  城垣に凭れて温くし丈草忌      酒井とし子
  食べ歩く城下賑やか燕来る      音頭惠子
★加藤 耕子 特選句
  虎落笛廃墟と化せし輪島町     豊田紀久子
★加藤 哲也 特選
  風船を置きて何処へ薬売り     久保田誠
  しやぼん玉ひかり取り合ふ兄いもと 二村満里子    
★栗田 やすし 特選
  城垣に凭れて温くし丈草忌     酒井とし子
  春立つや造酒屋に嬰の声      久野和子
★坂口 緑志 特選
  水車から飛び散る光石蕗の花    松岡美千代
  枯菊を焚けばほのかに香りたつ   谷口千賀子
  風光る稚魚の群れゐる五十鈴川   長谷川妙好
 『俳句』2024年4月号 「令和俳壇」入選
★森田純一郎 選
佳作 呼び込みの声なつかしき年の市      齊藤眞人
『俳句四季』20244月号  「四季吟詠」入選
加古宗也 
秀逸 ベランダへ栗鼠来る日和毛糸編む  野島秀子

佳作 紙漉きて午後の天気のはなしなど  河村仁誠
   秋深し背丈とどかぬガラス拭き   荻野恵子
加藤耕子 
特選 牡蠣剥くや郷土力士の幟立て    富田範保
秀逸 エプロンを洗ふ勤労感謝の日    井上千保子
   木曽長良またぐ鉄橋鯔飛べり    安藤一紀
田島和生 
秀逸 藩校の暗き厨や隙間風       奥山ひろ子
和田華凛 
秀逸 顔見世や「松葉」の蕎麦で温まる  石橋忽布
『俳壇』20244月号 ・ウルトラアイ(句集俳書展望)山本光江句集『風光る』から3句抄出、うち1句   未来てふ少女の墨書冬ぬくし   山本光江
・「俳壇雑詠」入選
今瀬剛一 選
佳作 朝戸風入れて一礼寒稽古      河村仁誠

   雪積みて野に立ちつくす寒立馬   富田範保
辻桃子 選
佳作 指いまだ老いずエレキ弾く四温   富田範保
 『俳句界』2024年3月号 河原地主宰の「新作巻頭3句」が掲載されました。
能登半島地震で被災された僚誌「風港」の皆さんへのエールの3句とのことです。
そのうちの3句目をご紹介します。

   燕来よ風の港をたかだかと   英武 
 『俳句』2024年3月号  ・「俳人スポットライト」に田嶋紅白さんの「菅浦」と題した新作7句が紹介されました。そのうちの一句    
  村掟しるす古文書春を待つ    田嶋紅白
・「令和俳壇」入選
★小林貴子 選
佳作 三十度づつのピザパイ文化の日   加藤剛司
★白岩敏秀 選
佳作 云はでもの事云ひし夜の髪洗ふ   山田万里子
★山田閏子 選
佳作 さいはての囚人の墓小鳥来る    谷口千賀子
★森田純一郎 選
佳作 み熊野や古道に藤の返り花     谷口千賀子
『俳句四季』20243月号 ・坂口昌弘氏による「忘れ得ぬ俳人と秀句」に栗田やすし
顧問について2ページに亘って論評される。
・「四季吟詠」入選
★関森勝夫 選
秀逸 故郷へ一夜泊まりの墓掃除     安藤一紀
佳作 抽斗に金色バッチ夜学の灯     水谷仁士
★山本比呂也 選
佳作 よき所一つ褒めやる夜学生     井上千保子
   歩道までケーキはみ出す聖夜かな  河村仁誠
   胞衣塚の地に湧くやうに残る虫   国枝隆生
   紅葉照る雲の高さに登りきて    富田範保   
★鈴鹿呂仁 選
佳作 石臼の蕎麦挽く音や新酒酌む    石橋忽布

『俳壇』20243月号   「俳壇雑詠」入選
能村研三 選
佳作 お磨きの香炉くすみて初時雨    河村仁誠

   丹田にマグマを蔵し山眠る     富田範保
藤田直子 選
佳作 顔見世の切符忍ばせ喜寿祝     河村仁誠
   
   渦に陽を集め葉牡丹紅を濃く    富田範保
『俳句』2024年2月号  ・ 新刊サロンの「西生ゆかりが評する角川書店の新刊」欄に田嶋紅白さんの句集「無番地」が紹介され、情報と省略のバランスを大切にして作句されている、との評。
「令和俳壇」入選
★白濱一羊 選
佳作 道草の長き言ひ訳穴惑ひ    音頭恵子
★山田閏子 選
秀逸 職替へて休みがちなる夜学生   河村仁誠
佳作 迷ひなき鋏の音や松手入     音頭恵子
★星野高士 選
佳作 青空を讃へ讃へて曼珠沙華   福谷龍彦
「俳句手帖」春 掲載
涅槃図の嘆きの樹々は枯れてをり   栗田やすし
猫の子の薄くれなゐの鼻に土     河原地英武
湯に放ち黒が翠に新若布       野崎雅子
『俳句四季』20242月号 ・四季吟詠選者による「季語を詠む・木の根明く」から
 竜門を翔けよと恩師木の根明く    河原地英武
・「ある日の俳人・河原地英武」にてある金曜日の24時間の
記録が掲載される。「今は我が人生のなかで最も多忙な時期」と述べる。

・「四季吟詠」入選
河原地英武 
秀逸 伊勢湾に処暑の白雲動き出す    水谷仁士

   頬杖の秋思の一指思惟仏      伊藤みつ子
   手に掬ふ光の温み今年米      国枝隆生
   南吉の墓へ露草あふれさす     野島秀子
   干し芋の端に吊るせり鷹の爪    久野和子
   秋の天キッズダンサー胸揺らし   廣中みなみ
佳作 法師蟬駆け込み寺に鳴きしきる   鈴木英子
   秋風や茶柱二つ相寄らず      井上千保子
   スポーツの日ぱつと広ぐる足の指  長崎マユミ
坂口緑志 
佳作 きゆきゆと鳴く手押しポンプや水澄みぬ 富田範保     
山下幸典 
佳作 降り止まぬ淡海の雨や秋寂し    石橋忽布

『俳壇』20242月号  ・「ウルトラアイ・句集、俳書展望」で玉井美智子さんの
1句集『海ほほづき』から3句紹介される。
・「俳壇雑詠」入選
今瀬剛一 選
佳作 切れ味の良き鋏音松手入れ     富田範保

山田貴世 選
佳作 海桐の実爆ぜ満願の札所寺     富田範保

辻桃子 選
佳作 見舞客絶えし窓辺に赤とんぼ    河村仁誠

   風なきはむしろ不憫や敗荷     富田範保
 『俳句』2024年1月号  全国結社マップ第四弾に「伊吹嶺」が紹介されています。
新刊サロンの「西生ゆかりが評する角川書店の新刊」欄に山本光江さんの句集『風光る』が紹介され、人生の妙味が感じられる一冊との評。

「令和俳壇」入選
★山田閏子 選
推薦 花野行く杖つく夫の後を行く    野崎雅子
★森田純一郎 選
秀逸 嵐電の窓に小さき大文字      河村仁誠
佳作 流れ藻の匂ふ湖北の晩夏かな    加藤剛司
★白岩敏秀 選
佳作 金印は賽子ほどや地虫鳴く     富田範保
★白濱一羊 選
佳作 吸ふよりも吐く息長し生身魂    井上千保子
〃  秋あかね飛び交ふ野外コンサート  齊藤眞人
★成田一子 選
佳作 ボンカレーゴールドが好き生身魂  加藤剛司
『俳句四季』20241月号  「四季吟詠」入選
田島和生 
秀逸 秋風や亜浪学びし小諸塾      奥山ひろ子

池田琴線女 
佳作 秋色に染まる湖暮色濃し      石橋忽布
加古宗也 
秀逸 五分粥に卵を落す終戦日      国枝隆生
佳作 朝寒の乾布摩擦をにぎやかに    河村仁誠
   梅雨晴間伊吹の嶺にちぎれ雲    水谷仁士
   鼻太き万治石仏早稲香る      野島秀子
加藤耕子 
秀逸 身を撓はせ船頭漕ぎぬ鵜飼舟    富田範保
   球体は宇宙のかたち露の玉     井上千保子
『俳壇』20241月号  「俳壇雑詠」入選
野村研三 選
佳作 赤子ほど撫でて宥めて柿を干す   河村仁誠
藤田直子 選
佳作 虫送り田んぼアートは二回り    河村仁誠
 『俳句四季』202312月号  荒川英之さんが、今推奨したい名句集として、沢木欣一『地聲』
を取り上げて二ページにわたって論考している。
即物性を重視する欣一が『地聲』に唯美的傾向を示していると
結論づけている。
「四季吟詠」入選
★関森勝夫 選
佳作 神楽舞ふ巫女の襟足涼しげに    水谷仁士
★山本比呂也 選
特選 スコッチの氷片鳴らす夜の秋    国枝隆生
秀逸 手裏剣のごと滝を跳ぶ鮎掬ふ    富田範保
佳作 鎌倉古道滴りひかる切通し     野島秀子
   目つむれば我と一つに蟬時雨    井上千保子
   毛虫這ふ慰霊碑横の鉄兜      長崎マユミ
 『俳壇』202312月号  「俳壇雑詠」入選
今瀬剛一 選
佳作 闘牛の涎たらたら地の灼くる    富田範保
山田貴世 選
秀逸 頬に指立ててみ仏秋愁ふ      富田範保
 『俳句』2023年12月号 「合評鼎談」 10月号を読む
俳人スポットライト・栗田せつ子さん「遠郭公」から「瑠璃鳴いて御嶽の晴れ極まれり」が取り上げられました。

「令和俳壇」入選
★星野高士 選
佳作 踊る子の横顔少し大人びて       伊藤みつ子
★小林貴子 選
佳作 インフィニティ風呂に夕焼の溢れけり  高柳杜士
★山田閏子 選
佳作 欠伸の子背負ひて帰る地蔵盆      河村仁誠
  小林一茶197回忌全国俳句大会 2023年11月19日 ★長野県俳人協会賞 
★能村研三 選 秀逸
★若井新一 選 秀逸
   上布織る秘伝と云ふは口伝へ    富田範保
★中原道夫 選
秀逸 灼くる影均すグランド整備員    富田範保
★井上弘美 選
佳作 船の水尾交す海峡海猫渡る     富田範保
★小澤實 選
佳作 揺れづめの馬のふぐりや虫送り   富田範保
★宮坂静生 選
佳作 夜振の火鬼火のごとく荒れ狂ふ   富田範保
★若井新一 選
佳作 夕河岸の床を朱に染め魚血抜き   富田範保
★一茶の里投句箱入選作品
佳作 俳聖てふ古りし扁額たんぽぽ黄   森垣一成
〃  終焉の一茶の土蔵風薫る      中野一灯
〃  をだまきの花のさゆらぐ位牌堂   伊藤範子
〃  黒姫へ向かふ車窓や青林檎     大島 篤
〃  窓のなき一茶旧居や走り梅雨    国枝隆生

俳人協会愛知県支部秋季 刈谷俳句大会2023年10月29日 ★入選賞
城跡はなべて日だまり小鳥来る  伊藤範子

★加藤かな文特選
黒髪の艶の椎の実拾ひけり    牧野一古

★入選
秋日差す窓辺明治の手織機    久野和子
小鳥来る於大の像の肩丸し    小田二三枝
本丸の跡に棗の実の熟れて    角田勝代
手を胸の於大座像や秋思濃し   服部鏡子(栗田やすし選)
猫ねまる亀城の木陰秋うらら   加藤ゆうや(栗田やすし選)
行く秋の城に刈草匂ひけり    奥山比呂美
空高し於大屋敷へ子らの声    金原峰子
家康の生母ふくよか鵙の声    廣中みなみ
 『俳句』2023年11月号 「角川俳句賞」に矢野孝子さんの50句「印象派」が予選を通過されました。
「俳句手帖・冬、新年の部」に採録
蓮根掘見てゐて畦を踏みはづず        横井美音
「令和俳壇」
★井上康明 選
佳作 カタカナの捕虜の葉書や戻り梅雨  音頭惠子
★小林貴子 選
推薦 アンタレス探すカレーの煮ゆるまで 加藤剛司
★櫂未知子 選
佳作 少年の釣りに倦みたる跣足かな   加藤剛司
★白濱一羊 選
佳作 少年の釣りに倦みたる跣足かな   加藤剛司
『俳句四季』202311月号 季語を詠む 宿木(四季吟詠選者)
   宿木や上げ下げ窓の診療所      河原地英武
「作品8句 誓子の海」より
   カヤックのいつしか点に秋の海    富田範保

「四季吟詠」入選
河原地英武 
特選 日焼の子声張り上げて寄付つのる  井上千保子
秀逸 木五倍子の実しだるる谷戸の岐れ道 野島秀子
   部屋干しの匂ふ芒種の六畳間    国枝隆生
   玄関に吊るす魔除けの花火殻    河村仁誠
佳作 春まつり子供相撲の行司役     水谷仁士
   九の段がすらすら言へて立葵    伊藤みつ子
   眼帯の猫がすり寄る広島忌     鈴木英子
   重ね塗る色の濁りや啄木忌     岡田佳子
   家々の道に供華置く島涼し     廣中みなみ
   青時雨ベンチの下に猫宿る     大島知津
   慰霊碑に丸き献花や雲の峰     長崎マユミ
坂口緑志 

秀逸 月に干し日に干し熨斗となる鮑   富田範保

『俳壇』202311月号

「俳壇雑詠」入選
藤田直子 選
佳作 笑む遺影掲げて山車の町を練る   富田範保

森田純一郎 選
佳作 頬に指立てて秋思の女神仏     富田範保
 

 『俳句』2023年10月号  「俳人スポットライト」に栗田せつ子さんが「遠郭公」と題して新作七句を発表されました。その内の一句
    晴れきざす御嶽近し遠郭公      栗田せつ子
「令和俳壇」入選
★森田純一郎 選
秀逸 梅雨の蝶妓王の墓にもつれあふ     谷口千賀子
佳作 魚河岸へ香水拭ふ女将かな       河村仁誠 
★小林貴子 選
佳作 あの頃に戻すなと老慰霊の日      音頭恵子
★白濱一羊 選
佳作 めまとひや見ぬふりをする痴話喧嘩   伊藤みつ子
 第62回俳人協会全国俳句大会 2023.9 ★大串章 選
特選 王妃の名木札に残し薔薇枯るる  富田範保
★櫂未知子 選
入選 春耕や妻に微かな力こぶ     河村仁誠
〃  児に譲る髪止めひとつ一葉忌   山本光江
★栗田やすし 選
入選 表札に残る子らの名つばくらめ  大嶋福代
〃  一病を神に委ねて土筆摘む    国枝洋子
★中坪達哉 選
入選 貝寄風や古地図のままの町歩む  富田範保
★西村和子 選
入選 清明の風を通して畳拭く     林 尉江
★福永法弘 選
入選 表札に残る子らの名つばくらめ  大嶋福代
★松尾信隆 選
入選 清明の風を通して畳拭く     林 尉江
★森田純一郎 選
入選 降る雪に身じろぎもせず寒立馬  富田範保
『俳壇』202310月号  「俳壇雑詠」入選
今瀬剛一 選
佳作 叱られてうなだれてゐる扇風機    河村仁誠

山田貴世 選
佳作 昨夜の雨後生大事に蓮葉揺る     富田範保

辻桃子 選
佳作 懐に児を抱きしめて青時雨      河村仁誠
『俳句四季』202310月号  「四季吟詠」入選
田島和生 
秀逸 まづ団扇配り絵解きの始まれり   奥山ひろ子

加古宗也 
秀逸 萩焼の茶渋そのまま新茶汲む    国枝隆生
〃   生き埋めのごとき砂風呂蟹走る   富田範保
佳作 夏兆す汽水に群るる鯔の稚魚    野島秀子
  昭和の日戦争ごつこ陣地とり    水谷仁士
加藤耕子 
秀逸 天保の読めぬ黄表紙曝しけり       河村仁誠

今瀬剛一 
秀逸 日当りに片栗の花震へづめ        安藤一紀
 『俳句』2023年9月号  「新刊サロン」に、栗田せつ子さん句集『師恩』横井美音さん句集『加賀しぐれ』が紹介されました。
「合評鼎談 7月号を読む」に横井美音さんの「風薫る」より2句鑑賞

「令和俳壇」入選
白濱一羊 選
推薦 「おっかあ」と聞こゆる母の日の鴉   福谷龍彦
成田一子 選
佳作 行く春や大歳時記を戻す棚       伊藤みつ子
〃  「おっかあ」と聞こゆる母の日の鴉   福谷龍彦
森田純一郎 選
佳作 身の内を風ゆく心地更衣        富田範保
〃  卯月浪裸燈あかりの伊根舟屋      谷口千賀子
井上康明 選
佳作 女郎蜘蛛網の真中に身じろがず     音頭惠子
★小林貴子 選
佳作 「おっかあ」と聞こゆる母の日の鴉   福谷龍彦
白岩敏秀 選
佳作 卯月浪裸燈あかりの伊根舟屋      谷口千賀子
〃  箱庭に置く銀紙のメガソーラー     河村仁誠
『俳句四季』20239月号 

「四季吟詠」入選
関森勝夫 
佳作 春めくや師の句碑訪ねん伊豆の里  安藤一紀

   葉桜のざわめき抜けて山車の笛   国枝隆生
   荒東風や背番号なき新人戦     河村仁誠
山本比呂也 
秀逸 川波に遅れて泳ぐ春の鴨           富田範保

   針箱に母が畳みし紙風船      野島秀子
佳作 手にとればいのちのしめり落椿   井上千保子
 

『俳壇』20239月号  「俳壇雑詠」入選
野村研三 選
佳作 堂無人無心に廻る扇風機     富田範保

森田純一郎 選
佳作 蟬鳴くや津波を知らぬ松ばかり  富田範保
 『俳句』2023年8月号   「俳人スポットライト」に荒川英之編集長が 「夕涼」と題した新作七句を発表されました。そのうちの一句 
夏霞かかりて淡き医王山         荒川英之
 
「令和俳壇」入選
★白濱一羊 選
佳作 ひょいひょいと返すたこ焼夏隣   音頭惠子
★森田純一郎 選
佳作 湯に放ち黒が翠に新若布      野崎雅子
★井上康明 選
佳作 アブラカダブラ北窓を開きけり   加藤剛司
★五十嵐秀彦 選
佳作 蟇交る裏も表も無きままに     加藤剛司
★「俳句手帖」秋の部  採録
身に入むや人に時間といふ薬       伊藤みつ子
 『俳句四季』2023年8月号  「八月の季語」として河原地主宰が2ページに亘って
季語の背景と自作の句を執筆

「四季吟詠」入選
河原地英武選
秀逸 石鹸玉ストローの先重さうに    伊藤みつ子

   クローバーの花輪礎石に座して編む 富田範保
   耳噛まれ戻りし猫や寒の月     岡田佳子
   湿原の風の匂ひや幣辛夷      国枝隆生
佳作 柿若葉匂ふ大和の古墳道      森靖子
   鶯の鳴き交はす朝古墳山      長崎マユミ       
   馬屋出しの藁に縋れる冬の蝿    安藤一紀
   花馬酔木覆ふ去来の小さき墓    鈴木英子
   鐘楼の軒に弾めり恋雀       久野和子
   教会の白き十字架花水木      大島知津
   ネクタイの水色眩し入学式     廣中みなみ
   座敷雛姫をほしがる男の子     水谷仁士

 『俳壇』2023年8月号 荒川英之さんが『俳壇』8月号にて
「沢木欣一論 社会性の鉱脈」として6ページに亘り特別寄稿。

「俳壇雑詠」入選
★今瀬剛一 選
佳作 浴衣着て精進落としの酒二合   富田範保
佳作 国境を越え来て黄砂窓汚す    加藤ゆうや
★山田貴世 選
佳作 池底に文書くごとき蜷の道    富田範保
★辻桃子 選
佳作 鮎の骨すらりと抜きぬをみなの子 富田範保
 「第10回俳句四季特別賞」贈呈式2023年7月7日  河原地英武主宰編による『栗田やすし俳句鑑賞』が「第10回俳句四季特別賞」を受賞。7月7日 東京の市ヶ谷(ホテルグランドヒル市ヶ谷)にて、河原地主宰が 栗田顧問とともに贈呈式に出席。詳細は2023年7月8日落書に掲載。
『俳壇』20237月号  「俳壇雑詠」入選
能村研三 選
佳作 農日記うしろから繰る別れ霜   河村仁誠

佳作 乳色に水揉む魚道鮎上る     富田範保
藤田直子 選
佳作 庭桜散り継ぐ猫の墓の上     加藤ゆうや

佳作 朧夜のなかなか落ちぬポストかな 河村仁誠
森田純一郎 選
佳作 行きずりの身の上話遍路宿    富田範保

佳作 背泳ぎもゐて桜鯛槽巡る     富田範保
佳作 石庭を辞し下萌えの嵐山     河村仁誠
『俳句四季』20237月号  第10回俳句四季特別賞『栗田やすし俳句鑑賞』の発表と
編者河原地英武主宰の受賞のことば掲載

 「四季吟詠」入選
加古宗也選
特選 一瞬に若布青ざむ磯かまど    富田範保
佳作 玉ねぎの皮で染めたり春ショール 長崎マユミ
佳作 校長の涙みて泣く卒業式     水谷仁士
加藤耕子 選
秀逸 下萌の外野まで飛び三塁打    国枝隆生

佳作 空狭くなりたる墨田鳥曇り    井上千保子

『俳句』2023年7月号  「俳人スポットライト」に横井美音さんが「風薫る」と題した新作を発表人力車で巡る鎌倉風薫る   横井美音
「令和俳壇」入選
★白濱一羊 選
佳作 ささやかな還付申告水温む    伊藤みつ子
★成田一子 選
佳作 白梅や卒寿過ぎたるオノヨーコ  加藤剛司
森田純一郎 選
佳作 地に触るる枝垂桜や大石忌     佐藤とみお
星野高士 選
佳作 さまざまなものに名を書く卯月かな 河村仁誠 
熱田まつり献納俳句大会 2023年6月18日  〈熱田神宮賞〉
衛士小屋に無線の声す蚊遣香 富田範保
〈奉賛会会長賞〉
緋袴の勅使の列や尚武祭    松永敏枝
棒の手の反身自在や青葉風  金田義子
〈特選〉
風薫る笙の音響く御垣内    川島和子
参道の玉砂利洗ふ緑雨かな  伊藤栄進
不開門子供神輿の声通す    野島秀子
舞殿に兎大絵馬新樹光     齊藤眞人
〈入選〉
一斉に杜さざめけり青葉風   橋本ジュン
神苑の空へ重なる楠若葉   小倉和代  入選句記載順
 『俳句』2023年6月号  荒川編集長が論考を執筆
「季語のおもしろさ  実作・鑑賞に生かしたい豊かな季語の世界」が6ページにわたり掲載。
「合評鼎談」に4月号の河原地主宰の「菜の花忌」12句のうち3句が取り上げられました。
また「令和俳壇入選句」から加藤剛司さんの句が取り上げられました。

「令和俳壇」入選
★成田一子 選
佳作 みなおなじなれど手作り草餅屋   河村仁誠
★山田閏子 選
佳作 春遠し亡き子を思ひ描くこけし   富田範保
佳作 春泥や温室までのむしろ道     谷口千賀子
★森田純一郎 選
佳作 独り言多きひと日や返り花     井上千保子
★星野高士 選
佳作 おだやかな遠嶺に雪の残りたる   伊藤みつ子
★井上康明 選
佳作 菜の花忌ミサイルの飛ぶ日本海   齊藤眞人
 俳句四季』20236月号

「四季吟詠」入選
関守勝夫選
佳作 小流れに立春の斑のありにけり   国枝隆生

山本比呂也
佳作 大念珠かたかた回し冬に入る    野島秀子

   臘梅の蕾ほころぶ弥陀の前     長崎マユミ
   江戸雛の簪揺るる風やさし     鈴木英子 

『俳壇』20236月号   河原地主宰の「私の本棚私の一冊」の記事及びそのカラー写真が掲載されました。主宰は梶井基次郎『檸檬(ロシア語訳)』を思い出も交えて紹介されています。

「俳壇雑詠」入選
山田貴世 選
佳作 黒髪の色となるまで干す若布   富田範保
『俳句』20235月号  俳壇ヘッドラインの「令和4年度俳人協会四賞授与式」のカラー記事に荒川英之さんの表彰写真掲載

 付録「俳句手帖」夏 の巻末季寄せページに次の句が紹介
神の池影のごとくにゐもり這ふ    国枝隆生 
降り出しの雨が明るしかきつばた   下里美恵子
鳳梨の畑土赤く島暮るる       髙柳杜士
「令和俳壇」入選
白岩敏秀選
佳作  子鹿にもけものの匂ひ寒日和   谷口千賀子

森田純一郎
佳作  初氷割れてジグゾーパズルめく  伊藤みつ子

 第28回内藤丈草を偲ぶ俳句大会 入賞(伊吹嶺関係)
〇犬山教育委員会賞
 ナイチンゲール像へ星降る霜夜かな  角田 勝代
〇尾張冨士碑林の会賞
 堰落つる一枚の水猫柳        野瀬 ひろ
〇秀逸賞
 人影に向きを変へたる浮寝鴨     中斎 ゆうこ
 名草の芽鐸先生の墓訪へば      伊藤 克江
 まだ湿る手びねりの花器初桜     平松 公代

