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伊吹嶺落書  (16年1月から6月までの落書)(みなさんからのメールや出来事&ネット同人からのお知らせなど)
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8.06.30 夜  (3766)
 今年は六キロほど梅を漬けました。故郷から届いた梅で、思いも一入です。朝夕瓶
 を覗いたり揺すったりしながら、子供の頃の梅漬けを思い出しています。 昨日 根
付 きの紫蘇をいただき・・・・夕べは遅くまで 紫蘇を揉みました。失敗を繰り返しなが
ら、 まずまずの梅干しが出来るようになりましたが・・・・さて、今年は??

  五階のベランダは、夏には日が入って来ないような設計になっています。梅を干すの
 も一苦労です。 便利なような・・そうで無いような・・・そんな生活環境です。


★ HP俳句会の選句結果をアップしていただきました。
 今月の高点句は、万里子さん(鹿児島県)の  「黴の香の父の鞄にコンサイス」でした。
早速 賞品の「伊吹嶺」六月号を送らせていただきます。万里子さ~~ん おめでとうございました。

 ★今月も 皆さんの協力を得て、滞りなく いぶきネットの作業が終わりました。
明日からは、いぶきネット句会(会員のみ)・ HP俳句会(何方でも参加可!!)の投句の受付が始まります。
皆様 お忘れ無く!(孝子)

28.06.30  (3765) ジュニア俳句投句の緊急のお願い
 いつもジュニア俳句に投句して頂いている方々にお礼を申し上げます。
 今月の投句について一部の投句者の保護者の方から、「ジュニア俳句の投句欄」から投句が出来ないとの連絡を受けました。確認したところ、投句欄からクリックしても投句が出来ないことが判明しました。
 せっかく投句されようとなさっている方にはおわびを申し上げます。
 従って暫定的に、この落書の上にある「メッセージをお待ちしております」あるいはトップページの「お問い合わせ」欄をクリックしてメールの件名を「ジュニア俳句投句」と書いて、所要の項目を入力して投句して下さい。所要の項目は「
投句者名、県・市名、学年、保護者名、保護者メールアドレス、投句3句まで」です。しばらくはこの方法で投句されることをお願い致します。
 なお復旧した場合は改めてこの落書欄でお知らせします。(隆生)
 (462729)


28.06.29  (3764)
 いぶきネットを支えていただいている長崎さんさんから 写真を添えて
メールが 届きました。 嬉しい話題です。


 ★牧野一古さんの蒲郡市文化協会功労賞受賞の祝賀会

 6月28日(火)、ホテル竹島にて、蒲郡句会・リラ句会合同で、牧野一
古さんの平成28年度蒲郡市文化協会功労賞受賞の祝賀会を行いまし
た。15名の参加で美味しいディナーを楽しみました。

 今年お亡くなりになった鈴木みや子先生も9年前にこの功労賞を受賞
されており、しっかりとバトンタッチできたご褒美の受賞だと思います。
きっとみや子先生もお喜びのことでしょう。

 蒲郡市文化協会の俳句部会に長い間貢献されてきた一古さんの今後
のご活躍をとても楽しみにしています。
 花束贈呈は今年からリラ句会に入られた傳田ゆり子さんです。
 写真提供は市川あづきさんです。

                           (長崎眞由美)

       牧野さ~~ん! おめでとうございました。(孝子)


28.06.28  (3763)
 範子さんが お出かけですので、私が・・・・
アップの手順をもう忘れて、手こずっています。(腕まくりして・・・)
いぶきネット句会の幹事さんから、お知らせが 配信されました!!

 いぶきネット句会の皆様       投句・選句・締切のお知らせ


 蛇の目傘を打つ雨の音・・・軒下のてるてる坊主・・・

草木や花に吹き降る風情も捨てがたいものです。思い出は尽きずです。


 昔、母によく「肘傘で走んなさい」と言われたことを思い出しました。

「肘傘」つまり、俄雨をしのぐために、肘を頭の上にかざし、袖を傘
の変わりにした仕草です。母の世の懐かしい傘の呼び名です。

母の忌近し・・・雨に濡れて「露草」を摘み急須に挿してみました。


 日本には、「雨」を表現する言葉は、四季折々景色を重ねて

名が付いていますね。近年温暖化で、「ゲリラ豪雨」など無粋な雨が続きます。

恐怖さえ感じる猛烈な雨です。

皆様 梅雨末期の雨には特にご注意ください。


        荒梅雨の明けて郡上の水滾る   中山敏彦

      虎が雨遊女の墓の欠け茶碗    武藤光晴


    さて、投句締切 7月1日(金曜日)から5日(火曜日)午後9時締切
       選句締切 7月6日(水曜日)から10日〈日曜日)午後9時締切

投句・選句とも、締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。

                                        八尋 樹炎   
          ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.


 ★俳句応募のお知らせです。

・俳人協会「創立55周年記念の俳句大会」の 投句募集が始まっています。 締め切りは7月20日です。
会員以外の方も投句出来ますので、是非! 是非!
詳しくはネットの 「俳人協会」<催し物>のページをご覧下さい。


・『俳句四季』<四季吟詠>の応募締め切りは、7月20日です。 選者の下里編集長の担当月です。
手元に 応募はがきをお持ちの方は お忘れ無く!
                                     (孝子)


28.06.26 夜 (3762)

 朝日カルチャー教室の皆様は講座とは別に吟行も行っていらっしゃいます。横井さんから今月のお便りをいただきました。有り難うございます!!

朝日カルチャ-センタ-俳句教室(都合ナルミさん指導)の仲間で、昨日、恒例の吟行
にいってきましたので報告させていただきます。

今回は、名古屋の武家屋敷の面影のある白壁(東区)へいきました。
参加者10名。いつも楽しいメンバ-です。

名鉄尼ケ坂駅からスタ-ト。片山神社は歴史があり神鏡が大きく、びっくりしました。
境内には茅の輪が準備されてました。



「母の分も一つくぐる茅の輪かな 一茶」


長久寺は、江戸時代の庚申塔があり、三猿が彫られてました。句会は
二葉館(川上貞奴旧邸)で実施。今日は見所が多く、良い句が多かったと、
ナルミ先生のコメント。

5時半から-伏見へ移動し、メンバ-の橋本淳さんの送別会(東京へ転勤)を
兼ね、暑気払いを実施しました。淳さんには東京句会で活躍いただきたいと
思います。(写真は二葉館内の集合写真と庚申塔です。)
(横井一夫)  ★.。.:*・°★.。.:*・°★

長久寺の庚申搭、御由緒がありそうですね!転勤の橋本淳さん、東京でもご活躍ください!!
(☆NORIKO☆)  (461982)


28.06.26 (3761)

 ★いぶきネット句会の「添削例」をアップしていただきました。参考になれば幸いです。

名古屋中央郵便局が「KITTE」として新装なりました。その二階の通路に灯りのアートがたくさん飾ってあったので写してきました。気に入ったのは左の花の形のですが、蓮の花と似ていると思いました。

 以前句会の指導者から「白蓮」はびゃくれんと読み、白い蓮の花のこと、「白木蓮」と間違えることがあるので、木蓮は「白れん」または「はくれん」と書くと教えていただいたことを思い出しました。蓮の花が咲くにはまだ少し早いと思いますが、家の木槿は早くも咲き始めました。木槿は秋の季語の分類なのですが・・・(☆NORIKO☆)  (461855)

  一つ見え次々に見え蓮の花     沢木欣一

  蓮の花咲くや淋しき停車場      正岡子規


愛知県愛西市の「蓮見の会」は 今年は7月9~10日に開催されるようです。

28.06.25 (3760)

 よく降りますね。時折りの晴れ間に小鳥が囀るので、雨が上がったと分ります。皆さまいかがお過ごしですか?
英国では国民選挙、我が国も来月選挙。18歳以上の方も選挙に積極的に参加して投票率をアップしてほしいものです。
 さて、樹炎さんから珍しい品々の写真を送っていただきました。
ご主人様のお祖母さまが使っていらしたものだそうです!!
櫛やかんざしは、赤いちりめんを敷いて見易い写真にしていただいてます。
火熨斗を器に涼しく紫陽花を活けられたことも、樹炎さんならではですね。有り難うございました!!
(☆NORIKO☆) (461729)


 梅雨籠りで、抽出しの整理をしていたら、
明治9年生れの夫の祖母が残した(透き節・お六櫛・鼈甲のかんざし)が出てきました。
百歳まで存え、人手を取らず 最後まで明治の気質を持った祖母でした。



 今では使う事のない(梳き櫛)は、椿油の滲んだものです。
 (お六櫛)は模様がなくなっています。
 (鼈甲のかんざし)の模様は、菊の小花の上に鳥・・・デフォルメのせいか
 鳥の名は定かではありません。
 6月生れでしたので、火熨斗に紫陽花を活けてみました。今在りませば、
 140歳?

 終活の整理を考えながら・・・できませんね。



     終活のビラがポストに亀鳴けり    樹炎

★.。.:*・°★.。.:*・°★



28.06.23 (3759)

 樹炎さんは、ご旅行中の娘さんご夫婦の北海道からの写真に、思いをはせていらっしゃるようです。
最近は キャンピングカーが人気だそうですが、時代の先端を走っていらっしゃるお元気なご夫婦でいらっしゃいますね。羨ましいようなご旅行です。涼しげな写真と共に皆さまもお楽しみください!!(☆NORIKO☆)  (461375)

       「 キャンピングカーの旅」


 娘夫婦は長旅に出て今日で約一ヶ月、只今知床半島を横切っており、羅臼~花火大会の写真が届きました。

緩やかな丘の上に立つ7本のカラマツがランドマークの「メルヘンの丘」・・・

1990年公開の黒澤明監督の映画「夢」の撮影地となってからは、フォトポイントとして有名だそうです。
丘の上からは広大な田園風景と網走湖を望むことができるそうです。

 ほとんど、道の駅に駐車して地元の食材で自炊し、各地の温泉を利用しています。
お供に6匹の小犬(チワワ)を従えて、・・・無線で雨を避けながら、気温は10度でまだ冬支度です。

 ラインで届く珍しい食品や景色に私も行ったつもりで見て居ます。
九州から、裏日本を抜けて、北海道へ、帰りは?まだ解りませんが、優雅な時間の使い方は真似出来そうもありません。 (樹炎)


★.。.:*・°★.。.:*・°★



28.06.22 (3758)

  内田陽子さんが「一番茶句会報」の記事を寄せてくださいました。いつも有り難うございます!!

 「一番茶」句会報 (568)が届きました。先月は磯田なつえ支部長の句集上梓に沸き、静岡支部が一丸となり句集「向日葵」の出版をお祝いされたことと思います。磯田さん、おめでとうございます。

 さて今月の句会報から私の好きな句を何句かあげて、みなさんとご一緒に楽しみたいと思います。

★関東・静岡支部合同鍛錬会より

  仰ぎ見る大谷崩や芽木の風            奥山ひろ子
   当日の主宰特選句です。「日本三大崩れ」の一つと言われている「大谷崩」を仰ぎ見ると芽吹きを促がす風を感じた、という鋭い感覚的な一句ですね。
   天と地を結んで「あいたい」の時を迎える春の様子が見えてきます。ひろ子さん、おめでとうございます。

  望郷の句碑や茶の芽のこぞり立つ         磯田なつえ
  河鹿笛化石生家へ透きとほる            磯田 秀治

   岡部町の村越化石生家を訪れたときの句です。主宰のお話の中での、
   写生を正確に、まさにお手本のような句ですね。周りの景色を正確に詠まれ
   ご夫妻で主宰選、おめでとうございます。
    
★各句会より

  外堀の渦にまかれて花筏          渡辺 健司
  初つばめ宙返りして軒に入る        夏目 悦江 
  つちふるや止まりしままの花時計      花村富美子
  柿若葉急に伸びたる子の手足        町田真奈美   
  囀りや山の木の葉の裏返る         鈴木せつ子


 毎月、静岡支部のみなさんの佳句に触れるたび、みなさんとの距離を縮めているようで、ほくそ笑んでおります。これからのますますの発展を願っています。(内田 陽子)

★.。.:*・°★.。.:*・°★


 句会一覧を更新しました。お確かめの上間違いがありましたらお知らせください。 (☆NORIKO☆)   (461114)

28.06.21 (3757)

今日は愛知同人句会でした。出席者は65名、不在投句2名の句会です。
初めに、主宰から創刊20周年の記念事業『伊吹嶺俳句集』について、大垣芭蕉交流句会の案内について、次に会員名簿担当の牧野さんから、「新句会や句会の変更事項があればご連絡を」とお願いがありました。
 いよいよ201句の投句の句会です。予選用紙の枠内に選びきれず裏も使っての選句です。今日は、桜桃忌、太宰の忌の句もありました。披講後、下里編集長、桜井愛知支部長、栗田主宰の入選句評をいただきました。主宰からは、時間の許す限り、言葉の用い方について細かな部分まで丁寧にご指導をいただきました。
 俳句脳をフル回転で活動させた午後の3時間でした。写真は句会の全体風景で主宰の講評の時間です。栗田先生が一番遠くになってしまいました。<m(__)m>(☆NORIKO☆) (460943)
 

28.06.20 (3756)

 昨日は曇りから雨に変りました。今日は良い天気になりました。
 昨日の落書で国枝さんから 6月19日は「桜桃忌」の話題が出て、昨年桜桃忌に禅林寺へ行った ことを思い出しました。朝は曇りでしたが雨100%の予報で、すぐに本降りになり、傘を手に三鷹駅から地図を頼りに行きました。私の前を若い女性が一人で歩いていて、のちに墓の前で一緒になりました。


 近くに大学があるからでしょうか、朝9時半ごろ着くと四~五人の学生が来ていました
 四~五人は普通の大学生らしい服装だったのですが、墓地で会った若い女性は黒と白のお洒落なスーツ姿の人でした。彼女は上海から来ている交換留学生で、富 山から一人で来たと言っていました。熱心な太宰ファンのようで「津島美知子さんは素晴らしい方」と、夫人を讃えていました。
 
 森林太郎(森鴎外)の墓が斜め向かい側にありました。寺には小型トラックが出入
りしていて、多分法要の準備だったのだろうと思ったことでした。もう少し長居して
いれば、津島家跡継ぎの方に出合えたかもしれません。 墓前にお酒とさくらんぼのパックが供えてありました。国枝さんのお宅のさくらんぼ、綺麗ですね。
(☆NORIKO☆)  (460702) 

   桜桃忌頬杖ついて過ごしたり    武田明子

   雨あとの白き夕空桜桃忌      伊藤範子


28.06.19夜 (3755)
 今日は伊吹嶺運営委員会が行われました。ほとんどが報告事項でしたが、随分とゆっくり時間をつぶしていろいろなご意見が出ました。今日のお知らせ事項は今年の全国俳句大会の詳細が決まりましたので、お知らせします。

 と き:11月6日(日) 12時より受付  13時より開会
 ところ:レセプションハウス名古屋逓信会館  052-551-5111
     JR名古屋駅(桜通り口)前から北へ徒歩6分(名古屋中央郵便局を北へすぐ)
 大会内容:一部 総会   二部 俳句大会
 講演:河原地英武  伊吹嶺副主宰   演題「日本の自然と季語」
 参加費:11,000円(大会諸経費、、懇親会費など)
 参加費及び不在投句費(2000円)の納入は句会単位で
 お問い合せ先:角田勝代さんまで

です。詳しいことは「伊吹嶺」8月号に掲載されます。

 今日の運営委員会で今年も「おおがき芭蕉交流句会」の案内を頂きました。昨年と同様の応募要領です。年間5回の句会が行われますが、既に第1回句会は終了しており、現在は第2回句会の応募期間となっており、講師は「玉藻」主宰の星野高士氏です。詳しい内容、参加申込書は次のPDFを開いて下さい。

   おおがき芭蕉交流句会案内

 そう言えば今日は桜桃忌ですね。太宰治が入水した日が6月13日であり、今日の19日に発見されました。両方とも桜桃忌としているようですが、今日の19日が太宰の39歳の誕生日であったことから、毎年、今日禅林寺で桜桃忌が修されています。右の写真は我が家のさくらんぼです。(隆生) (460635)

   夜学生教へ桜桃忌に触れず   沢木欣一
  
   太宰忌の石もて落す桜の実   細見綾子

   沢蟹の裏返りをり桜桃忌     鈴木みや子



28.06.19 (3754)

 昨日に比べると、過ごしやすそうな曇り空です。
孝子さんから、漢字の成り立ちについて学ぶ会の講座の一端を紹介していただきました。知らない事ばかりで私も興味が湧いてきました。有り難うございました!!

 月に1回 漢字の成り立ち(白川静文字学に準拠)について学ぶ会に参加しています。
今月は本題に入る前に、都知事の話題から「辞職」の<辞>についての説明を聞きました。
 写真の左から2番目は、舌を分解した図です。Hは糸繰りの桛(かせ)。8は桛に糸が縺れているところ。
上と下は、右手と左手で、その糸の縺れをほぐしています。「司」は裁判に関係した時に使われるとか・・・。
今回は、裁判のレベルまで行かない<せこい>内容のように感じますが、やはり「辞職」と言うのでしょうか??

 季語の話も 時々話題にして下さいます。
「熱燗」の<燗>は、門構えの中に月ですが、ご存じでしたか? 帰宅して・・・手元にある数冊の歳時記を
調べてみました。 古い歳時記は、門構えの中に<日>でした。(孝子)



  パソコンで入力することが多くなってから、漢字の記憶が曖昧になって、いざ書くときには、辞書を確認することが増えました。「熱燗」 手書きをして辞書を見なかったら間違えていたかもしれません。(☆NORIKO☆)(460551)


28.06.18 (3753)
 今日は良く晴れて気温も上昇するようです。
近所に、晴れたときに御嶽山が遥か彼方に小さく小さく見える小高い丘があります。
御嶽講の先達の方の石碑もあります。一帯は鬱蒼として木下闇を実感する場所です。
丘の下は長久手市で、この10年程の間に開発されて、宅地となりすっかり変貌してしまいました。

     金田一秀穂著『オツな日本語』より

 「木の下闇」


「下鴨や木の下闇なる神の道」  田中王城

下鴨神社へいくと 茂った木におおわれた長い参道が続いています。
本当に真っ暗な道なのですが、この道を歩いていくと その果てに神様がいるのではないかと思わせる印象を与えます。
木の下の闇に神秘を感じる心がそこにあるわけです。   


下賀茂神社は一度行きましたが、本当に木下闇の神秘的なところでした。
写真は家の梔子です。「梔」の字の捩れ具合が八重の梔子の雰囲気と合っていると思いますがいかがでしょうか。(☆NORIKO☆)  (460412)

28.06.16夜 (3752)
今月のいぶきネット句会の合評会が昨日、今日と行われました。両日とも20数名の参加で賑わいました。また特に会員さん発言が多く、助かりました。2日間で100句の句を批評し合うことはとても時間が足りません。それでも1つの問題点(文法など)が出ますと皆さん次々は発言が続き、勉強になります。また投句では時には物、事柄の面白さが出句されることもありますが、「伊吹嶺」ではやはり地味であっても写生に忠実な句を評価したいと思っています。毎月選に当たっては栗田主宰からも頂いております。栗田主宰の選句を見ますと、写生に忠実な句を採っていらっしゃいますことがよく分かります。これらは私達の選句の参考になります。

 遅くなりましたが、今月のHPの各記事の更新がすべて成されています。トップページの「季節の俳句」「今月の主宰の俳句」「伊吹山房雑記」「いぶきネットの四季」「環境と俳句」「ジュニア俳句」「いぶきネット句会たより」などはそれぞれの項目を見て下さい。また今月のHP句会の投句が締め切られました。選句結果が出るまでしばらくお待ち下さい。

 14日の落書には哲半さんからアモーレな紫陽花の写真が届きましたが、右の写真は私の近くの公園の紫陽花です。アモーレな紫陽花になったかどうか。(隆生) (460267)

   


28.06.16 (3751)

 今日はよく降っています。
毎月三河地方の歴史や風土のレポートをいただく「歩く郷土文化研究家」新井酔雪さんから、記事と写真を送っていただきました!酔雪さん、有難うございました!! 写真は上から春谷寺の仏塔、芭蕉句碑、空庵歌碑です。仏塔も一見の価値がありそうですし、昭和時代の歌碑のほうが古びて見えますね。みなさんも一度訪ねてみられてはいかがですか?(☆NORIKO☆)  (460146)

春谷寺の句碑と歌碑

岡崎市梅園町に春谷寺という、普通の民家のような小さなお寺があります。東岡崎駅から、ほぼ北へ真っ直ぐに徒歩で15分の所にあります。この春谷寺は、春谷庵と呼ばれ、伊賀町にある昌光律寺(三河の浄土律寺の根本道場:画僧月僊の絵画を多数所蔵)の末寺です。慶應3年(1687)に建てられて以来尼寺となっています。今は誰も住んでいる気配がなく、月の法要を知らせる張り紙が外の電柱にあるだけです。

 さほど有名なお寺ではありませんが、境内の右手の生垣の中に芭蕉の句碑と空庵(藤井達吉)の歌碑がありました。

 達吉は「われに師なし弟子なし」として、真実一路に孤高の道を歩みました。作品は、美術、工芸の全領域にわたっており、総合芸術家といえます。特に小原和紙を使った作品群は広く知られ、作品の大部分は愛知県文化会館に納められています。碧南市棚尾町の出身で、昭和39年に亡くなっています。

芭蕉句碑:みちの辺乃槿は馬に喰れけり

慶応3年(1867)の建立というが謂れは分かっていない。




空庵歌碑:井の口のやぶぬちは羅乃閑里のい本為俱悲春なきぬ波類盤来ぬ天布(井の口の やぶぬちはらの かりのいほ うぐひすなきぬ はるはきぬちょう)

昭和31年9月、岡崎市岩津町井之口の斎藤家に転居。ここで詠まれた歌が、しばらくの寓居の縁で、昭和36年6月に同市梅園町の春谷寺に歌碑として建てられた。書は宗偏流茶道師匠近藤宗柏である。近藤宗柏は岡崎で達吉の面倒を見た人。(新井酔雪)






28.06.14 (3750)
 梅雨晴れ間、青葉の輝きがが眩しく感じられます。
いぶきネット句会の選句一覧が配信され、明日から2日間、チャットによる合評会です。皆さん書き込みにも慣れてこられて一時間を目いっぱい使って、多くの意見や感想をいただいています。

 さて、政治・経済の話は横に置いておいて、リオ・オリンピックやW杯最終予選、東京オリンピック2020の追加種目に関することなど、スポーツの話題は尽きません。先日は豊田スタジアムでキリンカップがありました。長友選手の「アモーレ」は流行語になりましたね。イチロー選手は数々の大記録を作り、あと2本で世界記録です。愛知県出身の世界の誇りです。

 孝子さんからは よく野球の話題も提供していただきましたが、私は息子の影響でサッカーファンに変ってしまいました。ユーロ2016欧州選手権が始まりました。国家の威信をかけた(?)熾烈な争いになりそうです。

 プロ野球はセ・パ交流戦も終盤になりました。勝率は12チーム中、パリーグが上位6位まで占めています!
今年も交流戦を制するチームが優勝するのでしょうか?「ナイター」は正式にはナイトゲーム。素敵なナイターの俳句を。いずれも『伊吹嶺季寄せ』に掲載されています。(☆NORIKO☆)  (459821)

  ナイターの喚声爆心地の空へ   市原 美幸

  ナイターへ稿書き終へし夫誘ふ  栗田せつ子


哲半さんが、「アモーレ」な紫陽花の写真を送ってくださいました。 「アモーレ」な奥様と三室戸寺へ行かれて出合った紫陽花です。ありがとうございました!!

みなさまも、楽しい写真や記事をお気軽にお寄せください★.。.:*・°★.。.:*・°★

28.06.13 (3749)

 樹炎さんから合評会のお知らせと共に、博多山笠の話題を寄せていただきました。
追山笠の日まで 一か月、博多は祭りムード一色になるのですね。懐かしいブリキの玩具の写真も有難うございました!

いぶきネットの皆様        合評会のお知らせ

    
 「山笠へ博多の街が始動」!!!


 「博多祇園山笠」  山笠があるけん博多たい!

  祝い目出度の  若松様よ 若松様よ
  枝も栄ゆりゃ葉もしゅげる   エーイーショウエ エーイショウエー~~♪

              「 博多祝い歌」のフレーズ・・・


 九州男子の荒々しい奉納祭「博多祇園山笠」の開催会期は、(7月1日~15日)迄です。
準備中の男衆の装いは、素足に下駄、長法被にステテコ・肩で風切る粋なものです。
15日いよいよ、「追い山」で、目を引くのが、舁き手の水法被(みずはっぴ)姿。
まぶしい(締め込み)が印象的で、装束は、山笠に参加することが許された者だけが
着ることの出来る、山の男のユニフォームです。

 博多のごりょんさん達の口癖、(奥さんのこと)「又のぼせもんの時期ですたい」・・・
山笠が終わる頃、本格的な夏の到来です。肩に窪みの跡があった、祖父を偲んでみました。


   山笠の助走も見せず発進す  池田守一

   入港の汽笛の響く飾り山   長崎島星



 さて、合評会はいつものように、15日(水)・16日(木)の両日午後9時から行います。 投句 一覧および 選句一覧を用意の上、伊吹嶺フォーラムのチャットルームへお集まりください。

          八尋 樹炎 ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜

 
京都の祇園祭も、この時期同様に準備されていることと思います。
私が3年前に追い山を初めて見た場所は、祇園という地名の博多の繁華街でした。名古屋には祇園という地名はありません。「博多祇園山笠」何かしら京都とも縁があるお祭りなのでしょうね。追い山では締め込みの男衆の疾走に圧倒されました!(☆NORIKO☆)  
(459670)


28.06.12 (3748)

 沙羅の花(夏椿)が咲きました。半日陰であまり通らない場所にあることもあって、知らず知らずのうちに咲いていて、落ちているのを見つけて「あ、もう咲いていたんだ」と気付きます。 
沙羅双樹とは違う花のようです。角川俳句大歳時記「夏」によりますと 以下の様に解説してありました。(☆NORIKO☆) 
 (459525)

 本来の名は夏椿で、沙羅の名は釈尊がその樹下で涅槃に入ったフタバガキ科の沙羅樹と間違えたため。   (伊藤伊那男)

  
落柿舎に白き緒の下駄沙羅の花   神田美保子

  玉の夜を重ねて沙羅の蕾かな     倉田 紘文

  濡縁に夕べのひかり沙羅の花     藺草 慶子




28.06.10 (3747)

 樹炎さんは、「大兵馬俑」を観てこられました。中国でもご覧になり、今回は二度目だそうです。太宰府天満宮の花の写真と共にお楽しみください。樹炎さんは、いつも落書の記事を考えながら写真も送ってくださいます。有難うございました!!

      「 始皇帝と兵馬俑」

 「九州国立博物館」へ 終了日間近の 「始皇帝と大兵馬俑」を観て参りました。

約25年前、夫の定年を期に出かけた「中国の旅」で、「兵馬俑」を訪れて以来の再会です。

 辺境の小国に過ぎなかった(秦)が、「帝国になるまでの「サクセス・ストーリー」です。

「ツアー旅」では味わえなかった、迫真の臨場感・・・文字の統一・単位の統一・貨幣の統一。
何より、等身大の兵馬俑に、再び圧倒されてしまいました。

外に出ると太宰府は、「花菖蒲」の盛りで、園を取り巻く中国人・・・
中国語が飛び交い大混雑の門前店です。太宰府の梅ヶ枝餅を食べながら歩いています。

「あれ~~ここは日本ですよね」・・・まるで兵馬俑の続きのような錯覚・・・

逞しい中国人に今更ながら、驚いて戻りました。

                           八尋樹炎☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆




九州国立博物館は、太宰府天満宮の隣にあり、モダンなデザインの博物館です。九州は大陸に近い分、大陸の歴史や文化が、いちはやく伝わったのではないでしょうか。と同時に、対大陸への要の地として大切な場所だったことをあらためて思いました。(☆NORIKO☆) (459279)

28.06.09(3746)

 松井徒歩さんから京都句会の吟行と句会の記事を寄せていただきました。有難うございました!!

