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伊吹嶺落書  (保存用10年7月~12月分)(みなさんからのメールや出来事&ネット同人からのお知らせなど)
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(句会に関することは 「ネット句会のお知らせ」 へ移動してあります)
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メッセージお待ちしております

                               

22.12.31 (2292)
 「伊吹嶺」の新年号が配達されました。 今月は 配達が遅れる
かも知れないと  お聞きしていましたが・・・・ 皆様のお骨折りに
感謝です。 
 来年は <ぼちぼちの生活> と思っていましたが、皆さんの
熱意が 新年号から伝わって来て、姿勢を正して 「伊吹嶺」を
読んでいます。

 いぶきネットも、 皆さんの協力で滞り無く 進めることが出来、    充実した1年でした。 良い出会いも沢山ありました。 来年は、    また新たな気持で 皆さんと頑張ることが出来ると思います。
 宜しくお願いします。(孝子)

 
写真は、我家の干支の置物の引継ぎです。 同じ作家の作品ですが、寅は織部と
黄瀬戸釉です。 兎は灰釉です。 2体共 写真映りが良くないですねぇ~~



22.12.29 (2291)
 いぶきネット句会の会報を、担当の切子さんが配信してください
ました。これで、今年の行事は終りました。切子さん 1年間 有難
うございました。 又 来年も宜しくお願いします。
 この句会の会報には、会員の句が2句づつと、「よもやま通信」
として、毎月二人づつの エッセイが載っています。皆さんのエッ
セイは、トップページ 左上 <いぶきネット句会>から <い
ぶきネット句会たより>
で、ご覧いただけます。
 今年の 定例の行事は終りましたが、「伊吹嶺」のホームページ
は 年中無休です。
 
購読や入会の申し込み・ご質問・「落書」への原稿や写真
の受付等々 お待ちしていま~す。


 いぶきネット句会の幹事さんが、来年の句会のお知らせを 配信
してくださいました。 樹炎さ~ん 来年も、ほのぼのメールを、お願いします。(孝子)

  いぶきネット句会の会員の皆様  投句・選句・締切りのお知らせ

    「紙屑を燃やしてゐても年の暮」 細見 綾子

  今年もあと何日、押しつまって参りました。
庭の裸木に粉雪、霙、綿雪と雪の乱舞を眺めながら、来し方の一年を惜しみました。
新年を迎えるための準備は大変ですが、心弾むものがありますね。
皆さんにとってこの一年はどんなお年でしたでしょうか。
いぶきネットは新しい仲間にご縁を頂いて嬉しい年でしたね。
今日で、ネットのお知らせも今年最後となりました。この場をお借りして、
皆様 良いお年をお迎え下さいませ。
     
   「年の瀬や街行く男魚提げて」  山城 やえ

   「丹波黒豆ふつくら炊かれ年暮るる」 山崎 正夫

   
   さて、投句締切 1月1日(土曜日)から5日(水曜日)午後9時締切
      選句締切 1月6日(日木曜日)から10日〈月曜日)午後9時締切


                                ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*  八尋 樹炎   *・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆.。

                   
 年の瀬は、身も心も温かいのが 一番ですね。  温かそうな写真を 考えましたが・・・・???   今年のクリスマスは、 名古屋名物 「味噌煮込みうどん」の昼食と、美術館で印象派の絵画を堪能(?)しました。 ささやかでしたが、満ち足りた1日でした。(孝子)

22.12.27 (2290)石崎宗敏さんインタビュー記事(ここをクリックして下さい)
 孫たちは、12月に入った頃から 「そんな事をすると サンタさんが来てくれないよ~~」と 親から言われると、すぐ良い子になっていました。クリスマスが終り サンタさんパワーも消滅しました。
 
 こちらも、サンタさんからのプレゼントでしょうか?(勿論 日頃の精進ですよね。) 我等が「伊吹嶺」の石崎さんが、 中日新聞の「中日俳壇」で、 年間最優秀賞をいただかれました。 佳作には、澤田さんの名前も出ています。 石崎さ~ん  澤田さ~ん おめでとうございました。(孝子)

  年間賞    
     
最優秀   グラマンの奇襲の記憶鬼やんま    石崎宗敏
         
     佳作     臥す母に寝巻買ひ足す年用意     澤田充子

 
 なお右の新聞記事は石崎さんのインタビュー記事です。小さくて読めないと思います。記事をクリックして下さい。拡大して読むことが出来ます。(隆生)


22.12.25 (2290)

 今日はクリスマス。といっても我が家はお二人様のクリスマスで何もありません。クリスマスの句と言えば、沢木先生の次の句が思い出されます。
   金銀ほどの幸クリスマス   沢木欣一
 ところで今月の中日俳句教室講義録が旅遊さんから配信していただきました。トップページの「中日俳句教室講義録」をクリックするか、【こちら】をクリックして下さい。昭和52年の角川賞選考座談会の発言です。沢木先生始め、選考委員の皆さん、一様に写生の重要性を発言なさっています。これは今の「伊吹嶺」においても基本です。気の聞いた言葉を使おうと意図が先行しますと、底の浅い句になることを肝に銘じたいと思います。是非この講義録を読んでご自分の作句に役立てていただきたいと思います。(隆生)


22.12.24 夜 (2289)
 クリスチャンではありませんが・・・・・・メリー ・クリスマス!
写真は、我家の近くの 聖カピタニオ女子高等学校の校庭に建てられた
馬小屋です。 12月に入ると、2メートル余の
高さの藁葺きの小屋が建ちます。真ん中の空
の籠の中に、今夜はイエス様が置かれている
と思います。(孝子)
                        
  ・クリスマスツリーや紙の星に雨 
                     加藤かな文

  ・クリスマスキャロルの中の五番街  
                     水田むつみ

  ・目刺みな眼をくもらせてクリスマス   秋元不死男


 「添削コーナー」へ、12月いぶきネット句会の添削例を アップしました。 ご覧下さい。

22.12.24 (2289)
 昨日は今年最後の「伊吹嶺」編集会議でした。2月号の編集と4月号の企画です。毎年来年の企画をどうするか栗田主宰のアイディアを始め、編集部で打ち合わせしていますが、「伊吹嶺」会員の皆さんに読んで貰える、また満足して貰える俳誌にしたいと常に考えています。現在会員の一部の方のご意見も取り入れていきたいと準備しています。
 トップページの写真は光晴さんからいただいた横浜の夜景です。今日のクリスマスイブ、今年もいよいよ押しつまってきました。私も今年の仕事は終わりましたが、年賀状書き、大掃除が待っています。その合間を縫って少しでも俳句の時間に充てたいと思います。
 なお「伊吹嶺」会員の皆さんには写真を得意にしている方もいらっしゃると思います。季節の写真がありましたら、上の「メッセージをお待ちしております」の手紙をクリックしてお寄せ下さい。(隆生)



22.12.22 (2288)
 12月のHP俳句会の選句結果を慢房さんが、アップして下さいました。今月の高点句は、 「縁側に母の揺り椅子石蕗日和」 愛知県尾張旭市・ 吉田正克さんの作品です。  吉田さ~ん おめでとうございます。 早速、賞品の「伊吹嶺」12月号を送らせていただきます。

 HP俳句会は、トップ画面を整理しましたので、右中ほどの「HP俳句会
(無料)詳細はこちらから」の1ヶ所から、入っていただく事になりました。 (HP俳句会を中止した訳ではありません。)
 
 HP俳句会・選句結果のページを下方へ スクロールしていただきますと、 旅遊さんの総評をご覧いただけます。今月も 2 3日で、アップしていただけると思いますので、楽しみにお待ち下さい。
 因みに、旅遊さんは、他にも、「中日俳句教室講義録」も纏めていただいています。 慢房さんは、21日の話題の野島秀子さんと「季語のある風景」を担当しておられます。動物に関する温かい文章です。
                                                         (孝子)



22.12.21 (2287)
 久々に、「伊吹嶺」の仲間の 野島秀子さんから お便りをいた
だきました。 野島さんは、伊吹嶺誌の「季語のある風景」に植物
に関する文章を寄せて(担当して)おられます。隔月ですが、楽し
くませていただいています。 名古屋市の東山植物園でボランテ
ィアガイドもされていますので、「伊吹嶺」の仲間も、植物園への
吟行の時には、お世話になっています。心強い存在です。
 
 右の写真は、野島さんの文章と 関係があるような・・・・・
無いような・・・・・ 東山動物園で亡くなった ライオンと キリ
ンの頭蓋骨です。ボランティアの方々が、子供達に 丁寧に
説明をされていました。 写真では、キリンの鼻先が隠れてい
ますが、丁度石臼のような擂り潰す形になっています。(孝子)


 ガイドに成り立ての頃(俳句も)、S句会をご案内させていただいたことがありました。「冬枯れで何もありませんが」、 と恐縮する私に、A先生は、「それも、それが好いんですよ!」と言われ、俳句の深さに気づかせていただいた 貴重な思い出があります。 そんな枯れ始めた園のおたよりを久しぶりに・・・。
 例年 武家屋敷門に立てる葦の門松は、12月14日にお目見えしました。 最近は月曜の園の休日に立てるようになり、立てるところが見られませんが、姉川の合戦場で立てて以来、尾張藩士の兼松家の習慣として続けられてきたと知れば、また一興です。 合掌家での「囲炉裏端で聞く昔話」は、12月はお休みで、来年1月23日(日)午後の予定。囲炉裏にくべられた粗朶の爆ぜる音や小さな炎を見ながら聞く昔話は、味わい深いものです。
 最後に、植物園のたよりですから、少しお花の話を。
 今、頻りに咲いているのは山茶花と冬椿、中でも侘助が見ごろです。 椿園は、種類も多く春にかけて、椿好きには楽しみな日々です。 時々、山茶花と椿の違いを尋ねられることがありますが、葉柄や子房に有毛(山茶花)か無毛(椿)かで区別がつきます。いちどルーペでご覧になってください。 寒さに強い方は、朝一でシモバシラ(シソ科)の氷結の様子を見にいらしてください。長くなりました。(野島
 

22.12.19 (2286)
 「西行伝説の里 恵那 短歌 俳句コンクール」で、我等が「伊吹嶺」の 篠田法子さんが 俳句自由詠の部で最優秀賞をいただかれました。 12月25日の表彰式に出席されるそうです。  法子さ~~ん おめでとうございました。(孝子)

      最優秀賞  ・恵那山の影濃き日和稲を刈る     篠田法子 



22.12.18 (2285)
 昨日は、「伊吹嶺」愛知支部の同人句会でした。 月に一度、主宰の指
導を直接受ける事の出来る貴重な時間です。 今月は、50人の同人が
参加しました。 皆、 主宰の言葉は一言も聞き漏らさないようにして、「伊
吹嶺」の写生句を学びました。  主宰は 最初の挨拶の中で、この1年を
振り返り、俳人協会賞は、すばらしい賞と思って来たが、改めて すばらし
い賞と実感しましたと、ご自身の句集「海光」の受賞を感慨深く語られまし
た。 「伊吹嶺」の俳句については・・・・  「伊吹嶺」の俳句は一見地味に
思われるかもしれないが、多くの仲間が いろいろな賞をいただいてい
る。即物具象を念仏のように唱えながら、更に 地道に精進して、「伊吹
嶺」の底力を見せていただきたいと、話されました。
 会の終了後、インターネット部のメンバーで 来年のいぶきネットの運営
などについて、雑談も交えて意見を出し合う事が出来、実りある1日
でした。(孝子)

   
  昨日の句会の写真です。 主宰の挨拶で、句会が始まりました。


22.12.15 (2284)
  名古屋韓国料理文化祭のおしらせ

 俳句仲間のYさんは、名古屋の繊維問屋街で知られている 長者町の活性化の為に尽されています。 
そのYさんから 祭のお誘いをいただきました。 長者町で、12月18日に 韓国料理の店(屋台?)が30店余り集まってお祭が開かれます。興味のある方は お出掛けください。(孝子)
                            
 12月18日(土) 11:00~15:00まで 

 場所は、長者町筋と錦通りの交差点北西角 

 入場料 100円(程度?)

 ・韓びとと春惜しみあふ鮑粥   赤松葸(けい)

 ・玄海をたやすく越えて濁酒(マッコリ)酌む  カン・キドン

 ・海峡に二つの呼び名雪荒ぶ    カン・キドン
    (対馬海峡を韓国では「朝鮮海峡」と呼ぶ)


写真は、韓国のホテルの朝食のあわび粥です。 美味しかったです。



22.12.14 (2283)
 いぶきネット句会では、会員全員に配信出来るメーリングリストを使って、俳句だけではなく いろいろな情報を交換し合っています。天文に強い樹炎さんからは、今朝 以下のような情報を配信していただきました。(孝子)
        

     会員の皆様           ふたご座流星群へのお誘い


   冬の夜空を彩る「ふたご座流星群」は毎年12月に観測され

流星数の多い流星群として知られています。

ピークは14日深夜~明け方で

晴天に恵まれれば1時間に15~20個、条件の

良い場所では50個以上の流星を見られるそう

で、月の位置が低くなる午後10時以降が観測

に適しているそうです。(樹炎)


右の写真は、今日の話題とは関係ありませんが・・

 瀬戸市のグランドキャニオンと呼ばれている 陶土を
掘っている山の一部と、珪砂工場です。12月に 窯神山
から写しました。 写真はイマイチですが・・・実景は
もっと もっと 迫力があります。


22.12.13 (2282)
  昨日は、寒天作りと、知り合いの家の棟上祝いの餅撒きを吟行する予定でしたが・・・・・なんと! 餅撒きが同じ地区で2軒もあり、餅撒きに夢中で、俳句がふっ飛んでしまいました。 見学のつもりの餅撒きが・・・・終ってみたら、句会の仲間全員、餅投げの真下で餅を抱えて立っていました。  餅を奪い合うように拾う楽しさを実感した私自身に 一番驚きました。 皆さんも 一度経験されては・・・いかがですか?
 帰路、夕日に映えた冠雪の御岳が見事でした。
 帰宅して、テレビドラマの「坂の上の雲」を涙して観ました。 とうとう子規が亡くなってしまいましたね。 子規はドラマの中で「痛みが退いた時は、沢山の写実の俳句が詠めて 詠めて・・・」と言っていました。 子規は痛みに耐えながらも、真剣に俳句と向き合っていたのに・・・・・それに比べて今日の私達は・・・・・・子規さんに 申し訳ない気持になっています。

         ・冬ぬくし根岸の路地を猫よぎる    ・音立てて踏む子規庵の柿落葉

         ・末枯るる子規が眺めし庭十坪     ・巣箱一つ子規の小庭の冬木立
         
         ・子規庵に絶筆の句碑紅葉映ゆ    ・雪螢人に寄りくる子規の庭

                                      以上6句 栗田やすし句集「霜華」より

 いぶきネット句会の幹事さんが、今年最後のチャットのお知らせを 配信してくださいました。 (孝子)

    会員の皆様       合評会のお知らせ

  今年もあます所あとわずか、各地から初冠雪の知らせが届きます。  
 クリスマスや忘年会、年用意、煤払いと気ぜわしいころです。
 庭の薮柑子の一ヶ所が大きく揺れて小鳥が潜って啄ばんでいます。
 長年親しんだお方の訃報、住所録に墨を塗る時は、切ないものですね。
 教え子の結婚や、出産の知らせに希望を頂いたり・・・
 それぞれの暮らしを確かめながら書く賀状 年の瀬です。 

        「植木屋の妻の訃知りぬ十二月」  沢木  欣一

    「短日や一書を探しあぐねをり」  栗田 やすし

      
さて、合評会はいつものように、15日(水)・16日(木)の両日
         午後9時から行います。  投句 一覧および 選句一覧を用意の上     
        伊吹嶺フォーラムのチャットルームへお集まりください。



22.12.10 (2281)
 トップページの写真が冬景色に変わりました。 主宰のあの「滝凍てて全山音を失へり」の句の誕生した場所だそうですね。  この写真が より親しく感じられませんか?
 トップページの左上にありました <HP俳句会>は、整理をしましたので、右中ほどの 「HP俳句会(無料)詳細はこちらからから、入ってください。 宜しくお願いします。


 旅遊さんから、美術展の話題をいただきました。
右の写真は、今日の話題には関係ありませんが・・・・
以前 旅遊さんが紹介してくださいました「ヤマザキマザッ
ク美術館」の 印象派の部屋です。 この美術館は、時代
によって壁紙の色が変えてあったり、 額縁もそれぞれ
吟味されていたりと、行き届いた感じがしました。右の写
真の手前の像はロダンの作品です。分かり難いですね。
想像力を働かせてみてください。 この美術館は、係の方
にお願いすれば、殆どの作品は 写真を写させていただ
けます。(孝子)                   


 松坂屋美術館で開催されている「アール・ヌーヴォ
ーのポスター芸術展」という展覧会を見に行ってきま
した。この展覧会は、チェコのプラハ
工芸美術館の
所蔵品で、19世紀末から20世紀初頭の頃のいろい
ろなポスターが展示されていました。 ポスターの面白さは、その時代の風俗が手に取るようによく分かることです。 自転車のポスターがことに興味を惹きました。 安全で誰にでも乗れる自転車が 市場に出たのは、19世紀末で、その自転車は、当時は家の奥に籠っていた女性が 何処へも自由に出かけられるようになったということで、女性解放の旗印のようにもてはやされたということです。 今では考えられないことですが。 また、その頃にすでにフランスでは、セルフ・サービスのカフェテリアがあったことも、このポスター展で知りました。 絵画展も面白いのですが、ポスター展も興味津々です。 写真やテレビで見たことのあるロートレックのポスターを初めて見ることが出来たのも 嬉しいことでした。 今月の26日が展覧会の最終日です。(旅遊)


         ・晩菊やピカソにありし青の時         林 翔

         ・ゲルニカの前立ちつくす冬帽子        中川禮子

         ・ロートレックの踊子手袋黒く長く        山口青邨


22.12.09夜 (2280)
 
伊吹嶺HPのトップの写真が、冬景色に変わりました。このトップページも含めて、伊吹嶺HPの骨格を作っていただいたのは栗田綾乃さんです。いつもお世話になっています。写真は平湯の大滝で、藤田岳人さんから提供いただいたものです。そしてこの平湯の大滝を見て詠まれたのは、次の句です。

   
滝凍てて全山音を失へり  栗田やすし

 しばらくはこの写真を見ながら、名句を堪能してください。(隆生)

22.12.09 午後 (2279)
 
俳人協会員向けの新聞「俳句文学館」が届きました。第17回俳人協会俳句大賞が発表され、 「伊吹嶺」の協会員の方々の名前も載っていました。 応募総数6,956句(1人一句投句)です。  選者が8人で、各々が特選3句と、入選20句を選ばれています。 皆様 おめでとうございます。 (孝子)

    
俳人協会俳句大賞     秋高し鞍まだ置かぬ当歳馬     千葉年子(晨)

 以下「伊吹嶺」関係分
     
      
栗田やすし特選 ・ 小澤實入選
                    
                    鵜の吐きしいとけなき鮎光りけり   近藤文子

      伊藤通明入選     雨催ひ仏間にぜんまい広げ干す   牧野一古

      茨木和生入選     首伸ばす小指ほどなる目白の子   国枝洋子
    
   
22.12.09 (2278)
 旅遊さんから、庭の水仙の話題をいただきました 。旅遊さん 有難うございました。
写真は、瀬戸の窯場の裏庭の水仙です。 土手の土留めには、窯の焼成の時に作品を並べたり乗せたりする<棚板>や<つく>(棚板の足の部分)等が 使われています。瀬戸ならではの光景と思います。
 パソコンの中の私のストックから 写真を探していますが・・・底が見えて来ました。  皆さ~ん! 素敵な写真(素敵でなくても良いですが・・・)で、話題提供を お願いしま~す。
 毎日 被写体を探して歩いているわけではありませんが・・・俳句より、写真が先行して・・・・反省!
                                                        (孝子) 
 水仙の咲く時期になりました。ところが、花の数が非常に
少ないのです。 例年よりまだ暖かいというのも一つの原
因とは思いますが、実際はこの夏の猛暑のせいではない
かと思っています。  夏の間は水仙の球根は休眠状態
ですので暑さの影響は少ないと考えていたのですが、ど
うもそうではないらしいのです。 冬の季語となっている
水仙は、日本に自生する日本水仙(越前水仙という名前
でも知られています)ですが、通常は11月の終り頃から
3月の初めまで次々と花を咲かせます。花の少ない冬場
にはなくてはならない花です。家の庭でも少なくとも四・五
百の花が咲くのですが、今年は半分も咲かないのではと
思います。 花芽の数が非常に少ないのです。となると、
春咲きの水仙についても心配になります。 思わぬところ
に猛暑の影響が出ているようです。(旅遊)

   ・水かへて水仙影を正しけり   日野草城

   ・水仙の切り時といふよかりけり  細見綾子


22.12.08 (2278)
 11月分の「落書」を、保存のページに部長さんが 移動させてくださいました。 「落書」の作業が軽くなりましたので、これからも頑張れると思います。  皆様!  「落書」への話題の提供を お待ちしています。  ご協力くださ~~い!
 ピンチヒッターですが、今月のトップページに私の写真を載せていた
だきました。 いつもの武藤さんの写真には及びませんが、 
ご覧下さい。 右の写真は、トップページと同じ窯場の写
真です。
 
 先日 窯場を歩きましたら、生地の兎が干してありまし
た。 毎年 12月には、あちこちで見かける光景です。 
この後 右の写真の兎は、黄瀬戸や織部の釉を掛けて
焼かれます。 お値段を聞きしましたら、顧客へ差し上
げる物とか・・・・ 新年のご挨拶代わりに贈られるよう
で、実績の無い私は 譲ってはいただけないようでした。
蛇の干支は少し戸惑いがありますが、兎はいつまで眺
めていても 見飽きません。
 来年は、飛び跳ねるように幸せの来る年になると 良
いですね。 (孝子)

  ・うさぎほどの温もり膝に毛糸編む

  ・うさぎの手ほどの手袋編みあがる 
                  
                     以上2句 西村和子


22.12.07 (2277)
 12月になると途端に気ぜわしくなり、積み残している仕事に不安感を感じるこの頃です。一方では新年を迎えて忙しいところもあります。今日、トップページに来年の干支である兎の置物を作っている工房の写真を載せました。丁度今頃は生地の段階で冬日に干しているのを見ると、来年もよい年であることを願わなくてはなりません。提供は瀬戸市在住の孝子さんです。今日もデジカメを持って、落書にふさわしい被写体を探しているのでしょうか。(隆生)

22.12.06 (2276)
 昨日、伊吹嶺運営委員会が行われました。今回は報告事項ばかりで、新しい情報はありませんが、既に一部の方はご存じだと思いますが、「伊吹嶺」15周年記念行事が着々と進められています。お知らせすることは次のとおりです。
1.栗田主宰句碑建立
 栗田主宰の句碑建立は清水弓月さんの奔走により順調に進んでいます。建立日は来年の5月22日(日)、名鉄犬山ホテルで行われます。句碑の場所は綾子句碑の隣です。師弟句碑となります。今から皆さんの日程予定に入れておいていただきたいと思います。(あわせて前日の5月21日に伊吹嶺同人総会が行われます。その時、新人賞、秀句賞の選考も行われます。)
2.来年の「伊吹嶺」全国俳句大会は10月29日(土)に決定しました。こちらの会場も名鉄犬山ホテルです。
3.「伊吹嶺季寄せ」の作成は順調に進んでいます。こちらは丹羽さんの完璧とも言うべきスケジュールで進められています。ただ刊行時期は未定です。
4.「伊吹嶺」誌の15周年記念号は現在少しずつ企画が進んでいます。発行は平成15年1月号の予定です。

 以上次々と15周年記念行事が進んでいることは「伊吹嶺」の力強さと各担当のおかげだと思います。(隆生)
22.12.05 (2275)
 「伊吹嶺」12月号が届きました。
各支部の新年俳句大会のお知らせが載っています。 どの支部も着々と準備を進めておられる事と思います。月初めに、12月号の配達についての 問い合わせがありました。  
1月号の配達については、 12月号の後記で下里編集長が書いておられます。<来年の1月号は、1月半ばに届くようです。> お忘れなく!