各選者の特選句
〇大野鵠士先生特選句
 ナイチンゲール像へ星降る霜夜かな  角田 勝代
 人影に向きを変へたる浮寝鴨     中斎 ゆうこ
〇加古宗也先生の特選句
 名草の芽鐸先生の墓訪へば      伊藤 克江
〇加藤哲也先生の特選句
 堰落つる一枚の水猫柳        野瀬 ひろ
〇栗田やすし先生の特選
 まだ湿る手びねりの花器初桜     平松 公代
〇坂口 緑志先生の特選句
 ナイチンゲール像へ星降る霜夜かな  角田 勝代
 供華のごと冬すみれ咲く猫の墓    加藤 ゆうや
 『俳句四季』2023年5月号
 「季語を詠む・水盤」で河原地主宰の一句
水盤の花旨さうに浮かびをり  河原地英武

「四季吟詠」入選
★河原地英武選
秀逸 雪吊りのぎしと鳴きたる夜の静寂  河村仁誠
   春の夢見しごとき笑み半跏仏    国枝隆生
   初雪や白磁の影の青みたる     井上千保子
   日の楯となりて切干干し上がる   富田範保
   浮いてすぐ風の尖りに潜く鳰    久野和子
   一湾のマリアに祈り漁始め     玉井美智子
   蝶ネクタイ緩ぶ幼子クリスマス   廣中みなみ
   セーターのかたき網目や母恋し   伊藤みつ子
   手の甲にためすクリーム日脚伸ぶ  竹内富美子
   うつすらと落暉の色を白障子    荻野恵子
佳作 猫なむる庭の盥の初氷       福谷龍彦
   初晴へ幾千の橅枝拡ぐ       奥山ひろ子
   冬薔薇の赤きつぼみや子は七歳   金原峰子
   濁声に鴉争ふ冬の空        貫名哲半
   初乗は習ひ立てなるオートバイ   森靖子
   山の辺の冬たんぽぽの丈短か    長崎マユミ
   電線が千切れるほどの寒雀     水谷仁士
   はつはるや瑠璃の小鉢に湯葉豆腐  鈴木英子
 『俳壇』2023年5月号 「俳壇雑詠」入選
★能村研三選
佳作 春風に発止と開く仁王の手   富田範保
★森田純一郎選
佳作 白魚選るくはへ煙草似合ふ蜑  富田範保
 『俳句』2023年4月号  河原地主宰が「菜の花忌」と題した12句を発表 そのうちの一句
助太刀の独逸の戦車菜の花忌   河原地英武

俳人協会評論賞受賞の 荒川英之さんの「受賞のことば」掲載

「令和俳壇」入選
★小林貴子 秀逸  
★森田純一郎 佳作 
   税関に呼び止めらるる裘     河村仁誠
★櫂未知子選 ★成田一子 選
佳作 塩振りて心臓食らふ霜夜かな   加藤剛司
★五十嵐秀彦 選
佳作 小夜時雨替玉はハリガネにして  加藤剛司
★白岩敏秀 選
佳作 引越の最後に載せる干布団    河村仁誠
★白濱一羊 選
佳作 東大に棲みつく猫や青邨忌    齊藤眞人
★成田一子 選
佳作 綿虫に見とれて食べてしまひけり 河村仁誠
『俳壇』20234月号

「名誉主宰作品競詠」にて栗田やすし顧問が作品5句とエッセィを発表
そのうちの一句
厚切りの風呂吹大根師は遠し     栗田やすし

 「俳壇雑詠」入選
今瀬剛一 選
佳作 泥水の澄みきれず蓮枯れきれず  河村仁誠

佳作 地の底へ降りて石切る鑿の凍て  富田範保
佳作 出刃を研ぐ寒九の水匂ふまで   富田範保
佳作 雪だるま作りて開く雪の道    加藤ゆうや
辻桃子 選
佳作 新海苔や大丸地下に弁当買ふ   河村仁誠

佳作 電気毛布拒み湯たんぽ抱く妻   加藤ゆうや
佳作 ゆつくりとヨガの影伸ぶ冬の芝  富田範保 

『俳句四季』20234月号  作品8句」で小島千鶴さんが「寒詣」8句発表
そのうちの一句
しづかさの中に真白き冬牡丹   小島千鶴

「四季吟詠」入選
田島和生選
秀逸 湯上がりの子の鼻歌や星月夜   奥山ひろ子

加古宗也選
秀逸 雪中キャベツ棒目印に掘り進む  富田範保
佳作 たてがみを梳くたび発てり草の絮 野島秀子
加藤耕子 選
秀逸 雪暗み波郷の墓の雪螢      国枝隆生

読売新聞2023年3月6日  読売俳壇
★小澤實 選
二席 着膨れて路上ライブのアンコール       加藤剛司
『俳壇』20233月号  「俳壇雑詠」入選
藤田直子 選
秀逸 冴ゆる夜のこけし廻せばきゆきゆと泣く 富田範保

佳作 凍雲を歩む姿の風見鶏         富田範保
能村研三 選
佳作 池の底に石割る鑿の音凍つる      富田範保
『俳句四季』20233月号

「今月のハイライト」で「伊吹嶺」創刊25周年について

2ページに亘って紹介される。

 「四季吟詠」入選
関森勝夫 選
佳作 竹刀打つ音の洩れ来る寒露かな     国枝隆生

佳作 田仕舞やおはぎは女房言葉なり     水谷仁士

山本比呂也 選
佳作 秋風や時もて余す牧の牛        富田範保
 
 『俳句』2023年3月号 「令和俳壇」入選
★朝妻力 選
推薦 桶の底見せて海豚の給餌終ふ   富田範保
★白濱一羊 選
推薦 出番待つ地下アイドルの着膨れて 加藤剛司
★成田一子 選
秀逸 出番待つ地下アイドルの着膨れて 加藤剛司
 『俳句』2023年2月号  栗田やすし顧問が「新刊サロン」に天野桃花句集『桃源』の書評を執筆。

「令和俳壇」入選
朝妻力 選
秀逸 身に入むや人に時間といふ薬     伊藤みつ子
佳作 銀杏散る歌舞伎の舞台さながらに   福谷龍彦
山田佳乃 選
秀逸 銀漢や身を寄せ眠る岬馬        齊藤眞人
 『俳句四季』2023年2月号 < 特集 俳句の未来予測>  に荒川英之さんが執筆(1月号・2月号連続)

河原地英武選
秀逸
  国引きのごと筏引く日焼顔     富田範保
  観念の猫へ点滴暮の秋       鈴木英子
  鬼の子の影の大きく映りけり    大島知津
  艶やかな林檎を予後の妻に買ふ   国枝隆生
  霊場の土の乾きに青蜥蜴      奥山ひろ子
  折鶴の入りし菓子箱敬老日     伊藤みつ子
  船着きに海人話し込む野分雲    野島秀子
  秋晴や隣もふとん叩く音      森靖子

佳作
  木戸押して父に買ひ来し濁酒    横井美音
  月代や付箋の多き旅の本      岡田佳子
  色変へぬ松や如庵の躙り口     久野和子
  有明の月や牛舎の静まれる     貫名哲半
  固閉ざす一揆の寺の白障子     長崎マユミ
  降り晴れの気まぐれ二百十日かな  服部鏡子
  試歩の母佇む先に野紺菊      安藤一紀
  カノン弾く少女のドレスさやけしや 廣中みなみ

尾池和夫選
佳作 野仏の裳裾となりし草紅葉     石橋忽布
 『俳壇』2023年2月号  <俳壇ワイド作品集>に
加藤ゆうやさんが「七五三」と題した7句発表。
そのうちの一句
鎧着て見得切る笑顔七五三      加藤ゆうや
「俳壇雑詠」入選
★今瀬剛一選
佳作 産土に深き轍や豊の秋     河村仁誠
★山田貴世選
佳作 大海豚沈む夕日を跳び越しぬ  富田範保
佳作 黄昏れて瀬音谺す紅葉谷    河村仁誠
★辻桃子選
佳作 蔓に生る野菜あまたや秋暑し  河村仁誠
佳作 軒下の日差し譲りて柿干せり  河村仁誠
 『俳句』2023年1月号  「令和俳壇」
★朝妻力 選
秀逸 飼葉桶鳴らし餌を乞ふ秋の馬   富田範保
★白岩敏秀 選
佳作 母の齢越えて母恋ふ蓮の飯    富田範保
 『俳句四季』2023年1月号  「伊吹嶺」創刊25周年記念祝賀会の記事
「四季吟詠」
★加藤耕子 選
特選 土舐めて低く飛び来る秋の蝶   国枝隆生
★加古宗也 選
佳作 戦犯といつまで呼ばるつくつくし 長崎マユミ
 『俳壇』2023年1月号  「伊吹嶺」創刊25周年記念祝賀会」の記事
「本の庭」に荒川英之編集長の著書「沢木欣一 十七文字の燃焼」の紹介
 『俳壇』2023年1月号 「俳壇雑詠」入選
★能村研三 選
佳作 池澄みて魁夷の白馬来る気配  富田範保
★藤田直子 選
佳作 信長公ますます美男菊を着て  加藤ゆうや
★森田純一郎 選
佳作 相宿の身の上話秋遍路     富田範保
 『俳句四季』2022年12月号 「四季吟詠」入選
★山本比呂也選
秀逸 烏帽子取り稚児扇ぎやる大団扇  野島秀子
佳作 開け放つ農小屋前に早苗籠    野島秀子
佳作 夏菊や合同句碑に亡母の名    長崎マユミ
 第29回俳人協会俳句大賞  ★辻恵美子 特選
海色のインクにのせて夏見舞   大島知津
 第22回たんば青春俳句祭 2023年11月  第22回たんば青春俳句祭 細見綾子賞
<一般の部> 伊吹嶺から 次の3名が入賞、入選
★選者賞 朝妻力 選   
綾子亡き部屋へ丹波の青田風      武田稜子    
★入選
綾子生家訪ひし彼の日も曼珠沙華    加藤ゆうや
蚕の宮の前に広ごる稲穂波        豊田紀久子
<中学生の部>
★優秀賞 後輩に竹刀を譲る夏の果   荒川惟孝  
一般の部入選句が 「細見綾子・沢木欣一俳句アーカイブ」に掲載されています
 『俳句』2022年12月号  「伊吹嶺二十五周年記念祝賀会」の記事
カラー写真に掲載された主宰の一句
雪冠り伊吹白虎の面構へ   河原地英武
大特集「見えない骨格 形式・技法論」の記事に、河原地主宰の「国語教育に囚われない」と題した文章を発表

「俳人スポットライト」に、小島千鶴さんが「後の更衣」と題した新作7句を発表 そのうちの一句
香袋入れ替ふ後の更衣    小島千鶴

令和俳壇
★櫂未知子 選
佳作 むらさきの一輪といふ涼しさよ  伊藤みつ子
★白濱一羊 選  白岩敏秀 選
水のごと雲流れゆく晩夏かな      伊藤みつ子
★山田佳乃 選
佳作 たも網と大きすぎたる夏帽子   加藤剛司
 『俳句四季』2022年12月号  栗田やすし顧問が巻頭句3句を発表そのうちの一句
青天や紅葉に早き牧の木々    栗田やすし
『俳壇』2022年12月号 河原地英武主宰の<俳句と随想十二か月>に7句と文章が掲載
そのうちの一句
手に馴染むレモン石鹸秋うらら    河原地英武
 「俳壇雑詠」入選
★加藤耕子 選
特選 大文字見むと寮歌の丘に立つ   富田範保
★山田貴世 選
秀逸 水引草結ぶも解くも風のまま    富田範保
佳作 樹を撫でて枝葉ざわめく墓参    河村仁誠
 俳人協会愛知県支部秋季俳句大会2022年10月 ★入選賞(高点句)
貌枯れし蟷螂の脚まだみどり    平松公代
秋天へ打つ庭球の檸檬色      加藤剛司
柳散る一葉に逃ぐる小さき魚    宮川千賀子
公園に移動図書館木の実降る    上田博子

★選者特選
山本比呂也選 公園に移動図書館木の実降る    上田博子
田口風子選  挨拶の市長が歌ふ秋まつり     伊藤範子
齋藤朗笛選  高射砲据ゑし古墳や小鳥来る    伊藤克江
藤島咲子選  柳散る一葉に逃ぐる小さき魚    宮川千賀子
田辺満穂選  秋天へ打つ庭球の檸檬色      加藤剛司
加藤ゆうや選 しわしわと黄ばみ敗荷天を突く   林 慰江

 『俳句』2022年11月号  「令和俳壇」入選
★白岩敏秀 選
佳作 妣の部屋の江戸風鈴のよく鳴れり   野崎雅子
佳作 焙烙の焦ぐる匂ひの大暑かな      福谷龍彦
★白濱一遥 選
佳作 郭公や人より猿の多き村       伊藤みつ子
★星野高士 選
佳作 夕空へ光を返す赤蜻蛉        八尋樹炎
★山田佳乃 選
佳作 行者道すこし外れて山清水      河村仁誠
 『俳句四季』2022年11月号 <季語を詠む「セロリ」>
   若き日の母と食べたきセロリかな   河原地英武    

「四季吟詠」入選
★河原地英武 選
秀逸 東欧の薔薇の刺繡のサンドレス    大島知津
〃  うす青き皿の余白や夏料理      伊藤みつ子
〃  今年また土砂降り樺美智子の忌    国枝隆生
〃  長靴も縛りバイクのソロキャンプ   貫名哲半
〃  樽小屋にラム焼く煙大南風      長崎マユミ
〃  花粉刷毛打つたび散らす桃の花    野島秀子
〃  挨拶を返す鸚鵡や青葉風       岡田佳子
〃  窯垣の蟻が引き出す太みみず      玉井美智子 
佳作 サングラスはづし山門潜りたり    久野和子
〃  子を中に足漕ぎボート風涼      森 靖子
〃  花魁が下駄ひねり行く夏芝居     廣中みなみ
〃  弓矢売る店に女生徒夏来る      鈴木英子
〃  薄衣を干したる庫裏の座敷かな    水谷仁士
 『俳壇』2022年.11月号  <現代俳句の窓>に 荒川英之編集長の「夜学の灯」6句が掲載
雨音の近き静けさ夜学の灯    荒川英之

「俳壇雑詠」入選
★能村研三 選
佳作 雷鳴を背にサーファーの波に立つ   富田範保
★森田純一郎 選
佳作 軽鳧親子水尾を一つに川渡る     富田範保 

 『俳句』2022年10月号 国枝隆生さんが「御在所岳」と題した8句を発表されました。
そのうちの一句
  蜩の靄の深さに響き合ふ   国枝隆生

「令和俳壇」入選
★成田一子 選
推薦 黴の靴アフリカ踏みし子の遺品    齊藤眞人
★井上康明 選
秀逸 再読のノルウェーの森ソーダ水    野崎雅子
佳作 郭公の鳴く托卵の淋しさに      富田範保
★櫂未知子 選
佳作 スリッパの音引き連れて夏座敷    加藤剛司
 『俳句四季』」2022年10月号 「四季吟詠」入選
★田島和生 選
特選 リュック背に靖国詣で椎の花    奥山ひろ子  
★加古宗也 選
特選 弟の唄ふイマジン簾越し      長崎マユミ
秀逸 高きまで鳶麦秋の風に乗る     国枝隆生
佳作 ざりがに釣る父と子同じ顔をして  野島秀子
★今瀬剛一 選
秀逸 椰子の実の流れ着く浜夕焼けて   安藤一紀
★石田琴線女 選
佳作 遠雷にピクと動きし犬の耳     石橋忽布
 第61回俳人協会全国俳句大会 ★秀逸賞    ★野中亮介 特選
持ち出せし物みな雪を積む火事場   富田範保
 『俳壇』2022年10月号  <俳句と随想十二か月> より
原爆の日の通り雨傘ささず   河原地英武
「俳壇雑詠」入選
★山田貴世 選
佳作 サーファーの手のひらひらと波に立つ  富田範保      
佳作 日本が息呑む真夏日の凶弾       加藤ゆうや
★加藤耕子 選
佳作 灯蛾舞ふや帳場算盤五つ珠       富田範保
 『俳句』2022年9月号 「令和俳壇」入選句
★五十嵐秀彦 選
佳作 息絶えてながき昼寝と言はれたし  河村仁誠      
★小林貴子 選
佳作 艶めきて青大将は子鳩呑む     加藤剛司
★山田佳乃 選
佳作 鳳梨の畑土赤く島暮るる      髙柳杜士
〃  天明の石文模糊と苔の花      大島嘉秋
★井上康明 選
佳作 蘭の香に遠き記憶を呼び覚ます   河村仁誠
 『俳句四季』2022年9月号  『俳句四季』9月号「その時、俳句手帳」に
河原地英武主宰の文章と俳句手帳の写真が掲載されました。

「四季吟詠」入選
★関森勝夫 選
秀逸 薫風や父に抱かれてすべり台   国枝隆生
★山本比呂也 選
佳作 馬防柵に弾のごと過ぐ熊ん蜂   長崎マユミ
〃  農薬は撒かぬと決めて初燕    河村仁誠
 『俳壇』2022年9月号  『俳壇』9月号 <俳句と随想十二か月> より
乾びたる蚯蚓曳く蟻休む蟻    河原地英武

「俳壇雑詠」入選
★能村研三 選
佳作 筏師の丸太自在に廻す夏     富田範保    
★藤田直子 選
佳作 うろうろと歩くばかりや怠け蟻  加藤ゆうや
〃  山を縫ふ降嫁の道や朴の花    富田範保
〃  花南瓜隣家に咲くを連れ戻す   富田範保

★森田純一郎 選
佳作 一番茶摘み終ふ安堵夜の雨       富田範保
 『俳句四季』2022年8月号 <季語を詠む> 「乞巧奠」(きこうでん)に、河原地主宰の句が掲載されました。

 西陣に臥す母の居り乞巧奠   河原地英武

「四季吟詠」入選
★谷口智行 選
佳作 音もなく去来の墓に花の雨    石橋忽布   
★河原地英武 選
秀逸 走り根の上を走り根あたたかし  森 靖子
〃  一輪の紅梅へ児を抱き上ぐる   服部鏡子
〃  花疲れ停留場の固き椅子     岡田佳子
〃  恋の猫御所の築地に通ひ路に   貫名哲半
〃  連獅子の毛振り乱るる春の暮   廣中みなみ
〃  通し土間抜けて光の土筆原    奥山ひろ子
佳作 石二つ積みし田の神春の蝶    溝口洋子 
〃  声残し殉教の島鶴引けり     玉井美智子
〃  風の鳴る鳴海城址や竹の秋    大島知津
〃  ひかりつつ古墳に舞へり竹落葉  久野和子
〃  声残し田へつしぐら落雲雀    国枝隆生
〃  初つばめ刃金光りのむくり屋根  安藤一紀
〃  一湾に光るさざなみ桜まじ    山田万里子
〃  水馬の影のぶつかる汀かな    荻野恵子
〃  幾千の名もなき墓に春の風    鈴木英子
〃  つばくらの風に乗り来る四脚門  長崎マユミ
 『俳壇』2022年8月号  「俳句と随想十二か月」に河原地主宰の作品と文章が掲載されました。
俳句七句のうち一句
子を泣かせおき打水をとほくまで    河原地英武      

「俳壇雑詠」入選
★加藤耕子 選
佳作 峰入の六根清浄声連ね      富田範保
〃  浜大根咲く埋立てを止めし浜   加藤ゆうや
 『俳句』2022年7月号 「令和俳壇」入選
★成田一子 選
秀逸 料峭や犬の薬を砕く朝     野崎雅子
佳作 佐保姫や吉野山まで始発バス  河村仁誠
★朝妻 力 選
佳作 料峭や犬の薬を砕く朝     野崎雅子
★櫂未知子 選
佳作 湧水のきらめきを飲む春の鳥  谷口千賀子
★白岩敏秀 選
佳作 投網打つ川面の春日包むごと  富田範保
〃  空堀の底に捨て石すみれ咲く  髙柳杜士
★山田佳乃 選
佳作 空堀の底に捨て石すみれ咲く  髙柳杜士 
 『俳句四季』2022年7月号  「四季吟詠」入選
★加古宗也 選
佳作 ライオンに欠伸うつさる春の昼    野島秀子
佳作 軒下に四温日和の母が居て      水谷仁士
★今瀬剛一 選
秀逸 下萌えや鐘楼のみを残す寺      安藤一紀
★田島和生 選
秀逸 掴むこと赤子覚ゆるあたたかし    奥山ひろ子
 令和3年度犬山観光俳句年間賞 秀逸賞  木漏れ日や的屋の屋根の苔青し   外宮多恵子    
秀逸賞  青葉風窓全開の陸蒸気        西田冨貴子
『俳壇』2022年7月号 『俳壇』7月号の「俳句と随想十二か月」
七月として 河原地主宰の七句と文章が掲載されました。
その中の一句
鰻焼くプロパガンダと砲撃と   河原地英武
「俳壇雑詠」入選句
★能村研三 選
佳作 竹削る手際鮮やか爺の凧   河村仁誠
★藤田直子 選
佳作 灯を消せば足投げ出せる奴雛 富田範保
佳作 夜桜に違ふ貌なる人妻よ   河村仁誠 
『俳句』2022年6月号  『俳句』角川全国俳句大会入選句
都道府県賞(愛知県)
★中日新聞社賞  反故焚いて十一月の空汚す    栗田せつ子
「令和俳壇」
★岩岡中正 選
秀逸  国引きのごと筏引く春の海    富田範保
佳作  急かされてバックミラーの初鏡  河村仁誠
★山田佳乃 選
佳作  国引きのごと筏引く春の海    富田範保
★小林貴子 選 
佳作  国引きのごと筏引く春の海    富田範保
 『俳句四季』2022年6月号  『俳句四季』6月号「四季吟詠」の入選者
★山本比呂也 選
秀逸 笹鳴の古墳に紛れ移りけり     国枝隆生
佳作 野兎の不意に飛び出すくぐり岩   長崎マユミ
〃   底冷や関所に女改め図      野島秀子
 『俳壇』2022年6月号  『俳壇』6月号「俳句と随想十二か月」に
「布表紙」と題した河原地主宰の7句と随想が掲載されました。そのうちの一句。
春愁や日露戦史の布表紙   河原地英武

「俳壇雑詠」入選
★今瀬剛一 選
佳作 故郷の風の匂に鴨帰る      富田範保
★山田貴世 選
佳作 母と子の影踏み遊び地虫出づ  富田範保
 『俳句』2022年5月号 「令和俳壇」入選句
★山田佳乃 選
佳作 左義長の爆ぜて羽博く白鳥座  富田範保
★白岩敏秀 選
佳作 綯ふほどに青藁匂ふ注連作り  富田範保 
 『俳句四季』2022年5月号  <季語を詠む―茴香の花> に 河原地主宰の句が掲載
蒼褪むる空茴香の花越しに   河原地英武

『俳句四季』全国俳句大会第22回予選通過作品
路地裏に手まり転がる一葉忌    加藤ゆうや

「四季吟詠」入選
★河原地英武 選
特選 陽に翳す黄身の影濃き寒卵   河村仁誠
秀逸 美容師の甘き匂ひの罅薬    奥山ひろ子   
〃  からたちの冬日へ尖る青き棘  服部鏡子
〃  雪の日の始発電車を見送れり  森 靖子
〃  屋敷神残る更地や石蕗の花   久野和子
〃  街路樹の影薄くして冬来る   伊藤みつ子
〃  昂りに頬の赤らむ老猟師    貫名哲半
〃  検査日が終ひの書込み古暦   国枝隆生
〃  鍬磨き歳神さまを迎へけり   鈴木英子
他、佳作に多数入選しました
 『俳壇』2022年5月号  <俳句と随想十二か月>に 河原地主宰の「八重桜」と題した7句と随筆掲載。そのうちの一句
ちりぢりの鎖のごとく鳥帰る   河原地英武

「俳壇雑詠」入選
★能村研三 選
佳作 佇めば寒月胸の奥照らす     加藤ゆうや    
〃  舟端に波を集めて蜆選る     富田範保
★藤田直子 選
佳作 山茶花の樹下は浄土や掃き惜しむ 加藤ゆうや
★森田純一郎 選
佳作 雪解けや古刹を残し山崩す    富田範保
 第27回内藤丈草を偲ぶ俳句大会 2022年4月 ★犬山市長賞
黒表紙の厚き聖書や冬深し   奥山比呂美     
★犬山市文化協会賞
窯肌に残る火照りや雪ぼたる  武田稜子
★尾張冨士浅間神社賞
いづこより織機の音や枇杷太る 恒川知子
★秀逸賞
山番のをとこ白菜鉈で割り   外宮多恵子
<特選句>
★伊藤まさ子 特選
独り居へ泥つき葱を配り置く  西田冨貴子
★伊藤政美 特選
黒表紙の厚き聖書や冬深し   奥山比呂美     
★加藤耕子 特選
山番のをとこ白菜鉈で割り   外宮多恵子
★加藤哲也 特選
落武者の墓の丸石そばの花   野瀬ひろ
★栗田やすし 特選
窯肌に残る火照りや雪ぼたる  武田稜子
いづこより織機の音や枇杷太る 恒川知子
★坂口緑志 特選
黒表紙の厚き聖書や冬深し   奥山比呂
 『俳句』2022年4月号 ★白岩敏秀 選
佳作 古墳山より太々と時雨虹      谷口千賀子
★小林貴子 選
佳作 狩られたる熊月の輪を血に染めて  加藤剛司
 『俳句四季』2022年4月号  「四季吟詠」入選
★加古宗也 選
佳作 茶の花のこぼるる也有遺髪塚   長崎マユミ
〃  あやされて赤子泣きだす報恩講  野島秀子
 『俳壇』2022年4月号 「俳句と随想十二か月」より

