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添削コーナー

いぶきネット句会に入会されると、以下のような添削指導を受けることができます。


いぶきネット句会(29 年10月分より)




原句 = 季寄せ置き姿勢を正す子規忌かな
 子規がいて虚子がいて 歳時記が出来 季寄せが出来たのを思えば感慨深いですね。動詞を一つ減らせるよう工夫してはいかがでしょうか。
添削句=季寄せ手に姿勢正せり獺祭忌



原句=渓流に触るるがごとく鬼やんま
 少し重苦しいですので<ごとく>を省いて<や>の切れを入れてみました。鬼やんまの動きにリズムがうまれたでしょうか?
添削句=渓流に触れんばかりや鬼やんま



原句=夕映の八ヶ岳山麓や蕎麦の花 
 ネット句会で「八ヶ岳」の短縮読み「やつ」に色々意見が出されましたが、登山言葉では「やつ」で通っているとか。端的な表現で美しい景です。もし「やつがたけ」と読ませるとすれば、
添削句=八ヶ岳裾夕映えて蕎麦の花



原句=天を突く拳と叫び体育祭
 「拳」か「叫び」、どちらかに焦点を絞ってはいかがでしょうか?省略した方は読み手の想像に任せてみましょう。
添削句=青空へ拳突き上ぐ体育祭



原句= 梨を剥く刃先の雫ぽたり落つ
 それぞれの語感の差でしょうが<ぽたり>はやや大きい雫のような気がします。擬音語、擬態語は難しいですね
添削句=梨を剥く刃先の雫滴れり



原句=金木犀香に誘はれて遠回り
 
並べ替えてみました
添削句=回り道木犀の香に誘はれ



原句= 蹲踞に木の葉の沈む野分跡
 歳時記の「野分」の副季語として「野分後」がありますので、こちらでも良いかな?
添削句=蹲踞に木の葉沈めり野分後



原句= 漁火の灯らぬ船瀬秋の声
 このままでも良いかもしれませんが・・・・・<灯らぬ>が やや説明にも取れますので。
添削句=漁火の消えし船瀬や秋の声   



 

原句 = 御結びの栗のご飯や姫街道

 「お結び」と「栗ご飯」同意語が惜しいと思います。どちらかを省き「開く」と動詞を入れると作者の姿も心も見えてくると思いました。

添削句=栗飯の弁当開く姫街道

 



原句 = 毬爆ぜて三粒覗ける栗の艶
 毬が爆ぜた栗を言う、笑栗(えみぐり)という季語があります。原句は、この季語の説明に近いと感じました。例句は、添削の域を超えてしまいますが、一例としてご参考にして戴ければと思います。
添削句 = 笑栗や高く澄みたる空の色



原句= ほほに受く必死の力蚊の名残
 秋の蚊は、素早く来て、あっという間に刺しますね。<必死の力>は、蚊を擬人化した表現だと思います。なるべく写生で表現しましょう
添削例 =
名残蚊の鋭き針をほほに受く




原句= 竜胆に頬寄す写真妻若し
 中7は本来は「寄する」ですね。しかしそうすると中8になってしまします。あと材料が「竜胆」「頬」「写真」「妻」と多いので、どれかに絞って、合わせて中8とならないように考えましょう。
添削例=竜胆に頬を寄せたる妻若し



原句=長良川河畔の宿の鹿威し
「長良川」と「河畔」が重複しています。
「鹿威し」は添水ですね。旅館に添水があるのは珍しくないので、添水をもっと写生したらどうでしょう。たとえばですが・・・。
添削句=長良川宿に旧りたる鹿威し
    長良川宿の添水の水豊か



原句= 捨てかねしカラの犬小屋赤トンボ

 愛犬の死でしょうね。「空の犬小屋」で、捨てかねている様子はわかりますので、省略しました。「赤トンボ」の表記は漢字でしょうね。

添削句=空つぽの犬小屋に来し赤蜻蛉




 










平成29 年9月分より



原句 = 波際にサンダルひとつ夏の果
 絵画のようで、好きな句です。細かい点になりますが、格助詞「に」は、「ある」「いる」「なる」などの動詞を導くため、やや散文的になり易いという傾向があります。添削では、サンダルを修飾する動詞に変えることで、中七の切れをはっきりさせました。
添削句 = 波洗ふサンダルひとつ夏の果