 いつもいぶきネット句会のお知らせを配信していただいています 福岡県の樹炎さんから お便りをいただきました。(孝子)

 もう十二月、あっと云うまの早さです。
陽気に浮かれて、山麓の蕎麦屋を訪ねてました。築百年の煤けた太い梁を見上げて頂く蕎麦も一興でした。 
山里で、初めて見た無花果の(一文字仕立て)と云う栽培です。苗木を40~50cm程度の高さに切り、支柱を立て幹を結束する。  (龍が寝そべっている様な)何だか不思議な形です。ご存知のお方も多いでしょうが、まだ知らない事の多さを実感しました。(八尋 樹炎 ) 
 
         「新蕎麦や月山の水庭へひき」    長沢 ふさ
 
         「無花果の熟し切つたる垂れ姿」   示日 止三  


22.12.03 (2274)
 庭の山茶花がしきりに散っています。 毎朝 花びらを掃きながら 細見先生の山茶花の句を口ずさんでいます。いぶきネット句会の幹事さんから、お知らせを配信していただきました。(孝子)
 
 会員の皆様      投句締切のお知らせ

 この雨は山茶花散らしの雨でしょうか。
朝、雨に張り付いた落ち葉を踏んで歩きました。
ダム湖は冬霞が立ち込めて水鳥の影が薄れています。雑木紅葉も随分細りました。いよいよ師走ですね。
クリスマス・忘年会・歳用意と気ぜわしくなります。近くの鎮守では、注連飾りの藁が用意されていま
した。皆さんの辺りは如何でしょうか。突風にご
注意下さい。


   「山茶花は咲く花よりも散つてゐる」   
                  細見綾子  
  
  [しばらくは村の盆地に冬霞」 
                滝沢 伊
代次

   さて、  明後日5日午後9時投句の締切りです。(樹炎) 
 
    
                         
写真は 一灯さんから送っていただきました。お宅の庭の地植えのシクラメンです。

22.12.01夜(2273)
 「俳句研究 冬の号」で栗田主宰の「読み直す評論」は昨日紹介したところですが、本誌で毎回募集されている「第9回30句競作の作品募集」も紹介されています。今回の選者は栗田主宰です。締切は1月6日必着になっていますが、この際、年末年始休みに集中して応募してみてはいかがですか。伊吹嶺俳句の基本に忠実な即物具象は自信持って応募できるのではないかと思います。応募要項は【こちら】に掲載しています。皆さん挑戦しましょう。(隆生)


22.12.01 (2273)

 以前(8月22日)に お知らせしたことがありますが・・・・愛知県のロータリ-クラブの俳句大会が11月28日に開かれました。 愛知県のロータリーの会員と、その家族が参加できる会でしたが、我が「伊吹嶺」の
仲間も頑張られました。 今年が第1回でしたが、「来年も是非!」
と言う要望も出ていました。 これからも続けていただい
て、1人でも多くの方が俳句に興味を持っていただける 
と良いと思います。 以下「伊吹嶺」の仲間の成績です。
おめでとうございました。(孝子)

特選 
  吊革の人皆無口窓の月
(兼題)     田嶋紅白
 
  吹き抜ける風を形に花吹雪
(自由題)  田嶋紅白

  青墨の匂ひ広がる良夜かな
(兼題)   玉井美智子

入選
  スポイドで猫に乳やる十三夜
(兼題)  澤田充子


 
写真は、今日の夕方訪れました 瀬戸のお寺(浄源寺)の風景です。
楓紅葉で知られたお寺ですが、殆ど散っていました。 数箇所で落葉
焚きをされていて、俳句が詠めそうな光景でしたが・・・・ 


22.11.30夜 (2272)
 「俳句研究 冬の号」が届きました。今号は栗田主宰が「読み直す評論」を書いていらっしゃいます。内容は沢木欣一先生が「俳句」昭和42年12月号に書かれている「月並みを脱せよ」を題材に読み直すべき評論として紹介して、「初心にかえれ」と解説されています。以下栗田主宰の発言と沢木先生の評論と重なるかもしれませんが、「月並みを脱せよ」をごく簡単に紹介します。

 沢木先生は「ことしの俳壇・明日の俳句」の中で、
 観念性と言葉のたるみは月並俳句の両輪で、俳句を芸術の圏外におとしめる最大の欠陥である。それを例句で説明を説明すると、〈手に包むほどのかなしみ緋の牡丹〉は自分の感情を緋の牡丹に託して理知的に表現した句である。問題はこの「手に包むほどのかなしみ」という表現にある。作者は緋の牡丹からせっかく触発された美の感覚を直接に、具体的に表現しないで、最も重要な過程を飛ばして、観念で1句を仕立ててしまっている。
 次に底の浅い比喩の横行を批判されている。〈黄落のみなぞこ覗き妻も魚〉は比喩で句を仕立てている。〈妻は魚〉というのは活喩である。比喩はもともと対象の特質を鋭く把握し、そのエッセンスを一層純化して表現するための技法で写生の方法と矛盾するものではない。しかし最近の俳人は空想力に乏しく言語感覚も鈍くなっているので極めて乏しい比喩の類型が繰り返されているようだ。
 また月並俳句の特徴の1つとして、子規は「言葉のたるみ」を指摘している。〈身をよする事を枯葉の炎のなかに〉は句意は分かるようで分からない。女心の憂い、悲しみの切実さのために自分は枯葉の燃える焔に同化してしまいたいというような気持を表現しようとしている句と見られる。しかし惜しことに「事を」のところで言葉がたるんでいる。ここで空気が抜け切実さがポーズとして露わになっている。思わせぶりな嫌みが持っている表現から生じている。


などと、沢木先生は相当厳しく戒めている。これを読むと果たして私自身の句は月並俳句になっているのではないかと心配になってくる。常に自分が作った句は観念的でなく、即物具象で作っていることを肝に銘じて句を作っていきたいと思います。(隆生)

なおこの「俳句研究」は一般の書店で買うこと出来ません。購入希望は以下のところにお申し込み下さい。
  発行所:(株)角川SSコミュニケーションズ
  〒105-8405  東京都港区虎ノ門2-2-5 共同通信会館四階
  定価:2400円(消費税込み)
  申込先:03-5860-9875 「俳句研究編集部」
22.11.30 (2271)
 旅遊さんから お便りをいただきました。 車を手放されたとか。 我が家も、いつかはそんな決断をしなければならない時が来ると思います。 今 車を手放したら・・・・運動不足は解消されますが・・・不便な事の方が多いですねぇ~~。
 

 今月が車検切れと免許の期限切れが重なって、ちょうど潮時と思い、車を手放しました。 この車は勤めをやめてから買ったものですので、9年間乗ったのですが、走行距離は2,900キロでした。 都会に住んでいますと、勤めをやめてしまえば、車は無くても十分生活出来ます。この九年間どこへ行ったかと言えば、ほとんどが買い物で、スーパーとか電気屋とか、ごくまれに近くの名所旧跡です。止めると決めたのは、自分でもその時は驚いたのですが、赤信号を平気で無視して走ったからです。こんなことは今までなかったことです。加齢現象とでも言いましょうか、注意力が散漫となるのですね。今更、事故を起こして前科者になっても嬉しくはありませんので、この際きっぱりと止めることにしました。1年に300キロ程度のことですから、車の維持費・税金・保険などを勘案すると、タクシーを使っても安くつくという計算もあります。(旅遊)



 11月の会報を配信していただきましたので、 今月のいぶきネットの作業は 終了しました。 関係の皆さん ご協力有難うございました。   幹事さんから、12月の お知らせを いただきました。

 会員の皆様 投句・選句締め切りのお知らせ


 寒晴れの空に木守柿が二つ三つ、猫が縁側に丸まって・・・
田畑を鋤き返すエンジンの音、河原鶸が群がって飛んでいます。我が家の辺りは毎朝六時を告げる お寺の鐘が遠近から聞こえます。夕方五時の時報は童謡の
「夕焼け小焼け」が有線で田畑に広がり、つい 口ずさむ厨です。 皆さんの辺りは如何でしょうか。
今朝(29日)は霜が降りています。風邪にご注意下さい。


    「冬耕の影伸び縮みして進む」   広瀬 一郎

    「柿の朱を点じたる空こはれずに」 細見 綾子


  さて、投句期間と締切 12月1日(水曜日)から5日(日曜日)午後9時締切
     選句期間と締切 12月6日(月曜日)から10日〈金曜日)午後9時締切


  写真は、我が家の物置の軒下の ささやかな冬支度です。 干し柿12個と、漬物にする白菜の大株2個分です。(孝子)


22.11.27 (2270)
 トップページを模様替えしていただきました。 いぶきネットの係も、気分を新たに頑張ります!

  「伊吹嶺」編集長の下里美恵子さんから、メールをいただきました。格調高い内容です。下里さ~~ん 待っていました! (孝子)

   本日(11月26日)付けの中日新聞、「夕歩道」に次のようなことが書かれていました。 読まれた方も多くいらっしゃることと思います。   概略は次の通り。    芭蕉に<秋深き隣は何をする人ぞ>という有名な句がある。 この時芭蕉は体調が悪いため句会に出ることが出来ず、この句を病床から届けたという。 そのことを前提として山本健吉は 「芭蕉は隣人を詮索しているのではなく、床しがっている」 と解説した。 「夕歩道」の筆者はさらに文章を続けて 「ひとり病苦にある寂寥。それが秋のわびしさと重なって、この一句を響かせた。 そういう解釈は現代の無縁社会にもつながらないか。 ひとり、冬の来るのを思う切なさ。 隣に人のいる温かさ。」 と結んでいます。   これだけの短かい文章なのに 何故か心を惹かれたのは夕暮れが早くなったからでしょうか。 何れにしても句の解釈にはその句の背景を知ることが大切だと改めて思いました。(下里美恵子)


22.11.26 (2269)
  伊吹嶺HPを読んでいただいている皆さん、トップページを開いて気付いたことと思います。トップページの写真をリニューアルしました。今まで年間通して冬の伊吹山でしたが、今後は季節にふさわしい写真にしたいと思います。とりあえず今回は紅葉にしました。鮮やかな色にしましたが、ご感想があれば、上の「メッセージをお待ちしております」に感想でもお寄せ下さい。その他、レイアウトを若干修正しました。これらは栗田綾乃さんのご協力を得ました。ありがとうございます。(隆生)

22.11.25 (2268)
  いぶきネット句会の皆さんの添削例を、アップしました。 トップページ左上 → 添削コーナー より ご覧下さい。添削担当の仲間で (少々緊張して・・)頑張りました。お役に立つと良いですが・・・・。(孝子)


22.11.24 (2267)
  昨日から新聞やテレビで 韓国と北朝鮮の悲しいニュースが
報道されています。 すぐお隣の国の争いですので、私達は危
機感を持ってはいますが、どうしたら良いのか・・・・・ただ ただ
平和を祈るばかりです。

 右の2枚の写真は、韓国へ旅をした時に写した鵲の写真です。
秋は、丁度 鵲の巣組みの時期らしく、地に降りて 小枝などを
探して歩き回っているのを 何度も見かけました。 人間に馴れ
ているらしく 近くまで来て嗄れ声でギャァー ギャァーと鳴いて
いたのが、印象に残っています。
 今頃、朝鮮半島の鵲は、巣籠りをしている頃でしょうか? 砲弾
の響きに驚いている 親鳥もいると思います。

  

 
   ・月天心又鵲(かささぎ)の渡りけり     村上霽月

   ・巣払ひの電柱に来て鵲(かち)鳴けり  武藤寒月

 鵲は秋の季語として 高麗鴉・肥前鴉・勝鴉・と共に歳時記に載って
います。 かち とも言います。 私は日本では、見かけた事はありま
せんが、九州に分布繁殖している天然記念物の留鳥とか。日本の
鴉より小ぶりですが、艶のある黒色の羽が美しい鳥です。(孝子)
 
22.11.22 (2266)
 昨日、瀬戸市文化財保存会の企画の、相国寺(京都)
見学バスツアーに参加しました。 保存会では、年2回
各地の文化財を見学に出かけます。 瀬戸市の文化財
への理解を深めていただく事が目的です。
 相国寺は、天井画の鳴き龍や、浴室、応挙の芭蕉図
などが知られていますが、特に開山堂の楓紅葉が見事
でした。隣接の京都御所や、同志社大学の銀杏の黄
葉も一番美しい時ではなかったかと思います。昼食は
享和元年創業の旅館「近又」で京懐石をいただき、料
理でも秋を満喫出来ました。 
 いぶきネット仲間の哲半さんのお店の近くでしたが、
時間に制限されて、お会い出来なかったのが、残念で
した。

HP俳句会の選句結果をアップしていただきました。今月
の高点句は、 龍野さん(横浜)の「ネクタイの固き結び
目冬に入る
」と、みのるさん(大阪)の「鴨発つや水面の
光蹴散らして
」で す。 賞品の「伊吹嶺」11月号を送ら
らせていただきます。
 同じページに 旅遊さんの講評も載っています。
トップページ左上のHP俳句会 → 選句結果 から、ご覧下さい。



 写真は、開山堂の庭の紅葉と、 甘鯛の紅葉蒸しです。 < いくら>を載せて・・・
紅葉に見立ててあります。
  味わっていただけないのが 残念です。(孝子)



22.11.20夜 (2265)
 孝子さんが書いているように、昨日は愛知同人句会でしたが、私は今月もまた出張のため、欠席でした。皆さんがどんどん勉強しているのを見るとせめて自分で勉強しなければならないと思いました。
 大変遅くなりましたが、旅遊さんから今月も配信していただいた中日俳句教室講義録を【こちら】に掲載しました。10月は休会でしたが、毎月この講義録をじっくり読むと皆さんの作句力は確実に向上すると思います。是非熟読していただきたいと思います。
 またトップページの写真を更新しました。写真の蓮の実は「伊吹嶺」誌の表紙裏の写真で、武藤光晴さんからいただきました。光晴さんありがとうございます。(隆生)
22.11.20 (2264)
 
 昨日は、愛知同人句会でした。 新同人になられた方
4人が 初めて参加され、合計46人の皆さんで、学びま
した。 先輩や新同人の方々の作品に大いに刺激をい
ただく事の出来た 貴重な時間でした。
 主宰は、挨拶の中で、「伊吹嶺の即物の句から外れ
ないように、しっかり学んでいただきたい。 そして そ
の中で自分の句を詠んでいただきたい」と言われまし
た。 俳人協会・愛知大会の大賞は 四年連続で「伊吹
嶺」が受賞していることも、お聞きしました。 我等が「伊
吹嶺」の誇らしい話題です!

 いぶきネット句会の 会計の範子さんから、来年の会費
の手続き等についてのお知らせを 配信していただきまし
た。今年は多くの方に入会していただき、チャットや オフ
句会等で 楽しく交流が出来ました。
 
 いぶきネット句会は、いつ入会していただいても構いませんが、12月は丁度「切り(?)」が良いと思います。「伊吹嶺」で俳句の基本中の基本を 一緒に学びませんか? チャットでの句会も 楽しいと思います。 皆さんで(温かく)歓迎いたします。 上のふわふわしています角封筒のところから、問い合わせのメールを下さい。(孝子) 

 写真は10月下旬の伊吹山の頂です。 祠や売店は、風除けや雪除けの為でしょうか? 石を積み上げて塀のように囲ってあります。 売店の干し柿が 美味しそうでした。
 
                                               

22.11.18 (2263)
 15日 16日の チャットによる合評会が 終りました。 今回は 19人の会員の皆さんの参加で活発な意見交換が出来ましたが、時間に制限があるため、一句一句丁寧に話し合う事が出来ないのが、少し残念に思います。今頃 添削係の皆さんは、少々緊張気味で 会員の皆さんにアドバイスを送っておられるのではないでしょうか?
  旅遊さんから、お庭の便りを いただきました。 (孝子)
 
 今年の草花は、現在咲いている菊でほぼ終わりになります。しかし、12月になると、たくさんの日本水仙が咲き出します。 猛暑で水仙の球根に何らかのダメージがあるのではと心配はしていますが、 すでに花芽を伸ばしてきているものもあります。 現在は来年の春蒔きの種子を採取しているところです。 種子を採らなくても芽を出してくるサルビア、メランポディーム、葉鶏頭などは採取しません。 苗一本が三千円もした雲南省の朝顔はたくさんの種子が取れました。来年は三千円では売れないでしょう。 非常にたくさんの種子を付けたからです。 夜顔と西洋朝顔(ヘブンリー・ブルー)は種子の熟すのを待っているところです。 酷暑でどちらも咲くのが遅くなり、種子を採る時期もそれだけ遅くなったのです。(旅遊)
 


22.11.14 (2262)
 いぶきネット句会の幹事さんから、チャットのお知らせを、配信していただきました。 夜9時から始まるチャットは、 1時間前までは覚えていても、テレビに夢中になって 忘れそうになる時があります。 特に 晩酌をされる方は、気分良く眠ってしまわないように!  楽しみにしていま~~す。(孝子)

  いぶきネット句会の皆様      会評会のお知らせ


 晩秋・・・歩道に落ちた一枚の紅葉にも、なぜか振り返ってしまいます。
各地から紅葉の知らせが届きますね。九重夢大吊橋の渓谷・・・(大分県) 錦を分けて一筋の滝、山粧う自然の織り成す美しさに、心奪われました。
吟行で訪れた嵯峨野の辺りの紅葉に思いを馳せています。


「旅鞄傷だらけにて紅葉に酔ふ」   細見綾子

「近づけば紅葉の艶の身に移る」   沢木欣一

   

さて、合評会はいつものように、15日(月)・
16日(火)の両日    午後9時から行います。 
投句 一覧および 選句一覧を用意の上 
 伊吹嶺フォーラムのチャットルームへお集ま
りください。
なお、10月句会の投句についてご意見・ご質問
があれば、限られたチャット時間を有効に使うた
めに、事前にMLに書き込んでお送りください。
          (八尋 樹炎)

 
写真は、去年の今頃訪れた韓国の民族村での光景です。 民族衣装を着た女性が、落葉を掃いていました。
                                
 

22.11.12 (2261)
 11月のいぶきネット句会は、15日・16日にチャットによる合評をします。 今日は それに先がけて、選句一覧を配信していただきました。 会員各々の選句が載っています。 勿論 主宰の選も載っていますが、まだ 作者名は記されていません・・・・・・・・ 主宰の特選・入選はどなたでしょう?    チャットの後の発表が楽しみです。 (孝子) 

 今年も、尉鶲のやって来る季節となりました。 この鳥はあたりより少し高い所が好きなようで、花壇に1メートルほどの竹の棒を毎年二・三本差してしておきます。 案の定、今朝もその棒の先に止まっていました。 羽根の美しい鳥で、翼にはっきりとした白い紋がありますので、誰が見ても見間違えることはありません。 この鳥が来るようになると、あゝ今年も冬になったのだと実感するのです。 いわば、我が家の冬告げ鳥とでも言いましょうか。(旅遊

           ・良寛の手鞠の如く鶲来し     川端茅舎

           ・枯蔓をもがき抜けたるかな    水原秋櫻子

  「落書」の10月分ページを部長さんが移動させて下さいました。 打ち込み作業が、軽く(早く)なった感じがします。 部長さん有難うございました。(孝子)


22.11.9 (2260)
 オフ句会の余韻覚めやらぬ間に、11月5日の沢木先生の忌日が過ぎてしまいました。 「欣一忌」が、季語として早く認められると良いですね。   国枝部長さんのホームページに、欣一忌について 書かれています。 トップページの LINK集 よりご覧下さい。 
         ・子を連れて大白鳥来欣一忌     近藤文子