7日は京都句会でした。
私はいつも7時40分発の高速バスで京都へ向かいます。
1時間ほど走ると三重・滋賀県境手前の高い橋の上です。
私は右手車窓、鈴鹿山脈の宮指路岳(くしろだけ)の大きな眺めが大好きです。
名前の通り標高946m。若いころ一人で登り、道に迷い散々な目にあったことが懐かしいです。

今日は金山句会の水鳥悦枝さんが参加してくださいました。
午前の定例句会後の吟行はは龍安寺近くの等持院でした。すぐ北側は立命館大学です。
河原地副主宰は所用のため残念ながら午後の吟行は欠席でした。

等持院は足利氏の菩提寺であります。水上勉「雁の寺」の舞台でもあります。
小雨降る中、寺のつま先カバー付きゴム草履を履き夢窓国師作の庭を散策しました。皐月、梔子、花菖蒲、半夏生、五月雨と季語は豊富ですが、無理やり作った句も多く、私などは句会で厳しい指摘を受けました。
句会は高級スピーカーJBLからクラシック音楽が流れる喫茶「スピカ」で行いました。

  達磨絵の朱色あざやか梅雨に入る 万里子
  将軍の一人は稚し青葉冷え     俊雄
  鶯張り案内の僧の夏衣        ゆうこ
  鯉跳ねて水馬の輪を崩しけり    悦枝

                          (松井徒歩

私も高速バスに乗ってみたくなりました。
写真からも等持院の緑豊かなお庭の様子が伝わってきますね。私は高級スピーカーJBLの音質がどのように素晴らしいか興味津々です(☆NORIKO☆)  (459020)

28.06.08(3745)

 いぶきネット句会投句一覧が配信され、樹炎さんの写真と選句締切のお知らせが届きました。投句一覧はネット部の複数の係が目を通して校正します。佳い句が並んでいて、締切まで選に大いに迷います。それもまた楽し・・・の句会です。
(☆NORIKO☆)

いぶきネットの皆様        選句締切のお知らせ

   早い「梅雨入り」でした。
 竹林に白い雨が静かに降っています。
青梅が重たい音を立てて鎮守の坂を転がり集まっています。
紫陽花や 十薬の花が、雨に輝いて美しいものです。

傘さして近所の農家の様子を見に行きました。
山水が音立てて溝を流れ、田植機の迅速な働きに今更ながら驚きです。
田圃のぬかるみに、嫁さんが欠株を補っています。「ご苦労様です」

尾根に霧が棚引いて、天狗が出て来そうな景色です。
日本独特の季節・・・四季にもう一つ加えたい思いの「梅雨」です。
皆さんの辺りは如何でしょうか。夏風邪にご注意下さい。



    あぢさゐの色を重ねし雨上り    清水  聡子

    引き抜いて十薬の根の白さかな   関根  切子


 さて、明後日6月10日(金曜日)午後9時選句の締切です。

    締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。
 
 八尋 樹炎 ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆


28.06.06(3744)
 6月4日・5日緑区で有松絞りまつりがありました。5日は雨の予報だったからでしょうか、4日はいつになく賑わっていたように思います。市長が絞りのシャツを着ているのも、PRに一役買っているかもしれません。東海道の有松から鳴海へかけての町並みは趣がありますが、絞りまつりの日は、販売や出店でいっぱいで、混雑しすぎていました。三台の山車のからくりの実演がありました。ミス有松絞り(?)撮影会は、数年前は若い女性だけでしたが、4日は若い男性とペアーの撮影もありました。
 賑わいを避けるため、川沿いの通路や元銭湯があったことを思い出し、そこも歩きました。廃業となった銭湯は工房の洗い場として利用する案が紹介してありました。
 写真は絞りのタオルハンカチと板染めのハンカチ、そして伝統工芸士がこのように反物を細い5センチほどの幅になるまで絞った写真です。(気の遠くなるような作業です!!)

   藍湧くをのぞきこみたり樟若葉   細見綾子

   有松や軒に絞りの夏暖簾      矢野孝子

   藍木綿梁まで積んで蔵涼し     福田邦子


     ★.。.:*・°★.。.:*・°★

   くくり女と同じ冬日にうづくまる    細見綾子 昭和55年作  

沢木欣一編『細見綾子俳句観賞』(平成4年刊行) のなかで 先日お亡くなりになられた鈴木みや子さんが、この句の鑑賞文を書かれました。結びの部分のみですが紹介させていただきます。

 掲出句からは、くくり女と冬日を分かち、かつうずくまることによって、くくり女を慈しむほのぼのとした思いが伝わってくる。それは、暗さを知っている人の、優しさ、悲しさ、心映えといったものであろうか。(鈴木みや子)

細見綾子編『欣一俳句観賞』(平成3年刊行)の本もありますが、どちらの本にも栗田主宰や「伊吹嶺」の大先輩が寄稿しておられます。

昨日は、パソコンが動かなくなり真青になりました。PCトラブルに対応してくれるのは息子の友人で、早速直してもらい、大事に至らず安堵しました。(☆NORIKO☆)


28.06.05(3743)

「伊吹嶺」の仲間の句集刊行!!
 静岡支部長・磯田なつえさんの叢書『向日葵』に続き、関東支部合同句集
『炉火Ⅲ』です。付箋で膨らんだこの2冊を 読み返して・・・・皆さんの元気を
感じています。
  この2冊の句集を参考書にして、句会仲間と学びたいと思っています。 



★半年ほど前に 織部句会の仲間になっていただい
た 林さんが、長年集めて来られた ジャワ更紗と瀬
戸焼の古染付けを展示されました。
 場所は、以前<ミモザの茶房>として紹介したこと
のある 喫茶&ギャラリー「木影」(瀬戸市)です。
 6月18日まで展示されています。(定休日は月曜)
                             (孝子)

                片町にさらさ染むるや春の風     蕪村


28.06.04 (3742)   関東支部合同句集『炉火Ⅲ』
 伊吹嶺関東支部から合同句集『炉火Ⅲ』が届きました。関東支部皆さんの結束力の強さはよく知られており、この合同句集も3回目の発刊となりました。当初より隔年発行を目指していらっしゃったもので、、その目的通りに今年が3回目となりました。栗田主宰は序において次のように述べられております。

  私は第2集の序で、「継続は力なり」と言いますが、『炉火』の隔年刊行という初期の目標を着実に実行されますことは、支部長始め皆さんの弛まぬ努力と結束の賜物であり、心より敬意を表します。
  と書きました。今回の第3集は初期の目標を確実に実現させるものでありその意義は大きいものがあります。


 まさに「継続は力なり」そのもので、そこにはさらに支部会員皆さんの切磋琢磨してよい俳句を作ろうとする意気込みも大切です。合同句集を読んでいますと、同人、会員とも着実に力をつけておられ、関東支部全体の底上げに役立っていることと思います。また関東支部の皆さんはほとんどがインターネットから始められた方で、私達インターネット部の一員となっている方もいらっしゃしますし、ネット部との交流も続けています。
 先ずは刊行のお祝いを述べるとともに、以下に皆さんの句から栗田主宰の愛誦句を紹介します。

  譲り合ふ岩場の梯子霧ふぶく    一灯
  落葉降る中経蔵の屋根普請     ひろ子
  梨の枝みな尖り立つ今朝の冬    佳子
  炉話の聞かせどころの小声かな   晴夫
  地吹雪の張り付く車窓五能線     とみお
  吸物に加賀の手鞠麩春きざす    みすず
  実むらさき大奥跡に石ひとつ     切子
  細雪降りしきる夜や小豆煮る     幸子
  影歪む路面電車や広島忌       あきを
  子の婚や秋の朝日に千木光る    光晴
  ラ・マンチャの風車の村や葡萄熟れ 一成
  ソーダ水透かして海の光見る     慢房
  チェロの音の深き調べや冬の月   いずみ
  ハイヒール片手に夏の夕渚      滋子
  微かなる妻のハミング鼓草      健次
  せせらぎの底に団栗ひしめけり    昇
  焼酎の燗熱くする多喜二の忌     眞人
  蟷螂の轢かれし翅の薄みどり     雄三
  朝霧の上がる早さや渓の宿      武男
  みやらびの句碑立つ岬草萌ゆる   ゆう
  冬衣からげて白き僧の脛       あきら
  吾が影を掬へば零る秋の水      一橋
  地盤打つパイルの響き返り花     玄沙


 右の写真は『炉火Ⅲ』の表紙絵です。
 また奥付けを見ますと頒価1000円(送料込み)となっています。購入ご希望の方は次の申込先に申し込んで下さい。(隆生) (458417)
  〒186-0002  国立市東3丁目3番地10号   中野一灯 宛


28.06.03 夜(3741 )
 樹炎さんから、ネット句会投句締切のお知らせが 写真と共に届きました。私の句も取り上げていただき有難うございます!(☆NORIKO☆)

    いぶきネットの皆様       投句締切のおしらせ


 「淡竹」が朝市に並びはじめました。(たかんな)とも言います
戦後、食の乏しい時代は、野に山に、母と山菜を調達したものです。
「淡竹」を見ると 出汁の煮干しの匂いに、はらからが 恋しくなります・・・

たかんなの切り口白くしたたれる  伊藤範子
     

 
湿った石垣に「鴨足草」が白い小さな花をぶら下げています。
葉は、天婦羅が美味しいですね。耐寒性があるので、{雪ノ下}と命名
日本海側に多いそうですね。決して華やかな食べ物ではありませんが、
逆に今では、贅沢なものかも知れません。先人の知恵を思い巡らしています。


   裏口に呼鈴小さし雪ノ下      上野 さちこ

   母の忌や花咲き初めし鴨足草    朝比奈照子


さて、  明後日5日午後9時投句の締切りです。 
     早めにお送りくださるようにお願いいたします。 

☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆  八尋 樹炎


28.06.03(3740)

 
大和君が見付かって 本当に良かったですね。 今回の事が 大和君やご家族の人生にどう関わって行くのでしょうか?今日は、 いろいろ考えさせられた一日でした。 一先ず  安堵!ですね。

 
このページの 6月1日、鈴木英子さんの「我がボランティアの記」は、大変興味深く 読ませていただきました。 その英子さんからメールをいただいています。豊田市美術館の話題です。
 私も 早速出かけました。 印象派の絵画を中心に 名
画が揃っていました。 ゴッホとゴーギャンの自画像が並ん
でいたのは 驚きでした。 平日は、写真を撮っても良い!
とか・・・。 沢山撮って来て、パソコンで繰り返し見て楽しん
でいますが、 やはり実物を観た感動には敵いません。
                              (孝子)


 
鈴木英子です。
 今日(5月27日) 歯医者の帰りに豊田市美術館の企画展「デトロイト美
術館展」にいってきました。豊田市美術館は、建物は立派ですが田舎の美
術館ですので、普段はあまり良い絵画は展示しないのですが、久々に良い
作品が並ぶ見応えのある展覧会でした。
 私は忙しさで 気に留めていませんでしたが・・・先週 ボランテァで行く予
定がありましたが、私は所用があって行かなかったので、今日行ったわけで
す。いつもはかなり混み合うそうですが、今日はまだ空いていて、しっかり鑑
賞しました。
 豊田市とデトロイト市は55年前姉妹都市になっています。しかし、デトロイ
ト市は何年か前、財政破たんしました。その時、美術品を売る話があったそ
うですが市民の努力で美術館と作品は一点も売らずに、現在に至っている
そうです。

 豊田市美術館は奥に立派な茶室があり、今日も立礼席でお茶をいただいて
帰りました。                                    (英子)



28.06.02(3739)
 風の強い日となりました。
図書館で時間を過ごした時に興味深い文章を書き写したので、抜粋して紹介します。

金田一秀穂著『オツな日本語』より       あじさい

<アジサイという言葉は「あじ」と「さい」に分れ、「あじ」というのは小さいものがたくさん集まっているということ、集める、集むる という意味があること

「とても」という意味の「さ」に藍色の「あい」をつければとても藍色が強いという「さあい」になり、それが縮まって「さい」になったそうです。
それでアジサイは「集まって咲くとても青い花」という意味があるそうです。
 漢字では「集真藍」が正しいと言われていますが、「紫陽花」と書かれる事が多く中国では紫陽花とアジサイは全然違う花だそうです。

読みについても「ジ」にアクセントをつける人と「ジサイ」を平板に発音する人がいますが本来の「集真藍」の意味としては「ジ」にアクセントを置く読みが正しいかもしれません>


ということでした。

     寺町が晩学の宿濃紫陽花             栗田やすし

     一つ見えやがてみな見ゆ夜の紫陽花      櫻井 幹郎



孝子さんが漢字の成り立ちを落書にアップしてくださいますが、私もほんの読みかじりで書いてみました。写真は井の頭公園の白い紫陽花です。(☆NORIKO☆) (458141)


28.06.01(3738)
 昨日の火星接近、皆さまのところはいかがでしたか?まだまだ暫らく接近するようですので、晴れた夜を楽しみにしたいと思います。
 六月が始まりました。梅雨の時期に入ります。梅雨を経て盛夏が来て、瑞穂の国はお米が実り、冬が来て季節は巡る・・・このように日本に四季があるので、俳句という文芸が発展したのではないでしょうか。梅雨は乾き目には優しい時期で、私は嫌いではありません。
 昨今はは小学校の運動会は五月末の梅雨の前に行われることが多いようです。保育園、幼稚園、中学校では秋に行われますが、運動会の季語も「春(初夏?)の運動会」も可としてほしいものですね。

 さて、いつも記事を寄せて下さる鈴木英子さんが、長く続けておられるボランティア活動について文章を綴ってくださいました。活動の一つにお米や野菜作りがあるそうです。味わって読んでいただけたら幸いです。(☆NORIKO☆)

    <我がボランティアの記>


  伊吹ネットの皆さま、知立句会の鈴木英子です。
早稲の田も苗が育ち、逢妻川のほとりの田で最後の晩稲(おく)の田植えをしていました。ボランティアの田植えも終わりました。

私は引きこもりの長男を10数年抱えて、戦ってまいりました。過去形なのは、息子はすっかり治って、現在はNPOで働き、社会活動もし、趣味では、豊田市の名士の方々と対等におつきあいをさせていただいているからです。
私のボランティア活動は豊田市で立ち上げた「引きこもりの子女を抱える親と若者の会」(大地の会)を地盤にしています。

この会は平成15年に発足し、豊田市役所などの指導を受け現在に至っております。私はそのころ入会し、平成20年に前の代表が病気で急になくなったので、、代表を引き継ぐはめになりました。当時は会の成長期であり、心身共にかなりハードでありました。息子が皆様のおかげで、見違えるようによくなったので、社会への恩返しと思い、代表職を引き受け、何足もの草鞋を履いて、必死でがんばりました。

会の成長の過程、内容は別の機会に譲りますが、活動の一つに「畑で、野菜を作って、朝市で売る」というのがあります。朝市は3か所、回数は週1~2回になります。
そこでは若者が主人公になり、畑で野菜を作り、収穫して、売り物になるようにきれいに整えて、値札、生産者名をつけます。支援者の方で元、大手食品会社の管理職経験の方がいらっしゃり、その助言を得て、販売のノウハウを指導していただいております。出荷数、価格、販売数、売れ残り数など記録を若者に任せます。市場の手数料も払います。

というように、家に引きこもり、家族とも会おうとしなかった若者が、会の居場所に出るようになり、友だちもでき、社会の人々と対面して野菜を売るというのはものすごい進歩です。見守っている親やスタッフもうれしいかぎりです。
長話になりましたが、農作業も辛いことも多いですが、楽しみもあります。
現在私は代表職を後輩に委ね、会員のひとりとして協力しています。  (鈴木英子)

         ★.。.:*・°★.。.:*・°★



28.05.31 (3737)

 はやいもので五月も今日で終わりです。
樹炎さんから、火星最接近のご案内をいただきました。 ありがとうございます!

 いぶきネットの皆様    火星最接近 観察のお誘い
  
5倍サイズの「スーパーマーズ」今日(火曜日)
最近、ふと空を見上げた時に、明るく・赤い星を見かけませんか
「 19時30分以降に南の空を見上げましょう 、 肉眼で真っ赤に輝く火星を確認できます」

これまでにも火星が地球に近づいたことはありますが、
11年ぶり火星の最接近 過去11年で最も近づくとのこと・・・お天気しだいですが皆様楽しんで下さい。

                   樹炎 ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆ 

 


五月下旬上京中に、小石川後楽園と、子規庵を訪ねました。
小石川後楽園は睡蓮が盛りで、園内の田に植えたばかりの苗がそよいでいました。


   睡蓮のまだ眠りゐる一花あり    栗田やすし

平成17年、小石川後楽園での吟行句会で、初めて私がご一緒させていただいた折の、主宰の作品です。(句集『海光』所収)


 子規庵では偶然、ロンドン赴任中の夏目漱石との書簡の内容がパネルに展示してありました。「僕ハモーダメニナッテシマッタ」と苦しい病状と心中を明かす文章は、胸に迫るものがありました。庭の糸瓜がぐんぐんと伸び、裏門近くに鶏頭の苗がたくさん育ててありました。(☆NORIKO☆)




28.05.29 (3736)
 ★いぶきネット句会の<添削例>をアップしていただき、句会報が切子さんから配信されました。

樹炎さんからは6月の投句と選句の案内が届きました。落書用の季節感たっぷりの写真を添えていただいています。樹炎さん いつもありがとうございます!!
早苗の写真も良いですね。都会ではなかなか出合うことがありません。



いぶきネットの皆様       投句 ・選句・締め切りのお知らせ     

     雨の中より夏の雨降つてくる   倉田絋文

五月雨の音に目覚める朝です。麦刈りが終わると、代掻き・田植と 農繁期です。月日の過ぎる早さ・・・もう 半年が過ぎて行きますね。 近所でも、田水が入り早苗が土手に並んでいます。牛蛙が吠えています。    

     田植機の田の泥を曳く墓の道    小林輝子


庭陰に十薬の花・螢袋・が雨の雫を零しています、紫陽花も 淡く色付きはじめました。梅雨入り間近です。皆さんの辺りは如何でしょうか。            
     
     田植すみ前方後円墳ねむる    土田 春秋  
     
     
     手洗ひに蛍袋の花の影       清水弓月        

さて、投句締切 6月1日(水曜日)から5日(日曜日)午後9時締切
選句締切 6月6日(月曜日)から10日〈金曜日)午後9時締切

投句・選句とも、締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。

        八尋 樹炎 ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜


 樹炎さんに昨日、夏目漱石の「阿蘇街道」の句を紹介していただきましたが、漱石も熊本で多くの俳句を詠んでいたのですね。一昨年熊本城へ出かけたとき、漱石旧居が近くにある事を知り見に行きましたが、開館の時間外でしたので外からだけ覗きました。瀟洒な洋館風の建物でした。地震の被害はどうだったのでしょうか。それにしても清正は城を築いたり街道を整備したりと、土木建築に才能を発揮していたのですね。熊本城の隣には清正神社がありました。瓦の落ちた熊本城をテレビで見るにつけ、震源地周辺の被害の甚大さが想像できます。
国枝さんに、もきちさんのデジカメ俳句メールを見易く修正していただきました。有難うございます。私はもう少しいろいろ学ばないといけないようです。(☆NORIKO☆)

28.05.28 (3735)

     ご神木の大楠


 熊本から阿蘇を経て大分へ。「加藤清正」が整備した「豊後街道」は

九州を横断する重要な通路で、行き交う旅人や荷馬車で賑あったそうです。


 (明治29)年4月「夏目漱石」が第五高等学校の教師として、着任し

た頃、新緑の中を荷を積んだ馬が連なって、街道を往復する様子を

詠んだ  「駄馬つづく阿蘇街道の若葉かな」   夏目漱石

季節は初夏・熊本には楠の木がとても多いので納得です。

楠の木と言えば、「ご神木」・理由の一つに五百年、六百年の樹齢を

重ねる巨木で、人の尊敬を集めています。又、この木の特徴は新緑

の美しい季節に紅葉したり、落ち葉の山を作り苦情も多いのですが、

「樟脳の材料」でもありますね。


一日も早い熊本の復旧を願いながら・・・   八尋樹炎



28.05.27 (3734)
  サミットも終わり、オバマ大統領が広島を訪問しました。広島や長崎の被爆者の方々には 特別に感慨深い思いがおありと思います。未来のある世界中の子ども達のためにも戦争と核兵器の使用は絶対にあってはならないことを、発信出来たのではないかと思いました。

 いぶきネット句会の森田もきちさんは、旅の折々に俳句と写真を付したエッセイを綴られ、思い出のページを増やしていらっしゃいます。四月のお便りをいただきました。もきちさ~ん、有難うございました!!
 もきちさんのこのデジカメ俳句を見るには右の写真をクリックして下さい。そうするとPDFが出ます。元の落書はそのまま残っています。
 みなさん、クリックしてみてください。私の初リンク貼り付けです。(☆NORIKO☆)
   

28.05.25 (3733)
★『俳句四』6月号に 下里美恵子編集長の俳句を見つけました。
<四季吟詠>の選者の皆さんが 「サボテン」の句を寄せておられます。

   以下・その中から3人の選者の作品を選んでみました。

      サボテンや砂漠の匂いのする街に     浅井愼平

      気付かざる間にサボテンの花咲けり    茨木和生

      軒深く仙人掌咲かせ路地住まひ       下里美恵子


★毎月 漢字の成り立ちを学ぶ会に参加しています。漢文学者の白川静の文字学に準拠した 内容です。

 主婦(?)向けに 分かり易く・・・・時々、NHKの朝のドラマの話題も入
れて、眠くならないように考えてあります。テレビの画面に出てくる 戦前の看板や法被の漢字の説明等々ですが、今月は、新聞に最近よく使わ
れている文字について 教えていただきました。

 「義援金」と「義捐金」や、「罹災証明書」と「り災証明書」が 新聞によ
っては使い分けられているようです。
 <援>は、互いに助け合う・持ちつ持たれつ の意味。<捐>は、見返
りを求めないで、(名を伏せて?)お金を渡す事 とか・・・・。
 <罹災>は、東北の震災で使われていたが、今度の熊本の震災では
一時期 <り災>となっていた等々・・・です。
皆さん気付いておられますか? (孝子)

   熊本、江津湖
          よき風に玉ほどけたる芭蕉かな    長谷川櫂   句集『初雁』より


28.05.24 (3732)

 
今日は 愛知の同人句会でした。
参加者64名・不在投句3名・投句数は、
200余句と 盛会でした。

 先月の綾子生家への吟行会の作品が
沢山出ていました。主宰の選も半分以上が
吟行会の句で、佳句が並び・・・・皆さんの
エネルギーに圧倒されました。


 主宰は、 挨拶の中で・・・・「伊吹嶺」は若い人が育って来ていることは
大変喜ばしいことです。これからも同人の皆さんで、若い人を育てていた
だきたい。・・・・・と述べられました。
 我々は、(若い方を育てる事も含めて) まだまだ学ぶことが 沢山ありますね。


   
写真は、今日の句会風景と 挨拶をされている最新の主宰です。(孝子)

28.05.23 (3731)
 
主宰の パソコンが直って帰ってきました!!  「行動再開です」と メールが届きました。良かったですね。


 暑い日でした。 また今年も 猛暑に耐えないといけないでしょうか?
被災地の皆さんの事を考えたら、切ないですね。 過ごしやすい日が
いつもより1日も多くありますように 祈っています。 

 酔雪さんの原稿が 東京の範子さんを経由して届きました。酔雪さ
んは、いつも 足を使って「落書」の話題を見つけて下さいます。
                                    (孝子)

岡崎には、「岡崎城下東海道二十七曲り」という道がありま
す。これは、菅生川(乙川)の南にあった東海道を城下へ引き入れ、
27か所折り曲げたものです。豊臣秀吉の命を受けた田中吉政が、
江戸にいる徳川家康を警戒して造りました。

その二十七曲りのすぐ北側に、寺社が南向きにほぼ一直線に続いてい
ます。これは、二十七曲りと同様に城を守る戦略的な拠点となっていた
ものです。どの寺も高い塀と堅牢な楼門と広い境内を持っていました。
岡崎城に近い方から(西から)順に、甲山寺、誓願寺、宝福寺、随念寺、
春谷寺、東別院、天満宮、極楽寺、総持寺、大泉寺と並んでいます。

今日は、その寺院のひとつ随念寺に行ってきました。


 随念寺の辺りの町名は、門前町というのですが、地元では寺町と呼ん
でいます。名前の通り寺が多いのです。この辺りは東海道の北側の裏町
で、随念寺を中心に街並みが発展しました。当時はかなり大きな勢力を
持っていた寺院でした。隣は花崗町(みかげちょう)といい、石切町と
して栄えた所です。
 寺の正面へは石段が続き、両側には、城壁を思わせる白塗りの立派な
段違いの土塀があり、寺の風格を伝えています。登りつめた所には高い
鐘楼があり、街道の見張りに使われていました。この寺の客殿には能舞
台があります。その他に、松平七代清康(家康公の祖父)と家康公の大
叔母久子(清康公の妹で家康公を養育)の墓があります。また、この寺
の庫裏は、明治5年に学制が発布されるや公的な教育の場ともなりました
                          (新井酔雪
28.5.23



28.05.22 (3730) 
 樹炎さんから 写真を添えて メールが届きました。
居ながらにして、九州の夕日を見せていただけます。  樹炎さんは、
毎日 フットワークの良い生活送っておられると思っていますが・・・・ 
病院帰り?ですか?  ご自愛下さい。(孝子)


            「二つの志摩の夫婦岩」


 四月の「よもやま通信」でご紹介いたしましたが・・・・

5月21日「夏至」に
「伊勢志摩の夫婦岩」から昇った朝日が、

()()志摩の夫婦岩」の
真ん中に沈みます。その入日

(19時32分)を写真に納める為に 病院帰りを急ぎました。


 あいにくの薄曇りで、がっかりでしたが まあ、それなりにシルエットは確かです。

天体の神話ですね。真っ赤に燃える夕焼け・・・・・里富士(可也山)が、自慢です。

三脚を立てたカメラマンや、子供連れのカメラマン、多くの人が見守っていました。

流石に夕方は玄海の波頭も尖り、風も冷たく肌寒く感じました。ご笑覧下さい。
                                      (樹炎)

  以下2句 樹炎さんの作  「伊吹嶺」より      

                玄海の航跡長し木の芽晴    

                玄海の暮色届けり水張田


28.05.21 (3729) 
 
「落書」の元締め(?)の範子さんは只今上京中です。
東京での話題を 送っていただきましたので、矢野がアップします。


 
おはようございます。上京しました。上野で降りて伊藤若冲展を見
てきました。 240分待ちのプラカードの最後尾に並んだのは上野
公園の噴水の西側です。
 一日曇りで涼しかったことに救われました。ところどころに給水所や
救護のテントもありました。こんな光景は美術館では初めての体験です。
 なかなか前列では観られず後ろから上半分程度しか見えない作品も
ありましたが それでもこれまでに観たことのないたくさんの作品に出会
えたことは、4時間待った脚の疲れを忘れる嬉しい時間でした。

 写真は入館してすぐの場所にあったデジタル画像化した壁画です。(伊藤範子)

                  ☆.:*・°.。.:*・°☆.。.:*・☆°.。.:*.。☆.:*


 ★5月・HP俳句会の選句結果をアップしていただきました。今月の最高点は、同点が3名でした。 同点が3名以上の時は、該当者無し・・・という決まりですので、 高点句は無しとなりました。残念です。(孝子)



28.05.20 (3728) 
 高気圧の配置により北海道のお天気がとても暑いようです。今日の予想でも札幌が28度。東京は22度となっています。
急に暑くなると身体がついていかないので、ほどほどにしてほしいものですね。
 昨日朝 たくさんの(七本くらい)飛行機雲が見えました。珍しいと思い、写してみましたが全部は写せませんでした。
こんなに多くの飛行機雲は 自衛隊の訓練ではないかしらと思ってしまいましたが・・・
伊勢志摩サミットも近づきましたしね。家の近くの中部空港行のバスは、サミットの間運休と聞きました。びっくりです。


飛行機雲二本交叉す春の雲  田川飛旅子

凍雲を縫ひて飛行機雲速し  稲畑廣太郎
      

(哲半さんの写真と色がかぶってしまいました)・・・(☆NORIKO☆


28.05.19 (3727)  
 一昨日、哲半さんから浜昼顔の写真を送っていただきました。いかにも初夏らしい青空や雲との対比も綺麗な写真ですね。有難うございました!! (☆NORIKO☆)

 こんばんは。今日は実家へ帰っていました。琵琶湖大橋を渡ったところに、いつも
気になる場所があるのですが、ハマヒルガオが砂浜にたくさん咲いていましたので、
写真を落書へ送らせてください。立て札もありましたので・・・

 5月~6月頃 アサガオによく似た小さなピンクの花を咲かせる海浜性の植物です。
淡水の琵琶湖に自生するのは少なく貴重な存在です。
大昔の琵琶湖は海とつながっていたといわれそのとき育っていた海浜性の
植物がその時のなごりとして今も生き続けているそうです。(東口哲半)
                 


浜昼顔這ひ寄る塩田句碑の裾  澤田正子

汐焚の薪にからみし浜昼顔   中村修一郎

誓子亡し浜昼顔の実のはじけ  矢野孝子



28.05.18 昼 (3726)
 
チャットによる合評会(15・16日)が終わりました。2日共に20名を超え、沢山の意見が出て、
内容の濃い句会でした。 今頃は添削担当の皆さんのメールが飛び交っているのではないでし
ょうか?  今月末に、いぶきネット句会の会報が配信されると思います。切子さんが纏めて下
さいますので、楽しみにしているところです。


★ 栗田主宰から連絡がありました。
         主宰のパソコンが壊れたとか。 一週間ほどは通じないようです。
        パソコンが戻ってきたら、また このページで お知らせをすることになっています

         
早く戻って来ますように!! 祈っています。


 
カルミアの話題の続きです。
   「ふらんす堂」のホームページの<ふらんす堂編集日記>5月14日に、林芙美子記念館の写真が載っています。庭の、満開の大きなカルミアの木が 映っていますが、  真っ白で・・・範子さんのお庭のピンクとは又違った趣があります。
 
                                          
写真は 大山蓮華の蕾です。(孝子)

28.05.18 (3725)
 
牧野一古さんから メールをいただきました。「カルミア」は春の季語にあるそうです!有難うございました。
一古さんは、たくさんの歳時記をお持ちなんですね♪写真は去年の満開の頃のものです。カメラが違うので色の感じが違ってますが・・・(☆NORIKO☆)