原句=高捲きの難所見下ろすとりかぶと
 「見下ろす」のは作者でしょうが、少し曖昧です。見下ろしたら「とりかぶと」がどうだったかを写生されたらいかがでしょうか?
添削句=高捲きの難所に揺るるとりかぶと



原 句= 夕空を過ぎる白鷺朱を纏ふ
 〈纏ふ〉でもいいのですが、素直に<染まる>とした方が良いかと思います。夕空は夕焼でないこともありますので夕映にしました。
添削句=夕映を過ぎる白鷺朱に染まる



原句 = 茹で立ての唐黍を折る古妻に
 妻に唐黍をあげるなら、「折る」を言わないでも分かります。むしろ折ると言うことは妻に半分あげたのではないですか。
添削例=茹でたての唐黍妻と半分に



原句= 岩燕群れて湖岸を低く飛び
よく観察していると思います。ただ表現的には燕の動作を「群れて」と「低く飛び」の2つがあり、しかも離れています。これを1つにまとめれば分かり易くなります。
添削例=湖を低く飛び交ふ岩燕



 
原句 = 子持鮎喰より先に川遊び
 「喰う」は動詞の時は送り仮名が要り、伊吹嶺では「喰ふ」の旧仮名を用います。情景はよく分かるのですが、鮎を焼いている間遊んでいる少年としてみました。
添削句=鮎焼くる間も少年の水遊び



原句= ムツクリの震える音や秋高し
 「秋高し」ですと 音色的に響きの感じが違う気も致しました。もうすこし哀調を帯びた印象の季語として「秋深し」を用いてはどうでしょうか。
添削句=ムツクリの震へる音や秋深し



原句 = 帰省子のまづは朝寝をむさぼりぬ

 子をねぎらう気持ちの見える佳句ですね。朝寝を事柄と見れば、良いのかもしれませんが、できるなら季重なりは避けたいですね。

添削句=帰省の子ひがな眠りをむさぼれり




原句=熱帯夜途切れし夜の雨の音
 <熱帯夜>と<夜の雨の音>、<夜>が重なっているので、後ろの<夜>は省いたらどうでしょう。この句で言いたいことは、雨が途切れて、ますます暑苦しく感じられることでしょうか。
添削句=雨音の途切れて蒸せる熱帯夜



原句= 吾肩に夫のよりそふ月今宵
 チャットの時に<肩によりそふ>が分りにくいと、意見が出ました。 より具体的に・・・・
添削句=吾が肩に夫が手を置き(く)月今宵



原句= 炒卵ふはりと旨し今朝の秋
 < 旨い >は無くても  旨そうな感じがします。
添削句=炒卵ふはりと出来て今朝の秋



原句=秋澄める味噌蔵裏の二間道
二間道(にけんみち)>はちょっと苦しいか?俳句を始めたころに連れて行ってもらった、岡崎・八丁味噌の蔵の道ですね。
添削句=秋澄める味噌蔵の道幅二間



原句=むずかりて背に寝入る児や海の月
 避暑のことか浜辺に住んでいるのか?多
分、海水浴で民宿で疲れて寝つかれない幼を浜辺に出てあやしてる景でしょう。 出てみると、遅い月が海に登っていて そんな感動を、まだ高くは上がってないから 海の月 とされたのでしょうか?<何々をして何々する>は散文になり易いですね。 富安風生は「にはで遊ぶなのであそべ」と言っています。てはなるべく避けましょう。
添削句=むずかる子背に寝落ちけり海の月



原句= 量り売る新米枡を溢れしむ
 <量り売る><溢れしむ>の主語が、はっきりしません。特に、<しむ>は使役と尊敬の助動詞ですので、この場合は合わないでしょうか。
添削例 = 量り売る新米枡に溢れさせ



原句=大根蒔く乾ききつたる土打ちて
 
〈乾ききつたる〉は〈乾きたる〉で十分だと思います。〈音〉を加えると読み手も想像し易くなるのではないでしょうか?

