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第300回(2024年11月)投句一覧
 
番号 俳  句
1 秋夕焼刈田起しにカラス付く
2 夕暮れに遅れて沈む金木犀
3 翁面見詰めてふつと秋あはれ
4 秋晴や白く輝く科学館
5 心地よき風に障子を洗ひをり
6 手に採れば思はぬ軽さ鬼柚子黄
7 火恋し人も恋しや風の音
8 ファクシミリ淡くひかるや虫の声
9 天高し金の鯱千代美草
10 冷まじや闇のバイトのいかるまへ
11 北山に踊る風神冬間近
12 衰えし節々たぐる掛蒲団
13 秋蝶の何処にも仲間見当たらず
14 秋灯り点らぬ日々の両隣
15 古里離れず逝く父母よ星流る
16 雁渡し金管楽器の音冴える
17 野良猫に餌やる老婆枯木立
18 ご贔屓の松茸届く相撲部屋
19 公園のスワンボートを漕ぐ小春
20 縁先に移す物干し冬隣り
21 風出てさざ波の解く鴨の陣
22 佳句成つて秋の日の暮れ易き
23 柏手を高らかに打ち七五三
24 秋天へクレーンの先の伸びるのびる
25 我もまた父似の頑固吾亦紅
26 初時雨湖に寝息のありにけり
27 さざ波は湖の微笑み番い鴨
28 築地塀続く寺町冬に入る
29 木枯やテロを伝へる手話ニュース
30 秋灯昏し信玄の隠し湯の
31 築山や紅葉かつ散る宵フェスタ
32 @二日目のカレーぐつぐつ秋惜しむ
33 A林檎剥く面会用のパイプ椅子
34 右手掲ぐクラーク像や鰯雲
35 うどん屋の出汁の香りや秋の暮
36 夕映の川に水鳥影落とす
37 単線の踏切越ゆる秋の暮
38 散髪を終へて出でればはや月夜
39 不来方の宿の湯けむり冬隣
40 風の盆粧へる汝と見惚れゐる
41 秋風や月の砂漠のあらき砂
42 水甕に一つ水の輪照紅葉
43 かんたんに大根ぬけて大吉かな
44 片隅の任侠の墓雁渡し
45 鯔飛んで空にも海のあるごとし
46 小春日の在りどころ知る野猫かな
47 湖小春余呉を称ふる句碑二つ
48 行く秋や地蔵にもらす独り言
49 柿をもぐ吾を烏の見てをりぬ
50 秋気澄む焼場の職員骨を褒む
51 墨の香をしたたむる書や秋澄めり
52 コンビニのレジ湯気立ちぬ冬立ちぬ
53 冬雲の空の波頭の如く立ち
54 冬浅しああそれは讃美歌だよね
55 里山の姿出しけり濃霧晴れ
56 九十の老いで止めたる菊づくり
57 過疎の村紅葉祭りや冬はじめ
58 銀黒の瓦眩しや冬日差
59 研ぎ過ぎた鉛筆のごとき冬来る
60 茶の花の蕊に溢るる雨雫
61 ひざ掛けに伸ばす足首テレワーク
62 手水舎の柄杓あたらし神迎
63 星屑のごとき花殻金木犀
64 子の悩み聞く湯豆腐の箸止めて
65 人はみな背負ふものあり冬の星
66 雨だれの止まりて進む神の留守
67 教会の屋根に一式干す蒲団
68 箒目に霜うつすらと今朝の庭
69 ときどきは句集に栞大根煮る
70 早足の冬の訪れ今朝の風
71 古民家の錆びし農具や石蕗の花
72 月影に踊り明かせや曼殊沙華
73 大蟷螂に無沙汰を詫びて墓参
74 スマートフォンのそと小春日和かな
75 まゑがきのやう冬の風伝おろし
76 寒オリオン神々は人争はす
77 カレンダーのアルプスを這ふ冬の蠅
78 黒猫の金の瞳や秋の暮
79 口切やすっと抜けたるしつけ糸
80 落鮎の簗小走りの男達
81 白菜の尻美しき朝日差
82 小春日や螺子の緩みし置き時計
83 七五三いつしか子等は中高生
84 富有柿齧り一服警備員
85 菊の雨白寿の喪主の声掠れ
86 新酒酌む二人に過ぐる二合かな
87 彩りに魔法をかけし秋日かな
88 長坂へ紅葉かつ散る仁王門
89 燭一つ揺るる札所や冬に入る
90 蔕つけて熟柿ぽたりと草の上
91 蔓曳けば零余子ぽろぽろ顔を打つ
92 電車待つスマホの列やそぞろ寒
93 凪の湖面ひかり色増す照紅葉
94 リハビリにつき合う散歩石蕗の花
95 秋の風コンビニとなる生家跡
96 一病の米寿ことほぐ栗の飯
97 庭先に雀群れ来る小春の日
98 天地を切り裂くごとく鹿の声
99 道神の餅押すこゆび鰯雲
11月15日までの投句作品です。

※ 記載漏れや句に間違いなどありましたら至急ご連絡ください。