10月16日(土)、伊吹嶺全国俳句大会が名古屋JR南口の名鉄ニューグランドホテルにおいて、各賞受賞者、新同人、句集などのを出版された方々、そして卒寿の方々とその関係者が参加されました。係を含めて58名の参加でした。
総合司会は加藤剛司さん。午後1時、河原地英武主宰と栗田やすし顧問の挨拶から大会は始まりました。昨年は運営委員会を拡大した形で行いましたが、今年は参加人数も多く、俳句大会では披講が行われました。そのことを両先生とも喜んでおられました。
第1部の同人総会では、同人会長加藤ゆうやさんの司会のもと、令和3年度の会計報告及び会計監査報告が行われました。続いて今年の新人賞・秀句賞の選考結果の報告がありました。
第2部の「伊吹嶺」総会では、規約、年間行事報告と行事計画、特別会計報告、会計監査報告がありました。そして、令和3年の各賞の発表があり、次の方に決まりました。新人賞は2人です。山口さんは欠席でした。それぞれの方に賞状、色紙または短冊掛けが贈呈されました。
☆伊吹嶺賞 山本悦子さん 俳品「越後路」
☆新人賞 桐山久美子さん 朝倉淳一さん
☆秀句賞 山口茂代さん 作品「老幹にまだある力梅白し」
続いて、新同人と句集など出版の紹介、卒寿の方へのお祝いがありました。
☆新同人 朝倉淳一さん 桐山久美子さん
中道 寛さん 廣中みなみさん
新同人一人一人から挨拶をいただきました。皆さん少し緊張しておられましたが、それぞれに喜びと感謝、責任についてご自身の言葉で話していました。
☆句集などの出版者
藤田岳人さん 伊吹嶺自註シリーズB
栗田やすし顧問 やすし俳句教室句U「糸筋の赤い糸」
奧山比呂美さん 句集「婚の鐘」 伊吹嶺叢書59篇
櫻井勝子さん 伊吹嶺自註シリーズC
櫻井幹郎さん 第7句集「菊月夜」 角川書店
中村たかさん 句集「雪解富士」 伊吹嶺叢書60篇
伊藤範子さん 句集「蓮ひらく」 角川書店
鈴木英子さん 句集「京泊り」 角川書店
☆卒寿のお祝い 田畑 龍さん 水野順一さん 吉田幸江さん
菊山静枝さん つのだひろこさん 前田一三さん
第3部は第2部の表彰とお祝いでした。卒寿の方で会場に参加された方は3名で、その代表で挨拶された田畑龍さんの言葉が印象に残りました。「俳句をやっていると、ボケない、長生きできる」と笑顔で、とても元気よく、とても力強く話されました。
第4部は俳句大会です。司会は小川剛史さん。披講は近藤節子さんと酒井とし子さん。名乗りは代理で行われましたが、披講が行われたことに嬉しさを感じました。そして、栗田顧問の特選と河原地主宰の特選は次のように決まりました。お二人には、色紙と短冊掛けが贈呈されました。最後に両先生から一句一句丁寧にに選評していただきました。(新井酔雪)
☆河原地主宰特選 五線譜に並ぶスラーや土用東風 朝倉淳一
☆栗田顧問特選 岩に散る波の飛沫や敗戦忌 伊藤範子