(2026年5月号より)
「伊吹集」
(会員作品)の巻頭・次席・三席の作者および作品を紹介しています。
野津 洋子(瀬戸)
遠的を射るや二十歳の弓始
小木曽春水(名古屋)
路地裏のネオンのノイズ冴返る
直井みやび(品川)
帆船の浮かぶナイルや月おぼろ
(以下は4句入選者住所順です)
鈴木 六子(東京)
青墨の滲みのまろし春隣
日下 雄介(西東京)
柴犬の伸びきるリード畦青む
関 泰二 (横浜)
雪眩し駅も線路も埋もれて
桑原 健次(川越)
口舐めて鳴らすオーボエ春きざす
水鳥 悦枝(豊橋)
成人の日や青年は薔薇抱いて
壁谷 幸代(蒲郡)
一人立ちする娘と並び雛飾る
寺島 美子(尾張旭)
杣山の粗朶の百束尉鶲
「山彦集」
(課題句 課題:寒の水・炬燵・焚火)
特選の作品を紹介しています。
壁谷 幸代(蒲郡)
寒の水飲み干し渇水憂ひけり
藤井 広夢(愛媛)
古本屋に炬燵かかへし主ひとり
寺島 美子(尾張旭)
おはやうと焚火横目の登校子