     ・欣一忌書棚に辺戸の蘇鉄の実    国枝隆生
  以下は、5日ほど前に 旅遊さんからいただいた お庭の話題です。    我が家の夜顔も大きな実を結びました。 (孝子)

 今年も植物の種子を採る時期になりました。 しかし、猛暑の影響で真夏に咲く花も時期が少し遅れて秋になってからの開花となりましたので、まだ種子が熟していないものもあります。 五月ごろに、知人から苗を貰って初めて植えた雲南省の朝顔は、実に夥しい花を付け、つい昨日種子を採りました。 苗を植えたころに、インターネットで調べたら苗の値段が三千円もしていましたが、大量の種子が採取出来ますので、来年はこんな高値では売れないだろうと思います。 同じ朝顔でもヘブンリー・ブルーの種子採りはもう少し先になりますが、種子はたくさん採れそうです。 夜顔も遅れていますが、種子の熟すのを待っているところです。 他には、レッド・セージという赤いサルビア、猛暑にも負けなかったメランポデューム、同様に暑さをものともしなかった鳳仙花、などなどです。(旅遊)

 
 写真は、川上貞奴の住居(名古屋市東区)二葉館のステンドグラスの一部です。 高さが2メートルほどの大きな窓に嵌められていますが、秋の日が透けて見事でした。 俳人協会愛知支部・俳句大会のお勧めの吟行地でした。

 22.11.8 (2259)
 プロ野球の日本一は、 ロッテに決まりました。 ロッテファンの皆様 おめでとう御座います。 国枝部長さんは中日ファンです。頼みごとは「気もそぞろ」かも知れませんので この1週間ほどは控えています。 国枝さ~~ん残念でした。 私は、(その中日に負けた)巨人ファンですので、 楽しみは、とっくに終っています。  以下 いぶきネット句会の幹事さんからの メールです。  (孝子)

    いぶきネット句会会員の皆様    選句締め切りのお知らせ

    「行々てたふれ伏すとも萩の原」 河合 曾良

 壱岐で客死した俳人曾良の出生地の諏訪市より 壱岐へ御柱が奉納されました。「奥さん、よか日にこらっしゃった!」干物屋の第一声・・・
しかも、七年に一度の祭りとか、 夜明けから埠頭は賑わい。静々と入港する御柱へ轟く太鼓20張り、子供から大人まで 染め抜きの法被姿で、山城まで引く御柱・・・
諏訪市から同行の女木遣歌と太鼓の響きに、胸が熱くなりました。

  「撫付し白髪のはねる秋の風」    曾良

  「むせぶとも芦の枯葉の燃しさり」  曾良

 さて、明後日11月10日(水曜日)午後9時選句の締切です。(樹炎)



22.11.7 夜 (2258)
 名古屋のテレビ塔の足元には、「蕉風発祥の碑」が立っています。 11月3日には、その碑の前で顕彰祭が開かれました。当日は、俳句大会も開かれ、私達「伊吹嶺」の仲間の栗田せつ子さんが、最高の愛知県知事賞をいただかれました。 せつ子さ~~ん! おめでとうございました。(孝子)

  第6回芭蕉顕彰名古屋俳句大会   愛知県知事賞

           紅葉且つ散る旅立ちの芭蕉像    栗田せつ子




22.11.7 (2257)
 
 昨日の俳人協会愛知支部の大会では、支部の幹事の方々や、
伊吹嶺の係の皆さんの尽力で、 楽しい1日を過ごす事が出来
ました。
 講師の小澤實先生を 栗田主宰が 名古屋城や徳川園を案内
された事もあり・・・・ 吟行中の多く連衆は、見覚えのあるお二人
の先生に 近くでお会い出来、感動されていました。 私も、お話
させていただく事が出来、感動しました。 小澤先生からは、イン
ターネットと俳句について等々 お聞きする事が出来、これからの
「いぶきネット」の運営に参考にさせていただけるのではと 思っ
ています。  温かくて魅力的な小澤先生にお会い出来て、幸
運でした。(小澤先生の特選をいただいたから・・・・と言う訳ではありません。)

  右の写真は 名古屋城の清正石を見入る小澤先生。
  右下は、名古屋城を背に 主宰と小澤先生
  左下は、 菊人形の前で 小澤先生と主宰と 「伊吹嶺」の仲間
 















       ・子燕のこぼれむばかりこぼれざる      ・夏芝居監物某(なにがし)出てすぐ死

       ・遠足バスいつまでも子の出てきたる     ・露の玉考へてをりふるへをり

       ・大寺のいくつほろびし日向ぼこ          以上5句 小澤實第2句集「立像」より



22.11.6 (2256)  
俳人協会愛知県支部名古屋俳句大会
 
今日、名古屋市のウイル愛知にて俳人協会愛知県支部名古屋俳句大会が行われました。締切の12時までに皆さんの属目吟が投句され、大会が始まりました。第一部は俳人協会理事の小澤實氏による講演「句集の風景」が行われました。今年発刊された11名の方の句集鑑賞が行われました。そのうち既に2名の俳人が死去しているのを見るのは切ない感じです。
 第二部は俳句大会で、次々と披講されるに従い、「伊吹嶺」連衆の入選者が多いことに心強い印象でした。以下は「伊吹嶺」連衆の主な成績で、他に多くの方が入選されました。
  
  大会賞   一本の茶杓観に行く神の留守    矢野孝子
         渋柿のころがる城の弾薬庫      井沢陽子
  
  入選賞   侍女とても姫と同じの菊衣       篠田法子
  
  特選賞   菊の姫袂に蝶を休ませて        森 靖子
          秋うらら蓬左文庫でまんが買ふ   上杉美保子
          一本の茶杓観に行く神の留守    矢野孝子
          白鳥の一羽来てゐる城の濠     服部鏡子
          秋晴や屋根神様へ酒二合      下里美恵子

          鹿の斑を鴉がつつく堀のぬた    伊藤登美江

 特に孝子さんは今日の講師の小澤實氏の特選でした。右の写真は小澤實氏と大会賞の孝子さん、陽子さんの3ショットです。皆さんおめでとうございます。(隆生)
22.11.4夜 (2255)
 
大変遅れましたが、今年のオフ句会模様をアップしました。言い訳になりますが、オフ句会以降、今週は仕事バージョンに引きずられて遅くなりました。今回はデジカメの腕前が悪く、写真はあまり拡大できない状態になりました。それでも吟行の雰囲気は少しは出ているでしょうか。今回は初参加の方が多く、新鮮な吟行になりました。
 オフ句会模様は【こちら】をクリックするか、トップページの写真をクリックして下さい。(隆生)

22.11.4 (2254)
 
範子さんから メールをいただきました。 今回のオフ句会では会計を一手に引き受けて下さいました。 範子さ~~ん、お世話になりました。 これからも 宜しくお願いしま~~す。  

 文化の日はふらりと名古屋城へ行きました。
その後交差点で市役所でイベントをしているのが見えたので
行ってみると 当日だけ、庁舎の見学が出来ました。 

歴史的建造物といって良く、重厚な造りで、テレビドラマ「白洲
次郎」その他のロケも行われた中央階段の大理石の手すり
や、装飾なども とても素敵でした。 貴賓室へも入れて、貴
賓室の控えの間に接する大きな総タイル貼りの洗面所とトイ
レも見学できました。西洋式でトイレは洗面所との区切りの
扉が無いのです。 市役所の建物の一番上に四方から見え
る時計を操作する時計台へも入れましたし、屋上も公開され
ていました。思わぬ体験が出来てよい一日でした。
     俳句は別として・・・ (^ム^)  範子


 今週の土曜日(11月6日)に、俳人協会愛知支部主催の
名古屋俳句大会」が 開かれます。 会員は 勿論ですが、
会員以外の方も 参加いただけます。 詳しくは、俳人協会の
ホームページ(催し物)か、伊吹嶺誌9月号を ご覧下さい。
 俳句大会は、当日 (嘱目)2句投句です。  小澤實先生の 講演も楽しみです。 演題は、「句集の風
景」です。 今年は、「伊吹嶺」が担当ですので・・・・ 皆様 どうぞご参加下さい。(孝子)

      ・かげろふやバターの匂ひして唇        ・さらしくぢら人類すでに黄昏れて

      ・ゆたんぽのぶりきのなみのあはれかな   ・くわゐ煮てくるるといふに煮てくれず
 
      ・ふはふはのふくろうの子のふかれをり     
以上5句 小澤實第一句集「砧」より


         範子さんが送って下さいました写真は、名古屋市役所の時計塔です。

22.11.3 (2253)
 オフ句会は、雨あり・ 晴れあり・ 通り雨あり・ 帰りの京都駅では虹も見ました。 今も、盛り沢山の感動が頭の中に詰まったままでです。  17文字に紡ぎ直さないといけません。 
以下 幹事さんからのお知らせです。
幹事さんは、九州から3泊でオフ句会に参加して下さいました。(孝子)

 会員の皆様       投句締め切りのお知らせ

 京の雨良し、晴れも良し・・・吟行会・・・でした。
嵯峨しぐれ、釣瓶落しの渡月橋、落柿舎に秋惜しみ・・・

 流石に歴史の深い古都に魅せられて、きょ
ろきょろしている間に句会が始まる(生みの
苦しみ)なのに、何故か高揚いたしましたね。
 二日間の吟行を終え、皆様お疲れでござい
ました。有難うございました。

 隣の奥さんに、畑で貰った泥つき大根を引
き摺って帰り・・・現実に戻りました。

  
「ゆうぐれの風頬にあり秋惜しむ」 若月 瑞峰

「暮れてより大根引きし畑匂ふ」 橋爪 英子


さて、明後日5日午後9時投句の締切りです。   (樹炎) 


  右の写真は、嵯峨野の滝口寺です。 滝口入道と、横笛の像に見守られながら・・・ その後、 佳句が沢山誕生しました。


22.11.1 (2252)
 今夜、京都でのオフ句会から帰って来ました。 九州から埼玉まで20名程のメンバーが 京都に集まりました。初めてお会いする方々もありましたので、ドキドキしていましたが、初めから親しくお話をさせていただく事が出来ました。 ダイヤモンド婚の方と、先月結婚された方を祝い(あやかり?)皆さんで乾杯出来た事は何より 嬉しい事でした。 和やかに過ごした2日間でしたが、 多分今頃は、皆様 無事に帰宅された事と思います。 皆さんの協力で、有意義な吟行会になりました。 参加下さいました皆様、ご苦労様でした。(孝子)

22.10.31 (2251)
 以前、歌人の小池光さんが 「伝統詩型に親しむと、雑学を増やす。」と 新聞に書いておられた事がありました。 最近 その言葉を 実感することがあります。
 俳句に親しんでいるから・・・と言う事は勿論ですが、この
「落書」を 担当させていただいているからかもしれません。
 ネットでは、結社を越えての交流も時々ありますので、ま
さに、主宰の言われている「地球規模」です。  (少し大袈裟
かな??)
 いぶきネット句会の仲間からも、広く 興味深い
情報を頂くことがあります。 明日は、その仲間と 直接お
会い出来る「オフ句会」です。 今夜は、メールで最後の
確認や 情報交換をしながら、ワクワクして明日を待ってい
ます。 俳句を通して 皆さんと交流をしながら、雑学を増
やて行けるかもしれません。
 
 右の写真は、町内の「絵の具屋さん」のシヨーウインドウ
です。陶器の絵付けに使う絵の具の見本ですが、小皿に
筆で描かれています。 それぞれの色に名前が付いてい
ますが、 赤系統だけでも、本金赤 ・九谷赤 ・ トーヨー赤
 ・ べりー赤 ・ 小豆茶 等 限りがありません。 微妙な色の違いを確かめながら、思いは焼き物の事に繋がって行きます。 また、雑学が増えそうです。(孝子)


22.10.28 (2250)
 10月のいぶきネット句会報を 配信していただきました。句会報には 毎月二人づつ <よもやま話>を載せて下さいます。 皆さんの俳句と共に、この<よもやま話>を読ませていただくのを楽しみにしています。  Nさんは、子規庵の近くで子供の頃を過ごされ、それが縁で俳句との出会いがあったとか・・・・羨ましいお話です。 Kさんは、「生物多様性から俳句を考える」と題して、俳句に例を取り、分かりやすく文章を書いて下さいました。
 
 もうすぐ11月のいぶきネットが 始まります。 幹事さんがお知らせを配信して下さいました。(孝子)

    いぶきネット句会の皆様         投句・選句・締め切りのお知らせ

     はや、 十月の凩一号・・・一気に冬の寒さですね。くるくる変るお天気に体調が付いて行けそにも有りません。 新聞の写真に阿蘇高原の芒の群落が銀色にうねっています。 高原は変りめが早く 十月の風はどことなく弧愁さえ感じますね。 いよいよ、平成22年度伊吹嶺オフ句会が近づきました。 京都の紅葉に思いを巡らして、早めのお知らせです。 寒くなるそうです。温かくしてお出かけ下さい。楽しみでにしています。
    
   「海の上進む木枯見えにけり」   沢木 欣一

   「初時雨虹の松原わたりゆく」  細見  綾子


  さて、投句期間と締切 11月1日(月曜日)から5日(金曜日)午後9時締切
     選句期間と締切 11月6日(土曜日)から10日〈水曜日)午後9時締切

      投句・選句とも、締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。 (樹炎)

 最近 3件ほど 購読申し込みを いただいていますが、 文字化けで、返信できません。 2 3日の間に返信が無い場合は、文字化けかも知れませんので、「伊吹嶺」発行所へ、葉書で申し込んでいただけませんか?
 以下、住所をお知らせします。(孝子)
  
  〒458-0021 愛知県名古屋市緑区滝ノ水3の1905の2  伊吹嶺発行所




22.10.27 (2249)
 10月31日は、ハロウィンです。 簡単に言うと、<日本のお盆>のような 西洋の行事だそうです。 季語として、講談社の大歳時記に載っていませんし・・・ 我が家には、縁がありませんが・・・・。 ハロウィンと言えば、南瓜ですが、 私は 山梨土産の<ほうとう>に煮込む南瓜を一番に思い浮かべます。 南瓜の味が十分出ている料理と思います。 南瓜の無い<ほうとう>なんて・・・・です。 

 写真は、息子の家の居間の飾です。 息子の家族は、以前 外国に転勤をしていましたので、毎年この時期に目にする光景です。

 以下 いぶきネット句会の幹事さんから、お便りをいただきました。 樹炎さ~ん。 隣の席のお嬢さんに 声を掛けられたのですか? 樹炎さんらしいですね。 (孝子)

     生きている限りは老婆秋ふかし  清水 径子

 時々乗る電車、すっかり様変わりして乗客はみな無口で無表情、携帯電話や アイポット指先だけが忙しそうに動いている。 私は時代遅れなのかな~~。 話掛けた隣の席のお嬢さんは返事が無い、 やおら イヤホンを外して「なんでしょう」・・・
 田舎の駅に降り歩き出せば、芒やコスモス、猫じゃらし、
藁の匂と牛の声・・・ 昔と変わらず繰り返す自然の営みに、
安心する。

 石ころを蹴飛ばして、あした天気にな~~れ。

 京都オフ会・・・お天気でありますように。



    「コスモスや雲のひとむら海へゆく」   大西 秋路宇

    「新藁にうもれし子牛目を細め」     林   玲子

                                   (八尋 樹炎)  


22.10.23 (2248)
 いぶきネット句会の添削例を、添削コーナーにアップしました。 皆さんのお役に立てたら 嬉しいのですが・・・トップページの「添削コーナー」より、ご覧下さい。
 10月の いぶきネットの行事や作業は 殆ど終りました。
後は、会報を配信していただきますと、すべて終了します。
特別に今月は オフ句会が10月31日・11月1日に行われ
ますので、もう1つ 楽しみが待っています。 日帰りの方も
合わせて20名ほどの仲間が参加されます。 当日は全員
元気でお会い出来る事を祈っています。 風邪をひかないよ
うに しましょう。 (孝子)

 右の写真は、茨城県の慢房さんが送って下さいました。
お近くの方は、お出かけ下さい。

 ひたちなか市の、国営常陸海浜公園の見晴らしの丘です。紅葉したコキア(ほうき草)とコスモスがみごとでした。(慢房)

     ・砂丘への径コスモスの揺れやまず   栗田やすし

     ・コスモスや子が口ずさむ中也の詩   大島民郎


22.10.19 (2247)
  凌ぎやすい季節になりました。 暦の上ではもう半月もすれば秋が終ってしまいます。 毎年今頃から、季語の「秋惜しむ」を 実感しますね。
 先日 句友のお宅のお茶のお稽古に参加しました。 茶の湯に関した季語に「風炉の名残」があります。やがてやって来る<炉開き>まで、風炉点前を惜しみます。 温かい風炉が 客に近く感じるようなしつらえに変えたり、花籠に秋の花を幾種類も生けて、秋を惜しみます。 

    ・小蕪(こかぶら)の汁も出されて風炉名残   松瀬青々

    ・一杓に湯気の白さよ風炉名残        井沢正江

    ・師が亡くて名残の風炉の灰ならす      佐野美智


 HP俳句会の選句結果を アップしていただきました。 今月も50名を越す皆さんから投句(114句)をいただきまして、その中から 以下の2名の方の作品が高点(同点)でした。 愛知の愛子さんの「コスモスや乳歯の抜けし子の笑顔」と、千葉の宏子さんの「鳥渡る指もてたどる伊能地図」でした。 おめでとうございました。  
 宏子さ~ん 賞品の伊吹嶺誌を送らせていただきますので、フルネームを お知らせ下さい。
旅遊さんの講評も もうすぐ同じページに載ると思います。 楽しみですね!(孝子)



22.10.16 (2246) 
 静岡支部の会報「一番茶」を いただきました。  今年の9月で、500号になり、14ページの特集号です。   「一番茶」500号 本当に おめでとうございます。   
 支部長の夏目悦江さんが、思いの籠った文章を寄せておられます。最後の部分だけですが、紹介します。(孝子)

  ・・・・・・富谷先生のおっしゃった「元気に、一筋の道をおこたらず」をふまえ、第一に楽しく人間性の向上を目指して行きましょう。   そして「伊吹嶺」主宰の栗田先生の「常に十年先を見て、『風』の理念を基本に 即物具象の俳句を作って行くこと」を胸に進みましょう。
 「一番茶」は、直接編集にたずさわっている人達は勿論、すべての会員に支えられ、作られている会報です。
 どうぞ新しいスピリットを注入してください。清新な皆様に 不肖私は、かっこ悪くてもよい、行けるところまでついて行こうと思っています。  
 「一番茶」おめでとう。  「一番茶」ありがとう。

 

 写真は、12日、14日の話題の、<よごへこ>の稲架です。 樹炎さんが、写真を送って下さいました。


22.10.14 夜 (2245) 
 生物多様性条約第十回締約国会議(CОP10)が、 名古屋で開かれています。(国枝部長さんのホームページに詳しく載っていますので、ご覧下さい。) 会議では、途上国と先進国が激しく対立をしているようです。 新聞を読むと、地球は沢山の問題を抱えている事がよく分かりますね。

「伊吹嶺」8月号で 俳句募集のお知らせが載っていましたが・・・
 「HAIKUで伝える生物多様性」の優秀作品の発表がありました。 (栗田先生も 選者でしたね。) 各々の優秀作品は、英語にも翻訳されて作品集に載っています。  以下「伊吹嶺」関係の方の作品です。 

     ・水底に大はんざきの円らな目   河合和義
     
     ・耳振って仔鹿が食めり小楢の実     山本光江

     ・黙祷の背に激しき蝉しぐれ     豊田紀久子

                       以上の皆様おめでとうございました。    


 12日の話題の中の<よごへこ>について、 以下のメールを 樹炎さんからいただきました。(孝子)

 (よごへご)・・・は、でこぼこ???と少しニュアンスが違いますが 平たく言えば 近いのではと思っています。「でこぼこ」と彼方此方向いて・・・が重なった言葉で(よごへご)と成ります。 (~o~) (樹炎)

 

22.10.14 (2244)  「伊吹嶺」全国俳句大会模様アップ
 遅くなりましたが、今年の「伊吹嶺」全国俳句大会模様を【こちら】にアップしました。今年は実務的にということで、総会、俳句大会のみでした。ただ参加者は218名とたぶん最高ではないかと思いました。大会模様には伊吹嶺賞の表彰、新人賞、新同人の紹介などを行われました。(隆生)


22.10.12 (2243) 
 樹炎さんから、いぶきネット句会のお知らせと、熱気球のフェスティバルの話題を いただきました。  写真は、去年の大会の 嘉瀬川に映る熱気球だそうです。(孝子)

 佐賀県佐賀市の嘉瀬川河川敷
をメイン会場に行われる アジア最大級を誇る 熱気球の国際的なフェスティバルです。 九州の穀倉地帯である佐賀平野(稲刈りの後)での「国際大会」ですので、見ごたえは確かです。夜は更に良く、ホテルは満杯です。(樹炎)


     イベントスケジュール
2010年11月2日(火) 大会前夜祭
2010年11月3日(水・祝) 大会初日
2010年11月4日(木) 大会2日目
2010年11月5日(金) 大会3日目
2010年11月6日(土) 大会4日目
2010年11月7日(日) 大会最終日      

いぶきネット句会の会員の皆様   合評会のお知らせ

 散策は一番星を確かめて、朝露の道を歩き初めます。 気が付かない間に学校田の稲架が終わっていました。 一郎田から五郎田まで、低い稲架に、よごへごに掛けられた稲束、案山子もくたびれて、頭を垂れ稲架に寄りかかって・・・ご苦労さん。野菊、継子の尻拭い、釣り舟草などを摘んで、爽やかな朝でした。
(<よごへご>は、<でこぼこ>の意味で、福岡(?)方言のようです。)