蠟燭の火影ガラスに別れ雪    河原地英武

「俳壇雑詠」入選
★加藤耕子 選
秀逸 寒みそぎ合はぬ歯の根に海上がる   富田範保
★今瀬剛一 選
佳作 呼ぶやうに答ふるやうに鳰鳴けり   富田範保
★山田貴世 選
佳作 寒鰤や萩にあまたの立志伝      富田範保
〃  寒暁の轍に白き捨てマスク      加藤ゆうや
 『俳句』2022年3月号 「令和俳壇」入選句          
★星野高士 選
佳作 土一枚一枚剝ぎて蓮根掘る     富田範保
★白岩敏秀 選
佳作 餌を撒けば潮の沸き立つ鰤生簀   富田範保
★井上康明 選
佳作 凩や富士に動かぬ雲ひとつ     高柳杜士  
 『俳句四季』2022年3月号 「四季吟詠」入選句
★関森和夫 選
秀逸 田仕舞は母の自慢の五目飯     水谷仁士
★山本比呂也 選
佳作 大神の巫女のマスクの爽やかに   国枝隆生
〃  枯蟷螂網戸にすがり灯を恋へり   野島秀子
〃  黄落やけふ閉ぢらるる美術館    長崎マユミ
★鈴鹿呂仁 選
佳作 叡山の影を沈めて冬の湖      石橋忽布

 『俳壇』2022年3月号  「俳句と随想十二か月」に、河原地主宰の「ひとと会ふ」7句掲載
そのうちの一句
ひとと会ふ約束ふたつ春鷗   河原地英武

「俳壇雑詠」入選句
★森田純一郎 選
佳作 ひしゃぎたる邪鬼の呻きや御堂凍つ   富田範保  
 俳人協会創立60周年記念東海俳句大会 ★秀逸賞
鵜篝を沈め羽音の鎮まれり        河村仁誠
地を伝ふ窯の火鳴りや草紅葉       武田稜子
夏の海船長室に花図鑑          野島秀子
大根蒔き終へて駅舎に切符売る      森 靖子
薔薇の香を潜りてフォークダンスの輪   丸山節子
★西山 睦 特選
鵜篝を沈め羽音の鎮まれり        河村仁誠
大根蒔き終へて駅舎に切符売る      森 靖子
★田口風子 特選
ホスピスに溢るる日差し秋小鳥      上村龍子
★甲斐遊糸 特選
夏深し学徒少女の遺書遺髪        松岡美千代
★間島あきら 特選
地を伝ふ窯の火鳴りや草紅葉       武田稜子
★宮川典夫 特選
薔薇の香を潜りてフォークダンスの輪   丸山節子
ポケットに吉の神籤や衣更ふ       野島秀子
★辻恵美子 特選
鵜篝を沈め羽音の鎮まれり        河村仁誠
★今津大天 特選
目に碧を宿して死せり鬼やんま      松岡美千代
★宮田正和 特選
踏み入れば吾も旅人花野晴        上村龍子
 『俳句』2022年2月号  「令和俳壇」入選句
★白岩敏秀 選
推薦 呼びかけの声を惜しまず赤い羽根  伊藤みつ子
★五十嵐秀彦 選
秀逸 満月をスマートフォンに呑む少女  加藤剛司
★対馬康子 選 ★岩岡中正 選
佳作 甌穴に回る日の斑や水の秋    高柳杜士 
★星野高士 選
佳作 芋の露武蔵野に雲なかりけり  齊藤眞人
★岩岡中正 選
佳作 人柱立てし堤や曼殊沙華    富田範保

★小林貴子 選
佳作 骨格の歪な螺旋穴惑         加藤剛司
 『俳句四季』2022年2月号
 『俳句四季』2月号 <巻頭句>に河原地主宰の3句が掲載.
そのうちの1句
  冬空へ婚のバルーン寄り離れ  河原地英武
<季語を詠む 葱の擬宝>に選者の1句として河原地主宰の句も掲載

「四季吟詠」入選句
★河原地英武 選
秀逸 北窓に向く師の机鵙日和      奥山ひろ子
〃  秋空へまろまろ広げ投網打つ    音頭惠子
〃  天保の麻縄のれん新酒売る     森 靖子
〃  能面のまなこの暗さ十三夜     国枝隆生
佳作 黄落や金柵で絶つけもの道     長崎マユミ
〃  レモン切る父の薬を調へて     大島知津
〃  師系図をスマホに拡ぐ獺祭忌    服部鏡子
〃  歳時記を和紙で繕ふ秋の夜     鈴木真理子
〃  白檜曾の立枯れの木々霧奔る    野島秀子
〃  献立に汁物を足す夜寒かな     長谷川妙好
〃  元気良き押忍さはやかや空手女子  廣中みなみ
〃  酒蔵に水音ひびく菊日和      久野和子
〃  若き日と変らぬ花よ秋桜      児玉美奈子

★豊長みのる 選
秀逸 足元の冷えに目覚むや十三夜    石橋忽布
 『俳壇』2022年2月号  「俳句と随想」に河原地主宰の作品7句と随想が掲載されました。
その中の一句

枯草を一羽遅れて雀立つ         河原地英武

「俳壇雑詠」入選句
★加藤耕子 選
秀逸 いざよへる川面の月へ鵜綱繰る   富田範保
 『俳句』2022年1月号 「令和俳壇」入選句
★夏井いつき 選 題詠「笑」「道」を詠み込む
秀逸 剣道着干せりやんまの縄張りに   高柳杜士
★白岩敏秀 選 ★岩岡中正 選
佳作 里の秋むかし逃散いま捨田     加藤ゆうや
★山田佳乃 選
秀逸 虫の音の息するやうに間を置きて  伊藤みつ子
佳作 編み上げて妻籠の軒の唐辛子    佐藤とみお
★星野高士 選
佳作 鯊を釣る旅客機の腹見上げては   齊藤眞人
 『俳句四季』2022年1月号 「四季吟詠」入選句  
★田島和生 選
秀逸 嬰に会ふ朝や桜の初紅葉     奥山ひろ子
★加古宗也 選
秀逸 青空を己が位置とし赤とんぼ   国枝隆生
〃  うす湿る棚に五色の施餓鬼旗   長崎マユミ
佳作 盆提灯仕舞ふ遺影に声かけて   野島秀子
★加藤耕子 選
佳作 えのころを舌で巻き取る仔牛かな 中斎ゆうこ
★今瀬剛一 選
佳作 刈り跡のやはき堤や曼珠沙華   安藤一紀
 『俳壇』2022年1月号  河原地主宰の「俳句と随想12カ月」が始まりました。
新作7句のうち二句紹介
人呼んでゐる長き夜の洗濯機  河原地英武
額縁にイエスの言葉火の恋し    同

「俳壇雑詠」入選句
★能村研三 選
佳作  追ひ追はれ鳶の高みぬ秋の空  富田範保
★藤田直子 選
佳作  拓本に浮かぶ真筆ちちろ鳴く  富田範保
★森田純一郎 選
佳作  火を消して鵜匠いざよふ月仰ぐ 富田範保
毎日俳壇2021.12.12 ★小川軽舟 選
佳作 ペン先の父の書き癖秋灯    加藤剛司
第28回俳人協会俳句大賞 2021.12 ★大竹多可志 選
八月の蟬は語り部無言館     吉田春陽
炎昼や声出して読む非戦之碑   国枝洋子
★徳田千鶴子 選
首筋に夜風の湿り螢待つ     山本光江
 第21回たんば青春俳句祭 2021.11  細見綾子賞
<一般の部>
入選  蚕の宮をひと巡りして燕去ぬ   豊田紀久子
 『俳句』2021年12月号  <俳人スポットライト>に「草の花」と題した7句。その内の一句
雲脱いで真珠のひかり小望月       伊藤範子 
<抜井諒一が評する角川書店の新刊>に
鈴木英子さんの『京泊り』を「京の華」との見出しで紹介。 
「令和俳壇」入選
★井上康明 選
推薦 濁流の囲む輪中や銀河澄む     高柳杜士
★五十嵐秀彦 選  ★対馬康子 選
佳作 濁流の囲む輪中や銀河澄む     高柳杜士   
★井上康明 選
佳作 モナリザのほほゑみに似て秋の風  福谷龍彦
★岩岡中正 選
佳作 敗戦忌藷と南瓜は嫌ひなり     齊藤眞人
佳作 ボクサーの汗満身を光らせて    加藤剛司
★小林貴子 選
佳作 ボクサーの汗満身を光らせて    加藤剛司
★白岩敏秀 選
佳作 裸子の抜き身のやうに光る肌    福谷龍彦
佳作 向日葵やみな立ち乗りの乳母車   加藤剛司

★櫂未知子 選
佳作 星涼し星に生死のあればこそ        齊藤眞人
★星野高士 選
佳作 武蔵野に夕星ひとつ門火焚く        齊藤眞人
 『俳壇』2021年12月号  「俳壇雑詠」入選
★山田貴世 選
佳作  兄弟と言へど敵なり水鉄砲  富田範保
★加藤耕子 選
佳作  潮満ちて船虫登る石仏    富田範保
 『俳句四季』2021年12月号 「四季吟詠」 入選者
★関森勝夫 選
佳作 遠雷や物干し仕舞ふ妻の留守     安藤一紀
★山本比呂也 選
佳作 園酷暑お喋りインコ口閉ざす     野島秀子
〃  看取り居の窓にゴーヤーまた爆ぜて  中斎ゆうこ
★能村研三 選
佳作 ポケットの底に塩飴晩夏光      奥山ひろ子
 『俳句』2021年11月号 ★<俳人スポットライト>から
鈴木英子さんの「塩の道」と題した作品7句が発表されました

作品塩の道二匹の秋津道づれに   鈴木英子

「令和俳壇」 入選
★白岩敏秀 選
佳作 鬢付けの匂ふ浴衣とすれ違ふ    野崎雅子
★岩岡中正 選
佳作 もらひ泣きして御巣鷹や蟬しぐれ  加藤ゆうや
 『俳句四季』2021年11月号 ★<季語を詠む―くだら野>に河原地主宰の句が掲載されました。

熱気球よりくだら野を眩しめる   河原地英武

「四季吟詠」入選 (秀逸以上)

★河原地英武 選
特選 桑の実をふふみて妻の予後長し    国枝隆生
秀逸 荷下ろしの腕を伝ふ玉の汗      足立 満
〃  乙女らの鎖骨まぶしきサンドレス   岡田佳子
〃  寝つかれぬ夜の青葉木莬子は遠し   大島知津
〃  月山の裾より摘めりさくらんぼ    田嶋紅白
〃  パトカーの巡る花街の昼溽暑     高柳杜士
〃  夕ぐれの水の匂ひや花菖蒲      鈴木真理子
〃  荒縄のすきまなく結ふ祭鉾      鈴木英子
〃  梅雨の月エレキギターの歪む音    加藤剛司
〃  白日傘たためり晶子歌碑の前     森 靖子

佳作にも多くの方が入選しました。 
 『俳句』2021年10月号 ★<結社歳時記>から、
河原地主宰と栗田顧問の句を紹介。
和菓子めく御守妻に京の秋   河原地英武
投網打つ男秋日に身を反らし  栗田やすし

★<俳人スポットライト>掲載
「みなマスク」と題した櫻井幹郎さんの作品7句 そのうちの1句。
老い涼しむかし太陽族を経て   櫻井幹郎

「令和俳壇」
★山田佳乃 選 ★朝妻力 選 ★岩岡中正 選
佳作 万緑の山が引つぱるかづら橋   八尋樹炎
 『俳句四季』2021年10月号  「四季吟詠」秀逸以上
★加古宗也 選
秀逸 光の輪いくつ重ねてあめんぼう  国枝隆生
〃  片口の切れの良さ褒め冷し酒   野島秀子
★田島和生 選
秀逸 漆黒の板塀越ゆる栗の花     奥山ひろ子
※その他佳作に多数入選
 第60回俳人協会
全国俳句大会
2021年9月
 【秀逸賞】
★栗田やすし特選★鈴木貞雄特選★佐怒賀直美選
津波来し海を眩しみ牡蠣をむく   富田範保
【入選】 
★栗田やすし 選 
花火果て記憶の隅に焼夷弾     櫻井幹郎
★茨木和生 選
寒蜆つぶやくごとく泡を吐く    富田範保
★西村和子選
尾を振つて逆立つ鯉や水温む    富田範保
★能村研三 選
箱跨ぎ箱の鰤競る胴間声      富田範保
★福永法弘 選
あつけなく沈む夕日や開戦日    山本光江
★古賀幸江 選
午後の日のするりと落つる蜜柑山  伊藤範子
 『俳壇』2021年10月号 <現代俳句の窓>に 櫻井幹郎さんが「自粛」と題した新作6句を発表
そのうちの一句

何もせぬ自粛の疲れハンモック      櫻井幹郎
 
「俳壇雑詠」
★加藤耕子 選
佳作  海みそぎ夏至の日昇る夫婦岩  富田範保
 『俳壇』2021年 9月号  「俳壇雑詠」 
★藤田直子 選
佳作 ほうたるの水に光を分かち舞ふ   富田範保
★森田純一郎 選
佳作 水輪より水輪へ飛びぬあめんぼう  富田範保
 『俳句四季』2021年9
月号
「四季吟詠」
★関森勝夫 選
秀逸 出払ひしレンタサイクル風薫る 谷口千賀子  
★山本比呂也 選
秀逸 校庭にチューリップ植ゑ転校す 野島秀子

佳作に多数入選がありました。
 『俳句』2021年8月号 「令和俳壇」
★櫂未知子 選
推薦 手を挙ぐればそこがバス停初桜  富田範保
★白岩敏秀 選  ★山田佳乃 選
佳作 鰊群来一夜に海の白濁す     富田範保
★小林貴子 選
佳作 人知れず苦き十代啄木忌     伊藤みつ子 
『俳壇』2021年 8月号 ★ 河原地主宰が <にっぽん俳句風土記>に
滋賀県の吟行ガイドを6ページ執筆
★<伸び盛り!結社イチ押し俳人>に 荒川英之さんが 5句発表
「俳壇雑詠」入選
★今瀬剛一 選
佳作 山車ゆるゆる道の人垣広げゆく  富田範保
★山田貴世 選 
佳作 雪解水微塵に砕く滝の音     富田範保
★加藤耕子 選 
佳作 桶に入り桶を洗ひぬ春の雨    富田範保
『俳句四季』2021年8月号 『俳句四季』 <季語を詠む  鳥兜>に下里美恵子さんの句が掲載

瑠璃の色濃し霧ごめの鳥兜   下里美恵子

「四季吟詠」入選  (秀逸以上 佳作にも多数入選)
★下里美恵子 選
特選 畦焼の煙広ごる散居村     服部鏡子
秀逸 大薬缶かた向けて注ぐ五香水  福田邦子
〃  時の鐘鈍く響けり甘茶寺    平松公代
〃  新しき鍬の軽さよ初雲雀    久野和子
〃  切り立ての新海苔匂ふ朝の卓  小川剛史
〃  山笑ふ綛に十色の草木染    野島秀子
〃  十年経しみちのく如何に鳥雲に 国枝隆生
〃  三つ編みの埴輪の少女風光る  足立サキ子
〃  春の宴古希の生徒に米寿の師  谷口千賀子
〃  滑り台だけの公園桜咲く    森 靖子
〃  初蝶を目で追ふ杖に身を委ね  鈴木真理子
 NHK俳句 2021年7月11日  ★鴇田智哉選
蟬の羽化見とどけし子の深眠り     高橋佳代
蒲郡文化協会俳句大会募集句 2021年5月  ★入選
永き日の去り際にまた立ち話     内田陽子
うぐひすに犀が片耳廻しけり     牧野一古
 『俳壇』2021年7月号  「俳壇雑詠」佳作入選
★能村研三選 
佳作 末席と云ふはいづこぞ花筵    富田範保
★藤田直子選 
佳作 ふり返ることもなかりし蜷の道  富田範保
★森田純一郎選 
佳作 法螺貝の音を先立てて峰入す    富田範保   
佳作 海女潜く体一つを元手とし    富田範保
 『俳句』2021年7月号 「令和俳壇」佳作入選
★山田佳乃 選
佳作 鉱毒に廃れし村や花なづな   佐藤とみお
★櫂未知子 選
佳作 春の風少女の譜面飛ばしけり  加藤剛司
★井上康明 選
佳作 リュックより覗く地酒や山笑ふ 齊藤眞人
★星野高士 選
佳作 蛇の衣風に吹かるる野面積   八尋樹炎
佳作 二人には小さき傘よ花の雨   加藤剛司
 『俳句四季』2021年7月号 ★河原地英武主宰の「第一句集物語」と句集『火酒」より10句掲載
「四季吟詠」入選 秀逸以上
★田島和生 選
秀逸 神島のよく見ゆる日よ花菜風    福田邦子
★加古宗也 選
秀逸 指先の湿りて匂ふ蓬摘み      国枝隆生
令和2年度犬山観光俳句年間賞 ★秀逸賞  サーベルの巡査の無言もみぢ散る    西田 冨貴子
『俳壇』2021年6月号  ★栗田やすし顧問が 新作「命のしづく」10句を発表

「俳壇雑詠」の入選
★今瀬剛一選
佳作 砂利のごと音して蜆篩はるる  富田範保
★加藤耕子選
佳作 船上に日の出拝し蜆掻く    富田範保
 『俳句』2021年6月号 ★大特集「推敲の現場」に河原地主宰が執筆されました。
「令和俳壇」入選
★山田佳乃 選
佳作 蛤の舌出し桶に売れ残る    富田範保
★白岩敏秀 選
佳作 垣根なき島の分校風光る    八尋樹炎
 「NHK俳句」2021年4月25日放送 ★櫂未知子 選
草餅や肉球いつもやはらかく    河村仁誠
 『俳句』2021年5月号 「令和俳壇」入選
★櫂未知子 選
佳作 山茶花を掃いてひと日の始まりぬ    佐藤とみお
★朝妻力 選
佳作 人日やかなり濃い目のバスクリン    加藤剛司
〃  満天星の樹齢百年冬紅葉        齊藤眞人
★岩岡中正 選
佳作 寒鰤の半身となりて売れ残る      富田範保
★井上康明 選
佳作 生きるべきよすが十年日記買ふ     齊藤眞人
 『俳壇』2021年5月号  「俳壇雑詠」入選
★藤田直子 選 
佳作 ふくろうは森の番人夜を鳴く   富田範保
〃  骨となれば怨みもあらず冬の鵙  富田範保
★森田純一郎 選
秀逸 白魚を手に掬ひなば手の色に   富田範保 
 『俳句四季』2021年5月号  『俳句四季』5月号<季語を詠む 茂>に 
四季吟詠選者 下里美恵子さんの句が掲載されました。
   芭蕉翁の辿りし道か草茂る    下里美恵子
★「四季吟詠」 特選、秀逸を紹介します。
下里美恵子 選
特選 散髪の椅子に微睡む年の暮    安藤一紀
秀逸 採点の朱筆乾きて夜の長し    小川剛史
〃  禅寺の真砂の筋目冬に入る    久野和子
〃  母は亡し朝日に光る冬紅葉    服部鏡子
〃  竹林の底ひに沈む冬夕日     平松公代
〃  下宿屋の軋む階段毛糸編む    奥山ひろ子
〃  賽の神囲み真白き野水仙     谷口千賀子
〃  すりへりし砧ころがる外流し   野島秀子
〃  托鉢僧裾ひるがへし雪を来る   森 靖子
〃  薪燃やす青き煙や冬の山     貫名哲半
佳作にも多数入選がありました。
 『第26回内藤丈草を偲ぶ俳句大会』2021年4月9日  紙上大会
★犬山市観光協会賞  
身を反らし笹振る城の煤払ひ   奥山比呂美  
★尾張冨士浅間神社賞 
あたたかや母の文箱に母子手帳  酒井とし子
★博物館明治村賞   
屋根神に鳩の来てゐる春隣    久野和子
★秀逸賞 
木偶工房のぞけば桧の香年詰まる 角田勝代
★秀逸賞 
丈草も見上げし天守花朧     長谷川妙好

★選者賞・特選  
伊藤政美選  特選 丈草も見上げし天守花朧     長谷川妙好
大野鵠士選  特選 身を反らし笹振る城の煤払ひ   奥山比呂美
〃      特選 革ジャンの裏が真つ赤といふ秘密 櫻井幹郎
加古宗也選  特選 鹿尾菜干す媼の髪の艶めきて   河村仁誠  
加藤耕子選  特選 木偶工房のぞけば桧の香年詰まる 角田勝代
〃      特選 懐の小犬顔出す焼芋屋      中斎ゆうこ 
加藤哲也選  特選 植木市卒寿の爺の口八丁     櫻井勝子  
栗田やすし選 特選 酒蔵の路地の静けさ淑気満つ   久野和子
〃      特選 能登の旅冬海へ触る指の先    櫻井幹郎
坂口緑志選  特選 屋根神に鳩の来てゐる春隣    久野和子
辻美智子選  特選 よく笑ふ人来て佳き日春炬燵   内田陽子
〃      特選 あたたかや母の文箱に母子手帳  酒井とし子 
〃      特選 終演の映画へ拍手冬ぬくし    伊藤範子
 『俳句』2021年4月号  「令和俳壇」入選     
★山田佳乃 選
佳作 宇宙よりカプセル帰還レノンの忌   伊藤みつ子
〃  惜しまれつ閉ぢし銭湯花八手     佐藤とみお
★五十嵐秀彦 選
佳作 雪くるか生命線なき仏の手      富田範保
 『俳壇』2021年4月号  「俳壇雑詠」年間賞(令和2年1月~12月号)
★加藤耕子選 「天」(最高賞)
荒海や防人の地の梅匂ふ         富田範保
★山田貴世選 「人」
顔なきまで踏絵のマリア踏まれたる    富田範保  

「俳壇雑詠」入選
★今瀬剛一選
佳作  岩壁の凍ててハーケン撥ね返す  富田範保
★山田貴世選
佳作  伊勢海老の髭を大事に網外す   富田範保
〃   恋話も愚痴も他言はせぬ蒲団   河村仁誠
★加藤耕子選
佳作  公魚を釣るや信玄眠る湖     富田範保
 『俳句四季』2021年4月号  「四季吟詠」(秀逸以上を紹介)
★田島和生 選
特選 雪吊の松の迫り出す日本海    奥山ひろ子
秀逸 二の酉の祈禱の太鼓高鳴れり   福田 邦子
〃  白椿一枝を活けて第九聴く    谷口千賀子  
★加古宗也 選
特選 摑むでもなく綿虫に手を延ばす  加藤 弘一
秀逸 朝の日にしろがねほどく芒原   国枝 隆生
★池田琴線女 選
秀逸 論争は竹輪麩の是非おでん酒   石橋 忽布
 『俳句』2021年3月号  「令和俳壇」入選
★朝妻力 選
佳作 魚拓みな左向きたり島の秋       加藤剛司
 『俳句四季』2021年3月号  「四季吟詠」入選 (秀逸以上を紹介)
★山田佳乃 選
秀逸 村邑をつつむ近江の稲穂かな   梶田遊子
★関森勝夫 選
秀逸 おでん酒聞かぬふりして話聞く  加藤弘一
秀逸 終電車気になる授業夜学かな   水谷仁士
★山本比呂也 選
秀逸 右は京左は読めずしぐれ道    国枝隆生
秀逸 抱卵の鵜がくぐみ鳴く秋の暮   野島秀子

佳作にも多数入選がありました
 『俳句』2021年2月号 「令和俳壇」入選
★山田佳乃 選
推薦 コスモスの揺れては増やす花の数   加藤ゆうや
★白岩敏秀 選
秀逸 コスモスの揺れては増やす花の数   加藤ゆうや
佳作 音たてて甲斐の棚田の落し水     佐藤とみお
★小林貴子 選
佳作 長き夜やラジオから吾のペンネーム  加藤剛司
★五十嵐秀彦 小林貴子 選
佳作 ホーチミン市役所前の群れ帰燕    齊藤眞人
★対馬康子 選
佳作 かなかなや三日出せずにゐる手紙   河村仁誠
★岩岡中正 選
佳作 ひとり居を訪へばたまはるむかご飯  谷口千賀子
★井上康明 選
佳作 坊守に無沙汰詫びつつ墓洗ふ     河村仁誠
 
