7月6日(日)「自然と親しむ吟行会」が78名の参加で、三島の梅花藻の里を始めに、水の苑緑地、源兵衛川の清流沿いで開催されました。梅雨最中の心配された天候もさすが「伊吹嶺晴れ」のパワーには圧倒されたような上天気となりました。
三島駅から伊豆箱根鉄道での三島田町への移動も、静岡支部の皆様始め環境Gの担当者の機敏な誘導でスムーズに行われ、まず第一関門を突破できたと安堵しました。二班に分けての田町駅での国枝部長の挨拶、行程の説明のあと、それぞれ「伊吹嶺の旗」のもといざ出発!となりました。
今では珍しい踏切の鐘の音に郷愁を感じながら、鉄道沿いの狭い道筋を縦長の列が進んでいきました。佐野美術館の庭園を抜けると「梅花藻の里」へ到着。20年ほど前、湧水減少と水質悪化による梅花藻を復元したといわれる増殖基地の「梅花藻の里」はポンプ井戸、釣瓶井戸なども備え、市民の憩いの場となっているようです。
立ち並ぶ立派な住宅街を通り抜け、「水の苑園地」へ進みます。5月の下見の頃には「カワセミの抱卵」が見られたようですが、残念ながらもうすでに孵って雛は巣立ちを終えたようでした。どこからか夏の鴨が飛んできて、突然の歓迎をうけたようでした。
私たちは源兵衛川の上流へと歩を進めます。「時の鐘」までの約300mは飛び石と木道が完備され、魚や川エビを捕まえる子供たちに癒されました。
「時の鐘」を過ぎると、町内の七夕祭りの賑わいを通り抜け、名代の鰻屋の横を通り過ぎるころには十分お腹も空いていたように思いました。恨めしい気持ちを抑えて、日曜日の忙しい東海道を横切り、「芭蕉の墓」(と石に彫ってありました)の蓮馨寺境内を掠め、最終の目的地「三島市民会館」へ。寺の脇の階段を下りるとそこはまた「源兵衛川」です。
楽寿園までの川沿いは家族連れの人たち、子供会で来た人たちで大賑わいでした。水をかけあったり、魚を取ったり、子供たちの歓声に吟行の歩を止めてしまい、予定の時刻が迫っているのも忘れて楽しんで見える方もおいでのようでした。
市民会館では二句投句と共に、お弁当の配給でしたが、役員さんの誘導で予定通りの進行状況でした。国枝部長の挨拶、主宰の挨拶をいただき、シール方式での投句をお願いしました。以前の吟行会の際に採用されていますので、投句一覧の配布、選句(主宰・副主宰10句、会員3句)も皆様のご協力で大変順調に進んだと思います。
披講は国枝洋子さん、利行小波さんで、今日一番の盛り上がりのときであったことは言うまでもありません。
河原地副主宰、主宰からは選句された一句、一句の選評をいただきました。また続けて主宰からは「もう少し!」の句についても評をいただき、充実した句会となりましたことをご報告いたします。
主宰特選の句は「梅花藻の茎の白さよ川涼し」 金原峰子さんの句でした。主宰から色紙の贈呈があり、峰子さんの笑顔の華やぎが吟行会の成功を象徴しているかのようでした。
なお吟行会模様の写真、句会の栗田主宰選、高点句などを以下に紹介します。
何か月も前から準備を重ねてきていただいた国枝部長、野島さんはじめ担当のみなさま、お疲れさまでした。 (内田陽子記)
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