お庭のカルミア、とっても色が濃くてきれいですね。
カルミア、春の季語ですよ。
 
  例句として
 カルミアの花影へ鯉まはり来し   飴山 實 
 
 カルミアの花明りして百花園    石川やす子
 
 カルミアや飾り釦をもてあそぶ   杉浦 恵子 
  
 カルミアの赤白の庭外科医院    木内 徴子
 
 カルミアは花つけ目高数ふえし   岡村 和江
   
  以上、朝日文庫の「草木花 歳時記」(拾遺百花選)
       
                   (一古)★.。.:*・°★.。.:*・°★


28.05.17 (3724)
 
磯田なつえさん、句集『向日葵』ご上梓おめでとうございます★.。.:*・°★.。.:*・°★
全国大会やオフ句会などでお会いする磯田さんは、まさに向日葵のような明るく頼もしい存在でいらっしゃいます。国枝さん句集のご紹介有難うございました。

 昨日、熊本の二回目の震度7から一か月過ぎました。毎日地震のテロップが流れ、昨日も日向灘で地震とのこと。まだまだ余震が続いていることに心が痛みます。現地の復興は進んでいるでしょうか。避難所で暮らす方々のお気持ちは如何ばかりかと思います。日本列島いつどこでまた大きな地震が来るか分かりません。日頃の備えも大切ですね。

 と思っていたら、二日目のチャットの合評会の最中に、関東地方の地震があり、吃驚しました。関東の会員さんも多いので気遣いながら合評が進行しました。
これもリアルタイムのチャットならではの出来事です。

  沖縄奄美地方は梅雨入りしたとみられるそうです。(・・・したとみられる・・・気象庁の発表方法ですね)

  家のカルミアが咲き始めました。歳時記には季語として載っていませんが、蕾と開いたときの色の違いがユニークです。
(☆NORIKO☆)



28.05.16夜 (3723)  句集『向日葵』上梓
 この度、伊吹嶺同人の磯田なつえさんが句集『向日葵』を伊吹嶺叢書第四十八篇として上梓されました。
 句集は俳句を始められた平成2年より今日までの「風」「伊吹嶺」に選ばれた作品から310句をまとめられたものです。句集名の「向日葵」は次の句から栗田主宰がつけられたものです。
   向日葵の開く園児の目の高さ    
 序文の中で栗田主宰が述べられているように、なつえさんは登山家であり、保育園の園長も務められました。
 句集には初期の山の句、保育園時代の幼児を詠んだ句そしてご主人を詠んだ句などいずれも写生がしっかりしており、思いも深い句が多いと思いました。
 以下、私が感銘した句を紹介したいと思います。

  雷鳥が一歩先行く尾根の道
  雪渓を潜りてオコジョ跳び出せり
  強力の脛の膏薬夏果つる
  ざりがにを川に戻して卒園す
  ご来光白馬嶺の石くれなゐに
  白馬の朝日拝めり終戦日
  連れ立ちて来るランドセル日脚伸ぶ
  草木みな微かな震へご来迎
  この畦に綾子屈みし杜若
  留守番の夫に作れり雛の寿司
  納棺の兄に野良着と山の百合
  能果てて立待の月海照らす
  秋澄むや石舞台まで自転車で
  うすく溶く吉野の葛や花疲れ
  水遊び佃の路地の水汲んで
  職退く日決めて黄砂の街に出づ
  翅は陽に紛れて飛べり糸蜻蛉
  退職すプールの子等に声掛けて
  辺戸を去る掌に一粒の蘇鉄の実
  青芝のまだ濡れゐたり朝の弥撤
  茣蓙敷いて待つ牛突きや昼ちちろ
  冬薔薇ちちをかへせの碑に屈む
  夫の植う針金ほどの葱の苗
  頬焦げし被曝のマリヤ秋澄めり
  初日受くとんがり帽子ほどの富士
  薄氷の下ひとすぢの濁り水
  雨となる指の先より冬来たる
  水底の石透けゐたり冬の凪
  半熟のやうな日の出や梅雨兆す
  剥き牡蠣のやうな浮雲四温晴
  角曲がるまでの見送り夕桜
  先を行く夫は気付かず穴まどひ


 以上好きな句を抜いているうちに多くの佳句が並びました。
 右の写真は句集表紙と静岡で行った伊吹嶺全国俳句大会でのなつえさん。
 なお句集『向日葵』購入希望の方は次の住所へお申し込み下さい。(隆生) (455620)

  〒421-1201  静岡市葵区新間458   磯田なつえ 宛



28.05.16 (3722)

 昨夜は、チャットによる合評会の一日目でした。一灯さん 孝子さんのリードで、皆さんの発言も増え 投句の前半半分に活発な意見をいただき、中身の濃い一時間でした。
 昨日、俳句漫画の話題を書きましたが、徒歩さんも小林木造さんの俳句漫画を読んでいらしたそうです。『NHK俳壇』のページを送ってくださいました。句会の様子を描写して、予選よりも句数を絞って削る方が難しいという、リアリティに満ちた「そうそう、その通り」と思う場面でした。有難うございます!

 小林木造の漫画は私も昔の「NHK俳壇」で読みました。
『あかぼし俳句帖』とは違ってうんと真面目な雰囲気の漫画でした。
画像は漫画の句会の様子ですが、まだ俳句のことをよく知らなかった私は、実家の店(理容店)で父が句会を仕切っていたことを思い出し、何か辛気臭いなあと思ったものでした。
そんな私が今では句会を喜喜として楽しんでいるのですから不思議なものです。(徒歩)




 伊根吟行会で、一日目に見学した、元伊勢籠神社の前に大きな無患子の木があり、実が落ちていました。
種子は追羽根の玉になるので拾って剥いてみました。
昔の人は何でも利用して楽しい遊びを考えたのですね。
豆と間違えて食べないようにしておかないと・・・(☆NORIKO☆)




28.05.15 昼 (3721)
 孝子さん 「フォト俳句展」も楽しそうですね!ご紹介有難うございます。
 さて、みなさん日曜の朝「NHK俳句」をご覧になってる方も多いと思います。今年度、民放の番組で人気の夏井いつきさんも選者で、今回のゲストは『あかぼし俳句帖』の漫画家の有間しのぶさんでした。つい最近徒歩さんからこの連載漫画の一回分を見せてもらいました。いま話題になっている漫画とは知りませんでした。
 漫画といえば、以前『俳句力~ゆっくり生きる~』小林木造さん(官能劇画作家だったそうです!)の自然観察四コマ漫画集を買いました。
『NHK俳壇』に掲載されていたもので、実際に作者が句会に出ていて、細密画調のタッチで細かく季語を描いていたことも印象的な楽しい一冊でした。(写真上は『俳句力』のページ)
 帯に<「俳句力」が、この十年を笑って暮らす「人生力」になる>と書いてあります。
 楽しく俳句!いたしましょう~あれ?哲半さんのキャッチフレーズになりました★.。.:*・°★.(☆NORIKO☆)


28.05.15 (3720)
 綾子生家への吟行会の様子をトピックスで 読ませて(見せて?)いただきました。
文章も 写真も沢山!! で、様子がよく分かり・・・有り難いページです。
 特に 綾子生家は20数年前に俳句仲間10数名で訪れた事がありましたので、
生家の柿の木は? 井戸は?へっついは? と・・・・・懐かしく思い出しています。 

★「フォト俳句展」のお知らせです。
 恒例となりましたが・・・・・名古屋北ロータリークラブの写真友の会と、俳句友の会
が中心となって、他の名古屋のロータリークラブの仲間と 展覧会を開きます。
 名古屋北ロータリークラブの<歯車句会>には 「伊吹嶺」の仲間も(私も)学ん
でいます。 今回は3人が出品しています。機会がありましたら、 是非お立ち寄り
下さい。

       期間   5月21日(土)~5月28日(土)
              10:00~18:00 / 会期中無休

       会場   フォトサロン「サン・ルゥ」 中区新栄町2-4 アーチビル2階
             (錦通を挟んで愛知県芸術劇場の向え・ ノリタケ側の並び)

                            写真は 仲間の出品用の作品です。同じ額の中に 俳句が添えられます。(孝子)


28.05.13夜 (3720)   「栗田主宰と行く伊吹嶺伊根吟行会」の吟行模様をアップ
 5月10日ー11日に行われた「栗田主宰と行く伊吹嶺伊根吟行会」の吟行模様をトピックスに掲載しました。吟行模様はトップページのトピックスのお知らせあるいは【こちら】をクリックして下さい。
 今回の吟行記は範子さんにお願いしました。そして一紀さんのご協力を得て膨大な写真を撮しました。その一端でも楽しんで頂けたらと思い、写真の大サービスで40枚近く掲載しました。吟行に参加された方もそうでない方も写真で雰囲気を味わって下さい。
 綾子先生の生家については今後の維持を考えて、丹波市へ沢木くみ子さんのご寄付により、綾子記念館として再出発される予定です。完成はいつになるか分かりませんが、私達はその最後の生家を見ることが出来ました。伊吹嶺連衆にとって綾子先生をいつまでも心の中に焼き付けていくことが出来るように、しっかりと生家を見てきました。

 5月も半ばになりましたが、今月のHPメニューをすべて更新しました。いつものようにトップページの「季節の俳句」は綾乃さんにアップして頂きました。いつものことながら有り難いことです。(隆生) (455165)


28.05.13 (3719)
 10日の樹炎さんのシスレーの模写の作品、素敵でしたね。
樹炎さんから写真を添えて合評会のお知らせをいただきました。いつも有難うございます!!都会ではまず出合えないような素晴らしい風景をご覧ください。(☆NORIKO☆)

     いぶきネットの皆様       合評会のお知らせせ

「麦秋」・・・連休明けによく、一人旅をしたものです。

ローカル線の各駅停車に乗って・・・

子供のよに景色ばかり眺めて、携えた本はあまり、はかどらないのですが、

駅弁を開き車窓を流れる田畑、山河、黄昏時の農家の灯りや、麦焼きの煙、人影・・・

時に手元の本に目を落とす。

  本の栞は少ししか動かないのですが、ゆったりと流れる時間は、無上の喜びです。

筑紫次郎に添う 麦の秋・・・佐賀平野の広大な麦秋へ夕日が沈む・・・

昔の記憶がよみがえります。

    子等の追ふ一輛電車麦の秋    樹炎

    のろのろと空ラのバス行く麦の秋  樹炎

 さて、合評会はいつものように、15日(日)・16日(月)の両日

    午後9時から行います。  投句 一覧および 選句一覧を用意の上

     伊吹嶺フォーラムのチャットルームへお集まりください。

                               八尋 樹炎   

                         ☆゜・*:.. ..:*・゜☆゜・*:.. ..:*・゜





28.05.12 (3718)
 主宰と行く吟行会の余韻に浸っています。私には「伊根の舟屋」も「綾子先生の生家」も初めての訪問で、「夢」でもありましたので、嬉しく心躍ることばかりでした。この企画を立てて下さった主宰と関係者の皆さまには心より感謝です。
 たくさんの句材と思い出を詰め込んで帰宅しました。綾子先生の生家には小学生の字で「細見綾子さん」の紹介のポスターが貼ってありました。帰途につく直前の昼食会場の料亭の女将さんが、「風」で俳句をされてたことや、「雉子鳴けり少年の朝少女の朝」の句碑設立に協力してくださったというお話には驚きました。地元の人々の誇りとして綾子先生は今なお慕われ敬われていることを実感したひとときでした。これから資料館として改修が始まるそうですが、多くの方に訪れてほしいと思います。
 写真は料亭で使われているコースターです。四季の四枚があり、春は綾子先生、夏は宇多喜代子さん、秋と冬は、江戸時代、初の女性俳人といわれる田 捨女(丹波出身)の句でした。お土産としても販売されているので買ってきました(☆NORIKO☆)


28.05.11 (3717)
 昨日、今日と「栗田主宰と行く伊吹嶺伊根吟行会」が行われました。私も参加しました。参加者62名バス2台で出かけ、1日目の10日には元伊勢籠神社、伊根の舟屋めぐり、11日の今日は天橋立、綾子先生の生家を吟行しました。
 当初の予定では両日とも雨の予報でしたが、曇ながらも傘を差さないで吟行することが出来ました。皆さん盛んに「やすし晴」は健在だとたたえ合っていました。
 1日目、ホテルで句会が行われ、栗田主宰の特選句、互選の最高得点句は次のとおりです。

 
 主宰特選句   海猫一声さざ波寄する舟屋口     小原米子
 
  最高得点句   透く潮に花藻ゆらげり舟屋口     栗田やすし


 米子さん、栗田先生、おめでとうございます。
 楽しい吟行でしたが、詳しい吟行記は範子さんに書いて頂きます。もうしばらくお待ち下さい。
 なおトップページの写真は綾子生家前でのバス1号車の皆さんの集合写真です。そして下の写真はバス2号車の皆さんの写真と高台の公園から見た舟屋湾の一望の写真です。
(隆生) (454814)

 
綾子先生生家前で(2号車)
 
高台から伊根湾を一望


28.05.10 (3716)
 
今日・明日と、「伊吹嶺」の仲間が 細見先生の生家の丹波と、舟
屋で知られる伊根を吟行されています。 天気予報では2日共 雨の
ようです。今までの吟行の倣いで、<伊吹嶺晴>となるのでは?・・・
・・・と思います。

 「落書」の留守番をしていますが、又 パソコンの機嫌が悪くなった
ら・・・と、落ち着きません。


 ★画家繋がりの話題です。 

 右の写真は、いぶきネット句会・幹事の樹炎さんの作品です。
シスレーの作品を 模写されました。 初夏の風が吹いてくるような
清々しい風景ですね。(孝子)

                シスレーの空を模写する春隣   八尋樹炎   
「伊吹嶺」五月号より



28.05.09  (3715)
 8日 石田三成の居城があった佐和山を登りました。テレビを見て行ってみたいなと思っていたところ、今日なら良いよと言う人がいたので連れて行ってもらいました。入口で杖を借りて 「真田丸」宣伝番組(?)での三成役の山本耕史君が見た風景と同じ風景を見ました。行程は往復約一時間で上りは 結構疲れました。
 残っている石垣は二つだけのようで、他は関ヶ原の合戦の後、彦根城築城に使われたようです。佐和山入口にある龍潭寺も公開していて、方丈の襖絵は森川許六が描いたものでした。許六は画家でもあったことを知りました。

 龍潭寺は元々は浜松に開基された寺院ですが、井伊直政が佐和山城主になったのを機に、佐和山の山麓に移築しました。古刹という雰囲気がピッタリのお寺でした。
庭園も美しく、4月には、だるままつりもあるそうです。(☆NORIKO☆)

   卯の花に蘆毛の馬の夜明かな   許六

   宿々は皆新茶なり麦の秋     許六

   細道に篝こぼるる鵜舟かな    許六




28.05.08 夜 (3714)
 
今日の午後は「伊吹嶺句会」、 夕方からは「カリンカ句会」でした。

 
「カリンカ句会」に参加させていただきましたが・・・・会場が先月から名
鉄百貨店・九階のイタリアレストランに移動し、会場の雰囲気が少し変り
ました。  参加者13名で パスタのコース料理をいただきながら・・・・
副主宰から指導を受けました。旅遊さんの講評は今までと変わらず辛
口で 有り難く、楽しい句会でした。

 
句会の前に、名古屋市美術館で開催されている、(待望!)「藤田嗣治展」
へ寄り、あの<フジタの白>を十分に堪能しました。 
 連休の混雑を心配しましたが、ゆったりとした雰囲気で・・・・ 先の大戦に
協力したことで話題になった作品「アッツ島玉砕」などの大作三点が異色で、
存在感がありました。

 このページ・7日の話題の北川民次を描いた作品二点が展示されていて
驚きです! 二人は メキシコ旅行の折に交流があったようです。瀬戸市民
としては、縁に感謝!と言いたいです。

 フランスで洗礼の後、レオナード・フジタと改名した藤田ですが、<レオナード>は
憧れの<レオナルド・ダ・ビンチ>から取った名前とか・・・。
 大作が揃っています! 絵画好きには お勧めの美術展です。(孝子)

        絵画展出て睡蓮の水たひら   秋山黄夜


28.05.08 (3713)
 樹炎さんから いぶきネット句会のお知らせと写真を送っていただきました。
自然豊かで初夏の息づかいを感じる写真ですね。落書に相応しい写真をと思いながら散策をしてくださっていることを感じます。樹炎さんいつも有難うございます!!(☆NORIKO☆)


いぶきネットの皆様       選句締切のおしらせ


 九州は、余震に明け暮れしている間に、暦はすでに、立夏です。

「博多どんたく」も悪天候のため、初日は中止になる始末でした。

流石に五月・・・木々の緑は深まり、全ての生命が燃え立つ季節ですね。

葉桜がさらに色濃く、草野球の子供たちの歓声が届きます
つい、最近まで四苦八苦して様に成らなかった「勝鴉」の巣から雛の声が聞こえます。

散歩道の(麦の穂)も色付きはじめ、豊かな実りの兆しです。

皆さんの「ゴールデンウイーク」は、如何だったでしょうか。
 
   
   青竹の荷のしなやかに夏立てり     沢木 欣一
   
   キュツと鳴るガラスの器風薫る      丹羽 一橋


さて、明後日5月10日(火曜日)午後9時選句の締切です。


 締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。

       八尋 樹炎    


☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・
             




28.05.07 (3712)
 6日、久しぶりに小堤西池へかきつばたを見に行きました。まだ早いかなと思っていたのです が、結構咲いていました。
かきつばたの守り人さんが、「この蕾がもうすぐ開く」とい うので、近づくと、すぐに一片ほぐれました。慌てて携帯を録画モードにし、二度目に残り二 弁の開花を写すことができました。(下の写真は別の場所のかきつばたです)

 守り人さんが、「5日は風の強い一日でしてね~この池は遮るものがないから風がよく通るのですよ」と言われたことに 「天然の風」を思いました。見ごろはこの一週間くらいだそうです。

   かきつばた紫を解き放ちゐし     細見綾子

   天然の風吹きゐたりかきつばた    細見綾子

   かきつばたに屈めば風の音消ゆる  梅田 葵

   かきつばた降り出しの雨大粒に    下里美恵子

   日の温み花びらに溜め杜若      栗田せつ子

   かきつばた湿原に湧く今日の色    平松公代


 孝子さん、北川民次のアトリエ公開のご紹介を有り難うございました。陶工房をアトリエとしていたことも知りませんでした。趣がありますね。これからも情報宜しくお願いします!(☆NORIKO☆)

28.05.07 (3711)
 「落書」の担当を範子さんにバトンタッチをしていただいて・・・・ の
んびりのような、落ち着かないような日々です。
 範子さんの担当の作業の一つを私が受け持つという約束で、「落
書」を代わっていただきましたので、今まで通り(以上に?)に頑張り
ますので、宜しくお願いします。

 故・北川民次のアトリエは、年に2回見学会が行われます。5月3日
に出かけました。
 民次は 二科会の活動にも一時 参加していますが、メキシコの絵
画に影響を受けて、民衆を題材にした力強い作品が特徴です。
 
 小さな陶器工場をアトリエにした 趣のある所で、俳人には有り難い
吟行地です。窓には若葉が映え、天窓からは柔らかな日差しが入ります。 
 メキシコのコーヒーをいただきながら のんびりとアトリエの椅子に掛け
ていると、今にも 髭のお爺さん(民次画伯)が 現れそうです。
 秋にも 2日間開放される予定ですので、皆さん お出かけ下さい。


    写真(上)は、アトリエ風景です。テーブルの上には テキーラの瓶が、梁にはソンブレロやパレッ
   トが掛けてあります。下の写真は、民次の自画像です。南米などでは バッタは農作物を荒らす害
   虫ですが、民次は好んで描いています。(孝子)



28.05.06 (3710)
 まだお休みの方もいらっしゃると思いますが、皆さんのゴールデンウィークはいかがでしたか。鈴木英子さんは、奈良で、古式ゆかしい聖武天皇祭のお練りをご覧になりました。 良かったですね、英子さん!

 伊吹ネットの皆様、お久しぶりの知立句会の鈴木英子です。

 5月2日、私は京都へ行く途中、近鉄で奈良へ立ち寄りました。今日は若葉の美しい東大寺三月堂の観音様を参拝しようと、大仏殿へ向かうと、観光客の多い中、何やら麻の爽やかな幡(ばん)「幟のような布をたれさげた旗」が何本もたっています。近づくと今日は「聖武天皇祭・詳しくは聖武天皇慶讃法要という」の日です。これは僥倖に恵まれたことと予定を変更して、大仏殿の入場券を購入して、入りました。大仏殿のなかは、大仏さんの前は椅子が並べられ、式典の用意がされています。一般の参拝者は大仏さんの周りを巡るようになっています。式は2時ぐらいからでその前に正面の門を通ってお練りがあるそうです。

 私はそのお練りを見学しようと大仏殿の階段で待っていました。そこで東大寺の法被を着た職員のかたと懇意になり東大寺の行事のことや、俳句の季語の話、今日のお練りのことなど話が弾み、その職員の方から「まだ時間が少しあるのでお茶を飲んでいらっしゃい」とお茶券をいただきました。回廊にしつらえた茶席で、美味しいお菓子と煎茶(二条流)をいただき、いよいよのお練りを見学しました。警備の職員の先導で、笙を吹いている烏帽子姿の団体、柄の長い丸い団扇を持った奈良時代の装束の美しい女官の団体、その他稚児さんやいろいろな団体ののち、白い頭巾の僧兵たち、最後に色とりどりの僧衣をまとった僧に囲まれた管主らしき僧の入場で、お練りはおわりました。天平の時代絵巻を堪能しました。式は読経や献茶など行われましたが、私は時間の都合で駅に向かいました。ゴールデンウイークの1日でした。 (鈴木英子)

 昨日は立夏でした。暦の上とは言わなくても通用するほどの薄暑の日でした。今朝、熊本では地震のテロップが流れましたが、昨日は、くまモンが避難所を訪問したとのニュースを見て、くまモンもようやく活動できるようになったのだなあと思いました。

   青竹の荷のしなやかに夏立てり    沢木欣一

   霊山に緑衣の仁王夏に入る      栗田やすし


写真は5日の四谷千枚田です。半分ほどが水を張り、苗が植えてあったのは数枚でした。 (☆NORIKO☆)

28.05.05 (3709)
 内田陽子さんから、牧野一古さんの蒲郡市文化協会での功績についてお知らせをいただきました。
一古さん、おめでとうございます!

      牧野一古さん 蒲郡市文化協会功労賞受賞

さる4月23日(土)、市民会館において平成28年度蒲郡市文化協会総会が開催されました。その席で今年度の文化協会文化賞・功労賞の表彰が行われました。 

今年度の文化協会功労賞は「牧野一古さん」が受賞されました。地元蒲郡での俳句部会における、春の文協まつりや市民文化祭俳句大会の運営に携わり、短歌・俳句部門の作品集「楠若葉」の編集に参画するなど、蒲郡の文化の発展と振興に寄与された功績が認められ、このたびの受賞となりました。 

一古さんは「伊吹嶺」編集部の一員としても活躍、蒲郡句会発足以来、鈴木みや子先生の教えをいただき、今では先生のご意志のもと、蒲郡句会の指導者として私たちを支えてくださっています。 

19年度にはみや子先生も受賞されている輝かしい賞です。先日ご逝去されましたみや子先生もこの報告を受け、目を細めておいでのことと思います。先生が残された大きな功績を一古さんがしっかり繋いで行かれたこと、心よりお喜び申し上げます。(内田陽子記)   


 伊吹嶺の皆さんの中には、草木花の博士、鳥博士といえるほどの専門的な知識をお持ちの方が多くいらっしゃいます。鳥の事は一古さんに聞くとすぐに答えを返していただけます。一古さんの夏の鳥の句です。


    
雪加鳴く辺戸の岬に狼煙跡    牧野一古
    奥宮の富士遥拝所瑠璃鳴けり       
    雨に舞ふ三光鳥の嘴青し        
                       ★.。.:*・°★.。.:*・°★   

 今日は子どもの日。鯉幟を立て、鎧や兜を飾っているお宅もあることでしょう。

     子供の日行く当てもなく靴磨く    栗田やすし

     解くほどに青く匂へり笹粽      服部達哉


     端午の日崖高く行く郵便夫      中山純子

      赤ん坊武者人形の間に眠る     滝沢伊代次


 時々博物館で、甲冑を見る機会がありますが、大名の立派な甲冑や兜は、美術品、工芸品としても素晴らしいものがありますね。兜で人気の型は上杉謙信、伊達政宗のようで、愛知の人は、徳川家康を選ぶ方が多いのではないかと思いますが、我が家の兜は何故か一文字に三つ星の「毛利」の家紋入り。下関で購入したからです。もしかしたら三つ葉葵の兜も売っていたかもしれませんが、当時は家紋に何のこだわりも無かったのでした。大河ドラマの影響でしょうか、少し前は直江兼続の「愛」、今年は真田幸村の「六文銭」も売り出されたようです。 菖蒲湯や夫にまだある力瘤(☆NORIKO☆)


28.05.04 (3708)
 鈴木みや子さんの訃報を知り「伊吹嶺」10周年記念号に、句集『蒲郡』出版お祝いの会の集合写真があった事を思い出しました。2008年1月号でした。「伊吹嶺10年の歩み」と題したカラー写真の中に、平成14年鈴木みや子さんを祝う会の一枚があります。栗田先生はじめ、「風」愛知支部発足時代からの先輩の皆さんや、地元蒲郡の方々とご一緒の写真です。句集は、句集名も揮毫も沢木欣一先生によるとお聞きしています。私は直接お話をする機会はありませんでしたが、栗田主宰のもとで「伊吹嶺」の礎を築かれた素晴らしい先輩と、同じ俳句会で学んでいることを誇らしく思える、そんな気持ちがしみじみと湧き上がりました。国枝さん、みや子さんの思い出と、写真と俳句のご紹介有難うございました。

 徒歩さんから3日に行われた京都句会のお便りをいただきました。いつも有難うございます!

 今日5月3日の京都句会は滋賀県大津膳所の義仲寺での句会でした。 1時間強の境内での吟行後定例句会と吟行句会を行いました。 木曾義仲と松尾芭蕉の墓があり、前の通りは旧東海道で嘗ては目の前まで琵琶湖であった場所です。


風入れて青葉明りの翁堂    俊雄
藤の風屋根まろやかな翁堂  範子
湖風に芭蕉玉解く無名庵    佳子
藤棚をくぐりて風は木曾塚へ  英武

               (松井徒歩)




 私も参加させていただきました。句会は境内の「無名庵」で行われました。受付の方がお茶の用意もしてくださっていました。おだまきが咲き、藤が風に散り、大きな満天星の木に花が咲き始め、楓の実が翁堂前の池面を彩っていました。毎月の句会の予定は哲半さんがブログでお知らせしてくださいます。河原地副主宰のご指導で、幹事の岡田さん企画の吟行つきの句会です。ご都合の合う方は参加されてはいかがでしょうか。(☆NORIKO☆)


28.05.02夜 (3707)
 悲しいお知らせです。元伊吹嶺同人の鈴木みや子さんが亡くなられました。今日はその葬儀でした。遺族のご意向で家族葬的にささやかに行いたいということで、蒲郡勢以外は、栗田主宰ご夫妻と下里編集長のみとご一緒しました。
 みや子さんの臈たけて、はんなりとしたたたずまいが今も目に浮かび、憧れもありました。私にとって、みや子さんは名古屋で俳句を再開したときの直接の指導者で、最後までご一緒でした。その名古屋句会では、毎月どこかへ吟行するのが常で、しかも歴史のある気づきにくいところへも出かけました。また「風」全国大会や「風」同人総会などにもご一緒させて頂き、必ず吟行も一緒でした。
 時には二人だけで当時鉄道入院されていた沢木先生のお見舞いや、みや子さんが句集『蒲郡』を上梓されたときに沢木先生宅の御霊前に供えて報告にご一緒したことも思い出されます。
 俳句にも気品があり、みや子さんの感性には勉強させられました。しかし句会では結構厳しく、「あなたたちいつまでこんな俳句を作っているの。もうベテランでしょう。」とよく言われました。その厳しさに発憤したこともあり、おかげで「風」同人の末席に並ぶことが出来ました。
 みや子さんの句は句集『蒲郡』に感性の高い佳句が並んでいます。

  
石蕗咲いて身になじみたる黄八丈
  硝子器のくもり冷たきさくらんぼ
  袂より数珠の出できし春著かな
  親鸞忌一汁なれど実沢山
  金の蕊たたみきれずに夕牡丹
  水口に鯉のかたまる白露かな
  春愁や匂ひ袋の形見分け
  種浸す姫街道の橋の下
  水鶏塚冬木に吊す竹箒
  かきつばた紺とも紫ともいへず
  刈りしもの青きまま焚く寒露かな
  新豆腐天竜川の水もらひ
  躙り口頭を打つて年忘
  佛壇を閉め忘れたる良夜かな
  草餅に雪の匂ひや宇陀郡
  かげろふを踏み夢殿のきざはしに
  まほろばは水の匂へり田植どき
  白蛇棲む弁天橋のおぼろかな
  この松に育てられしと松手入
  竹生島詣でや魚は氷にのぼり
  終戦日黙禱すべく家にあり
  西行庵綾子の摘みし蓬つむ
  なつかしき声にふりむくかきつばた
  綾子の忌明日は白露とのみ記す
  後の月杜国の岬より出でし

 と書き出すと切りがありません。そして「伊吹嶺」最後の投句は次の句でした。

  
秋日和糸が笑ふと糸繰り女   伊吹嶺2011年12月号

 この句に対しては旧友の原田しずえさんは「
〈糸が笑ふ〉とはどのような状態を言うのか疑問が生まれた。・・・〈糸が笑ふ〉言葉自体は面白く、糸繰り女の人物像が描かれる鍵ともなろう。」と鑑賞されていたが、〈糸が笑ふ〉と表現する感性は最後まで衰えなかった。  合掌

 以上長々と貴重な落書欄を借りて、思い出話をしました。
 写真は句集『蒲郡』出版記念お祝い会での記念写真です。(隆生)
 (443391)


28.05.02 (3706)

 樹炎さんから、藤の花と美味しそうな烏賊の写真を添えて、ネット句会の案内が届きました。有難うございました!

