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東京支部・静岡支部合同吟行会
 
平成16年1月31日(土)
 
 伊豆の韮山に東京支部の8名、静岡支部の12名に栗田先生、栗田せつ子さん、江口ひろしが参集し
合同吟行会が行われました。寒中とは思えない暖かな一日、頼朝配流の地、蛭ヶ小島から江川邸、反射炉、願成就院などを巡りました。栗田先生が日大に勤務されてみえた頃、よく通われたという料亭「武蔵」で句会をし、その後有志で暮れなずむ柿田川の富士湧水を見学しました。「また、こういう機会を是非持ちましょう」と誓い合って散会しました。
 電車で韮山に向かう連衆 電車の中から俳句談義
頼朝配流の地「蛭ヶ小島」 江川邸でボランティアの説明
江川邸 反射炉にて全員集合
反射炉 水田恵子さん(左)・悦子さんのご姉妹
栗田主宰・せつ子さん 北条政子の産湯井戸を覗き込む連衆
茶々丸の墓にて 梢、ヒロ、佳都子、ひろし、佳子
「武蔵」にて句会 句会を終えて
柿田川の湧水にて 柿田川湧水第一展望台
 栗田やすし先生選   
春近しきささげの実の枯細り   松本 恵子
光り合ふ冬田と冬田遠流の地   江口ひろし
紅梅の固き蕾や政子の井   坂本 操子
剥落の反射炉聳ゆ寒の晴   坂本 操子
底冷えの三和土に太き生き柱   河本  梢
冬霞む富士や頼朝挙兵の地   中野 一灯
大かまど注連巡らせて江川邸   増田 昭子
鋳台跡さび色の土名草の芽   夏目 悦江
反射炉の真青き空や鳥帰る   江口ひろし
天を突く竹百幹に春来る   喜地 ヒロ
爺一人蛭ヶ小島の春田打つ   栗田せつ子
反射炉にのこる焦げあと春近し   栗田せつ子
紅梅の蕾ふくらむ政子の井   石田いせ子
輝きて富士の稜線春めける   武藤 光晴
春うらら蛭ヶ小島に重機音   森 とし子
栗田せつ子選
涸れきはむ政子の井戸や梅固し   江口ひろし
蛭ヶ島四温の富士のうつすらと   中村 たか
四温晴反射炉の空あをあをと   松本 恵子
うつすらと富士見ゆる日や野蒜摘む   栗田やすし
竜の玉さがす茶々丸墓の下   石田いせ子
水田 悦子選
うつすらと富士見ゆる日や野蒜摘む   栗田やすし
反射炉の真青き空や鳥帰る   江口ひろし
爺一人蛭ヶ小島の春田打つ   栗田せつ子
首洗の池とや紅き椿浮く   磯田なつえ
春富士の雲に隠れし流刑の地   水田 恵子
江口ひろし選
楪の冬芽紅濃き蛭ヶ島   夏目 悦江
野ざらしの産湯の井戸や竜の玉   河本  梢
茶々丸の墓冬の日の届かずに   水田 悦子
パン祖のパンかみ砕く音春近し   水田 悦子
底冷えの三和土に太き生き柱   河本  梢

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