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第302回(2025年2月)投句一覧
 
番号 俳  句
1 紅白の始まる前に蕎麦湯がく
2 凍ての空工場シンボル警備室
3 早梅のはつかに二輪古戦場
4 待春の馬のいななき聞こへ来る
5 過疎村の気概新たに餅の音
6 大津絵の朱の際立つ寒の夜
7 寒林に男はたちの朝の口笛
8 日脚伸ぶ八方ヶ原余光なほ
9 晴れ渡る海にどよめき鯨跳ぶ
10 日を曳きて西へ西へと雁の群
11 蒲公英や少年野球の声高し
12 無人駅目鼻口なき雪だるま
13 冬夕焼ガラスに反射目の眩み
14 梅蕾ふくらみ蒼天指しており
15 寄せ書きの如く花植へ卒業す
16 春風へ児の逆のぼる滑り台
17 波ふくらみ海女の磯笛春の海
18 ゆるゆると雪解わたしの脳は白
19 寒紅やきりりと結ぶ博多帯
20 春遅々と潮のしぶける鵜の岬
21 雪嶺や蒸気たわわに洗濯屋
22 朝寒や喪の服入れし旅鞄
23 牛曳の水汲む木下白椿
24 女坂とりて初音と出会ひけり
25 コロッケの色よく揚り初音かな
26 雪解川水の音聴く湯治宿
27 春セーター伸びた背の丈手の長さ
28 切岸に城守られて寒に入る
29 村出でし人も戻りて花祭
30 ひとり街歩けば風花舞ひにけり
31 ピアノ曲流るゝカフエ春隣
32 哀しみに忘れてゐたる寒さかな
33 畝の菜に振り塩ほどの雪降れり
34 予備校の窓煌々とぼたん雪
35 賄の石蓴汁飲む帰漁かな
36 蒼天の甘さ込め干す春大根
37 冴返るうだつの町や和紙明かり
38 解氷や船の道開くオホーツク
39 春の雷わが青春の春樹かな
40 裏口で済む客ばかり花菜漬
41 下校児の明るき声や木の芽道
42 四温晴れ家紋を印す蔵の壁
43 おのおのの色に着ぶくれ空地の子
44 墓碑拝む肩へ春雪降りやまず
45 トーストのパン焦がしめく末黒かな
46 居残りの椅子整へて余寒なほ
47 針金のやうな小枝に雪積る
48 救急車はらりと落つる枝の雪
49 春寒し色付け遅遅と干支の馬
50 水脈広げ流れ上るや残る鴨
51 リハビリの窓に見上ぐる春の雲
52 お日さまの大きな童画春めける
53 丹精し剪られし梅や白凛々し
54 紅白の濃きも淡きも梅なだり
55 春の陽にときめき紅を明るうす
56 水温む隠沼動く命生(あ)る
57 雪かきに追わるる夫のやつれ顔
58 撫で牛の眼に触れて春待てり
59 永遠を生くる仏像梅真白
60 薄氷透けて草の葉ほの青し
61 風光る大桟橋のクルーズ船
62 足指の爪の桃色春浅し
63 さよならの余韻のあとの風邪薬
64 魚氷に上るヒールターンのふれあいに
65 補助輪の風やはらかしクロッカス
66 光る風小舟の水じわ立ちにけり
67 つり竿の半円描く春の月
68 節分や恵方巻き食ぶおちょぼ口
69 カナッペに蕗味噌添へる薄みどり
70 玻璃越しの立春の陽のやはらかし
71 膨らんだ花芽をかくし春の雪
72 旧道の海見る坂の椿かな
73 烈風を聞きたる夕べ花菜漬
74 春耕や畦のラジオのヴィバルディ
75 山笑ふ角突き合はす若き山羊
76 こながれの瀬音ひそかや春隣
77 なまはげや泣く子いねがと泣かしをり
78 ジャズコンサート手拍子打って春を待つ
79 春寒し美濃焼皿を一つ欠く
80 春浅し欠席通知またひとり
81 たこ焼きに青海苔かけて昼ご飯
82 砂浜に増えし足跡日脚伸ぶ
83 鰐口の高き響きや春きざす
84 豆を煮る甘き匂ひや味噌仕込
85 引く波の煌めくばかり春の鴨
86 書き込みの多き教科書春隣
87 冴え返る月なき空の星の海
88 古民家の庭の鳥居へ春の雪
89 裸婦像の乳首の尖り冴返る
2月15日までの投句作品です。

※ 記載漏れや句に間違いなどありましたら至急ご連絡ください。