 
いぶきネットの皆様 投句締切のお知らせ

  「目には青葉山ほととぎす初鰹」 素堂
さわやかな新緑と、ほととぎすの初音を背景に、躍動感あふれる初鰹は、 江戸時代、長屋の共同井戸へ持ち出して料理する見栄坊もいたそうです。 「井戸端で見せびらかして刺身をし」 の川柳があります。 「ゴールデンウイーク」の只中で、空はからりと晴れ、薫風です。 小さな鎮守ですが、気に成っていた、藤棚を見にゆきました。 古木の貫禄・・・藤房を揺らし、ふくよかな香りを楽しんで参りました。
玄海灘の「烏賊刺し」まだ 生きています・・・睨まれています!!
博多では、恒例の「博多どんたく港まつり」(5月3、4日)に開催されます。 お出かけになりませんか。

    初鰹柾目通りし杉の箸          渡辺 慢房

    藤はさかり或る遠さより近よらず    細見 綾子


私の都合で早めのご案内です。宜しくお願いします。
5月5日午後9時投句の締切りです。 早めにお送りくださるようにお願いいたします。(樹炎)

私もこの「烏賊刺し」は、2年前に呼子で初めて食しました。動いていました。鮮度抜群で美味でした♪もう一度食べたくなりました。(☆NORIKO☆




28.05.01 (3705)
 爽やかな五月になりました。皆さまいかがお過ごしですか?
横井一夫さんから、朝日カルチャーセンターの皆さんの吟行の模様のお便りをいただきました。横井さん 有難うございました!


 ゴ-ルデンウイ-クの二日目(4月30日)、朝日カルチャ-センタ-の俳句教室(都合ナルミさん指導)の仲間で、黒川(名古屋市北区)の御用水跡街園へ吟行にいってきました。

 参加者は11名、庄内川からの水の取り入れ口の黒川樋門から、黒川沿いに、
志賀橋まで散策しました。桜の名所ですが、賑わいもすぎたせいか、新緑に囲まれのんびりした吟行です。

 11時過ぎから北区生涯学習センタ-で句会実施(良い句が多いということで今日は7句選)。この会の吟行も23回目で、4年がたち、すっかり定着し、年2回
の食事会(暑気払いと忘年会)など、和気あいあいの雰囲気です。ナルミ先生の指導に
皆さん、感心してます。写真2枚添付します。(横井一夫)



 ナルミさん指導の講座とは別に、吟行も活発に行っていらっしゃいます。名古屋に住む私も知らないような場所です。
真剣に吟行をしていらっしゃる様子が伝わってきますね!(☆NORIKO☆)



28.04.30 (3704)

  静岡支部長の磯田なつえさんから、合同鍛錬会のメールと写真をいただきました。 磯田さ~ん 有難うございました!!

           第2回静岡・関東支部合同鍛錬会

 4月26(火)~27日(水)第2回静岡・関東支部合同鍛練会を行いました。
栗田主宰には2日間の貴重なお時間をご指導いただき、また関東から一灯支部長以下9名(長野2名も)、静岡から16名(内4名は1日のみ)合計26名の参加でした。

 26日朝10時静岡駅に集合、バスで安倍川に沿って約30キロ北上、山葵栽培発祥の地「有東木」へ、手打蕎麦の昼食後、山葵田や村内を巡り、初茶摘みを見学したり、新緑を堪能しました。
 再びバスで北上、日本3大崩れの一つ「大谷崩」へ、新緑や山桜、木木の芽吹き、大石の転がる川や崩れに目を見張りました。午後3時半、梅ヶ島コンヤ温泉の宿に到着、1回目の句会を3句投句5句選で行い、主宰の懇切丁寧な選評と問題点や手直しなどをいただきました。

 猪肉と山菜のバーべキューやヤマメ料理の夕食後、有志による2回目の句会(日帰り組を除き19名の参加)。
肌がツルツルになる強アルカリの湯に手足を伸ばし眠りに着きました。

 27日は早朝から宿の遅桜や嶺の山桜を仰いだり新緑の林を散策する人、朝湯を楽しむ人など、朝食後8時半に出発、途中まで昨日の道を戻り、一部新東名を経由して藤枝市の「玉露の里」へ、俳人村越化石の生家から句碑まで1キロ足らずの里の道を吟行、茶席で玉露を味わいました。昼食は焼津港の海鮮料理店で、その場で3回目の句会を行い、前日に引き続いて主宰のご指導をたっぷりといただきました。首尾よく予定を1時間早く終了、魚をお土産にしたり、港からうっすら霞む行く春の富士を眺め、展望台下に屈んで四葉のクローバー探しに2日間の緊張を解くひとときもありました。
バスで1時間ほどの静岡駅で解散、充実感をずっしり胸に帰宅の途につきました。

 (句会1回目)
 主宰選 急峰の崩れの谷や若木萌ゆ    高橋 幸子
      山葵田に真昼の水のかがよへり  松本 恵子 
      風光る薄き緑の崩れ谷        西川満寿美
      寒冷紗ふはりと浮かす若葉風    磯田 秀治
      山晴や沢風を背に初茶摘      磯田なつえ
      沢音の坂の集落しやがの花     杉浦ゆき子
      水音やなだれ咲きたる濃山吹    森  敏子
      新しき風吹き抜けの山葵沢     磯田なつえ
      山里の日差し豊かや茶を摘めり   山本 法子
 特選  仰ぎ見る大谷崩や芽木の風     奥山ひろ子

       (特選の奥山ひろ子さんには主宰からお祝いの色紙が贈られました。)

 高得点句 草笛を少女のごとく佐久のひと   佐藤とみお
  
 主宰の句 句碑に触れ化石偲べば河鹿笛   栗田やすし


                                           (磯田なつえ)


自然に恵まれた静岡県ならではの吟行地で、新緑のマイナスイオンをたっぷりと浴び、3回の句会、羨ましいような鍛錬会ですね。(☆NORIKO☆)
                                 


28.04.29夜 (3703)
 伊吹嶺関東支部所属の武藤光晴さん等が中心となって、不二俳句会があります。皆さん同じ証券会社のOBで作られた俳句会で、発足以来今年が11年目だそうです。
 不二俳句会では5年前に合同句集『不二』が発刊されました。そして今年第1集以来の5年間の俳句から各自持ち寄りの自選20句の合同句集『不二第2集』が発刊されました。全員で15名の合同句集で、所属結社もいろいろあるようです。そのうち伊吹嶺所属の同人、会員は7名です。
 同じ会社OBで今もなお俳句仲間が結束していることはうらやましい限りです。以下に合同句集に掲載されている伊吹嶺の仲間の1句をご紹介します。(50音順)

  地震続くふるさと遠し春北斗    佐藤とみお
  暮時に映ゆる淡さや糸桜     志形雄三
  水面に目玉浮かせて昼蛙     千葉ゆう
  秋蝶の翳わが影をよぎりゆく   中村あきら
  村中に風の道あり掛大根     丹羽一橋
  七彩に神門しづる雪解水     武藤光晴
  風涼し雑木の中の美術館     森垣一成


 以上です。なお右の写真は『不二』の表紙です。皆さん、おめでとうございます。(隆生) (452863)


28.04.29 (3702)

 ゴールデン・ウィークが始まりました。北海道の荒天に驚いています。
 4月のいぶきネット句会報が切子さんから配信され、5月の投句、選句の案内が、樹炎さんから届きました。
お二人からのメールのお知らせにより、参加の皆さんそれぞれが、翌月への新たな気持ちに切り替わります。

 今日は、また大分で地震とのテロップが流れました。震源が東進しているようで気懸りです。
樹炎さんからは、投句案内だけでなく、被災者へのお見舞いのお気持ちと、お住まいのある九州の状況をふまえての
お知らせです。               (☆NORIKO☆)

    投句・選句締切のおしらせ   

 九州を動転させた地震も少しだけ収まりかけ、「ボランティア」の暖かい手がさしのべられています。
突然の天災で家族を亡された方々に、深くお悼み申しあげます。お子様を亡くされた老夫婦の 落胆された ご様子に涙がにじみました。   

 昔、父から聞いた博多の名僧「仙厓和尚」の名言を思い出しました。 正月に、仙崖和尚を訪ねてきた人が, 「何かおめでたいことを書いてください」と所望したところ     「親死ぬ,子死ぬ,孫死ぬ」 と書いて渡したそうです。
正月早々縁起でもないとカンカンに怒る客に 「これが一番めでたい,これが逆だったらどうなる?」
と飄々と答えたということです・・・

 雨上がり、近所を散策いたしました。 豌豆の花・葱坊主・麦畑が雨に煌めいて、仔牛の声が聞こえます。
キンポウゲ・野薊・スカンポ・が咲き乱れ、畦道を飾っていました。        

     放哉さんと島人呼べり豆の花       下里美恵子       

     札所への八百八段金鳳花         東口 哲半         

さて、投句締切 5月1日(日曜日)から5日(木曜日)午後9時締切   
   選句締切 5月6日(金曜日)から10日(火曜日)午後9時締切   

投句・選句とも、締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。

       八尋 樹炎 ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆  


28.04.28 夜 (3701)

  松井徒歩さんから、徳川園の旬な写真と共に お便りをいただきました。有難うございます!!    (☆NORIKO☆)

26日の火曜日に徳川園に行って来ました。 名古屋の人にはおなじみの場所ですが、尾張藩二代藩主徳川光友の隠居所の跡に作られた池泉廻遊式の庭園です 。 牡丹はすでに盛りを終えており、藤棚の下で30分ほどぼーっとしていたら目の前に顔を近付け声を掛けてきた 人がいました。 あまりにも顔が近いのではて誰かなと思ったのですが、離れた所にいる奥さんと思しき人を見て同業者であるこ とに気が付きました。 句帳でも開いていれば様になったのですが仰向いて放心状態でしたのでかなりうろたえてしまいました。 外国人の団体、小学生の社会見学、テレビクルーの撮影、何組かの新郎新婦の撮影等々と賑やかでした。  (徒歩)




28.04.28 (3700)

 ★4月のHP句会の結果をアップしていただきました。今月の最高点句は

   春の灯や付箋のおほき備忘録    のぶこ(北名古屋)さん    でした。
おめでとうございます!

 ★いぶきネット句会の添削コーナーもアップしていただきました。ネット同人11名で
頑張っています。ご参考になれば幸いです。 

写真は孝子さんが提供してくださいました。
鶴舞公園で若い女性が写生をしていたところで、ご本人の了解を得たそうです。俳句も絵画も写生が基本ですね。     (☆NORIKO☆)


28.04.27 (3699)

  内田陽子さんから、一番茶句会報566号についてのメールをいただきました。「一番茶」は、継続は力なりの
お手本のような、素晴らしい歴史ですね。静岡の皆さん、内田さん 有難うございました。 (☆NORIKO☆)

 先日静岡支部からの句会報が届きました。磯田支部長を中心に同人、会員の方たちの丁寧な編集のあとが感じられ、暖かい心の籠った句会報です。

  発足間もない、さざんか句会の会員さんのめざましい上達ぶりや各句会の投句一覧の間に描かれている挿絵、自句自解のコーナーなどぎっしり中身の濃い内容には感服します。

  毎号の最終コーナーは「一番茶」句会一覧が掲載され、静岡支部一丸となって会員増大に取り組んでいることがよく分かります。そんな皆さんの真摯な気持ちはきっと大輪の花を咲かすことと思います。

 3月号より、「春を喜ぶ明るい句」を選ばせていただきました。

  少女踏む赤きペダルや春の風      花村すま子

  啓蟄や苗入れ替ふる駅広場       渡辺 健司

  新色の春の口紅パールめく       藤田 幸子

  卒業子真白き花の髪飾り        池村 明子

  早春の明るき空や退院す        中村修一郎

    退院おめでとうございます。まさに「明るき空」ですね。

  草の芽や大きく廻る車椅子       山本 法子

    「大きく廻る」に喜びを感じました。

 トピックスで、磯田なつえさんが俳句四季四月号において、

今瀬剛一特選   山裾に燠のやうなる冬紅葉    なつえ

おめでとうございます。益々の発展を祈っています。   (内田陽子記)


28.04.26 (3698)

 24日の藤前干潟オフ句会の記事を拝見して、充実した意義深い吟行だったことが、手に取るように伝わってきました。
企画、下見、準備に参画してくださった環境グループと、ネット部の皆さま、お疲れさまでした。
 藤前干潟は、四季折々に野鳥や水鳥,水辺の生き物たちの楽園として、豊かな表情を見せてくれることと思います。
機会があれば皆さまも 大潮の時に是非お出かけください。

 名古屋近郊の方にはおなじみの愛知牧場へ出かけました。春は菜の花秋はコスモスの迷路で楽しめます。 菜の花には、蝶やミツバチが飛び交い、
「菜の花蝶と化す」を実感するような麗らかさでした。牧場手作りの絶品ジェラートも
おすすめです。ファミリー向けの場所ですが、子どもの頃から動物や植物を身近に
感じることのできる良い場所で、これも自然と親しむ第一歩の場所ではないかなと
思います。 

   菜の花の化したる蝶や法隆寺     松瀬青々
   大言海閉づや菜の花蝶と化す     菅原鬨也

                                        (☆NORIKO☆)

28.04.25 (3697)  いぶきネット句会のオフ句会
 昨日、いぶきネット句会のオフ句会の速報を孝子さんに書いて頂きましたが、内田陽子さんに早速、吟行記を書いて頂きました。
 藤前干潟は2002年にラムサール条約登録湿地に指定されています。その頃のことの経緯が俳人協会愛知支部作成の『愛知吟行案内』に「新しい吟行地」として、海上の森と藤前干潟のことが書いてあります。この吟行案内は2005年発行になっていますから、この記事を書いたのは2004年の頃だと思います。
 元々は名古屋市が90年代に廃棄物最終処分場として計画したところ、住民の皆さんの環境保護活動の結果、名古屋市も処分場の計画を断念した結果、日本国内最大の野鳥飛来地として残ることになりました。そのあたりの経緯を踏まえ、将来は新しい吟行地として脚光を浴びるだろうと書いたことがあります。
 それが今年こうしていぶきネット句会の環境グループの力によってオフ句会を行うことが出来て、感慨もひとしおです。
 そういう視点で内田さんの吟行記を読んで頂きたいと思います。吟行記は【こちら】をクリックするか、右の写真をクリックして下さい。内田さん、ありがとうございます。
 なお右の写真は吟行記写真にある浜昼顔の拡大写真です。(隆生)
 (451996)
 


28.04.24 (3696)
 昨日から 伊藤範子さんに「落書」の担当
をお願いしました。
範子さんの個性の出る温かみの伝わってくる ページになると思
います。
 範子さんは主に「落書」の取り纏め役ですので、話題は皆さん
に提供していただき、今まで以上に盛り上げて行きたいと思いま
す。 皆様 ご協力を 宜しくお願いします。


 今日は インターネット部の吟行会でした。環境担当の皆さんに
お世話をいただき「藤前干潟」を 吟行しました。 
 藤前干潟は、国際的にも重要な渡り鳥の中継地で、ラムサール
条約に登録された湿地です。
 参加者31名が吟行と句会を行い、環境問題への理解を深めました。

  詳しくは 後日トピックスに 内田さんが書いて下さいます。

写真上は、句会終了後、環境省・稲永ビジターセンターのテラスでの集合写真。
写真下は、ビニール袋を足に履き 泥の干潟を歩くKさん。(孝子)





28.04.23 (3695)

 今日、初めて落書のアップに挑戦します。被災地が大変な時にのんびりした話題で恐縮ですが、
我が家の生垣に、3月下旬キジバトが巣をつくり、卵は2つでヒナに孵ったのは1羽、4月3日でした。
昼夜交代で雄と雌が温めている姿は、何とも健気でした。いよいよヒナも大きな体格になり、巣立つのはいつかな?
と思っていましたが、22日は快晴で、朝からポーポーとしきりに親が鳴いていました。
親は巣の近くのフェンスや、庭木の枝に止まっては鳴き、巣立ちを促しているようでした。

 朝9時に巣から首を伸ばしてキョロキョロしてから幼鳥が庭へバサリと降りてきました。
餌を探しながら庭に10分ほどいて、飛び立っていきました。巣立ちを目撃出来たことが嬉しく、
また無事に育ったことに安心しましたが、これから一人(1羽?)で暮らしていくのだなあと思うと、
元気に波風を乗り越えてほしいな~と、親でもないのに親になったような気持ちがわいてきました。

   巣立鳥遊ぶ礎石の水溜り     武田 稜子
   草原にとびては沈む巣立鳥    坂本 操子


 日曜日の藤前干潟オフ句会は都合で参加出来ませんが、
ご参加の皆さんが多くの野鳥に出合えることを祈っています。   (☆NORIKO☆)


28.04.22 (3694)
 樹炎さんのお住まいの福岡では、余震も少しづつ 回数が少なくなって
来たようです。   テレビでは 連日避難所の様子が映されています。
 無理かもしれませんが・・早く・震災前のような生活に戻っていただきた
いですね。(孝子) 

  日本酒の今昔
                 
 雨上がりの燃える若葉・・・糸島市にある「白糸酒造」の蔵開きに出かけ

ました。(白糸の滝の伏流水)で仕込み古式手法「ハネ木しぼり」で大勢の

白糸ファンが訪れていました。

流石に(ハネ木)はインパクトがあり、日本酒の伝統業に圧倒されました。

 話しは飛びますが、奈良時代の酒造りは、すでに麹を利用した物もあり

ましたが、「かみざけ」が主流で、(噛んで造る酒)蒸した米を口に入れて、

唾液と混ぜて吐き出す唾液の酵素で造る酒・・・きわめて、原始的な でも、

自ら酒を造つていたわけで・・・

醸造にも、深い歴史を感じました。
     
婿殿が夫の見舞いに(生絞りを)一本ぶら下げています。    ( 樹炎 )    



28.04.19 (3693)

 今日は 愛知の同人句会でした。出席は65名。先月から 会場と日時
(第3火曜日に)が変わりました。仕事の都合で参加出来なかった いぶ
きネット句会の仲間の徒歩さんや哲半さんも 先月から参加されています。
投句は200句近いので、選句にもエネルギーが必要ですが、良い句に
出会えること、主宰や副主宰から直接指導が頂けること等々・・・有り難い
句会です。


 写真は、栗田主宰と、松永敏枝さんです。
先月からは、松永さんが中心となって 愛知同人
句会を支えて下さいます。 担当の皆様 宜しくお
願いします。(孝子)



28.04.18 (3692)
 いぶきネット句会の幹事・樹炎さんから メールが届きました。(孝子)

    熊本大地震に寄せて

 「地震雷火事親父」気軽に、何気なく使っていた七五調を実感した4日間でした。

14日に発生した最大震度7の「熊本地震」500を超える余震、巨大な竜が
逆鱗
げきりんに触れ

九州のど真ん中、オヘソの辺りから、地下のマグマが大暴れしています。

季語に「竜天に登る」がありますが、もともと空想の産物?いやいや、雷まで轟いて


風速31メートル大嵐にも見舞われました。


 熊本城の鯱・瓦は剥げ落ち、美しい武者返しの石垣も無残な崩落です。

何より「ライフライン」の閉鎖、交通機関の麻痺・・・


お気の毒に、日毎に死者の数も増え、倒壊家屋、無残なニュースに、なすすべもありません。


 福岡でも、震度4度~5度の激しい横揺れに立ちすくみました。絶え間なく続く余震が船酔いに似て、

不安をかきたて真夜中の警報音に眠れず睡眠不足に悩みました。

 この度は皆様にご心配をおかけ致しました。お見舞いのメールやお電話を頂き、感謝しています。

おかげ様で今のところ被害はありません。有難うございました。(八尋樹炎


              写真は、昨日の鶴舞公園(名古屋市)のバラ園です。 一花だけ咲いていました。


 ★句友のFさんから お知らせをいただきました。「俳句四季」5月号が配達されたよう
です。今月号の選者の下里美恵子さんの特選は、 野島秀子さんです!!  
 秀子さんは、インターネット部の環境グループを支えていただいている、心強い仲間です。
 デコさ~ん おめでとうございました。

      厩舎より漏るる嘶き星冴ゆる        野島秀子
   

  以下、添えられた文の一部です。
       ・・・・・俳句作りへの大きな励ましをいただいたように思います。・・・・・主宰のよく言われる
       「心のある俳句作り」をよすがに、これからも精進してゆきたいと思います。

 下里さん担当月の応募の締め切りは、4月20日です。 お手元に応募はがきをお持ちの方はお忘れ無く!(孝子)


28.04.17 (3691)
 熊本の震災に遭われた皆様、 お見舞い申し上げます。
どうぞこれ以上 被害が出ませんように。 天地の神様にお願いした
い気持ちです。

 今日は俳人協会 愛知支部の総会がありました。 総会が始まる
頃には 吹き降りも上がり有り難い日となりました。
 
 総会に続き、佐藤麻績先生(「人」主宰)が「俳句の出会い」と題して
講演をされました。
 先生は「龍とゐて栄螺の肝の苦さなど   進藤一考」の、この俳句
との出会いから、話をして下さいました。

 お話の中でも特に印象に残っているのは・・・ 
    ・・・・俳句は人生を表現していくことで、句の中に作者の存在があること。
    誰が詠んでも良いような句では無く、個性のある句を詠むべきである。
    俳句を続けると言うことは、生きて人生を表現していくこと・・・・・・。


 懇親俳句会では、今回も「伊吹嶺」の多くの仲間が名乗られました。

入選賞

      轆轤場へ軋む引き戸や春浅し    服部鏡子

                     写真上は、佐藤麻績先生・ 写真下は、選者の先生方です。(孝子)


28.04.16 (3690)
 熊本の震災、どんどんひどくなっていくようですし、大分県まで震源地が広がっていくのも心配です。早く終息して貰いたいものです。
 昨日、今日といぶきネット句会の合評会が行われました。2日とも20数名の皆さんの参加で活発な意見が交わされました。そして会員の方の俳句がどんどんよくなっていくような印象を受けました。進行役を務めていてやり甲斐があります。(隆生) (450479)


28.04.14 (3689)
 今・テレビでは 地震速報が何度も流れています。熊本で震度7! 余震も続いています。 
いぶきネット句会・幹事の樹炎さ~~ん 大丈夫でしょうか? 九州出身の皆さんも 心配されていると思います。
大きな被害にならないことを 祈るばかりです。(孝子)


28.04.12 (3688)
 風に桜が散る・・・・花吹雪を浴びるのは、ドラマチックですね。
葉桜になるまで まだまだ 俳人は桜が楽しめます。

 京都の哲半さんから写真を添えてメールが届きました。ご実家が
滋賀県のようです。(孝子)


 こんばんは。今日は遅れ馳せながら、滋賀県の近江富士花緑
公園へ花見に行ってきました。

さすがに公園とあって、長い期間見られるようになっており、満開のもの、これからのものと楽しんできました。

 桜とは違いますが・・・
写真は地味ながら、ウツクシマツ(美松)といって、滋賀県甲西町にのみ自生し、1921年天然記念物指定されたものだそうです。幹が分かれている変わった形に惹かれて撮ってきました。

よろしければ、落書にお使いください。(哲半



   たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり   河野裕子

   淡海といふ大いなる雪間あり     長谷川 櫂  (河野裕子の歌あれば・・・・)

   水入れて近江も田螺鳴くころぞ    森 澄雄



28.04.10夜 (3688)
 伊吹嶺HPが4月に更新されました。トップページの「季節の俳句」「今月の主宰俳句」とも綾乃さんに更新して頂きました。その他、ネット仲間による「伊吹山房雑記「いぶきネットの四季」「環境と俳句」「いぶきネット句会たより」「ジュニア俳句」、他にネット同人、伊吹集の4句選の俳句なども更新しています。それぞれタイトルのところをクリックして下さい。

 皆さん、桜の話題、思い出などを語っていらっしゃるので、私も思い出話、それも一寸悲しい思い出です。伊吹嶺同人のYさんは最近、ご主人を亡くされた。子供のいない二人にとって、外出はいつも夫婦の二人連れでした。Yさんは俳句、そしてご主人はカメラを担いでの遠出でした。もう10年以上になりますが、ある時私達夫婦は大宇陀の又兵衞桜を見に行ったことがありました。そしてばったりとYさんにお会いしました。一生懸命メモを取っていたので、すぐ分かりました。そしてあまり足の自信のないご主人は車の中で待っているとのことでした。ただご主人は又兵衞桜を一生懸命撮っていらっしゃった。
 後日、Yさんから写真が届きました。実は当日はまだ7,8分咲きでしたが、送られて写真は満開のような鮮やかな写真でした。さすが写真が得意なご主人の一品でした。
 その後、ご主人は次第に体調が悪くなり、ついに今年の桜を見ぬままに亡くなられました。その時に頂いた写真は一寸大きくプリントしてあったので、私のパソコンではスキャンできないので、ここでは後日、私が撮した又兵衞桜を紹介します。
 
 なおこの落書の壁紙の桜をしばらくこのまま残しておきます。今年の桜を思い出して下さい。(隆生)(449638)


28.04.10 (3687)
 5階の南の窓から 瀬戸川の桜並木が、北側の窓からは、窯神神
社の桜も眺められます。 毎日何度も眺めていますが、日に日に桜
の色が褪せてきて、何だか寂しくなったように思います。

 右の写真は、満開の頃の写真です。ビルの間や屋根越しの・・・・途
切れ途切れの桜並木です。

   初桜線路集まる操車場        沢木欽一

   紅濃しと思ふ雑木のなかの花       〃
                                以上2句  句集『遍歴』 昭和53年作



★静岡支部長の磯田なつえさんから 写真を添えてメールが届きました。   元気な静岡の様子が伝わってきます。(孝子)


  昨9日(土)「一番茶」第6回総会と吟行句会を藤枝市の保
健福祉センター「きすみれ」で行いました。高齢化に伴い小型
バスをチャーター、山の辺の道と称する旧道に沿う
木喰仏を安
置する光泰寺や十輪寺、日露戦争の兵士像を祭る常昌院、三つ
鳥居の神(みわ)神社などを
午前中に吟行しました。
満開の桜に気分一新の若い会員や新しい会員も交え28名参加。
                       (なつえ)


  子を抱く木喰仏や花の寺      藤田幸子

  御手洗の緩き波紋や木の芽風    渡辺公美

  春風の通へる神の三つ鳥居     中村たか



28.04.6 (3686)
4月のいぶきネット句会が始まっています。 投句一覧を配信していた
だきました。今日も 桜・櫻・さくらの話題で行きます。


★ 徒歩さんから 京都句会の様子を送っていただきました。

今晩は、
 昨日は大阪からの新会員川端俊雄さんを交えて11人の京都句会   
でした。京都府庁旧本館~昼食~京都御苑~九條邸跡拾翠亭と吟
行し、茶室造りの拾翠亭で2回の句会を行いました。旧本館の旧議
場は現存する日本最古の議場です。
桜の花の匂いは今まで意識したことはなかったのですが、旧本館の
中庭は馥郁と花の香りがして良い体験ができました。
 拾翠亭は入って気が付いたのですが、昨年の全国大会の折御苑の厳島神社か
ら池越しに眺めた茶室であることが分かり、これまた貴重な体験ができ嬉しい限り
でした。
写真は旧本館中庭と拾翠亭前の九条池です。



 中庭に花の匂へる旧府庁    徒歩
 知事室の止まりし時計春うれひ 佳子
 幾世経し知事室に濃き春の闇  俊雄
     

                     以上河原地副主宰選(吟行句会)

 吹抜けの拾翠亭に春蚊くる  英武

                          (松井徒歩)


★いぶきネット句会の樹炎さんから 句会のお知らせと九州の話題です。

いぶきネット句会の皆様       選句締切のお知らせ


     奈良七重七堂伽藍八桜   芭蕉


  桜の咲くころの曇天、お天気はくるくる変わります。

満開の桜が一夜で散って「養花天」(長く花を養う天)とは昔の人の

切ない想いから出た言葉でしょう・・・

 我が家の婿殿は(散る桜)を浴びに行くのが大好きで、

おかげで、 ついつい何回も爛漫の桜を味わいました。

田舎ならではの日本の原風景・・・

両岸に、二キロの桜並木は「花筵」「花筏」ハラハラと吹雪く度に

歓声があがります。皆さんのお花見は如何でしょうか。


     一ひらにはじまる花の吹雪かな   小林 螢二

     崩れては又つながれり花筏       片山浮葉  

     花の屑渦巻きて地を走りけり      丹羽康碩



            さて、明後日4月10日(日曜日)午後9時選句の締切です。

               締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。

                                                                  八尋 樹炎   
 
                         ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆



★私も 桜の話題を!

