21年度「伊吹嶺」全国俳句大会が豊橋のホテルしーパレスリゾートにて約170名の参加を得て、行われました。栗田主宰の挨拶では、「最近「伊吹嶺」会員も増加傾向にあり、会員も仙台から沖縄まで広がりを持つようになり、全国紙的規模になりつつある。また今後とも「伊吹嶺」は世界を視野に後世に残る俳句を若い人に伝えていき、「伊吹嶺」はその期待を担っていきたい。」との力強い挨拶があった。
今年の全国大会は行事が盛りだくさんで、伊吹嶺賞受賞者の石崎宗敏さん、新人賞受賞の市原美幸さん、秀句賞に武山愛子さん、尾関佳子さんが表彰された。また今年の新同人は市原美幸さん、熊沢和代さん、佐藤とみおさん、砂川紀子さん、服部鏡子さん、武藤光晴さん、山下善久さんの7名が推薦され、その発表が行われた。
第2部の俳句大会では大嶋福代さんが特選に選ばれた。
第3部の講演では急遽河原地英武さんが「季語と俳句の国際性」と題して、ロシア俳句を中心に日本語俳句の翻訳の難しさを述べられたあと、まとめとして「真の俳句の国際化はまず日本文化をよく知ることである。」と述べ、最後に栗田主宰の『海光』あとがきの言葉を引用して、「伊吹嶺は日本の伝統としての俳句を若い世代に正しく伝えることをめざす。そして「俳句は日本の言葉でしかあらわせない最たるものである。」とは敬愛する綾子先生のお言葉である。」と締められたのは絶妙な講演の落としどころとなった。河原地さんの講演につい引き込まれてしまった。
第4部の懇親会ではあまりの参加者数でカメラマンとしてのスナップがよくなかった。
以下は、大会模様と大会作品から栗田主宰選を紹介します。
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