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2020年7月号 俳日和(30)
 
  記念事業について

                             河原地英武

 伊吹嶺は令和5年(2023年)1月1日、創刊25周年を迎える。本誌90~91ページに「『伊吹嶺』創刊25周年記念事業計画と基金募集のお知らせ」を掲載したのでご覧いただければ幸いである。基金募集にあたって会員の皆さんのお力添えをぜひお願いしたい。ここで記念事業について少し説明させていただく。

 栗田顧問、運営委員会メンバーと協議し、5つの記念事業計画を立てた。このうち3つは周年ごとに行う恒例の事業で、説明を要しまい。今回の新企画は「『沢木欣一俳句論集』(仮題)刊行」と「東海地方に沢木先生の足跡を訪ねる吟行会とその成果の刊行」である。

 まず『論集』についてだが、沢木先生は俳人であると同時に俳文学者でもあった。そして俳句に関する多くの卓論を残されたが、雑誌等に掲載されながら、単行本として出されることなく眠っているものが少なくない。そのなかから主要な論考を精選し、一書にまとめることで、われわれが「風」の精神を学び、句作の拠り所とすることができるのではあるまいか。それは伊吹嶺にとどまらず、俳句界全体に裨益する事業だとも思われる。基金の一部をその出版助成として活用させていただきたい。

 もう1つの企画だが、伊吹嶺会員が分担し、東海地方を中心に沢木先生の吟行の足跡を辿ろうというものである。先生の句への理解を深め、われわれ自身も吟行し、それらの句を織り交ぜながら、吟行地案内ともなる本を編纂したい。基金は吟行のための経費補助や出版費用に充当することが見込まれる。本来は東海だけに限定せず行いたいところだが、無理押しして計画倒れになるのも困る。それでも沖縄だけは含めたいという思いはある。こうした具体的な問題に関しては、これから改めてご依頼したいと考えている担当責任者の皆さんとしっかり話し合って決めてゆく所存である。