 満開の桜に誘われて・・・・・俳句の仲間で絵手紙教室を開きまし
た。指導は、陶器工場の奥さんで 陶器の絵付けの経験のある方、
場所は、行きつけの喫茶店の中庭のテーブルを借りました。
 庭のミモザや辛夷・木の芽等に囲まれて、持ち寄った土筆や猫柳
椿を写生(?)しました。 これが終わったら・・・・・句会を!と密かに
考えていましたが、欲張ってあれこれと描いている間に、絵手紙の
みで店の閉店時間(夕方)になってしまいました。 
  下手と解っていても 褒めてもらうのは 良い気分ですね。句会も
同じかもしれません。(孝子)


    夕桜紅を溶かして水走る    沢木欽一  句集『遍歴』より 昭和51年作


28.04.5 (3685)
★インターネット部・環境グループ仲間の熊沢和代さんから 
メールと写真が届きました。

 四月の三日、四日と中学時代の同級生十五名程で犬山ホテル
に一泊しました。さくら祭り一色の城下町を歩いて宿へ、まず
句碑を訪ねると満開の花の中、はらはらと降りかかる花びらが
苔に散ってさながら桜浄土の趣に、思わず見入っていると五十
雀もやって来てしばらく遊んでくれました。残念ながら宵祭は
雨の為中止となりましたが、夜桜を愛で、大いに食べて笑って
気が付くと明け方近くに。
 昨夜の雨にしっとりと艶を増した師弟句碑に別れを告げて
帰路へ、あっと言う間の二日間でした。(和代)
 

                                                     上の 写真は 満開の桜の下の 流燈句碑です。



★範子さんからも メールと写真が届きました。

 今上京しているところです。今日は初めて俳句文学館へ行って
みました。閲覧室は誰でも入れます。結社誌はそれぞれ指定の
棚があり、最新号が一部ずつ置いてありました。一番前の机で句
集を読んでいると、びっくりぽんなことが。

 後ろから聞き覚えのある声がしたので振り返ると栗田先生がい
らっしゃいました。先生は、月一度の理事会があり、夕方は関東
支部の句会にご参加とのことでした。時々関東支部の句会に参
加させていただくことがありますが、今日は用があり残念でした。

写真は千鳥ヶ淵です。
東京の桜も週末までもつかどうでしょうか?(範子)

☆.:*・°.。.:*・°☆.。.:*・☆°.。.:*.。☆.:*


★『俳句四季』4月号を お読みになりましたか? 「伊吹嶺」の仲間活躍! が載っています。

「巻頭句」のページに 主宰の作品が載っています。

    海はるか今刈り伏せし甘蔗匂ふ  栗田やすし


「句のある風景」では、武田稜子さん(愛知の同人)の作品が載って
います。<登り窯>と題して五句です。

    陶房の百年の梁冴え返る    武田稜子
                                      上の写真は緋桃かな?瀬戸川の土手で見つけました。


「四季吟詠」・今瀬剛一先生の特選に、我らが「伊吹嶺」静岡支部長の
磯田なつえさんが選ばれました。 磯田さんは、今瀬先生の特選は二
度目とか・・・・おめでとうございました。

    山裾に燠のやうなる冬紅葉    磯田なつえ


「四季吟詠」の応募の締切が近づいています。 今月投句分は下里美恵子さん
が担当です。綴じ込みの応募はがきをお持ちの方は お忘れ無く!
4月20日が締め切り日です。

    惜春の盃を干せ風乗せて     浅井愼平

                                右の写真は、樹炎さんが送って下さいました。(孝子)

28.04.3 午後 (3684)
いぶきネット句会の皆様       投句締切のお知らせ


  雨に濡れて艶めく桜、 薄霞に浮かぶ夕桜・・・

一週間、花ばかり見て回りました。幽玄の美、日本の余情でしょうか。

 今、雑木林は一年中で一番美しい「芽吹き」の時です。

一斉に銀色に輝き、二三日で青葉に変るのには驚きです。

芽吹きかけた枝には、暖かな空気の動きさえ感じます。

まるで、芽吹きの弾ける音が聞こえるような勢いです。

渓谷や峡流にいると、 時のたつのも忘れてしまいます。


         遠伊吹かすむ日和や結びの地     栗田やすし

         西行も歩みし浜辺春の雨        鈴木みすず

         小面と向き合うてをり春の闇      伊藤旅遊



     さて、  明後日5日午後9時投句の締切りです。

          早めにお送りくださるようにお願いいたします。 

                                                八尋 樹炎   
 
                                ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜



28.04.3 午後 (3684)
いぶきネット句会の皆様       投句締切のお知らせ


  雨に濡れて艶めく桜、 薄霞に浮かぶ夕桜・・・

一週間、花ばかり見て回りました。幽玄の美、日本の余情でしょうか。

 今、雑木林は一年中で一番美しい「芽吹き」の時です。

一斉に銀色に輝き、二三日で青葉に変るのには驚きです。

芽吹きかけた枝には、暖かな空気の動きさえ感じます。

まるで、芽吹きの弾ける音が聞こえるような勢いです。

渓谷や峡流にいると、 時のたつのも忘れてしまいます。


         遠伊吹かすむ日和や結びの地     栗田やすし

         西行も歩みし浜辺春の雨        鈴木みすず

         小面と向き合うてをり春の闇      伊藤旅遊



     さて、  明後日5日午後9時投句の締切りです。

          早めにお送りくださるようにお願いいたします。 

                                                八尋 樹炎   
 
                                ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜



28.04.3 (3683)

竜 城

 桜も見頃を迎えました。今日は、岡崎城のある岡崎公園に桜を
見にいきました。岡崎公園は桜の名所で、露店もたくさん出ま
す。人もたくさん出ます。

 岡崎城は、三河守護代大草城主、西郷頼嗣(よりつぐ)が、康
正元年(1455)に築城しました。その後、4代城主、西郷信貞は
、安祥(現安城)に居城していた松平七代清康(徳川家康の祖父)
の勢威におされ、城を清康に譲りました。大永4年(1524)のこ
とです。

 岡崎城の辺りは丘になっていて、日本武尊の東征のときに霧降山と名付
けられました。霧降山には古井戸があって、そこには竜が棲んでいました。
頼嗣が、築城するためにその井戸を埋めようとすると大嵐が起きました。石
垣は崩れ、城は傾くほどでした。そして、頼嗣自身、高い熱を出して寝込ん
でしまいました。すると、夢に若い娘が現れ、「立派な城を築きたいなら、
井戸は壊すな」と頼嗣に伝えました。頼嗣は、埋め掛けた井戸を掘り返して
、その井戸を祀りました。すると、嵐は収まり、頼嗣の熱も下がりました。
やがて城は完成し、人々が祝っていると、竜が姿を現しました。人々は、竜
がお祝いに来たと言って喜びました。そして、竜は井戸に姿を消しました。



以来その井戸を「竜ヶ井」、岡崎城を「竜城」と呼ぶようになりました。
徳川家康が岡崎城で生まれたときも、天守閣に竜が現れたそうです。

・天守閣:天守閣は城の象徴のようになっていますが、城と天守閣は別の物
です。城は次のように変遷します。山城(山の頂上に築城:防御に優れる
が政治的支配には不向き)⇒平山城(丘に築城)⇒平城(平地に築城)
 天守閣が築かれるようになるのは、室町幕府の末期、安土桃山時代の少
し前頃からです。それまでの城には天守閣はなく普通の屋敷のようでした。

 岡崎城の天守閣は、江戸時代の元和3年(1617)本多康紀(やすのり)
が大改修したものです。3層3階地下1階で、東に井戸櫓、南に附櫓をもつ複合天守でした。昭和34年に復元された外観は、望楼を除き昔の姿をそのまま伝えています。


・東照公産湯の井戸:岡崎公園の西北隅にあります。天文11年(1542)12
月26日、家康誕生の際に産湯の水を汲んだ井戸といわれています。現在
の豊田市松平町にある松平館の井戸からも、水を運んだともいわれてい
ます。なお、東照大権現は神格化された徳川家康の神号です。
・芭蕉句碑:天守閣の東隣りに竜城(たつき)神社があり、その東に巽閣(たつみかく:和風の催事場で元曲輪)があります。その入口の北に、「木のもとに汁も鱠(なます)も佐久良(さくら)哉」の碑があります。
・竜ヶ井:天守閣の入口のすぐ東にあります。竜が棲んでいて岡崎城を守っているという言い伝えがあります。岡崎七ッ井の一つです。  (新井酔雪 28.4.2

写真は上から・露店と桜 ・竜ヶ井 ・産湯の井戸 ・芭蕉句碑 です。(孝子)



28.04.2 (3682)
 伊吹嶺発行所の記念の桜の話題の続きのような・・・・・

 
近所のスーパーの隅の桜の古木が 満開になってい
ました。瀬戸高等女学校(後の県立瀬戸高校)の跡地に
一本だけ残された桜です。大正13年開校の時に植えら
れたと、碑に書かれています。
 老婦人が独りごとを言いながら しばらく見上げておら
れました。高女の卒業生かもしれません。 この桜には 多くの
卒業生の思い出が詰まっているのでしょうね。  姑も卒業生で、思い出
話の中に必ずと言って良いほど高女の事が出てきます。

 その姑は、3日ほど前に102歳の誕生日を迎えました。桜の花が好きで、毎年
瀬戸のいろいろな桜を見に出かけていました。 その姑が 100年毎年 瀬戸の
桜を見て来たのかもしれないと思うと、それだけでも大きな存在と実感します。
「長生きもえらい(しんどい)よ」と・・・・・今年の誕生日の言葉でした。(孝子)


28.04.1 (3681)
 栗田せつ子さんから 伊吹嶺発行所の桜の様子を知らせていただ
きました。

 こんばんは初めて投稿します。

 発行所の枝垂れ桜が満開になりました。この桜は孫の小百合の五歳
の誕生日(平成十年三月三日)に植えた桜です。
 平成十年は伊吹嶺の創刊年で感慨も一入です。(栗田せつ子)


 せつ子さんは、伊吹嶺誌の編集後記で 毎号発行所の様子を書い
ておられます。因みに・・・・・去年の後記の3月28日の庭の様子は、以下の
ようでした。

     ▲やっと暖かくなった1日編集をしています。発行所の
     庭の山茱萸も木瓜も雪柳も一気に咲きはじめました。
     枝垂桜も風に揺れています。
     <国分寺枝垂桜は地を擦れり  綾子>   (せつ子)         



  発行所の写真が添付されていましたので、写真を貼り替えました。(孝子) 


28.03.31 (3680)
 
いぶきネット句会・3月の会報を配信していただきました。

26名の仲間の俳句が2句づつと、2人のエッセイが載っています。会報
からは、全国の様子を知る事も出来て、会報の配信は毎月楽しみにして
います。担当の皆様に感謝!  

 昨日は日柄も良かったのか・・・瀬戸川に架かる歩行者用の橋の渡り初
めが行われました。川原では、中学生のブラスバンド部やバトン部が華を
添えて賑やかでした。さすが焼き物の街!橋(写真中)には陶のタイルが
貼られています。
 この橋に限らず、瀬戸川に架かる橋はすべて 陶製のタイル等々のデザインが施されていますので、機会がありましたらご覧下さい。


 ★皆さんにお願いです。この「落書」のページへ さくらに関する話題を送
って下さい 内容は 俳句等の文芸、文学に限らず・旅・料理・行事・小さな
日常の事等々・・・・・・(孝子)


 
★我らが「伊吹嶺」の編集長・下里美恵子さんから メールが届きました。

 今日で三月も終わり。本当にあたたかくなりました。

草の芽がぐんぐん伸びて、朝の草抜きが日課となりました。

僅か十分程でも抜くと抜かないでは大きな違いがあります。 腰をかがめる

のはきつい時もありますが、朝の爽やかな空気の
中での作業は嫌いではあり

ません。時に、雑草の名前の付け方は
何て素敵なんだろう・・と思いなが

ら抜いています。
薮を枯らすから「薮からし」、垣を貫くから「垣通し」な

どは
よく知られていますが、揉むと胡瓜の匂いがするから「きゅうり草」

種を播く頃に咲くから「種付け花」・・等々、枚挙にいとまがありません。

 昔の人たちの感性の豊かさには感心しきりです。

         何といふ風か牡丹にのみ吹きて


         天然の風吹きゐたりかきつばた

綾子先生は風の吹き方の変化にまで着目されて首を傾げられていたの

かと、純真でやわらかな心に改めて瞠目するばかりです。桜を散らす

風が吹き抜けた後、牡丹や燕子花の季節が巡ってきます。


自然の移ろいは素敵ですね。(下里美恵子さん



28.03.29 (3679)
いぶきネット句会の皆様       投句・選句締切のお知らせ


     あやかしの春を、おぼろの春を見る桜・・・

    見わたせば春日の野辺に霞立ち咲きにほへるは桜花かも    万葉集

  清水へ祇園をよぎる桜月夜今宵逢ふ人みなうつくしき       与謝野晶子


 福岡は、 開花宣言日本一でしたが、このところの花冷えで3分咲きです。                          

日を追って日本中を薄桃色に染め上げてゆく桜ですが・・・

 吉野や奈良、京都にも縁遠くなって、しまいました。

是非、元気な間に出かけたい思いは繰返し、繰返しです。

皆さんのお花見は如何でしょうか。


    水の照り近き一枝初ざくら    蟹沢 春子

    花冷や掌で温むる聴診器     小長哲郎

    さて、投句締切 4月1日金曜日)から5日(火曜日)午後9時締切
       選句締切 4月6日(水曜日)から10日(日曜日)午後9時締切

         投句・選句とも、締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。

  上の写真の碑は福岡市と前原市の峠にあって、はるか前方に玄海灘が見えます。森の整備をした時の記念です。この辺りは桜の美しい男坂です。

                                                             八尋 樹炎   



28.03.28 (3678)
 昨日は、新人賞の最終選考委員会に参加させていただきました。 今年も 
素敵な新人賞俳人が誕生しました!太田滋子さ~ん おめでとうございました。
 
 その嬉しさの続きのような・・・・・名古屋市美術館で開催されている東京藝大コ
レクション展「日本近代美術の女性像」を観てきました。 美術館の1階は東京
藝大の卒業生のその後の完成された作品でしたが、2階は日本画科の卒業制
作の女性像でした。特に2階は、その後 個性を確立されていくであろうという思
いを持って観ることが出来ました。出口近くで観た高山辰雄や杉山寧の作品は、
今も作家の代表作品の1つとされていますので、その後活躍されていく片鱗を伺
い知る事が出来ます。  その頃の藝大の画学生と新人賞の滋子さんを 重ねな
がら・・・・・芽吹きの始まった並木道をのんびりと歩いて帰りました。(孝子)


 ★静岡支部から毎月会報を 送っていただいています。内田さんから、その会報の話題が届きました。

「一番茶」565号が届きました。朗報です。

「もちの実句会」の伊坂壽子さんが平成二十七年度静岡市民文芸第十一号で奨励賞を受賞されました。伊坂さん、おめでとうございます。静岡支部あげてのお慶びと思います。 支部長始め皆さんの日頃の精進の賜物と確信しております。 また「あとがき」には、怪我で長い間お休みされていた杉浦幸子さんの嬉しい復帰のニュースも載っています。

 このように皆さんが互いに励まし合い、切磋琢磨して学んでいらっしゃる様子が「一番茶」句会報で手に取るように分かります。これからもこのあたたかくて、円満な「静岡支部」の発展を祈らずにはいられません。
 奨励賞に輝いた伊坂さんの代表句と支部みなさんの句から、私の好きな句を選ばせていただきます。                                          (内田 陽子)


 奨励賞 柚子風呂にゆつたり伸ばす麻痺の足     壽子

     春風はぽつりと月をおいてゆき       明美

     大いなる冬田ひとりの影もなし       照子
     付き添ひの小さきベッドや春寒し      桂子

     自転車を磨き終へたる四温かな       一枝

     病窓にせせらぎの音春隣         ゆき子

       写真(上)は 樹炎さんから送っていただきました。 写真(下)は知人の庭で咲いた黒椿です。(孝子)

28.03.27 (3677)
 今日は伊吹嶺新人賞の選考会でした。選考委員7名のうち、4名については、郵送で一次選考結果を頂き、今日は二次選考委員3名が集まり、熱心に討議されました。その結果、全員一致で太田滋子さんを推薦しました。その後、栗田主宰の最終決定の後、太田滋子さんに決まりました。ご本人にも早速連絡が行きました。

   新人賞 太田滋子(山ゆり句会)

 太田滋子さん、おめでとうございます。太田滋子さんは現在、山ゆり句会の幹事さんで、明るい人柄で、誰にも好かれる方です。俳句面では生活に根付いた句作の感覚がよく、家族を見つめる目が優しい句を作られます。今後さらに切磋琢磨して、「伊吹嶺」で活躍して頂きたいと思います。
 なお新人賞は秀句賞とともに、秋の伊吹嶺全国俳句大会で表彰されます。
 写真は今年の関東新年俳句大会でのみすずさんとの2ショット(右が滋子さん)です。.

 なお今月のHP句会の選句結果のあとの講評をアップしました。「伊吹嶺」の方も是非読んで、勉強の参考にして下さい。(隆生) (447830)


28.03.26 (3676)
 外出のついでに、尾張藩主の廟のある定光寺まで行き、桜を見てきました。
日当たりの良い枝にぽつりと咲いているくらいで、茶屋の店主も手持ち無沙
汰な様子でした。 これから はしばらくは、テレビや新聞で桜の話題が続くき、
嬉しいです。テロのような悲しいニュースはもう終わりにして欲しいですね。

★いぶきネット句会(3月)の添削例をアップしました。今年から、添削担当者が
増えて 11名で頑張っています。 いぶきネット句会<添削例>から ご覧下さい。   

 写真は、樹炎さんが送って下さいました。樹炎さんご自身の作品の 一筆描きと、陶製のオブジェです。
都会をイメージされた写真(作品)です。(孝子)



28.03.24 (3675)
 パソコンが来ました。「落書」は皆さんの協力で、きっちりと続いていました。(感謝!)   
電気屋さんへ持って行って 2 3日は、パソコンの無い机を見ると寂しかったのですが、その後は馴れました。
しかし・・・・日頃<知らなければ ネット検索>の癖が付いていましたから、不便な日々でした。

今 ピカピカのパソコンの前にいます。 今まで通り頑張り(?)ますので、宜しくお願いします(孝子)



 ★範子さんから メールが届きました。 鳩も範子さんご夫婦も、
ほほえましいですね。

 二月末に、庭の木の洞のようになったところに鳩が営巣しました。
頚と羽に模様があり、キジバトかなあと思いました。
卵は無かったので、夫が撤去したのですが、最近また鳩が行き
交っていました。
 少し枝が伸び過ぎたイスノキの一本に、夫が巣
を見つけたときには、既に卵が二つあったとのこと。

 今抱卵しています。今日見てみましたが、頚に模様が見え、小ぶ
りなので同じキジバトであればド根性鳩ですね。


 卵またはヒナを駆除することは条例に違反するそうで、見守っているところです。
                                         ☆NORIKO☆
 


28.03.22夜 (3674)
 今年の「伊吹嶺」秀句賞の選考会が19日に行われ、今日、連絡がありました。
 次の方が受賞されました。

  
陶片の青美しき別れ霜       近藤節子

  缶振ればドロップ一つ昭和の日  上田則子


 今年はいずれも伊吹集の方です。近藤さん、上田さんおめでとうございます。
近藤さんの句は「青美しき」の写生と「別れ霜」の季語の取り合わせから、季節の変わり目の切ない美しさが見えてきます。また上田さんの句は「昭和の日」の難しい季語をご自分の生活に引き寄せた句となり、実感として受け取られます。
 なお秀句賞は秋の伊吹嶺全国大会にて表彰されます。

 また今月のHP句会の選句が行われ、最高得点句が決まりました。次の句です。

    啓蟄の大地踏みしめ嬰立てり  康(東京)

 おめでとうございます。康さんには「伊吹嶺」3月号をお送りします。(隆生)


28.03.22 (3673)
 桜の開花が待たれる今日この頃ですが、皆さんの地方ではいかがですか。名古屋で19日(土)にサクラ(ソメイヨシノ)が開花しました。平年より7日早く、昨年より2日早い観測です。そして満開は3月30日の予想で例年になく、見頃が長いようです。理由は今週末の花冷えで、一旦冬に逆戻りして、満開まで期間が長いようです。私の町ではまだ桜の蕾が固く、開花まで間があります。
 そして岐阜が20日に、東京が昨日の21日に開花したようです。今後、桜前線が北上していくことでしょう。
   
島国をさくら北上爪を塗る  中村路子
 掲句は「風」先輩の句で、沢木先生は、当時(昭和40年頃)としては思い切った句を評価されたようです。日本を桜色が北上するに従い、作者は花見に出かけるために、桜色のマニキュアをしたことでしょう。この句を作られた時、私は中村さんに「さくら北上」が新鮮で、「爪を塗る」の発想の転換が面白いと言ったところ、「そうですね。「爪を研ぐ」では怖がられますね。」と言った会話を思い出しました。この時期はまさに芭蕉の「さまざまの事思い出す桜かな」のとおりだと思います。皆さんも桜にまつわる思い出などを上の「メッセージをお待ちしております」に寄せて下さい。
    
雪嶺と吾との間さくら満つ  細見綾子



 話題は桜と違いますが、樹炎さんから能を見に行った時のお便りを頂きました。
(隆生) (446958)

  能楽堂

 めったに鑑賞出来ないお能の券を頂き、一度に春が訪れました。

異次元の雅な世界に浸り、能面を打つて、余生を過ごした父の面影が重なりました。

 友に「初心忘るべからず」て、誰が言ったか知ってる」と尋ねられ「昔からよく使う言葉よね」と、何を今更の感でしたが?

実はね。「世阿弥」の言葉なのよ。

室町時代に「能」を大成させた世阿弥の書 「花鏡」の結びだそうです。

  「初心忘れるべからず」 「時々初心を忘るべからず」 「老後の初心を忘るべからず」

知らないことの多さを実感した一日でした。            八尋樹炎




28.03.20 (3672)
 今日は伊吹嶺句会でした。所要もあり、久しぶりに出席しました。ところが栗田主宰も河原地副主宰も欠席で一寸さびしい句会でした。それでも櫻井さん、丹羽さんの選評が好評で勉強になりました。来月からは第2日曜日(4月は10日)で会場もダイヤビル一号館に変更となります。出席予定の皆さん、お間違いのないようにして下さい。
 その足で1年ぶりぐらいでカリンカ句会にも出席しました。カリンカ句会の会場も今月限りとなりました。こちらも河原地副主宰が欠席でしたが、11名の出席で賑わいました。
 カリンカ句会は当初のピロシキ句会として、2003年にスタートして今年で13年目を迎えました。当初はネット仲間で「有朋自遠方来 不亦楽 」の趣旨で始めたものですが、最近は若い人が参加されるようになり、言わば伊吹嶺句会に引き続き、河原地副主宰の指導を受ける句会となりました。
 そしてここの会場であるロゴスキーも今月一杯で閉店することになりました。ここでも長い歴史が終わりました。特に最初からの参加者である旅遊さんは感慨深いものがあるようでした。ただ来月からは名鉄百貨店の9階、「アルポルト」で同じ第2日曜日、17:00より行われます。この際、是非新しく参加されたい方は幹事の橋本淳さんにご連絡下さい。皆さんを歓迎致します。
 写真は最後のロゴスキーでの出席者の皆さん。レストランの中は一寸暗いので、画像にシャドウ・ハイライトをかけていますので見にくいかもしれませんが、ご勘弁お願いします。(隆生) (446681)


28.03.17 (3671)
 
内田陽子さんから「蒲郡の海」についての近況を伝えて頂きました。蒲郡というと、すぐ竹島を思い出しますが、愛知の海が豊かな海であることを強調されています。(隆生)

先日愛知県水産試験所の方から、「豊かな海、豊かな魚 愛知・蒲郡」 と題してのお話をお聞きする機会がありました。簡単ですがみなさんへ発信したいと思います。

愛知県は日本有数の赤潮発生海域で、赤潮がもたらす問題がいくつかあります。
 ①プランクトンがヘドロになり、貧酸素、苦潮の原因になる。
 ②魚や貝を殺す生物が発生する。
 ③ノリの栄養を奪い、品質低下をもたらす。(昔は海苔の粗朶が組まれていました)

 しかしながら赤潮が多いということは「餌が多い=生き物が豊富で美味い」ということで、よいこともあるようです。
愛知の海のいいところ、悪いところは??
「海水の交換が少ないため陸からの栄養がたまりやすい。」ということで、赤潮のため汚い海となります。
一方では、陸からの栄養をもらい、豊かな海となりますので、「餌が多く、魚がよく育つし、脂がのってとても美味しい!」です。
愛知の海が「有数の生産力を秘めた、豊かな海」であることを力強く印象づけ、一時間のお話を終わられました。
 余談ですが、ノクティルカ(夜光虫)も三河の海の名産なんです。大群集をなして海面に浮かぶ鮮やかな朱色の赤潮ですが、体中に発光体を持っているため、闇夜には「夜光虫」となります。花火大会の終わったあと、たった一度だけ「夜光虫」に出会いました。赤潮が発生したどんよりした風のない夜でした

 蒲郡出身の俳人、岡田耿陽(ほととぎす)に次の句があります。

 
  
漂へるもののかたちや夜光虫   耿陽

 この句の句碑が竹島の八百富神社から竜神岬へ行く途中に建てられています。(内田陽子)



28.03.16 (3670)
 今年は東日本大震災から5年目の節目。新聞、TVではこの節目の年にいろいろ特集記事、番組が流れました。3月11日のこの落書に5年間について書きましたし、皆さんの思いもあれば、お便りを下さいと呼びかけました。今日は樹炎さんからあちこちの新聞から「津波碑は災害の語り部だ」と題して記事の紹介を寄せて頂きました。以下ご紹介します。写真はその中の記事にある「津波碑」です。一寸読みづらいのですが、しっかりと「津波碑」と読めます。(隆生)

 新聞斜め読み
  大地震より5年・ 「津波碑は災害の語り部だ」

  福島県いわき市、海岸から200メートルに「餓鬼堂」はある。
 6世紀~7世紀に造られた装飾古墳で、横穴の高さが地上から十数メートル九州の横穴墓と違い高所にある。「なぜ、当時の人は不便な場所に墓を作ったのか」。
 崖面にある約、30基の横穴墓に内部の色彩や線刻画はそのままで、は被害を免れている。

  古墳時代の人々は津波の危険性を知って高い場所を選んだのではないか。
 着目した「津波碑」の研究は大災害の備えになる!!

