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第298回(2024年7月)投句一覧
 
番号 俳  句
1 揚羽蝶風と来たりて風と行く
2 古書店の煙草の匂ひ街薄暑
3 冷奴何時しか吾も無音の徒
4 夏掛けに身じろぐ爺の息遣ひ
5 万緑にさても米寿の共白髪
6 更衣眼の合ふ猫の身づくろひ
7 襟足の小さき黒子や藍浴衣
8 土砂降りに跳びはねてゆく白い靴
9 かたはらに 辞書と歳時記 床涼み
10 雲の峰 ひときは高き 鳥の声
11 夏椿かくも咲く花落ちる花
12 優しさは紫陽花の葉の青さかな
13 短夜やすでに先客露天の湯
14 身に馴染む昭和のわたし簡単服
15 客招く部屋に姫百合活けにけり
16 ポロシャツの袖をたくして冷しそば
17 きびきびと旗振る警備雲の峰
18 あと継ぎの居ぬ田卯の花腐しかな
19 一村に水の香の立つ植田かな
20 日盛りやひたひた歩く夜の街
21 珈琲ふたつフラツペひとつ避暑名残
22 竹林を吹きゆく風や夏料理
23 渺茫の湖に浮き寝の夏の霧
24 鮮やかに咲いても孤独百日紅
25 雨意の風河内風鈴けたたまし
26 故郷の 手紙届きて 秋の香
27 私の手に あなたの手あり 貧と言わぬ
28 木下闇閻魔座す奥の院
29 炎帝や尾を挑ね上ぐる金の鯱
30 髪あげて祭化粧の少女かな
31 満天の星に濡れたる青田かな
32 炎天の足場や湯気の立つ薬缶
33 白百合の花弁を花粉紅く染む
34 青年に変わる少年夏休み
35 熱帯夜ものかは金のあればこそ
36 瀬のしぶきすんでにかはす夏燕
37 目覚めれば百里四方の梅雨の底
38 盆帰省コンビナートの夜の景
39 駒草や流れる霧の音もなく
40 青田道風切り走る一畑よ
41 炎天に火輪貫くガリガリ君
42 縞蜥蜴乾きし蚯蚓くはへ消ゆ
43 丸き背の老女の真珠サングラス
44 咲くよりも散るを愛でらる夏つばき
45 梅雨晴間臭ふ犬小屋丸洗ひ
46 絢爛と鉾練る都大路かな
47 白日傘ゆく角館武家屋敷
48 人住まぬ家十薬の花盛り
49 駅弁の輪ゴム跳ねたり缶ビール
50 尾道や見晴らす寺の棚風鈴
51 この部屋がほんに涼しと通さるる
52 一息に乾す一杓の石清水
53 ほどほどに喋り上手やソーダ水
54 来年は他人にまかす青田かな
55 寂れたる湯宿行きかふ夏燕
56 梅雨明けを待たず球児の夏終はる
57 田水沸くカップラーメン食へるほど
58 おんでこの島の鬼百合まつさかり
59 遠雷のいつしか消えて河鹿笛
60 本堂で園児ひるねや木の葉擦れ
61 子ら去りしプール夕焼けと語り初む
62 下駄の緒の真白きままや男梅雨
63 白南風や少女の被るヘルメット
64 弱音吐くところもなしや梅雨の空
65 炎天の移動図書館しづまれり
66 顔見せぬつばの深さや夏帽子
67 裏庭は四葩の花や介護苑
68 どうしても葉隠れ生づ胡瓜棚
69 日の匂ひ残す子の髪洗ひたり
70 洗ひ立てモデル気取りのサンドレス
71 水着脱ぐ太平洋をくねらせて
72 梱包を解く二十五歳の冷蔵庫
73 神輿差す真暗闇の社殿前
74 湧きあがる螢の中を蛍舟
75 ビル陰に半円のぞく遠花火
76 プチプチと食めば故郷青山椒
77 日焼子の鏡の前の力瘤
78 不揃いの青田となりぬ学校田
79 幼児のたまやの声や祭りの夜
80 欠かさずに交す挨拶蟻の列
81 板の間に先づは大の字帰省の子
82 炎天に干す父と子のスニーカー
83 九ちゃんのジェンカのリズム髪洗ふ
84 今年早や苦瓜の蔓二階まで
85 宣誓の球児の声や日の盛り
86 お薄点て夫と「水無月」夏祓(水無月:和菓子)
87 夏草の色を映せり野猫の目
88 久闊の友と語ひ明易し
89 梅雨晴間敷布洗濯布団干
90 紫陽花や古刹を抜ける風清し
91 緑蔭の風は変わらぬ古道かな
7月15日までの投句作品です。

※ 記載漏れや句に間違いなどありましたら至急ご連絡ください。