 『俳壇』2021年2月号 編集長荒川英之さんの特別寄稿
「新しい叙情の開放を目指して―戦後の沢木欣一の歩み」掲載

「俳壇雑詠」入選
★今瀬剛一 選
佳作  虎ふぐの皮剥ぐ服を脱がすごと  富田範保
★加藤耕子 選
佳作  蹴轆轤の手技足技ちちろ鳴く   富田範保

 『俳句四季』2021年2月号 「季語を詠む-囀り」選者下里美恵子さんの句が掲載されました。
囀やまぶた重たき磨崖佛    下里美恵子

「四季吟詠」入選者 (秀逸以上)を紹介します。
★下里美恵子 選
特選 渡し守土手の秋草刈つてをり   福田邦子
秀逸 亡き人の表札今も秋深む     足立サキ子   
〃  衣被父と酌みし日はるかなる   国枝隆生
〃  神の田の黄金光りに赤とんぼ   平松公代
〃  観測船「ふじ」の真上を秋つばめ 若山智子
〃  磯小屋の軒に干さるる落花生   野島秀子
〃  廃線の電車三輌美濃の秋     田嶋紅白
〃  鵙の晴鍬軽やかに畝立つる    久野和子
〃  とろろ汁三姉妹みな喋り好き   谷口千賀子 
 『俳壇』2021年1月号  「俳壇雑詠」入選
★有馬朗人 選
秀逸 秋風に揺るる秤や閻魔堂     富田範保
佳作 膝に乗る猫は二十歳や敬老日   河村仁誠
★藤田直子 選
秀逸 高札のべしとべからず鵙の贄   富田範保
★森田純一郎 選
佳作 銀閣の鳳凰羽搏ち月を待つ    富田範保
『俳句』2021年1月号 「令和俳壇」入選
★白石敏秀 選
秀逸 白露の夜和紙人形の髪を結ふ   谷口千賀子
佳作 野にあれば秋風通ふ埴輪の眼   富田範保
佳作 髭に浮く姫の白粉村芝居     佐藤とみお
★星野高士 選 ★朝妻力 選
佳作 その奥に火種のごとき曼珠沙華  伊藤みつ子
 『俳句四季』2021年1月号 「四季吟詠」の入選(秀逸以上)
★加古宗也 選
秀逸 目薬のぬるき一滴震災忌        国枝隆生
★田島和生 選
秀逸 皮を剝くたびに香れり青りんご     福田邦子
秀逸 大小の柔道着干す豊の秋        奥山ひろ子
★今瀬剛一 選
秀逸 早稲の香や電車一輌横揺れて      安藤一紀
★久保 武 選
秀逸 教会の木椅子の心地冷ややかに     石橋忽布
他 佳作に多数の入選がありました。
『俳句α』2020年冬号  あるふぁ俳壇
★井上弘美 選
入選 アクリル板越しの占ひ蚯蚓鳴く     久田くれは
★高野ムツオ 選
佳作 板書するチョークポキリと小鳥来る   久田くれは
 『俳句』2020年12月号 連載記事 <名句水先案内> に作家と一句鑑賞が掲載されました。
父眠る軍人墓地や笹子鳴く     栗田やすし  句集『半寿』所収
古書店に主とふたりクリスマス   河原地英武  句集『憂国』所収

 角川『俳句』「令和俳壇」
★井上康明 選 
★星野高士 選
佳作 日盛りや海へ尾を振る風見鶏     富田範保
★小林貴子 選
秀逸 川下る水の見せ場や滝しぶき     河村仁誠
佳作 バカ殿のごと塗りたくる日焼け止め  加藤剛司
佳作 施餓鬼寺肋浮く釈迦苦行像      谷口千賀子
★井上康明 選
佳作 噛み砕く金平糖や信長忌       加藤剛司
★岩岡中正 選
佳作 夜は神の渡る橋なり河鹿鳴く     富田範保
★五十嵐秀彦 選
佳作 下町を黄の自転車の盆の僧      磯田なつえ
『俳句四季』2020年12月号 河原地英武主宰の作品16句 「秋日濃し」が掲載 その中の一句
秋日濃し色打掛の扇子柄       河原地英武

「東京都庁からの展望の写真で一句」
都庁高階初富士が手に届きさう   下里美恵子

「四季吟詠」秀逸以上
★柏原眠雨 選
秀逸 自転車の特訓の子へ夕蜻蛉   奥山ひろ子
〃  まだ青き鬼灯供ふ兵の墓    谷口千賀子

佳作には多数入選者がありました。
 『俳句界』2020年11月号 「大特集 今もひびく昭和の名句(前編)」という特集に栗田やすし顧問が細見綾子先生の代表句10句を取り上げ、論じています(93ページ) 
『俳壇』2020年11月号  飯田龍太生誕100年を記念して、「飯田龍太にまなぶ」という特集に
栗田やすし顧問が、龍太の<落葉踏む足音いづこにもあらず>鑑賞掲載
「俳壇雑詠」入選
★森田純一郎選
特選  己が顔水に映して金魚糶る   富田範保
佳作  石室の入口蜘蛛の巣を揺らす  富田範保
★藤田直子選
佳作  よろよろと水の流るる旱川   富田範保
 『俳句』2020年11月号 河原地主宰執筆 伊藤敬子句集『千艸』の書評
「令和俳壇」入選者
★櫂未知子 選
推薦 羅に隠しおほせぬ火の気性    河村 仁誠
佳作 ほうたるの光分けゆく手漕舟   富田 範保
★井上康明 選
佳作 梅雨空に隠るる機影沖縄忌    佐藤とみお
★白岩敏秀 選
佳作 海月浮くクルーズ船の出し埠頭  齊藤 眞人
佳作  青胡桃石ころ多き馬籠道    野﨑 雅子
 『NHK俳句』2020年11月号  「俳句と暮らす『夜』」のページ(50~51ページ)に
河原地主宰の小文と俳句鑑賞が掲載されています。
 『俳句四季』2020年
11月号
「季語を詠む―絨毯」に掲載
母恋うる夜は緋の色の絨毯欲し    下里美恵子
「四季吟詠」入選
★下里美恵子 選(秀逸以上を掲載)
特選 笑ふこと覚えし赤子さくらんぼ    児玉美奈子   
秀逸 家籠り慣れて夕餉の胡瓜もみ     服部 鏡子
〃  知多木綿運びし古道風薫る      野島 秀子
〃  梅雨雲の隠す稜線入院す       奥山ひろ子
〃  稜線のうす明かりして梅雨の入    梅田  葵
〃  米を研ぐ窓辺に螢明滅す       沢田 充子
〃  食細き母の夕餉に心太        安藤 一紀
〃  伊吹嶺の天辺晴れて合歓の花     平松 公代
〃  蓮の葉の雨こぼれ落つ音一つ     井上千保子
〃  夏蚕飼ふ匂ひの村を通りけり     水谷 仁士
その他佳作にも多数の入選がありました
。 
『俳壇』2020年10月号  「俳壇ワイド作品集」(132〜133頁)に 国枝隆生さんの新作「明日香野」7句が掲載されました。
その中の一句
悠然とやんま明日香の水叩く     国枝隆生 
 『俳壇』2020年10月号 「俳壇雑詠」入選
★加藤耕子 選
秀逸 腕相撲取りて山車方出を待ちぬ 富田範保
★今瀬剛一 選
佳作 青薄勘助詩碑は風の中     磯田なつえ
★山田貴世 選 
佳作 蚊遣火も道具の一つ老庭師   富田範保
 『俳句』2020年10月号 「令和俳壇」入選
★山田佳乃 選
佳作 むず痒し数多の毛虫焼き終へて    磯田なつえ
〃  梅雨晴間板撓はせて陶運ぶ      富田範保
★星野高士 選
佳作 花のごと開く投網に鮎躍る      富田範保
★朝妻 力 選
佳作 山頂はビルより低し富士詣      佐藤とみお 
 『俳句四季』2020年10月号 「四季吟詠」入選
★加古宗也 選
秀逸 何処となく痒くなりけり毛虫焼く 加藤弘一
〃  花蜜柑かをる窓辺に産着干す   野島秀子
佳作 外科女医は軽音楽部夕薄暑    長崎マユミ
〃  緑陰の切株に座す句帳手に    梶田遊子
〃  春の旅ペットのお茶を買つて飲む 岸本典子
★田島和生 選
秀逸 闇深き水田匂へり雨蛙      奥山ひろ子
佳作 真つ白の蛍袋に風かよふ     福田邦子
〃  たんぽぽの開きし前方後円墳   谷口千賀子
★加藤耕子 選
佳作 大仏の印を覗けり熊ん蜂     中斎ゆうこ
★今瀬剛一 選
佳作 マスクして覗く地獄の釜の蓋   国枝隆生
★池田琴線女 選
佳作 峡の宿夜の静寂に遠河鹿     石橋忽布
 『俳壇』2020年9月号 「俳壇雑詠」入選
★有馬朗人 選
佳作 象潟の島を洗ひぬ青田波    富田範保
 『俳句』2020年9月号 河原地主宰の新作12句が掲載されました。
そのうちのタイトルとなった「梅雨湿り」の句を紹介します
ネコノヒゲ少し零れて梅雨湿り    河原地英武

「令和俳壇」
★夏井いつき 選 秀逸   (題詠の部 「待」「谷」
 地獄谷ゆで玉子食ふアッパッパ  加藤ゆうや
★井上康明 選  推薦 ★岩岡中正 選 佳作
 人連れて蚊柱ふたつすれ違ふ   河村仁誠
★山田佳乃 選  佳作
 声高の国会中継豌豆剝く     磯田なつえ
★星野高士 選  佳作
 夕闇の空掻きならす蚊喰鳥    加藤ゆうや
★朝妻力選    佳作
 早苗田の典型として一揆の碑   国枝隆生
★岩岡中正 選  佳作
 月山のいまだ白銀峰入す     富田範保

★井上康明 選 佳作  
 穂薄を分けゆく小径神威岬       佐藤とみお   
★櫂未知子 選 佳作 
 前髪を切り揃へたり花衣         加藤剛司
 
 『俳句四季』2020年9月号  「四季吟詠」入選 (秀逸以上)
★柏原眠雨 選
特選 ひとひらを追ひて崩るる白牡丹   谷口千賀子
秀逸 普請場にジャズの流るる若葉風   奥山ひろ子
★山本比呂也 選
特選 春小袖すれ違ふとき匂ひけり    日野圭子
★関森勝夫 選
秀逸 青空が好き風が好き鯉幟      加藤弘一
★山田佳乃 選
秀逸 村祭子らに伝ふる囃子かな     梶田遊子
 『俳壇』2020年8月号 「俳壇雑詠」入選
★今瀬剛一選
秀逸  春満月ももいろめきて大きかり   磯田なつえ   
佳作  仕置場に地蔵のあまた落椿     富田範保
★加藤耕子選
特選(第1席)  荒海や防人の地の梅匂ふ   富田範保
佳作      塵払ふ詩歌全集啄木忌    磯田なつえ
 『俳句』2020年8月号 ★栗田やすし顧問の新作「金魚の水」8句掲載
なすことも無くて金魚の水替ふる  栗田やすし
「令和俳壇」入選
★夏井いつき選 題詠「時」「石」を詠み込む
秀逸 里は佳し柱時計も巣燕も  加藤ゆうや
★井上康明選
秀逸 封筒に入れる小為替鳥雲に    河村仁誠
佳作 啓蟄や指入れて割くコッペパン  加藤剛司
★岩岡中正線
佳作 書面にて済ます総会弥生尽    磯田なつえ
★山田佳乃・白岩敏秀選
佳作 風の来て太る川瀬の花筏     磯田なつえ
★櫂未知子選
佳作 ふらここを漕ぐや山なみ濃く淡く 磯田なつえ
★朝妻 力選
佳作 春風や火の鳥といふ電車過ぐ   伊藤みつ子
〃  山吹や木札に揺るる也有の句   野崎雅子
 『俳句四季』2020年8月号 「季語を詠むーギヤマン」より
ギヤマンの蒼き翳りをいとほしむ     下里美恵子  
「四季吟詠」
★下里美恵子選
特選 花供御てふあられ売りけり涅槃寺  森 靖子
秀逸 枝先に絡む和毛や芽木の風     服部鏡子
〃  廃れ田の凹みに光る蝌蚪の紐    谷口千賀子
〃  花冷やマスクに覗く目の尖り    国枝隆生
〃  段畑に畝立つ日和山笑ふ      安藤一紀
〃  眼帯のとれて弥生の空まぶし    足立サキ子
〃  花がらを摘むが日課よ春籠り    若山智子
〃  休校の朝の校庭囀れり       大島知津
〃  石段の百を一気に花の宮      梅田 葵
〃  吊橋に子ら数珠つなぎ風光る    中斎ゆうこ
佳作には多数の会員の方が入選
★尾池和夫選
秀逸 建て替への駅の庇や初つばめ    梶田遊子
 令和元年度犬山観光俳句年間優秀賞 ★犬山市文化協会賞   
髭撫でる巡査一人や目借時    久保田誠 
★秀逸賞          
篝火を川にこぼして鵜舟くる    外宮多恵子 
 『俳壇』2020年7月号  「俳壇雑詠」
★有馬朗人 選
佳作 花山葵移動床屋の予定表      磯田なつえ
〃  禅堂の起居一畳や冴返る      富田範保
★森田純一郎 選
佳作 闘鶏や血を見て軍鶏のいきり立つ  富田範保
 『俳句』2020年7月号 ★井上康明選 秀逸 ★朝妻力選 佳作
    笛方も太鼓も地べた午祭    磯田なつえ   
★山田佳乃選
秀逸  馬鈴薯を植ゑて聞きゐる夜の雨 齊藤眞人
★井上康明選 
佳作  一揆の碑までの寄り道蕗の薹  国枝隆生
★櫂未知子選 
佳作  縄文の土器のつぎはぎ草萌ゆる 富田範保
★白岩敏秀選
佳作  ふるさとの風の尖りに梅ひらく 伊藤みつ子
 『俳句四季』2020年7月号  「俳句四季」大賞予選通過作品
  落鮎を水にくるみて摑みけり     田嶋紅白

『俳句四季』7月号「四季吟詠」入選句(秀逸以上)をご紹介します。
★加古宗也 選
特選 飴色の利休の茶杓二月果つ     国枝隆生
秀逸 テノールの軽き息つぎ春愁ひ    野島秀子

★田島和生 選
秀逸 抱卵の巣箱つつめる日ざしかな   谷口千賀子
〃  うららかや素焼きの壺を並べ干す  福田邦子
「四季吟詠」は、その他多くの方が佳作に入選しました。
 朝日俳壇 2020年5月24日 ★大串章選 
第三席 武蔵野の一点となり畑打つ  齊藤眞人
★高山れおな選    1月にも入選
ラーメンに胡椒たつぷり寒の入    齊藤眞人
 『俳壇』2020年6月号 ★山田貴世選
特選(第1席)顔なきまで踏絵のマリア踏まれたる 富田範保
★今瀬剛一選
秀逸 正面に如月の富士花時計          磯田なつえ
★加藤耕子選
佳作 合掌家煤けぬものに雛の顔        富田範保 
 『俳句四季』2020年6月号 ★『俳句四季』6月号「花の歳時記-薔薇」に、荒川英之編集長の文章と、河原地主宰、栗田顧問ほか
仲間の「薔薇の俳句」が掲載されました。
我独り蕾ばかりの薔薇園に    河原地英武   
赤すぎるバラ東北の震災忌    栗田やすし
少年の生けし黄の薔薇よく匂ふ  荒川英之

「四季吟詠」入選
★山本比呂也選
秀逸 寒紅の息吹きかけて鼓打つ   野島秀子
〃  兼定の刃紋浮き立ち春立てり  国枝隆生
佳作 凍星やホロコーストの記憶なほ 大島知津
〃  にはとりも飼ひし日語る梅の下 長崎マユミ
★柏原眠雨選
佳作 のぞき込む底へ春日や真田井戸 奥山ひろ子
〃  遠山の頂き染むる寒夕焼    谷口千賀子
〃  暖かや地蔵に赤き涎掛け    福田邦子
★能村研三選
佳作 冬の夜の通過列車の音軽し   服部鏡子
★山田佳乃選
佳作 園児らの声響き合ふ木の芽晴  梶田遊子
★鈴鹿呂仁選
佳作 天を指すブロンズ像や春夕焼  鈴木英子
★関森勝夫選
佳作 一人居の気まま不自由目刺焼く 加藤弘一 
 『俳壇』2020年5月号 雑詠
★山田貴世選
特選(第1席)    顔なきまで踏絵のマリア踏まれたる  富田範保
★今瀬剛一選
秀逸       正面に如月の富士花時計        磯田なつえ
★加藤耕子選
佳作       合掌家煤けぬものに雛の顔       富田範保 
 『俳句』2020年5月号  「令和俳壇」入選
★岩岡中正選
佳作 奥山の雪を血で染め獣撃つ    富田範保     
★井上康明・五十嵐秀彦 選
佳作 尾白鷲水もろともに魚摑む    富田範保
 『俳句四季』2020年5月号 「季語を詠む ― 海芋」 に掲載
就中茎の真みどり海芋咲く   下里美恵子


「四季吟詠」
下里美恵子選
★秀逸
青きもの皆くづほるる霜の畑  谷口千賀子
山茶花の垣を曲れば母の家   国枝隆生
忠魂の軍人墓地や冬の鵙    安藤一紀
供花のなき遊女の墓や雪螢   森 靖子
住職の訃報が届く十二月    福田邦子
冬青空杖つく母と目薬師へ   廣中みなみ
人気無き信濃追分暮早し    平松公代
手作りの陶の箸置き年新た   久野和子
甘酒に金粉浮かべ女正月    中斎ゆうこ

他佳作に多数入選 
 『俳壇』2020年5月号  『俳壇』5月号「私の自由時間」138-139頁に、「私の書道入門」に主宰の文章と写真が掲載されました。書道の一句。

    折帖の師の書さらへり春の宵   英武
 第25回内藤丈草を偲ぶ会俳句大会 ★優秀賞 ★伊藤まさ子 特選
★博物館明治村賞  枡酒に檜の香り除夜詣  平松公代

★秀逸賞 ★加藤哲也 特選
 耕しや大河の底の国境           大嶋福代
★秀逸賞 ★坂口緑志 特選
 日記買ふ古希の冒険綴りたく        西田冨貴子 

★加古宗也 特選
 山城の四囲の芽吹きの光りをり       櫻井勝子
★加藤耕子 特選
 丈草の出家せし寺梅匂ふ          松平恭代
★加藤哲也 特選
 下萌や缶蹴りの缶日の包む         野瀬ひろ
★辻 美智子 特選
 初旅や機窓に日本横たはる         西田冨貴子
 『俳壇』2020年4月号  「俳壇雑詠」 年間賞
★加藤耕子 選
地  花梯姑治水と云ふは血の歴史      富田範保

「俳壇雑詠」入選 
★今瀬剛一選
特選  枯真菰沼面につづく風の道      磯田なつえ
佳作  睡魔呼ぶ筏の揺れや牡蠣を剝く    富田範保
★山田貴世選
佳作  サッカーも出来ず島の児これで皆   富田範保
★加藤耕子選
佳作  廊下まで飛びぬ十八番の恋かるた   富田範保
 『俳句』2020年4月号 河原地英武主宰が「大特集・俳句再入門」のなかで
<文体と表記―文体と表記をどうするか>  を執筆
「令和俳壇」
★今井聖 選
佳作 チームごと焚火を守り草野球   齊藤眞人
★朝妻力 選
佳作 老僧の長き眉毛や冬ぬくし    加藤剛司
★五十嵐秀彦 選
佳作 障子干す中華飯店休業日     磯田なつえ
 『俳句四季』2020年4
月号
<風土を詠む 後編>  
滋賀県  近江路や山より低く冬の虹   河原地英武
「四季吟詠」
★加古宗也選
秀逸 父言ひしペチカの記憶火の記憶    国枝隆生
佳作 銀杏並木散るを誰にも留められず   加藤弘一
〃  富山より稲穂添へ来し今年米     松平恭代
〃  空広き三角点や鳥渡る        野島秀子
〃  紙懐炉背に信貴山の朝日うく     長崎マユミ
★田島和生選
秀逸 潮騒や三日月冴ゆる露天風呂     奥山ひろ子
佳作 花ひらくごとみづうみの白鳥よ    福田邦子
★池田琴線女選
秀逸 みぞるるや小樽の駅の向ひ風     石橋忽布
★今瀬剛一選
佳作 渡舟呼ぶ板音鈍き十二月       奥山比呂美
★加藤耕子選
佳作 奥美濃に来て綿虫のよく飛べり    大島知津
 『俳壇』2020年月号  「俳壇」 雑詠入選句
★森田純一郎選 
佳作  槽に波自在につくり紙を漉く  富田範保
 『俳句界』2020年3月号  河東碧梧桐特集に 栗田やすし顧問が「論考 河東碧梧桐の生涯と俳句」を寄稿
 『俳句』2020年3月号  角川全国俳句大賞
★西川和子 選
特選 子の何故に答へることも文化の日   河村仁誠
★正木ゆう子 選 
特選 疲れ鵜が羽拡げ寄る扇風機      伊藤克江    

「令和俳壇」入選句
★星野高士 選
秀逸 草に乗る重さありけり赤とんぼ    国枝隆生
佳作 さらさらと日差しあまねし菊花展   加藤ゆうや
★五十嵐秀彦 選
佳作 写生の子まづ秋空の青を溶く     谷口千賀子
★嶋田麻紀 選
佳作 盛塩の二間間口や新走        加藤剛司
★井上康明 選
佳作 捨てきれぬ薩摩なまりや竜の玉    齊藤眞人

★山田佳乃 選
推薦 触れ合ふものなくて凩吹き止まず   福谷龍彦
 『俳句四季』2020年3月号 「四季吟詠」
★柏原眠雨 選
特選 駄菓子屋の菓子入れ替へて冬支度  国枝隆生
秀逸 お六櫛買ふ秋冷の宿場町      服部鏡子
佳作 着膨れて座す金堂の青畳      奥山ひろ子
〃  雨去りし空の広さよ鳥渡る     谷口千賀子    
〃  九条葱きざむ俎板ひびかせて    福田邦子
★関森勝夫 選
秀逸 腰のばすのみの休みよ蓮根掘    加藤弘一
佳作 小流れをまたぐ石橋鵙猛る     安藤一紀
★山田佳乃 選
佳作 花がらの歩行器の母秋うらら    梶田遊子
★山本比呂也 選
佳作 枇杷咲くや警官来たる山の畑    長崎マユミ 
 名古屋市民文芸祭 ★名古屋市教育委員会賞
 野仏に影やはらかき草の花        二村満里子
★名古屋短詩型文学連盟賞
 餌を噛む音の涼しき牧の午        奥山比呂美
★秀逸
 復元の窯に火の入る文化の日      豊田喜久子  その他多数佳作入選
 39回春日井市短詩型文学祭 ★秀逸
日盛りや酢の香ほのかに蔵のまち      奥山比呂美
 第19回小諸館外投句賞(髙浜虚子記念館) ★一般の部
特選  浅間山節目のごとく残る雪       佐藤とみお
 〃   じやがいもの花咲く虚子の散歩道   齊藤眞人
佳作  べんがらの格子の裏に享保雛      三井あきを
 『俳句四季』2020年2月号 <季語を詠む 春夕焼>に下里美恵子さんの句が掲載
病む母を春夕焼へ抱き起こす  下里美恵子
「四季吟詠」入選
★下里美恵子選
特選 隕石を祀る社や在祭        田嶋紅白
秀逸 師の句碑の空を限りに鰯雲     安藤一紀
〃  錦木の紅葉づり初めし小町塚    森 靖子
〃  月清し象牙の艶の聖母像      加藤剛司
〃  木の実落つ島のはづれの秘密基地  長崎マユミ
〃  秋澄むや佐吉試作の機の音     野島秀子
〃  虫すだく道を夜勤の子が帰る    鈴木英子
〃  勝ち牛の腹波打てる残暑かな    服部鏡子
〃  阿修羅像見し身の内に秋の声    国枝隆生
〃  木曾馬の長き睫毛や秋の晴     福田邦子
〃  とんぼうの光散らして向き変ふる  矢野孝子
佳作 穂紫蘇摘む小さき音と匂ひかな   大島知津
〃  柴折戸の留金ゆるむ残暑かな    久野和子
〃  湖に水湧くところ花うぐひ     平松公代
〃  ぬれ縁に古本の山秋暑し      足立サキ子
〃  ラジオより台風予報鍋磨く     沢田充子
〃  月山の裾あちこちに蕎麦の花    松平恭代
〃  友逝きて色なき風に吹かれをり   鈴木真理子
〃  小鳥来る稚の言葉のまた増えて   加藤弘一
〃  桐の実を踏んで桐の実仰ぎけり   日野圭子
〃  霧吹きて夫が仕上ぐる白障子    横井美音
〃  紅葉より顔出す猿や秘湯なる    中斎ゆうこ
〃  ネクタイを結ふ胸元の残暑かな   朝倉淳一
★尾池和夫選
佳作 トタン屋根叩く雨音野分来る    梶田遊子
★山下美典選
佳作 神木の紙垂真新し十三夜      石橋忽布
『俳句』2020年1月号 「令和俳壇」入選
★井上康明 選
秀逸 ラジオよりひばりの軍歌夜半の秋   佐藤とみお
★小林貴子 選
佳作 欝々と蟹の泡吹く長崎忌       富田範保
★星野高士 選
佳作 秋霖や土にはりつく鳥の羽      谷口千賀子
★嶋田麻紀 選
佳作 入院の手首に名札小鳥来る      丹羽一橋
 『俳句四季』2020年1月号  「四季吟詠」入選
★加古宗也 選
特選 身に入むや何を忘れたかを忘れ    加藤弘一
秀逸 銅鑼打つて余韻くぐもる残暑かな   国枝隆生
佳作 梵鐘に刻む名号風さやか       松平恭代
〃  潮騒のひびく露天湯秋の朝      梶田遊子
〃  泳ぎくる亀と目が合ふ秋暑かな    野島秀子
〃  真葛原救助ボートは伏せしまま    長崎マユミ
★田島和生 選
秀逸 地蔵会の十団子添へて便りくる    福田邦子
佳作 夕風や少女の復習ふ祭笛       谷口千賀子
★加藤耕子 選
秀逸 子に持たす梅干にぎり残暑なほ    大島知津
★古賀しぐれ 選
佳作 波静か雄琴の浜の夕月夜       石橋忽布
 第26回俳人協会
俳句大賞 2019.12
★田島和生特選
★西山睦選
 鍋叩き牧の牛寄す大夕焼    富田範保

★田島和生選
 幅跳びの砂場の凹み新樹光   角田勝代
 『俳句』2019年12月号 「令和俳壇」入選
★朝妻力選
秀逸 ねんごろに水打つ宵の神楽坂   佐藤とみお
★山田佳乃選・朝妻 力選
秀逸 腰に鳴る七つ道具や鉾を組む   富田範保
★対馬康子選
佳作 青梅雨や籠の鸚哥の笑ひ声    磯田なつえ
「題詠」入選
★夏井いつき選
秀逸 猥談の火の番小屋の裸火かな   加藤ゆうや
 『俳壇』2019年12月号 「俳壇雑詠」入選
★山田貴世選
佳作 潮汲みの天秤撓ふ浜灼けて    富田範保 
★加藤耕子選
佳作 加勢得て浜にめり込む山車動く  富田範保
 『俳句四季』2019年12月号 ★「昭和・平成の俳人 わが道を行く」に河原地主宰の新作「雁渡し」15句掲載 15句より一句
 攻め上る如く蟻ゆく楡大樹     河原地英武

