今回のオフ句会は、谷口碧さん、二村若紫さんの新同人のお祝いを兼ねて行われました。
遠く石川、兵庫、滋賀からも句友が駆けつけ、13名参加の賑やかな句会となりました。
[参加者]碧(扶桑)、若紫(各務原)、香(金沢)、恵智子(石川)、露草(草津)、
渓美(尼崎)、山去(守山)、かさね(日進)、桜子(岐阜)、啓子(名古屋)、
甘楢(尾張旭)、岳人(大口町)、ひろし(瀬戸)
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【12月7日(土)】
露草さん、香さん、恵智子さん、岳人さん、ひろしの5人で、有松、桶狭間を吟行した後、
発行所に栗田先生を訪ねました。
栗田先生が気さくにお話してくださるのに、みなさん大感激でした。
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「うだつ」の残る町並み
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括り女の実演
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岳人、露草、香、恵智子の各氏
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桶狭間の合戦場は雨でした
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栗田主宰と楽しく談笑
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ホテルのロビーで句会
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[一日目句会抄]21:00〜
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着膨れてひねもす括る絞り糸 |
若紫 |
藁仕事鼻緒に紅絹編み込めり |
碧 |
括り女の指の素早さ十二月 |
露草 |
短日の師の家で長居してしまひ |
香 |
括り女の指に皹縫絞り |
恵智子 |
くぬぎの実ひとつ拾へる古戦場 |
岳人 |
有松の冬はぬくしと加賀言葉 |
ひろし |
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兼題句会(冬鶯、雪囲)23:00〜
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笹子鳴く閂錆びし勅使門 |
碧 |
笹鳴や義元廟へ径ぬかる |
若紫 |
荒縄のちりを飛ばして雪囲 |
恵智子 |
笹鳴や糺の森の奥深く |
香 |
三匹の子豚をりけり雪囲 |
露草 |
段ボール立て犬小屋の雪囲 |
岳人 |
雪囲して出稼ぎに発ちにけり |
ひろし |
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【12月8日(日)】
気温は低かったですが、心配した雨の夜の内に上がり13名で動植物園を回りました。
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熱心にサイの檻に見入る連衆
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動物園から植物園へ向かう
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縄文杉のレプリカの前で
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白川郷から移築された合掌家にて
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新同人にお祝いの花束を贈呈
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真剣に句会
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左より啓子、桜子、渓美、香、恵智子の各氏
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左より山去、甘楢、かさねの各氏
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[二日目句会抄]14:00〜
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合掌家もてなしの炉火高く焚く |
恵智子 |
座り込む母の居さうな囲炉裏端 |
若紫 |
也有園一畝ずつの冬菜畑 |
碧 |
アジア象耳の後ろの寒さかな |
甘楢 |
象の鼻皺の襞までしぐれ風 |
渓美 |
冬深し茣蓙に薪の飛び火跡 |
かさね |
回り継ぐ水車の音も十二月 |
桜子 |
渡り来し鴨と遊べるフラミンゴ |
香 |
臘梅の固き蕾や雫して |
啓子 |
息白し青草食べるインドサイ |
岳人 |
炉話や止まりしままの古時計 |
山去 |
歩み寄る象のまばたき冬初め |
露草 |
水音のいつも近くに枯野道 |
ひろし |
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兼題句会(風邪、河豚)16:30〜
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風邪声を艶やかなると言はれけり |
甘楢 |
風邪の子にひねもす薬缶鳴らしたり |
桜子 |
風邪ひきの夫に饂飩を熱く焚く |
若紫 |
河豚の皿前に激論戦はす |
露草 |
ライオンの交ひてより風邪心地 |
山去 |
背をたたき風邪声の子を送り出す |
碧 |
はらからと河豚鍋つゝく島の宿 |
啓子 |
河豚刺しのしつかと透ける赤絵皿 |
渓美 |
板前の腕前確かやふぐと汁 |
岳人 |
糶札を弾き飛ばして河豚鳴けり |
ひろし |
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※ 今回のオフ句会には以下の各氏よりお祝い金をいただきました。
ここに謹んで御礼申し上げます。
牛二(岡山)、さち(栃木)、今日子(東京)、ヒロ(東京)
桃子(沖縄)、旅遊(名古屋)、秀(岐阜)
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