1月21日(土)、名古屋駅近くの名鉄グランドホテルにおいて、愛知支部新年俳句大会が開催されました。投句数304句、参加者108名の盛大な会でした。
第1部の俳句大会の司会は朝倉淳一さん。愛知支部長の奧山比呂美さんの開会の言葉に続いて、河原地英武主宰の挨拶がありました。主宰は挨拶の中で、僚誌「風港」の状況と義援について話されました。そして、昨日の自分より良い句を詠むようにと励ましの言葉を頂きました。
続いて今年が第1回となる寒月賞の授賞式がありました。この賞は、栗田やすし顧問が20句まとめる楽しさを味わってもらいたいと始められたものです。栄えある受賞者は菊坂句会の関根切子さんです。受賞作品は「下町ことば」。栗田顧問は、「この作品は、淡々と下町を詠んでいてうまく映像化できている。そして親しみやすい」と話されました。
俳句大会の披講は、河村仁誠さん、伊藤みつこさん、富田範保さん。そして、選評を河原地主宰と栗田顧問からいただきました。
第2部は、栗田やすし顧問の「沢木師に導かれて」と題した講演でした。内容は、沢木先生と栗田先生の親交上の逸話と沢木先生の句の解説でした。沢木先生は、温厚篤実でお酒と煙草を好まれていたこと、そして句の選には大変厳しかったことを話されました。当時、「風」誌には会員が3000人いましたが、1句選が9割以上だったとのこと。選を緩めてはと言おうものならば、強く叱られたそうである。気が引き締まるお話である。
第3部は懇親会で、司会は酒井とし子さん。河原地主宰の挨拶、栗山紘和同人会長の乾杯発声のあと懇親会となりました。会が始まってすぐに藤田岳人さんのサックス演奏がありました。その後、新同人紹介、句集出版、新句会の紹介。そして、服部鏡子さんと弟さんによるピアノとサックスのコラボ演奏がありました。各テーブルを越えて旧交をあたためた懇親会となりました。(新井酔雪)