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伊吹嶺落書  (24年の7月から12月までの落書)(みなさんからのメールや出来事&ネット同人からのお知らせなど)


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4.12.28(6324)

   【速報】寒月賞の発表

 栗田やすし顧問の選による「第2回 寒月賞」は、会員同人合せて51編の応募がありましたが、以下の通り決定しました。

   
寒月賞  「石蕗の花」  武田稜子
   佳 作  「卒寿」    鈴木真理子
        「鳶の笛」   角田勝代 
        「春岬」    下里美恵子
        「日溜まり」  荒川英之


 皆様、おめでとうございます。
 寒月賞の授賞式は令和7118日、「伊吹嶺」愛知支部新年俳句大会で行われます。
  伊吹嶺俳句会


4.12.27(6323)

  伊吹嶺1月号「山彦集」投句ハガキについて(訂正)

 「伊吹嶺」令和7年1月号「山彦集」の投句ハガキの課題(4月号)に誤りがありましたので、以下のように訂正します。

   
課題 福寿草・湯豆腐・日向ぼこ

 締切は1月末日です。よろしくお願いいたします。  編集部



24.12.26 夜(6322)

+++冬のいけ花

 いぶきネットの皆様知立句会の英子です。暮れも押し迫ってまいりました。今回は、冬を代表する生花(しょうか)水仙、万年青、椿一輪活けについてお話をします。
 私の所属する池坊講座では、毎年冬になると、伝書の中の生花七種伝のうち、上記の3つのいけ花を習います。まず、水仙は「陰の花水仙に限る」とあり、(冬の花は水仙が一番だ。)という意味。その凛とした姿を、真(しん)の花器竹筒に青竹の井筒でいけます。地味ですが、洗練された美しさは井筒に組んだ青竹と対比して最高です。
 次の万年青は文字通り1年中青々とした葉の美しさとたわわに実る赤い実を子孫繁栄に見たてて慶事の花とされています。
 さて、椿一輪活けですが、これは究極の省略美といわれています。江戸時代では、山で沢山の椿を切り大八車に積んできて、その中からかなった枝、葉、花を活けるのです。構成は、葉が3枚半、と花一輪で活けます。この省略された枝と葉、花を沢山の枝から選ぶのは至難の業です。
3枚半というのは、葉が真、副、体の役枝と花一輪だと4つになり昔は縁起を担いで嫌うので、花の上に朽ち葉を入れて合計5つとして帳尻を合わせたそうです。苦肉の策ですね。その昔は一本の枝で挿すのが正道だったのですが、明治の伝書では2本でも可とされます。このように活けられた花は高卓(4本足の付いた高い花台、上に高炉を置きます)に置きます。なかなか格式の高い花となります。
写真は活けた姿と、花器(銅製)高さ17センチと、小さい配りです、小型の箱マッチを添えたので、大きさがお分かりと思います。
 椿はこの季節、12月~1月が美しく、やはり祝儀の花とされます。かようにいけ花の世界は奥深く、限りがありません。「日暮れて、道遠し」です。私はまだまだ進みます。(鈴木英子)

   

 英子さん、今年も様々な話題と華道の世界の記事を寄せていただき有難うございました。
画面の都合で水仙は小さくなりましたが、ご容赦のほどを! マッチ箱と比較した花器、小ぶりながら風格がありますね。

 寒椿母逝きてはや二十年   鈴木英子

 白椿一枝挿して客迎ふ       〃    句集『京泊り』より

「伊吹嶺」の皆様、読者の皆様も、良いお年をお迎えください。
(805210)

24.12.26(6321)

「伊吹嶺」2025年1月号が届きました。編集・校正の皆様、サンジュ堂印刷様には有難うございました。
1月号には特集「伊吹嶺」全国俳句大会の記事があり、大会の様子が伝わってきます。

表紙裏には河原地主宰の染筆色紙がが載っています。

  初詣息弾ませて子が待てり    河原地英武

大島篤さんの表紙絵も新作となりました。いくつかの記事は執筆者の交替があります。

『俳句』1月号の記事と入選句を伊藤みつ子さんからお知らせが届きました。
栗田顧問の『萬謝』が紹介されています。

皆さま是非お読みください。

https://ibukinet.jp/ibukinetopixnews.htm

24.12.24 夜(6320)

