四月は花が散ると行く春の慌ただしさを感じる月です。そんな四月末のひと日、24日にいぶきネット句会の「オフ句会」が行われました。ネット句会から新しい仲間たち、いつもネット部に協力してくださっている皆さんなど、31名の参加を得て、ラムサール条約に登録されている「藤前干潟」を吟行しました。
JRあおなみ線、野跡駅集合。国枝部長の挨拶からはじまり、環境部の新井酔雪さんから吟行地の案内・説明がありました。事前に配られた分かりやすい資料も酔雪さんの手作りのもので、写真・絵・地図など詳しく載っています。担当者をきちんと決め、任せる、これがネット句会の強みであり、団結力だと確信しました。
「藤前干潟」は伊勢湾最奥部に位置し、大潮の干潮時には東京ドーム50個分の広大な干潟となります。たくさんの鳥たちの休憩地であり、ゴカイや蟹たちが生息する大都会のオワシスと言われています。遠くから望遠鏡で残り鴨、春の鴫、バンなどの水辺の鳥たちを覗いたり、ビニール袋の特製の長靴を履き干潟に遊んだり、干潟に穴から出てくる蟹を網で掬おうとしている少女を応援したり、約1時間半をゆっくり吟行できました。
稲永ビジターセンターにて、12時半に投句締切、吟味されたお楽しみ弁当に舌を鳴らし、いよいよ句会の始まりです。初めての参加者もいて、司会の長崎眞由美さんの機転で自己紹介をすることに。東京から切子さん、ネット句会の遊子さん、未草さん、信子さん、雅子さん、絹子さん、とし子さん等の参加も嬉しかったです。熊澤和代さんの元気いっぱいの披講、国枝部長、矢野さん、切子さんの講評も大変スムーズにすすみ、予定時間を30分も早く終了しました。
会場から駅までの帰路、初夏を思わせる潮風と青葉の匂いが心地よかったです。天気も心配されましたが、皆さんのおかげで、大変よい一日となりましたこと感謝します。
最後に写真と高点句を掲載し、本日の経過報告とさせていただきます。(内田陽子)
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