「四季吟詠」入選句
★山田佳乃選
秀逸 天上へ重ぬる雲や広島忌       梶田遊子
佳作 はつけよい組んで動かぬ草相撲    石橋忽布
〃  マニュキュアを娘と塗りあへり夏休み 大島知津
★鈴鹿呂仁選
佳作 短冊に幼き文字の笹飾り       鈴木英子
★関森勝夫選
佳作 名札立つ小さき区画登呂植田     磯田なつえ
〃  モーターボート上る大河や雲の峰   松平恭代
★山本比呂也選
秀逸 大きこと褒められ西瓜売れ残る    加藤弘一
佳作 風鈴や愚痴も小言も聞き流し     加藤弘一
〃  ハート形の花火にはしやぐ幼かな   長崎マユミ
★柏原眠雨選
秀逸 箸墓の水引き込みて青田風      国枝隆生
〃  よれよれのユーロはたいてビール酌む 野島秀子
佳作 川涼し仏花束ねて浸しあり      谷口千賀子
〃  胡瓜もみ能登の藻塩をひとつまみ   福田邦子

 第33回村上鬼城顕彰全国俳句大会 ★村上鬼城顕彰会賞
祭待つ馬のたてがみ切り揃へ    栗田せつ子
★高橋洋一入選
幣散らし馬場駆け抜くる祭馬    林 尉江
★棚山波朗入選
猿楽の里楤の芽のまだ固し     平松公代
★山田佳乃入選
陶工の畑は三角葱咲けり      奥山ひろみ
 令和元年 奥の細道むすびの地「大垣」芭蕉蛤塚忌全国俳句大会 2019.10.20 <1編20句の部>
★ねんりんピック岐阜2020 
大垣市実行委員会会長賞 
 「父祖の畑」20句より1句  
    夕風に青き草の香秋立つ日   久野和子

<3句1組の部>
★インターネット賞・中原道夫特選
 売り物は底なしの闇キャンプ村   河村仁誠
★入選・西村和子 秀逸
 先達は女験者や滝開き       河村惠光
★有馬朗人 入選
 雲白し風に遊べる合歓の花     松平恭代
★櫂未知子 入選
 麦の秋猫が厨をうかがひぬ     二村満里子
★加古宗也 入選  
 名水を引きて緋鯉を放ちけり    大島知津 
 第68回「瀬戸市文芸発表会 2019.11.4  <俳句部門> 
★田口風子選
特選 紙風船白寿の母に膨らます   小栁津民子
入選 畦道のたんぽぽ避けし一輪車  辻 美春
〃  天皇の車列の過ぐる夏木立   六角久世
〃  初物の枇杷提げ兄が母見舞ふ  水野悦都子
★佐藤美恵子選
入選 青空へ茶摘みの子らの声弾け  岩間豊喜
〃  青楓の風の音聞く古窯跡    奥山ひろみ
〃  麦秋や民次描きし陶土山    豊田紀久子
★加藤かな文選 
特選 天皇の車列の過ぐる夏木立   六角久世
入選 陶工の残業続く立葵      沢田充子
〃  窯出しの壺新緑に染まりたり  武田稜子
〃  十字路にDJポリス植樹祭   水野悦都子
★横田欣子選
入選 柿の花姉と慕ひし叔母逝けり  澤田初美
〃  水浴びの鴉立夏の日を散らし  武田稜子
〃  夏桑や縁の下より鶏の声    玉井美智子
【小中学生の部】
★佐藤美恵子特選・加藤かな文入選・横田欣子入選
   入学式隣の席の知らない子   澤田和貴(中1)


<短歌部門>
★大塚寅彦選
特選 夏の宵父母に灯せる和蝋燭在りし日思い炎見つむる 岩間豊喜
 『俳壇』2019年11月号 ★有馬朗人選
 秀逸 巣立つ鵜の飛び立つ仕種枝の揺れ   富田範保
 佳作 引くほどに山車のめり込む潮干潟   富田範保
★檜紀代選
 佳作 鉾立てて京に晴れの日戻りたる    富田範保
★森田純一郎選 
 特選 締むるほど縄の匂ひて鉾を組む    富田範保
 佳作 義仲寺の梅雨に首出す池の亀     富田範保
 『俳句』2019年11月号  令和俳壇
★五十嵐秀彦選
佳作 己が影塗り込む左官梅雨晴間   富田範保
★井上康明選
佳作 草むしりして鬱の日を遣り過ごす 加藤ゆうや   
 俳人協会愛知支部西尾俳句大会 2019.10.27 ★大会賞
三番茶刈つて西尾の天高し   栗田せつ子
★選者特選賞
古き書庫色なき風へ開け放つ  大須賀純   
 『俳句四季』2019年11月号  ★ 「季語を詠む 露凝る」に掲載

  家々は早や寝落ちたり露凝る夜    下里美恵子

「四季吟詠」入選句

★下里美恵子選
特選 ロック歌手真つ赤なアロハ脱ぎて振る 朝倉淳一     
秀逸 花椎の匂ひにむせり札所寺      服部鏡子
 〃 夕風に雨の匂ひや合歓の花      久野和子
 〃 緑蔭の風すがすがし開墾碑      福田邦子
 〃 草引いて風よく通る父母の墓     鈴木真理子
 〃 十勝岳裾ひろびろと薯の花      横井美音
 〃 トロ箱に青紫蘇育つ小料理屋     磯田なつえ
 〃 朝の市七夕餅を蒸す匂ひ       足立サキ子
 〃 寺と寺つなぐ細道濃あぢさゐ     森 靖子
 〃 青々とメタセコイアの夏来る     高柳杜士
佳作 木洩れ日の躍る小径や夏鶯      安藤一紀
 〃 葉桜にしづかな雨や千畝の碑     児玉美奈子
 〃 麦わら帽脱ぎ園丁の憩ひをり     若山智子
 〃 白シャツで巡る古墳や風涼      大島知津
 〃 早苗籠かさして舞へり幼巫女     野島秀子
 〃 藍深き切子グラスや夏来る      日野圭子
 〃 雨上り草に胸張る子蟷螂       松平恭代
 〃 青楓客が一人の渡し舟        中斎ゆうこ      
 〃 山滴るなほ噴煙の残りゐて      国枝隆生
 〃 居酒屋に朝顔市の鉢おろす      奥山ひろ子
 〃 白桔梗蛇籠に活くる塩の道      鈴木英子
 〃 小駅と小駅つなぐ水張田       谷口千賀子
 〃 令和の字山車の唐子が墨で書く    平松公代
 〃 からくりの玉屋九代新茶汲む     田嶋紅白
 〃 山窪の真赤な御堂ほととぎす     長崎マユミ
 〃 サルビアの蜜吸ひたりし下校の徒   貫名哲半
★豊長みのる選
佳作  ぽとぽとと止まらぬ蛇口原爆忌   石橋忽布
★尾池和夫選
佳作  廻船の豪商邸や夏ともし      梶田遊子
 『俳句四季』2019年10月号  四季吟詠
★加古宗也選
特選 日の少し差せば現れ梅雨の蝶   加藤弘一
秀逸 揚羽舞ふ吉良菩提寺の女坂    安藤一紀
   田水引くここは伊吹の伏流水   国枝隆生
佳作 青梅雨や朱印待つ列長かりし   長崎マユミ  
   風生れて匂ひをこぼす花樗    松平恭代
   梅雨晴やリュックに詰めし手弁当 梶田遊子
   大幣の田舟稚児打つ大太鼓    野島秀子
★田島和生選
秀逸 小判草揺れて驟雨の来る気配   谷口千賀子
   急流に飛んで一閃あまごかな   若山智子
   ほたる袋夕べの雨をふりこぼし  福田邦子
★加藤耕子選
佳作 校庭の大楠青き蝶放つ      大島知津
★池田琴線女選
佳作 冥府へと通ふ空井や半夏生    石橋忽布
 『俳句』2019年10月号 令和俳壇
★小林貴子選
秀逸 あの夜も梅雨寒樺美智子の忌    齊藤眞人
★対馬康子選
佳作 父の忌や美濃の奥まで螢見に    加藤ゆうや
佳作 引き舟の錻力の継目囮鮎      野崎雅子
★嶋田麻紀選
佳作 鬱の字を掌に書いてみる太宰の忌  加藤ゆうや    
★星野高士選
佳作 カルメンに適ふ色なり薔薇開く   富田範保
佳作 サーカスの獅子の咆哮五月闇    加藤剛司
★朝妻力選
佳作 瓶に挿す凌霄の向き定まらず    磯田なつえ
   
『俳壇』2019年10月号  ★「俳壇ワイド作品集  今月の編集長」に
荒川英之編集長の 「夜学」七句掲載。
教室に雨漏りの音桜桃忌   荒川英之
 第58回全国俳句大会
(俳人協会主催)
2019.9.10
 ★秀逸賞
★小澤實特選・茨木和生選・鷹羽狩行選・徳田千鶴子選・能村研三選
 抜く足に沈む足あり蓮根掘る    富田範保

★佐怒賀直美特選・角谷昌子選
 十三夜仔山羊の角のほの温し    山本光江

★今井聖選・柏原眠雨選・小島健選
 異動なき職員室や目借時      荒川英之         

★今井聖選・柏原眠雨選
 畦焼の匂の中や芝居小屋      森 靖子

★角谷昌子選・柏原眠雨選
 滴りの音重なり来自決壕      都合ナルミ

★柏原眠雨選
 空気抱き締め鯉のぼり下ろしけり  櫻井幹郎
 『俳句四季』2019年9月号  四季吟詠
★関森勝夫選
秀逸 初河鹿化石の句碑へ橋渡る  磯田なつえ  
佳作 初ひばり上がる予科練兵舎跡  安藤一紀
佳作 暖かや犬が顔出す背のリュック 松平恭代
★柏原眠雨選
佳作 囀やゆつくり下る女坂     谷口千賀子
佳作 ノーベル賞のレジメ三枚風薫る 野島秀子
佳作 甘茶仏濡れては風に輝やけり  福田邦子
佳作 柳絮舞ふ橋でつながる二ツ池  若山智子
★鈴鹿呂仁選
佳作 猿楽の間延びせる声目借時   国枝隆生
★山田佳乃選
佳作 隧道を抜けてきらめく初夏の海 梶田遊子
 『俳壇』2019年8月号 ★今瀬剛一選 
秀逸  春の島喪服一団船を降り      富田範保
★山田貴世選 
秀逸  花三分赤いポルシェが人を待つ  富田範保
★加藤耕子選 
佳作  帆を傾げ人を傾げてヨット駆く   富田範保
角川 『俳句』2019年8月号 ★星野高士・井上康明  秀逸
  水甘しまだ抜けきらぬ春の風邪   加藤ゆうや
★山田佳乃 佳作  
  お早うと顔近づくる金魚玉     加藤ゆうや

★朝妻力 佳作
   ポッキーの空き箱に摘む土筆かな  加藤剛司
 『俳句四季』2019年8月号

★「四季吟詠」下里美恵子選
特選  ふらここの下青空の水たまり   大島知津
秀逸  舎利殿を花の四方へ開け放つ   中斎ゆうこ
    やはらかき畦に膝つき土筆摘む  横井美音
    城垣の反りのびやかや初燕    久野和子
    窯跡の蒼き陶片風光る      朝倉淳一
    見るだけの料理番組四月馬鹿   加藤弘一
    元号を正座で聞けり花の昼    加藤剛司
    冴え返る三和土に落す鍵の束   足立サキ子
    山あひに廃れし駅舎初蝶来    服部鏡子
    山茱萸の咲き継ぐ径や海はるか  長崎マユミ   
    さくら愛で石垣讃へ大手門    児玉美奈子
佳作  手作りの上履き入れや母子草   高柳杜士
    母の忌や白木蓮に雨静か     鈴木真理子
    草刈つて棚田への道ひらきけり  谷口千賀子
    悠久の木曾の流れや花筏     田嶋紅白
    一畝は供華の菊苗飛鳥寺     国枝隆生
    へび穴を出て背の縞のばしをり  荻野恵子
    花疲れ湯気やはらかきハーブティ 奥山ひろ子
    春愁や認知症科を受診して    森 靖子
    撫でて読む化石の句碑や春ならひ 磯田なつえ
    砦跡見ゆる城跡桜の芽      平松公代
    御堂より十三詣りの読経洩る   松平恭代
    雑木山うすもも色に芽吹き初む  鈴木英子
    小流の響く畦道下萌ゆる     日野圭子   
    春光や紙飛行機の宙返り     山口茂代
    桜東風天守閣より伊吹山     市川あづき
    春疾風押し分けタンカー伊勢湾へ 安藤一紀
    近づけばひばり鳴き止む一揆の地 若山智子

 『俳句四季』2019年7月号 ★季語を読む パイナップル 掲載
起伏なす鳳梨畑や空青し   下里美恵子
★今瀬剛一選
特選 榛の花村を貫く沢の音   磯田なつえ        

★田島和生選
秀逸 荒畑に瑠璃を散らして犬ふぐり  福田邦子
   舷で見上げ湖北の飛花落花    若山智子
   潜るたび嘴に光や残る鴨     奥山ひろ子
佳作 小流れの水口さやに陽炎へり   谷口千賀子

★加古宗也選
秀逸 菜の花のかなたに浮かぶ石舞台  国枝隆生
   靴と靴たたいて春の泥落す    加藤弘一
佳作 初午の露店に開く鍼灸所     野島秀子
   里川の水匂ひけり風生忌     長崎マユミ
   指先を泥へ突つ込み野芹つむ   松平恭代

★加藤耕子選
秀逸 手に馴染む母の擂粉木木の芽和  大島知津
 『俳句』2019年7月号 ★小林貴子選
  秀逸  踏み減りし踏絵のマリア微笑みぬ   富田範保
★朝妻力選
  佳作  妻を恋ふ防人の歌碑よなぐもり    佐藤とみお
★岩岡中正選
  佳作  啓蟄や大江戸線のエレベーター    佐藤とみお
★井上康明選
  佳作  暁の千木に弾めり恋雀        西村信子
令和元年熱田まつり 
献納俳句大会 2019.6.23
★奉賛会会長賞   
  摺り足の柔道の形熱田祭      松平恭代  
★奉賛会賞   
  新樹光令和の御代に栄あれ     金田義子
★入選    
  金的を射し残身の涼しさよ     伊藤克江

当日句会   選者賞 題「汗」
★金森直治選
  旨寝児の背より抜きたる汗タオル   伊藤克江
★田畑龍選<br>
  汗流し子供獅子追ふ幼なき児     金田義子 
 平成30年度犬山観光俳句年間優秀賞 ★犬山城・城下町賞
 潜り戸の乳鋲の錆や冬に入る   池田春美 

★明治村賞
 坐漁荘の玻璃のゆがみや新樹雨  酒井とし子

★秀逸賞 
 拭き上げて冬日差し込む細格子  内田陽子
 『俳句四季』2019年6月号 「四季吟詠」
★柏原眠雨選
特選  春泥に巨体をゆだね犀眠る      野島秀子
秀逸  白魚糶るくはへ煙草を離さずに    国枝隆生
佳作  前髪に春の雪のせ出勤す       奥山ひろ子
    美濃和紙のポチ袋買ふ小正月     福田邦子
★関森勝夫選
秀逸  冬の雲千切れて速し土管坂      安藤一紀
佳作  口笛へ鳴きつ寄り来る鴨の群     松平恭代
    梅が香やはんなり座る夫婦句碑    磯田なつえ
★山本比呂也選
佳作  耕しの鍬に地虫のころがれる     加藤弘一
    海風の抜くる尼寺大根干す      長崎マユミ
    青空に触れんと紅き梅開く      大島知津
★山田佳乃選
佳作  梅ふふむ痛みの癒えし母の笑み    梶田遊子
★鈴鹿呂仁選
佳作  水底の寒鯉三尾ゆるぎなし      鈴木英子
 俳人協会愛知支部総会
懇親俳句大会 2019.4.21
 ◎大会賞  3名
★第一位 服部鹿頭矢特選
  芹の水跳んで古墳に近づけり    国枝洋子
★第二位 
  木棺の上は青空つばくらめ     大島知津
★第三位 栗田やすし特選・下里美恵子特選
  単線の鉄路のうねり山桜      服部鏡子
◎入選賞  
★入選 角谷昌子特選
  磔像の踵にうすき春埃       武田稜子
★入選
  鍬の柄の緩みを直す蝶の昼    梅田葵
★入選 
  猪垣の中に三坪の苗代田     山本悦子
 『俳句』2019年5月号 ★国枝隆生氏が「明日香」と題して7句発表
★朝妻力選
 風花や見えつ隠れつ浮御堂     加藤剛司
★出口善子選 ★島田麻紀選
 白山に雪降る頃や醪噴く      富田範保
★出口善子選
 門松の竹の切つ先匂ひけり     齊藤眞人
★島田麻紀選
 夫在さぬひととせほぐす年湯かな  谷口千賀子  
★星野高士選
 雪無尽湖の青さに吸はれけり    富田範保
★山田佳乃選
 田遊びの田圃は太鼓叩き合ひ    佐藤とみお
 『俳壇』2019年5月号 ★栗田やすし顧問が「島の春」と題して10句発表
★檜紀代選 秀逸 合掌造り家族の数の雪草鞋   富田範保
 『俳句四季』2019年5月号 ★「わたしの歳時記」に荒川英之編集長が「藤」に関して文章を寄せ、河原地主宰、栗田顧問はじめ30名の「藤」の句が掲載される。
◎四季吟詠
★下里美恵子選
特選 人日の舌にとけゆく京かぶら           若山智子
秀逸 さくら草米粒ほどの蕾もつ           足立サキ子
    飼猫をさがす貼紙年暮るる          福田邦子
    餅花に折鶴吊す合掌家            平松公代
    木曾の駅椅子に毛糸の小座布団       森 靖子
    学舎へつづく畦道若菜摘む          磯田なつえ
    ゆるやかに曲がる小流れ芦の角       久野和子
    笑顔よき兜太の写真冬ぬくし         横井美音
    蔵カフェでジャズを聴きゐるレノンの忌    国枝隆生
    大笊にちぢむ切干象牙色            松平恭代
    三日はや真砂女の句集読み返す       廣中みなみ
    とべらの実爆ぜてこぼせり瑠璃の色     谷口千賀子
     
四季吟詠には佳作にも大勢の仲間の句がありました。
 「第24回内藤丈草を偲ぶ会俳句大会」2019年4月6日 ◎事前投句
★秀逸賞
鷽替へて足軽々と母見舞ふ   松永敏枝
選者特選
★加古宗也特選
大吟醸年始の客に冷やしおく  西田冨貴子
★栗田やすし特選
鷽替へて足軽々と母見舞ふ   松永敏枝
紅足して叔母百歳の初鏡     大嶋福代
昼くらき如庵の茶室笹子鳴く   山本悦子
★坂口緑志特選
赤絵師の小さき墓や鳥帰る   林  尉江
酒蔵の小さき天窓寒明くる    久野和子

◎当日吟行句
★栗田やすし特選
花散らす風や丈草座禅石    国枝隆生
つばめ来る城下に古き写真館  酒井とし子
★加古宗也特選
花散らす風や丈草座禅石     国枝隆生
つばめ来る城下に古き写真館   酒井とし子
げんこつ飴商ふ軒の燕かな    音頭恵子 
加藤耕子特選
格子戸を拭きこみて待つ春祭   谷口千賀子
坂口緑志特選
軒低き城下の路地や燕来る    櫻井勝子
げんこつ飴商ふ軒の燕かな    音頭恵子
川治汎志特選
紋白蝶出を待つ山車を祝ひをり  長谷川妙好
軒低き城下の路地や燕来る    櫻井勝子 
 『俳句』2019年4月号 平成俳壇
★出口善子選 
秀逸  日々痩せて遠山透くる大根稲架  富田範保
★今井聖選
佳作  妻つくる野菜をたべて冬あたたか 斎藤眞人
 NPO法人日本詩歌句協会第13回中部大会 2019年3月23日 ★秀逸賞 ・栗田やすし選者賞
托鉢の笠をしたたる雪しづく   森靖子 
★加藤耕子選者賞
色変へぬ三百年の松雫     倉田信子
★入選
孕み牛秋草に乳滴らす       山本光江
雪吊の縄の緩みに尉鶲       平松公代
寒禽や唐臼ひびく陶の里      倉田信子
小流れのかがやく岸辺若菜摘む 久野和子
竹樋で山の水引く紙漉場      松平恭代
ふところに和紙の里抱き山眠る   同
★佳作 
姫垣を越え水仙の風生る     長谷川しげ子
大根提げ下駄音高き修行僧   伊藤克江
 『俳句四季』2019年4月号 ★季語を詠む アネモネ
アネモネや岬はいつも風吹いて    下里美恵子

★田島和生選
特選  触れば散る紙漉村の冬桜       福田邦子
秀逸  蓮殻を焼き穭の穂焦がしたり      若山智子
佳作  報恩講の大き貼紙城下町        谷口千賀子
★加古宗也選
秀逸  抜き足を泥の離さぬ蓮根畑       加藤弘一
 〃  冬日浴びソナタ聞きゐるサンルーム   国枝隆生
 〃  年の市半被着て売る仏壇屋       野島秀子
佳作  寒晴やビルの隙間にのぞく富士     梶田遊子
 〃  児のなづる神馬は子馬七五三      松平恭代
★加藤耕子選
佳作  掃き寄せて振り返りまた落葉掃く     大島知津
★今瀬剛一選
佳作   枇杷の花富士を離れぬ雲一つ     磯田なつえ
 『俳句』2019.3月号  角川全国俳句大賞 都道府県賞(題詠)
★中日新聞社賞
画学徒の目無き自画像敗戦忌  平松公代
平成俳壇
★朝妻力選 特選
肩引きて譲る木道濃りんだう   佐藤とみお
 『俳句四季』2019.3月号 ★柏原眠雨選
秀逸 魯迅像見上ぐる先に鵙猛る    国枝隆生   
    子規の間に座布団一つ冬温し  野島秀子
    ポンプ井の鉄汽水吐く柿日和   福田邦子
佳作 革地蔵の供華は野菊よ瀬音鳴る  谷口千賀子
★山本比呂也選  
秀逸 鴨のため木曾三川をあけて待つ  加藤弘一
★山田佳乃選 
佳作 茅葺きの古寺の閼伽桶薄紅葉   梶田遊子
★関森勝夫選 
佳作 遠望の初雪の富士城址掘る    磯田なつえ
佳作 子規詠みし空の青さよ秋澄めり  大島知津 
 『俳句四季』2019.2月号  ★下里美恵子選
秀逸 
 秋晴の動物園に献血車       森 靖子
 横揺れの電車一輌豊の秋      安藤一紀
 芋の露朝の光を透かせ落つ     久野和子
 良寛の墓を離れず赤とんぼ     平松公代
 露光る修道院の長ベンチ      長崎眞由美
 秋澄むや馬のたてがみ三つ編みに  福田邦子
 梅もどき活けて野点のはじまれり  谷口千賀子
 車座にすわれば親し草もみぢ    山口茂代

佳作 
 草の花小さき蝶が入れ替り     磯田なつえ
 鶏頭に触れし指先乾ききり     大島知津
 どんぐりの小径に猪の注意札    国枝隆生
 松風のさやかや治水碑に立てば   若山智子
 拾ひ上ぐる橡どんぐり掌にまろし  松平恭代
 湯の町のぬるき夜風や虫すだく   中斎ゆうこ
 小鳥来て夫の墓石に影落とす    鈴木真理子
 こんにやくのぴりりと辛し夏の果  日野圭子
 島宮に槌音響く今朝の秋      丸山三依
 満ち潮の音やはらかき良夜かな   足立サキ子
 亡き姉と語り合ひたき夜半の秋   横井美音
 南吉の詩作の土手や曼珠沙華    野島秀子
 一雨に一入深む実むらさき     市川あづき
 黄金の波に沈みて稲雀       加藤弘一
 白鳥が水底見つめ身じろがず    鈴木英子
 寺で聴くジャズピアノの音秋うらら 廣中みなみ
 木犀や乳欲る声の家中に      荻野恵子

★尾池和夫選
秀逸 
 秋の灯や刺繍きらめく掛袱紗    梶田遊子
★豊長みのる選
佳作
 過書船の通ひし川ぞ薄紅葉    石橋忽布
 『俳句四季』2019.1月号 ★ 「四季吟詠」選者による<季語を詠む―福寿草>

