11月10日から12日まで「伊吹嶺・栗田先生と行く日田吟行会」に参加しました。飛行機利用組と新幹線利用組が福岡空港に集合をして、チャーターしたバスで、大分県日田市へ向かいました。大分は、丁度紅葉の一番美しい時期で、柿畑の紅葉や点々と続く銀杏黄葉を満喫出来ました。
1日目は、日田市の豆田町を吟行。私塾を開いた学者 廣瀬淡窓に関わる史跡を巡り歩きに歩きました。
丁度〈日田天領祭〉開催中!!酒蔵が開放されたり、日田の郡代行列があったり、屋台が出たりと、街中が賑わっていました。
2日目は、「水の森全国俳句大会」に参加。栗田先生が「碧梧桐俳句のいろいろ」と題して講演をされました。碧梧桐の俳句は、難解な句ばかりではないことを、年代順に作品を挙げて説明をして下さいました。その後表彰式がありました。
3日目は、小鹿田焼の窯場を吟行ました。道中・・まだ今年の水害の爪痕の残る光景を至る所で見掛けました。山間の村では、沢水を利用した唐臼〈水杵〉で陶土を搗く音が響いていました。
締めは!! 福岡空港の貸し会議室を利用しての句会でした。23名が5句投句をして、主宰と栗田先生から指導をいただきました。3日間の感動をしっかり心に(俳句に??)刻んでの解散となりました。(矢野孝子記)
特選・入選句
★当日投句の部
阪本茂木特選 冬ぬくし塾主の居間に膝正し 河原地英武
岩岡中正特選 天領の小春の空へ毛槍振る 林 尉 江
★事前投句の部
秋篠光弘特選 マネキンの手足伸びやか水着買ふ 小原 米子
大久保白村特選 原発をでて薫風に息づけり 野島 秀子
中村和弘特選 初夏や火色輝く攻めの窯 武田 稜子
★当日投句の部・入選
町どこも水が流れて日田小春 下里美恵子
子と拾ふ掌ほどの柿紅葉 熊澤 和代
復旧のかがよふ鉄路秋日濃し 梶田 遊子
天領の丘まで登り秋惜しむ 安藤 一紀
蔀戸を開けて小春の風通す 国枝 洋子
奴さん草鞋の足袋の薄汚れ 小原 米子
万燈の燭またたけり天領地 横井 美音
小春日や手に履かせ選る日田の下駄 山本 悦子
★事前投句の部の入選欄にも 伊吹嶺の仲間の名前が沢山並んでいました。(矢野孝子)