添削句=乾きたる土打つ音や大根蒔く




原句 = 沢降る風の涼しさ橋の上

 一読、三句切れの感じです。ここは中七を「風の涼しき」として下五へ続けましょう。

添削句=沢降る風の涼しき橋の上









(29 年8月分より)
原句 = 雑草に崩れし土塁夏の月
 「雑草という草は無い」と言ったのは、昭和天皇だったでしょうか? 特に種類を言う必要が無い場合は、「草」で良いと思います。
添削句 = 土塁埋む草の匂ひや夏の月




原句 = 女坂裾の茶店に氷旗

 作者の見える句 動きのある句にしてみました
添削句=女坂下り茶店のかき氷




原句=昆布採るクルーズ船を目の前に
 クルーズ船を描写しては どうでしょう。<目の前に>は見えているので、冗語でと思います。
添削句=昆布採る沖に真白きクルーズ船




原句=原爆展ただただ暑くなりにけり
 平和記念資料館でしょうか?広島忌、長崎忌は毎年本当に暑くなりますが 〈ただただ暑く〉は主観では?ただただ暑かった様子を写生できるといいですね。
添削句=原爆展出て炎天の空青し    原爆展白き館の灼けゐたり




原句=日曜の天に伸びゆく夏の薔薇
 日曜は礼拝日ということでしょうか。すると、「天」は近すぎるので、「空」の方がいいと思いました。薔薇は夏の季語なので、
添削= 礼拝日空に伸びゆく薔薇のつる・・・・・・ でもよいかと。



原句 = 蝉の殻築地の壁に爪を立て
 この句はこのままで出来ていますね。ただ「築地の壁」は「「築地塀」としてリズムを整えるとともに、切れを下五へもっていってはいかがでしょう。
添削句=蝉殻の爪たててをり築地塀




原句 = 遥かなる童に還る海の家
 海の家へ行ってみると子供時代が甦ってくる、良い感覚をお詠みになられましたね。「遥かなる」は「遠い日」のことを思っての事と思いますので、はっきりさせて「還る」は終止形よりも、この場合連用形にする方が余韻が生まれ俳句らしさが出ると思いました。
添削句=遠き日の童に還り海の家



原句 = 明易や部屋にテレビのフランス語

 ホテルのテレビをつけたらいきなりフランス語、海外へ行けば当たり前とはいえ驚きますね。ここは「明易や」と切るよりも、早々明けるパリの雰囲気として「明易の部屋に・・」とするといいと思いました。
添削句=明易の部屋にテレビのフランス語 




原句= 得意げに幼児見せくる猫じやらし
 どんなところで、<得意げ>を感じられたのでしょう。
添削句=猫じやらし掲げ幼児が駆け来たる



原句= 幼子の背をはみ出す浴衣帯
 子への眼差しが 優しいですね。ただ 背を<はみ出す>が、いろいろ解釈出来ます。ランドセルならはみ出しても良いですが・・・例えば・・・
添削句=幼子の背に揺れをり浴衣帯



原句= 燕の子巣で待ちをりて列車来る
 この句は情景が見えています。あとは燕の子の場所をはっきりさせて、リズム感をどうするかです。
添削例=列車来る駅に餌を待つ燕の子



原句 = 炉の脇に薪を積み上ぐキャンプ村
 中7は本来は「詰み上ぐる」でしょう。そうすると中8になりますので、中7にして、

添削例1=炉の脇に薪積み上ぐるキャンプ場

あと写生を強調するために、

添削例2=キャンプ場まづ炉の脇に薪を積む



原句=髪洗ひ長き一日を終はらせる
 心情がよくわかる良い句だと思います。しかし、<一日を終はらせる>は他動詞ですが<一日の終はりけり>と自動詞にすることで、作者の一日を断ち切る意思が見えてくるように思います。添削句=髪洗ひ長き一日の終はりけり 




原句 = さざれ波木曾の川面や夏の果て
 詩情豊かな句ですが、三句切れが惜しいです。言葉を入れ替えて整えてみました。

添削句=逝く夏や木曽の川面のさざれ波



原句=炎天や廃車山なす線路脇

 炎天でも良いのですがもっと直な季語「灼くる」を使ってみてはどうでしょう。

添削句=山積みの廃車の灼くる線路脇



原句= 老犬の散歩日傘の影に入れ
 愛情のこもった優しい句ですね。このままでも十分伝わりますが、散歩の主語は老犬、日傘に入れるのは作者と 紛らわしいので主語を作者一人にして、
添削例 = 老犬と散歩日傘の影に入れ




