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2021年12月号 俳日和(47)
 
  句集出版

                             河原地英武

 先日(10月16日)の「伊吹嶺」全国俳句大会では、次の方々の句集出版をお祝いした。藤田岳人さん(『藤田岳人集』)、奧山比呂美さん(『婚の鐘』)、櫻井勝子さん(『櫻井勝子集』)、櫻井幹郎さん(『菊月夜』)、中村たかさん(『雪解富士』)、伊藤範子さん(『蓮ひらく』)、そして鈴木英子さん(『京泊り』)の七名である(以上、出版順)。まことにめでたいことで、改めて祝意を表する。

 他の皆さんもぜひ続いてほしい。これは同人、会員を問わない。先輩がまだなのに、自分が出すのは時期尚早だなどという気遣いは無用である。1冊にまとめるには句数が足りないのではないかと危ぶむ人もいるだろう。一般に句集の収録数は250から350ほど(ちなみにわたしの『憂国』は300句ちょうど)。とりあえず、活字にした句が500もあれば句集は作れる。「伊吹嶺」誌に掲載されたものを中心に、俳句総合誌や新聞の投句欄に載ったもの、各種大会の入選句などを合算してくれたらけっこうだ。

 よし、来年は句集を出そうと決意することによって、作句意欲は一段と高まるだろう。また、句集を編むべく自分の作品を整理することで、あれこれと過去の記憶を新たにすることもできる。それはきっと楽しい時間をもたらしてくれるはずだ。特に奨めたいのは自註句集である。岳人さんと勝子さんの句集を開いてほしい。俳句とは自分が生きて来たことの証であり、自分史そのものだということが納得できるのではないか。それを1冊にまとめれば、家族や親族への唯一無二のプレゼントにもなるだろう。

 句集を編むための準備、選句、出版方法、費用など、わからないことは句会の指導者に尋ねるか、直接わたしに問い合わせてほしい。投句用紙の通信欄などに、句集出版を考えている旨書き添えて下されば、できるかぎりのサポートをするつもりでいる。