寒いクリスマスイブとなりましたね。
以前何度か ホワイトクリスマスの時がありました。
しかし夏は暑く、長く、秋は短く、冬は寒い、そんな環境になってきて急な変化に身体がついていけないことがありますね。インフルエンザも流行っているようです。お気を付けください。

国枝さんが2025年1月号の『俳壇』『俳句四季』『俳句界』の記事と入選句を調べてくださいました。
写真は『俳壇』誌の「編集室の風景」のページです。
『俳句界』には河原地主宰の鑑賞、『俳句四季』には田嶋紅白さんの句集『無番地』も取り上げられています。皆さま是非お読みください。
トピックスNewsはこちらから
https://ibukinet.jp/ibukinetopixnews.htm

※記載漏れがありましたらお知らせください。

24.12.22 夜(6320)

HP俳句会 12月の結果発表がありました。
12月の最高点句は次の句です。 おめでとうございます!

    寒林を出て断崖の伊豆の海    伊藤順女さん(船橋市)

慢房さんの講評もお読みください。来年も多数のご投句をお待ちしています。
ジュニア俳句のご投句もよろしくお願いします!

日進市で活動が続いている、「日進自然観察会40周年展」(21日~22日開催)の展示を見に行きました。希少な植物や日進で観察した動植物の写真、活動の記録をまとめた冊子、個人で出版された植物図鑑、目を瞠る展示で、とても勉強になりました。立派な嵯峨菊の三色の鉢、生け花の植物名前当てクイズ、畑で見つけたカヤネズミの写真、地獄の釜の蓋の実物など、工夫を凝らしてありました。また都合ナルミさんが自然観察を行いながら始めた「てくてく俳句」(折戸句会)の展示コーナーもありました。都合さんが詠まれた句の色紙や、笑顔の写真、皆さんとの写真や、植物のクーピー画に俳句を染筆した色紙も展示してありました。歩いて、見て、触れて、感じて句を詠む、まさに吟行ですね。 写真OKでしたので、紹介させていただきます。この展示会は、観察会に参加されている野島秀子さんから教えていただきました。展示の説明もしていただきました。有難うございました!

 川とんぼ乗せて紅葉の流れけり    都合ナルミ

 

 

(☆NORIKO☆)

24.12.15夜(6319)

 愛知同人句会 午後の部に出席しました。句会の前に、河原地主宰は沖縄支部が発足したことを報告されました。支部発足にあたり栗田やすし先生、せつ子先生ご夫妻で、沖縄へ出向かれたそうです。
 また来年3月に行われる「主宰と行く沖縄吟遊の旅」の申し込みに、5名程度余裕があるので、参加したい方は発行所へご連絡ください。



 来春犬山市において「内藤丈草を偲ぶ俳句大会」作品募集があります。4月12日には講師に神野紗希氏を迎えて、記念講演もあります。下記の要領をご覧いただき、ぜひご応募ください。作品宛先は、大会事務局 酒井とし子さん宛てです。
投句締切は令和7年2月15日(土)必着です。

【第30回 内藤丈草を偲ぶ俳句大会】


24.12.12(6318)

セクトポクリットのホームページが復活しました。各誌の推薦句 季語や俳句鑑賞などが読めます。

「伊吹嶺」(主宰=河原地英武)【1998年1月創刊・愛知県名古屋市】 
<2024年11月号(通巻317号)>
秋の夜や小筆の竹に節一つ      河原地英武
露天湯の溢るる闇につづれさせ    栗田やすし     
無花果の熟れて薄皮弾けをり     菊地富士子
溺れたる夢にうなされ熱帯夜     井上千保子
噴水や別れ話を手短かに       田嶋紅白
指揮棒のごと髭跳ねて大鯰      加藤剛司
舗装路を蚯蚓ぐいんと伸びにけり   本庄鉄弥


下のリンクから入れます。ぜひご覧ください。

https://sectpoclit.com/mois202412/

     

 虫愛づる姫の玉井さんから写真をいただきました。有難うございます!