  福寿草日当りのよき母の家   下里美恵子

★田島和生選
特選 秋深し居間と書斎にひとりづつ   国枝隆生
秀逸 本陣の路地の灯りて門火焚く    福田邦子
 〃 真つ白に町並つつみ喜雨来たる   谷口千賀子
佳作 蛇口より水は湯のやう原爆忌    若山智子
★今瀬剛一選
秀逸 烏瓜息するやうに花開く      磯田なつえ
★加古宗也選
秀逸 献灯を待つ間一色の鰻食ぶ     野島秀子
 〃 父送る苧殻焚き足す宵の闇     梶田遊子
佳作 暮れ残る空軽やかに群とんぼ    松平恭代
 〃 立ち止まりまた立ち止まり今日の月 加藤弘一
★久保 武選
秀逸 さんざめくポプラの葉擦れ涼新た  大島知津
★池田琴線女選
佳作 パソコンの椅子の軋みや夕月夜   石橋忽布
 奥の細道結びの地「大垣」芭蕉蛤塚忌全国俳句大会 ★大垣市制100周年記念賞  20句
「能登の塩」  都合ナルミ
★入賞  20句
「花の風」   服部鏡子
★大垣市制100周年記念賞 ★有馬朗人特選
御饌の田に声の明るき田植唄   林 尉江
★入選 ★有馬朗人秀逸
懸巣鳴く光悦垣の路地の奥     河村惠光
★入選 ★有馬朗人入選・宇多喜代子入選
深閑と梲の町や星月夜       櫻井幹郎
★中原道夫秀逸
玉入れの勝ちの一玉天高し    河村惠光
 『俳句』2018.12月号 ★井上康明選(題詠の部)
秀逸  芋の葉の金覆輪や夏終る   加藤ゆうや
★嶋田麻紀選
秀逸  発掘す滂沱の汗を地に吸はせ   富田範保
★名村早智子選
推薦  接近の火星へ烏瓜の花    磯田なつえ
 『俳句四季』2018.12月号 ★柏原眠雨選
  秀逸 ラジオよりダークダックス熱帯夜     谷口千賀子
  〃  炎帝へ邪気が目を剝く昼下り       野島秀子
  〃  生湯葉の京より届く夏見舞        福田邦子
★関森勝夫選
  秀逸 日覆や寝かせて植うる九条葱      磯田なつえ
★山田佳乃選 
  秀逸 積ん読の文庫本選る夜の秋       梶田遊子
★山本比呂也選
  佳作 調子良き夫の口笛雲の峰        大島知津
  〃  ほろ酔の花火待ちかね寝入りたり    加藤弘一
水の森全国俳句大会(大分・日田)2018.11.11 ★当日投句の部
阪本茂木特選  冬ぬくし塾主の居間に膝正し  河原地英武
岩岡中正特選  天領の小春の空へ毛槍振る   林  尉 江

★事前投句の部
秋篠光弘特選  マネキンの手足伸びやか水着買ふ 小原 米子
大久保白村特選 原発をでて薫風に息づけり    野島 秀子
中村和弘特選  初夏や火色輝く攻めの窯     武田 稜子

★当日投句の部・入選
町どこも水が流れて日田小春    下里美恵子
子と拾ふ掌ほどの柿紅葉      熊澤 和代
復旧のかがよふ鉄路秋日濃し    梶田 遊子
天領の丘まで登り秋惜しむ     安藤 一紀
蔀戸を開けて小春の風通す     国枝 洋子
奴さん草鞋の足袋の薄汚れ     小原 米子
万燈の燭またたけり天領地     横井 美音
小春日や手に履かせ選る日田の下駄 山本 悦子

★事前投句の部の入選欄にも 伊吹嶺の仲間の名前が沢山ありました。 
俳人協会 第57回全国俳句大会 2018 ★棚山波朗特選
 船の名で呼び合ふ海人の花見酒  富田範保
★岡田日郎選
 音高く紙風船を突き返す   伊藤克江
★棚山波朗選・仲村青彦選
 穴釣りの魚ひと跳ねして凍る  富田範保
★鷹羽狩行・鈴木貞雄選
 風紋の崩るる速さ啄木忌  金田義子
★辻田克巳・山崎ひさを選
 小刀で鉛筆削る昭和の日   栗田せつ子
★能村研三選
 お涅槃の今日百獣の争はず  富田範保
 第10回子規・斑鳩の里俳句大賞 2018  ★松山市長賞
 翡翠や瑠璃の一閃ひきて翔つ  長谷川しげ子
第29回伊藤園新俳句大賞2018  ★佳作特別賞
 寒風を引つ掻き回し鬼ごつこ  大島知津
2018 岡崎市民俳句秋季大会 ★中日新聞社賞
 初の字のひときは大き秋刀魚買ふ  山本崇雄
 
俳人協会愛知県支部大須俳句大会(2018.10.28) ★大会賞(3名)
第1位 仏頭を戸板に売れり神の留守  林 尉江
第2位 秋日濃し骨董市の箱枕     野瀬 ひろ
第3位 ぼろ市や褞袍試着の車椅子   丸山 節子
 
★入選賞10位まで
 襤褸市や柳行李に日本書紀     川島 和子
 石仏を買うてリュックに秋麗     上田 博子
 混(まざ)り合ふ屋台の匂ひ秋暑し  矢野 孝子
 福助に似し骨董屋秋うらら       伊藤 克江
 観音の鳩みな肥えて秋うらら     鈴木 真理子

★選者特選
栗田やすし・服部鹿頭矢特選
 石仏を買うてリュックに秋麗     上田 博子
加藤耕子特選
 秋寂ぶや芭蕉の句碑の木暗がり    小原 米子
加古宗也特選
 仏頭を戸板に売れり神の留守     林  尉江
下里美恵子特選
 観音の鳩みな肥えて秋うらら     鈴木 真理子
神尾朴水特選
 空澄めり明治の音の蓄音機      加藤 百世
斎藤朗笛特選
 秋惜しむ名古屋言葉の人と居て    櫻井 勝子
藤島咲子特選
 束ね売る古き更紗や秋深し      牧野 一古
壁谷禮伺特選
 ぼろ市や褞袍試着の車椅子      丸山 節子
葛山由博特選
 花魁のかつらずらして秋団扇     玉井 美智子
 『俳句』2018.11月号  栗田顧問の作品16句「花木槿」掲載
 『俳句四季』2018.11月号  河原地主宰の作品16句「秋簾」掲載
 『俳句四季』2018.11月号  ▽四季吟詠
★下里美恵子選
特選
 青鬼灯抱へて下る女坂      平松公代
秀逸
 花みかんこぼれて匂ふ通夜の家  森 靖子
 梅雨楽し役場のロビーコンサート 足立サキ子
 落し文富士山望む樗牛墓所    磯田なつえ     
 一叢は一人静や籬沿ひ      松永敏枝
 流れゆく雲の白さよ広島忌     鈴木真理子
 日盛りの小流れに稚魚影引けり  若山智子
 亡き父の馴染みの店や鰻食ぶ   廣中みなみ
 三冊の医書積む窓辺月涼し    上村龍子
佳作
 夏の川二つ越え訪ふ母の家    大島知津
 尼の寺泰山木の花咲けり     久野和子
 田水張る御陵の水を溢れさせ   野島秀子
 みどりごの蹴り足強しくる梅雨明  梶田遊子
 夏草や山辺を縫ひて潮の道    松平恭代
 板張りの川燈台や夏つばめ    福田邦子
 渓谷の激つ瀬にさす若葉光    谷口千賀子
 梅の実を褒めて青梅もらひけり  鈴木英子
 括り女の口調滑らか梅雨の明   横井美音
 茶工場の高き天井裸灯揺る    中斎ゆうこ
 降り出しの雨に紫陽花藍深む   日野圭子
 庭隅のかすかな匂ひ花蜜柑    志知祥子
 青葉光繰糸殿に風抜けり     長崎眞由美
 庭仕事一区切りつけ冷やし瓜   加藤弘一
 苗床の風に吹かるる神社かな   川口敏子

★山下美典選
佳作
 兵たりし父を語れり草いきれ   石橋忽布

★尾池和夫選
佳作
 一世紀きざむ球児の夏来る    梶田遊子
 『俳句四季』2018.10月号  ▽四季吟詠
★加古宗也選
  秀逸  石舞台まで薫風を道連れに    国枝隆生
  〃   苺ミルク潰しつ友の愚痴を聞く   加藤弘一
  〃   夏神楽目玉とび出す手力男    松平恭代
  佳作  栗の花パン工場の定休日     梶田遊子
  〃   からつぽの薬味箪笥や半夏生   野島秀子

★田島和生選
  秀逸  木曾馬へ新樹の森の風吹けり   福田邦子
  佳作  こほろぎの厨に跳べり雨の夜   若山智子
  〃   薫風や卒業証書の楮梳く      谷口千賀子

★今瀬剛一選
  秀逸  母の日の母に母ゐて文届く    磯田なつえ
 
★池田琴線女選
  佳作  笹舟の流るる先に糸蜻蛉     石橋忽布
 『俳句四季』2018.9月号  ▽四季吟詠
★能村研三選
特選 山藤の咲き登るとも垂るるとも   国枝隆生
佳作 新緑の峠に鳶の二つ舞ふ      勝見秀雄
★柏原眠雨選
秀逸 聖五月踊り子像の片ゑくぼ     奥山ひろみ
 〃 島めぐるフェリーに小さき鯉幟   谷口千賀子
佳作 二胡奏づる御文庫前や花吹雪    野島秀子
 〃 餌をまけば鯉が跳ね飛ぶ水の春   福田邦子
★山本比呂也選
佳作 蒜や人それぞれに好き嫌ひ     加藤弘一
★関森勝夫選
佳作 故郷の誰彼老いし茶摘かな     磯田なつえ
★中澤康人選
佳作 子は遠しふたたび満つる春の月   大島知津
★山田佳乃選
佳作 宮参り御膳に小さき笹粽        梶田遊子
 蒲郡春の文協まつり俳句大会(2018.5.26)  ▽蒲郡新聞社賞
水槽に子が釘付けの大なまづ  市川あづき
 『俳句四季』2018.8月号  ▽四季吟詠 下里美恵子選
★秀逸
冴返る城石垣の算木積        平松公代
広げ干す馬の敷藁つばめ来る    廣中みなみ
あたたかや馬屋の屋根に寝藁干す  森 靖子
日を溜めて片栗の花開き初む    久野和子
婚ととのふ乙女椿の開く朝      足立サキ子
客死せし役者の塚や蕗の薹     野島秀子
花冷や一気に開く舞扇        大島知津
館埋むる兵士の遺品燕来る     磯田なつえ
寄席掛かる弘法市や花楓      横井美音

★佳作
犬ふぐり陶片散らばる古窯跡    松平恭代
比良山の稜線うかぶ花ぐもり    若山智子
夏近しみどり彩なす木立かな    谷口千賀子
石棺の壁に雫や春寒し       奥山比呂美
しだれ梅咲いて明るき佛道     日野圭子
妹の文読み返す朧月         福田邦子
フラフープ無心で回す花の下    中斎ゆうこ
群青の空や山吹耀へり        勝見秀雄
青笹に筍載せて朝の市        鈴木英子
誰からか春菜置かれし勝手口    加藤弘一
 『俳句』2018.6月号  平成俳壇
▽出口善子推薦 
  明日は引く白鳥の群身じろがず  佐藤とみお
 『俳句四季』2018年5月号  ▽『四季吟詠』下里美恵子選
★特選
藁囲ひはみ出して咲く寒牡丹     黒田昌子

★秀逸
ひよんの笛吹いてふるさと遠くなり  国枝隆生
金屏に餅花揺るる寄席舞台      松平恭代
浦の灯をグラスに映し年忘      野島秀子
人日の粥に小梅の紅にじむ      若山智子
上棟の主は母よ菊の酒        安藤一紀
括られてより冬菊の華やげり     久野和子
寒灯下木くづ飛ばして仏彫る     東口哲半
鍛治打ちの音はね返す冬の山    足立サキ子
ふるさとの豆餅届く師走かな     福田邦子
腕白の正座して受く御年玉      加藤弘一
★佳作 多数
俳人協会愛知県支部総会
懇親俳句大会 (2018.4.22)

▽大会賞・最高点(服部鹿頭矢・若原康行・栗田やすし・三村純也選)
  露座仏の空の広さよ初燕    山本悦子

▽入賞(伊藤敬子特選・加藤耕子選)
  子規庵で得たる糸瓜の種を蒔く  小長哲郎

▽入賞(加古宗也・加藤耕子選)
  舐めてみる電気ブランや三鬼の忌  栗田せつ子

▽加古宗也特選
  畦と畦つなぐ地獄の釜の蓋      国枝洋子

▽服部鹿頭矢・若原康行選
  誕生仏小さき柄杓で向き直す     長崎眞由美

▽若原康行選
  初つばめ鴟尾新しき天守閣       平松公代
  思ひ出を語るも看取り朧の夜      矢野孝子

▽栗田やすし選
  風光る刃の切つ先を回る独楽       玉井美智子
 学び舎に藤棚の風流れ込む        荒川英之

▽加古宗也選
  新茶汲む上がり框の磨かれて       下里美恵子

▽三村純也選
  一杯のコーヒーに解く花疲れ        井沢陽子
 第23回内藤丈草を偲ぶ会
(2018.4.5)
 ★大会優秀句
▽犬山市長賞・加古宗也特選・加藤耕子特選
  長閑けしや唐子が開く玉手箱    平松公代

▽犬山市教育委員会賞・加古宗也特選・坂口緑志特選
  裁ち台に凹む箆跡木の芽晴     西村信子

▽博物館明治村賞・栗田やすし特選
  墳丘の土やはらかし若菜摘     酒井とし子

▽秀逸賞・栗田やすし特選
  片鯱の天守をなづる芽木の風    角田勝代

▽秀逸賞・坂口緑志特選
  霜の朝粥煮るガスの火のあをし   野瀬ひろ

▽栗田やすし特選
  朴芽吹く峡の朝日を照り返し    野島秀子

★吟行優秀句
▽栗田やすし特選・伊藤まさ子特選
  むくり屋根越えて城下へ初燕    西村信子  

▽加古宗也特選
  留め石の先は有楽井花楓      国枝隆生
  葉桜の木曽川べりを人力車     田畑 龍

▽栗田やすし特選
  さくらからさくらへ雀花こぼす   中山敏彦
 山口誓子俳句館  ▽入選 初参り宇治橋わたる清き風  岡本順子
 名古屋市民文芸祭2018  ▽秀逸 敗戦忌千人針に銭の錆   奥山比呂美
 佳作 うたかたの消えゆく淡き秋の虹  桜井隆司
 中部吟行俳句大会(静岡県俳句協会)  ▽県俳句協会賞・堤信彦特選
 芒長き登呂の掛稲地に触るる   磯田なつえ
▽県文化協会長賞・吉村巴特選・金子徹特選
 稲架掛けて赤米の禾地を擦れり  中村たか
▽優秀賞・太田依子特選・川崎文代特選
 稲架組んで富士を遠見の登呂田圃  磯田なつえ
▽剣持せつ子特選
 神渡しさぎどほしの登呂の杜    坂本操子
 第十七回たんば青春俳句祭  ▽細見綾子賞
  曼珠沙華群れ咲く綾子日和かな    栗田せつ子
 第9回一茶・山頭火俳句大会  ▽金子兜太入選
 無人駅の窓口は秋の音売ります    浅井卓郎
▽伊藤伊奈男入選
 空いたままの指定席が秋をのせている  浅井卓郎
▽井上弘美入選
 まつすぐな道で淋しい秋の雲     浅井卓郎
▽鈴木節子入選
 一本のコスモスと海を見ている    浅井卓郎
 聖教俳壇  ▽田中亜美特選
 学帽の白線二本秋の空      浅井卓郎
 『俳句四季』2月号  四季吟詠 ▽下里美恵子特選
夕風の湿りよ紫蘇の実を摘めり    久野和子
 瀬戸市文芸発表会  ▽佐藤美恵子特選
白鷺の吹かれて長き飾り羽    小栁津民子
▽横田欣子特選・田口風子・加藤かな文・横田欣子入選
窯出しの皿へ青葉の照り翳り   武田稜子
▽佐藤美恵子・加藤かな文入選
我が街の銀座通りやつばくらめ  沢田充子
▽佐藤美恵子・横田欣子入選
耳遠き母と筆談春炬燵    山本光江
▽田口風子入選
廃線のトンネル抱き山笑ふ   小栁津民子
新緑の風に窓開け轆轤挽く   豊田紀久子
花あしび庵に竹の投句箱    玉井美智子
東(ひんがし)に傾ぐ麦の穂散居村   中山邦子
鮎釣へ郡上紬の機の音     林 親子
老医師に脈とられゐてあたたかし  舩橋 良
▽佐藤美恵子入選
名月の光あまねし絵付小屋   武田稜子
露けしや真綿に包む古陶片   玉井美智子
雨あとの土の香ほのと茗荷竹  六角久世
▽加藤かな文入選
薫風や蓼科で聞く娘の安産    岩間豊喜
居酒屋の看板猫や風薫る     鈴木まつ江
一面にまばゆき青田母郷なる  山本光江
▽小中学生の部
佐藤恵美子・加藤かな文・横田欣子特選
学校に茶わんみたいなつばめのす   小5 澤田和貴
 蒲郡市民文化祭俳句大会
2017.11.11
 ▽愛知県文化協会連合会賞
少年の倒立一歩秋高し   内田陽子
▽愛知県教育委員会賞
器量よきおかめを選び熊手買ふ  内田陽子
▽蒲郡新聞社賞
這ひ這ひの赤子囲める縁小春   市川あづき
第十三回芭蕉顕彰名古屋俳句祭(2017.11.11)  《事前句》
▽小澤實入選  虫干や黒くすすけし蓮如の書  鈴木久子
▽伊藤敬子入選   飛彈涼し朴の葉に盛る手打ちそば 都合ナルミ
《当日句》
▽大会賞 石井いさお特選・栗田やすし入選・斎藤朗笛入選
薫風碑花押のごとく黄葉置く    角田勝代
▽栗田やすし特選
降りしきる落葉が囃す薫風碑   加藤ゆうや
▽若原康行入選
ガス燈に鳩来て遊ぶ翁の忌   野瀬ひろ
 平成29年芭蕉蛤塚忌全国俳句大会  ▽岐阜県教育委員会賞
ハンモック降り描きかけの絵へ戻る  櫻井幹郎
<連作の部(20句)>
▽大垣市教育委員会賞  「鮭帰る」  平松公代
▽奥の細道むすびの地俳句協会賞  「機の町」  櫻井勝子
 毎日俳壇(毎日新聞)  ▽西村和子特選
秋の朝紅茶のルビー色深し    大島知津
 『俳句四季』2017年11月号  ▽四季吟詠 下里美恵子特選
夏負けの喉にやさしき芋スープ     日野圭子
 俳人協会愛知県支部蒲郡
俳句大会
 ▽大会賞
秋ともし三河木綿の見本帳    小田和子
▽栗田やすし特選
手紡ぎの糸絡みつく暮の秋    奥山比呂美
▽下里美恵子特選
くねり生ふ龍神の松色変へず   稲石治子
▽入選賞
鱗雲校章光る実習船        中斎ゆうこ
水引草活けて文学館を守る    角田勝代
爽やかや糸に声かけ紡ぐ女    伊藤克江
爽籟や島よく見ゆる文士の間   伊藤範子
 ねんりんピック秋田俳句交流大会  <当日句の部>
▽中村和弘・佐怒賀正美特選賞
 山崎雅葉准賞
沙羅の実の幹がつめたし小町塚    栗田せつ子
▽赤川誓城準賞
香ぐはしや小町の里は稲穂波     磯田なつえ
<募集句の部>
▽一般の部 正賞
大寺に英語の絵馬や花の昼      中斎ゆうこ
 俳人協会 第56回全国俳句大会  ▽福永法弘特選
安曇野の空に展げて投網打つ     近藤文子
▽福永法弘・村上喜代子選
風光るバイク飛び出す島フェリー    玉井美智子
▽小澤實選
木曾川で机洗ひて卒業す        豊田紀久子
▽鈴木貞雄選
山笑ふ父の小さき窯抱き        大島千津
▽棚山波朗選
あたたかや一寸ほどの山羊の角    沢田充子
落蟬の裏返り鳴く爆心地         都合ナルミ
▽西村和子選
廃線のレールに弾む寒雀        梶田遊子
▽三村純也選
指にまだ残る吸ひ胼胝七五三     山本光江
▽山崎ひさを選
柔道着洗ひ晒して卒業す        高岡佳子
 『俳句四季』2017年8月号 ▽四季吟詠 下里美恵子特選
あたたかや絵解きの僧の伊勢訛     加藤弘一
 『ザ・イケノボウ』2017年7月号 ▽鈴鹿呂仁秀逸  ひまはりや園児の帽子一列に  鈴木英子
 熱田まつり献納俳句 ▽奉賛会会長賞  緑さす的へ師範の一番矢   梶田遊子
▽特選        舞ひ行くは帝揚羽か青清し   金田義子
▽入選        棒の手の白き襷へ若葉風    伊藤範子
 第31回静岡県俳句大会
(2017.6.24)
▽静岡県俳句協会賞  
草笛やたちまち子らの真ん中に 磯田なつえ
▽入選 寒明けのデパート猫の写真展  大石ひさを
 蒲郡市春の文協まつり俳句大会(2017年5月) ▽市長賞  藤棚は風の揺りかご札所寺    小田二三枝
▽議会議長賞  はつ夏の小匙に揺るる離乳食   内田陽子
▽中日新聞社賞  ドローンが人文字写す昭和の日  小田和子
 『俳句四季』2017年7月号 ▽四季吟詠  田島和生特選
 水仙の束匂ひ来る猫車     若山 智子
 『俳壇』2017年7月号  下里美恵子編集長が「俳壇ワイド作品集」で「御油赤坂」と題した7句を発表
 『俳壇』2017年4月号  河原地英武副主宰が「現代俳句の窓」で「獣めく」と題した7句を発表
 『俳句四季』2017年5月号 ▽四季吟詠 下里美恵子特選
 大富士のからりと晴れて干菜鳴る     磯田 なつえ
 俳人協会愛知支部懇親俳句大会  ▽入賞
 存分に鵜の子鳴かせて山笑ふ     森  靖子
 雑談で始まる授業啄木忌        荒川 英之
 平成28年度NHK全国俳句大会  ▽秀作/坊城俊樹選
 のぼさんの地水火風や空高し     浅井 卓郎
▽秀作/小川軽舟選
 日脚伸ぶ座卓一つの六畳間      浅井 卓郎
 第22回内藤丈草を偲ぶ会(2017.3.31)  ▽事前募集句
★犬山市文化協会賞 ★加藤耕子特選 ★栗田やすし特選
 丈草の学びし寺や木の芽張る     久野和子
★犬山城白帝文庫賞 ★大野鵠二特選
 エプロンで手を拭き受くる初電話   酒井とし子
★秀逸賞 ★永津溢水特選
 街裏にジャズの弾めり春隣      高岡佳子
★秀逸賞 ★栗田やすし特選
 葛湯吹く母の眼鏡の曇りけり     松永敏枝
★大野鵠二特選
 爽やかや十三階に子の新居      平松公代
★辻美智子特選
 水温む手綱解かれて跳ぬる馬     野島秀子
★川治汎志特選
 風をよび猛る野火追ひ男駆く     安積敦子
 白鳥来鳥海山の風に乗り       内田陽子
★永津溢水特選
 羊水に打つ寝返りやうららけし    河村 誠

▽当日句 選者三句特選
★伊藤まさ子特選
 花桃へ雨や三鬼の忌の近し      伊藤範子
★加古宗也特選
 ゆるやかに大河の流れ初つばめ    久野和子
★加藤耕子特選 ★栗田やすし特選
 木の芽雨藩士丈草踏みし坂      櫻井幹郎
★栗田やすし特選
 花見舟繰り出す丈草別れ岸      角田勝代
★坂口緑志特選
 唐門に雀来てゐる花の昼       国枝隆生 
★川治汎志特選
春陰や静もる丈草座禅石       松平恭代
 第23回俳人協会俳句大賞  ▽源 鬼彦特選
 鮎釣りの岸に義民の刑場碑    山本光江
▽大串 章選
幽霊が客にささやく夏芝居      森 靖子
洗ひたる髪を束ねて授乳せり    中斎ゆうこ
▽田島和生選
あご紐の伸び切つて子の夏帽子  東口哲半
▽源 鬼彦選
一人居のいよいよ無口水中花    鈴木真理子
 蒲郡市民文化祭2016.11.12  ▽蒲郡市長賞
 鷹柱一気にくづれ島越ゆる    牧野一古
▽蒲郡市議会議長賞
 ふるさとに横綱の墓返り花     市川あづき
▽蒲郡市教育委員会賞
 ゐのこづち子には夫ほどもの言へず   内田陽子
 俳人協会創立55周年記念東海俳句大会  応募句
▽秀逸賞 荒布屑鋤き込む海女の茄子畑   都合ナルミ
  同   こいこいと今日の出番の鵜を呼べり  山本光江
▽栗田やすし特選 
 沖縄忌星のまたたき見て眠る  山本光江
▽服部鹿頭矢特選
 月山へ雲押し上ぐる朴の花   金田義子
▽若原康行特選
 贄の鯉池にもどして祭果つ   栗田せつ子
▽宮川典夫特選
 中千の水切る棚田半夏生   神尾朴水
当日句
▽秀逸  三山を見んと高きに登りけり   河村惠光
      声届くかぎり離れて茸狩      下里美恵子 
      神の座は茣蓙一枚やどぶろく祭  都合ナルミ
      学校へ行かず鈴虫育てをり     森 靖子
▽神尾朴水特選
 神の座は茣蓙一枚やどぶろく祭      都合ナルミ
▽中村雅樹特選
 鉄筋の束踏み歩く夜業かな         荒川英之
 中日俳壇 2016年年間賞  ▽佳作
地を洗ふ雨や沖縄慰霊の日   大島知津
 子規・斑鳩の里俳句大会
 ▽朝日新聞奈良総局長賞
斑鳩の遠野火細き夕煙      長谷川しげ子
 第八回石田波郷俳句大会 ▽徳田千鶴子特選
魂に色あらば今日この桜      大島知津
▽小川軽舟入選
鶯の空ある限り響きけり       大島知津
 『俳句四季』2016年12月号 ▽山田佳乃特選
ステンドグラス殊にマリアに西日差す     石橋忽布
 2016名古屋市民文芸祭
俳句部門
 ★秀逸
凧揚の声走り出す由比ヶ浜        玉井美智子
鬼やんま向き変ふ時に羽根うなる     服部萬代
★佳作
カレンダー繰れば厨の涼新た       奥山比呂美
糶の蛸女将の双手逃げ出せり      奥山比呂美
初蝉や河馬が片耳回しけり         野島秀子
屋根神の路地に水打つ朝かな       野崎雅子
星祭る竹に揺れたり子らの夢       梶田遊子
慰霊碑に読経して果つ夏の旅       伊藤克江
冷房の診察室に咳こめり          玉置武子
オオムラサキ蛹の色も紫に         佐々木千洋子      
メルセデスベンツに轢かれ毛虫かな    佐々木千洋子
真つ直ぐに父を目指せり浮輪の子     伊藤範子
無垢な目がぴかどんを問ふ原爆忌     浅井 幸子
うつくしき十七文字や俳句の日       桜井 隆司
 『俳句四季』2016年11月号  ▽下里美恵子特選
東京の匂ひ纏へり帰省の子     石橋忽布
 平成28年「大垣」蛤塚忌全国俳句大会
2016.10.16
 ★三句一組の部
▽岐阜県教育委員会賞 有馬朗人特選
柚子ふたつ浮かべて澄めり宗祇水   谷口 千賀子
★二十句の部
▽大垣市教育委員会賞 三村純也秀逸
『機町』                    櫻井 勝子
▽特選 小澤實秀逸 井上康明入選
『熊の棚』                  都合 ナルミ
★三句一組の部
▽入選 加古宗也秀逸
故郷の八百津千畝の部屋涼し    河村 仁誠
▽宇多喜代子秀逸
獅子舞の真白き足袋や夏祓     谷口 千賀子
▽小澤實入選
ざりがにを捕る子に焚けり蚊遣香  森 靖子
▽櫂未知子入選
水中花少女のやうな母と居て    大島 知津
▽中原道夫入選
火の粉浴ぶ頭巾に見分く鵜匠かな  河村 仁誠
▽星野高士入選
畦道の罅に石詰め田草取る     矢野 孝子
★二十句の部
▽小澤實入選
『松代壕』            服部 鏡子