  「冷やかや川につけたる鍬一つ」 越桐 三枝子

  「草の花川瀬へ下りる女声」  三谷 道子

 さて、合評会はいつものように、15日(金)・16日(土)の両日、午後9時から行います。 投句 一覧および 選句一覧を用意の上、伊吹嶺フォーラムのチャットルームへお集まりください。
         なお、10月句会の投句についてご意見・ご質問があれば、限られたチャットの時間を有効に使うために、
        事前にMLに書き込んでお送りください



22.10.12 (2242) 
 最近は、「落書」へメールをいただく(上の角封筒のふわふわしている所から)事が増えて、ありがたいことです。 旅遊さんのお庭の情報や、いぶきネットの幹事さんからのお知らせばかりでなく、 いろいろな情報や、 写真をいただいただきます。 中には、要望や誤字の指摘もいただきます。  「伊吹嶺」のホームページに感心を持っていただく方が増えている事は、うれしいです。 これからも、宜しくお願いします。
 蛇笏忌の日には、(過ぎてしまいましたが)・・・・蛇笏に関するの情報もいただきました。 以下のアドレスで、覗いてみてください。
        http://www.bungakukan.pref.yamanashi.jp/collection/collection.html

 旅遊さんからは、 お庭の話題をいただいています。(孝子)

 酷暑に耐えていたのは、人間ばかりではないようです。 我が家の庭は、この十年くらいを比較してみますと、今年が一番綺麗だと言えるでしょう。  狭い庭ながら、まさに花盛りの状態で、庭は花で埋め尽くされています。赤はサルビア・千日紅・葉鶏頭、黄はメランポデューム・ガザニア・ルドベキア、ピンクは鳳仙花、紫はパープルセージ・サルビアファセナリア・桔梗咲朝顔、 白は玉すだれ・夜顔・雲南省の朝顔、青は昼顔(ヘブンリーブルー)。10月のこの時期は、普通は秋の花の盛りですが、今年は、夏の花が遅れて咲いて、秋の花と重なって咲いているということです。 猛暑も不思議な贈り物を残してくれたことになります。 まだしばらくは これらの花が楽しめます。(旅遊)



22.10.11 (2241)  岡島溢愛句集『根深汁』
 9日の「伊吹嶺」全国俳句大会で紹介されましたが、春日井句会の岡島溢愛さんの句集『根深汁』が上梓されました。岡島さんは俳句のほか、書、絵画などの趣味も一流で、この句集を読んでみて、岡島さんの多彩さを感じました。栗田主宰も全国大会でその多彩さから見ても非常に楽しい句集であると紹介なさっている。いずれ「伊吹嶺」誌上にても栗田主宰は紹介されるのではないかと思っています。俳句の内容も非常にユニークで楽しく読めました。【こちら】に句集の紹介をしました。表紙絵や根深汁の句の絵なども見ても楽しくなります。「伊吹嶺」の会員の皆さんは是非購入されて、句集の楽しさを共有して下さい。(隆生)

22.10.10 (2240)  
 昨日の「伊吹嶺」全国大会は 218名の参加者で盛会でした。 今年は今までと少し違っていて、
シンプルな会でしたが、各賞の表彰式や、新同人の発表、句集を
出版された方の紹介等々、全国大会ならではの晴れやかな
雰囲気に充ちていました。
 主宰は、挨拶の中で、「風」から受け継がれた即物具象は、俳句の基本である。その基本をしっかり身に付けることが大切であると、力説されました。
 インターネットについても、 ネットを活用し、地球規模で、正しい俳句を(日本語で)後世に伝えて行きたい。 その為にも「伊吹嶺」が核になって行きましょう・・・・・と いぶきネットにとって、心強い言葉をいただきました。 


 右の写真は、「伊吹嶺賞」をいただかれました 武田稜子さんです。武田さんとは、20数年 同じ句会で学んで来ましたので、感慨も一入です。  武田さ~ん! そして、賞をいただかれた
皆さん おめでとうございました。(孝子) 


22.10.09 (2239)
 今日、「伊吹嶺」全国俳句大会が行われました。今回は趣向を凝らして、会場を椙山女学園大学講堂で行われました。例年と違って今回は懇親会はやめて実務的な大会になりました。
 伊吹嶺賞、新人賞、秀句賞の表彰、新同人紹介などの恒例の内容の他、講演として鶴羽句会の会員で、武長脩行椙山女学園大学教授の「芸術家と経済」とのユニークな講演でした。
いずれ詳しい大会模様は後日に紹介します。
 なおトップページの写真は今年の表彰者の皆さんです。(隆生)

22.10.08夜の夜 (2238)
 いぶきネット句会幹事さんから、季節の俳句を紹介していただきました。大西秋路宇さんとはまた懐かしい名前を聞くものです。秋路宇さんは「風」創刊直後の若手俳人だった方です。確か中山純子先生の「伊吹嶺」俳句大会の講演で、川口重美とともに、紹介された俳人だったと思います。どちらかというと純子先生のお話は秋路宇を中心の講演内容だったと思います。ひょっとしたら「伊吹嶺」バックナンバーを見ると出てくるかもしれません。
 川口重美は私が「風」に入会した直後、「風」の特集で読んだ記憶がありますが、現在は宮田正和さんの奔走で立派な句集で読むことが出来ます。しかし秋路宇については「風歳時記」でしか読むことが出来ないのは残念です。
 明日の「伊吹嶺」全国大会では日頃お会いできないネット仲間にお会いできるのを楽しみにしています。(隆生)

22.10.08夜 (2237)
 明日は 「伊吹嶺」の全国大会です。 皆さんにお会い出来るのが、楽しみです。 一灯さんから、<ヘブンリーブルー>の話題を いただきました。 (孝子)

 <あさがほ> は矢張り秋の季語、ヘヴンリーブルーが我が家の庭に咲き誇り木犀にまで這い登って香か色かと競ってます。(右の写真 

 8月29日皆川盤水先生(春耕)、10月5日滝沢伊代次先生(万象)が相次いで亡くなられました。林徹先生が逝かれ、「風」の歴史を感じます。栗田先生、 棚山波朗先生(春耕)、大坪景章先生(万象)、田島和生先生(雉)といった風の若手?が、頑張っておられます。私たちも作句力を伸ばしましょう!

以下、8月29日 俳人協会東北大会で主宰の特選句

  口寄せに泣いて戻りし大暑かな    利府ふさ子 
  胴巻きに銭しまひ込む鹿尾菜売り   小野寺信一郎
  匂ふまで野馬追の馬みがきけり    古市文子  


   なほ 口寄せ、野馬追の句はいずれも 大会賞です。

さて伊吹嶺の全国大会句楽しみですね。(一灯拝


22.10.08 (2236)

 昨日は、瀬戸市文芸協会の授賞式と、加古宗也さん(「若竹」主宰)の講演が行われました。「伊吹嶺」の多くの仲間が、特選や入選になっておられ、特選の方は、市長さんから
表彰を受けられました。 
 加古さんは「鬼城と感応寺」と題してお話をして下さいました。 感応寺(瀬戸市)の先々代の住職が俳人であり、大正期に鬼城がこの寺に5日ほど逗留をした事などが、主な内容でした。
 右の写真は、その時に鬼城の詠んだ 
       「冬の月を見に来て泊まる感応寺」
 
が書かれた 織部焼の句碑です。  山門を入ると、すぐ目にすることが出来ます。 人の丈ほどで、しかも焼き物の句碑は、珍しいですね。(孝子)
 
以下は、いぶきネット句会の幹事さんからのお知らせです。


    会員の皆様  選句締切のお知らせ

コスモスの海に傾れる島
機首上げて、キラリ・・・上海行きかな~~
玄海の空高々と、一固まりの鳥が渡っています。
海を眺めて頬張るお結びの美味しいこと。 爽やかな風に木犀が香っています。日本の誰もが胸を張りたい 嬉しいニュース。 二名のノーベル化学賞・・・快挙でした。         

 「コスモスや雲のひとむれ海へゆく」 大西 秋路宇

  「木犀の香をまとひたる傘たたむ」  広瀬 一朗
   
  さて、明後日10月10日(日曜日)午後9時選句の締切です。(樹炎)




22.10.06 (2235)
 今朝の新聞に、滝沢伊代次先生が亡くなられた記事が載っていました。 私達は「風」の時代に ご指導を頂いた先生で、 愛知へ 何度も来ていただきました。 先日の皆川盤水先生につづき・・・・・・ 寂しくなります。 謹んでお悔やみ申し上げます。

 旅遊さんから、お庭の話題をいただきました。 今年の猛暑で、秋になっても 人間や植物が混乱しているように思います。 冬桜や 藤、つつじ等 今花が咲いています。 (孝子)

 朝顔の最盛期となりました。というと、けげんな顔をされるのですが、今年の猛暑の仕上げのような感じです。 西洋朝顔のヘブンリー・ブルーは、朝から夕方まで花が開いています。この花は昼顔ですので、平年でも夕方まで少数の花の開いていることはありますが、今年は全部の花が萎れません。 桔梗咲きという濃紫の小ぶりな朝顔もいっぱいの花を付けています。 知人に苗ももらった雲南省の朝顔は、おびただしい花を付けていて、数えきれないほどの数です。夜顔もようやく満開の時期を迎えようとしています。 10月に朝顔が満開とは、こ
れまでの記憶にはありません。 しかし、朝顔は秋の季語ですから、これでも良いのかもしれませんが。(旅遊)

 写真は、友人の庭の洋梨です。実と 花が競い合っているようです。 沢山の花が咲いています。 


22.10.04 (2234)
 今年から いぶきネット句会の仲間になっていただきました 哲半さんからメールをいただきました。  最近テレビで 朝の連続ドラマ「てつぱん」が始まりました。このドラマを見るたびに、哲半さんを思い出します。皆さんは、いかがですか?(孝子)

 一人で大文字山へ行ってきました。鞄に歳時記を入れての例の格好です。( 歩いてですよ!)
 
 大文字山はそれほど標高がありませんので、散歩を兼ねて ウォーキングをする人や ランニングといった方 もおられます。決して、伊吹嶺の方の吟行コースとしては お勧めできませんが、見晴らしはとてもいいです。今回は、特にタイミングがよかったようで、『今頃の季節で、前日に雨が降り、比較的強い風が吹いていることが 見晴らしの利く条件だ』と 教えてくださいました。 (大文字山に毎日来ているという方に)
 大の字の中心部分 (金尾:かなわと言うそうです。) に立って、 眼下に鳶を見下ろしつつ、御所や桂離宮、東寺の塔。遠くは、大阪のスカイビルや 淡路島 (本当?とは思いましたが毎日来ているという方がそう言われるので) が見えました。 かつては大阪城も見えていたそうです。 足元には送り火の時に使われた木が炭となって散らばっていました。 残念ながら、鳥の鳴き声や花の種類は 全くわからず終いでしたが、自然を満喫し、  帰り道に立ち寄って飲んだコーヒーはとても贅沢な気分でした。(哲半)
 
 いぶきネット句会の幹事さんからは、以下のメールが配信されました。


 
  ほろほろとむかご落けり秋の雨   一茶

 雨が降ったり止んだりを繰り返しながら 秋が深まって行きますね。 実りの秋、頭を垂れた稲が刈られ、稲架が組まれています。 藁の香りがして 幼い日の懐かしい記憶がよみがえります。柿の実も色付いてきました。 あの、猛暑の日々は何だったのでしょう・・・

  「耳に手をおほへばひびく秋の雨」  川口 重美

  「稲架襖裾の越後の子守歌」  細見 綾子
   
   さて、  明後日5日午後9時投句の締切りです。(樹炎) 


22.10.02 (2233)
 関東支部長の一灯さんから、メールをいただきました。 <疲れ知らずの一灯さん>ですが、スランプの経験は、お持ちでしょうか? 以前<スランプ>について お聞きした事がありますが・・・・ 一灯さんには似合わない言葉ですね。(孝子)
  
 暑さ寒さのこたえる齢。肉体の加齢は受け入れても精神の加齢はまだまだ。
<若き日には興味が散漫で忘れやすく、老いては興味をなくし忘れっぽい>とは、ヘルマンヘッセーの言葉。   精神の若さの尺度は好奇心(興味)。詩心の原点ですね。  「明日はこんな生意気を言ったっけ」と忘れる一灯です。(一灯)
 
 団十郎は、重病を克服して歌舞伎座最終公演で初演から350年目の助六由緒江戸桜を演じました。「団十郎復活」文芸春秋 創造を絶する闘病日記)
 
そのときの句
   ・花の雨川側(かわべ)に積みし登きの帯
     (<登き>は、<解き> と掛詞になっていて <朱鷺> のことです)
   
    ・格子先蛇の目のにらみ花一つ      ・江戸の粋立つる霞や河東節
       ・にほひ立つ御簾内河東名ごり草
 
三津五郎は
   ・御名残の華で色増す江戸桜         ・揚巻の意気地に揺るる糸桜
      ・うららかやむきみに映ゆる大目玉    ・花道に男が消えて春の闇
      ・助六の傘のうちなる春袷
 


22.10.01夜 (2232)
 坪野さんから、オフ句会で宿泊に若干余裕があるというメールを頂きました。オフ句会の案内を再度【こちら】に案内しています。ご確認の上、お申し込みお願いします。(隆生)

22.10.01 (2231)

 10月のいぶきネットが動き出しました。 オフ句会の準備も着々と進んでいます。今回のオフ句会で、初めてお会い出来る方もあり・・・・・ とても楽しみです。
 坪野さんから、オフ句会の件で メールをいただきました。 (孝子)
 
 秋は句材も抱負、皆さんの作句心も高揚する季節ですね。
只今、伊吹嶺インターネット部で企画している、十月三十一日(日)十一月一日(月)のオフ句会、京都吟行会の申し込みも順調に頂いており、日帰り希望の方も含めて 只今参加希望者は十九名ほどになっております。
 予約済みのお部屋にも 若干余裕がございますので、迷っておられる方、今ならまだ間に合います。 お申し込みのご連絡をお待ちしております。 日帰りの方の申し込み制限はございませんので、日帰りでなら都合が付きそうだという方も大歓迎です。 オフ句会の頃の京都は紅葉の盛りとか、、、、竜安寺の鏡容池に映る紅葉は絶品とか、またこの池は又の名を「鴛鴦池」というとか聞いています。鴨は勿論、鴛鴦の姿などにも出会えるかも、、、、ですね。 芭蕉や去来、或いは西行法師ゆかりの地、嵯峨嵐山。こちらの紅葉も最高でしょう。いつもはお会いできない ネットでの句会ですが、親しくお会いして 有意義なオフ句会をと係一同、皆様の参加をお待ちいたしております。(坪野洋子)
 

22.9.29 (2230)
 連日テレビで放映しています <尖閣諸島問題>は、良い解決方法が見つからないのでしょうか? やりきれない思いで、チャンネルを替えてしまいます。
 
 いぶきネット句会は、9月の会報を配信していただきました。 これで、9月の作業は すべて終りました。旅遊さんの HP俳句会の講評も 選句結果のページに載せていただきました。 添削コーナーもアップしてあります。ご覧ください。
 28日の 幹事さんのお知らせの通り、 10月のいぶきネット句会の投句が始まります。 HP俳句会も 10月1日から投句が始まります。 皆様お忘れになりませんように。 オフ句会の申し込みは、明日が締め切りです。
 
 やっと 猛暑から開放されました。 10月は 全国大会 ・ オフ句会 ・ 各句会では吟行も計画されているようです。 皆さんにとって 有意義な10月になりますように。(孝子)
          
            ・十月のしぐれて文も参らせず     夏目漱石

            ・眼鏡はづして病む十月の風の中    森澄雄 

            ・少しうれし十月の岬思ふとき     加倉井秋を


22.9.28 (2229)
 
9月26日に名古屋の東山植物園で、「俳句で生き物の姿を詠む会」の受賞式がありました。 多くの方が俳句を応募され その中で 「伊吹嶺」の山本光江さんが、名古屋市東山動物園長賞 をいただかれました。 
  受賞句は、「白熊の餌に混ぜやるふかし藷」です。
入選にも「伊吹嶺」の皆さんの名前が並んでいました。  
皆さ~~ん おめでとうございました。

以下 いぶきネット句会の 幹事さんからのおしらせです。(孝子)

 会員の皆様   投句・選句・締切のお知らせ 


 季節を進める雨でしょうか。 出足の遅かった曼珠沙華が咲き揃い雨に濡れて華やかです。 突然の鴨の声・・・? 裏の池に先陣の鴨が九羽、 姦しく鳴き合い羽ばたいています。 それにしても、半月は早い飛来です。何だか今年は変ですね。
皆さんの辺りは如何でしょうか。温度差にご留意下さい。(樹炎)

    「石置きしだけの拝所曼珠沙華 」呉屋 奈々

    「初鴨の泳ぎ廻つてをりにけり」 三村 純也 

     さて、投句期間と締切 10月1日(金曜日)から5日(火曜日)午後9時締切
選句期間と締切 10月6日(水曜日)から10日〈日曜日)午後9時締切

 
先週 北横岳へ登られた 一灯さんから 写真を送っていただきました。 小学生のお孫さん3人を連れての登山です。 上の写真は、八ヶ岳高原の車山(標高1925メートル)山頂で行われた御柱祭です。 



22.9.26 (2228)
 「伊吹嶺」同人の中山ユキさんが句集『杉山』を上梓なさいました。ユキさんは栗田主宰が「風」愛知支部を発足させた昭和47年当時、東亜合成診療室の婦長さんでした。その時以来の「伊吹嶺」の仲間です。そして今は毎月名古屋句会に出席なさっています。鈴木みや子さんとはその時からのおつきあいだそうです。句集は日常生活の中で自然に同化されたような句が並んでいます。自然の癒しに浸りたい方、是非この句集をお買い求め、読んで下さい。購入はご本人に直接お申し込み下さい。句集案内と申込先はトップページの句集表紙からクリック、または【こちら】に詳しく書いてあります。いずれ「伊吹嶺」誌に句集『杉山』の特集を組みたいと思います。(隆生)


22.9.25 (2227)
 9月のHP俳句会の高点句は、城陽市のせいちさんの
   「母と子の影を踏み合ふ良夜かな
でした。せいちさん おめでとうございました。
 
 8月と 9月の 選句結果(高得点)について、複数の方から質問がありましたので、お答えします。
 HP俳句会は、毎月2句投句をしていただいていますが、 作者の入選句の合計ではなく、 1作品についての合計です。特選句2点、並選句1点としてカウントをしています。 殆どの大会では このような方法でカウントされていると思いますが、いぶきネットのHP俳句会も同じです。  HP俳句会のページの「句会の方法」に、分かりやすく 書き加えていただきましたので、ご覧下さい。 そして・・・・ これからも HP俳句会を盛り上げてください。 

 今 名古屋の繁華街を歩きますと、トリエンナーレのポスターや、草間弥生の作品を目にすることがあります。 長者町を中心に 「新しい現代芸術の祭典・ あいちトリエンナーレ2010」と題して、多くの現代アート作家が、作品を発表しています。 写真は、愛知県美術館の入り口に飾られている 草間弥生の「草間の水玉プリウス」という作品です。 ニューヨークで活躍されている 草間さんの作品を間近に観ることが出来ます。   理屈抜き(?)に、楽しい作品と思います。  (2010年10月31日まで。) (孝子)

          ・水玉の服着て雨の蓮を見に     大前幸子



22.9.23 (2226)
  瀬戸市の書店は、俳句関係の本は殆ど置いてありませんので、名古屋へ出かけたときは、なるべく書店に寄るようにしています。 昨日、名古屋駅近くの書店で、「俳句四季」の10月号を見つけました。 その中で、「伊吹嶺」の福田邦子さんが、<花の歳時記>のページに「萩の花」についての文章を寄せておられました。 温かさの伝わってくる 素敵な内容です。  「伊吹嶺」の仲間30名の例句も載っています。 機会がありましたら、ご覧(購読?)ください。
 旅遊さんからは、 いつもの お庭の話題をいただきました。 (孝子)

  やっと涼しくなりましたが、今年の夏の暑さは、動植物にも耐えがたいものであったようです。 いつもなら、八月の半ば過ぎには満開となる西洋朝顔ヘブンリー・ブルーが やっと満開となりました。 この花は遅咲き種ですので、普通の朝顔よりはずいぶん遅く咲くのですが、 それにしても今年は一月遅れの満開です。 そのほかでは、白の美しい玉すだれもやっと美しい花を見せています。 毎年庭できれいな鳴き声を聞かせてくれる河原鶸は、今年は来ないものとあきらめていましたが、 このところやっと向日葵の種子をついばみにやって来るようになりました。 向日葵の開花が遅れ、種子の出来るのも遅れたために、河原鶸は来たくても来られなかったということでしょうか。 (旅遊)


          ・大寺の句碑にこぼるる萩の露 (総持寺)

          ・白萩や野仏めきし芭蕉句碑 (至道館)

          ・綾子師の句碑を濡らせり萩の雨     
                              以上3句 栗田やすし句集「「海光」より


22.9.21 (2225)
 9月4日・15日に続いて スランプの話題です。 範子さんから お便りをいただきました。 範子さんの<謙虚さ>を見習わなければ・・・・ と、思います。 皆様のスランプについての意見もお聞きしたいですね。 お便りをくださ~~い。(孝子) 

 スランプについて皆様のご意見を、大いに参考にさせていただいています。 野球選手のようなデータがない俳人の場合は、 多分に主観的なもので、 自分が納得できると思うような作品が出来ないときに、 スランプと言うのかなと思います。 そして私は今、緩やかで長いスランプの中にいるような気がしています。  それなのにこれという対処法を施していないのが実情ですが、 私は主宰や先輩の皆様のことをふっと思い浮かべます。  主宰はハードなスケジュールの中で、 多くの作品を詠み、 執筆、講演、各種俳句大会の選者を務めながら、 俳人協会賞を受賞されましたし、 先輩の皆様方は様々な人生体験、 例えばご病気、介護、 ご家族との別れなどに向き合い、 また乗り越えながら、 素晴らしい作品を残されています。  先輩の皆様もまた、主宰と同じようにたゆまぬ努力を積み重ねていらっしゃると思っています。 それに比べたら自分の努力不足を棚に上げて私は・・・と思うのです。 今、毎日の暮らしの中で俳句が出来るだけでも幸せなはず。 先ずは出来不出来に拘わらず、こつこつ積み重ねていくことが一番大事、 明けない夜はない、と思いながら過ごしています。 (範子)


22.9.20夜 (2224)
 10月のオフ句会が近づいて来ました。 宿泊や、日帰りの申し込みが 沢山来ています。 宿泊は人数に制限がありますが、日帰りは制限がありません。 いぶきネットや、HP俳句会に ご縁のある方は、参加されませんか? 特に、HP俳句会に投句をいただいている皆様、この機会に 思い切って お出かけください。 宿泊も少し余裕があります。  京都の紅葉を 皆さんで、楽しみましょう!  