写真は ムラサキシキブの枝に付いた「とっくり蜂の巣」です。
とっくり蜂は地面から採取した泥をこね合わせて、器用に泥細工のとっくりをつくります。
とっくり蜂の巣には、生きたまま毒で動けなくした獲物が数匹と、卵がひとつ入っています。
卵から生まれたとっくり蜂の幼虫は、親が用意しておいた獲物を食べて成長し、
春になると巣を内側から食いちぎり外へと飛びたっていきます。
次の写真は百舌と早贄(バッタ)です。                      (玉井美智子)

24.12.11午後(6317)

+++お知らせ
12月15日は、愛知同人句会がありますが、名古屋市東区にて自衛隊による不発弾処理作業があるため、交通規制があり、一部地下鉄が運行されない時間帯があります。下記をクリックして該当の地下鉄をご利用の方はお気を付けください。

12.15huhatudan へのリンク

24.12.11(6316)

角川から『俳句年鑑2025年版』が発行されました。【年代別2024年の収穫】として80代後半の部に、栗田やすし先生が紹介されています。その他2024年の俳句界について、また当代一流俳人の渾身の句群など多くのことが学べる一冊と思います。写真は加藤剛司さんが送ってくださいました。


昨夜、ノーベル平和賞の受賞式がありました。受賞の演説を述べた代表委員の田中さんは92歳だそうです。スピーチに拍手が響き感動的でしたが、あとで、代表委員の方は「点数をつけるなら50点、まだ世界に届いていない」と語ったそうです。戦争を続けている国、また核保有国にはこの言葉をよく考えてほしいものですね。

24.12.6(6315)

讀売新聞に、沢木欣一先生の句が掲載されました。
長谷川櫂氏の鑑賞が載っています。

   珠洲焼の引き緊りたる黒涼し   沢木欣一

孝子さんから送っていただきました。有難うございます!

「風」の流れをくむ、「風港」が能登半島地震の被災の影響で終刊となり、「伊吹嶺」へ入会された方もいらっしゃいます。作品のなかの「仮設」「支援車輌」などの言葉から、まだまだ復興半ばのご様子が覗えます。今年も残り少なくなり 元日が巡ってきます。石川の皆様も 私達も健康で新しい年を迎えられますように。


24.12.3(6314)

 「俳句文学館」に第31回俳人協会俳句大賞、入選作品の紹介がありました。
「伊吹嶺」から栗山紘和さんが入選されました。おめでとうございます!

  中西夕紀選 舟の梶足で操り海胆獲れり   栗山紘和



24.11.30(6313)

   栗田先生、碧梧桐を解説!!


  俳人協会所蔵名品展 -近現代の歩み- 開催中

 俳句文学館にて展示企画展を開催中。
虚子と4Sの五大家俳句寄書軸の他、河東碧梧桐、橋本多佳子の軸など俳人協会ならではの名品が楽しめます。

 なお、
来年1月17日に碧梧桐についてギャラリートーク(栗田先生解説)を予定しています。

年内は12月20日まで。

*名品展は令和7年3月16日(日)まで開催しております。

  
ギャラリートークのお知らせ

 ・内容 「河東碧梧桐のこと」() 栗田やすし
 ・日時 令和7年1月17日(金)午後2時~3時
 ・場所 俳句文学館地下ホール
■申込み 当日午後1時より受付。先着順。定員80名。
■受講料 1000円
■お問合せ 俳人協会 俳句文学館
      (住所 新宿区百人町3-28-10☎03-3367-6621



24.11.27(6312)

