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平成31年「伊吹嶺」愛知支部新年俳句大会
 
平成31年1月19日(土)
 


 1月19日(土)、愛知支部新年俳句大会が、名鉄ニューグランドホテルで開催されました。
 投句数195名、出席者155名でした。俳句大会の総合司会は加藤ゆうやさん。
 まず都合愛知支部長の開会挨拶に続き、河原地主宰は挨拶の中で「一年がスタートしました。互いに俳句の仲間のレベルが上がることは全体のレベルアップになるので、今年一年より良い句を目指し、俳壇へも目をむけてチャレンジしましょう」と、ご挨拶がありました。

 続いて第一部の俳句大会。披講は中斎ゆうこさん、山崎文江さん、栗山紘和さん、横井美音さん。
 披講後、河原地主宰と栗田顧問から、入選句全てに丁寧な選評をいただきました。
 主宰と顧問の特選に輝いた、栗田せつ子さんと、横井美音さんは、どちらも白鳥を詠んだ作品で、両先生の選評で共通していたのは、「昭和が終わり平成になったとき、沢木先生が<八雲分け大白鳥の行方かな>と詠まれたことを踏まえてあり、平成から新しい元号に代わるこの時期に相応しい、思いのこもった句」との選評が印象に残りました。

 両先生特選のお二人へのご染筆色紙贈呈ののち、第二部は、河原地主宰の講演でした。「沢木先生再読」と題し、ご自身の俳句のある生活「伊吹嶺」入会のきっかけのお話、俳句は感動を形に残すもので、日常とは別の感覚が目覚めて来る存在ということ、また沢木先生を知らない人が多い中で「風」の精神にかえること、「風」の理念をしっかり受け継いでいくことの重要性を熱く、真剣に、笑顔で語られました。

 会場を移し、第三部は懇親会。梶田遊子さん、山本玲子さんの司会で始まり、栗田顧問のご挨拶で、先生は今年句集『半寿』を出版されること、その中には沖縄の句が多くあること、そして「半寿」という言葉を広めたいと、ユーモアを交えてお話しいただきました。小長同人会長のご発声で乾杯、美味しい食事と飲物で歓談、新同人、新句会、句集出版者の紹介があり、服部鏡子さんの指揮で「ふるさと」「いつでも夢を」を皆さんと歌ってお開きとなりました。(伊藤範子)
 


河原地主宰の挨拶

第1部総合司会の加藤ゆうやさん

開会挨拶の都合愛知支部長

披講の中斎ゆうこさん他3名

講評の栗田顧問

特選のせつ子さんと美音さん

講演の河原地主宰

懇親会司会の遊子さんと玲子さん

小長同人会長の乾杯

栗田顧問挨拶

新同人挨拶

新句会「つしま」挨拶

句集出版挨拶

懇親会の様子

懇親会の様子

 懇親会の様子

懇親会の様子

懇親会の様子

服部鏡子さん指揮による合唱 

河原地主宰と新年俳句大会の運営者
 河原地英武主宰 選
特選  白鳥がとぶ師の句碑に影おとし 栗田せつ子
 子規愛でし地球儀小さし萩の風 金田義子
 バス停の落葉掃きをり古書店主 塩坂惠子
 定刻に猪来るといふ夜寒かな 内田陽子
 良寛の托鉢の道小豆干す 倉田信子
 さやけしやよぢれて白き沢の水 国枝洋子
 紅うすく差して良夜の読書会 酒井とし子
 餅搗きの湯気芳しき絵付小屋 山本光江
 鮎下る美濃の大河の蒼さかな 福田邦子
 桐一葉影におくれて落ちゆけり 近藤文子

 栗田やすし顧問 選
特選  鳴き交はし大白鳥の飛び翔てり 横井美音
 十三夜李白を吟じ更けにけり 岩田ようこ
 微笑めば夫も返せり秋の夜 谷口悦子
 一粒を噛みて稲刈はじまれり 福田邦子
 さやけしやよぢれて白き沢の水 国枝洋子
 万華鏡回して秋の夜長かな 北村美津子
 細切れの空を水面に枯蓮 伊藤範子
 初秋や槍の主峰の際やかに 林 尉江
 餅搗きの湯気芳しき絵付小屋 山本光江
 ふる里はいつも水音星飛べり 溝口洋子

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