俳人協会俳句大会
2016.9.6
 ★募集句
▽大会賞
 原爆の碑へ遠足の列正す   山本 光江
▽栗田やすし特選
 足裏に秋の冷えくる舞稽古   大島 知津
▽岡田日郎 松尾隆信 選
 荒鋤の登呂水田に黄砂降る   野島 秀子
▽小川濤美子 選
 霜柱踏んで光の折れる音     二村満里子
▽斎藤夏風 選
 湖の夕日まみれや鴨の陣     服部 鏡子
▽鷹羽狩行 選
 遠足の列信号が切り離す     伊藤 範子
▽西村和子 選
 盆踊り夜更けて揃ふ下駄の音   山本 光江

★当日句
▽檜 紀代 入選
 流木が破壊重機や秋出水    佐藤とみお
▽嶋田麻紀 入選
 をさなごの折る鶴歪む広島忌  三井あきを

★ジュニアの部
▽長嶺千晶 入選
旧正月町を歩けば中国語 小5  栗田夏帆
 『俳句四季』2016年9月号  ▽季語を詠む レモン
 レモン一個朝の窓辺に新世帯    下里 美恵子
 『俳句四季』2016年9月号  ▽関森勝夫特選 
 河鹿笛望郷句碑へ透きとほる   磯田 なつえ
 『俳句四季』2016年8月号  ▽下里美恵子特選
ものの芽のこぞりて父の忌が近し  国枝 隆生
 犬山市「内藤丈草を偲ぶ会」俳句大会  ▽大会秀逸賞
 つくばひに有楽椿の一花浮く     谷口 千賀子
 満天星の冬芽針先ほどの赤     平松 公代
 風花や城下にのこる丸ポスト     酒井 淑子
《当日吟行句》
▽栗田やすし特選
 初つばめ城下に古き結納屋     大嶋 福代
▽加古宗也特選
 くもり空にも城は映え初つばめ    櫻井 幹郎
▽坂口緑志・川治汎志選
 花仰ぎ丈草偲ぶj歩を城へ       櫻井 幹郎
▽増田河郎子選
 寺町に花売りの声うららけし      角田 勝代
▽加古宗也・伊藤まさ子選
 春ショールするりとほどけ三鬼の忌  酒井 淑子
 『俳句四季』2016年5月号  ▽下里美恵子特選
厩舎より漏るる嘶き星冴ゆる  野島秀子
 第34回俳人協会愛知支部総会懇親俳句会  ▽入選賞
轆轤場へ軋む引戸や春浅し   服部鏡子
大垣芭蕉俳句交流会
2016.1.17
 ▽櫂未知子特選 
病弱の一人遊びや青写真  矢野孝子
雪うさぎ作る雪もて手を拭ひ  矢野孝子
 平成27年「大垣」蛤塚忌全国俳句大会 2015.11  ▽宇多喜代子特選 木因と芭蕉の間落葉舞ふ 矢野孝子
 『俳句』2016年2月号  ▽星野高士推薦  木の実落つ骨董市の大皿に   齊藤眞人
 『俳句四季』2016年2月号  ▽下里美恵子特選 楽鳴らし塵芥車来る秋の昼   東口哲半
 『俳句四季』2016年1月号  ▽加古宗也特選 幽霊が腕の蚊を打つお化け小屋 加藤弘一
 第二回俳人協会新鋭評論賞受賞  ▽荒川英之 『雪白』時代における沢木欣一の「写生」に関する考察 ーアララギ派の写生説との関係を通じてー  
 第66回名古屋市民文芸祭  ▽名古屋市教育委員会賞 
  ひと隅は小さな花野母の畑    伊藤範子
▽名古屋市文化振興事業団賞  
 新藁の青く乾ける匂ひかな     矢崎富子
 『俳句四季』2015年12月号  ▽山本比呂也特選 宇治橋の前にて外すサングラス  加藤弘一
 『俳句四季』2015年12月号  ▽柏原眠雨特選 地獄図の朱色褪せたる寺薄暑  福田邦子
 ねんりんピックく山口 俳句大会  2015.10  ▽当日の吟行会の成績です。

 選者(宮野しゆん)特選賞・正賞・准賞
    舟小屋の船ごと朽ちし石蕗の花 牧野一古
 正賞  石仏にとんで馬追みどり増す 栗田せつ子
 准賞 紅すすき尼子の墓へなびきけり 下里美恵子
 ▽事前投句分
  正賞  仏間の灯消して母の日終りけり   矢野孝子

 平成27年蛤塚忌全国俳句大会  ▽事前投句の部 特選
    鵜の潜く水のひかりや結びの地    谷口千賀子
入選 献上の初鮎にある嘴のあと       篠田法子
    轆轤小屋まで蛇除けの棒振つて     栗田せつ子
    鞍解いて貧馬に戻る祭馬         篠田法子
▽事前投句の部 一編20句
  大垣市議会議長賞 「神迎へ」      都合ナルミ
       入選     「寒天造る」    坪野洋子
       入選     「島の葬」      服部鏡子
       入選     「梅は実に」    平松公代
 『俳句四季』2015年11月号  ▽下里美恵子特選 牡丹のくづれて青き空残る 鈴木文
俳人協会愛知県支部
秋季俳句大会 2015.10.4 
 ▽入選賞(高点賞)
    女人門跡盗人萩のとびつけり    角田 勝代
    露座仏へ色鳥こゑを捧げたり    福田 邦子
 ▽特選賞
    明王の螺髪に弾む木の実かな   林 尉江(2名特選)
    露けしや片眼罅入る忿怒仏     林 尉江
    秋思の歩義足にもある土踏まず  櫻井 幹郎
    女人門跡盗人萩のとびつけり    角田 勝代
    観音の鐘撞き秋を惜しみけり    上杉美保子
    大寺へ化粧の媼更衣         西尾スミ子
 第10回「藤川宿を詠む」  ▽岡崎市教育委員会賞
麦秋や子供ガイドの声通る  伊藤克江
▽入選
三河路のよく晴れ渡り揚雲雀  伊藤範子
藤川宿巡る麦笛吹きながら   豊田紀久子
俳人協会俳句大会 2015.9.8  ▽深見けん二特選
己が影水に写して散る桜    石川紀子
▽小川軽舟、小島健 入選
初桜子の入寮の荷をつくる    大島知津
▽当日句 中村青彦入選
ひまはりの芯まで焦げて原爆忌    三井あきを
 平成26年度犬山観光俳句  ▽年間優秀賞 犬山市文化協会賞
 鳴り響く婚の鐘の音秋高し  石川紀子
 指で読む丈草句碑や青葉光  中野一灯
 第21回俳句大賞  ▽西村和子特選  戦争を知らぬ三代墓洗ふ  小原米子
 『俳句四季』2015年7月号  ▽下里美恵子特選 鳥帰る宮の渡しの空高く  山本和枝
平成27年度蒲郡市春の文化協会俳句大会(5月16日  ▽蒲郡市長賞 千枚を竹樋でつなぐ田植水  宮瀬玉泉
▽蒲郡市議会議長賞 ほととぎす朝の棚田の水光る  神尾朴水
▽蒲郡市文化協会長賞 夏つばめ沖の潮目の孤をゑがく 牧野一古
▽中日新聞社賞 英霊へ祈りの深し昭和の日  安藤幸子
▽蒲郡新聞社賞 奥能登の漁火ひとつ春逝けり  内田陽子
 『俳句四季』2015年5月号   ▽下里美恵子特選  白扇に綾子の一句筆始  足立サキ子
 第33回俳人協会愛知県支部総会懇親俳句会  ▽大会賞  猿楽のたたら踏む音花の雨  石川紀子
▽入選賞  山笑ふ壱萬石の城址抱き   山下智子
        和菓子屋に思はぬ長居花の雨  岸本典子
 第26回花と緑の吟行会(4月8日) 於新宿  ▽永方裕子特選 大木戸門くぐる芽吹きの明るさに  倉田信子
▽入選 鶏鳴や学習院は春休み  鈴木みすず
     迎賓館へ真つ直ぐな道木々芽吹く 太田滋子
     亀鳴くや池の底より泡一つ   森垣一成
    老木の瘤潤せり花雫    中野一灯
    今も湧くお岩の井戸や藪椿  平松公代
    丹念に絵地図を畳む花の冷 都合ナルミ
 丈草を偲ぶ会(4月3日) ▽中日新聞社賞 天守とは見渡すところ遠雪嶺 櫻井幹郎
▽栗田やすし特選 城山の空を自在に初つばめ 角田勝代
▽秀逸賞 白椿活け寂光の如庵かな  谷口千賀子
 『俳句四季』2015年2月号  四季吟詠
▽下里美恵子特選
  声上げて木の実時雨を浴びにけり   川島和子
 大垣芭蕉俳句交流会
    (2015.1.11)
 ▽栗田やすし特選
  遠伊吹白く浮き立つ淑気かな   国枝隆生
  くくり女のことに丸き背冬日差す  国枝隆生
 中日俳壇   ▽栗田やすし選 年間最優秀賞
 カンバスに室咲の影やはらかし   大島知津
 第六十五回名古屋短詩型文学祭  ▽名古屋市会議長賞
  酒蔵へ引き込む水の音涼し    大島知津
 第十回芭蕉顕彰名古屋俳句祭  ▽青柳志解樹入選
  幸せはこんなものかも西瓜食ぶ    服部鏡子
 2014蒲郡市民文化祭  ▽募集句
蒲郡市長賞   分娩日書かれし牛舎萩の風   牧野一古
蒲郡新聞社賞 天高し味噌屋の屋根の葵紋  長崎眞由美
高点賞 喪疲れの夫のうたた寝秋簾    市川美智子
     稲架掛けてひと竿づつの日の匂ひ  内田陽子
     黙りの夫との暮らし栗を剥く      小田智子
▽当日句
蒲郡市長賞 鰡の飛ぶ海へ一礼渡御の衆     牧野一古
蒲郡市議会議長賞 おさげ髪大きく跳ねし草相撲     牧野一古
高点賞 傘立に亡き母の杖実南天      小田智子
 第57回恵那市文化祭俳句大会  ▽栗田やすし特選
三番叟の木偶を操る日焼の子  林 尉江
▽秀逸
校庭の白線眩し梅雨晴間    大島知津
田草取る子の立憩ふ学校田  山本悦子
 『俳句』2014年12月号  ▽坊城俊樹 特選
踏切の先の七夕祭かな     松井徒歩
 『俳句四季』2014年11月号  ▽下里美恵子特選
あめんばう水のひかりを飛びにけり   谷口千賀子
 芭蕉蛤塚忌全国俳句大会2014.10.18 ▽蛤塚忌賞       「壱岐の旅」20句   栗田せつ子
▽大垣市文化連盟賞  「平家の里」20句   都合ナルミ
▽佳作          「陶干場」 20句       坪野洋子
 『俳句四季』2014年10月号  ▽今瀬剛一特選  半熟のやうな日の出や梅雨兆す 磯田なつえ
 俳人協会愛知県支部俳句大会 2014年10月4日  ▽入賞(高点句)
五万石の城下は母郷菊香る   金田義子
 『俳句四季』2014年8月号  ▽下里美恵子特選
文楽の太棹響く春野かな  横井美音
 毎日新聞 7月21日  ▽西村和子入選
風湿る泰山木の花重し   大島知津 
ニ川宿本陣まつり 本陣句会(後期)  ▽秀逸 連句帳残る本陣梅早し    倉田信子
▽入選 本陣に靴音軋む寒さかな    内田陽子
 NPO法人日本詩歌句教会第八回中部大会 俳句部門  ▽入選 踊り帯衣桁に掛くる郡上の夜  角田勝代
  同  喜寿の夫今年かぎりと松手入  伊藤克江
俳人協会愛知県支部俳句大会 2014年4月20日
 ▽大会賞
  若布干す海女のほまちの一筵   都合ナルミ
  野焼より戻りし法被垣に干す   牧野一古  ほか多数入選
 『俳句四季』2014年5月号 四季吟詠
▽下里美恵子特選
 年の市いつもの場所に刃物売り   福田邦子 
 第19回内藤丈草を偲ぶ会
2014年4月4日
 ▽犬山教育委員会賞
 春風やげんこつ飴のきな粉飛ぶ   橋本 淳
    ほか特選入選多数
角川 『俳句』2014年3月号  ▽平成俳壇 秀逸
添ひ寝せし子に起こさるる神無月  大島知津
 『俳句四季』2014年2月号  ▽河原地英武副主宰が「自問自答」と題した8句を発表
    その中の一句
 愛国の自問自答や時雨来る  河原地英武
 『俳句四季』2014年2月号  四季吟詠
▽下里美恵子特選  
  夜長の灯一つ増やして針つかふ  梅田 葵
 第二十回俳人協会俳句大賞  ▽西嶋あさ子特選  特攻兵生きて米寿よ鮎釣れり 栗田せつ子
▽柏原眠雨選 寒凪の海見て下る一の谷       石川紀子
角川 『俳句』2014年1月号  平成俳壇
▽伊藤伊那男選の推薦
  玉音をこゝにききしと夏座敷  和田郁江
 NHK俳句 2013年12
月8日放送
 ▽小澤實特選 北支より還りし父の毛皮かな    石崎宗敏
 俳人協会愛知県支部
名古屋城俳句大会
2013年11月30日
 ▽大会賞 無造作に姫の帯解く老菊師  篠田法子
 入賞   耳かきで花弁整へ菊花展  上杉美保子
 選者特選  綿虫のまたひとつ増ゆ軍馬の碑  都合ナルミ
 選者特選  雪吊の松より太き心柱      大嶋福代
 選者特選  青空は城の余白や鳥渡る    矢野孝子
 第六十四回名古屋短詩型文学祭  ▽市教育委員会賞
 月山の裾より晴れて蕎麦の花    伊藤克江
▽中日賞
 図書館にプールの水の匂ひ来る  二村満里子
ほか 佳作多数
 蒲郡市文化祭
2013年11月9日
 ▽県文化協会連合会賞
火渡りの子供木の実をにぎりしめ    宮瀬玉泉
▽中日新聞社賞 過去帳に母の名を足す白芙蓉  廣中みなみ
▽蒲郡新聞社賞 生返事ばかりの夫ととろろ汁  内田陽子
 応援が悲鳴にかはる草相撲            宮瀬玉泉
 ほか 選者特選 多数
 『俳句四季』2013年11月号  四季吟詠
▽下里美恵子特選 飾られて耳よく動く花田牛  奥山ひろみ
 芭蕉蛤塚忌全国俳句大会 2013.10.20  ▽大垣市教育委員会賞 「吉野晴」20句   栗田せつ子
 第六十二回瀬戸市民文芸発表会  ▽田口風子特選 先導は女宮司や大茅の輪 水野時子
  中村雅樹特選 はんざきがかわいいと書く子の日記 玉井美智子
 むすびの地俳句団体交流句会 2013.10.19  ▽兼題の部特選   彩雲や雀蛤となるあした  坪野洋子  
  
詩歌句フェスタ東京2013 ▽俳句部門秀逸 
 大久保白村特選 兜煮をどんと据ゑたる夏料理 齊藤眞人
 『俳句四季』2013年7月号  四季吟詠
▽下里美恵子特選 引き近き鴨いくたびも水くぐる 鈴木真理子
 黒羽芭蕉の里全国俳句大会  ▽黒田杏子選 秀逸 
   冬ざれや殺生石の注連萎ゆる  服部鏡子
   翠桃の墓に屈めば冬いなご    都合ナルミ
 蒲郡春の文協まつり
 2013年5月18日
 ▽中日新聞社賞 引き潮に乗り遅れたる海月かな  小田智子
▽蒲郡新聞社賞 代田へと筧を走る山の水 小田二三枝
▽選者特選  百段を稚児登り切るお開帳  岩崎喜子
   同     棟上げの風新しき麦の秋   内田陽子
 
 竹島・巳年式年大祭俳句大会  ▽特選 島宮に弓射る音や風光る   牧野一古
      恵比寿面とれば乙女や御開帳 牧野一古
▽入選 御開帳稚児を真中に祓はるる   小田二三枝
     お開帳の風渡る橋稚児の列    岩崎喜子
     女の神を祀る竹島桜貝       小田和子
 緑区わがまち俳句コンクール  ▽優秀作品 
  雛の灯の洩るる紺屋の細格子 上村龍子
  白梅や指しなやかに糸括る   利行小波
  佳作 義元の討たれし深田野分立つ 長谷川久恵
      尺余なる芭蕉坐像に冬の菊  倉田信子
      山車蔵の壁に日の斑や春近し 渡辺かずゑ
      雪嶺の伊吹はるかや千鳥塚  山崎文江
         
 静岡県文化観光部募集  ▽富士山歳時記・春の部 有馬朗人選
    花大根富士の裾野の土黒し    新川春美
 俳人協会愛知県支部総会 2013年4月21日 ▽大会賞  つばくらめ窯場の泥を運びをり   福田邦子
▽入選賞  大陸で逝きし父の忌つちふれり   栗田せつ子
        窯出しの小屋の中まで花吹雪    武田稜子
        雪解風抜くる紺屋の通し土間    角田勝代
        花菜雨一日墨の香に籠もる     上田博子
▽選者特選
栗田やすし特選  つばくらめ窯場の泥を運びをり  福田邦子
服部鹿頭矢特選  能面の裏側にある余寒かな   篠田法子
俳人協会沖縄県支部俳句大会 2013年1月27日 ▽事前投句雑詠の部
人賞 僧も来てボサノバを聴く文化の日   岸本 典子
          
▽事前投句課題の部
天賞 甘蔗刈の昼餉は甘蔗に腰降ろし   都合ナルミ
地賞 甘蔗畑に沈みて甘蔗を刈りはじむ   下里美恵子
      
▽事前投句選者雑詠特選
栗田やすし特選 冬の水音なく湧けり洞窟(ガマ)の底  林 尉江
夕暮れはむらさき淡き甘蔗穂波   倉田 信子
久保幽明特選 僧も来てボサノバを聴く文化の日   岸本 典子
中村阪子特選 子規堂の小さき文机緑さす   久野 和子
西銘順二郎特選 開帳の秘仏へゆらぐ秋の燭   福田 邦子
大嶺美登利特選 遺骨なほありてふ畑甘蔗を植う   国枝 隆生
宮城安秀特選 これで良し惚けも封じた初詣   岸本 典子
       
▽事前投句選者課題特選
栗田やすし特選 御穂田の水音聴きて甘蔗刈る   林 尉江
甘蔗刈るや久高の海の風まとひ   熊澤 和代
中村阪子特選 甘蔗刈やかじれば遠き日の甘さ   若山 智子
西銘順二郎特選 黒潮の沖見てゐる卒業子   平松 公代
筒井慶夏特選 黒潮へ声を残して鷹渡る   栗田せつ子
大嶺美登利特選 甘蔗刈の昼餉は甘蔗に腰降ろし  都合ナルミ
太田幸子特選 荒北風に黒潮の紺深まれり   倉田 信子
                
▽当日句選者特選
特選 ミミガーの歯ごたえ良し春隣   倉田 信子
特選 島は今甘蔗刈どきや旅に出る   上田 博子
特選 御願所の冬日とばして雀立つ   栗田せつ子
特選 琉球の干瀬の青さよ春近し   若山 智子
特選 みやらびの句碑訪ふ島の桜どき   福田 邦子
特選 御願所は貝塚の上甘蔗時雨   国枝 隆生
特選 寒肥えをばらばらと撒き旅支度   服部 萬代
特選 黒潮の風に光れり甘蔗の花   国枝 隆生
その他、入選多数
第19回俳人協会俳句大賞 ▽田島和生選 入選
 遠足の一人づつ飛ぶ水たまり  幸村志保美
名古屋市民文芸祭 2012 ▽市長賞  広島の空へ噴水まつすぐに  奥山ひろみ
その他 入選多数
俳人協会愛知県支部刈谷俳句大会 2012年11月11日
▽大会賞 杉本ゆうき特選
  送信塔跡地固しと冬田鋤く    森靖子
▽加藤耕子特選
  歯で割りし於大の椎の実の甘し  天野アイ子
ほか入選多数
『俳句四季』2012年11月号 四季吟詠
▽下里美恵子特選 下駄履いて碁打ち集へり夏の朝 中斎ゆうこ
『俳壇』2012年10月号 ▽俳壇ワイド作品集「今月の新人賞作家」に「天草の海」と題して、玉井美智子さんが7句を発表。そのうちの一句
一湾の霧の触れゆくマリア像
NHK俳句2012年9月16日 ▽岩岡中正選  三尺の童なれども月の客 松井徒歩
第51回俳人協会全国俳句大会
2012年9月11日

<事前募集句>
▽森田 峠氏特選
   産見舞金粉入りの鮨提げて    栗田せつ子
▽有馬朗人氏、鳥谷征良氏選
   朝市のさわらび濡らす涅槃雪   倉田信子
▽有馬朗人選
   丸善に替芯探す啄木忌      伊藤範子
<当日句(一句投句)>
▽鈴木貞雄氏・山本洋子氏特選    栗田主宰選
   帰国子の音立て齧る新生姜    鈴木みすず
▽山本洋子氏特選、栗田主宰選 
   傷ひとつなき空眩しひろしま忌   三井あきを
▽黛 執選
   戸車に油を注すや秋の風     加藤ゆうや
▽栗田主宰選
   水引や正座して見る子規の庭   鈴木 文

NHK俳句2012年8月19日放送 ▽岩岡中正選 焚き終へし迎火の榾かたと落つ 和田郁江
『俳句四季』2012年8月号 四季吟詠
▽下里美恵子特選 セザンヌの果実転がりさうな春  矢野孝子
NHK俳句2012年5月20日放送 ▽岩岡中正選  お見合の二人つきりの牡丹かな  松井徒歩
第11回芭蕉の道俳句大会 2012年5月13日 ▽秀逸賞 団扇屋に数多の刷毛や風薫る 岸本典子
俳人協会愛知県支部総会
俳句大会 2012年4月15日
次の方々が入賞されました。
▽ 大会賞      大伊吹晴るるきざしや春田打 福田邦子
▽ 秀逸     乾くことなき三寸の甘茶仏 田畑龍
▽ 加藤耕子特選  一筋の春水千の田をつなぐ  篠田法子
『俳句』12年4月号 ▽題詠「耐」石田郷子 特選
   薔薇色の塩ひとつまみ暑に耐ふる   大島知津
第6回詩歌句協会中部大会『俳句部門』 2012年3月 ▽愛知県教育委員会賞 恋絵馬の横書きばかり冬うらら 渡辺かずゑ
▽入選 雪掻きて雪の匂ひにまみれたり 長江克江
▽入選 どんど焚鎮めの塩をかけて果つ 福田邦子
『俳句四季』2012年2月号
四季吟詠 ▽下里美恵子 特選
   軒に干す尼の白足袋秋海棠    山本悦子
愛知県ロータリークラブ俳句大会 2011年11月27日 ▽大会賞(馬場駿吉・矢野孝子特選 )
     黄楊櫛に残る母の香一葉忌    尾関佳子
▽大島宏彦(中日新聞最高顧問)特選
     子規庵のあさがほの青色褪せし   玉井美智子
第17回「静岡市民俳句大会」2011年11月26日 ▽小中学生の部  
  市長賞  家のまどヤモリがぼくをのぞいてる  小3 渡辺群  
  教育長賞 のりたいなにゅうどう雲にふわふわと 小3 齊藤光希
  ほか選者入選 (小林まさや・中野友梨乃・澤田亜沙美)どんぐり句会
▽一般の部
  入選   抛られて流れに乗れり囮鮎   神谷かつ江
ほか多数入選されました。
第62回名古屋市短詩型文学祭 2011年11月20日 ▽中日賞 廃業の名のタオル干す虎落笛  野崎雅子 他佳作20名
第57回犬山市民展文芸の部(俳句) ▽市長賞 舞ふ翁霊気ただよふ薪能  澤田正子
俳人協会創立50周年
花と緑の東海俳句大会
2011年11月13日
▽俳人協会東海俳句大会で「伊吹嶺」の次の方々が入賞されました。
《事前募集の部》
大会賞  草刈りて草の匂ひに腰下ろす   服部鏡子
秀逸賞  敗戦と言はざりし父敗戦忌     国枝隆生     
      晴れとのみ母の日記や終戦日  栗田せつ子     
      天の川仰ぐ砂漠に寝ころびて   井沢陽子  
《当日の部》
大会賞  賞品の山羊もてあます秋祭    栗田せつ子
秀逸賞  千枚田腰に砥石の稲刈女    尾関佳子
       新豆腐水の光をこぼし売る     篠田法子
       村歌舞伎一番星へ見得を切る  山本光江
       天領の空へ真つ赤な一位の実  倉田信子
       相馬より避難の馬に冬来たる    林 尉江