+++旅するジョウモンさん+++

 やっと冬になりました。知立句会の鈴木英子です。 
豊田市に念願の博物館が新設されました。令和6年4月に豊田市立博物館がオープンしました。30年前に建設された市立美術館に隣設して、開設されました。
 ここは、豊田市の中心部からそう遠くなく西部の丘の上、江戸時代の内藤家の居城の七州城の跡地でした。美術館は童子山小学校の跡地に、博物館は挙母女学校、後に愛知県立豊田東高校の跡地に今年オープンしました。
 まず、美術館はお城の跡に30年前、谷口吉生氏の設計により完成しました。その自然に調和した佇まいは美しく多くの来訪者があります。 
 さて、今年の4月にオープンした博物館は坂茂氏が設計され、美術館に隣設、その距離50メートルのところにあり、丘の上から北東にかけて猿投山をはじめ遠山が見渡せます。風光明媚な立地です。
 博物館の開館記念展として、縄文土器の展示を行っています。「旅するジョウモンさん」と銘打って、一味違う視点から企画しています。これが子供から大人まで結構楽しめる企画です。
 縄文時代の物語もさることながら、展示された縄文土器は数が多く、全国から集められ迫力満点です。国宝も一点素晴らしいものが展示されています。この企画をされた、学芸員の方々、それを支えていらっしゃる関係者の熱意と情熱を感じます。
 アクセスについて、車の駐車場はあります。電車は名鉄三河線、豊田新線、環状線いずれも豊田市駅で降りて徒歩で15分ほど、バスもあります。タクシーでもいいと思います。
 12月8日(日)まで開催しています。まもなく師走になりますが歴史、縄文土器に興味のおありの方はぜひお出かけください。                                    (鈴木英子)
  

豊田市博物館サイトはこちらからどうぞ

https://hakubutsukan.city.toyota.aichi.jp/

英子さん有難うございました。写真も送っていただきました。
テレビのニュースで記憶があります。百聞は一見に如かず、実際に見てこその感動があると思います。皆さまぜひ!

24.11.26(6311)

 「寒月賞」の締切が近づいています。
栗田先生は「二十句纏めることの楽しさを味わってほしいと思います」と仰っています。
11月30日消印有効です。ふるってご応募ください。



24.11.25(6310)

 伊藤みつ子さんから、『俳句』12月号の記事と入選のお知らせがありました。
国枝さんの特別作品8句「一揆の地」が掲載されています。 味わってお読みください。
加藤剛司さん、小林貴子選「推薦」おめでとうございました。

https://ibukinet.jp/ibukinetopixnews.htm


 11月27日は 愛知県民の日だそうで、孫の高校は今日、休日でした。一人で過ごしていたようですが・・・午後スケート場へ行ってきたようです。小中高校と、各学校によって休みの日が違ったりするようですね。
 東京の孫の小学校は、何か月かに一度、土曜日に半日授業参観日としたり、音楽会を開いたりするそうです。そして、何と通学班による集団登校がありません。 びっくりしました。


24.11.23(6309)

  7回自然と親しむ吟行会in藤前干潟

 令和61116日(土)、名古屋市港区の藤前干潟で第7回自然と親しむ吟行会が開催されました。コロナ過で延び延びになっていたこの吟行会、河原地英武主宰にも参加していただき、46名による吟行となりました。心配された雨は降ることもなく、1日中曇り。

 集合場所はあおなみ線の野跡駅の改札口。出席の確認をするとすぐに移動し、吟行地への途中の広場で、配付した資料、日程、吟行地、句会場などの説明を行いました。

 吟行地につくと、干潟に下りる、河口沿いを歩く、周囲を散策する、野鳥観測所に行く、句会場を設営する人たちに別れました。そして、句帳を手にして、移動しながら作句しました。

 空は一面雲が広がり鉛色、河口の水も濁って鉛色。そんなモノトーンの世界に浮かぶ鴨の群れ。多くの鴨が渡ってきていると聞いていましたが、そんなに多くはいませんでした。それでも、真鴨、尾長鴨、星羽白、鈴鴨などを見ることができました。また、Ⅴ字になって飛ぶ鴨の群れや、体の小さい鳰が潜っては、遠く離れた所に浮かぶ姿を何度も見ることができました。
(新井酔雪)

★詳しい紹介は内容は【こちら】をクリックしてください。

   


24.11.22夜(6308)

