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第295回(2024年4月)投句一覧
 
番号 俳  句
1 傘寿かな秘蔵の酒と木の芽和
2 春は何処春はいつから春嵐
3 本寄せて飾る紙雛新所帯
4 舟運ぶ線路の遺跡花の雲
5 床磨く四月の風を滑らせて
6 いつしかに花閉づ雨意のチューリップ
7 鳥獣戯画は漫画のルーツ笑う山
8 比良晴れてえりさす湖の波しずか
9 酒の名は「酒呑童子」ぞ山笑ふ
10 覚めがたき春の眠りや朝厨
11 母逝きし頃は無医村やまざくら
12 滅びゆく我が身愛しや花は葉に
13 マリンライナー走る大橋薄霞
14 よべの雨観音像の花ごろも
15 花冷や邪鬼踏み付くる四天王
16 花散らす風の夜道を急ぎけり
17 頬こけしガザの子眠る春の闇
18 囀や父は子を空高く挙げ
19 どくだみをむしれば強き怒りの香
20 生き生きと老いゆく夫婦花は葉に
21 過ぎ易き日々はため息竹の秋
22 夫逝きて雨に悩める牡丹の芽
23 見て見てと妻呼ぶ所つくつくし
24 平凡な僕も今日から花粉症
25 雁帰る天に一声残しつつ
26 満開の花に紅さす今朝の雨
27 真似る子の声と一つの初音かな
28 坂道の多き島道焼栄螺
29 恋敵となるかもしれぬ花筵
30 つばくらや落暉に映ゆる虫籠窓
31 飛花落花山懐の外湯の灯
32 湖は萠葱色して黄水仙
33 春日傘運河に架かる橋の上
34 ふはと来て老師にとまる春蚊かな
35 うららかやお日様のせて観覧車
36 山祇を囲みて里の山笑ふ
37 暮れなづみ笑ひの山も鎮もりぬ
38 鳥雲に平家ゆかりの鎧塚
39 土までもやさしと言はれ能登は春
40 蜆汁野暮用済むや振舞はる
41 海浜に思はぬ出逢い旅うらら
42 むらさきのしづく滴る藤の房
43 河に花城にも花の郷土かな
44 訝しく空見る猫や春の雷
45 ゴーグルとマスクに吠ゆる犬黄砂
46 童心へ誘ふ土手の鼓草
47 草萌や犬に譲らむ狭き道
48 山笑ふ口はさしづめ仁王門
49 花束のやうに抱かるる朧かな
50 前倒しとなる退院日朝桜
51 敦煌を襲ふ端くれ黄砂の来
52 ぺんぺん草雑草ほどに抜かれたり
53 そっと踏む若草痛み覚ゆける
54 一本の桜華やか村はずれ
55 吹く度に数変はりたる石鹸玉
56 暖かや読経の音吐朗々と
57 五箇山の水ある暮らし黄水仙
58 展望台天辺に据ゑ花の山
59 背なの子も眠りに落ちて花疲れ
60 城壁を隠すが如く飛花落花
61 春日射二すじ三すじ蜘蛛の糸
62 雨のあと薄くれないの桜道
63 春月の半分マリアの火傷痕
64 初蝶や再入場のもぎり券
65 つくしんぼかつてこの地は保育園
66 桜散る負け碁を並べ直しをり
67 燕来る父の安否を告ぐやうに
68 前脚は字余り蝌蚪の水濁る
69 スーパーの入り口近くツバメの巣
70 黄砂ふる大陸からの白い使者
71 俎板にとびちる鱗桜鯛
72 四匹の子犬も花見仲間かな
73 夜桜やほつこりと裸電球
74 我が畑のとうに縄張揚雲雀
75 際やかに古き団地に春の虹
76 きらめける車窓の海や穴子飯
77 アーケードの風を待ってる鯉のぼり
78 映画終わり駅ナカカフェのレモン水
79 菜の花や母の歩みに合わす旅
80 通学路馴染んで来し子花は葉に
81 高窓の春日に浮かぶフレスコ画
82 もの思ふ乙女たたずむ花の下
83 一斉にめくる楽譜や春の声
84 子の先に逝きにし母よ桜散る
85 山若葉新車のナビの良く喋る
86 新緑や子授樟の幹の洞
87 春風や見送るあとの泣き笑い
88 待ちわびる花には花の時があり
89 清明の朝を煌めく雨の粒
90 神代桜届かぬ幹を撫ずる所作
91 清明や裏の山より筧水
92 藁すぼの垂れて声する雀の巣
4月15日までの投句作品です。

※ 記載漏れや句に間違いなどありましたら至急ご連絡ください。