 先日、自然観察会で美ヶ原高原を歩きました。 植物と 地層の説明を聞きながらの トレッキング でした。 標高2000メートルの高原は、丁度今が ヤマハハコ(母子草) の花盛りでした。 その他 エゾカワラナデシコ、ハクサンフウロ等を見つけました。 ドジョウツナギ、ウナギツカミ など珍しい植物も観察出来ました。 この高原は、板状の石が幾重にも重なって地層を成している「板状節理」と言う岩肌があちこちにみられまた。
 少し寒さを感じる風の中で、沢山の秋を感じる事が出来きました。(孝子)
    
 写真は 信濃笹の中に咲く ヤマハハコ と、360度ビューの山々の一部です。



22.9.20(2223)
 今日、伊吹嶺運営委員会が開催されました。いろいろな議題がありましたが、特に皆さんにお知らせしたいことに次の2点がありました。
1.俳人協会愛知県支部名古屋俳句大会
 上記大会が11月6日(土)にウィルあいち(市役所東側)にて行われます。午前10時~12時までが投句受付です。今回の大会は「伊吹嶺」が当番結社なため、「伊吹嶺」の同人、会員の皆さんには出来る限り多くの方に出席していただきたいとのことです。愛知県支部幹事をなさっている片山さんが体調の悪いところわざわざ説明に来ていただきました。特に各句会指導者は幹事結社の力を発揮して、少しでも多く参加していただくよう、要請をお願いしたいところです。なおこの名古屋俳句大会案内は「伊吹嶺」誌9月号にも掲載されています。
2.栗田主宰の句碑建立状況
 栗田主宰の句碑建立については既に皆さん十分ご存じだと思いますが、句碑の建立位置が正式に決まりました。場所は名鉄犬山ホテルの有楽苑入口の左側で綾子句碑の隣です。句碑の石の選定は清水さんの献身的な働きで揖斐の春日石です。句碑の俳句は栗田主宰が木曽川で詠まれた「流燈会われも流るる舟にゐて」です。石は左右ほぼ1mの大きさでどっしりとした石です。この石に俳句がどんな状況で掘られるかと思うと今から楽しみです。なお句碑開きは来年の5月22日(日)です。
 他に10月の全国俳句大会の案内がありました。(隆生)


22.9.18 (2222)  伊吹嶺・薫風合同吟行会
 最近栗田主宰がおつきあいの多い「薫風」の皆さんが、岐阜の鵜飼を見に20名が来岐されたのを機会に、「伊吹嶺・薫風合同吟行会」が行われました。「薫風」20名と「伊吹嶺」22名の44名で、大垣の結びの地、不破の関、関ヶ原古戦場などの吟行。気温が30℃を越え、相変わらずの残暑でしたが、「薫風」の皆さんにはことのほか、暑く感じられたようでした。しかし皆さん、各吟行地で精力的に歩き、熱心に作られる。
 吟行後、犬山国際観光センターで句会が行われ、3句投句、3句の厳しい選で行われましたが、「伊吹嶺」と「薫風」と若干句会の方式が違い、地域性も感じました。
 句会後、名鉄犬山ホテルで夕食となり、各テーブルそれぞれ「伊吹嶺」「薫風」メンバーが交互に席を決めることで、ますますお互いの話題が盛り上がり、思わぬ交流に名古屋と八戸が一体化された印象でした。
私も隣同士となった方が、同じNTT出身だったことも驚きでした。
 最後は「薫風」方式の「夕焼け小焼け」を食事会場で手をつないで輪となって歌うフィナーレは、今後とも両結社の交流を続けていきたい雰囲気でした。私も仙台に5年間住みながら、一度も出かけなかった八戸に行きたいものと思いました。以下は吟行模様の写真と、「薫風」の加藤憲曠主宰と「伊吹嶺」の栗田主宰の秀逸3句を紹介します。(隆生)


夕食会場で全員集合

結びの地でのボランティアの説明

水門川を覗き込む加藤主宰ら

結びの地から見た伊吹山

不破の関での連衆

三成の陣屋跡から関ヶ原を一望

木陰で秋風を感じる

句会で加藤主宰の挨拶

犬山ホテルでの両主宰

蛯名副主宰の乾杯音頭

あちこちでスナップ

テーブルの輪はどんどん広がる

最後は「薫風」流の締め

   栗田主宰選の秀逸句
  澄む水に篝火沈め鵜飼果つ      坂下和子
  秋天へ切っ先揃ふ馬防柵        倉田信子
  竹春の日ざしあまねし不破の関    横森今日子


   加藤主宰選の秀逸句
  澄む水に篝火沈め鵜飼果つ      坂下和子
  伊吹嶺も”伊吹嶺”びとも爽やかや  小野寿子
  古戦場はさみ鳴き合ふ秋の蝉     くどうひろこ


22.9.17 (2221)
 今日は愛知同人句会でした。と言っても私は仕事のため、欠席でした。妻から聞きましたが、今日正式に、新同人と伊吹嶺賞受賞者の発表がありました。本来は孝子さんがこのニュースを報告すると思いましたが、ご自分自身も伊吹嶺賞の佳作受賞者のため、書きにくいことと推察しまして、私から皆さんにご報告します。

 
 伊吹嶺賞  武田稜子さん  「窯焚夫」
  同・次点   中川幸子さん  「ふるさと」
  同・佳作   矢野孝子さん  「雪螢」
  同・佳作   平松公代さん  「鮭帰る」
  同・佳作   谷口千賀子さん 「青葉潮」

  新同人(50音順)  石崎宗敏さん、市江律子さん、上村龍子さん、宇佐美こころさん、関根切子さん、
              林尉江さん

 以上です。受賞に皆さん、新同人の皆さんおめでとうございます。
 稜子さんの窯焚の句はいつも同人句会などで佳句を読ませていただいています。一つのテーマをいつまでも追い続けることは大変なことと思いますが、さぞかし思いのこもった作品だと思います。稜子さんの受賞作を早く読みたいものです。(隆生)

22.9.16 (2220)
 伊吹嶺誌や いぶきネットで取り上げられる本は、殆ど読んでいます、と言われる方があります。 図書館へ出かけたり、 書店で探したり、ネットの古書市で購入されるなど様々な方法で 多くの事を学んでおられます。 先日入会されたばかりの方が、主宰の著書『現代俳句考』を読んで、「少しでも伊吹嶺の俳句に近づきたい」と 言われたのには驚きました。 
 関東支部の森垣昭一さんは ネットで購入出来たようです。   以下 森垣さんから送られて来た会報の一部分です。(孝子)

 所属の欅句会では毎月の会報に「四方山話」という欄を設け 小文を載せています。 今回 突然私に順番を振られて困りました。 昨年9月号の矢野さんの「虚子俳話」のことを思い出し引用させて頂きました。        

 おおよそ一年前になりますが、「伊吹嶺」二〇〇九年九月号「俳句を考える」の欄に、「虚子俳話」と題する矢野孝子さんの一文が載りました。矢野さんは「虚子俳話」を友人から見せてもらったとき、手元に置きたいという思いから古本屋を探し回ったが見つからず、借りて写すことにしました。友人から一ヶ月ほどお借りして真夏の早朝、毎日三十分ほどノートに写しとった、という文を読んでいたく感動しました。
 古書街で探す方法、古本屋に頼んでおく方法など思い巡らしましたが、ネットで探す方法を思いつきました。グーグルに単刀直入に「虚子俳話」と入れて検索すると古書店に二冊の売り物がありました。値段も安くすぐ手続きをして数日後に手元に届きました。書き込みもなく保存状態は良好で満足でした。矢野さんのように根気よく写しとったほうがより血となり肉となったのかもしれませんがともあれ偶然入手できたのは幸いでした。その「虚子俳話」の中から「平明な句」という一文を掲載します。(昭一) 

      平明な句            高濱虚子

 俳句はなるべく調子の整うたのがよい。難解な句、晦渋な句は頭に這入りにくい。そればかりか明快な句、流暢な句は音調から来る快感が詩情を助ける。
 平明な句は平凡なやうに感ぜられることが多い。静かにその句を玩味すればその平明な叙写のうちに含蓄された余情が汲取れるのであるが、慌だしく見るとそれが分からない。芭蕉をはじめ古来の俳人が踏襲し来った俳句の調子、なだらかな五七五の調子は尊重すべきである。
 五七五という調子、「や」「かな」といふ切字、それは原則である。が、さう厳守するわけにも行かない。雑多な変化がある.併しその変化が甚だしくなれば又元に戻る。自ら俳句といふものの調子は極ってをる。
 難渋な言葉でなければ表わす事の出来ぬものであれば、それは俳句には適さない思想であるから強いて俳句にする必要は無い。その思想が是非陳べなければならぬものであれば、適当した形の文芸を選ぶべきである。俳句には適さないものなれば強ひて俳句にする必要はない。
 思想は貴とまねばならぬ。それはいろんな形となって現はれるであろう。唯、俳句として現はれるものは俳句に適当した思想に限られてをる。



22.9.15 (2219)
 「伊吹嶺」9月号に、樹炎さんが「俳句のスランプ」と題して 文章を書いておられます。 この「落書」の9月4日にこの話題に触れましたら、  <スランプ>について もっと皆さんの意見をお聞きしたい・・・・と言われる方がありました。 早速 坪野さんが ご意見を下さいました。 (孝子)
  
 私のスランプの対処法は、俳句を詠む気分になるために、呼び水として尊敬している人の俳句(句集)をまず読みます。名句に浸っているうちに心が高揚してきて、詠みたい気持ちが湧き上がってきたりするからです。 また、一句をひねっている時間は、浮世の憂さを忘れておられるという この上なく幸せの時間でもあります。 一句になるかならないかに関らず、ああでもない、こうでもないと考えている時間が幸せなのです。 一句が生まれることはその幸せの時間の 副産物なのだと考えているのです。 スランプとは一句がなかなか生まれないことだとすれば、試案する時間の長くなる、つまり幸せな時間が長くなることでもあります。スランプは誰にも経験のあること、その対処法があれば 俳人にとってどんなに有難い事でしょうか。 そこで言い出しっぺとして、スランプ対処法について 一言書いて見ました。スランプ対処法について、続けてのコメントを期待しております。(坪野洋子)


 15.16日は、いぶきネット句会の チャットによる合評会です。 幹事さんからお知らせが配信されています。

        会員の皆様    合評会のお知らせ

  夕焼けの空へ飛び立つ群雀・・・

昨日まで見なかった土手の芒が穂をだして、風にそよいでいます。聴こえてくる虫の声も少し変り始め、空も高くなりました。九月は「仲秋」にあたり一年で最も澄んだ美しい名月が見られます。「月見月」ともいいます。十五夜には観月会が多いですね。

  「野の花を地蔵に供へ白露かな」   三田 登美

  「うねりゐて月の穂波のかぎりなし」 新田 祐久

さて、合評会はいつものように、15日(水)・16日(木)の両日
    午後9時から行います。  投句 一覧および 選句一覧を用意の上
    伊吹嶺フォーラムのチャットルームへお集まりください。(樹炎)


22.9.14 夜(2218)
 速報で~~す。 
今日、俳人協会の俳句大会でした。 早速 関東支部の一灯さんから メールが届きました。 「伊吹嶺」からは、関東や、名古屋から多くの仲間が参加されました。  特選 入選の皆様、おめでとうございました。(孝子)

都合ナルミさん、俳人協会大会賞受賞!!

        ・母と子の同じ命日原爆忌  都合ナルミ

 一万四千数百句の応募を勝ち抜いて、都合さんの作品が 大会賞六句に選ばれました大串章
氏、神蔵器氏の特選など 堂々たる大会賞でした

鈴木みや子さん、武藤光晴さんも入選!

 

 また当日句466句に栗生晴夫さんが高橋悦男氏の特選
。  都合ナルミさん、佐藤とみおさん、一灯が入選。「伊吹嶺」ご指導の栗田主宰にご恩の一端をお返し出来た大会でした

入選   一振りの太刀置くむしろ夏祓 鈴木みや子
    大仏の手を離れざり花の屑  武藤光晴

当日句
特選  
百塔のプラハの街や秋気澄む  栗生晴夫

入選
大夕立阿蘇外輪を走りけり   都合ナルミ
新豆腐母の齢の倍生きて    佐藤とみお
月満ちて蒼きロダンの地獄門  中野一灯  
 

  目出度く 銀座ライオンで祝いの乾杯! 風月堂でお茶して散会(一灯)


22.9.14 (2217)

 静岡支部の 磯田なつえさんから お便りをいただきました。
「一番茶」五百号! お祝い申し上げます。(孝子)


 久々に お便りしなければと思いながら、皆さまの活発な活動に圧倒されてうろうろしているうちに日が経ってしまいました。  9月6日の綾子忌には大変多数の皆さまが、句碑に集まり記念句会を行われましたとか・・・

 当 静岡支部では、句会報「一番茶」の500号記念吟行句会が 9月5日、御前崎灯台、浜岡砂丘方面で行われました。  残暑厳しいなか、発足当時からの「かたつむり句会」からも4名が参加、当地に種をまかれた 富谷春雷先生の思い出話などで盛り上がりました。
 また 綾子忌を翌日に、綾子忌にちなんだ句も 吟行句に目だちました。総勢43名参加。
  
   五百号寿ぐ早稲田黄金色     なつえ
   訪ね来る風車の町や綾子の忌   愛乃
   綾子忌を明日に熱砂の起伏踏む  悦江
 
 いずれ詳しくは「伊吹嶺」へ吟行句会記が送られる予定です。
                                    (なつえ)




22.9.13 (2216)
 先日、馬場駿吉さんの講演を聴く機会がありました。馬場さんは、俳人でありボストン美術館の館長でもあります。 演題は「松尾芭蕉と名古屋」で、蕉風発祥の地 <名古屋>に関わる内容でした。特に1684年(貞享元年)に巻かれた歌仙「冬の日」の一句一句と 名古屋のその時代背景などの講義は 印象的でした。
 その後、予定時間を延長して、「冬の日」のアニメーションのDVDを 見せていただきました。 
NHKの人形劇「三国志」の監督の川本喜八郎さんが、「冬の日」の句それぞれを、国内外の作家に分担してもらいアニメーション化された作品です。それぞれの作家の飛躍した表現がユニークで、俳人のみならず 皆さんが楽しめそうです。 連歌の飛躍して行く展開と重なって、興味深い作品でした。
(因みに、川本さんが亡くなられたニュースは、記憶に新しいところですね。)
 芭蕉の支援者であった愛知の財界人(富裕な俳人)との交流は、俳句を学ぶ愛知県人として詳しく知っておくべきであったと、勉強不足を反省し、良い機会をいただいたことに感謝の出来た1日でした。(孝子)
 以下「冬の日」より

    狂句・ 木枯の身は竹斎に似たるかな     芭蕉

         誰そやとばしるかさの山茶花    野水 



22.9.10(2215)
 去年の「綾子の忌」が過ぎた頃は・・・・と、今頃は「綾子の忌」を基準に考えることがあります。 それだけ、私の生活の中に 綾子先生の思い出が定着しているからかもしれません。 多くの「伊吹嶺」の仲間も 同じ思いを持っておられるのではないでしょうか?  去年の今頃は、庭の韮の花に しじみ蝶が沢山来ていました。 露草ももっと色が濃く感じました。  2 3年前は、今年より涼しかったのでしょうか、 箪笥の中を整理して 端裂の中に木綿縞を見つけた事も 思い出しました。 昨日は、探し物をしていて、姑の箪笥の小抽斗から、蚊帳の吊り手を見つけました。 色あせた房付きのものが一つだけ残っていました。 しばらく手に乗せて眺めていましたが ・・・・・・・姑は 、吊り手に限らず 何でも 仕舞ってありますので、宝箱のような箪笥ですが、いつかはその殆どを処分しなければなりません。 急に現実に引き戻されています。  (孝子)
             
            ・蚊帳干して古びにけりと思ふなり

            ・環鳴らし鳴らしたためり別れ蚊帳

            ・別れ蚊帳灼けたる石に広げ干す

            ・蚊帳しまふ暗所に深く頭を入れて

            ・別れ蚊帳干す頃しじみ蝶多し

            ・飛び石に広げて干しし別れ蚊帳
                                    以上6句 細見綾子     


22.9.08(2214)
 嬉しいお知らせです。  今年の俳人協会大賞は、我等が「伊吹嶺」の仲間の 都合(とごう)ナルミさんです。ナルミさ~~ん おめでとうございます。  受賞式は、 9月14日 有楽町朝日ホールに於いて 行われます。都合の付く方は 是非出席して、多くの皆さんで お祝いの拍手をしましょう。

いぶきネット句会の幹事さんから、お便りをいただきました。(孝子)

  水鳥も草陰に寄る暑さかな・・・です。
九月に入りましたが、連日の熱帯夜で暑さも記録破りですね。
それでも朝、梢で鵙の声を聞きました。庭に赤とんぼが来ています。
遅くまで法師蝉が、晩夏を急ぎ鳴いています。夕立が来て 季節の移ろいを見せてくれます。
皆さんの辺りは如何でしょうか。(樹炎)

   「茶柱の立ちし朝餉や鵙高音」  福永 ヨシコ          

   「赤とんぼ空に流れのあるごとし」  高野 典



22.9.07 (2213)
 「綾子忌」吟行会が 犬山の綾子先生の句碑の建っている 名鉄犬山ホテルで開催されした。参加者は
102名と盛会でした。 速報として・・・・主宰の特選句を、お知らせします。

     ・綾子の忌紬の似合ふ師なりけり   福田邦子

 写真の左上は、綾子句碑の前の光景です。 吾亦紅・鶏頭・竜胆など 秋の草花が活けてある籠や、綾子先生の故郷の丹波の黒豆 ・葉鶏頭 ・むかご ・木の実が 供えてありました。
写真左下は、主宰と 主宰の特選を頂かれました福田さんです。 福田さんおめでとうございました。(孝子)


 綾子忌吟行、盛会でした。孝子さんの落書に引き続き、写真を掲載しました。今日の特選の福田さんの句は、昨日私が願望で書いた綾子忌単独の季語で俳句を作られています。こういう句がますます増えてくるのを期待したいものです。吟行が終わったあと、私は高山へ出張でした。その列車の中で「俳句研究 秋の号」を読んでいますと、既に昨年、栗田主宰は「伊吹嶺」に「綾子の忌集ひて句碑に触れ合へり」を発表するとともに、次の句を「俳句研究 秋の号」(2009年)に発表しています。
    句碑にただ黙して屈む綾子の忌   やすし
 やはり栗田主宰は言葉だけでなく、実践においても綾子忌の単独での認知を目指していらっしゃるようです。私達もこれに続いて、綾子忌を詠んでいきたいものです。そういう意味で福田さんの特選は喜ばしい次第です。(隆生)


句碑の前には秋草いろいろ

句碑の前で句吟

参加者は100名以上の盛会

栗田主宰の選評

主宰特選の福田さん

最高得点の山下さん


22.9.06(2212)
 今日は綾子忌。私が最後に細見綾子先生にお会いしたのは平成5年の夏、刈谷の小堤西池の吟行の時。俳句を再開して2年目の時でした。亡くなられたのは平成9年ですから、その4年前になります。今でも先生が池のそばにかがんでいらっしゃったのが目に浮かびます。以来毎年綾子忌の時は必ず先生を偲んで1句を作ろうとしていますが、未だに納得のいく句が出来ません。
 「伊吹嶺」「風」関係の方も毎年多くの方が詠んでいらっしゃいますが、ほとんどが秋の季語との組合せで詠んでいます。つまりまだ綾子忌だけで単独の季語になり得ていないということです。最新の『角川俳句大歳時記』にも季語として認知されていますが、句としては他の季語との組合せです。「伊吹嶺」も含めて「風」を継承する俳人が多くの綾子忌を詠めば単独の季語として認知されるのではないでしょうか。
 栗田主宰も毎年のように綾子忌を詠まれています。
   みまかりし師と語りゐる良夜かな   平成9年
   くわりんの実机に一つ綾子の忌    平成10年
   紫苑咲き初むと妻言ふ綾子の忌    平成11年
   鶏頭の種採ることも綾子の忌      平成13年
   鶏頭に音なき雨や綾子の忌       平成14年
   綾子忌を三日過ぎたる坊泊り      平成16年
   鶏頭の影濃き日和綾子の忌      平成17年
   綾子亡し大沼の空雁わたる       平成18年
   秋の声聴けり綾子の句碑の前     平成19年
   秋日さす銅色の綾子句碑        平成20年
   綾子の忌集ひて句碑に触れ合へり  平成21年

 「伊吹嶺」の連衆の句をさがすとなるととても短時間では抜き出せません。しかし「伊吹嶺」、インターネットに出ている句を少し紹介します。
   棗の実雨に色づく綾子の忌      栗田せつ子
   綾子の忌明日は白露とのみ記す   鈴木みや子
   綾子師に摘む野葡萄のうすみどり  梅田 葵
   露草の群青色も綾子の忌       山下智子
   野の花を一本卓に綾子の忌      下里美恵子
   綾子の忌まだ遠けれど石蓴汁     中山純子
   綾子の忌壺に高きは吾亦紅      滝沢伊代治
   綾子の忌加賀の満月昇りきし     鈴木厚子

