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第307回(2025年7月)投句一覧
 
番号 俳  句
1 人知れず過疎の公園鯉のぼり
2 遠蛙布団干してる補植なり
3 あつさりと見抜かれし嘘ソーダ水
4 アマンドの角に人待つサングラス
5 夕焼に染まる公園紙芝居
6 空蝉やまだ濡れてゐる羽根の音
7 紫陽花や息のきれいな子供たち
8 夏の行くときどき髪をかき上げて
9 声高し実習生の汗光る
10 無人駅母の故郷立葵
11 すててこや昭和も遠くなりにけり
12 噴水を占めて烏の乱舞かな
13 蛍狩帰りは父の君何日再来ホーリージュンザイライ
14 こいさんの話途切れて祭笛
15 一天の紺一村の青田かな
16 白のユトリロ青のシャガール砂日傘
17 定年の無き農に生く炎天下
18 建て替への話聞きをり夏燕
19 老翁の端居に移すミステリー
20 合歓の花むかし綿打つ小屋在りし
21 能面のかそけき笑みや沙羅の花
22 祈るごと幹に縋れる蝉の殻
23 大瀑布お不動さんの炎を消しさう
24 梅雨晴れや駿河の海の耀へり
25 老鶯のさえずり添えて朝ご飯
26 渚まで駆ける裸足に夏の海
27 「々脚(おどりあし)」遺しがゞんぼ庭の闇
28 大めばる酒たつぷりと甘辛く
29 藻の花や素足くすぐる瀬の流れ
30 幼子の髪に蛍火乗せ来たり
31 面接の沈黙長く扇風機
32 青梅雨や岩間を白き水一縷
33 たまゆらの夕虹まとふ電波塔
34 あるもので足りる生活や胡瓜もみ  生活(たつき)
35 山風をリュックに入れて夏帽子
36 喧騒の臭気澄みたる夕立あと
37 新米の精米匂ふ四次問屋
38 手を振りてオペ室に消ゆ真夏の日
39 亡き父を見舞ひし路に芙蓉また
40 はからずも同じ香水恋敵
41 緑蔭のベンチ賑はふ昼餉どき
42 大夕立ドームまるごと洗ひけり
43 かしましや御廟所までの蝉の道
44 献花台ハイビスカスの濃く匂ふ
45 蛇の衣丈六尺を留めをり
46 山笠にバケツもて掛く力水
47 人混みの四万六千日の風
48 青田風田の神様の笑ひ顔
49 星涼し漁火遠く日本海
50 逝く人を見送る眼青蜥蜴
51 コンビニへ駆け来るをのこサングラス
52 子燕に餌とる下手な一羽おり
53 稲筵三日三晩梅を干す
54 平城山を音なく越へる夏の雲
55 円虹や女人高野に釈迦如来
56 片蔭をさがす真昼の赤信号
57 涼風やしばし微睡む昼下り
58 明早し犬の散歩の話し声
59 つつがなく一日を終へて冷奴
60 素麺をすする子の目が笑ってる
61 モンゴルの地にもなじみの競馬あり
62 けふの無事喜び合うて冷奴
63 馬手に閼伽弓手に日傘父祖の墓
64 星祭り願ひ事ただ一つなり
65 初蝉のひと鳴きに手を止めて聞く
66 絵日記に膨らんでゆく西瓜かな
67 キャンプファイヤー女神希望はみな男子
68 母は子のひたすら百度踏む大暑
69 夏ぐれや傘の滴を避け合ふて
70 螢舟螢を置いて流れけり
71 ディオールの香水妻を鎧ひけり
72 夏帯や路地の日暮れは人恋し
73 宙に浮く糸を頼りの蜘蛛走る
74 摘む茄子の指より零る紫紺かな
75 句碑に添ふ水の揺らぎや花菖蒲
76 稜線へ長き急登雲の峰
77 ハンカチにうつすら残る妣の名前
78 湯上がりに麦茶飲み干すごくごくと
79 風はらむ野良着涼しやおやつ時
80 木下闇高らにきたる鳶の声
81 蝉の音の少なき日々や選挙カー
82 影探し右に左に夏の蝶
7月15日までの投句作品です。

※ 記載漏れや句に間違いなどありましたら至急ご連絡ください。