 石碑は寺の山門横や田畑などに、ひっそりと残る。「津波碑」が先人からの、メッセージだと、認識した。    写真は熊本市宇城市の津波境石・津波が、標高約22メートルに達していたことを伝える。

 以上地方紙より引用。

 「3・11」東日本大震災が発生・「14時46分」
 近所のスーパーマーケットで、アナウンスが流れ「皆さん一分間の黙祷をお願いします」
 野菜を片手に黙祷をいたしました。あれからもう5年「災害は忘れた頃にやって来る」

  復興への長い道のりを覚悟しながらも、必死にがんばっている人がたくさんいます
ニュース・テレビで見る度に、未だに癒えることない悲しみが胸を締め付けます。

新聞のコラムに納得して、先人の知恵を後世に伝えたいものです。   八尋樹炎 


 昨日、今日といぶきネット句会の合評会でした。今月の進行役の一人である矢野孝子さんのパソコンの不調で伊藤範子さんのピンチヒッターでお願いしました。まだ合評会が終わったばかりですが、早速、範子さんから合評会模様を知らせて頂きました。(隆生)(445978)

15.16日はいぶきネット句会のチャットによる合評会が行われました。
今月はパソコンが壊れた孝子さんの代わりに、一日目は進行役を担当させていただきました。
つい時間配分のペースを忘れそうになるほど 一時間は長いようで短いです。
困った時にはサッとフォローしてくれる仲間がいるので、とても助かります。
今月も多くの皆さんが参加してくださり、俳句の中身はもちろんの事、
言葉遣いの細かい部分についても意見を交換して、話し合いました。
積極的に発言してくださる方が増えて、みなさんの俳句に対する熱い思いが伝わり
チャットを終えると自分の体温が少し上がったような・・・そんな感覚を覚えるホットな会です。
☆NORIKO☆


28.03.15 (3669)
 今日は愛知支部同人句会でした。会場を中日ビルに戻しての初めての句会でした。総勢66名の出席者で他結社であれば全国大会と言ってもよい規模の句会です。栗田主宰もおっしゃっていましたが、今日も多くの佳句に出会えて勉強になりました。また句会が火曜日になったと言うこともあって、若い同人の松井徒歩さん、東口哲半さんも初めての出席でした。特に哲半さんは京都からバスで駆けつけられて、意欲満々でした。今後とも若い同人の活躍が期待されるところです。
 写真は栗田主宰の講評と若い徒歩さんと哲半さんです。
 栗田主宰の講評  
哲半さん(左)と徒歩さん

 句友からいろいろとこの落書の種を頂いています。まず遅ればせながら、一紀さんを介して奈良の大和句会模様を幹事のはばきさんから頂きました。写真は大和句会の皆さんと栗田主宰です。

 こんにちわ大和句会です。3月の大和句会は、3月12日(土)に栗田主宰を斑鳩の里にお招きし、5名のゲストを含め15名で行いました。
主宰のご訪問は、昨秋伊吹嶺全国俳句大会に出席した大和句会々員との約束を実現して頂いたものです。
句会の進行はシール形式で行い、主宰の講義時間を1秒でも多く確保する工夫が叶い貴重で有意義な句会となりました。
 栗田やすし主宰選 
    ふくよかな絵手紙の雛友に似る       洋子
    飛石に春の霜踏む朝かな          恵理子
    眠る嬰児(こ)のまつげ夫似や春の風   美砂子
主宰にはご多忙の中、時間を割いてご遠路をお越し頂き、誠にありがとうございました。
伊吹嶺の皆様方これからも是非奈良へ斑鳩へお越し下さい。お待ちしております。(大和句会幹事 はばきえりこ)


 現在、主に落書を担当している矢野孝子さんのパソコンの調子が悪く、その間は国枝がアップ担当をしています。現在、2つほどのメッセージを受けていますが、順にアップしています。早く矢野さんのパソコンが生きて帰ってくるのを待っています。(隆生)


28.03.13 (3668)
 昨日、今日と春は少しは進んだと思いますが、月曜日に低気圧が通り過ぎてから、一段と春らしくなりそうです。明日私は御在所岳の麓に出かけますが、昨年の今頃は途中の坂の日影では凍結の心配がありましたが、明日は大丈夫のようです。やはり確実に春が速まっているようです。
 樹炎さんからいぶきネット句会句会の合評会のお知らせとともに、ご自宅の写真を送って頂きました。桃の蕾とジョウビタキですね。ジョウビタキは我が家にもやって来ますが、なかなか写真に撮るシャッターチャンスは難しく、このような写真を味わいたいと思います。(隆生)(445465)

  いぶきネット句会の皆様       合評会のお知らせ

  春分迄は、気圧が不安定な時期で、高山や北国では まだ「名残雪」

南では、春の雨 「木の芽時」で、麓を歩けば森の水が清々しい・・・


 庭の「桃の花」が咲き初め、「白木蓮」と重なると、「パステル画」そのものです。

春は、白や黄色など明るくて柔らかい色が多く見られますね。


  鶯の綺麗な声が響きます。「ジョウビタキ」が庭に親しく訪れます。「紋付鳥」とも・・・

日本では、[ジョウビタキ」は冬鳥で、積雪のない地方で越冬もするそうですね。

 今月から、新しく、北海道の「田尻孝子様」が入会されました。「北海道」の

句を楽しみにしています。解らない事が有りましたら、お尋ねください。

     黄砂降る東シナ海一望に    栗田 やすし

     鍬の柄の春泥ぬぐふ草束子  中野 一灯
      
          一面に芽吹く茶畑小雨降る   望月 立美

       
 さて、合評会はいつものように、15日(火)・16日(水)の両日

    午後9時から行います。  投句 一覧および 選句一覧を用意の上
     伊吹嶺フォーラムのチャットルームへお集まりください。          

                               八尋 樹炎   
 
                         ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆



28.03.11 (3667) 今日は東日本震災忌
 今日は東日本震災忌です。5年前の衝撃が未だに脳裏を過ぎります。5年前の今日、私は丁度句会を行っている最中でした。三重県でもゆっくりとしかも大きな揺れが襲ってきました。これは随分遠くて、大きな地震だと確信しました。句会後、家に帰ってTVをつけてみるとあの東日本大震災の発生でした。仙台に住んでいる妻の兄弟にはなかなか電話がつながりませんでしたが、夕方ようやく全員が無事であることを知りました。また句友のKさんは仙台市でも最も被害が大きな若林区に在住されていましたが、こちらも連絡すること出来、Kさんも無事でした。
 こんな思いが未だに思い出されます。伊吹嶺の皆さんもそれぞれご家族、親戚、友人の思い出があるのではないかと思います。この日のことはいつまでも忘れてはならないことだと思います。
 以降、毎年私達夫婦は親族を訪ねたり、かって住んでいた仙台市始め、仙台市周辺の被害を鎮魂の思いで、毎年訪ねることにしています。この訪問がいつまで続くか、私が元気なうちは続けていきたいと思います。

 冒頭からこの落書をお借りして個人的なことを述べさせて頂きました。皆さんはいかがでしょうか。皆さんの思い出も聞きたいと思っている次第です。
 ただ実はこの落書を書いて頂いている矢野さんのパソコンの調子が悪く一時的に隆生から発信しています。

 遅くなりましたが、今月もHPの各メニューを「伊吹嶺」3月号に合わせて、更新しました。例によって、まずトップページの今月の「季節の俳句」、主宰紹介における栗田主宰の3月号の俳句、「伊吹山房雑記「いぶきネットの四季」「環境と俳句」「いぶきネット句会たより「ジュニア俳句」そしてネット同人の一句、伊吹集の4句選の方の俳句などを更新しました。それぞれリンクできるページにはリンク設定してあります。

 また今月の「季節の俳句」から栗田主宰の句から、木瓜の花を載せます。(隆生) (445230)
    木瓜咲くや怠け教師として終る   栗田やすし


28.03.9 (3666)
 久々に いぶきネット仲間の哲半さんから 写真を添えてメールが届きました。
昨日 吟行に(?)出かけられたようです。

 今日は、バスに乗って 『 雲ヶ畑 』という京都市の北区へ行ってきました。

洞谷寺(とうこくじ)という小さな寺があり、訪れる人は私以外にありませんでしたが、
墓地の奥の岩の上に芭蕉の句碑が建っており、季語が春だったのでその句を送ら
せてください。

           父母のしきりにこひし雉子の声

 石碑の写真は撮りましたが、石としか見えないので、代わりに近くで咲きかけていた
椿を添えさせていただきます。(哲半)
                                                 

 堀信夫監修『芭蕉全句』 発行・小学館 で掲句を探してみました。 以下のように書いてありました。(孝子)

   貞享五年・笈の小文(曠野・釿始・蕉翁句集・枇杷園随筆ほか)
   高野(和歌山県)で雉の声を聞くと、父母の慈愛が思い出される。
   『玉葉集』伝・行基歌「山鳥のほろほろと鳴く声聞けば・・・・」を踏む。



28.03.8 (3665)
 毎月 酔雪さんが三河地方の話題を送ってくださいます。今回の写真には
お孫さんも映っています。(孝子)

        葵桜

 岡崎で真っ先に咲く桜は、東明大寺町の乙川沿い(竜美丘会
館の裏)の河津桜です。東岡崎駅の北前の通りを真っ直ぐ東へ
15分ぐらい歩いた所にあります。


 例年3月の中旬頃からが見頃になります。まだ2、3分咲だろ
うと様子見で出かけました。ところが何と満開でした。今年は早
いです。


 竜美丘会館の駐車場に車を停めさせていただいたのですが、係の方に、「10分だけね」と時間制限されてしまいました。ですから、堤防沿い800mに植えられた90本の河津桜を急いで見て回りました。はじめは、川堤の道から桜を見て回り、そしてもう1回河川敷に降りて見て回りたかったです。しかし時間の都合で、川堤からだけになってしまいました。それでも、多くの人の笑顔があって、知らない誰かとも思わず、「きれいですね」と言葉を交わし、あたたかい気持ちになりました。カメラを向ける人も多くいました。午後6時から8時までライトアップもしています。

 ここの河津桜のことを地元では、「葵桜」と呼んでいます。岡崎は徳川家康公生誕の地。その家康公の紋所にちなんだネーミングです。わたし個人としては、「葵桜」という種類の桜と間違えられないかと心配しています。

 ここに河津桜が初めて植えられたのは、2001年のことです。堤沿いに住む三橋美千子さんが発起人となって、市民に呼び掛けて始まりました。そして、市民たちの手で育てられ、今では市が管理してくれるようになりました。

 三橋さん宅のガレージでは、午前9時半から午後4時まで、市内外の人たちが寄付したさまざまな商品を売るフリーマーケットが開催されています。このフリーマーケットの売上金で、三橋さんは彼岸花の球根を買い求めて、河津桜の木の下に彼岸花を咲かせようと、賛同者とともに植えていきました。そして、今ではその球根が10万球となり、秋には見事な彼岸花です。

 去年の3月21日には、市制施行100周年記念事業としてスタートしている岡崎百景選定事業が、この葵桜(河津桜)が咲き誇る乙川河川敷で、百景推薦人による交流会が開催されました。残念ながら、ここの葵桜(河津桜)は、「岡崎観光きらり百選」に入っていません。しかし、いずれは選ばれるだろうと思っています。
                               (新井酔雪 28.3.6)



                 河津桜みな手のとどく枝延べて    阿部ひろし


28.03.7  (3664)
★ 「春日井自然友の会」に入会しています。弁当持参で気軽に参加出来る会で、各地へ日帰り(時々1泊)で自然観察に出かけます。教職を退かれた先生達が 各々の専門分野で、登山道や河川などの植物や地層、歴史等々丁寧に解説して下さいます。私はここ数年は 句会の日と重なったり膝を痛めたりして休眠の会員ですが、事務局の松原和嗣さん達が、地道に春日井の自然環境を守る為に活動されています。 
 ふるさとの大木や名木の載っている冊子は 特に興味深く読ませていただきました。 59頁は生家の近くの榎で、あの木1本から子供の頃の思い出が溢れ出て来ました。 この冊子を機に、 地域の皆さんが大木や名木守ってくだされば 有難いです。私も思い出に浸っているばかりでなく、今生活をしている瀬戸市の自然環境に付いても 考えてみたいと思いました。


★昨日のこのページで、部長さんが大垣交流会の事に触れて下さいました。
 以前、栗田主宰も指導をされました。その頃、国枝さんや坪野さんが参加されて、特選を頂いておられます。 今期は、応募者より抽選で30名くらいに絞られて、句会方式で行われました。指導者が 全句を講評してくださいましたので充実した会と思いました。  来期も計画されているとお聞きしましたので、 皆さんのご参加をお勧めします。(孝子)


    いぶきネット句会の皆様     選句締切のお知らせ


  待ちかねた春の喜びを枝全体で表している素朴な

「山茱萸の花」の黄金色、光と風に胸踊る色です。


 濃い朝靄に一斉に咲き揃った白い大ぶりの「木蓮」

流石に唐より渡来の花だけあって、「高松塚古墳」の壁画の

美女が裾を引きずる、木蓮の香りが・・・そんな幻想を浮かべます。


 古くは万葉集に詠われた古典植物。「馬酔木の花」が満開です。

それぞれ、木に咲く花が爛漫の春を告げてくれますね。「山笑う」・・・

皆さんの辺りは如何でしょうか。


   山茱萸の黄が野を覚ます風の色    石田 栄子

   白木蓮にはかにまぶし雨上り      中山  敏彦

   舞姫の歌碑に木洩れ日花馬酔木    上田  博子



さて、3月10日(木曜日)午後9時選句の締切です。

    締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。
  

                                         八尋 樹炎   
 
                         ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆



28.03.6  (3663)
 伊吹嶺インターネット部には環境保全に積極的に活動なさっている方がいます。
 環境グループの松原和嗣さんは地元春日井市で「春日井自然友の会」の事務局で活動なさっています。この度松原さん等お仲間達で春日井市の大木・名木を調査して、50木を選んで冊子にまとめられました。昔は春日井市に限らずどこにも市の保存樹に指定されてきた名木が多くありました。春日井市は1000本の大樹が市の指定樹にされていましたが、区画整理による伐採、枯死等により激減しています。そんな過酷な環境に於いて、春日井自然友の会では平成20年頃より市の大木・名木を調査して、この度『春日井の大木・名木50選』を刊行されました。中味を見ると、実にきめ細かく、根気のいる調査・記録でまとめ上げられたことがよく分かります。
 この貴重な冊子を松原さんから頂きました。次の本のタイトルあるいは右の写真をクリックして下さい。冊子を閲覧できます。またこの本の感想をこの落書の上段にある「メッセージをお待ちしております」をクリックしてお寄せ下さい。
    春日井の大木・名木50選
 私が春日井勤務だったのはもう20数年前のことですが、当時から高蔵寺ニュータウン、国道19号線バイパスの商業地区の発展、勝川地区の区画整理などで都市化がどんどん進んでいました。それでもまだ自然豊かな市でした。今はどんな都市になっているか分かりませんが、いつまでも大木・名木が残っている春日井市であってほしいものと思っています。
 
 次に既に「伊吹嶺」誌の「東西南北」に掲載されていますが、ネット部の矢野孝子さんが『大垣芭蕉俳句交流会』にて宇多喜代子氏、櫂未知子氏の特選を続けて採られました。この交流会は昨年私も参加したことがありますが、他結社との交流の場ですが、その中で特選を採られたことに拍手です。(隆生) (444538)

  宇多喜代子特選(11月28日)
       木因と芭蕉の間落葉舞ふ    矢野孝子

  櫂未知子特選(1月17日)
       病弱の一人遊びや青写真   矢野孝子
       雪うさぎ作る雪もて手を拭ふ    〃




28.03.5  (3662)
 いぶきネット句会の仲間の安藤一紀さんから 写真とメールが届きました。
4日に、我が町瀬戸市へ来られたようです。(孝子)


 こんにちは


 昨年、「伊吹集」

   花ミモザ一人で守る喫茶店    充子 

 から…いったいどんなミモザなんだ?と、現地を尋ね納得の画像を落書に
投稿したことがありました。
 あれから一年、今日の好天気に誘われ句友と昨年納得した‘花ミモザの喫
茶店‘に行ってみました。
ミモザは、昨年同様見事な花を咲かせ鮮やかな黄色に輝き、‘標‘となって迎
えてくれました。
添付の画像は、見ごろの花ミモザです。
 今回は、花ミモザが喫茶店に隣接した‘窯小屋の屋根‘を被っていました。窯場
へ回って見ますと、小屋の日向に‘半乾きの碗20個‘を
並べた‘陶干場‘をみつけ
ました。この画像も添付します。
                          (安藤一紀)


 昨日の発掘の話題に続きます。 今日は「啓蟄」でもありますので・・・・土の話題です。

 我が家(5階)の東側の窓には、猿投の山並みが横たわって見えます。 瀬戸市の東部の
丘陵には 800基の古窯跡があるとか…・猿投山の辺りは 日本六古窯の1つです。

 先日 久しぶりに 「小長曽古窯」へ出かけました。20年ほど前に訪ねた時とは違い 屋
根や柵や鍵が設けられていました。 辺りは伐採されて 明るくなっていましたが、窯跡はき
ちっと保存されています。 この窯は 昭和23年に発掘調査され、室町時代に<古瀬戸>
が焼かれたとか。上部が崩れていましたが、窯の壁の色や柱が残っていて、威厳のある光
景でもありました。

 築窯の条件は、谷風を利用出来る傾斜地・陶土と、それを捏ねる水・燃料となる赤松で、全
 てに適った場所ですが、現代の この季節はスギ花粉が気になります。(孝子)

       藪かげに去年の雪ある古窯跡    栗田やすし
        
                            栗田やすし著 『俳句とふるさと』より 古九谷古窯跡にて

          http://www.geocities.jp/shimizuke1955/2215konagaso.html


28.03.4  (3661)
 いぶきネット句会・幹事の樹炎さんから 沢山の話題を送って頂いています。
今朝も ビッグニュースが届きました。(孝子)

 伊吹嶺の皆様    糸島は、大きいニュースで湧いています。


  新聞の一面トップに大々的に報道されています。

「糸島市の遺跡より、 最古の硯((すず)出土!!!

   「怡土国外交拠点の証し」

専門家達は、今回出土した硯の破片が、朝鮮半島北部にあった

「楽浪群」から持ち込まれたとの見解で一致するそうです。

中国で硯が普及した「漢の時代」に、一般的だった板状の形をしていること。

「魏志倭人伝」に登場する伊都国の王都があったとされ、

調査が高い関心を呼んでいます。


 昨日、早速 近所ですので、「三雲井原遺跡」の発掘現場に見学に行きました。

「現場説明会は5日午後2時」 からとのこと・・・残念でしたが

現場責任者がブルーシートを剥ぐって見せてくれました。

可也山が望め環濠は無く、二本の川が変わりをしていた由。

硯の出土した辺りは土器片があらわで、深さ1メートル30センチの辺りだそです。

写真をお願いして撮らせてもらいました。            (八尋 樹炎)   



               ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆


28.03.3  (3660)

 いぶきネット句会の皆様      投句締切のお知らせ

 お花をあげましょ 桃の花~~今日は楽しい雛祭り~~♪

誰にとっても、ほのぼのとした楽しいお雛様です。


   母さんとならんでみてるおひな様  井上 紗綾 (小四)

   二年生雛飾らんと爪立ちに   栗田 やすし

   雛の影桃の影壁に重なりぬ   正岡 子規

       雛祭る都はづれや桃の月 (与謝蕪村)

    掌に飾つて見るや雛の市 (小林一茶



 桃の花は、(ぼんぼり)によく似合う花ですね。

お雛様の御殿を組み立てるのが、いつしか億劫に成り、手作りの和紙人形に桃の花を

添えて簡単に済ませています。皆さんのお雛様は如何でしょう・・・

   さて、  明後日5日午後9時投句の締切りです。
 
        早めにお送りくださるようにお願いいたします。 

                                                八尋 樹炎   
 
                         ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆

       
                       写真上のお雛様は、樹炎さんのお手製! 吊るしもんは 近所のお友達の作品とか…・(孝子)

28.03.2  (3659)

 皆さん 寒さなど物ともせず、吟行に出かけておられます。
昨日は、京都句会でした。 徒歩さんから写真を添えてメールが届きました。
 右の写真は、北野天満宮です。写真では分かり難いのですが、雪が降って
います。

 今晩は、
昨日3月1日は京都句会でした。
今回も愛知からは鈴木英子さんと中斎ゆうこさんの参加で、午後からは「五色
八重散り椿」の椿寺(地蔵院)と北野天満宮の吟行でした。
「五色八重散り椿」は加藤清正が朝鮮出兵の際に持ち帰ったものですが、現在
の木は二代目です。花びらが一枚づつ散るのが特徴です。

 雪の中寒い吟行でしたが、それはそれ良い題材を頂いたとほくそ笑ん
だ人が殆どではないでしょうか。

 句会は幹事の岡田佳子さんのお知り合いが天満宮の近くで開いた喫
茶店で楽しむことができました。マニアックなスピーカーから静かなクラシ
ックが流れ、寛いだ一時を満喫しました。


    番傘を土間に干しをり梅の宮  佳子

    立ち牛の泪目光り春の雪    哲半

    淡雪のあとの青ぞら椿寺     英武

     英子さんのお話では丁度一万歩歩いたということだそうです。
                                              (松井徒歩)


 このページの2月20日の続きのような・・・・
讀賣新聞の朝刊には 毎日俳句が載っています。昨日(3月1日)より 松瀬青々の句が10句続くようです。  細見綾子先生の師である「松瀬青々」とあれば 見逃せません。

                 うつゝなき朝寝の門を伊勢参り    松瀬青々   『松瀬青々全句集』より

・・・朝寝をしていると、門前を伊勢参りの足音が通り過ぎて行く・・・・・・と長谷川櫂さんの文が添えられています。(孝子)



28.02.27  (3658)
★いぶきネット句会・2月の会報を配信していただきました。毎月2名のエッ   
セイが 載っています。 毎月 会報を読む楽しみの1つです。

 昨日、幹事の樹炎さんからお知らせを頂いたように、3月1日から いぶ
きネット句会の投句を受け付けます。
 同じくHP俳句会の投句も受け付けます。 こちらは、15日が締め切
りです。伊吹嶺会員以外の方々の投句も お待ちしています。投句は2句
無料です。


★隔月に吟行会をされている、都合ナルミさん指導の、朝日カルチャー俳
句教室で学んでおられる横井さんが 写真を添えて メールを送って下さ
いました。(孝子)

 恒例の朝日カルチャーセンター俳句教室(都合ナルミさん指導)の仲間
10人で、
笠寺観音(尾張四観音/名古屋市南区)へ吟行にいってき
ました
ので報告いたします。

 今年の恵方寺(名古屋城から南南東の方角)で、節分は過ぎても境内は、参拝客で賑わっていました。境内散策後、仁王門向かい側の塔頭の泉増院を訪ねました。ここは「玉照姫」ゆかりの寺で、ひっそりとしており、何よりも早春の花に見とれました。馬酔木、三椏、梅など・・・。吟行には最適な場所です。

 句会は、名鉄本笠寺駅前の「魚兼」で実施。いつものようにナルミ先生からは、「いい句が多いわ。」との講評。句会後の昼食は麦酒もはいり、開放的な時間でした。
 写真添付します。(横井一夫)



28.02.26 夜 (3657)

  いぶきネット句会の皆様      投句・選句・締切のお知らせ


 「揚雲雀」が美しく囀り天高く垂直に急上昇する頃です。

バス停に咲く「ミモザアカシア」が、たわわに揺れています。

神社の「緋寒桜」が五分咲きで、花間に玄海灘が煌めいています。

風は冷たいのですが、光は確実に春へと移ろいでいますね。


 娘達がそわそわと、旅立ちの支度(キャンピングカー)を始めました。

老人は早速、買い物難民?「ネットスーパー」で注文する準備をしています。暮らしは

とても便利になりましたが、買い物は、やはり自分の目で見て 選びたいものです。

 三寒四温、今朝、遠嶺は銀世界でした。季節も悩みながら やって来るのでしょうか。   

皆様 ご体調にご留意ください。


   揚雲雀天のあちこち突きやぶり      桜井 幹郎
    
   坂の上にひろごる町や花ミモザ      栗生 晴夫 


    さて、投句締切 3月1日(火曜日)から5日(土曜日)午後9時締切
       選句締切 3月6日(日曜日)から10日〈木曜日)午後9時締切
 
投句・選句とも、締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。


                               八尋 樹炎   
 
                         ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆



28.02.26  (3656)

角川の『俳句』3月号に、 荒川さんが載っています! 
<俳人協会 新年の集い>で、第二回新鋭評論賞の表彰を受けられた時の写真です。
とても立派なご挨拶で…あの日の事を思い出しています。


★3月・いぶきネット句会の添削例を アップしました。 今年から、担当者が3人増えて
11名になりました。 皆さんで頑張っています。 お役に立つと良いのですが・・・・・
トップページの いぶきネット句会から ご覧ください。


28.02.23  (3655)

 「とめ」「はね」が少し違ってもOK と、新聞に載っていました。
小学校の頃なら「やったぁ~」と思ったかもしれません。 

 最近「漢字の成り立ち」の勉強会に参加して、漢字の成り立ちを少しづつです
が学んで(?)います。 「撥ね」は、跪いて拝んでいる人の足先の部分でもあ
ると。 「卸・御」の旁の撥ねなどをそう思って見れば、「撥ね」があるとイメージ
し易いかもしれません。

 日本の漢字の多くが今までにも、利便性等の理由で形が変わって来て、象
形文字からは説明出来なくなっているようです。

 先日は「道」について学びました。
道祖神は、<さいのかみ>の事で、本来はあの世とこの世の境を塞ぐ(さえぐ)
神の事。悪霊や異族の侵入を防ぎ村を守る為の神で、道端に祀られているそうです。
<道>は悪霊を祓い清めるところ、又は清められてから歩くところだそうです。
 おどろおどろした内容が印象的でしたが、聞き齧りですので…ここまでで。  

 ハングル文字は(?)と思いつき、ネットで検索してみました。興味深い歴史が載っています。
漢字一文字から、いろいろ想像が拡がって行きます。(孝子)


    雪霏々と十字路の昏れのジャズ     沢木欣一   句集「雪白」   昭和15年作

    菜の花や旅路に古りし紺絣        沢木欣一     〃     昭和』18年作


28.02.22 午後 (3654)

★ HP俳句会の選句結果をアップしていただきました。

 今月は 記念すべき200号!  高点句は、三重県の松村洗耳さんの 「灯台の窓の切り取る冬の海」 でした。
 おめでとうございました。早速・賞品の伊吹嶺誌と 記念賞として、沢木欣一著の『俳句の基本』や 図書カードを送らせていただきます。  因みに…『俳句の基本』は、沢木くみ子さんからプレゼントをしていただきました。

 今月の講評の担当は慢房さんです。沢山の句に 評を書いてくださいました。
 トップページの<HP俳句会>から ご覧ください。(孝子)


  ザボン・朱欒・文旦・のお話し


 昨日農家の友から貰った3個 「ザボン」の太さ、重さに、 驚きました。!!

人の頭ほどで、皮が肉厚く、剥いても 剥いても果肉に届かず包丁で切る始末。

ま~~美味しい~~淡白な甘みと香りは最高です。当分」「ザボン」が飽きるほど、デザートに?

呼び名は皆同じですが、「季節」秋・「季題」朱欒(ざぼん) 「副題」文旦(ぶんたん) 

 調べて見ると、ミカン科の常緑低木の15~25cm実で、マレーシア原産。四国・九州で果樹として栽植するそうです。

実は、柑橘類中最大で果皮肉が1~2cm厚く砂糖漬けにすると美味い。文旦は朱欒の一品種だそうです。

珍しくない お方もおありでしょうが、私の「びっくりぽん」でした。  

ご笑覧下さい。 ( 樹炎)    


    わらんべの頭程あるザボン哉         正岡子規

    われが来し南の国のザボンかな        高浜虚子

    もぎに出るうちむらさきも忌日かな      吉岡禅寺洞

    朱欒割くや歓喜のごとき色と香と       石田波郷



                                 写真も樹炎さんが送ってくださいました。

28.02.22 (3653)
 英子さんからメールが届きました。 カワセミの話題ですので・・・・・・写真は以前に樹炎
さんからいただいた写真を載せました。 お宅のガラスにぶつかって気を失ったカワセミ?
だったように思います。(孝子)


 「朝、カワセミを見ました。

伊吹ネットの皆様、知立句会の鈴木英子です。私は逢妻雄川のほとりに住ん
でいます。この川は少し北に雌川が流れ、知立で合流し三河湾に注ぎます。
「伊勢物語」で有名な八橋無量寿寺の傍を流れています。


 さて、私はこの川の堤防を散歩していますが、季節によって様々な植物、動物が観察できます。今朝は早春だというのになんと、カワセミが枝にとまっているのを見ました。夢のようでした。瑠璃色の羽根が美しく、証拠の写真を撮ろうとガラケイを出し、もたもたしているうちに、飛んで行ってしまいました。残念です。ちなみにカワセミは夏の季語です。

 遭妻川には、いつもは白鷺、青鷺、ひばり、等々多くの鳥がいますが、10年位前から鵜の姿を見るようになりました。水質がよくなり鮎が遡上するようになったからです。

 5~6年前のことです。かんむり鶴が飛来しました。私は不運にも見ることができませんでしたが、地元では話題となり、お寺の屋根に止まっているのを誰かが写真に撮り、近くのコンビニのドアに張ってありました。しかししばらくして、その鶴は電車に轢かれて死んでしまったと人づてにききました。それからは鶴の噂は聞いていません。

 夢のようと言えば、私がまだ50代のころ、やはり散歩の途中で、川岸にネズミのでかいの、60センチぐらいの動物を見て、何とも不思議な思いをしました。次の日、職場で生物の女性教師に、「夢を見ているようでした。」と話をすると、「先生、それは珍しくもありませんよ。ヌートリアという外来生物ですよ。」教えてくれました。 今年の正月に如庵の初釜に行った時、木曽川の岸でこのヌートリアを見ました。

  日本はまだまだ、自然が豊かですね。(英子)




28.02.20 (3652)
 いぶきネット句会のチャットが終り、名前入りの入選句が配信されました。
この後、会報が配信され、添削コーナーに各々の添削例がアップされます。
楽しみに待っているところです。


 ばか、はしら、かき、はまぐりや春の雪   久保田万太郎  
                                       句集『流寓抄』より

 我が家に読売新聞が配達されるようになり 1ヵ月以上が経ちました。 ジャ
イアンツファンの主人が契約したようです。 
 <お試し>にしては続いて配達されるので、おかしいとは思っていましたが、
マスコット人形の<ジャビット君>や 主人のジャンパーの裏にジャイアンツカ
ラーを見掛け、聞いてみると、勧誘員に景品付きの契約を勧められたとか…・

 朝刊の2面に俳句を見つけ、私の楽しみも増えました。毎日カラー写真と俳句   
(時々短歌)と、長谷川櫂さんの短い文が添えられています。 掲句は今日載っ
ていた俳句です。 早押しクイズに出そうな上五・中七ですね。
  ・・・・牡蠣は別として、江戸前の鮓のネタとなる貝。春の雪も東京の名物。東京らしい一句。・・・・・と、櫂さんは書いておられました。
 今年の高橋ジャイアンツが強ければ、多分(?)購読は続くと思います。

                                  写真は、桑名市の赤須賀漁港で糶りを待っている蛤です。(孝子)



28.02.17 (3651)
 酔雪さんから、「落書」の話題に写真を添えて送って頂きました。7日ほど前に送って
頂きましたが、アップが遅くなりました。 もう梅は満開の頃かもしれませんね。(孝子)

南公園

もうじき6歳になる孫が遊びにきて、遊園地に連れていけと言うので、
南公園(岡崎市若松町萱林1-1)に連れていきました。


園内は池を中心に遊園地、プール、テニスコート、野球場などのほか、交通
広場があります。

 
遊園地には、メリーゴーランドをはじめ幼児向きの乗り物が10種類ほど
あります。1回40~100円で乗れます。そして、休みになると空いてい
る駐車場がないほど、親子連れで賑わいます。


 ここ南公園は梅の花でも有名です。白梅・紅梅を合わせて19品種202
本が植わっています。今のところ3分咲きというところです。休みになると、
この梅の花の下が、お握りをぱくついている親子でいっぱいになります。今
日もいました。


「梅まつり」は、平成28年2月20日(土)から3月6日(日)
まで(午前10時~午後3時)です。土日には、団子などを売る簡
単な臨時売店が立ちます。2月21日(日)には「大道芸ショー」、
2月27日(土)には「葵武将隊出演」のイベントがあります。
                           (酔雪)
   



   梅林の石ころを蹴り石にあたる   細見綾子  句集『和語』より 昭和39年作

   梅林の新筵惜しみなく汚す     細見綾子   句集『技藝天』 昭和46年作

   白梅のはじきたる日を額にうく    細見綾子  句集『曼陀羅』  昭和50年作



28.02.16 (3650)
 昨日、今日といぶきネット句会の合評会が行われました。両日とも20数名の参加を得て、いつものように活発な意見交換が行われました。今年から同人の出席を隔月にすることを徹底したため、投句数も少し減りまして、意見交換時間に余裕が持てるようになりました。その分多くの句にコメントする時間が取れるようになり、意見交換に発言の人数も内容も充実するようになりました。 今後ともこの方式を続けます。
 
 HP句会の投句が締め切られました。お知らせで述べたように、200回記念と言うことでどんな句が高点句となるか楽しみです。投句された皆さん、しばらくお待ち下さい。(隆生) (441981)


28.02.14 (3649)

 今日は 愛知の同人句会でした。参加者65名 不在投
句4名で、投句数は200句を越えました。 選句だけでもず
いぶん時間が掛かりましたが、主宰と副主宰から指導を
頂くことが出来ました。

 今年初めての愛知同人句会でしたので、主宰は挨拶の
中で、「今年からは もっと外へ目を向けて伊吹嶺ここに
あり!と 努力していただきたい」と述べられました。

 来月から 愛知同人句会の会場が 中日ビルの「東海
クラブ」に移ります。
 日時も第3火曜日に変更されます。
 お間違いのないように!
                                              写真は今日の主宰(右)と副主宰です。(孝子)

                             


28.02.13 夜 (3648)

 HP俳句会が な・なんと!今月 200回を迎えるとか・・・・
このコーナーを作って頂いた 先輩の皆様に感謝!です。 
 初めの頃は、現在の様な 選者のみの点数ではなく、選者と投句者全員が選をしました。新米の私の仕事は、その点盛係でしたが、よくカウントを間違えた事を 懐かしく思い出します。 当時、賞品等は有りませんでしたが、皆さんで盛り上げていただき・・・・・参加者も徐々に増えて来ています。 今では HP俳句会の細かい作業を慢房さんが一手に引き受けて 頑張っていて下さいます。
 沢木くみ子さんからの御心遣いも 嬉しいですね。 地道に・・・滞りなく続けて来られた事も 嬉しい事です。(孝子)



☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆


    いぶきネットの皆様       合評会のお知らせ

     「クロード モネ展」

 寒さの緩んだ10日、大好きな「モネ展」・「福岡市美術館」へ出かけました。

特に、印象派の名の由来となった「日の出」が油彩で素早いタッチ・・・!