原句 = 信貴入らば青葉触れ合ふ音清し
「信貴入らば」に気合を感じましたが、もう少し肩の力を抜いて詠まれても良いですね。

添削句=信貴山の青葉触れ合ふ音清し









29 年7月分より




原句=巾二間シャッター通りを夏つばめ
 シャッター通り 全商店が廃業のようですね。シャッターの廃業店がぽつぽつ位ではないでしょうか。
添削句=廃業の多き通りを夏つばめ




原句 = 緑さす湖水臨める宿に立つ
 視点の良い句ですが、動詞の多用と三段切れが惜しいです。動詞を整理して、説明的なことば「臨める」を「眩しき」と写生してみてはどうでしょう。

添削句=緑差す湖面眩しき宿の朝



原句 = 梅雨寒や書き足す歯科の問診票

 問診票に何を書き足したのかを はっきりさせれば季語の「梅雨寒し」が効いて来るのではないでしょうか。

添削句=問診に足す病歴や梅雨寒し



原句=薫風や児は熟睡の宮参り
 お出来になっていますが、「熟睡」は 音読みなので硬い印象がしました。「深眠る」としてみました。
添削例=薫風や深眠る児の宮参り



原句=風薫る愛犬細目で眠りをり
犬を飼っていた時同じ様に眠っていたことがあります。「愛犬細目で」は八音になるので、ここを解消するため上下入れ替えてみました。
添削例=薄目して眠る愛犬風薫る



原句 = 油照りマップ片手に就活子
  最近は就職も厳しくて大変ですね。季語がよく効いていると思います。マップは日本語でもいいでしょうか?
添削例 = 油照り地図を片手に就活子



原句=五羽七羽小啄木鳥柄長も巣立鳥
 「5~7羽いる小啄木鳥も柄長もみんな巣立ち鳥である」と説明の感じがします。そこで、
添削句=賑やかに小啄木鳥柄長の巣立ちたる



原句= 明け方のざんざ降りなり手毬花
 〈ざんざ〉という言葉があるのですね。広辞苑に出ていました。 ただ手毬花との関わりが薄いですね。
 手毬花が雨に打たれて揺れている感じにしました。
添削句=手毬花打つ明け方のざんざ降り



俳句1 = 遠き日の母と下校の梅雨の道
 回想句と思いますが、俳句は一人称現在形で作ったほうが、訴求力が増します。タイムスリップをしたように、自分が昔に戻ったつもりで作ると良いと思います。
添削句=母と手を繋ぎ下校や梅雨の道




原句= 青き空映る水面に白睡蓮
 一句の意味は通っていますがリズムがよくないので上五を「白蓮」にして切れを入れてみました。
添削句=白蓮や水面に青き空映し 




原句 = 滑りつつ烏植田の餌をつつく

烏の様子がふたつあり、どちらを詠みたいのか曖昧ですね。烏が滑る、とは? とのご意見もありましたので、ここでは「滑るやうに」として状況を詠んでみました。

添削句=滑るやうに烏植田の餌をつつき




原句=大夕焼高鳴る群来の夢の果て
 群来は広辞苑にもある言葉ですが寡聞、不勉強で知りませんでした鰊群来が季語だとしってましたが 群来に頭がいかなかったのです。産卵に浜へ押し寄せる波の高鳴り そのような夢の果て 番屋も鰊大尽も今は無し北の海に大きな夕焼 生者必滅の歴史を詠みこんで大きな句ですね高鳴るという感覚が分かる人わからない人ですね番屋の句のように具体的な即物具象の句が伊吹嶺の目指す俳句でしょう。

添削句=群来の夢果てし番屋や大夕焼け



原句=貝の口粋に結ぶや藍浴衣
 「貝の口結び」のことですね?粋の部分が説明だと思いました。
添削句=貝の口結びきりりと藍浴衣

 帯を 強調して・・・添削句=貝の口きりりと結び藍浴衣



原句= 玻璃戸這ふ薄桃の腹なめくぢり
 よく 見つけられました。  ゾクゾクします。チャットの時にで 三句切れ と、意見が出ましたね。這うより 桃色の腹を強調して・・・
添削句=なめくぢの桃色の腹玻璃に透け



