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第299回(2024年10月)投句一覧
 
番号 俳  句
1 白秋の遠き峰々うす紫
2 色褪せてあはれ外なき吾亦紅
3 点々と残る十軒峰の月
4 燈火親し子が写メールのカテドラル
5 秋桜風の喝采浴びにけり
6 投句箱隠す古刹の乱れ萩
7 秋の暮胸張つて鳴く鳩時計
8 遠回りした帰り道蚯蚓鳴く
9 蒼穹や荻の葉さやぐ古戦場
10 西塔の跡は石文いわし雲
11 蓑虫を見つく夕暮れ雨後の枝
12 赤とんぼ覗きて庭の稲荷様
13 シャッターに移転の知らせ虫すだく
14 道草の好きな少年木の実落つ
15 猛残暑名月やけた令和六
16 天高し句作推敲止めにけり
17 修復の塔の相輪鰯雲
18 線刻の馬頭観音夕芒
19 秋茄子けさも糠床よき加減
20 壬生屯所長押に秋思刀傷
21 句を学び文字を習いて吾亦紅
22 ペダル漕ぐ坂軽やかに鰯雲
23 あつあつに卵ぶつかけ今年米
24 柿のれん燃え立ちさうな日和かな
25 秋の日や庭師の訛りわが豊後
26 新米を食ぶ幸せよ箸の国
27 今年米炊いて越後の酒を酌む
28 真夜までも踊る阿呆の下駄の音
29 雲疾し雨のけはひの花野道
30 秘密基地秋空もつと高き頃
31 定年なき庭師の夫に秋刀魚焼く
32 野葡萄や降りみ降らずみ山の雨
33 引き算の余生となりぬ菊の酒
34 鷹渡る羽満帆の海の風
35 秋冷の海へ翔びゆく斑蝶
36 死ぬ振りす小さき虫にも生くる術
37 コスモスの停止ゆるさぬ河原風
38 年長けてもどる故郷青田風
39 夕映えに色ます紅葉多宝塔
40 新米の粥を病の妻に炊く
41 菊切って掌に残り香のある日かな
42 大陸の風に包まれ色鳥来
43 星月夜なんとにぎやかなる静寂(しじま)
44 豆腐屋の水船に揺れ十日月
45 秋天へ鏝を盛り上げなまこ壁
46 モザイクの積み木の先や月天心
47 一通の遺書に添えけり曼珠沙華
48 尉鶲まだ翔ぶ空を決めかねて
49 竜胆の手水の誘ふ人の笑み
50 遅咲きの曼珠沙華枯るるは早し
51 手の平をふはり秋天薊の毛
52 曼珠沙華咲いて咲いても子帰らず
53 男らしさ吾も乞うなり吾亦紅
54 束の間の夕日捉へて零余子落つ
55 窓ガラス拭きあぐる朝獺祭忌
56 コンバイン響く晴間や豊の秋
57 落葉踏み季の味わえる道となり
58 秋茄子漬けて旨さの分かる人
59 金風に乗りてノーベル平和賞
60 秋の暮君とイヤホン半分こ
61 密室のトリック解けず夜食とる
62 水平線北半球の秋の空
63 紅葉且つ散る石畳馬籠宿
64 EEZためらはず越え鳥渡る
65 秋の雨つめたしアスファルトへ消ゆ
66 隣り家の幼馴染の夜学の灯
67 肩に背に而して禿頭赤蜻蛉
68 修繕の完璧なるや蜘蛛の網
69 グラシンに模様は透けて秋涼し  
70 人形の硝子の瞳そぞろ寒
71 水音を集めて落とす崩れ梁
72 ドリトル先生の謂れ聞く秋思
73 笑い声漏れて診察室も秋
74 庭木より聞き慣れぬ声小鳥来る
75 利酒やあまり飲むなと言はれても
76 コスモスや町の駐在こぢんまり
77 渡り鳥翠の湖に小さき空
78 不夜城の空は危ふし渡り鳥
79 畦道に行倒れをる案山子翁
80 英会話学ぶ七十路新松子
81 揺れ易き人の心や秋桜
82 苔庭に泛ぶ日の斑や散紅葉
83 曼殊沙華の雨のしずくに曼殊沙華
84 診療を終え深呼吸いわし雲
85 郷望む墓の法要柿紅葉
86 一掴み重しと言う子稲を刈る
87 木犀の香の中にあり忘れ数珠
88 豊の秋お不動様も笑み浮かべ
89 対岸のちらちら灯る秋の暮
90 杖突きて歩くしかなき冬間近
91 被団協平和賞受く秋深し
92 店先に石臼回る走り蕎麦
93 石段に足掬はるる虫の闇
94 十六夜の闇にきらりと白銅貨
95 風を蹴り赤いパンプス秋の朝
96 釣り糸のふはりと水に秋澄めり
97 風涼し工事現場の昼休み
98 虫の闇ほのかに照らす街路灯
10月15日までの投句作品です。

※ 記載漏れや句に間違いなどありましたら至急ご連絡ください。