いずれの部も、選者特選ほか、入選が多数ありました。  
芭蕉祭・献詠俳句
2011年10月12日
▽棚山波朗特選
一筋の蜘蛛の囲光る不破の関    豊田紀久子
横浜金沢俳句・短歌
2011年10月
▽「横浜金沢を詠う」横浜市金沢区長賞天位(最優秀作)
水掛けて灼くる海へと祇園舟    佐藤とみお
「俳句王国」
2011年10月3日
▽大串章入選 
蝉時雨負けじと赤子泣きにけり   小賀 一弘
一弘さんの俳句王国入選は4回目

奥の細道つるが芭蕉紀行 第八回全国俳句大会
2011年10月2日

石田野武男特選 
蟷螂が絵馬にとびつく恋の宮    福田 邦子
俳人協会創立50年
第50回全国俳句大会
2011年9月6日
▽俳人協会全国俳句大会で「伊吹嶺」の次の方々が特選、および入選に入りました。
 《事前募集句》   
小川濤美子 特選   栗田やすし 入選     
              介護士へ母の合掌夕涼し    山本 光江     
青柳志解樹 入選   小面に春愁のかげ美しき     平松 公代   
西村和子  入選    葱の苗提げて見てゐる嵯峨狂言  栗田せつ子
《当日募集句》   
松尾隆信  特選    水蜜桃熟るるがままと伊達の友   佐藤とみお   片山由美子 入選    とりどりの葉にそれぞれの露の玉  菊池 佳子
《ジュニアの部》
津川絵理子 入選  
    
部活から句会へいそぐ薄暑かな 中2 中野友梨乃
土田竹童顕彰全国俳句大会
11年9月2日

▽三井量光特選・根岸義雄佳作 
最上川舟曳き径の夕蛍       近藤 文子

「俳句四季 9月号」
11年8月20日
▽『俳句四季』9月号 【精鋭8句】で伊吹嶺同人関根切子さんの作品 「凌霄花」8句が掲載されました。そのうちの1句。
 島蔭に消ゆるタンカー花蜜柑
「俳壇」7月号  ▽俳壇ワイド作品集 において 大島知津さんが7句発表。そのうちの1句。
 若葉風荷箱に残る豆腐の香 
俳人協会春期俳句講座
11年5月24日
▽俳句文学館にて、「俳人協会創立50周年記念功労者特集」として、「伊吹嶺」栗田主宰が「沢木欣一」について講演。講演概要は【こちら】より。
俳人協会愛知支部総会・俳句大会
11年4月17日
▽今年度総会の俳句大会で、「伊吹嶺」同人の多くが入選する。
さらに次の方が大会賞、入選賞(高得点)で表彰される。
  大会賞  穴掘つて手紙を燃やす三鬼の忌   栗田せつ子
  入選賞  残る雪谷へ落として桟敷組む     森 靖子
  入選賞  春あらし砂丘の輓馬桶を噛む     井沢陽子
  入選賞  花三分馬の目皿の渦模様       神尾朴水
俳人協会「花と緑の吟行会」
11年4月12日
▽永方裕子特選
城垣の反りのびやかに花の空 中野一灯
第5回詩歌協会中部大会
11年3月26日
▽栗田やすし特選
 おひねりに才蔵跳ねて鼓打つ     福田邦子
佳作
 和紙にある耳のほつれや春星忌   福田邦子
 初売りの駄菓子屋日がな賑はへり  井沢陽子
 病む犬を励まし行けり受験生      豊田紀久子
 柳幸の落ちし地響き枕辺に       若山智子
「俳句研究 春の号」
11年2月
▽「俳句研究 春の号」で第9回「俳句研究」30句競作で平松公代さんが次席で入賞。
  霜枯の棚田伝ひに渡御の列
また栗田主宰が「追悼皆川盤水」の中で盤水の1句として「茂吉の書読むかたはらに墨瓢」を鑑賞。
平成22年度NHK全国俳句大会
11年1月23日
▽入選
 針箱の蓋に母の名秋彼岸  二村満里子
「俳句四季」1月号
11年1月
▽「俳句四季」1月号で下里美恵子さんが「俳人ならこれだけは覚えておきたい名句」のなかで細見綾子について3ページに亘って執筆。
中日俳壇年間最優秀賞
10年12月
▽最優秀作品
 グラマンの奇襲の記憶鬼やんま   石崎宗敏
西行伝説の里・恵那俳句コンクール
10年12月25日
▽最優秀賞
 恵那山の影濃き日和稲を刈る   篠田法子
 もみ焼の煙に暮れゆく恵那の里  安積敦子
恵那市観光協会賞
 稲架掛くる親子の長き夕日影    国枝洋子
第9回土岐文芸祭
10年11月
▽優秀賞
  谷風に竹皮を脱ぐ古窯跡    伊藤克江
  西行の歌碑に影濃し朴青葉  川島和子
他入選多数
「俳句研究 冬の号」
10年11月
▽「俳句研究 冬の号」で栗田主宰が「読み直す評論」で沢木欣一が「俳句」昭和42年12月号に書かれている「月並みを脱せよ」を題材に読み直すべき評論として紹介する。
第16回静岡市民俳句大会
▽入選
  支えられ支えて生きぬ百日紅   坂本操子
  黒揚羽ひめゆり部隊の深き洞窟  朝比奈照子
  秋の潮舳先突き立つ座礁船    伊坂寿子
  ビル壁に鳴く蝉ひとつ終戦日    夏目悦江
HAIKUで伝える生物多様性俳句会
10年11月
▽優秀作品
  水底に大はんざきの円らな目     河合義和
  耳振つて仔鹿が食めり木楢の実   山本光江
  黙祷の背に激しき蝉しぐれ       豊田紀久子
蒲郡市市民文化祭俳句大会
10年11月13日
▽「伊吹嶺」蒲郡の同人・会員の多くが入選されました。
県文連賞  鯊干して駅舎に小さきレストラン    小田和子
蒲郡市議会議長賞     火熾しの錐揉む匂ひ鵙高音  宮瀬玉泉
蒲郡市文化協会会長賞  行く秋の蔵を浄めて山車納む  高橋ミツエ
高点句   茶箱より妣裁ちかけの秋袷     小田智子
選者特選  秋虹に消ゆる小さきわだかまり  小田和子
        新涼や真白き幣の登り窯      岩崎喜子
        白木槿嬰児の手にも手相かな   廣中みなみ
俳人協会愛知県支部名古屋俳句大会
10年11月6日
▽俳人協会愛知県支部名古屋俳句大会で下記の皆さんが表彰されました。その他、伊吹嶺連衆が多く入選しました。
大会賞   一本の茶杓観に行く神の留守     矢野孝子
        渋柿のころがる城の弾薬庫      井沢陽子
入選賞   侍女とても姫と同じの菊衣       篠田法子
特選賞   菊の姫袂に蝶を休ませて        森 靖子
        秋うらら蓬左文庫でまんが買ふ   上杉美保子
        一本の茶杓を観に行く神の留守   矢野孝子
        白鳥の一羽来てゐる城の濠     服部鏡子
        秋晴や屋根神様へ酒二合      下里美恵子
第6回芭蕉顕彰名古屋俳句祭
10年11月3日
▽愛知県知事賞
  紅葉且つ散る旅立ちの芭蕉像  栗田せつ子
「薫風・伊吹嶺」合同吟行会
10年9月18日
▽「薫風・伊吹嶺」合同吟行会が行われる。吟行地は結びの地、不破の関、関ヶ原古戦場を巡り、名鉄犬山ホテルで懇親会。詳細は伊吹嶺落書の9月18日欄を参照して下さい。
俳人協会全国俳句大会
10年9月14日
▽「伊吹嶺」同人都合ナルミさんが、俳人協会全国俳句大会で俳句大会賞を受賞。
   母と子の同じ命日原爆忌  都合ナルミ
「伊吹嶺」綾子忌吟行
10年9月7日
▽9月7日に名鉄犬山ホテル周辺で細見綾子忌にちなんで吟行が行われました。詳細は伊吹嶺落書の9月7日欄を見て下さい。
「俳句研究 秋の号」
10年9月
▽「俳句研究 秋の号」にて栗田主宰が「平成に逝きし俳人たち」のうち、沢木欣一の記事を担当。また「雨滴声」の欄にて、下里美恵子さんが「初蝉」と題して随筆を発表。
「伊吹嶺」静岡支部
「一番茶句会報」500号
10年9月号
▽「伊吹嶺」静岡支部で発行されている「一番茶」が9月号で500号に達しました。500号を記念に9月5日に水見色、御前崎などの吟行大会が行われました。
NHK俳句王国
10年8月28日
▽「伊吹嶺」同人伊藤旅遊さんがNHK俳句王国で辻桃子選に特選。これで入選、特選入れて17作目。
   悪役の出にわく拍手夏芝居 旅遊
「俳句研究 夏の号」
10年7月
▽「俳句研究 夏の号」にて栗田主宰が俳人協会賞受賞記念作品「お庭えんぶり」の12句を発表。
NHK俳句王国
10年6月5日
▽「伊吹嶺」同人伊藤旅遊さんがNHK俳句王国で鍵和田秞子選に特選。これで入選、特選入れて16作目。
   逃げ切つて逃げ水失せぬ壇ノ浦   旅遊
「俳壇」10年6月号
本阿弥書店
▽栗田主宰「菜飯食ぶ」で10句発表。
  亡き母のふるさとに来て菜飯食ぶ  やすし
俳人協会愛知支部総会
俳句大会
(10.04.18)
▽今年度総会の俳句大会で、「伊吹嶺」同人の多くが入選する。
さらに次の方が大会賞、入選賞(高得点)で表彰される。
大会賞(5点句)  涅槃図の一人は遊女号泣す    森 靖子
入選賞(4点句)  湖風に応へて野火の立ち上がる  福田邦子
入選賞(3点句)  木偶芝居覗く土筆の籠提げて   都合ナルミ
            花嫁に土筆野の風やはらかし   角田勝代
            風干しの鯵にはりつく花一片   若山智子
【片山由美子特選】  湖風に応へて野火の立ち上がる  福田邦子
【加古宗也 特選】   涅槃図の一人は遊女号泣す    森 靖子
NHK俳句王国
10年4月3日
▽「伊吹嶺」同人伊藤旅遊さんがNHK俳句王国で金子兜太選に入選。これで入選は15作目。金子兜太選は始めて。
   ヴィーナスの裸像のあなた蜃気楼   旅遊
「俳句」4月号
角川書店
(10.04.01)
▽栗田主宰俳人協会賞受賞記事、受賞作品30句抄とともに、受賞第1作として「雪女郎」12句が掲載される。
  雪女郎なりしや湯屋に白き影  やすし
第15回静岡市民俳句大会 09年11月21日 ▽静岡市民俳句大会にて静岡支部の多くの方が特選、入選されました。
剣持せつ子 特選 会へばすぐ戦地の話生身魂    坂本 操子
関森 勝夫  特選 子は芝生に親はベンチに夕涼み 坂本 操子
曽根  満  特選 初盆を迎へし仏間野猿入る    中村修一郎
入選         夕涼み施設の妻の薄化粧     中村修一郎
            種茄子の茎にしるせり紅き紐    伊坂 壽子
            小学校の名のある棚田水澄めり  新川 晴美
            藷挿して忽ち猿に抜かれけり    矢野 愛乃
            猿ぼぼの縋りし幟地蔵盆       山本 法子
            墨淡き武士の落書城冴ゆる     漆畑 一枝
当日句入選     茶畑へ通ふ吊り橋紅葉晴      矢野 愛乃
             弥陀ヶ原地塘に蜻蛉尾を叩く    立川まさ子
他に、水見色ほたる句会、どんぐり句会の小学生が5名入選。
NHK俳句王国
09年12月12日
▽「伊吹嶺」同人伊藤旅遊さんがNHK俳句王国で中原道夫選に入選。これで入選は14作目。そのうち中原道夫選は3作目。
   霧ごめに糶の始まる魚市場   旅遊
俳人協会俳句大賞
「俳句文学館」
09年12月号
▽「伊吹嶺」同人の坂本操子さんが「俳人協会俳句大賞」の鍵和田秞子氏の選に入選する。入選句は、
  満月の空よりさくらふりしきる  操子
俳人協会愛知支部
碧南吟行会
09年11月7日
▽碧南吟行会で、次の方が受賞なさいました。その他、多くの方が入選なさいました。
 高点句入選賞 および 選者の特選賞
    出漁の船に仮寝の布団干す      篠田法子 (若原康行特選)
    鵙晴れや蓮如街道海へ尽く      下里美恵子(山本洋子特選)
    小春日の三河路百円バスに乗り   長谷川郁代
芭蕉顕彰名古屋俳句祭
09年11月1日
▽伊吹嶺会員の宇野美智子さんが愛知県教育委員会賞を受賞。受賞作品は
   大根蒔く鹿の足跡ならしつつ
「俳壇」11月号
本阿弥書店
▽「特集百花繚乱 これからの女性俳人54人」として、伊吹嶺同人伊藤範子さんが「レガッタ」と題して、5句発表。そのうちの1句。
  エイト漕ぐあかがね色に日焼けして
「俳句」10月号
角川書店
▽栗田主宰句集『海光』特集が掲載される。栗田主宰の新作12句、加藤かな文さんの小論『名前のこと』、中山純子氏、山崎ひさを氏、宮田正和氏、柏原眠雨氏、今瀬剛一氏、大串章氏、棚山波朗氏の各氏による『海光』1句鑑賞。
新作のうちの1句
  古希過ぎて蟻のごとくに砂丘攀づ
俳人協会全国俳句大会
09年9月15日
▽俳句大会で、伊吹嶺同人の坂本操子さんが小原啄葉の特選に入る。
  晴れ渡る空のかたさや憂国忌
他に入選者多数。
土田竹童顕彰全国俳句大会 09年9月4日 ▽俳句大会で「伊吹嶺」では次に方が特選、秀作を受賞される。
事前投句 
 栗田やすし特選 母に手を添へて綱引く迎鐘 野島秀子
        秀作 かるの子の一羽遅れて羽ばたきけり 国枝洋子
 松浦俊介 秀作 ミサを終へ朝の花野へ窓開く 近藤文子
当日投句 
 栗田やすし秀作 秋天へ湯殿詣の鈴の音 平松公代
        秀作 穂孕みの風をゆたかに最上川 中野一灯
 松浦俊介 秀作 秋天に修験者の法螺ひびきけり 近藤文子
 阿部月山子特選 秋天へ水音高き湯殿山 井沢陽子
         秀作 足湯して聴くや湯殿のきりぎりす 国枝洋子
 渋谷 澄  特選 出羽訛民田茄子を教え呉る 佐藤とみお
         秀作 穂孕みの風をゆたかに最上川 中野一灯
その他、佳作多数
NHK俳句王国
09年7月4日
▽「伊吹嶺」同人河原地英武さんがNHK俳句王国に出演。今日の主宰は宇多喜代子氏。河原地さんの発表句は次の通り。
   むらさきの玉の汗噴き吾生めり   英武
   風鈴の短冊風を受けながす      〃
「俳句研究 夏の号」
09年6月
(角川SSコミュニケーションズ)
▽栗田主宰が70代作家特集で「初の蝶」と題して、8句を発表。
   医王寺へ谿越えて来し初の蝶  やすし
など。
「俳句文学館」09年6月号
(俳人協会)
▽「伊吹嶺」編集長・下里美恵子さんが、俳人協会の俳句カレンダー6月の「ふるさとの川渡るとき閑古鳥 やすし」を鑑賞。
恵那市の中山道広重美術館にて特別企画「東海道五・七・五」
09年4月~5月
▽広重美術館の特別企画「東海道五・七・五」で俳句を作るで、「伊吹嶺」会員大島知津さんの「夜の雪杖を頼りに下りけり」が選者栗田やすし主宰の特選にはいる。他、「伊吹嶺」会員9名が入選にはいる。
NHK俳句王国
09年5月23日
▽5月23日のNHK俳句王国で伊藤旅遊さんの句「黄砂降る駱駝真っ直ぐ西に向き」が広瀬直人氏の特選に入選。これで旅遊さんの入選は13回目、そのうち特選は今回で三回目。
「俳句文学館」09年5月号
(俳人協会)
▽今年度の第49回俳人協会賞の予選委員の1人に下里美恵子さんが決まる。これから数多くの句集から予選通過作品を選ぶこととなる。
「俳壇」09年5月号
(本阿弥書店)
▽栗田主宰が、「平成の結社40-わが主張」において「伊吹嶺」の主張を書かれ、「「伊吹嶺」は”俳句における文芸性の確立”を念頭して創刊された「風」の理念を基本に据え、即物具象の俳句をめざすとともに、・・・」と「風」の主張に根ざしていることを強調されている。
『高浜虚子の世界』
「俳句」編集部編(09.4.20)
▽栗田主宰が、「終生のライバル・虚子と碧梧桐」と題して、2人の足跡を辿り、”虚子にとって碧梧桐は無二の親友であり、また終生のライバルであった。”と書かれている。
「NHK俳句」5月号
(NHK出版)
▽「NHK俳句」5月号の「季節往来」欄に陳宝来さんが「なんみん祭」と題したエッセイが掲載される。
俳人協会愛知支部総会
俳句大会
(09.4.19)
▽今年度総会の俳句大会で、「伊吹嶺」同人の多くが入選する。(16名)
さらに次の方が大会賞、入選賞(高得点)で表彰される。
  大会賞  仏見て唇乾く桜どき          日野圭子
  入選賞  彼岸僧見てきたやうに地獄説く    森 靖子
  入選賞  初蝶のまぶしきままに見失ふ     田畑 龍
「俳句四季」09年4月号
(東京四季出版)
▽特集平成俳壇と六結社の中で、「「風」俳句のめざすもの」として栗田主宰が「風」の創刊から、沢木主宰の変遷、沢木主宰が沖縄に日本の自然と人間の関わり方の原型をかいま見たと紹介されている。さらに沢木主宰の即物的技法の創作態度・方法を説き、「俳句独自の表現方法の一つは即物ということである。俳句にあっては物に即し、ものを通すことによって感動が定着する」との沢木主宰の考えを紹介してまとめられている。
NHK短歌
09年4月12日
NHKラジオ文芸選評
09年4月4日
▽4月12日のNHK教育のNHK短歌で古賀一弘さんの短歌「綾取りの川から橋へ変わり行く恋する女の心の揺らぎ」が加藤治郎氏の選に入る。
また4月4日のNHKラジオ文芸選評で同氏の俳句「春の雷思ひ出したる名前かな」が鈴木章和氏の選に入る。
NHK俳句王国
09年3月14日
▽3月14日のNHK俳句王国で石川紀子さんの句「雪止んでまた回りだす観覧車」が片山由美子氏の特選に入る。
NHK全国俳句大会
09年2月8日
▽2月8日のNHK全国俳句大会で菊池佳子さん、田嶋紅白さんが秀逸及び入選されました。
    秀逸  万緑や滝音ありてなほ静か   菊池佳子
    入選  ミニ金魚盥の中の空泳ぐ       〃
    入選  青野まで空を吹かるる熱気球  田嶋紅白
NHK俳句王国
09年2月7日
▽2月7日のNHK俳句王国で伊藤旅遊さんの句「フェノロサの墓へ近江の冬椿」が黒田杏子氏の選に入る。
俳人協会愛知支部
名古屋港吟行会
08年11月8日
▽名古屋港吟行会で「伊吹嶺」から多くの方が特選、高得点を獲得。
選者特選 葱提げて老人海を見てゐたり  栗田せつ子
       ペンキ塗つて冬を装ふ観測船  上田博子
       立冬や千の帆綱 の風に鳴る   井沢陽子
       しぐるるや芝生の上の雪上車  上杉和雄
高点句  しぐるるや芝生の上の雪上車  上杉和雄
       葱提げて老人海を見てゐたり  栗田せつ子
       冷まじや観測船に手術台    篠田法子
いぶきネット句会会員の入選句
       声あげて笑ふ老母や柿赤し  鈴木未草
朝日新聞「朝日俳壇」
08年10月20日
▽伊吹嶺会員の米元ひとみさんが、「朝日俳壇」の稲畑汀子氏選の1席に入選。「きちきちを夕日へ跳ばし畦ゆけり」
NHK俳句王国
08年9月20日
▽9月20日のNHK俳句王国で古賀一弘さんの句「飛魚飛ぶや紺一色の天が下」が相原左義長氏の選に入る。
「雉」9月号
(雉発行所)
▽8月3日の第44回平和祈念俳句大会にて、いぶきネット句会会員松原英明さんが「雉」主宰田島和生氏の特選に選ばれた。「雉」9月号に紹介される。
「爆心へ向かひし電車夾竹桃 英明」
「俳句」9月号
(角川書店)
▽栗田やすし主宰が棚山波朗句集「宝達」の一句鑑賞について次の句を鑑賞。 「見馴れたるふるさとなれど初山河 波朗」
朝日新聞「朝日俳壇」
08年9月1日
▽伊吹嶺会員の米元ひとみさんが、「朝日俳壇」の大串章氏選に3席入選。「赤とんぼ風を均してゐたりけり」
NHK俳句
08年6月15日
▽いぶきネット句会会員の松原英明さんが、NHK俳句の正木ゆう子氏選の3席に入選。「十薬や大黒さんの割烹着」
「俳句四季」5月号
(東京四季出版)
▽栗田やすし主宰が「特集俳句と旅」において『旅と碧梧桐』について執筆。
NHK俳句
08年4月20日
いぶきネット句会会員の内田蒼天さんが、NHK俳句の正木ゆう子氏選に入選。「メビウスの輪に眠りたる朧かな」
朝日新聞「朝日俳壇」
08年4月13日
▽いぶきネット句会会員の米元ひとみさんが、「朝日俳壇」の長谷川櫂氏選に入選。「桃の花樋にかかるを貰ひけり」
ロシア・ハバロフスクで俳句講演
08年3月22、23日
▽同人河原地英武さんが外務省の企画で、ロシア・ハバロフスクで俳句の講演、俳句についての交流会など行う。
両日とも100名ほど、年輩も若い人も参加。
NHK俳句王国
10月13日
▽伊藤旅遊さんの句「秋空へ棒高跳の棒撓ふ」が選者の特選となる。旅遊さんの入選は11回目、特選は今回で二回目。
NHK俳句王国
5月2日
▽伊藤旅遊さんの句「離陸待つジャンボジェットに春の雪」が入選。旅遊さんの入選は10回目。
俳人協会愛知県支部総会
4月15日
▽大会賞  牛蒡蒔く鹿垣高く組み直し         森 靖子
   〃    ふるさとの家売る話黄砂降る       福田邦子
  入選賞  桃咲くや一気に増えし子の言葉     栗田せつ子
  栗田やすし特選 野火走る古里を母捨て切れず  江口ひろし
NHK俳壇
3月3日
▽奈良の会員内田蒼天さんの句がNHK俳壇で、稲畑汀子選の第一席に入る。
「俳句界」2月号
(文學の森)
▽同人河原地英武さんが“若手新鋭による新作5句大競詠”に〈観覧車みるみる紅葉置去りに〉など5句を発表。
NHK俳句王国
1月20日
▽同人伊藤旅遊さんの句「雪舟の日向ぼこせし縁に坐す」が坊城俊樹さんの選に入選し放送された。旅遊さんの入選は9回目。
「詩歌句」2007年鑑
(北溟社)
▽栗田やすし主宰が「誓子の書」10句を発表。
「詩歌句」2007年鑑
(北溟社)
▽栗田主宰の句 闘牛のまなこ涼しくすれ違ふ 他一句掲載
 同人栗田せつ子の句 大滝の凍てきはまりて青みたり 他一句掲載
「俳句研究」1月号
(富士見書房)
▽栗田やすし主宰が「山の風」13句を発表。
「俳壇」12月号
(本阿弥書店)
▽栗田やすし主宰の句「清水飲む芭蕉刈り来し機織女」並びに、同人国枝隆生の句「葭笛を鳴らす指まで日焼けの子」が鑑賞される。
「俳句四季」12月号
(東京四季出版)
▽「風」系俳句の現在と未来という特集で「伊吹嶺」が同人20人の句と共に紹介される。
「俳句α」増刊号
(毎日新聞社)
▽「現代俳句の300人」という特集で、栗田やすし主宰が10句と共に紹介される。
お知らせ
▽栗田やすし先生が選を担当されている中日俳壇(中日新聞)・ふれんど俳壇(朝日新聞)の投句要領【こちら】
copyright(c)2003-2007 IBUKINE All Right Reserved.