1月18日(土)、平成26年伊吹嶺愛知支部新年俳句大会が中日パレスにて、170余名の参加で行われた。
第1部 俳句大会 司会はインターネット部ホープの内田陽子さん。
開会の言葉は櫻井愛知支部長。来年の2月には伊吹嶺200号になること、「頑張って過ごすのは今でしょ」と流行語を取り入れた挨拶に会場は大いに沸いた。
主宰挨拶では俳人協会の平均年齢が75歳、70歳以上の方が1万人見えるとの話。『高齢化』は問題だが、100歳以上の方の俳句はあまり見ないので挑戦してとのエールがあった。
披講は松永敏枝さん、金原峰子さん、服部鏡子さんの3人。河原地副主宰、栗田主宰の選評の後、主宰特選の梅田葵さんの表彰。〈 遠く見て母がうたふよ手毬唄 梅田葵 〉
「梅田さんは一番うまい」と主宰の感嘆の声があがった。
第2部 講演会は演題「母を詠む」。講師は栗田やすし主宰。母を詠むのも3つあるとおっしゃり、1.目の前の母を詠む 2.母との関わりを詠む 3.亡くなった母を詠む。
主宰は自分のことばかりではと気遣われ、正岡子規、河東碧梧桐、高浜虚子、沢木欣一の母を詠んだ句を纏められ、説明して下さった。その後、ご自身の母を詠んだ句、40句をその時々の状況も踏まえて、解説して下さった。先生からお母様に書かれた手紙は250通位、その中の2通をご紹介下さり、皆心暖かい気持ちになった。句会でも母の句があると嬉しくなって取ってしまうと言われ、まさしく、今日の特選句もしかりです。最後に主宰は「対象に対しての思い入れのある句を作って下さい」と結ばれた。
第3部の懇親会は会場を替え、山本光江さん、林尉江さんの司会で始まった。
主宰の挨拶では「会員はお蔭さまで増え続けている」「河原地副主宰が関西支部を立ち上げてくれた」「10年先には伊吹嶺は倍増するであろう」と皆さんを鼓舞された。
乾杯の音頭は小長哲郎同人会副会長。食事、歓談の後、愛知の新同人3人の力強い挨拶があった。また、山本悦子さんの句集「白絣」出版、新句会の紹介などがあった。
遠き仙台から駆けつけて下さった近藤文子さんは「仙台の空はどんよりしていたが、三河路に入り青空が広がり、やすし晴れを実感した」と話された。
6月22日(日)、犬山ホテルにおいて栗田主宰の喜寿のお祝いの会があること、卆寿を祝っての3月に山下智子さんの第2句集が出版されること、7月6日(日)に自然と親しむ吟行会のお知らせなどがあった。
その後、黄色の紙の「花は咲く」の歌詞を見ながら、服部鏡子さんの指揮で全員で「花は咲く」の大合唱で会場は大いに盛り上がり、伊藤範子さんの閉会の言葉で終了した。
以下は大会模様の写真と栗田主宰選の句です。(長崎眞由美記)