(2025年8月号より)
「伊吹集」
(会員作品)の巻頭・次席・三席の作者および作品を紹介しています。
桑原 玲子(岐阜)
稚児の引く神馬艶やか若葉雨
中田 和子(春日井)
菜種梅雨少年傘を差さず過ぐ
江部 幸央(名古屋)
兜折る五月五日の新聞紙
(以下は4句入選者住所順です)
関 泰二(横浜)
青芝を刈る音軽き異人館
齊藤 眞人(さいたま)
本籍も墓も移して涅槃西風
田倉 浩美(名古屋)
清流に浸すみくじや新樹光
伊賀 啓太(名古屋)
合葬の樹木の墓標つばめ来る
福井とき子(名古屋)
癒えし身に桜湯の花開きけり
近藤小夜子(名古屋)
昭和の日子が軽やかにフラフープ
大城 礼子(糸満)
伊集咲くや赤瓦敷く登り窯
「山彦集」
(課題句 課題:夏めく・粽・卯の花)
特選の作品を紹介しています。
土井 典子(瀬戸)
夏めくや娘が後ろ髪高く結ひ
長谷川しげ子(名古屋)
越後より笹の香りの粽五把
野崎 雅子(名古屋)
卯の花や回覧板を手渡しに