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令和6年 伊吹嶺愛知支部新年俳句大会
 
令和6年1月20日(土)
 

 
 1月21日(土)、名古屋駅近くの名鉄グランドホテルにおいて、愛知支部新年俳句大会が開催されました。投句数304句、参加者108名の盛大な会でした。
 第1部の俳句大会の司会は朝倉淳一さん。愛知支部長の奧山比呂美さんの開会の言葉に続いて、河原地英武主宰の挨拶がありました。主宰は挨拶の中で、僚誌「風港」の状況と義援について話されました。そして、昨日の自分より良い句を詠むようにと励ましの言葉を頂きました。
 続いて今年が第1回となる寒月賞の授賞式がありました。この賞は、栗田やすし顧問が20句まとめる楽しさを味わってもらいたいと始められたものです。栄えある受賞者は菊坂句会の関根切子さんです。受賞作品は「下町ことば」。栗田顧問は、「この作品は、淡々と下町を詠んでいてうまく映像化できている。そして親しみやすい」と話されました。
 俳句大会の披講は、河村仁誠さん、伊藤みつこさん、富田範保さん。そして、選評を河原地主宰と栗田顧問からいただきました。
 第2部は、栗田やすし顧問の「沢木師に導かれて」と題した講演でした。内容は、沢木先生と栗田先生の親交上の逸話と沢木先生の句の解説でした。沢木先生は、温厚篤実でお酒と煙草を好まれていたこと、そして句の選には大変厳しかったことを話されました。当時、「風」誌には会員が3000人いましたが、1句選が9割以上だったとのこと。選を緩めてはと言おうものならば、強く叱られたそうである。気が引き締まるお話である。
 第3部は懇親会で、司会は酒井とし子さん。河原地主宰の挨拶、栗山紘和同人会長の乾杯発声のあと懇親会となりました。会が始まってすぐに藤田岳人さんのサックス演奏がありました。その後、新同人紹介、句集出版、新句会の紹介。そして、服部鏡子さんと弟さんによるピアノとサックスのコラボ演奏がありました。各テーブルを越えて旧交をあたためた懇親会となりました。(新井酔雪)


総合司会
朝倉淳一さん

開会の言葉
愛知支部長 奧山比呂美さん

河原地英武主宰 挨拶

第1回寒月賞授賞式
受賞者 関根切子さん

披講 河村仁誠さん

披講 伊藤みつ子さん

披講 富田範保さん

主宰特選 角田勝代さん

講演 栗田やすし顧問
「沢木師に導かれて」

懇親会
司会 酒井とし子さん

乾杯の発声
同人会長 栗山紘和さん

サックス演奏
藤田岳人さん

句集『師恩』出版
栗田せつ子さん

サックスとピアノのコラボ演奏
服部鏡子さん
 

サックスとピアノのコラボ演奏
服部さんの弟さん

懇親会

 
懇親会

懇親会 

合唱
「時代」 中島みゆき

閉会の言葉
大会幹事 長崎マユミさん
 
河原地英武主宰選
特選 母郷かな水響き合ふ踊り町 角田 勝代
鷹渡る三河湾いま朱に染まり 牧野 一古
雪解の菜畑の土粒立てり 安藤富基恵
愛犬の散骨の朝冬芽立つ 桑原 玲子
稲架高く組んで伊吹を遠くせり 下里美恵子
手料理で待ちくれし夫秋さやか 土屋喜美子
  去年今年書棚に綾子師の笑顔 栗田やすし
花野道八十路の一歩踏み出せり 伊藤 克江
ひとり酒ポインセチアと差し向かひ 柳 杜士
眼裏に笑む茶寿の葉は菊日和 本多 俊枝
 
栗田やすし顧問選
特選 鷹渡る三河湾いま朱に染まり 牧野 一古
菊花展ととのひて城輝けり 井沢 陽子
はなやかな染糸萩の庭に干す 久野 和子
三井の鐘釣瓶落しの湖へ消ゆ 小原 米子
花野道八十路の一歩踏み出せり 伊藤 克江
庭手入れ木の葉まみれの冬帽子 長江 克江
  ひとり酒ポインセチアと差し向かひ 柳 杜士
亡き友の帆船模型煤払 吉田 春陽
ベビーカー押して花野に集ひけり 浅野千恵子
神保町書肆をはしごの秋の夕 服部 達哉
 
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