(9月号より)
「伊吹集」
(会員作品)の巻頭・次席・三席の作者および作品を紹介しています。
山本 崇雄(知多)
峰入の足取軽き白脚絆
野津 洋子(瀬戸)
足し水の泡にたはぶる黒目高
小山 昇(横浜)
幾度も車夫見上げをり梅雨の空
(以下は4句入選者住所順です)
小川 剛史(名古屋)
利き酒の猪口に蛇の目や夏の夜
志知 祥子(名古屋)
姉逝けり君影草の香の中に
本多 俊枝(日進)
黴の香や書庫の階段下りる時
岡野 敦子(知多)
バス降りる園児揃ひの紙兜
國吉 綾子(那覇)
青年とビルに駆け込む雷雨かな
「山彦集」
(課題句 課題:
目高・風薫る・枇杷)
特選の作品を紹介しています。
安積 敦子(東郷)
水よりも淡き色して目高の子
中山 邦子(瀬戸)
リハビリの夫の笛の音風薫る
広瀬百合子(日進)
枇杷の実や昔の女
(ひと)
の子沢山