 と書き出せばきりがありません。明日は「伊吹嶺」として犬山ホテルにある綾子先生の句碑を中心に吟行が予定されています。ここで綾子先生を偲んだ心のこもった句を期待したいものです。なおトップページの綾子句碑は2年ほど前の9月6日に撮影したものです。最後に私の好きな綾子先生の句を紹介します。(隆生)
   吾亦紅ぽつんぽつんと気ままなる   細見綾子
22.9.05 (2211)
 明日は細見綾子先生の忌日です。 最近の句友との会話の中に 時々 「綾子先生の本を 読んでいる?」と話合うことがあります。 私も 書棚から数冊出して来て 手の届くところに置いて・・・・先生を偲んでいます。 今日は、「細見綾子秀句」(林徹著)を読んでいます。林先生が、綾子先生の句を一句一句鑑賞されています。 
 その中に、丁度今の気候と重なって 心に残った句があります。
     「思惟を許さぬほどの暑さもがなと思ふ
 考えごとを許さぬほどの 暑さが欲しいものだと思う、と解釈するのだそうですが・・・・  今も 暑いのだが もっと暑くあれ・・・と言われていて、  細見先生の<心の強さ> を垣間見たようです。 細見先生が生きておられたら 今の猛暑を何と詠まれるでしょうか?
 今日は この句に出会い「頑張るわ!」という気持になっています。


 この猛暑の中、頑張っておられる方もありました。 いぶきネット句会を支えていただいています内田さんから、メールをいただきました。(孝子)

 先日 蒲郡ボランティアガイドで、名古屋の東海中学の生徒の夏休み野外学習(フィールドワーク)竹島吟行会のお手伝いを させていただきました。
 一年生ですので、まだまだ子どもらしさが残っていて、皆初々しく眩しく見えました。俳句は担当の先生の指導のもと、どれも若々しい新鮮な感覚で仕上がっていました。
 
    竹島の小石を弾く夏の波
    赤とんぼ磯の香りをまとひけり
    竹島の岩をいろどる青葉かな
 
 暑さにかまけて、俳句作りを怠っていた自分が恥ずかしい一方で、未来の子規や虚子の出現を夢見ることのできたさわやかな一日でした。(内田陽子)



22.9.04 (2211)
 2日に「伊吹嶺」9月号が届きました。 いぶきネットでご縁の出来た皆さんの俳句や文章は、特に身近に感じる事が出来て 楽しみです。 

 樹炎さんの「俳句のスランプ」は、参考にさせていただきたいです。 他の方々の<スランプ脱出法>も お聞きしたいですね。  今年 いぶきネットに加わっていただきました棚橋さんの「美しい日本語の魅力」も 楽しく読ませていただきました。 まだ1度もお会いした事のない棚橋さんの人柄に 少しですが触れる事が出来たような気がします。   

 「二十世紀の百人一首」「二十世紀の百人一句」は、13回(13ヶ月)目に入りました。 何度も読み返していますと、作品のみならず、歌人 俳人それぞれの人となりも知る事が出来ますね。 
    
     ・刈る程に山風のたつ晩稲かな  
     ・たましひのたとへば秋の蛍かな
     ・ひぐらしの鳴く音にはづす轡かな  
                     上3句 飯田蛇笏        
                                      
 8月に「伊吹嶺」に入会いただきました Tさんから お尋ねがありましたが、個人メールは エラーが出て 返信出来ませんので、 このページで、答えさせていただきます。
 「伊吹嶺」の会員になっていただきましたので、綴じ込みの葉書で、「伊吹嶺作品」も「山彦集」も 投句していただけます。 <○○末日締切>の文字を確認して 投句してください。(孝子)

右上の写真は、10日ほど前に訪れました 長野県栂池の湿原の綿菅です。 一面 絮 となって吹かれている光景は見事でした。

22.9.03 (2210)
 民主党の党首選は、どちらが選ばれても 我々の夢を託す事が出来ないと思うのは、私だけでしょうか? 猛暑に閉口している今 何かに夢を託したいですね。  私は、サッカーの日本代表チームの監督のアルベルト・ザッケローニ監督に 期待しています。  俳句も感動と夢を織り込んだような作品が詠めたら良いのですが・・・・・
 
 今年の オフ句会の案内を 部長さんが アップしてくださいました。 インターネット部の皆さんで 相談や下見をして決まりました。 もう 数名申し込みがあったようで、嬉しいですねぇ~~。 
 今までも 1年に一度オフ句会(パソコンをオフにして)を行って来ました。  「いぶきネット」の会員さんだけではなく、HP俳句会に参加いただいている方の参加もありました。 <俳句を学ぶ> という 同じ目的に向かっている者同士ですので、すぐに打ち解けることが出来、良いご縁が続いています。 又 今年も 有意義な吟行会になる事を 願っています。 (孝子)

          ・声小さき御願(うがん)の祝女(のろ)や夏落葉

          ・福木の実ひんぷん高き中村家
                          以上2句 栗田やすし   「伊吹嶺」9月号より

22.9.01夜(2209)
 9月に入っても猛暑記録を更新していますね。いつになったら過ごしやすくなるか、このままだと夏から一気に冬になりそうです。しかし10月末になれば、さわやかな秋になっていることを信じて、今年度の伊吹嶺インターネット部によるオフ句会吟行会を計画しました。参加できる方は、いぶきネット句会会員、HP句会投句者、これまでインターネット部を支援していただいてきたネット仲間など門戸を広げています。吟行先は京都を予定しております。参加希望の皆さんは【こちら】をクリックすれば、参加申込み要領を案内しています。今年度は宿舎の関係で宿泊参加は20名まで、日帰り参加者数は制限ありません。なるべく早い参加申込みをお待ちしております。
 今日から9月に入りましたが、9月6日は細見綾子忌です。7日には名鉄犬山ホテルの綾子句碑を周辺に吟行会が予定されています。参加を募集したところ、100名の参加希望があったそうです。これからこれを恒例行事にしたいものです。(隆生)



22.9.01 (2208)

 昨日の「源氏物語」の続きです。 <夕顔>の巻に 出てくる夕顔は、<ヨルガオ>ではありませんでした。 私の思い込みでしたので 訂正します(反省!)。 
 以下 旅遊さんから メールをいただきました。(孝子)

孝子様
 夜顔が日本に渡来したのは、明治初年のことと言われています。この花の原産地は熱帯アフリカです。 源氏物語の夕顔は、間違いなく夕顔です。 これは、すでに平安時代に日本に渡来したと言われています。 夕顔には二種類ありますが、実が丸くなるものと、糸瓜のように長くなるものです。 このうち、干瓢用に栽培されるのは丸い方で、長い実のなるものは食用にされたとのことです。 花の色は白ですが、葉は違っていて別種であるとわかります。 農家用の種子を販売する店で売っている夕顔でしたら、 間違いなく夕顔でしょうが、町中の園芸店の夕顔は、ほとんとが夜顔と思います。(旅遊)
                                         


22.8.31 (2207)
 庭の鉢植えの夜顔が、蕾のまま萎れてしまいます。 肥料を足しても ダメでした。  旅遊さんにお聞きしましたら、水不足との事。
     ・・・肥料を与えるのはまだ苗の小さいうちで、大きくなってからは肥料は与える必要はまったく
    ありません。かえって害になるくらいです。この暑いのに肥料を与えるのは、消化不良のこどもに、
    ご馳走を山積みにするようなものです。・・・・・(旅遊)
 早速、植木鉢に土を足して、朝夕水遣りをしましたら、次の日から 咲き始めました。

 「源氏物語」の光源氏が 六条御息所へ通う途中に、夕闇の垣根の白い花に目を止めるのは、「夕顔」の巻ですが、あの花は、正確には〈ヨルガオ〉のようです。  源氏が 従者に花の名を尋ねると <夕顔と言って、まるで女性の名前のようですが、こんな鄙びた家によく咲いています> と答えています。 やはり「ゆうがお」の方が響きが良いですね。 我家の夜顔も、雑然とした景色が消える夜の闇に浮かぶと美しく思えます。(孝子)

          ・夕顔や裏口のぞく僧一人         
          ・夕顔に車寄せたる垣根かな
          ・夕顔は画にかいてさへあはれなり
          ・妻も子も来て夕顔に涼みけり
          ・夕顔にまぶれて白し三日の月
                                            以上5句正岡子規
                         

22.8.28 夜 (2206)
 
今日のテレビの「俳句王国」で、旅遊さんが、特選をいただかれました。 旅遊さ~~ん おめでとう御座いました。以下、旅遊さんに 特選の感想を お聞きしました。(孝子)
 
 本日のNHK俳句王国で、私の句「悪役の出にわく拍手夏芝居」が、辻桃子さんの特選に入りました。 悪役の出に拍手がわくとは芝居らしくて良いというのが、辻さんの選評でした。  この句はもうずっと以前に名古屋の御園座で見た歌舞伎「四谷怪談」のことを詠んだものです。 歌舞伎を見るのは、 いつも三階の天井桟敷でしたが、こには芝居好きの人が多く、 役者が舞台に登場すると 大きな掛け声をかけたり、拍手したりしていました。役者の名前はもう忘れてしまいましたが、拍手は田宮伊右衛門の登場の場面です。 放送後に、 番組で使った句の色紙が送られて来ます。 色紙はこれで17枚目となります。 何枚たまってもうれしいものです。 特選はそのうち5回です。(旅遊)
  

22.8.28 (2205)
 8月のいぶきネット句会の会報を配信していただきました。 会報には、皆さんの俳句と、お2人のエッセイ「よもやま通信」も載っています。 各地の情報がいただけて、毎月楽しみにしています。   これで いぶきネットの8月の作業は、すべて終りました。 皆様 ご協力を有難うございました。  又 9月1日から、HP俳句会や、いぶきネット句会の投句が始まります。 いろいろな情報をいただいたり、素敵な出会いがあるかもしれません。 楽しみにしています。
 いぶきネット句会の幹事さんから、以下の お知らせが配信されました。

  いぶきネット句会の皆様       投句・選句・締切のお知らせ

 
 処暑ですが暑さは衰えませんね。それでも夜明けが随分遅くなりました。
日の出前、散策の足をのばして自然歩道の登山口まで歩きました。 萩の花が色付き、珍しい黄釣舟草・水引草・野菊などが露を含んでいます。爽やかな風、小さな滝に癒されて今朝の秋を楽しみました。皆さんの辺りは如何ですか。ご体調にご留意ください。


  「萩咲くやかしこの山も歌枕」  石橋 秀野

  「瀧風に揺れ止まざりし釣舟草」   若月 瑞峰
  
  さて、投句期間と締切 9月1日(水曜日)から5日(日曜日)午後9時締切
     選句期間と締切 9月6日(月曜日)から10日〈金曜日)午後9時締切(樹炎)


 「伊吹嶺」の行事(全国俳句大会や、新年大会)も 係の皆さんが着々と準備を進めておられます。
 9月に入りますと、犬山の綾子先生の句碑を吟行します。 参加者は100名ほどとお聞きしています。
 多くの仲間にお会い出来るのは、嬉しいですね。 (孝子)

           ・旅カバン軽し花野にひとり来し
                    
           ・師を恋ふや花野浄土の明るさに 
                            以上2句 栗田やすし句集「霜華」より 平成9年作 
         

22.8.27 (2204)
    
      ・拭き込みし廓の床に花すすき   栗田やすし  (句集「遠方」より 平成7年 金沢 東廓 にて)

      ・北京秋天樹下散髪の椅子一つ  栗田やすし  (句集「霜華」より 平成8年作)

 早く涼しい秋にならないでしょうか。 旅遊さんは、「もう少しの辛抱」と言われますが・・・・
添削コーナーに、8月いぶきネット句会の添削例をアップしました。 皆様のお役に立つと嬉しいですが・・・・トップページ左上の「添削コーナー」から、ご覧下さい。
 以下、旅遊さんから 8月23日にいただきました、お庭の話題です。(孝子)
 
 毎日うだるような暑さが続いています。 暑い暑いと言うのにも 飽きてしまったよう 今日この頃です。ところで、今日の夕方、いつもの水遣りのために庭へ出たのですが、今年初めての赤蜻蛉をみました。 秋の真っ赤な赤蜻蛉ではなく、まだ胴体の色は オレンジ色とでも言ったらよいような感じですが、それは毎年のことで、まずこのような色の赤蜻蛉が 夏の終わりに姿を見せ、秋の深まりとともに、唐辛子のように真っ赤な赤蜻蛉が飛んで来るようになります。残暑とは言えないほどの暑さですが、秋はゆっくりと近づいていることを 実感した今日の夕方でした。 もう少しの辛抱です。(旅遊)


22.8.25(2203)
 
私しばらく夏風邪のため、最低限の仕事しかしていませんでした。大分遅くなりましたが、8月17日に行われた中日俳句教室の講義録を頂きましたので、【こちら】に掲載しました。またはトップページの「中日俳句教室講義録」をクリックして下さい。今月のテーマは栗田主宰が何度もおっしゃっている「俳句の推敲十箇条」の復習です。この十箇条が俳句を作る上での技法の基本であると思いました。
 夏風邪の方は、なんとか身体に力が戻りつつあるようです。(隆生)



22.8.23 夜 (2202)
 
いぶきネットの幹事さんは 沢山の趣味をお持ちですが、 天文もその1つです。   会員の皆さんに、<月>のお知らせが配信されました。 (孝子)

   いぶきネット会員の皆様   お月見のお誘い

 満月に近い美しい月が昇っています。暑気払いに如何ですか。

8月 25日 : 満月(まんげつ)(夕方に月がのぼり、明け方にしずみます)

今年いちばん小さな満月です。

 8月 27日 : ま夜中の空で、月が「木星」にならびます。(樹炎) 


22.8.23(2201)
 茨城の慢房さんから残暑見舞いの写真をいただきました。   慢房さんは、「伊吹嶺」誌で 「季語のある風景」を担当されています。  いぶきネットでは、HP俳句会の作業を一手に引き受けていただいています。

★慢房さんからいただきました写真は、地元の小さな花火大会の名物の 水中花火です。
漁船が走りながら海中に花火を投げ込んで行くそうです。

   ・大花火しだれて海にとどきけり     栗田やすし
                     
句集「遠方」より  昭和59年作 熱海にて


 
愛知県(国際ロータリー第2760地区)のロータリアンの皆様へ、このページをお借りしてのお願いです。

 「伊吹嶺」会員のTさんの発案を、多くの方々が賛同され、愛知県のロータリークラブの会員さんと、そのご家族の方に参加いただく 俳句大会が開催される事になりました。 平成22年11月28日 愛知県産業労働センター「ウインクあいち」13F です。 当日は、 ・伊藤敬子先生の「俳句を楽しく」   ・馬場俊吉先生の「松尾芭蕉と名古屋」 の特別講演と 俳句大会が 催されます。 現在 出席される方を 受付中です。  詳細は、 最寄のロータリー事務局に お問い合わせください。  俳句をより深く理解していただける方が増えると良いですね。(孝子)


22.8.21(2200)
 又、今日も暑くなりそうですが、雲や風や 庭の景色の中に(ほんの少)秋が近づいて来ている様に 思えて来ました。  37度の猛暑が続いた頃は、冬は本当に来るのかと思えるほででしたが・・・・ 去年旅遊さんに夜顔の種をいただきましたが、昨夜 やっと一花咲きました。  
 旅遊さんから、お庭の話題をいただきました。

 連日猛暑つづきで体調がおかしくなってしまいそうです。 ところが、 庭では秋の花がこの暑さにもかかわらず咲き始めました。 一つは「たますだれ」です。 もう一つは「黄花コスモス」です。 この二つともに、秋の花として知られています。 このような暑さにも負けないで咲くのは、何かかわいそうな感じがするのですが、植物は日照時間の長短に反応するのだろうと思います。夏至の頃に比べると、日の出の時間は遅くなり、 日没時間はかなり早くなりました。 日照時間だけは、暑さには関係なく秋になっているわけです。植物の体内時計は、それで花の咲く時期を決めているのでしょう。(旅遊)

 右の写真は、関東支部の一灯さんから送っていただきました、残暑お見舞いメールの、八方尾根の景色です。1週間ほど前に 小学1年生のお孫さんと 唐沢岳へ登られました。 

 8月13日の写真は、伊吹山の山頂に祀られている ヤマトタケルの像です。 「伊吹嶺」の私たちには 縁の深い山です。 風雪に晒されておられるのに、とても優しい表情ですね。(孝子)

        
 ・山霧の頬に冷たしお花畑         
        ・タケル像まで霧ごめの登山道
        ・しばらくはお花畑に身を沈む      

                以上3句 栗田やすし句集「霜華」より 平成10年作


22.8.21(2199)
 俳人の森澄雄さんが、8月18日 91歳で亡くなられました。  一番印象に残っている森さんの言葉は 「・・・俳人として俳句を詠んだことはない。・・・教師として教壇に立ったことはない。 何より人間なんだ。・・・・・」です。
 妻のアキ子さんは、22年前の8月17日に急逝されたそうです。 命日が1日しか違いませんね。これが偶然ではなく、お二人の愛情の深さと思えるのは、奥様を詠まれた 森さんの多くの俳句を 読んでいるからかもしれません。  我が家の本棚に、森さんの句集は「曼荼羅華」が1冊しかありませんが、この句集を読んで、森さんを偲んでいます。 この句集は、奥様の13回忌(平成12年)に、仏前に供えられたとか。  因みに<曼荼羅華>は、天上に咲く花のこと。   以下 句集の<あとがき>より

    ・・・・・ぼくの薬を1日ずつ分けてくれていた薬包紙に、

            はなはみないのちのかてとなりにけり   アキ子
   
     の句が書き残されていたのを、死後発見した。毎年、京都や吉野など方々の桜を
     見に連れて行ったが、「いのちのかて」はおのれのことか、僕を思い遣っての句か。
       僕もまた初盆に、

            なれゆゑにこの世よかりし盆の花     澄雄

     と詠んで手向け、御殿場の妻の傍らに、ともに彫って墓碑銘とした。・・・・・

 今、沢木先生 細見先生の人生と重ねて  両方のご夫婦を偲んでいます。 もうすぐ 細見先生の命日でもあります。(孝子)


22.8.20(2198)
 今日、8月の愛知同人句会は、 43人の出席でした。 主宰の直接の指導をいただくことの出来る、月に1度の貴重な時間です。 今日は、主宰へ質問をする機会をいただきましたので、日頃の疑問に思っていることを お聞きする事が出来、一歩 前に進めるような気がします。  句会終了後、インターネット部の皆さんと、秋のオフ句会の事等の、意見交換をしました。
 旅遊さんから、<高価な朝顔>の話題をいただきました。 なんと 苗1本が 2,500円とか。 旅遊さ~ん。 種が採れたら 下さいね。(孝子)

 中国雲南省の朝顔の苗を 知人にもらったのですが、その花がやっと咲き始めました。 日本の朝顔に比べて花はやや小ぶりですが 、花弁は純白で、 花弁にはわずかに刷毛ではいたような紫色が入り、このような朝顔はこれまでに見たこともないものです。 四本植えたのですが、一本は夜盗虫に切られて、 三本が育っています。 蕾がかなり付いていますので、 これから沢山の花を咲かせるものと期待しています。 そこで、インターネットで育て方を見ようと調べたところ、 この朝顔の苗の値段に驚きました。  なんと、一本二千五百円もするのです。夜盗虫に二千五百円の苗を駄目にされてしまったのかと、 今更ながら腹をたてています。 来年になれば、値段はぐんと安くなると思いますが、 この朝顔は種子を採っておかねばと思っています。(旅遊)


          ・朝顔やまだ日のささぬ水の色     北村仁子


22.8.17 (2197)
 お盆休みはいかがでしたか? いぶきネットの仲間の中には、ツーリングに趣味をお持ちの方もおられます。茨城のМさんと、京都のTさんです。 Мさんから、写真と共に、メールをいただきました。  七月の連休のあの暑い日に、栃木の真岡鉄道の蒸気機関車と併走をされたようです。 そして盆休みも又出掛けられたとか・・・・
 私は、お話を聞くだけで 暑さで、めまいがしそうです。(孝子)

 茨城の牛久市というところにある、無駄にでかい大仏です。 盆休みの前半に行って来ました。県内なのに、実物を見たのは初めてでした。
 大仏を見た足で千葉に向かい、そのまま一泊で房総半島を一周してきました。ちょうど台風が来ていたので、終始強風に吹かれながらのツーリングでした。 雨に備えて屋根のあるところを見つけてキャンプしたのですが、幸い降られませんでした。キャンプのディナーは、サンマの蒲焼缶と魚肉ソーセージが私の定番です。ヘッドランプの灯りだけですが、狭いながらも楽しい我が家です。

   京都のTさんは、ツーリングをしながら、周りの自然を俳句に詠んでみたいと・・・・いぶきネット句会に
  入会してくださいました。 これからも皆さんと各地の情報を交換出来るのではないでしょうか?(孝子)
 

22.8.16 (2196)
 広島忌に続き 敗戦忌の俳句を 国枝部長さんが、載せて下さいました。私は密かに<忌日の隆生さん>と 呼んでいます。 ご自身の忌日の句も沢山詠んでおられますので、 この話題を 「落書」に載せていただけるのを 待っていました。 添えられている文章も、しみじみとして・・・・・良いですね。有難うございました。
 以下は、旅遊さんからいただきました<美術館の話題>です。 名古屋市博物館は、1時間程で行く事が出来ますので、 涼しい日(?)に 出かけたいと思います。(孝子)


 名古屋市博物館では、現在「ポンペイ展」が開催されています。2000年前に火山の噴火で一つの都市が消えて無くなってしまったのですが、その遺跡からの出土品が数多く展示されています。 2000年前と言えば、 日本は弥生時代で、まだ卑弥呼もいなかった時代で、 ほぼ原始時代そのままであったはずですが、それなのにポンペイの出土品はその時代の生活の質の高さを示すものが数多くあります。 一番驚いたのは、 給湯装置の付いた大理石の風呂桶を備えた浴室です。 ほんとうにびっくりしました。 また、精巧な仕上げの銀の食器も驚きでした。 その他には、剣闘士のマスクや鎧の一部も展示されており、 これはイタリアでも見たことのなかったものです。数多くのフレスコ画は言うまでもないことです。 なお、この展覧会は8月29日までです。(旅遊)
 右の写真は、 旅遊さんの話題とは関係ありませんが、良い表情で、涼しく感じられませんか?  何方の像かご存知ですか?  答えは後日! 


