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2020年3月号 俳日和(26)
 
  持続する志

                             河原地英武

 毎月、こうして本誌が出せるのも、多くの方々の献身があってのことである。もちろん第一の貢献者は、原稿をお寄せくださる皆さんである。伊吹集、山彦集、ジュニア俳句は月末までに、秀峰集と遠峰集は15日、それ以外の原稿は10日を締切り日として担当者に送っていただいている。ほとんどの人が期限を厳守してくださるのは有難いかぎりである。

 受け取った原稿は担当者がただちに目を通す。俳句であれば選句を行い、一般原稿は荒川編集長がチェックする。それらの原稿は第4土曜日に、名古屋駅前のビルの一室(小島副編集長のご好意で「装道礼法きもの学院」の教室をお借りしている)で行われる編集会議に持ち寄られる。会議は午前10時にスタートし、お昼まで6名の委員とわたしで入念に原稿を点検する。誤字を正すだけでなく、文意の不明瞭な箇所にも手を入れる(それは主として編集長とわたしの役目)。午後からは新企画の相談や、原稿執筆者の人選、そして依頼状の作成などを行う。こんなふうにしてあっという間に終了時間の午後3時を迎えるのだ。

 これらの原稿をイシグロ高速印刷に届けると、1週間ほどで初校ゲラが刷り上がってくる。次は校正作業である。倉田さんをリーダーとする八名の校正係が毎月上旬の午後1時、天白生涯学習センターに集まり、途中に短いコーヒーブレイクをはさんで約3時間、赤ペンを手にみっちりと不備を正してゆく。わたしは主宰になって初めて校正にも顔を出すようになったが(ただし現在は再校のみで失礼している)、想像していた雰囲気と異なっていて驚いた。もうすこし和気藹々とやっているのかと思ったら大間違いで、試験会場のように静まり返っているのだ。一つのミスも見逃すまいと皆真剣そのものである。

 本号は通巻第261号。この間、伊吹嶺誌は一度も休むことなく続いてきた。これからも続いてゆくだろう。本誌は伊吹嶺会員の持続する志の賜だとつくづく感じる。