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第309回(2025年9月)投句一覧
 
番号 俳  句
1 夜勤明けバックトップの日傘かな
2 歎異抄完読は無理桜咲く
3 捨身の行伊崎の竿はいと細き
4 蜩や飯盒炊飯焚き付ける
5 父の背に兄弟草矢当て競う
6 浴衣男子四人照れ合いふざけ合い
7 百日紅門球場は休暇なり
8 秋暑し不器男の里の喫茶店
9 敬老日元理髪師の母の指
10 秋暑し竹百幹の身じろかず
11 酒蔵の仕込み水呑む秋の旅
12 空くじの多き駄菓子屋昼の虫
13 埴輪の眸(め)濡らす夜霧や百舌鳥古墳
14 御裳濯川(みもすそかわ)みそぎ見守る真如月
15 蜩の短い命鳴きしきる
16 ため息の止まぬ残暑の日となりぬ
17 涼新たすうっと喉を通るお茶
18 さらさらと木の葉鳴り出す九月かな
19 夜長かなチェンマイ旅の娘のメール
20 板の間の灯下晴れやか茸筵
21 日焼していたずら盛り食べざかり
22 連れションの友も鬼籍や秋の雲
23 赤とんぼ野に還りし生家跡
24 鈴虫の声に混じりし寝息かな
25 三角の三切れの西瓜セルフレジ
26 指先に鎖骨の凹み夏終る
27 夏痩と答へし人の浅き笑み
28 蜩や明治の老舗店じまひ
29 コスモスの風の絵筆の描く詩篇
30 すがれゆく風を纏ふや破蓮
31 がやがやと人渡り来る月の橋
32 一つもぎ三つこぼるる零余子かな
33 雨上がりあきつの翅に玻璃の糸
34 掛け軸の古木にとまる秋の蝶
35 登山口閉ざし波打つ芒の穂
36 秋薔薇咲いて痛しや棘あらは
37 わだつみのひかり浴びつつ秋燕
38 かなかなの声のかさなる七七忌
39 洗い場を各戸に備え花藻かな
40 夕かなかな父の残せし小引き出し
41 落陽や脇本陣の忍草
42 生盆や語り尽くせぬ戦中談
43 夕立の砂場に赤き鳩車
44 羅は銀鼠色に釣香炉
45 沢庵の歯切れ良きかな敬老日
46 曼殊沙華地球の芯は燃えてをり
47 木曽駒の眸にそよぐ蕎麦の花
48 いくたびも出でて愛でけり今日の月
49 自慢せし父の金ペン秋ともし
50 街の灯の散らばるジュエリー登高す
51 搦手やぎょっと出くわす鬼やんま
52 秋暑しまう死ぬるまで続きさう
53 竹の春同期の友と加賀の旅
54 秋茜八幡堀の陽は斜め
55 若き日の谺と会ひぬ大花野
56 標本の虫ピンの数夏終わる
57 ハザードマップ車中に残る秋出水
58 色違へ高さ違へて草の花
59 雲流れ風の囁く花野かな
60 パンダゐぬ動物園や秋の風
61 風呂あとのビール一杯敬老日
62 秋澄むや羽衣のごと雲流る
63 道草に付き合ふごとく飛蝗飛ぶ
64 背をつけて手足を伸ばす喜雨の朝
65 つつく窓やつと目の合ふ今日の菊
66 稲雀互いの声を呼び合へり
67 兄の忌や備前の壺に式部の実
68 街路樹に帰る燕と残る鳥
69 乾し草を濡らし一滴朝の露
70 せーのーで食べる飛蝗の塩炒め
71 棚田守減つて増えたか曼珠沙華
72 ひとりゐや秋の簾の夜の部屋
73 時計なき腕に気づくや秋の風
74 聞き役の婆の縁側吾亦紅
75 茸山黒きパネルの下となり
76 ハンターに母を撃たれし鹿の声
77 ペン胼胝の確かな窪み休暇果つ
78 新調の黒燕尾服秋気充つ
79 送り火の妙の我が名や燃え尽きる
80 やすらぎの二人の夕餉胡瓜もみ
81 爽やかに握手の別れ始発駅
82 富士望む花野の昼餉鳶の笛
83 産直の生き生きトマト朝の市
84 秋を待つ人それぞれに来る日暮れ
85 アルプスを望む安曇野水澄めり
86 岨道の萩に触れゐて休みをり
87 湯屋の窓全開で浴ぶ虫時雨
88 地球一周四万キロとふ雁渡し
89 秋の空塗装の知らせ明日からと
90 曇天の切れ間に望む空高し
91 夕焼けに染まる薄雲散歩道
9月15日までの投句作品です。

※ 記載漏れや句に間違いなどありましたら至急ご連絡ください。