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平成29年伊吹嶺20周年記念俳句大会
 
平成29年11月18日(土)
 

 11月18日(土)、伊吹嶺二十周年記念俳句大会がヒルトン名古屋において、ご来賓19名、会員・同人は200名を超える出席者で盛大に行われました。

  総合司会は内田陽子さん。
 第一部総会では、栗田主宰より「二十周年という大きな区切り、力強い伊吹嶺を目指し、ここで主宰をおりることにしました。来年から副主宰の河原地さんに主宰をやっていただきます。」と晴れ晴れとしたお顔での挨拶がありました。
 それを受けて、河原地副主宰からは「先生が弱気になった時に決断をするのではなく、余力のある時に動かれていること。伝統文芸の俳句を後世に伝える使命と共に伊吹嶺を引っ張って行きます」という力強いお言葉がありました。

議題審議では議長に国枝隆生さんが指名され無事に審議は終わりました。その後、伊吹嶺二十周年記念賞、新人賞、秀句賞の発表、表彰がありました。主宰からは「賞は狙うものではありません。目指してください」とのお言葉をいただきました。

 ☆伊吹嶺二十周年記念賞 〈俳句〉  久野和子氏「冬菜畑」
   同              〈文章〉 矢野孝子氏「『奈良百句』を携えて」
   同               関根切子氏「運河の記憶」

 ☆新人賞             橋本 淳氏

 ☆秀句賞             遠藤明世氏 
    十六夜のにはとり丸く眠りけり

 5人を代表し、矢野孝子さんが壇上で「俳句のご縁に感謝しています」と話されました。

 ☆新同人    新井酔雪氏、今里健治氏、工藤ナツ子氏、櫻井勝子氏、
         田嶋紅白氏、西村信子氏、橋本淳氏、花村富美子氏

 続いて、新同人の8名を代表して新井酔雪さんが「日に日に同人にふさわしい句ができるかと不安になりますが、頑張るしかないという気持ちです」と挨拶されました。

 ☆伊吹嶺二十周年功労者への花束贈呈〈7名〉  上杉和雄氏、丹羽康碩氏、
    河合義和氏、栗田せつ子氏、角田勝代氏、下里美恵子氏、国枝隆生氏
 

 ☆句集出版お祝い   岡野敦子氏「松の芯」、
            中川幸子氏「星月夜」、
            矢野孝子氏「線描」

 ☆卒寿のお祝い〈4名〉大石ひさを氏、安藤虎杖氏、佐々木美代子氏、高橋柚花氏

  第二部の俳句大会は、大島知津さんの進行で、披講は熊沢和代さんと牧野一古さん。

 栗田主宰選、河原地副主宰選については写真と共に文末に掲載します。

  記念講演会は「対岸」主宰の今瀬剛一氏による、演題「芭蕉と現代俳句」。

 今瀬氏の著書『「芭蕉体験」三冊子を読む』の中より具体的にご説明いただき、「俳句は自己表現。今生きている証しを詠んで下さい。」と作句への鼓舞をしていただきました。

 記念祝賀会での司会は若手のホープである、荒川英之さんと関根切子さん。

「懐かしい日本の歌ライブ」を椙山女学園大学教育学部の5人の皆さんよる、フルート、ピアノ、歌で楽しみました。また、最後には「冬景色」「紅葉」「故郷」を全員で歌いました。「冬景色」を歌いながら、歌詞には季語の宝庫であることを再認しました。

 来賓祝辞では、栗田主宰、河原地次期主宰の人となりが次々に紹介されました。最後に閉会のことばを小長哲郎さん、今日一日の様子をうまく纏めて話され、和気藹々の内に閉会となりました。                        (長崎眞由美記)


 以下大会記模様のごった煮の写真と栗田主宰、河原地副主宰の選句結果を掲載します。


約210名参加の大会会場

栗田主宰挨拶

丹羽同人会長挨拶

今年の記念賞、新人賞、秀句賞の皆さん

今年の新同人

20周年功労者の皆さん

俳句大会選評の河原地副主宰

栗田主宰とせつ子さんへの感謝

ご講演の今瀬先生

会場を懇親会に移す

椙山大学のフルート演奏

柏原先生の乾杯

主宰の交代

記念賞(俳句)の久野さんと指導者の森さん

記念賞文章の切子さん、孝子さん

秀句賞遠藤さんと指導者の奥山さん

新人賞橋本さんと指導者のナルミさん

ネット新同人西村さんと酔雪さん及びネット仲間

来賓の皆様

イシグロ印刷社長への表彰と花束贈呈

ご講演の今瀬先生と

「万象」内海主宰と

東京四季出版西井社長と石黒社長と
 
加藤孝男先生と「りいの」桧山主宰

今年の幹事の皆さん

 ロビーで懇談のネット部メンバー

ロビーで今瀬先生、柏原先生らと歓談
 
栗田やすし主宰選
特選 千切れ飛ぶ雲の白さよ子規忌来る 伊藤 範子
満開やかたみとなりし白つつじ  阪本 弘子
父の字の父の墓石や盆の月 上村 龍子
月光に切り口白し吉野杉   小田二三枝
逸る鵜へ篝の火の粉とび散れり  福田 邦子
漬物祭小茄子転がる神の前 角田 勝代
  ()()尽きし隠岐の断崖いわし雲   小長 哲郎
鉛筆の被爆少女図風死せり  野島 秀子
香焚いて過ごせり雨の敗戦日    下里美恵子
晩学の夫に試験や秋暑し  沢田 充子
流れ星独りの闇を深くせり     朝倉 淳一
 
河原地英武副主宰選
特選 晩学の夫に試験や秋暑し  沢田 充子
息合はせ畳む青蚊帳姉いもと    小柳津民子
国分かつ大河濁れり信長忌     岡田 佳子
夜長の灯一つ点して轆轤挽く    武田 稜子
亡き夫の曝書の手帳拾ひ読む    山本 悦子
箸置は珊瑚のかけら夏料理     国枝 洋子
  山百合や村に百基の兵の墓     山口登代子
アルプスに帽振る夏の別れかな   山本 玲子
夜明けまで踊れり足に水かけて   山本 光江
新涼や声よく通る測量士      長崎眞由美
色褪せぬ妣の小袖や土用干     川島 和子
 
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