10月29日(土)、名古屋栄駅近くのホテル名古屋ガーデンパレスにおいて、伊吹嶺25周年記念俳句大会が、盛大に行われました。3年ぶりの応募による大会参加で、会員と同人を合わせて131名の参加がありました。
総合司会の堀 一之さん挨拶で、第1部の総会が始まりました。加藤ゆうや同人会長の開会の言葉の後、河原地主宰の挨拶がありました。河原地先生は、伊吹嶺誌の創刊号を手に伊吹嶺の歩みとこれからを力強く話されました。続いて、創刊主宰の栗田先生は、風誌を手に伊吹嶺への思いを込めて挨拶されました。
各支部長の紹介の後、議題の審議では、議長に松井徒歩さんが指名され、無事に議題は承認されました。その後、伊吹嶺25周年記念賞、新人賞、秀句賞の発表、表彰がありました。進行役は加藤剛司さんです。
☆伊吹嶺賞
酒井とし子さん 俳句部門「朝の弥撒」
奥山ひろ子さん 文章部門「『伊吹嶺』にたどる河原地主宰の四年半」
☆新人賞 小川ミヅホさん
☆秀句賞 山本崇雄さん 「薬缶ごと麦茶をまはす村議会」
二村満里子さん 「子等帰し風鈴の音の残りけり」
続いて、進行係の熊澤和代さんの司会で新同人が紹介されました。そして、新同人一人一人から挨拶を頂きました。
☆新同人 伊藤みつ子さん 井上千保子さん 小川ミヅホさん
河村仁誠さん 倉田 貢さん 大工原清明さん
仲宗根美智子さん 長谷川妙好さん
出版物の紹介と卒寿の方へのお祝いは、堀 一之さんが務めました。
☆出版物 河原地英武主宰編 「栗田やすし俳句鑑賞」
荒川英之さん 「沢木欣一の百句」
「沢木欣一十七文字の燃焼」
水野順一さん 句集「卒寿」
小島千鶴さん 句集「夏帯」
高島由也子さん 句集「秋桜」
関東支部 合同句集「炉火」Y
☆卒寿 伊藤旅遊さん 岡島溢愛さん 坂本操子さん
佐藤たか女さん 塩坂惠子さん 谷口千賀子さん
中村たかさん 二村満里子さん
第2部の俳句大会は、牧野一古さんの進行で、披講は大島知津さんと長崎マユミさん。特選は次の方々です。
☆河原地主宰特選 福谷龍彦さん 「敗戦忌遺影の袖は繕へず」
☆栗田創刊主宰特選 山本玲子さん 「今も鳴る兄のラジオや敗戦日」
記念講演会は、澤俳句会主宰の小澤 實先生による演題「やすし、英武 近詠の秀句」でした。栗田先生、河原地先生の詠まれた句をもとに、両先生の生活の様子やお人柄、考えなどを紐解く面白い講演でした。そして、
秋晴の伊吹嶺遠ししかと在り 小澤 實
というお祝いの句も頂きました。
第3部の懇親会の司会は、朝倉淳一さん、山ア育子さん。来賓紹介の後、青山未央子さんによるマリンバ演奏。そして、河原地、栗田両先生の挨拶、来賓祝辞と続きました。荒川編集委員長の乾杯の発声後、懇親会となりました。懇親会では、小田和来さんらのサックスの四重奏がありました。会員相互の親睦を深めつつ、和やかなうちにお開きとなりました。(新井酔雪)