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栗田主宰と行く「雪の盛岡」
 
平成15年1月11日〜13日 
 
参加者:栗田主宰、片山浮葉、長谷川郁代、上田博子、林尉江、倉田信子、畑ときお、
     塚田佳都子、喜地庸子、横森今日子、鈴木みすず、江口ひろし
【1月11日】 北上市日本現代詩歌文学館を訪問しました。その後盛岡へ。
        盛岡ではわんこ蕎麦に舌鼓。お腹いっぱい食べました。
        ホテルで句会後、全員で居酒屋へ繰り出しました。
日本現代詩歌文学館
蔵書を見学する連衆
文学館の庭を望む
わんこそばの準備万端
重ねたわんこ蕎麦のお椀を前に
ホテルのロビーで一日目の句会
 
一日目句会抄
白髪にみちのくの雪触れて消ゆ    やすし
盛岡の夜凍みきたりわんこそば 浮 葉
みちのくへ賢治に会ひに着ぶくれて ひろし
みちのくの電車で貰ふ桜餅 郁代
雪降るやガリ版刷りの句集読む 博 子
餅花の下競ひ食ぶわんこそば 信 子
早立ちの車窓に流るまだら雪 ときお
車窓より雪平らなる一ノ関 佳都子
餅花や老舗蕎麦屋の梁太し 庸 子
長靴を鞄に詰めて初の旅 尉 江
【1月12日】 盛岡市内吟行の予定を変更して、石川啄木の古里渋民村へ。啄木記念館、
        啄木の歌碑などを見学後、花巻へ。花巻では宮沢賢治記念館、羅須地人協会
        などを見学し、花巻温泉へ。栗田先生は一日、岩手俳人協会の新年大会へ。
銀河鉄道駅から渋民村へ
賢治記念館の前で
啄木が通った尋常小学校
小学校の障子の窓から入る雪明り
雪を踏み分けて啄木の歌碑へ
やはらかに柳あをめる北上の
岸辺目に見ゆ泣けとごとくに
啄木の通った橋から見る北上川
渋民駅で電車を待つ間も句作
花巻の宮沢賢治記念館
羅須地人協会、宮沢賢治旧居
花巻温泉:旅館で二日目の句会
 
 二日目句会抄
膝までの雪啄木の下宿見に   やすし
雪晴れや農学生が太鼓打つ 浮 葉
まんまるの馬の草鞋や深雪晴 ひろし
霜柱土間に崩れり啄木居 郁 代
大白鳥泥の飛沫を散らし翔つ 今日子
雪の朝下の畑に居りますと ときお
冬銀河賢治の宇宙広ごりぬ みすず
夢多き賢治つぶやく冬の星 佳都子
大曲りして青深む冬の川 信子
北上の瀬に捨て雪の流れ来し 博子
啄木の手擦れし辞書の余寒かな 尉 江
【1月13日】 平泉中尊寺へ。金色堂、経堂、宝物館などを見学後、毛越寺へ。
        あっと言う間に三日間が過ぎる。新幹線の中で三日目の句会を
        行うつもりでしたが、混雑していて断念しました。
中尊寺金色堂(光堂)の前で
芭蕉句碑の文字を読む
五月雨の降のこしてや光堂
弁慶立往生の衣川を望む
毛越寺本堂
芭蕉句碑:左が真筆の句碑
夏草や兵共がゆめの跡
浄土庭園(大泉ヶ池)
 
 ←曲水の遣水跡
参加していただいたみなさん、ありがとうございました。
三日間とても楽しい吟行会でした。
 また、今回は都合がつかなかった皆さん、次の吟行会、オフ句会などでお会いできることを楽しみにしています。
ぜひ、ご参加ください。
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