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第318回(2026年6月)投句一覧
 
番号 俳  句
1 夜勤明け夜が残せし白い月
2 後書きは青虫なるか初蝶来
3 謎解きの合間に眠る熱帯夜
4 古墳より出でし大甕五月闇
5 ひたすらにボール蹴る背な麦の秋
6 お絵描きの眼差し一途梅雨最中
7 青蛙なんだかんだと飛び跳ぬる
8 ひなげしや休耕田を埋め尽くす
9 天平の甍を焦がす大夕焼
10 山の端に落ちゆく夕日麦の秋
11 紫陽花や碁石の響く児童館
12 昭和の日百年の夢かけ抜けり
13 夕焼けを背負ひて黒し伊吹山
14 閻魔堂の闇覗き込む薄暑かな
15 登校の列を見守る立葵
16 廃線もやむなし会議濃紫陽花
17 子雀や何をしててもたのしくて
18 昭和歌謡好きと十代古茶新茶
19 垂直の登攀(とはん)か雨のかたつむり
20 人はみな仮面剥ぎたし青葉木菟
21 羽抜鶏ひとり厨にしばし座す
22 魔の山の雪渓ひかる夕つ方
23 青嵐山頂で食ふ塩握り
24 傘さしてジョギングの人麦の秋
25 草野球競ひしころの青林檎
26 青嵐ふるさとの空ほしいまま
27 一族の声の重なる田植かな
28 水底に影の走りぬあめんぼう
29 人中の濃き父の日の似顔かな
30 梅雨空やプレイパークに煙立つ
31 香水や匂ひ撮せぬセクシな子
32 服柄に似合ふ香水探しけり
33 寺町の甍したたる青葉雨
34 静謐な夜のせせらぎや草蛍
35 はからずも相合傘や男梅雨
36 あてのなき便り待つ日や女梅雨
37 コンパクト閉じる音して香水も
38 道草の黄色の帽子麦の波
39 南天の花散る樺美智子の忌
40 火の島の噴煙どんと夏の空
41 たましひの数の刻印慰霊の日
42 白南風やグラスへ注ぐシークワーサー
43 鉦叩き呼ぶ渡し舟梅雨晴間
44 朝曇敬老席のふさがりて
45 朽ち樋の水飲む烏梅雨晴間
46 梅雨寒や熊の徘徊劇化めく
47 飛べぬほど血を吸ふて蚊の赤い腹
48 はんざきの川の主たる強面
49 大南風沖に異国のクルーズ船
50 配膳の終わりし卓や麦酒汲む
51 万歳は最後の言葉沖縄忌
52 枇杷啜り明日のことなど誰が知る
53 短夜や深夜ラジオの聴き通し
54 丸洗ひされる天守や雷雨去る
55 真ん中に孵らぬ卵巣立鳥
56 緑陰へ引きづる椅子や三角点
57 すれ違う日傘の人の母に似て
58 冷やし中華錦糸卵は上手く焼け
59 短夜を抱きしめて読む妣の日記
60 アリーナに軋むバスケ車汗光る
61 薔薇園の白きベンチへ戦ぐ風
62 菖蒲園水面に揺るる年尾句碑
63  若葉燃ゆ八十路の舞台ロック歌手
64  父の日に開けぬ日記の形見なり
65 時の日やイタリア人のオンタイム
66 生つてねと西瓜の花を撫でる吾子
67 青葉風電車待つ間の文庫本
68 雨上がり色の賑わう立葵
6月15日までの投句作品です。

※ 記載漏れや句に間違いなどありましたら至急ご連絡ください。