原句= 半夏雨色鉛筆の芯削る
  <削る>よりも、<匂ふ>のほうが  季語が生きると思います。

添削句=半夏雨色鉛筆の芯匂ふ



原句 = 少年のシャツの中には扇風機
この句の意味がよく分かりませんでした。 シャツの中に扇風機を入れたのか(そんな扇風機があるのか?)、シャツの中へ扇風機の風を入れたのかよく分かりません。仮に後者として、
添削例=扇風機へシャツ持ち上げて安らげり



原句 = 山里は青龍の舞青田波  
 「青龍の舞」がよく分かりませんでした。田んぼのある里で何かの舞を行ったのですか。それとも青田波が青龍が舞っているように見えたと言うことですか。ここは後者として、

添削例=青龍の舞のごときや青田波












29 年6月分より


原句= ゆく春を窓辺で見やる石膏像  (5月の句会分)
 ちょっとアンニュイを感じる繊細な句です。これは擬人法ですね。「ゆく春」の季語で、十分雰囲気が伝わると思います。
添削句= ゆく春やを窓辺に置きし石膏像




原句 = なぞなぞの問答つきなしソーダ-水

 微笑ましい句ですね。中七の字余りは解消したいところです。
添削句 = 尽きもせぬ子のなぞなぞやソーダ水



原句 = 浜風に浜昼顔の揺れ微か
 「浜」の重複が気になりますね。また、風があるから昼顔が揺れるという因果関係がやや説明的に感じられました。
添削句 = 潮騒や浜昼顔の揺れ微か



原句 = 故郷の味噌蔵の黴鼻覚ゆ
 良い句材ですが、「鼻覚ゆ」は、言葉遣いに無理があると思いました。「故郷」も省き味噌蔵の何かを描写して、「黴雨」(ばいう)の季語に託してみました。
添削句=味噌蔵のみそ玉匂ふ黴雨かな



原句 = 山腹の祠を包む花卯木
 情景はよく分かりますが 祠を描写して具体的に、一例ですが
添削句=角欠けし織部の祠花卯木



俳句5 = 老犬と傘さし睨む梅雨夕焼
 睨む に 主観が入っているように思いますので、先ずは 現前の景を写生するように!
添削句=老犬と傘さし眺む梅雨夕焼



俳句2 = 笛の音の失せし須磨寺梅雨寒し
 「青葉の笛」でしょうか? 寺より笛の音を強調して・・・・
添削句=須磨寺に絶へし笛の音梅雨寒し



原句
= 降ろすほど体細まる鯉幟
 なるほど面白いですね 細まるは口語[広辞苑]文語(旺文社古語辞典)にもありませんね 細る ほそるは口語、文語ともにあります。
添削句=降ろすほど身の細りけり鯉幟



 原句=生解くける芭蕉をたたく夕立かな
球解く芭蕉、夕立も季語 チャットで季重なりの指摘があったのでは? にはか雨と逃げますか
添削句=玉解ける芭蕉をたたくにはか雨 (俄か雨)



 

原句= 蓄音機のワルツかするる夏邸
 上五の字余りが残念です。〈レコード〉 ではだめでしょうか? また〈掠るるワルツ〉とすれば切れが入ると思います。
添削句=レコードの掠るるワルツ夏邸



原句 = 琴の音の流るる茶会花菖蒲
「琴の音」に対して「流るる」は常套的かなと思います。
この省略した4音でどんな場所かが見えると良いですね。
添削句=琴の音の野点茶会や花菖蒲



原句= 雲少し六月の湖碧く在り
 説明になりやすい言葉「在り」は雲に掛けるとすっきりするように思います。
添削句=風少しあり六月の湖碧し



原句=乳離れの遅し重たし柿若葉
 <遅し>の主語は赤ちゃん。<重たし>は、作者が重たいと感じているのでしょう。また形容詞が二つ並ぶのもどうでしょうか?季語はとても良いと思います。
添削句=乳離れの遅き赤子や柿若葉