モネの「睡蓮」は何度も観る機会がありましたが、この「日の出」が大好きで・・・

水墨の日本画を彷彿とさせる美しさです。光の画家と呼ばれ、まるで俳画でした。

愛用の眼鏡やパレット、家族の肖像画など「モネ」が、晩年「白内障」を患った

頃の荒い筆触・・・胸に迫るものがありました。

 帰り道 田圃を(雲雀)が飛び回っています。(麦)が色濃く成って来ました。

竹藪で拙い初音をききました。春で~~~す。

  
    ひばり鳴くしろがね色の遠伊吹    国枝洋子

    草揺るる雲雀落ちたる一所      武藤光晴

    摘み菜する背へ初音の頻りなる   高橋幸子



    さて、合評会はいつものように、15日(月)・16日(火)の両日

    午後9時から行います。  投句 一覧および 選句一覧を用意の上

     伊吹嶺フォーラムのチャットルームへお集まりください。

                                                   八尋 樹炎   




28.02.13 (3647)  HP句会200回記念の追加のお知らせ
 昨日の落書でHP句会の200回目を記念して、今回に限り高点句者にはさらに沢木欣一著の『俳句の基本』を差し上げることに決まりました。その経緯は私どものHPを見ていらっしゃった沢木くみ子さんからメールがあり、『俳句の基本』をプレゼントして頂けることになりました。
 沢木くみ子さんの義父、義母が沢木欣一先生、細見綾子先生で、伊吹嶺の師でもあります。
 いささか連絡が遅れて申し訳ありませんが、あと投句締切まで3日間あります。奮って投句をお待ちしております。
 『俳句の基本』は私達が句会などでの指導にお手本として使っています。この『俳句の基本』はネットで探しても中古本も出ていません。ただ沢木くみ子さんのブログの次のページに沢木先生、細見先生の書籍の在庫が掲載されています。両先生の俳句書で勉強なさりたい方は次のブログで確認して申し込んで下さい。(隆生)
   http://kaze.tea-nifty.com/note/2014/04/post-7bbf.html


28.02.12 (3646)  HP句会の200回達成
 このHPを見て頂いている皆さん

 伊吹嶺HPのうち、HP句会が今月で200回目を迎えました。約16年の歩みです。これまでのインターネット部の皆さん、HP句会選者の皆さんのおかげです。そして投句された方が盛り上げて頂いた結果です。
 毎月数十名の応募がありますが、高点句を獲得するには結構難関です。
 そこで特に今月は200回目を記念して、いつも高点句者には「伊吹嶺」誌を贈呈していますが、それに加えてささやかですが、図書カードも贈呈させて頂きます。あと投句締切まで3~4日ほどしかなくて申し訳ありませんが、皆さん奮って投句をお願いします。
 このページを始めて見ている方も新たに投句してみませんか。投句は「伊吹嶺」会員、会員外の一般の方どなたでも無料で投句できます。投句はトップページの「HP句会」から入って下さい。

 多くの方の投句をお待ちしています。(隆生)


28.02.11 (3645)
 ホームページビルダーが 繋がらなくなって・・・・結局 国枝部長さんから
電話で指示を受けながら、電気屋さんが直してくれました。 
 基本が理解出来ていない私は、何度試みてもダメでした。基本が大切!
なのは、俳句と同じです。 (部長さん・電気屋さんに感謝) 
 パソコンが使えない事がこんなに 寂しくて不安とは思いませんでした。 

★樹炎さんから 鶴の話題が届きました。(孝子)(441207)

 早速、朝刊のニュースを添付してみます。
福岡名物、シロウオの簗作りや、寒牡丹、季節の移ろうのが早いですね。
もうすぐ、我が家の裏池の鴨の陣も北帰行の準備か、盛んに羽ばたいてい
ます。
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    マナズル9羽寄り道?

 福岡県 糸島市志磨小富士の田圃にマナズル9羽はが飛来している。

鹿児島の出水周辺で越冬していた一群がロシアや中国などの繁殖地に
北帰行の途中に寄ったものと見られる。
9羽のうち3羽は幼鳥。辺りを警戒しながら餌をついばんでいる。      
                                 (ローカル紙引用)

                                八尋樹炎



★1週間ほど前に 虫大好き!の玉井さんから写真を添えてメールが届いていました。

  「我が家のど根性さなぎ」

 我が家の郵便受けのすぐ下に秋から揚羽蝶の蛹が糸をはって休眠しています。寒くなりかけた
頃からですので3か月近く休眠していることになります。 天敵・雨風・寒さ・雪をものともせず厳し
い冬を必死で乗り越えてきた『ど根性さなぎ』です。

 もう少し暖かくなって、色とりどりの花が咲くようになったら きっと羽化してきれいな姿を見せて
くれるでしょう。

 今まで自然の中で耐え抜いてきた分、自由に飛び回っておいしい花の蜜をたくさん吸ってほしい
なぁ~(玉井美智子)


28.02.9 (3644)
 

今日も樹炎さんから阿蘇の野焼きの模様についてメールを頂きました。

伊吹嶺の皆様          新聞斜め読み


   春へ準備着々・・・阿蘇で野焼き

熊本の阿蘇に粉雪が舞った7日、春を迎える農事の野焼きが

阿蘇原野で始まりました。 農家が広大な、枯れ野を焼き払う作業。

この日は各地から集まったボランティアの支援を受けて

約26ヘクタールに火を入れました。

美しい阿蘇の草原は、毎年行われる「野焼き」によって守られています。

草原を焼くことにより、ダニなどの有害な虫を駆除し、草原を守っています。

   以上ローカル紙より写真引用。  ご笑覧下さい。

 私も一度 観に行きたい景色です。季語に「野焼く」 傍題に・堤焼く・草焼く・

などがあります。季節の移ろいの速さを感じます。(樹炎)

    走る火を追ひ越す火あり阿蘇野焼   中川忠治

    大阿蘇の南郷谷の茅を焼く       黒田杏子

    野火走るさきざき闇の新しく       三村純也


 私の近辺では近江八幡の葭焼きが有名です。
 一度見たいと思っているのですが、乾燥した日で特に前日に晴れていることが必要条件で、なかなか日程を定めることが出来ません。近くにいながら見る機会がないのが残念です。(隆生)




28.02.8 (3643)
 今年は暖冬と言うことですが、春になっても暖かさ、寒さが一進一退のようで、三寒四温とも違うような気がします。樹炎さんからのお知らせです。

いぶきネットの皆様        選句締切のお知らせ

  帰宅すると、門扉の下に走り書きを添えて、「蕗の薹」が

届けられていました。 まあ~~嬉しい~~この香り・・・!

友から、「俳句の季語に如何でしょうか、春の香りを届けます」とのこと、

山を背に南向きの彼女の庭は温かいせいか、何時も 旬の物を頂けます。

早速、夕餉に「蕗の薹」を刻み、さいの目に切った豆腐で味噌汁、ほろ苦い

香りに、決して豊かとは言えない昔の台所、祖父母の笑顔がよぎりました。

 梅二月・・・「上の滝さらに細りて梅固し」  原柯 城  

早春の情景をを詠んだ句に出会ってドッキリです・・・
障子越の光の明るさ、皆様の春は如何でしょうか。インフルエンザにご注意下さい。


        母がりに通ひし道や蕗の薹     栗生晴夫

        蕗のたう水の光を満面に      中川幸子


 さて、明後日2月10日(水曜日)午後9時選句の締切です。

    締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。(樹炎)

 
            八尋 樹炎
 
                         ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆



 合わせて樹炎さんから蕗の薹、紅梅の芽の写真も頂きました。

      蕗の薹見つけし今日はこれでよし   細見綾子

 なお現在、孝子さんのパソコンの調子が悪く、しばらくは私が落書を発信します。
 早く孝子さんのパソコンが回復することを待っています。(隆生) (440729)


28.02.4 (3642)
 今日は暖かい立春でした。立春の頃は1年で最も寒い日が続くのですが、最近はだんだん実感がずれてきているような気がしてなりません。

 今月も伊吹嶺HPが「伊吹嶺」誌2月号バージョンに更新されました。トップページの季節の俳句、栗田主宰の巻頭作品、「伊吹山房雑記」「いぶきネットの四季」「環境と俳句「伊吹嶺ジュニア俳句そしてネット同人の1句、伊吹集の4句入選句などすべて2月バージョンにされています。
 トップページの季節の俳句、栗田主宰俳句などはいつものように綾乃様に、他のページはネット同人の皆さんのご協力を得ています。
 各ページへのリンクはそれぞれのリンク接続をクリックして下さい。
 また現在はHP句会の投句、いぶきネット句会の投句が行われています。特にこのHP句会は広く会員以外の方にも投句を呼びかけて頂いております。たまたまつい先日のHP句会の選句模様を他のブログにも取り上げて頂いております。ありがたいことです。
 今、今年のインターネット部主催の「藤前干潟吟行」も募集中です。定員に届き次第、募集を打ち切りますので、早めの応募をお願いします。念のため「藤前干潟吟行案内」は【こちら】をクリックして下さい。

 先日、徳川美術館、徳川庭園へ出かけました。今は企画展もありませんので、静かな館内そのものでした。庭園の冬牡丹は今年の暖冬の影響でもう終わり近くになっていました。写真は以前の徳川園の冬牡丹です。(隆生) (440229)


28.02.3 夜 (3641)
 いぶきネット句会の仲間の徒歩さんから、京都句会の様子を知らせていただきました。
毎月 京都句会は吟行会付きの定例句会です。(孝子)

 2月2日は京都句会でした。

 愛知から私を含め、鈴木英子さん、石川紀子さん河村惠光さん、伊藤範子さん、中斎ゆう
こさんが参加し賑やかな句会となりました。

 午前の通常句会を終え、昼食後新撰組の屯所があった壬生寺へと向かいました。
露天も沢山並び大変な賑わいです。2日3日と節分厄除大法会の行事があり、壬生
狂言の三十番のうち「節分」が繰り返し上演されます。

 この日厄除け祈願して奉納された炮烙が、4月下旬に上演される壬生狂
言の「炮烙割」で使われます。 4年前の4月にミニオフ句会でその「炮烙割」
を見ていますので感慨もひとしおでした。

     春近し芹沢鴨の墓に酒        万里子    
    ○火男も罷り出壬生の節分会     秋麦
     犬の名を足せし願文節分会    徒歩
     無言劇鬼打豆のはぬる音       ゆうこ
     寒中の壬生の舞台の艶光り    哲半
     護摩焚の煙に桧の香節分会    佳子
     山と積む壬生の炮烙春来たる    範子
    ○節分会鬼が戦く焼嗅         惠光
     後家つひに桝の豆まき鬼やらふ  紀子
     マフラーを膝に出を待つ壬生狂言 英子
     護摩行のあとは焚火の人だかり  英武
 
              ○印は副主宰選です。   (徒歩)


28.02.3 (3640)

 いぶきネット句会の皆様     投句締切のお知らせ


 あの記録的な寒さ・・・今日は 大寒の最後の日ですね。 

「節分」・季節の変わり目で、冬籠りで鬱積していたものを 邪気や災害など豆を

撒いて追い払いましょう~~!

 明日、四日は「立春」 です。椿が春を告げています。

椿には美しい沢山の名前が付いて、散る花のいさぎよさを(落椿)が特に多く詠まれていますね。

       椿落ちてきのうの雨をこぼしけり  蕪村

       伊吹晴れ母なき庭の白椿     栗田やすし

       浦々の浪よけ椿咲にけり     一茶


今も昔も、変わらず多くの俳人が、椿を詠んでいて嬉しくなります。

私は藪椿ファンですが、皆さんは如何でしょうか。


         さて、  明後日5日午後9時投句の締切りです。 
              早めにお送りくださるようにお願いいたします。 

                                              八尋 樹炎   
 
             ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆     
(写真も樹炎さんが送って下さいました。)


平安ホテルの庭園がアメリカの庭園雑誌の2015年の「美しすぎる日本の庭園」ランキング20で 4位になっています。

 去年の全国大会の会場となったあの平安ホテルのお庭です。  ご存知でしたか?
次の日の吟行会の俳句が気になって・・・・ゆっくり眺めることもしませんでしたが、 1位の足立美術館や2位の桂離宮・・・・4位が平安ホテルです。  改めて 大会を担当していただいた皆様に感謝!(孝子)



28.02.2 (3639)
 『伊吹嶺』2月号が届きました。 しばらくは、食卓や電車等々 持ち歩き・・・楽しみます。 
主宰の「伊吹山房記」は、主宰がご自分の句を推敲をされてゆく経緯が載っています。参考書の1頁のようで、しっかり覚えておくと良いと思いました。
 小林砂斗美さんの 毎月フランスからから送られてくる<パリ便り>も楽しみなページです。 下の写真は、ブルターニュ地方で写した<やどりぎ>です。小林さんは、鳥の巣のような、まるいみどりの草の玉と表現されています。 モンサンミッシエルへ行く道すがら見る事の出来るとても美しい光景ですが、木にとっては迷惑かも知れませんね。(孝子)

 ★静岡支部の会報をいつも 内田さんが紹介してくださいます。

  静岡の句会報「一番茶」が届きました。
磯田支部長から少しさみしいお知らせがありました。

563回を誇る句会「かたつむり句会」の退会のお知らせです。「風」で活躍されていた冨谷春雷先生に導かれ、小学校のPTA活動から始まった句会だそうです。日本平での「風」の大会のお手伝いをはじめとし、めざましい発展を遂げられた静岡支部の誇る老舗句会です。支部長はじめ、静岡支部の皆様にはぽっかりと大きな穴があいてしまったようで、寂しさが募ることでしょう。

「かたつむり句会」の名前は名簿から消えても、「一番茶」の聖地としてみなさんの記憶に残るだろうと、しみじみ語られています。表題の「長い間ありがとう」は「伊吹嶺」会員皆さんの気持ちを代弁しているようです。いままで句会を守っていらっしゃった皆様の句と、昨年末に立ち上げられた「さざんか句会」で学び始められた、初々しい皆さんの句を選ばせていただきました。(内田陽子記)


  かたつむり句会(№563)より

  柚子の黄の日差しに映ゆる山家かな       勝山 美枝
  水仙の芽を傷つけし鍬の先             〃
  穏やかに生きて友逝く小春かな         石田 伊世子
  暖冬の瀬音やさしき水見色             〃

 さざんか句会(2)より

  虫喰の斑模様の柿落葉             松本 久子
  田んぼ道大根干しの縄を掛く          鈴木 せつ子





 
★最近 購読申し込みのメールを頂いていますが、文字化けが4通ほど続いています。 トップページの購読案内が 以下のように書いてあります。 葉書又はFAXでお願いします。(孝子)

    ・・・・・・お申し込みいただいた場合、極力2日以内に返信メールさせていただいておりますが、中にはお申し込み
    いただいたメールが文字化けしている場合があります。その場合はこちらからご連絡できませんので、もし2日以
    内にこちらからの返信メールがない場合、申し訳ありませんが、以下の発行所に葉書またはFAXで直接お申し込
    み下さい。
         〒458-0021  名古屋市緑区滝の水3-1905-2
          伊吹嶺発行所
 宛て
          FAX:052-896-8689




28.02.1 (3638)
 このページの話題が途切れると、樹炎さんから 嬉しいメール
が届きます。 写真が添えられています。 感謝 感謝です。
                                (孝子)

   暖かく成れば雨続きです。

 世の中には様々なお人がいますね。名も無いような画家・・・
きっと、実家が「 醸造家」で裕福だったのでしょう。凄い写実に
圧倒されました。
「落書」の穴埋めに如何でしょうか。  (樹炎)  


         高島野十郎展

 没後40年髙島野十郎展を昨日「福岡県立美術館」で、鑑賞してきました。

福岡県久留米市の出身で、醸造家髙島・善蔵・カツの六男二女の五男として生まれた。

執拗なまでの写実とも言える、野十郎の描写力が遺憾なく発揮された静物画でした。

感嘆しきり、まるで、手が出そうな烏瓜の写実です。
    
独学で絵の道に入り画壇とも一切関わらず、終生 家族を持たず、孤高の人生を送ったそうです。



28.01.28 (3637)
 関東支部の新年俳句大会に参加したメンバーは、 次の日 
支部長の一灯さんの案内で 関口芭蕉庵から日本女子大へ
歩きました。 一灯さんには事前に準備をしていただいていた
ようで・・・・多くの旧跡を見る事が出来ました。
 一灯さんの説明によると・・・・「関口芭蕉庵」(写真)は、芭蕉が
河川工事の監督の仕事に就いていた時に住んだ 庵のようです。
 日本女子大では、許可証を首からかけて 校内を見学しました。


 関口芭蕉庵から日本女子大へ            

 好天の冬の一日 都電荒川線の早稲田から関口芭蕉庵へ
神田川沿いを散策しました。孫引きで知ったかぶりの一灯
ですが、この道は生まれ育った牛込から一、二丁の田圃の畦
でしたか?漱石と子規が大学予備門の学生の頃歩いた道です。

 子規の墨汁一滴によれば田圃に苗がそよいでる頃ですがこの苗から米が採れることに漱石が知らなかったことに驚き田舎育ちと都会育ちの違いに驚き都会の人には一度は田舎で生活すべきだと言っています。


 余談ですが司馬遼太郎は『歴史の中の邂逅』の中で日本語文章用語確立のスタートを切ったのは子規、漱石、鴎外とと述べてます。その二人子規と漱石が語り合って歩いた道をみんさんと歩きました。そして女子教育の重要性を訴えて創立に貢献し広岡浅子の日本女子大へと胸突き八丁の坂を登り、細川邸を抜けて行きました。日本女子大は細見綾子師の母校で、師は『、、ざーます』が嫌だったとか。

 田中真紀子氏がオーナーのイタリアンレストランでは十分語らいの時間が取れてよかったです。ランチの時のあのワインは角栄氏に縁のある新潟ワインでした。(中野一灯)



28.01.27  (3636)
★1月・いぶきネット句会の添削例をアップしました。 今年から添削の担当者が増えました。
心強い存在です。  トップページのいぶきネット句会から ご覧ください。


★このページの 12月30日の話題の<柚餅子>が、1か月ほど干して出来上がりました。
黴も生えず 固く乾きました。  家族からは…・ご飯の友には少し辛い方が・・・茶請けには
もう少し甘い方が良いと 言われました。 確かに中途半端な味ですが、柚子の香りも良く
熱々のご飯に乗せて 食べています。

          能登柚べし透くまでうすく切りたるよ      細見綾子

          外人に柚子のチーズとすすめけり       本谷久邇彦

          柚餅子買ふ輪島の晴れをわがものと     船山順吉

                  

28.01.26  (3635)

   いぶきネットの句会皆様        投句・選句・締切のお知らせ


 「 雪やこんこ 霰やこんこ。 降つては降つては ずんずん積る。山も野原も 綿帽子被り

枯木残らず花が咲く。」 ・・・・ なんて、呑気なこと言われない、記録的な大寒波の雪でした。


 特に九州では、東支那海より西風に乗って各地に大雪を降らせ、ライフラインに被害が出

ています。皆様の辺りは如何でしょうか。 

 山沿いの我が家は、10センチ弱の積雪で、眩しいほどの、銀世界・・・

娘達と、(雪ダルマ)や、(雪兎)を作って見ました。

 インフルエンザが流行っています。くれぐれもご注意下さい。私の都合で早めのお知らせです。(樹炎)

        雪兎ほのとうす紅夕あかね     山 たけし

        樹氷林透かせし空の青さかな    国枝隆生

 

       さて、投句締切 2月1日(月曜日)から5日(金曜日)午後9時締切

          選句締切 2月6日(土曜日)から10日〈水曜日)午後9時締切
 
      投句・選句とも、締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。(樹炎)


                         ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆


★角川の『俳句』2月号で また 見つけました!

河原地副主宰が、渡辺純枝句集「凛」の<一句鑑賞>をされています。 俳句の鑑賞としても、エッセイとしても読み応えのある内容です。 皆さん お読みになりましたか?

                ひたすらに磨り減る器鳥雲に   渡辺純枝



28.01.25  (3634)

★今年の俳人協会賞が23日に決まりました。
 『風』の時代の大先輩であり、現在は「きたごち」の主宰 柏原眠雨先生が、第55回俳人協会賞に選ばれました。
眠雨先生の句集名は「夕雲雀」です。
僚誌の主宰の受賞を 誇らしく・・・嬉しく思います。   おめでとうございました!!



★ 「伊吹嶺」の仲間の頑張り!です。
関東支部の齊藤眞人さんの名前を 角川の『俳句』2月号で見つけました。
俳句応募のページ「平成俳壇」の星野高士先生選で<推薦(ベスト5)>でした。
眞人さん おめでとうございました。

     木の実落つ骨董市の大皿に      齊藤眞人


  写真は、今年の関東支部・新年大会の時の 最新のものです。国枝さんから提供していただきました。(孝子
28.01.24 (3633)  インターネット部藤前干潟吟行案内
 トップページでもお知らせしたように、今年のインターネット部オフ句会として、名古屋市の藤前干潟で吟行することとしました。詳細は一番下の「藤前干潟吟行案内」をクリックして下さい。吟行案内及び申込み方法を書いてあります。
 藤前干潟は名古屋市が廃棄物最終処分場として,計画していましたが、「藤前干潟を守る会」など住民団体の反対活動により、処分場造成を断念したところです。そして2002年にラムサール条約対象に登録されました。
藤前干潟は日本でも有数の渡り鳥の飛来地です。特に吟行を行う4月~5月には鴫類の飛来の多い時期です。吟行日には多くの渡り鳥が観察されると思います。
本来「自然と親しむ吟行会」に位置づけられますが、今年はインターネット部オフ句会として開催します。
吟行予定日4月24日はまだ大分先のことですが、早めの申込みをお願いします。
申込先はいぶきネット句会会員の新井酔雪(本名:新實克之)さんです。
句会場となる稲永ビジターセンター研修室はやや狭いので、とりあえず募集人員を30名程度としました。
皆さんの参加をお待ちしております。
   藤前干潟吟行案内
 申込み方法(メールの場合):案内ページのなかで酔雪さんのメールアドレスにカーソルを当てて「Ctrl」ボタンを押しながら、このアドレスをクリックして下さい。そうすれば、メール発信できます
 申込み方法(葉書の場合):案内ページの2ページ目にある住所に葉書で上記の所要事項を記載して申し込んで下さい。(隆生) (438621)


28.01.22 夜 (3632)
 俳句の仲間から お知らせを頂きました。
2月号『俳句四季』 <四季吟詠>で、選者の下里美恵子さんの特選は 我等がいぶきネット
句会の仲間の 東口哲半さんの作品でした。

     楽鳴らし塵芥車来る秋の昼       東口哲半
   
 哲半さんの 以下のような文章が添えられていました。 

     ・・・・・俳句を始めて数年が経ち、過ぎゆくときの流れをことに感じるようになりました。私の心の
     振子である結社の方々と共に 俳句を通じて「確かな今」を刻んで行きたいと思います。・・・・・・・

 哲半さんおめでとうございました。  (孝子)

28.01.22 (3631)
 いぶきネット句会幹事の樹炎さんから 今朝 写真を添えて メールが届きました。
樹炎さんは いつも高くアンテナを立てて 「落書」へ話題を提供してくださいます。
感謝 感謝です。 (孝子)

 ローカル紙に掲載の阿蘇山の「凍て滝」が主催の詠まれた情景に、そっくりでした
ので、感動いたしました。

     滝凍てて全山音を失へり      栗田やすし

 以下新聞の解説です。

「 熊本県の阿蘇山」が、ここ数日来の寒波で真っ白な姿になった。積もった雪が凍り、
人を 寄せ付けない厳しさを見せている。最高峰の高岳(1592メートル)は随所につ
ららを つけた。岩からしみ出た水が氷になって成長し、岩壁を覆った所もある。(樹炎)

  写真はローカル紙 引用  



28.01.21 (3630)
 今朝の新聞に孫の写真が載っているとの電話で起こされました。地方版を
開くと校庭の雪合戦の様子が載っていましたが、 孫は上級生の陰に豆粒ほ
どでした。   北国の雪の被害が続いている中で、この地方は、 数センチの
積雪でニュースになっています。
 
 最近の「落書」は 新年の各支部の大会の話題で 盛り上がっています。
酔雪さんからいただいた話題が 後回しになりました。現地を歩いて取材をし
てくださいました。

    井田野

井田野は、岡崎市岩津町から井田町地内にわたる古戦場です。松平氏
(徳川家康公の祖先)が発展していく過程で、周辺各地勢力との戦いが
繰り返されました。戦死者達の霊の苦悶の声が聞こえるため、魂魄野や
魂場野とも呼ばれていました。


(松平氏の進出)
 初代松平親氏(ちかうじ)加茂郡松平郷:現豊田市松平町
→2代松平泰親(やすちか)・3代松平信光(のぶみつ)額田郡岩津郷:
現岡崎市岩津町

→4代松平親忠(ちかただ)碧海郡安城:現安城市安城町*徳川家康は9代
   

 応仁元年(1467823日、3代松平信光と子の親忠が、尾張の品野・
三河の伊保の兵と井田野で戦い勝利しました。
その井田野に長親山西光寺
(岡崎市鴨田町字向山38-1)というお寺があります。その西光寺より100m   
ぐらい南に千人塚というのがあります。そのときの戦死者の首を集めて葬
ったのが、この千人塚です。


 明応2年(1493102日(13日とも)に、この井田野で再び戦が起きま
す。それは、加茂郡伊保の三宅氏、挙母の中条氏、寺部の鈴木氏、八草の
那須氏、碧海上野の阿部氏などの連合軍と松平親忠との戦いでした。親忠
は安城を出発し、井田野で迎え撃ち、連合軍を破りました。


