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第316回(2026年4月)投句一覧
 
番号 俳  句
1 鴨引けばたつべを上げに田舟来る
2 氷魚舟エンジンかけて日の出待つ
3 廃線の人道橋や花の雨
4 花冷や地下鉄駅のモザイク画
5 夕鐘ややさしく苦く春キャベツ
6 春霞幼馴染の声に似て
7 飛行機や春の雲割き故郷へ
8 登校の班長凛々しチューリップ
9 断ち難きしがらみひとつ金縷梅
10 さくら花あまねく映すジムの窓
11 禅寺の魚板の凹み入り彼岸
12 目借り時開きしままの単行本
13 老ゆるとは友死ぬことよ桜散る
14 花づかれ誰もが座する石のあり
15 恋敵また一人増え花筵
16 菜の花へ降り立つ黄泉の使者の影
17 胸元に小鳥の名札入園児
18 逃げ水をかくまふ茂原掩体壕
19 余呉の湖水脈ひく二羽の残り鴨
20 先々代のままの表札鳥雲に
21 人の庭通り抜け行く恋の猫
22 恋猫の闇夜の問答切りもなし
23 やはらかにミモザ揺れをる海の街
24 一車輌園児貸し切り山ざくら
25 神父様の祝辞始まる入園式
26 クラシックの静かなひと時風信子
27 過疎の村田の畔まっすぐ春化粧
28 表札を見とどけ飛びくる初つばめ
29 春塵やベルに追はるる昇降口
30 大店の跡や重機と蟻の穴
31 比叡比叡湖になだるる棚霞
32 夫婦らし花見帰りか笑みこぼれ
33 右あけるエスカレーター四月馬鹿
34 鉱脈の端にある村春の雷
35 月山の白き輝き蒼天に 
36 花見頃見ながら向かう入院へ
37 麗らかやうだつの上がる紙問屋
38 蝶の昼ATMに長き列
39 崩し字の歌碑を隠すか飛花落花
40 閑古鳥鳴く店先や春の塵
41 啓蟄や子にうつすらと髭の影
42 八十路まだ遊びの途中葱坊主
43 父母を連れ妹を連れ入学児
44 徘徊の道に加はる藤の花
45 野仏の眉根にひそむ春愁ひ
46 春月や介護施設てふ一社会
47 一斉に上がる踏切四月来る
48 海へ向くふらここの空転校す
49 箒目の著き神苑朝桜
50 登校の列の乱れや葱坊主
51 満面の児らの自画像チューリップ
52 逃水にごみ収集車地鳴りして
53 水浴びをするかに雲雀ホバリング
54 黙々と畑打つ翁告天子
55 春雷や的に動かぬ甲矢と乙矢
56 御前に匂ふピアスやクロッカカス
57 「花」を弾く駅のピアノや春の昼
58 蝌蚪生まる二級河川の一処
59 整形外科の元気をもらふ門桜
60 たんぽぽの絮瓦礫の街へ飛んで行け
61 春の星サンテクジュペリ紐を解く
62 花菜漬けワインを冷やし帰り待つ
63 春めくやローランサンの淡き影
64 蓬摘む残る温もり指の先
65 豊漁のおこぼれねだる孕猫
66 赤い橋のこちら花街春柳
67 法螺貝に起こる勝鬨先帝祭
68 げんげ田のなかへ気動車停まりけり
69 花筏夜半の嵐の置き土産
70 葉桜や静穏戻る散歩道
71 対岸に漕ぎ出す渡しかげろへる
72 山葵田に富士の伏流滾々と
73 雨上がる花桃の緋や窓明かり
74 若き日の住居の跡や春暮るる
75 公演に犬猫鳩や諸葛菜
76 足生えて蝌蚪は尻尾を持て余す
77 花吹雪ときに色あり音のあり
78 若葉雨店へ取り込むのぼり旗
79 読み聞かせ選ぶ本棚啄木忌
80 釣釜や蛭釘のみに身を任す
81 炉塞ぎて躙口より庭に出ず
82 防砂ネット外せば春の浜となり
83 黄砂拭く明日の黄砂のために拭く
4月15日までの投句作品です。

※ 記載漏れや句に間違いなどありましたら至急ご連絡ください。