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第304回(2025年4月)投句一覧
 
番号 俳  句
1 待合の行き交う看護師春浅し
2 雛飾る狭き我が家の食卓に
3 欠番1
4 欠番2
5 直木賞窓の日永に浸りけり
6 球春のペナントレース始まり
7 バス待ちの爺屈伸山笑う
8 目薬の残り見透かす春灯
9 囀りや人の影なき文机
10 松葉杖路傍に小さきすみれ草
11 幼き子木の芽の同じ枝を摘む
12 囀の知らない鳥に名をつける
13 二月堂へ向かふ坂道花馬酔木
14 波音を近くに聴きて誓子の忌
15 靴の番母に任せて磯あそび
16 潮干狩り大混雑の無人駅
17 かくれんぼ鬼の眼となる春の風
18 折りたたみ椅子を開きて落花舞う
19 春うららおほり巡りの屋形船
20 団子屋の小さき湯呑みもさくら冷え
21 散る花の余白へ風のひとりごと
22 のどけしやおくるみの子のおおあくび
23 花冷や祖父の名刻む開墾碑
24 リハビリや春告鳥に顔上げる
25 新しき自転車光る四月かな
26 どこまでも菜の花やどこまでも海
27 どくだみをむしれば強き怒りの香
28 三月の朝のスープの淡き湯気
29 土筆萌ゆ野の前方後円墳
30 花時の百選の道匂ひ立つ
31 小流れにあせびの影の揺れどほし
32 わが家系に放蕩おらず花筵
34 街路樹の花雪洞に火の入る
35 初蝶の翔んで狭庭の賑やかに
36 花冷や免許返納かと問はれ
37 仮免許練習中や風光る
38 囀りや孫は四人の女の子
39 石鹸玉生まれしままに風に乗り
40 春光の水面耀よふ鳰の湖
41 どこか春娘の咲かす爪の花
42 水郷を行き交ふ舟や柳絮とぶ
43 夕東風や海を見下ろす千枚田
44 芽吹き山遠州灘の波光る
45 背鰭立て青龍飛ぶや春怒濤
46 恋猫の修羅を真似てる斜向かひ
47 初蝶を見んと幼の忍び足
48 藤房のゆれを映して亀の池
49 蔵元の黒き板塀八重桜
50 婚礼の朝の仏間に桜の湯
51 ママなしで初の登校風光る
52 白梅よ花を散らすな香を散らせ
53 四年ぶり祭り太鼓の音高し
54 鏡筒の真珠星消へ夏近し
55 曇天を斜めに翔けて鳥帰る
56 蓬餅外つ国の人や足を組み
57 採血の静脈浮いて花曇
58 能弁な湯宿の女将花疲れ
59 春暁や散歩をねだる犬の声
60 残る鴨水辺に古き木のベンチ
61 桟橋の波へ枝垂るる柳かな
62 春雨や背広の襟の濡れてをり
63 カーテンを開ければ奈落春落暉
64 花散るや歯削る音にBGM
65 朧なる瀬戸大橋に尾灯消ゆ
66 花筏縫ふて小舟の暗き水脈
67 日の匂ひふわり取り込む藤の昼
68 おちこちの山の膨らみ桜咲く
69 啼き声は空に残りて落雲雀
70 花冷えや花屋なくなりお菓子屋に
71 子の黄帽黄嘴の雀の子
72 入学の日の靴紐の固結び
73 雨蛙震へる喉の鳴き袋
74 木の芽和え習ひし母の仏前に
75 黄砂降る中を老夫の耕耘機
76 終の地と決めて閉ぢたる小灰蝶
77 大の字に転べば動く春の空
78 もし生まれ変われるならばヒヤシンス
79 迷走も進歩のうちよ蜷の道
80 ガザの子に届かぬ祈り春よ来い
81 仮名文字の流るる運び桃の花
82 揚ひばり気づけば鬱の失せにけり
83 春泥の更地となれり我が家跡
84 花の昼牙の欠けたる仁王像
85 ベランダの飛花一片を仏前に
86 うららかや連子格子に猫の影
87 春の雹ドラムロールのトタン屋根
88 廃農の茶の木伐る音落し角
89 ふつかめのフリー切符や里うらら
90 花冷えやスープカレーの匂ふ夜
91 囀りに励まされ行く坂の家
92 花の塵夜半の嵐の置き土産
93 地下街に風の届けし花一枚
4月15日までの投句作品です。

※ 記載漏れや句に間違いなどありましたら至急ご連絡ください。