1月18日(土)、名古屋駅近くの名鉄グランドホテルにおいて、愛知支部新年俳句大会が開催されました。投句数298句、参加者106名の盛大な会でした。
第1部の俳句大会の司会は河村仁誠さん。愛知支部長の奧山比呂美さんの開会の言葉に続いて、河原地英武主宰の挨拶がありました。主宰は挨拶の中で、沖縄支部の発足、各支部が新年俳句大会を開催することの.喜びを話されました。その一方で、風系の結社の少なくなってきていることの残念さを語り、伊吹嶺が一層頑張っていかなければならないと強調されました。
続いて今年が第2回となる寒月賞の授賞式がありました。受賞者は武田稜子さんです。受賞作品は51点の応募作品の中から選ばれました。俳句大会の披講は、服部達哉さん、宮田宗子さん、福谷龍彦さん、長谷川妙好さんです。そして、選評を栗田顧と問河原地主宰から頂きました。
第2部は、河原地主宰の「即物具象を考える」と題した講演でした。内容は、沢木欣一先生の「即境俳句論」で、「即物性」「即興性」「対話性」の3つに分けて話されました。心に強く残ったのは、即物具象とは、「単なる表現技法ではなく物そのものになり切る」「対象と一体になる」と話されたことです。
第3部は懇親会で、司会は酒井とし子さんと廣中みなみさん。河原地主宰の挨拶、栗山紘和同人会長の乾杯発声のあと懇親会となりました。会が始まってすぐに藤田岳人さんのサックス演奏がありました。その後、新同人紹介、句集出版、新句会の紹介。参加者の皆さんは、各テーブルを越えて旧交を温めていました。そして、懇親会の最後に、沖縄三線「かりゆし」の与那覇さんご夫妻による歌と演奏がありました。「かりゆし」代表の政克さん(かっちゃん)の朗々とした歌声に、私たちは立って手を挙げて踊りました。とても楽しい懇親会でした。(新井酔雪)