22.8.15夜(2196)
 今夜、今月のいぶきネット句会の合評会が行われました。メンバー20名ほどチャットルームに入室し、活発な意見が交わされました。会員の皆さんの発言が多く、喜ばしい限りでした。
 ところで今日は終戦記念日。毎年、俳人は多くの終戦日の句を作っています。栗田主宰の句集『海光』では3句ほどありますが、栗田主宰は常に「敗戦忌」です。主宰の心の中には終戦はなく、敗戦しかないのでしょう。それも父につながる記憶が敗戦忌なのでしょう。
   父の碑に真水供ふる敗戦日  栗田やすし
   亡き父の母への便り敗戦忌     〃
   靖国の靖はわが名敗戦忌      〃


 他に多くの俳人が詠んでいます。
   土熱く焼けゐし記憶終戦日      沢木欣一
   生きのこり黒き句集や終戦日       〃
   木々のこゑ石ころのこゑ終戦日   鷹羽狩行
   濡縁のとことん乾く敗戦日       宇多喜代子
   川を見て老人立てり終戦日      林 徹
   敗戦忌熱き茶を呑む暑き日よ     夏目悦江
   花氷のなかに人の手終戦日      田川飛旅子
   敗戦日少年に川いまも流れ      矢島渚男

などと多くありますが、私が一番忘れ難い句は次の句です。
   終戦日妻子入れむと風呂洗ふ     秋元不死男

 この句はある程度不死男の獄中生活を送った背景を知る必要があります。不死男は『自選自解秋元不死男句集』で「しかし、この句を評した、二、三の人は、この句の裏に戦時中獄につながれた惨めな私と、そのために苦労を重ねた妻のことを思うて、ねんごろな鑑賞をしてくれた。」と書いているが、冒頭に「しかし」とあるように風呂を洗うことは不死男にとって日常の運動だと言っている。しかし私の解釈も、獄中にいた頃の苦しい時代と対比して、今は妻子のために風呂を洗うことが出来ると、平和をかみしめている句であると思った。この句は自分自身が苦労したことは前面に出さないで、不死男の恥ずかしがり屋でひょうひょうとした性格がよく表れていると思う句である。(隆生)


22.8.15 (2195)

   ・ブラウスのなかまで明るき初夏の陽にけぶれるごときわが乳房あり    
                               河野裕子歌集「森のやうに獣のやうに」(昭和47年)より

   ・あと三十年残つているだらうか梨いろの月のひかりを口あけて吸ふ
                               河野裕子歌集「体力」平成9年より
   
  8月14日の朝刊に、歌人の河野裕子さんが亡くなられた記事が載っていました。 乳癌のため 64歳で死去されました。 今日は、本棚から小高賢著「現代短歌の鑑賞101」を取り出して、河野さんの短歌の載っているページを読んでいます。 同じ年代として 共感することも多く、好きな歌人の1人です。  若い時から才能を認められていて、<短歌のメインストリートを歩いている人>と評されていたのが、印象に残っています。 
 今日は 終戦記念日です。 一人一人の命、それぞれの人生を 考える日でもあり、河野さんや私の人生も、河野さんの短歌に重ねて 考えてみようかと思います。(孝子)

     ・もういいかい、五、六度言ふ間(ま)に陽を負ひて最晩年が鵙のやうに来る  
                                河野裕子歌集「体力」平成9年より



22.8.13 (2194)
 
幹事さんが、お盆の話題と共に、いぶきネット句会のお知らせを配信して下さいました。 15・16日は、チャットによる合評会です。仲間の息遣いを感じられる時でもあり、毎月楽しみな2日間でもあります。
 
 俳句に興味をお持ちの皆さ~~ん  基本である 即物具象の俳句をを、いぶきネット句会で学びませんか? インターネットに不慣れでした私も、もう5年近く続いています。 皆様 温かい方ばかりで、歓迎してくださいます。         
 ご質問等がありましたら、上にあります角封筒がふわふわしている所をクリックしてみてください。(孝子)

 
 
      いぶきネット会員の皆様      合評会のお知らせ

  大雨を降らせた台風でした。  被害は御座いませんか。
今日は盂蘭盆ですね。ふと、子供の頃の母の言葉が思いだされます。「とんぼうに乗って仏様が帰ってござるとばい」・・迎火を仏壇の鬼灯ちょうちんに消えないように、移したものです。
 永井荷風の日記に「いい風が吹き、朝顔の鉢が置かれ 打ち水のしてある路地」はもう少なくなりましたが、古里は心が和む所ですね。

    「野分あと雲のやさしくなりにけり」 沢木 欣一

    「軒下を照らす火を焚き魂迎へ」 高井 ひろし

 さて、合評会はいつものように、15日(日)・16日(月)の両日
    午後9時から行います。  投句 一覧および 選句一覧を用意の上
    伊吹嶺フォーラムのチャットルームへお集まりください。

      
なお、8月句会の投句についてご意見・ご質問があれば、限られたチャット
       時間を有効に使うために、事前にMLに書き込んでお送りください。  (樹炎)



22.8.12  (2193)
 いぶきネット句会幹事さんから、<夜空>のお知らせが、いぶきネット句会の皆さんに配信されました。名古屋は雨ですが・・・・晴れると良いですね。(孝子)

  ペルセウス座流星群のお誘い
 
 夏の夜の風物詩、ペルセウス座流星群が 12日夜から13日未明、活動のピークを迎える。今年は10日が新月のため、月明かりの影響を受けず、晴天なら好条件で観察できそうだ。国立天文台(東京都三鷹市)は「4等星が見えるような郊外の夜空では、1時間に12~15個程度流れる」と予想する。・・・「毎日新聞」抜粋です。
 
  お天気が心配で迷いましたが、お盆に流星の天体ショーが眺められるのは 格別です。
皆さん頑張って見て下さい。(樹炎)


        ・星月夜生駒を越えて肩冷ゆる     沢木欣一
                               
22.8.12 (2192)
 1泊で、出掛けていました。  帰宅しますと、いぶきネット句会の選句一覧表が配信されていました。 皆さんの互選と共に、 主宰の選を 何度も読み返して、<伊吹嶺の俳句>を実感しています。 104句の投句の中から、主宰の特選に選ばれた方は、どなたでしょうか???(まだ、作者の名前は 知らされていません。)
  
 購読申し込みをいただきましたTさんからのメールも届いていました。 Tさんのメールには、<即物具象を会得したい。武士は武器を持ちたいもの。どこまで腕を上げられるか?>と、心強い言葉が添えられています。 
 
 旅遊さんからは「落書」の原稿が2通も 届いていました。 皆さんのご参加、協力によって、いぶきネットは 着実に進んでいっています。  これからも いろいろな形で、皆様 ご参加、ご協力を! (孝子)
 
 ヘブンリー・ブルーという、目の覚めるように美しい西洋朝顔があります。 実にきれいな朝顔ですが、時に発色が不十分で色落ちするという欠点がありました。 その改良種で、早咲きのアーリー・ヘブンリー・ブルーが最近出回るようになり、今年はその種子を蒔いて、ちょうど今が花盛りです。 改良種だけあって色落ちすることもなく、「天上の青」という名の通り、惚れ惚れする様に美しい青です。 早咲きというのに今頃が花盛りとは少し解せませんが、夏前の低温で生育が遅れたことが原因でしょう。 西洋朝顔は昼顔科の植物ですので、 朝に咲き出すのは日本朝顔と同じですが、昼過ぎになっても、花が凋まないという特徴があります。 これからしばらくの間は、アーリー・ヘブンリー・ブルーが楽しめます。(旅遊)

        ・朝がほや一輪深き淵の色     蕪村

        ・暁の紺朝顔や星一つ     高浜虚子

        ・月更けて夜会草(やかいそう)風にいたみけり   高田蝶衣 
 
22.8.08 (2191)
 いぶきネット句会を支えていただいています 坪野洋子さんから お便りをいただきました。 烏瓜の花を、初めて見た時は 誰でも感動するのではないでしょうか。 私が初めて見たのは、伊良湖の<椰子の実の詩碑>の辺りでした。 ずいぶん大きくて レース編みのテーブル掛けのようでした。(孝子)

 句友のYさんは、草花の生き字引と言われている人です。 彼女と吟行に行くようになってから、草花のことをいろいろ教えてもらっています。 その中の一つ、「烏瓜」は晩秋に真っ赤な実を結び、蔓が枯れても何時までも赤い実が残り人目を引く蔓性の植物です。 烏瓜の花は夏の夜に咲き明るくなるとしぼんでしまう一夜の花。 白くラッパ状の雌花とレースのドイリーのような雄花が夕闇に人目を避けたように咲きます。 秋、赤い実を見つけたらその場所を良く覚えておき、夏の夜は懐中電灯片手に烏瓜の花探しに出かけます。灯の中に照らし出されるレースのような白い花に出会うと、その繊細な花姿に少女の頃のように心が躍ります。 夏の夜の蛍狩りも大好きですが、烏瓜の花狩りも、この頃では夏の夜のひそかな楽しみの一つにになっています。 まだ、この感動を会心の一句に出来ていないのが不本意なのですが、、、、、。(洋子)



22.8.06夜 (2190)
 
今日は原爆忌。朝の平和記念式典はTVで妻と二人で見ました。毎年この番組を見て、1日が始まります。今年は国連事務総長、アメリカ駐日大使の式典参加がありましたが、核廃絶は毎年声を出さないと進まないでしょう。では私達俳人は何をすればよいかと自問自答すると、極めて非力なことを自覚させられます。せめてこれまでの俳人の作った句を読むことや自分で作って原爆に対する自分の心をこめることでしょうか。今日はたまたま私の句会があり、席題として原爆忌をみんなで詠みました。

    
浮袋赤肌重ねヒロシマ忌      沢木欣一
    ふち焦げし原爆の日の目玉焼   栗田やすし


などがありますが、「雉」の皆さんにやはり原爆忌の句が多いようですね。(隆生)

   
 子を抱いて川に泳ぐや原爆忌   林 徹
    蝉の穴深く沈みて広島忌      田島和生
    炎天の砂利に供花挿す広島忌   鈴木厚子
    母の杖熱き湯で拭く原爆忌     河野照子


22.8.06 (2189)
 
今日も異常気象の話題です。旅遊さんから、メールをいただきました。

 右の写真は、友人の写メールです。長野県の白馬の八方池から 昨日送ってくれました。 涼しい風も送られて来た気分です。  白馬も、花の咲くのが、遅れているようで、 春と夏の花でいっぱいだそうです。 ここにも、異常気象の影響があるのでしょうか?(孝子)

 今年の植物の生育状況をみてますと、この猛暑というよりは、その前の時期の低温に大きな影響を受けているようです。 というのは、朝顔の花付きが非常に悪く、向日葵の花付きも同様に悪いのです。 例年ですと、今頃は向日葵の種子を啄みに来る河原鶸の鳴き声が一日中に庭をにぎわしてくれるのですが、今年はまだその鳥が来ません。 向日葵の花はまだ本格的には咲いていないのです。 こんなことは、この十年ほどなかったことです。 朝顔・夜顔もほぼ満開状態のはずですが、これも小さな蕾がついているという段階です。 例年にない低温で生育が遅れ、次は
猛暑で順調に生育ができないという状況かもしれません。
(旅遊)


22.8.04 (2188)
 
我が家の庭の蝉の穴は、年毎に減って、今年は見つけることが出来ませんでした。 昨日友人の家を訪ねましたら、小さな木の幹の しかも根元に近いところに クマゼミが 群がるようにとまっていました。 友人の話によると、今年の庭は油蝉を殆ど見かけなくて、クマゼミばかりとか・・・・・ここにも異常気象の影響があるようです。   樹炎さんから、いぶきネット句会のお知らせをいただきました。 福岡では、 蜩? つくつく法師? もう秋は近づいているのでしょう???
 国枝部長さんのホームページの<7月21日>には、蝉の羽化の写真が載っています。 とても涼しそうです。トップページの LINK集 →隆生のHP から お入りください。(孝子)
 
        いぶきネット句会の皆様     投句締切のお知らせ
       
 「言うまいと思えど今日の暑さかな」・・・です。 

 入道雲が池に映って、時が止まってしまった様な午後 蝉は暫く静かです。異常気象のせいで、つくつく法師がもうすでに、蜩や油蝉と同時に鳴いています。何度も耳を疑いましたが、間違い有りません。皆さんの辺りは如何でしょうか。お体ご自愛ください。

        「轆轤蹴り大暑の軸を廻しをり」   沢木欣一

        「かま場見て桐の高きに油蝉」    細見綾子

               さて、  明後日5日午後9時投句の締切りです。
(樹炎) 

     


22.8.03(2188)
 例によって、この落書が1ヵ月超えると重くなるようですので、先月(7月)分については新しいページに移しました。これでアップするときに少しは軽くなると思います。7月分については上段の「<<10年後半保存分の落書へ」をクリックして下さい。(隆生)

22.8.02夜(2187)
 皆さん、「伊吹嶺」8月号が届いたと思います。今月号の表紙裏写真は光晴さんが撮影した「晩夏の鎌倉由比ヶ浜」です。本来なら立秋を控えて、夜の秋を感じる季節のはずですが、まだ今週も猛暑日が続きそうです。光晴さんの写真は夕暮れのようですね。このような時間帯はもう涼しく感じるはずです。せめて写真で涼しさを感じてください。(隆生)
     泡盛は鏡色なり夜の秋          沢木 欣一
     晩夏てふ言葉やるかたなかりけり   細見 綾子
     ふところを風吹き過ぎてゆく晩夏       〃


22.8.02 (2186)

 8月のいぶきネット句会と HP俳句会の投句が始まりました。 暑さに負けないで、頑張りましょう!
「伊吹嶺」8月号が届きました。 いぶきネット句会の新しい仲間の句が載りましたね。 暑さで外出の機会が少なくなっていますので、家で「伊吹嶺」誌をじっくり読んでいます。

 7月25日、隣町の市民ホールで松本幸四郎の狂言「勧進帳」を観ました。  歌舞伎座のような大きな会場とは違う趣があり、汗の弁慶を近くで見ることが出来、迫力に圧倒されました。  7月30日の中日新聞の1面に、幸四郎の弁慶の写真が大きく載っていました。 29日の茨城の公演で、全都道府県を巡る全国制覇をされたとか。一人の役者が1つの役で全国制覇をされたのは、初めてだそうです。  ここにも地道に努力をされている人がいました。 その時は、私も 何かを地道に続け、成し遂げたいと思いましたが、ホールの外へ出た途端に、 暑さに負けて、忘れてしまいました。 幸四郎さんは、句集も出しておられます。  ホームページの「役者幸四郎の俳遊俳談」では、 虚子や万太郎との交流も書かれています。 (孝子)

        ・国々を巡り終へたり夏芝居     九代 松本幸四郎
        
        ・幼きを助け二本の老桜       虚子  
              (幸四郎の初舞台を詠んだ句。二本の老桜は、父方、母方の祖父の事)
             
22.7.30 (2185)
 
旅遊さんから、お庭の話題をいただきました。 旅遊さんからいただいた夜顔の種は 殆どが芽を出し、今 元気に蔓を伸ばしています。 (孝子)

 猛暑が続いていますが、庭へ来る昆虫は元気なようです。 このところ毎日、円花蜂がやってきます。 円花蜂にもいろいろな種類があるようですが、庭へ来るのは、図鑑で調べたところによれば、クロマルハナバチという種類です。 これは大型の蜂で、花粉媒介のために使われているようです。我が家には果樹はありませんが、夏の間は欠かさずやって来ます。 香りのよいパープルセージという紫の花を付けるサルビアが好きなようで、一日中でもその花を離れようとはしません。 蜂といっても、人を襲うことはないと言います。 その他には、黒揚羽、青筋揚羽、黄揚羽などの蝶。 夜になると、夜顔の花に目をぎらぎらと光らせておおきな蛾が飛んできます。これはいささか無気味な感じがします。今年は向日葵の開化が遅れていますので、毎年やってくる河原鶸はまだ姿をみせません。暑さのピークが過ぎれば、赤蜻蛉も姿を見せるでしょう。(旅遊)

        
  ・昼顔や線路が忘れられてゐる         細見綾子  (句集「冬薔薇」より)


22.7.29 (2184)
  
 
  「きようもまた いくたりたちてなげきけむ あじゆらがまゆの あわきひかげに」

 昭和18年、会津八一が 教鞭を執っていた早稲田大学の学徒出陣を詠んだ歌です。 先週のテレビの「新 日曜美術館」は、心に残りました。 出陣間近の学生と 10日間の奈良の旅行に出かけた時の様子が放映されました。<説明はいらない、兎に角 奈良を見なさい>と 
「日吉館」を基点に50箇所を巡ったとか・・・古き良きもの、美しい
ものを見せる事で、<生きて帰って来なさい>との八一のメッセー
ジが籠められているようでした。 (阿修羅像は、興福寺の国宝館で 観ることができます。) 
 
奈良国立博物館本館が、「なら仏像館」として 生まれ変わり、 開館記念展を開催中です。 「なら仏像館」も「国宝館」も、以前より間近で 仏像を見る(拝観?)事が出来るようです。
 「日吉館」は、沢木欣一・細見綾子両先生のご縁の深い宿でも あります。 (孝子)

    ・白桃に奈良の闇より薮蚊来る  (綾子と、太郎と奈良日吉館)   

                    沢木欣一句集「塩田」より  昭和29年作
                              (写真は まだ袋角の鹿)


22.7.27 (2183)
  
毎月第3火曜日に中日俳句教室が行われています。今月も7月20日に行われましたが、アップするのが大変遅れました。講義録はトップページの「中日俳句教室講義録」をクリックするか【こちら】から入って下さい。なおHPには講義録のみ掲載してありますが、第2部の句会の部についても旅遊さんから原稿を頂いています。上記の「メッセージをお待ちしております」から国枝を指名してメールして下さい。個別メールで送ります。(隆生)


22.7.26 (2182)
  
日本一暑い岐阜県の多治見市は、私の住んでいます愛知県瀬戸市の隣町です。 ふぅ~~ この暑さ 何時まで続くのでしょうか? 梅干だけは、よく乾いて 仕上がりましたが・・・・・
 いぶきネット句会は、今月も皆さんの協力で、順調に作業が進んでいます。 幹事さんから、来月のお知らせをいただきました。(孝子)


  いぶきネット句会の皆様         投句・選句・締切のお知らせ

 四季の中でもいちばん多いのが夏の季語ですね。涼を求めて夜空を楽しんでください。今宵は「夏満月」です。降る星に、十一が鳴いています。明るく輝く1等星が3つ南北に長い三角形をつくっているのが『夏の大三角形』と呼ばれています。少し離れて北斗七星も見られます。
  私の都合で早めのお知らせです。御免なさい。

   「夏の月今上がりたるばかりかな」  万太郎
      
   「夏の星姉となる児と数へをり」 若山智子

     さて、投句期間と締切 8月1日(日曜日)から5日(木曜日)午後9時締切
        選句期間と締切 8月6日(金曜日)から10日〈火曜日)午後9時締切

投句・選句とも、締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。(樹炎)



22.7.25 (2181)
 
いぶきネット句会の幹事さんから 大暑のお見舞いをいただきました。( 写真は、樹炎さんが送ってくださいました 博多の遊園地です。)

  伊吹嶺の皆様     大暑お見舞い申し上げます。

[土用」を英語で「ドックディズ」と云うそうですね。なるほど、犬が舌を出すほどの暑さです。連日の猛暑にうんざりです。皆様如何お過ごしでしょう。どうぞお体にお気をつけて下さい。

 新聞の川柳欄に
「年ごとにOB会も椅子が要り」・・・が特選でした。
若いころ、二段ずつ上がっていた階段も一段ずつとなり、いつしか手摺りを頼るようになりました。つくづく実感している昨今です。(八尋 樹炎 )  
                                              
                   ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・
                    *:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆

 
 
七月・いぶきネット句会の添削例を、添削コーナーにアップしました。   ご覧ください。(孝子)

          ・土用入焼印押しし饅頭食ぶ     細見綾子

          ・母に声かける土用の草の中     広瀬直人


22.7.24 (2180)
 「伊吹嶺」会員のみなさ~~ん! 全国俳句大会の投句締切りは、明日です。 お忘れではありませんか? 昨日 句会の仲間に電話をしましたら、「え~~ 7月30日が締切りでは~??」と 返事が返って来ました。 25日消印有効です。 お急ぎください。

 HP俳句会の選句結果を アップしていただきました。 今月の最高点は、東京都の関根さん「草いきれ島に短き滑走路」でした。  関根さん おめでとうございます。 賞品を 郵送させていただきました。
 選句結果と同じページに 旅遊さんの講評も載っています。 「伊吹嶺」の俳句を学んでいただく為には、お役に立つと思います。 

 私も、(去年) 範子さんと同じように、伊吹山の 9合目の駐車場から歩きました。 疲れた事を よく覚えています。  その駐車場の隅に 芭蕉の句碑がありました。 <月の力を頼みにしなくても、伊吹山はそのままでも 立派な山ですよ> と言う内容の句です。 「奥の細道」の旅を終えて<むすびの地>の大垣に2週間滞在の間に 詠まれた句です。  伊吹山のお花畑は、これからが見ごろです。 今年も 是非 出掛けたいと思っています。(孝子)