 天文2年(153312月、7代松平清康(安城・徳川家康の祖父)が、三河
に侵入した信濃兵を井田野で打ち破りました。

天文4年(1535125月、織田信秀(織田信長の父)が攻めきたとき、
8代松平広忠(当時10歳:岡崎・家康の父)は、伯父たちとともに井田
野で織田軍を食い止め追い返しました。


 西光寺の境内には大衆塚があります。永禄3年(1560)に9代松平元康
(後の徳川家康)が桶狭間の戦いの後に大樹寺に逃げ込みました。そのと
き、追手の織田方と戦って倒れた多くの僧を葬ったのが大衆塚です。


 また、境内には芭蕉句碑もあります。「夏草や兵どもがゆめの跡」という
有名な句です。ご存知だと思いますが、この句は、俳聖・松尾芭蕉(1644-
1694)
が元禄2(1689)に奥の細道を旅したとき、平泉で夏草に茂る中に戦
いに消えた兵士をしのんで作ったものです。ここ井田野もまた戦国時代多く
の兵士が戦った古戦場です。寛保3(1743)10月芭蕉翁の50回忌に、当時の
岡崎における俳句の連中が、この地にふさわしい夏草の句碑を建立しました。
 この句碑は、岡崎市内の芭蕉句碑8基中最古のものです。
(酔雪)


           写真は 上から 井田城址碑 ・ 千人塚 ・ 大衆塚 ・ 芭蕉句碑 です。((孝子)




28.01.19 (3629)

 1月13日にこのページで紹介しましたが・・・・関東支部の新年俳句大会で主宰の特選
を頂かれた斉藤眞人さんが、当日参加された仲間に 写真を添えてメールを配信して下
さいました。

  新年大会ではお世話になりました。 酒を飲む会と、身軽に参加致しましたところ、

主宰特選の色紙を頂きました。早速、額に入れ 日焼けしない所に懸け、1年間眺め、

気合を入れようと思います。

 初雪が大雪になり、家でじっとしています。

主宰の特選を頂いた句に詠んだ<猿の大絵馬>の写真を添付しました。

さいたま市浦和区、私の近所の、調(つきのみや)神社の舞殿に、一年間飾られ

ます。


 調は、「租、庸、調」の調です。伊勢神宮への御調物を扱つたところからの名前

です。
 調が月と同じ読みから、狛犬も兎の狛犬と、うさぎの彫刻などが多くあります。

 むかしの東人も遊び心があつたのですね。

 ご近所の宣伝もかねまして、ご紹介いたしました。 (齊藤眞人拝)




   いぶきネットの皆様

       寒中お見舞い申し上げます。


 暦どおりの「大寒」です。強い冬型の気圧配置でこの冬一番の寒気が

流れ込みました。福岡でも一日中、小雪が渦を巻く寒さです。

久しぶりの積雪に子供達の声が通りに響きます。藪柑子の下に潜った小鳥が雪を散らしています。

爆弾低気圧とも言われ、日本列島に暫くいすわるそうです。

  「愛知支部新年俳句大会」や、「各支部大会」が大雪を避けられて、幸いでした。

大会にご出席の皆様、お疲れ様でした。この先、乾燥が続きます。

皆様 「インフルエンザ」や転倒にご注意下さい。


     京都駅0番ホーム雪しまく         河原地英武

     地吹雪の稜線風の息荒し          中野一灯
    
     外つ国の果てなき戦禍寒波来る      横井美音


                                                   (
八尋樹炎)    



28.01.18夜の夜 (3628) 岐阜支部新年俳句大会
 静岡支部と同じ日に、岐阜支部新年俳句大会も行われました。会場は犬山市の臨江館で、24名の参加でした。今年は栗田主宰にご出席して頂きました。栗田主宰の挨拶では「皆さん夢を持って下さい。そして夢には目標を立て、それに向かって努力して下さい。私はさらに1冊、河東碧梧桐について書く夢を持っています。」とおっしゃいました。私達も最初から放棄するのではなく、とにかく夢を持つことから始める必要があると思いました。
 俳句大会では栗田主宰の選のあと、今回は「の」の使い方についてじっくりと教えて頂きました。
 成績は次のとおりです。

  栗田主宰特選   小寒や亡母の柱時計鳴る   丹羽康碩
 
  高点句       刀研ぐ砥石にたらす寒の水   兼松 秀


 写真は臨江館前の集合写真です。(隆生) (437713)


28.01.18夜 (3627) 愛知支部新年俳句大会模様をアップ
 遅くなりましたが、愛知支部新年俳句大会の大会模様を【こちら】に掲載しました。大会記は今年も長崎眞由美さんに書いて頂きました。昨年より頑張って多く書いて頂きました。そして写真も奮発して19枚載せました。じっくりと当日のことを思い出して下さい。
 右の写真はネット部関係の写真です。

 ところで大変遅くなりましたが、昨年一年間のHP句会の高点句作者をお知らせします。年間の高点者に表彰するようになって3年目に入りました。
 高点句の計算方法は、特選2点、入選1点で、年間合計をカウントします。その結果、上位5位まで表彰しています。「伊吹嶺」会員、「伊吹嶺」会員外を問わず、平等で計算します。昨年の結果は次のとおりです。(敬称は略させて頂きます)

  1位 一橋  得点35点
  2位 恵啓  得点33点
  3位 康    得点31点
  4位 健雨  得点25点
  4位 眞人  得点25点
  6位 のぶこ 得点22点


 以上です。4位の同得点者が者が2名いましたので、6名様に表彰します。入賞の皆様、おめでとうございます。賞品としてささやかな図書カードを送らせて頂きます。
 また一月から新しく入選者のカウントを始めます。今年もHP句会へ多く方からの投句をお待ちしています。(隆生)



28.01.18 (3626)  静岡支部新年俳句大会

 静岡支部の新年大会の様子を 支部長の磯田さんが送って下さいました。

 おはようございます。いつもご無沙汰で申し訳ありません。
昨17日(日)は静岡支部の新年大会でした。
3年前の静岡での全国大会に続いて2度目の河原地副主宰をお迎えしました。
午前10時過ぎ早めにお見えになられた副主宰と登呂遺跡、鞠子宿の丁子屋へ、
僅かな時間でしたが、火起こし体験をされたり、弥生式土器で炊いた古代米を試食されたり、
例年より早い梅の花、五十三次の浮世絵など楽しんでいただきました。

 新年大会は午後1時よりクーポール会館で、副主宰には「俳句とは日付のない日記」と題して
ご自身の俳句歴を背景に”自分の作品に愛着が持てる句”を目指してほしいと話されました。
句歴の浅い会員も勇気づけられ、静岡の人は静かでおとなしいと思っていたけど、個性的で活発
ですねえと副主宰も驚かれた様子でした。(磯田なつえ)

    副主宰特選  
           子を訪ふや釣瓶落しの田んぼ道  池村明子


        (カメラを持って出るのを忘れてしまいました。一番茶句会報や伊吹嶺誌の大会記には写真を掲載します。)



  ★ 「俳句四季」の<四季吟詠>応募締切が迫っています。

        今月投句分は、下里美恵子「伊吹嶺」編集長も選を担当されています。
       応募はがきを お持ちの方は お急ぎください。 締切日は 1月20日です。(孝子)




    椎茸の菌打ち

 暮れに、庭のクヌギ、コナラ、ミズナラなどの原木を伐採し、昨日ぽかぽか陽

気に誘われて、朝から800個の「椎茸菌」を打ち込みました。

 原木の一本の長さが約1メートル、それぞれの木が持つ独特の香りがします。

婿さんが(ドリル)で原木に、縦に、6列の穴を開け、夫が菌を打ち込んで行きます。   

ほっとした青空に、黄蝶が舞って、機影がメダカのように小さく見えます。

 そう言えば飛行機に乗らなくなって、すでに、15年経ちました。自ずから狭く暮

らす羽目になって、・・・何度かの(エアポケット)に遭遇して、いまだに乗る気がし

ないのです。

 午後から4~5メーター下の窯場裏まで、打ち込んだ原木を運びです。生木は重く、婿殿に一任、

落葉の坂を転がしながら、・・・・(池に堺無く住む)鴨(約300羽)一斉に声上げて、水蹴って舞い

上がります。折角のお昼寝を邪魔した様です。「悪かったね、ご免 ご免」と言いながら・・・・

田舎暮らしの点描です。 ご笑覧ください。    (樹炎)



28.01.16 (3625)
 今晩9時から いぶきネット句会のチャットによる合評会です。テレビの
見たい番組がありますし…・ 端折ってアップしました。
 詳しくは 後日 長崎さんが<トピックス>で 知らせて下さいます。
お待ちください。

 今日は 愛知支部の新年大会でした。 参加者は158名 不在投句
47名 と盛会でした。(孝子)

 主宰の特選
            小走りにくぐる校門木の実降る   水鳥悦枝


 副主宰の特選
            古酒酌むや四角四面の碧の文字   大嶋福代



28.01.14 (3624)  第2回俳人協会新鋭評論賞授与式と関東新年俳句大会
 既に孝子さんが速報でお知らせしましたが、12日に行われた俳人協会の新年の集いに行われた「第2回俳人協会新鋭評論賞授与式」の余韻がまだ残っています。おかげで今年の「新年の集い」では多くの伊吹嶺連衆が集まり、盛り上がりました。
 授与式の時、荒川さんの挨拶は緊張しているようでしたが、しっかりと「伊吹嶺」のことも宣伝して貰いました。
 夜はさらに関東支部新年俳句大会で賑わいました。俳句大会ではここでも荒川さんに切子さんのデザインによる江戸切子もプレゼントされました。

 12日、13日の吟行会では神楽坂、ニコライ堂、関口芭蕉庵(残念ながら閉館)、細川邸にある和敬塾、朝ドラで有名な広岡浅子展が開催されていた日本女子大学など一灯さんの案内で効率よく吟行が出来ました。

 特に印象深く見学したのが、日本女子大学内にある成瀬記念館でした。丁度12日よりここで広岡浅子展が行われていました。全くよいタイミングで朝ドラ「あさが来た」の世界に触れることが出来ました。
 日本女子大学の創立者は成瀬仁蔵です。そして成瀬仁蔵と広岡浅子との関係は、仁蔵が著した『女子教育』に浅子は感銘を受けて、仁蔵の大学創立に物心両面で仁蔵を支援します。そして現在の日本女子大学は浅子の実家の三井家の土地を寄贈したものです。浅子は明治大正期の女性実業家として活躍して、晩年はクリスチャンとして女性の覚醒を促し、自らはその道を切り開いてきました。
 このような背景を知ってこれからのドラマ「あさが来た」を見ることも楽しみです。なお成瀬仁蔵はドラマの中では、成澤泉という役で出演します。皆さん楽しみにして下さい。
 また広岡浅子展は3月4日まで開催されています。お近くの方は一度訪れてはいかがですか。

 写真は孝子さんと違ったアングルを紹介します。(隆生) (436951)

 
緊張して受賞挨拶
 
切子さんからの江戸切子を開けているところ
 
日本女子大学にある成瀬記念館
 
日本女子大学の屋上庭園


28.01.13 (3623)
 速報
 
第2回俳人協会新鋭評論賞授賞式   
に参加しました。

 12日の13時からは、俳人協会の
新年会でした。
 いぶきネットの仲間の荒川英之君
の表彰式に、「伊吹嶺」の仲間19人
が出席し 拍手を送りました。
 写真上(左側)は、荒川君が表彰の
後で挨拶をされているところです。

 何故か、私まで緊張していましたが・・
・・・・・立派な挨拶で、伊吹嶺の仲間として、
誇らしく思えた 素敵な新年会でした。

 夕方からは、関東支部の新年俳句大
会に 参加させていただきました。
 京都や愛知・三重・長野からの参加
者も含めて30人ほどが 句会・懇親会
で親交を深めることが出来ました。

 主宰の特選は 斉藤眞人さんの次の
作品です。


 舞殿に猿の大絵馬今朝の春
                

 13日は、一灯さんの案内で 吟行をさせて頂きました。写真下(右)
メンバーで 関口芭蕉庵や日本女子大で開催されている「広岡朝子展」やその
周辺を 歩きました。 初めて訪れたところばかりで・・・・一灯さんを始め、関東
支部の皆様に感謝!(孝子)                          



いぶきネット句会の皆様       合評会のお知らせ


  暮れに結婚した孫娘の里帰りを期に、一足早めの「女正月」を済ませました。

琴の音の流れる廊下を渡り、せせらぎの水の眩しさ、女子三世代が、家事から

解放されて弾みました。それぞれ世代の会話も お洒落も ちぐはぐですが、

つい、老婆心から、孫娘に「人の道」を喋ってしまいます。

いつの世も 代々変わらない、子や孫のへの親心でしょうか。・・・

床飾りの蝋梅、窓越し見える藪椿の初々しさ、自然に囲まれた「女正月」でした。

寒気が戻って来ました。、いよいよ、大寒です。皆さまご体調にお気をつけ下さい。

    
     女正月座敷に唄の満つるかな    滝沢伊代次

      厨房に女三人女正月         白井  薔薇



さて、合評会はいつものように、15日(金)・16日(土)の両日
    午後9時から行います。  投句 一覧および 選句一覧を用意の上
     伊吹嶺フォーラムのチャットルームへお集まりください。


                               八尋 樹炎 
                              写真2枚は樹炎さんにいただきました。(孝子)
 
                         ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆


28.01.11 (3622)

★1月のいぶきネット句会が始まっています。 今夜は選句の締切日でした。
これから 担当の方が選句の一覧を作って下さいます。 今年初めての主宰の
特選は何方でしょうか? 楽しみです。 


HP俳句会は 15日まで投句の募集をしています。 会員さん以外でも参加し
ていただけます。(毎月無料で2句投句出来ます)
 年間の高点賞のカウントが始まります。是非 ご参加ください。


★待望のピカソ展に行って来ました。 混雑を避けて7日まで待った甲斐があり、
小学生の孫娘と2人で ゆっくり鑑賞出来ました。
 「ピカソ 天才の秘密」と題されているだけあって、少年時代の作品の中の1本の
線にまで ピカソの天才の片鱗を見ることが出来ます。
 今回は、<青の時代>が中心で、貧しい人たちが描かれている 色調の抑えた暗
い感じの作品が多く展示されていました。
 中学生以下は観覧料が無料でしたが、子供の好きそうな美術館グッツが沢山
売られていて、子供はこちらの方に惹かれたかもしれません。

 その後で、マックを食べ、丸善で好きな本を1冊買ってやるのが冬休みの恒例に
なっています。お婆ちゃんとしての 私の楽しみでもあります。(孝子)


         晩菊やピカソにありし青の時    林 翔

         春暖炉片目大きなピカソの絵   斉藤朗笛



28.01.10 (3621)
 昨年もいぶきネット句会のもきちさんから頂きましたが、今年も「デジカメ俳句メール」を頂きました。いつもご自分の吟行句を写真付きで送って頂いています。
 今回の句は「絹の道」と言われている鎌倉古道を吟行した折の写メールです。
 例によって右の写真をクリックして下さい。そうすると写真付きの2句が出て来ます。
 もきちさんありがとうございます。また今年も多くの「デジカメ俳句メール」をお願いします。

 今週の12日に東京へ出かけます。俳人協会の「新年の集い」でネット仲間の荒川英之さんが俳人協会第2回新鋭評論賞の授賞式があります。帰ったらまたお知らせします。(隆生) (436387)


28.01.07夜 (3620)
 何もしないうちにいつの間に松の内が過ぎようとしています。私は新年になって昨年やり残した雑用を今頃あわてて片付けています。ところがまだ頂いた年賀状の返事をしていない有様です。
 その年末に頂いた中野一灯さんの句集『夜霧』の感想をやっと書きましたので、以下に紹介します。(隆生)

 この度、私達ネット仲間の中野一灯さんが句集『夜霧』を上梓されました。仲間にとっても誠に喜ばしいことです。一読した感想は「ますらおぶりの句集」と感じました。
 それは句材を見ると、山の俳句、酒の俳句に溢れていることから分かります。特に登山は俳句を始める前からの趣味で、まず『夜霧』で真っ先に開花したのが山の俳句ではないかと思います。初期の句にある、

  霧襖谷を落ちゆく石の音

などは骨格のしっかりとした句で、当初から「伊吹嶺」の即物具象に則った句です。見えないところから聞こえる「石の音」が印象的です。その他山の俳句では、

  星涼しひとり露営の沢ほとり
  朝靄のゆるき流れや風露草
  絶壁の鉄鎖掴めば灼けゐたり
  手で払ふテントの霜や深山晴
  夜もすがら星降り継げり穂高岳
  残雪や屋根に夜具干す小屋開き
  霧ふぶく岩に足場を探り攀づ

などを共感して読みました。それは一句一句の中に必ず感動の言葉が入っていることから共感した由縁です。

 次に誰もが気づくことですが、酒の俳句も非常に多く収められています。元々酒大好き人間。私もよくおつきあいしました。

  グラス打つ銀のマドラー夜半の秋

 静かなスナックバーでしょうか。そこにはカクテルをかき混ぜるマドラーの音だけがします。一人静かに飲む酒にはもってこいの秋です。

  地酒飲む火箸で寄する炭の音
  水割りのグラス曇れり夕薄暑
  テキーラを舐むるテラスや梅雨の月
  泡盛のロックに絞る島酢橘
  譲り合ふ木椅子の軋みおでん酒

 これらの句を見ると、日本酒に始まって、泡盛、ウィスキー、テキーラそして冒頭のカクテルと何でもこなす一灯さんです。

 次にこの句集『夜霧』のタイトルとなった、

  石畳夜霧に濡れてロマの唄

など外国詠も多く見られます。一灯さんの多彩な才能が躍如するにふさわしい外国詠です。「石畳」「夜霧」「ロマの唄」と揃った場面提供は東欧の雰囲気を如何なく発揮されています。

  モルダウの谷に涼しき弥撤の鐘
  ボヘミアのうねる平原麦の秋
  野茨やゲーテ歩みし川ほとり
  峰雲や水をゆたかにドナウ川
  淡墨に暮るるモルダウ鳥渡る

などいずれもその吟詠地の特徴をよく捉えた句です。外国詠の場合、なかなか季語の斡旋が難しいのですが、これらの句は外国の固有名詞と季語がしっくりと融合されています。
 このように一灯さんの特徴的なテーマを探ってきましたが、もちろん日常吟にも多くの佳句がちりばめられています。

  秋蝶の腹で息する音すなり
  逃げ水に浮く灯台や岬道
  葉牡丹の渦のせり出す雨水かな
  紙魚走る赤線多き資本論
  梅東風や絵皿に溶かす雲の色
  レコードの針のざらつく昭和の日

などいずれも物の把握がしっかりしており、即物具象に忠実な句です。「秋蝶」「逃げ水」「葉牡丹」「梅東風」などの句のように実に物に即して季語の力をうまく引き出しています。このあたりは沢木先生、栗田主宰の句を深く勉強した成果ではないかと思っています。
 
 以上、個々の特徴に触れてきましたが、全体的に言えることは私が冒頭に述べた「ますらおぶり」はいわゆる「かな」でなく、「や」の切れ字の多用に見られます。特に中7を「や」で切った句に力強さが見られます。これらの例は既に触れたように、「朝靄」「手で払ふ」「テキーラ」「逃げ水」などに該当し、これらの句の構造から、見えてきた力強さだと思います。

 長々とこの落書にスペースを使わせて頂きましたが、今後とも「ますらおぶり」を発揮された俳句に出会えることを楽しみにして私の感想とさせて頂きます。

 
 なお『夜霧』をご購入規模の方は直接作者の一灯さんにお問い合わせ下さい。
 〒186-0002 国立市東3-3-10

 写真は『夜霧』の表紙絵と昨年の「伊吹嶺」全国大会の写真です。(435970)


28.01.07 (3619)

  いぶきネット句会の皆様       選句締切のお知らせ


 今日までは、「松の内」七草粥を炊いて無病息災、長寿を祈る日です。

正月行事として定着していますが、奈良時代に中国から伝わったそうです。

年のはじめに若菜を摘んで食べ生命力をいただく「若草摘み」という風習が

江戸時代に七草粥に変化したそうですね。

 私も早速、パック詰めの(七草粥セット)を、まだ薄暗い厨で刻みました。

七草の青い香りが膨らんで、穏やかな気分です。健康を願い 家族でいた

だきました。


    俎に七草の青滲みけり      吉原 田鶴子

    七草や使ひ慣らせし輪島箸    金子 翠羽



   さて、1月10日(日曜日)午後9時選句の締切です。

    締切までに出来るだけ早めにお送りくださるようお願いします。

                                           (八尋 樹炎)   

           ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆


  昨日のNHK俳句(池田澄子選)の一席は 次の句でした。   
 母がいて喧嘩ができて去年今年 大いに共感出来る俳句でした。 亡き母の事をしみじみと思い、反省もし・・・・・佳い俳句に出会えたことに感謝!の日でした。

 「去年今年」の言葉の出どころを、高橋睦郎さんが以前(?)述べておられました。
『後拾遺和歌集』巻第一で、小大君(こだいのきみ)の「正月一日よみはべりける」の前書きを添えて、「いかにねておくるあしたにいふことぞきのふをこぞとけふをことしと」であろうと・・・・・

             針に糸通してゐるや去年今年    細見綾子

             去年今年樫の枯枝地に拾ひ     沢木欣一



28.01.06 (3618)
 只今 0時4分。中斉ゆうこさんから、 ほかほかの話題が届いていました。
因みに ゆうこさんは、新同人(愛知)です。 

 京都句会へ 参加しました。

 JR大津京駅より、大津京跡の遺構を巡りながら徒歩30分ほどで、天智天皇をまつる近
江神宮へ着きました。
天智天皇が作った漏刻が、現在の時報の開始となったということで、その漏刻の復元模
型・日時計などがあります。時計館宝物館には約百点の古今東西の珍しい時計が展示さ
れています。

 三が日が暖かかったおかげで、今日は参拝客も落ち着き、ゆっくりと見学できました。
破魔矢を買い、御神楽奉納のお清めをしてもらいました。

 句会場は、敷地内の近江勧学館で、ここでかるた名人戦・クイーン戦が行われます。
ちょうど小学生らがかるたの稽古を終えて帰るところでした。

 和やかにおいしいお弁当を食べた後、欠席者全員の不在投句が出揃い、初句会となり
ました。

 帰りの名古屋駅は帰宅ラッシュが始まり、破魔矢の鈴を鳴らしながら歩いているのは私だけでした・・・
充実した一日で、一年の良い始まりとなりました。
                                         (中斎ゆうこ)


28.01.05夜 (3617)
 新年早々、怠けてなかなか落書のアップが出来ませんでした。今日の伊吹嶺HPを見ますと、皆さんのご協力で、HPの各ページが新年バージョンに更新されていました。
 まず一時、アクセスカウンターの数字が誤表示されていました。綾乃さんに修正して頂きました。またトップページの縦書き俳句、栗田主宰の今月の俳句も更新して頂きました。他に「いぶきネットの四季」「環境と俳句」「いぶきネットたより」「ジュニア俳句」、それにネット同人、会員俳句(伊吹集の四句、山彦集の特選句)も更新して頂きました。すべてネット仲間のおかげです。今年も皆さんのご協力で続けていきたいと思います。それぞれのページのうち、リンク接続してあるところは該当ページをクリックして入って下さい。
 またいぶきネット句会の投句、HP句会の投句も始まっています。
 特に今年もHP句会、ジュニア俳句などについて積極的な投句をお願いします。(隆生)(435678)


28.01.05 (3616)
 いぶきネット句会 幹事の樹炎さんから 写真(2枚)を添えてメールが届きました。   

       初詣

 「大当たり!~~一等賞~~~ずわい蟹 4Lを 二キロです~~~」

団扇太鼓を打ちに打ち、マイクから大声が響きます。恥ずかしそうに

照れながら 行列を横切り、娘が大箱を下げて来るではありませんか・・・え~~~?


 福岡市の「飯盛神社」が初詣の人に呼びかけて「神社の屋根修理」のために、

「一口千円の福みくじ」をしていました。軽い気持ちで寄付を課ねて、引いたお神籤


大当りでした。娘夫婦は興奮状態、小踊りをしています。・・・

勿論夕食は蟹三昧で、「こいつぁは春から縁起がいいわい 」と歌舞伎もどきの

婿殿、・・・ 神様から拝領したズワイ蟹に舌鼓を打ちました。美味しかったです。

                                      
                                          (樹炎)



28.01.03 (3615)
 幹事・樹炎さんの初仕事!です。今年も 幹事さんにお世話になります。(孝子) 

       いぶきネット句会の皆様      投句締切のお知らせ


  新年明けましておめでとうございます。

 九州では はや、梅が膨らみ、藪椿が満開に成りました。

そろそろ、皆さん 御節料理に飽きられたころでしょうか。・・・


 家族で、福岡藩黒田忠之公が創建された「櫻井神社」に参拝して参りました。

小春日和に誘われて、小さな漁港を散策してみました。海猫が

鉄塔の天辺で見張りをし、海鵜・鴨・青鷺がのんびり岸に日向ぼこ・・・

凪の岸壁に腰かけて 繋がれたイカ釣り船や、磯の香を楽しんできました。

平和な海です。皆さんのお正月は如何でしょうか。

    初詣押されしままに銭投ぐる        市原美幸

    初凪や水面かすめて鵜のとべり      白鳥光枝

    年酒や福耳赤き娘婿            渡辺かずゑ



               さて、  明後日5日午後9時投句の締切りです。
 
                    早めにお送りくださるようにお願いいたします。 


                                                                八尋 樹炎   
 
                         ☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆



28.01.01夜 (3614)
 今朝・主宰から嬉しいメールが届きました。

   伊吹嶺インターネット部の皆さん

 明けましておめでとうございます。

今年も皆さんが、大きなな夢に向かって、地道な努力を重ねられますことを

願っています。


皆さんの努力の結晶が伊吹嶺の発展につながるものと信じています。

私もまだまだ夢に向かって頑張りますよ。

                               2016.1.1     栗田やすし


 明けましておめでとうございます。
 
今年も「落書」を担当させていただきます。 私も・・・ささやかな夢ですが・・・・その夢に向かって頑張ろうかと思います。

 「落書」の内容が、少し(?)マンネリになって来ていませんか? 今年は多くの方に参加していただいて、内容豊富な「落書」にしたいと思います。 皆さんの原稿をお待ちしています。 ご協力くださ~~~い。(孝子)


                                                    写真は 我が家の戦前からある羽子板です。

28.01.01 (3613)
 皆さんあけましておめでとうございます
 
 
 このHPを読んで頂いている皆さん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 また伊吹嶺会員の皆さん、いぶきネット句会の皆さん、HP句会に投句して頂いている皆さん、それぞれ今年もご支援をよろしくお願いいたします。今日、久しぶりにアクセスカウンターを見たところ、大幅に狂っていることに気づきました。ただ昨年から節目に記録してあるカウンターで行くと、昨年も1日あたり約150件となっており、多くの方に訪問して頂いております。
 昨年は新に「ジュニア俳句」コーナーを発足させて、順調な応募作品が寄せられています。2年目の今年も皆さんのご子弟などに声を掛けて頂き、このコーナーを充実させていきたいと思います。
 以前から言われていることですが、「伊吹嶺」は俳誌とこのHPの両輪で運営されており、このHPは多くの方のご協力で順調に進んでいます。今年もスタッフ一同、でますます充実させていきたいと思います。
 今年からいよいよ「伊吹嶺」20周年記念行事が始まります。その助走期間が今年ではないかと思っています。
 インターネット部としても、20周年企画に協力していくとともに、今年も以下のことを続けていきたいと思います。
 
1.環境への取り組み
 「伊吹嶺」が環境問題に向き合うようになってから、もう5年目に入っていると思います。それに合わせてほぼ毎年、「自然と親しむ吟行会」を実施してきましたが、今年は今のところ未定です。ただとりあえずネット部会員対象に行っているオフ句会で環境の勉強とした吟行会を予定しています。今年はこぢんまりとした規模で行い、いずれ自然と親しむ吟行会につなげたいと思います。また連載している「環境と俳句」の記事は引き続き掲載していきたいと思っていますが、執筆者の顔ぶれが狭いことが難点です。このHPを読んでいらっしゃる方で環境問題について、意見を発信したいと思われる方は是非インターネット部に声を掛けて下さい。

2.トップページのスライドショー
 HPのトップページに4~5枚の写真によるスライドショーを始めてはや今年で4年目に入ります。これは結構好評です。ただこちらも少々ふさわしい写真が種切れになっています。皆さんで沢木先生、細見先生、栗田主宰の俳句に因んだふさわしい写真をお持ちでしたら、これもインターネット部に声を掛けて下さい。今年も6,7月頃、新しい写真に切り替えたいと思っています。

3.その他
 その他昨年からの企画を継続していきたいと思っているものとして、①HP句会の高点句者に俳句大賞として表彰すること、②「いぶきネットの四季」は引き続き、沢木先生、細見先生、栗田主宰の俳句をテーマに随筆風な俳句鑑賞、思い出など気楽に書いて頂きます。③オフ句会は①項で述べたように、環境に繋がる吟行会を予定したいと思っています。確定次第皆さんに連絡します。④またジュニア俳句も引き続き、多くの投句をお待ちしております。

 今年も皆さんのご支援をお願いするとともに、インターネット部スタッフ一同努力したいと思います。
 
 なお今日の写真は今年も樹炎さんから頂いた門松の写真です。(隆生)(435108)



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