原句 = 芍薬のおおりん重し壷たふる

 この句は実際に壷(花瓶?)が倒れたのですか。それとも倒れそうになったのですか。それをはっきりと写生すると分かり易くなります。
添削例=大輪の芍薬壷を溢れさう 




原句= 老鶯の夕まで鳴けり峡の宿

鶯の声を夕暮まで聞けるとは羨ましいですね。<夕まで>を<夕べまで>にして詩情をだしてみました。   

添削句=夕べまで老鶯鳴けり峡の宿




原句=母の日の返礼の文急ぎ書く
 〈母の日の返礼の文〉が概念的なので、具体的にして、
添削句=カーネーション届き早速書く手紙



原句 = SLが煙まき散らす夏の山

 情景をいい表すには「まき散らす」が少し乱暴ですね。平凡になりますが、以下のようではどうでしょう。

添削句=SLの煙たなびく夏の山


















いぶきネット句会(27年4月分より)



原句= 納めたる絵馬に張り付く桜かな
 一般的に桜は普通まだ散っていない状態で、散っている状態は落花とか花びらと言いますね。従って桜でなく、落花か花びらで考えた方が普通かと思います。
添削句=納めたる絵馬に花びら張りつけり



原句 = 補助輪の取れし自転車下萌ゆる
 以前、「補助輪の取れし自転車赤とんぼ」という句を作ったことがありましたので、この句を見てちょっと驚きました。十分出来ている句と思いますが、もう少し躍動感のある季語を持って来ると、元気に自転車をこぐ子供の姿まで見えてくると思います。
添削句 = 補助輪の取れし自転車風光る



原句 = うす曇りの色をしてをり菫草
 面白い着眼点ですね。比喩がちょっとストレートすぎる感じがしますので、実際に曇っている景と菫を合わせて添削してみました。
添削句 = との曇る野辺の隅なる菫草




原句 =法面に絆の文字や芝桜
 よく見る景色ですから言わんとしている事はわかりましたが、中七が「や」で切れているので芝桜が付け足しのようになっています。まずは「法面に絆の文字の芝桜」とし、中七をもう一工夫して「絆と読める」としてはどうでしょうか。
添削句=法面に絆と読める芝桜



原句= 幾度も道間違える四月馬鹿
 <馬鹿>が出て来ると、ストレートで、付き過ぎの季語に思えます。もう少し距離感があっても良いかな?
「エイプリルフール」でも良いかもしれませんが、気怠さを出して…・花の昼 くらいでも良いかと思います。
添削句=幾度も道間違える花の昼 




原句= 父譲りの縄の結びや垣手入れ
 思いの伝わる句と思いますが、リズムをもう少し良く出来ないかな?と思いました。
添削句=垣手入れ縄の結びは父譲り



原句=山裾に片栗叢や濃紫
 片栗が窮屈な感じがします。山裾は平凡ですから、斜面(なぞへ)でも良いですね。
添削句=片栗の群るるなぞへや濃紫



原句 = 古本に栞見つくや蓮華草
古本を手に取ってみたら、どなたかが栞にしていた蓮華草を見つけられたのですね。<見つくや>が少し固い表現のような気がします。
添削句 = 古本に栞となりし蓮華草



原句 = 母囲み記念写真や桜二分
 ご長寿の記念写真でしょうか? 家族が沢山集まられたことでしょう。おめでたいですね。桜二分というのは、ちょうどそのときに二分咲きだったということでしょうが、二分というと少しさびしい感じがするので、限定しなくてもいいかなと思います。
添削句 =母囲み記念写真や花の下




原句=肩車せがむ次男や花の昼
 次男が効いていないと思います。肩車をどうしてせがむのでしょうか?
添削句=花嗅ぐと子にせがまれて肩車



 

原句 = 遠ざかるバックミラーの桜かな

面白い発想の、類想のない句ですね。ただバックミラーの中の「桜」は季語としては弱い感じです。よい感性でできている句ですので、「桜」に焦点を置いて仕立て直してみました。

添削句 = 山桜バックミラーに遠ざかる



原句 = 子も離れかすがいたるや犬の春

 チャットでも意見が出ましたが、「犬の春」は季語として無理ですので、季語を「春」とだけにして、切れを「子離れの春」のあとに入れてみました。「子離れ」のあとに「子犬」が作者の気持ちを慰めてくれれば、と思いました。

添削句 = 子離れの春や子犬をかすがひに

 











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