去る10月31日(日)〜11月1日(月)に平成22年度伊吹嶺オフ句会が京都の竜安寺、嵐山、嵯峨野界隈で行われました。当初、台風14号が直撃しそうな様相でしたが、幸いに台風は足早に抜けたあとの吟行で、総勢20名の参加を得て無事終えることが出来ました。
今年は近畿地方の新入会員が多いことから、京都を吟行地に選びました。また栗田せつ子さんが参加していただいたことやダイアモンド婚や新婚の方もいるバラエティに富んだ参加メンバーでした。天候は台風が過ぎたとはいえ、1日目は雨の竜安寺でした。2日目は幸いに天候に恵まれ、吟行日和となりました。
1日目:京都駅南口に集合の後、まず竜安寺でゆっくりとした時を過ごしました。台風が過ぎたとはいえ、雨の中で石庭をいつまでも見ている時間は俳句作りにとって至福の時だったと思います。その後、夕方までの時間を利用して嵐山の小督塚、渡月橋などを散策。今日の宿舎のコミュニティ嵯峨野で夕食、句会を行う。日帰り組が帰ったあと、ロビーで2回目の句会。
2日目:まずタクシーで祇王寺まで行き、そこから祇王寺、滝口寺から落柿舎まで嵯峨野の秋を探しながら、落柿舎まで歩く。ここでたっぷりと時間を過ごした後、再びコミュニティ嵯峨野に戻り、昼食、3回目の句会を行う。
2日間を通して始めてお会いするメンバーも旧知のように意見が活発に交わされ、皆さんの熱心さに感心した。
以下は写真、句会の1句などを掲載します。(隆生)
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去来の墓の前で |
竜安寺の石庭 |
石庭の東側は苔庭 |
洋子さん、樹炎さん |
みすずさん、安三さん、せつ子さん |
茶店で一休み |
舞妓さんに出会う(Tさんの同じ町内の方だった) |
英武さんは吟行もビジネススタイル |
小督塚 |
初参加の秋麦さん |
初参加の佳子さん |
途中で退席の美智子さん |
岳人さん、安三さん、英武さん |
みすずさん、一古さん |
ただしさん、秋麦さん、樹炎さん |
樹炎さん、克江さん、せつ子さん |
真佐子さん、さゑ子さん、佳子さん |
陽子さん、範子さん |
1回目の句会 |
静寂に包まれた祇王寺 |
滝口寺で |
嵯峨野をのんびりと |
みすずさん、せつ子さん、孝子さん |
紅葉が始まった落柿舎 |
落柿舎で句吟 |
3回目の句会 |
最後は真剣に |
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オフ句会の1句(順不同) |
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柿もみぢ且つ散りいそぐ笛の寺
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服部 安三 |
時雨来る次庵の庭に竹の下駄
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浜野 秋麦 |
万聖節悲恋の寺を巡りけり
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戸田 ただし |
去ぬ燕水の暗さに低く飛び
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玉井 美智子 |
落柿舎の大き徳利小鳥来る
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有井 真佐子 |
首塚の竹薮深し秋の風
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岡田 佳子 |
祇王寺の障子繕ふ花形に
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北村 美津子 |
白猫の住まふ庵や烏瓜
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関野 さゑ子 |
石庭の白砂に沁むる初時雨
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伊藤 克江 |
しぐるるや油土塀の軒深し
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内田 陽子 |
柴垣に石蕗の明るき嵯峨野かな
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伊藤 範子 |
白猫のよぎる丸窓竹の春
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鈴木 みすず |
石庭に腰かけて聞く秋の声
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八尋 樹炎 |
落柿舎へ美男葛の辻曲る
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牧野 一古 |
襖絵の龍が飛び立つ神の留守
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坪野 洋子 |
鳴らしみる魚板の湿り京時雨
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藤田 岳人 |
十月の雨あたたかや龍安寺
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河原地 英武 |
燕去る雨に昏れゆく嵐山
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矢野 孝子 |
しぐるるや龍馬の駆けし嵯峨野路地
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国枝 隆生 |
渡月橋渡りきつたる足の冷え
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栗田 せつ子 |
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