     ・そのままよ月もたのまし伊吹山     芭蕉



22.7.23 (2179)
  いぶきネットを支えていただいています 範子さんが、伊吹山に登られました。  主宰の故郷(母郷)は、伊吹山のよく見える 岐阜市鏡島で、朝夕 その山を眺めて 育たれたそうです。  私たち「伊吹嶺」の会員にとっては、特に 思いの深い山です。 以下 範子さんが、 写真と共に 話題を送って下さいました。(孝子)
   
 伊吹山は子供の頃 叔父に連れて行ってもらってから45年ぶりくらいでしょうか。  初めて頂上まで行きました。  9合目の駐車場から、お花畑のお花に癒やされながら 登っていきました。 歩数計は4800歩だったのに 1万歩以上歩いたように 疲れてしまいました。 杖を突いてお年寄りが急なコースを登ってくるのに 感心していました。 自分が疲れるのは、日ごろすぐに車を使い、 家でサッカーばかり見ていて、歩かなかったからだと思いました。 (範子)

        ・朝霧が這ふ山頂のお花畑

        ・霧飛んでヤマトタケルの像現るる

                         
以上2句 栗田やすし 平成20年 「伊吹嶺」10月号より


22.7.21 (2178)
 数日前、 NHKの朝のドラマ「ゲゲゲの女房」で、漫画家の水木しげるが 漫画大賞(漫画界の芥川賞)を取りました。 ドラマとは言え、感動し・・・・・・ いつの間にか 主宰の「海光」の受賞と重ねて考える事の出来た 嬉しい1日でした。 地道な努力が無いと 感動は味わえない事も 良く分かりましたが・・・・・。

 「伊吹嶺」会員の皆さ~ん! 伊吹嶺賞に応募されましたか? 7月31日が締め切です。1度も応募された事の無い方は、オリンピック精神で 参加されてはいかがですか? 伊吹嶺賞の存在が より近くなると思います。私は地道な努力はしていませんが、 7月2日に作品を郵送しました。  毎年欠かさず応募している事が 努力と言えば努力と言えるかもしれません。
 
 旅遊さんから お便りをいただきました。(孝子)

  今年の夏の楽しみは、知人から貰った朝顔の苗です。  中国は雲南省の朝顔で、日本では幻の朝顔と言われる花だそうです。 庭に四本の苗を植えましたが、一本は夜盗虫にやられ、三本が残っています。  順調に生育して 今では私の背丈よりも大きく伸びて、芽を摘んで側枝を伸ばしています。  葉の色は艶々して、元気よく育っているようです。まだ見たこともない朝顔で、どんな色の花を付けるのかも まったく知りません。  蕾はまだ付いていませんので、もうしばらく待たねばなりません。今からわくわくしています。(旅遊)

          ・朝顔やまだ濡れてゐる川草鞋     栗田やすし

                                      
句集「遠方」より 昭和61年 岐阜県小瀬にて


22.7.19 (2177)
 
6月30日で退職し 非常勤の身となりました。とは言っても、自営業のような会社ですので 何もかも中途半端です。7月1日からは、好きな事を目いっぱいしようと思っていましたら、退職3日前に腰痛で病院へ行く羽目になりました。 今は、昼寝付きの生活をして、時々 家族から「神様はお見通し」と、冷ややかな言葉を返されていますが、 読書の時間が余るほどあって、素敵な本との出会いもあります。 
  その1冊が 石川元廣著 「現代語訳・東海道中膝栗毛」(改訳版)です。 石川さんは、平成20年の9月にいぶきネットへ見本誌の申し込みをされたのがご縁で、 今は鳴子句会で学んでおられます。 平成16年から、奥様と旧東海道を少しづつ歩き始め、平成18年12月に踏破されたそうです。 そして、平成21年に出版の運びとなりました。 (石川さん御出版 おめでとう御座います。) 送っていただいた本を手にして驚きました。  B5版で厚さ1.5センチほどの、持ち重みのする本です。  昼寝の前後に・・・・と思いましたが、寝転んでは重くて読めません。内容は現代語ですので、 知識の無い私でも読めそうです。 この本に 特に興味のある方は、石川さんに連絡をしてみてください。 冊数は少ないそうですが・・・・「進呈します」と 仰っています。
 退職されても、次の目標へ地道に歩いておられる方もありますね。 反省!(孝子)
 
    (連絡先) 名古屋市緑区鳴海町宿地  139番地  mo_ishikawa@tulip.ocn.ne.jp


          ・広重の松に風来て夏燕      栗田やすし
                                    句集「遠方」より 平成2年 知立にて



22.7.18 (2176)
 
東海地方は、梅雨が明けました。とたんに 猛暑ですね。  いぶきネット句会では、15日・16日のチャットが終り、添削や 会報作りに入っています。 私は今(日曜日の午後) 会員の方の添削を始めました。 パソコンの熱と、添削係としての緊張で、汗が噴出しているところです。  毎月 一番真剣に俳句を考える時かもしれません。有り難い経験と 思っています。
 静岡支部の会報 「一番茶
(497号)」6月号を 送っていただきました。 11の各々の句会の俳句や、楽しい文章や、お知らせが載っていて、皆さんで作られた会報であることが、伝わってきます。 9月には、五百号を記念して御前崎灯台や 浜岡砂丘へ 吟行会を予定されているようです。   あとがきの 坂本操子さんの文章は、平成21年8月号の 主宰が書いておられます「伊吹嶺山房雑記」を引用して・・・・・以下のように書かれています。 何度読んでも新鮮な内容です。(孝子)

    ・
・・・・・吟行では俳句を「作ろう」という意識が働いて、見えるものをよく見、聞こえる
    ものをよく聞くことを疎かにしているようだ。虚子はじっと眺め入ること。素十は無心の
    状態で 自然の風物を見ることが大切。 芭蕉は物のみえたる光、いまだにきえざる 
    中にいひとむべし。と説いている・・・・・・・・

               
・用水に螢のとぶは十時頃(安田村)

               ・出ても見よ赤城夕虹火の如し

                                  
                                    以上2句 高野素十句集「野花集(やかしゅう)」より
              

22.7.15 (2175)
 
今日のテレビのニュースで、博多の祭を放映していました。 明日は祇園祭の宵宮ですね。 
哲半さんから、祇園祭の話題を いただきました。 祭の費用のお話は、俗っぽいのですが、一番 興味があります。
(私だけでしょうか?)(孝子)

 

 野暮な話になりますが、長刀鉾のお稚児さんになりますと多額の出費が掛かると言われています。

 

 たとえば、古来からのしきたりを忠実に守ろうとすると、お風呂は稚児専用の総ヒノキ造りでなくてはならないそうですし、(過去には実際に作られた方もおられますが、今は そこまで守られていないと思います)○○の儀といった祭事が多く、その都度 お供の方の昼食代やお車代を稚児を出した家が負担しなくてはなりません。  女性の着物に注目しましても、私がお聞きした方は、この時期の紋付の訪問着を 5着新調されました。 稚児は小学生から選ばれますから、推測では稚児の親と言いますより、全ては祖父母の出費となっているようです。今のご時世、将来を見据えて、簡略できるところは出来るだけ自分の代で方向転換し、少しは敷居を低くしようとされる動きも見られますが・・・

 私情を挟む余地がないところが 伝統といったところかもしれません。(哲半) 

                      

     ・夜の霧どんぐり橋を渡りけり     ・おかず屋に卵はみ出し孕み鮎

     ・祇園湯が目安残暑の路地暗し   ・月下美人酒に浮かべて老妓かな
                                    
以上4句 沢木欣一句集「白鳥」より


22.7.13 (2174)

   いぶきネット会員の皆様     合評会のお知らせ

  土砂降りです・・・庭の梔子がほのかに香っています。
 樋伝う雨 木々を弾く雨の音、薄暗い池に蟇が吠えています。雨の季語も色々ですが、雷を伴う後期の暴れ梅雨でしょうか。
 皆さんの辺りは被害はございませんか。梅雨が明ければやがて、猛暑です。近づく夏休みの楽しい計画もおありでしょう。
この場をお借りして皆様に  暑中お見舞い申し上げます。  (樹炎)

   「遠雷のいとかすかなるたしかさよ」 細見綾子

   「梅雨寒の昼を灯して辞典引く」木村静子

  さて、合評会はいつものように、15日(木)16日(金)の両日
    午後9時から行います。  投句 一覧および 選句一覧を用意の上
    伊吹嶺フォーラムのチャットルームへお集まりください。

    なお、7月句会の投句についてご意見・ご質問があれば、限られたチャット
    時間を有効に使うために、事前にMLに書き込んでお送りください。

 
以上 いぶきネット句会の幹事さんからの お知らせです。
 
 我が家の庭の梔子も、時々風に乗って匂って来ます。  姑は この花を茹でて甘酢に浸して おかずの1品にしていましたが、私は、梔子の葉を食べている太~い青虫を思い出して 食べる気にはなりませんでした。  梔子の花は、映画の「旅情」を思い出します。 夜のベニスの運河を流れる一輪の梔子の白さです。 キャサリン・ヘップバーンが演じる<ハイミス>の恋の 揺れる思いを象徴していたのではないかと思います。 アメリカの女性が、旅先のベニスで出会った ロッサノ・ブラッツイとの切ない恋物語でした。 (孝子)
                             
          ・花くちなし遠き日後ろよりきたる     鷲谷七菜子  


         
 ・今朝咲きし山梔子の又白きこと     星野立子


22.7.12 (2173)
 
サッカーは、終ってみれば <蛸くんの>の予想どおりでしたね。 今まで Jリーグも真剣に見た事がありませんでしたが、今年のW杯は 楽しみました。 どの監督も 魅力的でしたが、特に オランダやドイツの監督は、映画の1シーンを見ているようで、素敵でした。 (面食いですかねぇ~~) 決勝戦は、豹の戦いのようで、 極めたものの美しさを感じました。
 
 土曜日に、自然観察会に参加して、開田高原の2つの湿原を歩きました。 丁度梅雨の晴れ間の1日で、御岳が 雲を脱いで 全容を眺めることが出来ました。 湿原は、草が青々と茂り、その上を渡る風が涼やかでした。 ここでも、植物を極めた方々が、草々の名前や由来等々を 活き活きと語っておられて 楽しい1日でした。 カラマツソウが、花盛りで 青草を 抽んでて風に揺れている景色が印象的でした。(写真)
 旅遊さんから、お庭の話題をいただきました。 観察会では、見過ごしてしまいそうな小さな草まで、皆で囲んで観察しましたが、自宅の庭に蔓延る草となると 思いは違ってきます。 しかし・・・・細見綾子先生は、雑草と名の付く植物は無い。 どの植物にも 名前がある・・・・と言われましたね。(孝子)

 
 蒔かぬ種は生えぬと言いますが、いまその蒔かぬ種が花を付けています。 レッドセージという 赤いサルビア、メランポデュームという黄色い花、それに鳳仙花です。 それぞれに、 何年も前に種を蒔いたのですが、 次の年からそのこぼれ種が毎年芽を出して 花を付けるようになりました。 この3種類の花は、非常に強健だということなのでしょう。 それでも、年によって、多い少ないはあります。  今年はことに鳳仙花が多いような気がします。わが家の庭の蒔かぬ種は今年もこれから夏に負けることなく元気に花を咲かせてくれることでしょう。(旅遊)


22.7.09(2172)
 
皆さん、もう「俳句研究2010夏号」を読まれましたか。この本は書店には販売されていません。私は申込みをするのが遅れてしまい、先日やっと届きました。この夏号には栗田主宰の俳人協会賞受賞記念として「お庭えんぶり」の12句が掲載されています。今年の冬、八戸に出かけた際の吟行句です。また「夏の作品集」栗田せつ子さんの5句も掲載されています。
 さらに6月の中日俳句教室で栗田主宰が講義されていますが、テーマは「誓子の『言葉について』」で相当詳しく講義なさっていますが、この「俳句研究夏号」から引用なさっています。この講義録の原典は山口誓子の『花蜜柑』(朝日新聞社刊)で、私もかって読んだことがありますが、今は段ボールの奥にしまい込んでどこにあるか分かりません。それでもその一部の『言葉について』が「俳句研究夏号」に掲載されています。「伊吹嶺」会員の皆さんも大変参考になりますので、購読をお勧めします。なお「俳句研究夏号」の内容、購入方法は【こちら】か右の写真をクリックして下さい。(隆生)



22.7.08 (2171)
 
いぶきネット句会の幹事さんから、選句締切りのお知らせを 配信していただきました。 今月の参加者は25名と大盛況(?)です。 100句を越える投句の中から 5句選ぶのは大変ですが、楽しい時間でもあります。  選句をしていると、主宰の顔が浮かんで、もう一度 <感動した事が、で詠まれているか?> <主観が表に出てしまった句ではないか?>等々 考えながら 選び直しています。 (孝子)

   いぶきネット句会の皆様    選句締切のお知らせ

       「雨蛙見ゆるがごとく鳴きにけり」  日野 草城 

 雨上がりの朝 田圃を見にゆきました。遠くで郭公の声・・・ 
玄海に向く里富士に霧が垂れ込めて神秘的です。小川に青鷺が托鉢のように身じろぎしません。
畦道の姫女苑から眠たそうに黄蝶が飛び立ちました。皆さんの所は如何でしょうか。梅雨明けが待たれます。

           「田の神のしづかにおはす半夏生」  増田直子

             「郭公や夜明けの水の奔る音」    桂 信子 

     さて、明後日7月10日(土曜日)午後9時選句の締切です。(樹炎)


 
    

22.7.07夜(2170)
 
今日は仕事で出かけておりましたので、遅れましたが、昨日、栗田主宰俳人協会賞受賞記念祝賀会の実行委員会の反省会とご苦労さん会を行いました。祝賀会には多くの同人、会員の皆さんに出席していただき、実行委員一同感謝いたしております。
 今回の実行委員会メンバーはチームワークがよく、実行委員長の下里さんは皆さんに助けていただいたし、多くの方に出席していただいたことが一番うれしかったとおっしゃっています。
 また今回は栗田主宰のお祝い会にもかかわらず、栗田主宰から逆に我々に多くの心配りをしていただき、実行委員メンバー一同感謝しているとの感想でした。反省すべき点は多々ありましたが、最後は出席者の皆さんに喜んでいただいたことがうれしく、この落書の欄でお礼を申し上げる次第です。(隆生)


22.7.07 (2169)

 
哲半さんから、祇園祭シリーズの話題を いただきました。 誰でも知っている
祇園祭の筈ですが・・・・鉾の巡行だけではないようです。
 歳時記には・・・7月1日の吉符入りに始まり、16日の宵宮、17日の神幸祭、24日の還幸祭で終る とあります。 さすがに 京都の祭は <みやび> ですね。((孝子))
 

  置屋の並ぶ宮川町。  このイメージは一旦置いていただいての 祇園祭のお話です。
 神事のひとつ、神輿洗に使う水ですが、10日の朝10時頃に四条大橋南側にしめ縄が張られ水を汲まれる場所が設けられます。 『 神輿洗 』は八坂神社の神輿3基のうち1基(中御座)をかつぎ、 前後に松明を点じて四条大橋まで導き、橋の上から汲み上げた「 御神水 」で神輿を清め洗う儀式です。
 
四条大橋とすぐ南に見える団栗橋( どんぐりばし )の間の鴨川 は 「 お宮さんの川 」すなわち『 宮川 』( みやがわ )と呼ばれており、「 宮川町 」の地名の由来になっています。(哲半

           ・笛が澄み鉦澄み祇園囃子去る     土田春秋


22.7.06 (2168)
 
蒸し暑いですねぇ~~。名古屋のこの蒸し暑さは日本の何処にも負けないでしょうね。 範子さんから、涼しそうな 美術館のお便りをいただきました。 近くに素敵な美術館があるのを忘れていました。 私も 是非是非!
 最近 写真の貼り付けが (部長さんに教えていただいて・・・) 上手く出来るようになりましたので 練習も兼ねて、範子さんの文章とは関係の無い写真ですが、涼しそうな作品(?)を貼り付けます。 昨日 友人の庭で生った すもも(?)をいただきましたので、涼しさを意識して写しました。(孝子)


 名古屋市の古川美術館へ行きました。こじんまりとしていますが瀟洒で雰囲気の良い美術館です。日本画の大家前田青邨の展示(11日まで)でした。そこで会場に掲げてあった「画家のことば」にとても引き込まれたので、メモを取ってきました。
   「私の現在は写生を離れて決して画作することが出来ない。写
   生を拠り所としなくては私の絵は生まれて来ない。しからば写生
   のみで画業への進歩は得られるかというとそうではない。同時
   に古画の研究が大切である。写生と古画研究、この両道相俟つ
   ところに、よき画境は生れ育つのであると思う」   (青邨文集より)
 
 この一文の「画作」を「句作」に置き換え、古画を古典に置き換えますと、俳句と研究、両道相俟つ栗田先生と前田青邨がオーバーラップして見えてきました!  美術館近くに為三郎記念館あります。お庭も綺麗な来客用のお屋敷だったのですが、畳に陶器やガラス器、七宝、 織物など工芸品の展示場にもなっています。 お屋敷は葭戸をめぐらせすっかり夏座敷となっていました。割引呈茶券で、私は抹茶をいただいてきました。 細かく切った寒天を餡にまぶして丸く形どった紫陽花のかたちの生菓子でした。
 岐阜県出身の青邨、中津川に記念館があるそうですね。一度行ってみたいものだと思いました。
                                   (範子)☆.:*・°.。.:*・°☆.。.:*・☆°.。.:*.。☆.:*


22.7.04 (2167)
 
今日、伊吹嶺運営委員会が開催されました。いろいろな議題がありましたが、「伊吹嶺」創刊15周年記念行事が少しずつ進んでいます。
 1.栗田やすし主宰の句碑建立が正式に決まりました。句碑の場所は名鉄犬山ホテル内で、綾子先生の句碑のそばです。いわば師弟句碑になるわけで、ますます犬山に行きやすくなるのではと思っています。句碑開きは2011年5月に向けて、句碑建立部会の清水さんを中心に進められています。
 2.今年の綾子忌吟行は9月7日に犬山で行われますが、参加者は100名を越えるようです。盛大な吟行会になりそうです。
 3.季寄せ発行は丹羽さんを中心に順調に進んでいるとの報告でした。
 4.また正式議題ではありませんでしたが、俳人協会愛知支部秋季吟行会が11月6日に開催されますが、今年は「伊吹嶺」が当番結社になっており、栗田主宰より「伊吹嶺」会員の方の多くの参加をお願いしたいとの依頼がありました。

 今年は栗田主宰の俳人協会賞受賞から始まり、来年にかけてますます伊吹嶺行事が活発になっていくことが予想され、今後の「伊吹嶺」の発展につながるものと思いました。その分、栗田主宰がますます多忙になり、健康には十分留意していただきたいと思います。

なおこのページが結構重くなっていますので、早めに今月の落書に絞りました。6月以前の落書は上記の「10年保存分の落書へ」をクリックして下さい。(隆生)


22.7.02 (2166)
 
「伊吹嶺」の7月号が届きました。私は 遠峰集の欄に 毎月10句投句していますが、その中のどの句が 主宰に選んでいただけるかが楽しみです。一番思いを籠めたつもりの句は 殆ど外れています。 これは 私だけではなく、多くの方からお聞きすることです。 今日は、 活字となって並んでいる自分の5句が立派に見える日でもありますし、勉強不足を反省する日でもあります。
 哲半さんから、祇園祭シリーズ(?)の お便りをいただきました。  哲半さんの息子さんの笛は、出番を待つばかりかな?(孝子)


 鉾巡行の前日、宵山ともなりますと鉾町は歩くのもおぼつかないほどの人出で賑わいます。 その人出も少なくなる10時頃、各鉾町から、各々の提灯を下げた車付の台車に鉦や太鼓をくくり付け、お囃子を奏でながら、 四条寺町にあるお旅所へと向かいます。 
 「明日が、何卒晴天でありますように、無事行えますように・・・」ということを願う日和神楽です。
四条通に、各鉾のお囃子が絡み合いながらすれ違う様は、実に趣深いです。(哲半)
 
          ・立ちならぶ鉾をよろこび燕とぶ      長谷川櫂


22.7.01 (2165)
 
7月に入りました。 <七月のつめたきスウプ澄み透り  日野草城> 蒸し暑さが抜けて、カラリ とした 夏が待ち遠しいですね。  旅遊さんから、「夜盗虫」の 話題をいただきました。 歳時記を調べますと <よとう> と読みます。  私の子供の頃の話です。 大人が寝静まってから 兄妹で台所の戸棚を開けて お菓子などを 盗み食いしていました。 父から「うちの台所には夜盗虫がおる」とよく叱られました。「夜盗虫」は懐かしい言葉ですが、旅遊さんにとっては、大問題ですね。(孝子)

 梅雨の最中ですが、毎朝庭でどうしてもやらなければならないことがあります。 それは夜盗虫を見つけて駆除することです。雨が降っていようと、傘をさして庭に出ます。今年は夜盗虫に被害がいつもよりひどいのです。 花の苗が少し大きくなった時点でいつもこの被害にあいます。 苗が10センチくらいの時が夜盗虫には都合がよいらしいのですが、根元から苗を切り倒します。 根切虫とも言われていますが、まさしく根元から切り倒してしまいます。もう10本ほどが切り倒されました。 夜盗虫退治は、わりに簡単で、切り倒された苗のまわりの土を掘り返してみますと、そのあたりに虫は潜んでいて、楽に見つけることができます。土からつまみ出してその虫をつぶすのが、このところの日課です。 この被害が一年中続けば、植物を育てることはあきらめねばなりませんが、梅雨の明けるころには虫も大きくなって蛾に姿を変えますので、被害はそこまでです。あとしばらくの間は、虫との戦いが続きます。(旅遊)

          
・今死ぬにころころ肥(こ)えし夜盗虫     加藤楸邨

          ・根切虫あばけば小さき子もゐるよ      山口波津女


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