(3月号より)
「伊吹集」
(会員作品)の巻頭・次席・三席の作者および作品を紹介しています。
足立 満(名古屋)
病癒え障子明りを眩しみぬ
手嶌ひとみ(幸田)
冬桜手押し車に犬眠る
大仲 園枝(名古屋)
母の香の形見のショール浅緑
(以下は4句入選者住所順です)
小山 昇(横浜)
出雲へと夜汽車で急ぐ神無月
市川 悠游(名古屋)
京うどん啜る昼どき十二月
野村 和甚(名古屋)
落葉掃き了へて欠伸の用務員
榊原 昌子(名古屋)
茶事さなか指しなやかに墨をつぐ
橋本あゆか(大阪)
営業車暦積みたる師走かな
「山彦集」
(課題句 課題:
焼藷・冬障子・朱欒)
特選の作品を紹介しています。
佐々木千洋子(名古屋)
夜行バス誰か焼藷買ひ来たり
溝口 洋子(瀬戸)
姉妹して影絵遊びの冬障子
宮田 宗子(名古屋)
一キロの秤振り切る大朱欒