HP句会の選句結果と講評がアップされました。
今月の最高点は次の方々です。おめでとうございます!         
徒歩さんの講評もお読みください。

  我もまた父似の頑固吾亦紅      よりこさん(愛知県)
  行く秋や地蔵にもらす独り言      後藤允孝さん(三重県)

来月も多数のご投句お待ちしています(^^♪ 
ジュニア俳句もどうぞよろしくお願いいたします。

24.11.22(6307)

今日は1122(いいふうふ)の日だそうです。最近「〇〇の日」が増えてきたように思いますが?
大谷選手のMVP良かったですね。おめでとうございます。
11月11日は何と65個の記念日があるそうですよ。ポッキーの日、ちんあなごの日など楽しいですね。

国枝さんから『俳句四季』と『俳壇』の記事、入選句情報をいただきました。トピックスNewsにアップしました。
記載漏れがありましたらお知らせください。

https://ibukinet.jp/ibukinetopixnews.htm

  

 東京の子家族の七五三と、11月10日の東京丸の内界隈の写真です。 レトロモダンでおしゃれな骨董市の準備をしていました。三枚目は KITTE から見た東京駅です。
24.11.18(6306)

 11月18日の中日新聞夕刊「中部の文芸」に栗田先生の第6句集『萬謝』が掲載されました。米寿の記念に、家族や、師、先輩、友人など支えてくれた人々への感謝を込めた句集と紹介されています。また「心のある俳句が好き。自然との対話を通じて自分を見つめていきたい」と語る。と結んであります。記事で紹介された句です。

  欣一忌書棚にナポレオン二本
  綾子忌が近しと吾亦紅を活く
  夢に押す花見の母の車椅子
  秋燕や三河訛りの母なりし

 金原さんから夕刊の情報と写真を送っていただきました。我が家は購読新聞が違うので、早速買いに行ってきました。

 


24.11.12(6305)

 今年も残り1か月半ほどとなりました。事務局から会費納入についてのお知らせがありました。
所属句会のある方は、まとめて納入をお願いいたします。

+++++令和7年度会費納入についてのお願い+++++

会費及び特別年会費を納入していただく時期になりました。
  会費(誌代1年分)会員13000円、同人22000円
  特別年会費1000円を合わせて伊吹嶺発行所へお送りください。
できるだけ句会ごとに送金をお願いいたします。
 また、納入者が分かるように、振込用紙又はハガキにて句会名、氏名(誌代は会員・同人も明記、特別会計○名分と記載)を送金先(伊吹嶺発行所)へお知らせください。
※1月号発送の手配が、12月中頃ですので、入会、退会の連絡は早目にお願い致します。
※立替をされるときには連絡を取り合って、入金の重複がないようにお願い致します。

                              事務局  松岡美千代

思草触(さわ)れば横にくび振れり    河原地英武

万葉の径の静けさ思ひ草         国枝洋子   いずれも武藤さんの「いぶきネット歳時記抄」より

  

写真はナンバンギセルです。すすきに寄生しているのをよく見かけます。自らは葉緑素をもたず栄養の
すべてを寄生主に依存しています。花の姿が煙管(きせる)に似ていることが名前の由来とされています。
うつむいている様子があたかも物思いにふけっているようにみえることから「思い草」ともよばれています。
真ん中は、エナガです。北海道の雪の妖精 シマエナガもかわいいですが、エナガも負けないくらいかわいいです。 
三番目の写真は昆虫大好きなノビタキがトンボをつかまえています。これから食事です。                                    
                   玉井美智子

玉井さん写真を有難うございました!

24.11.7(6304)

 五日火曜日は京都句会。滋賀県の石山寺の吟行でした。
 石山寺の前は琵琶湖から流れる瀬田川。

  五月雨に隠れぬものや瀬田の橋 芭蕉
 
 瀬田川は宇治川、淀川となって大阪湾に注ぎます。
 石山寺は西国三十三所第13番札所。西国三十三所の御詠歌は「紫の君へ」に登場した花山院の作であります。紫式部が石山寺を参拝したという記録は「紫式部日記」にはないそうです。
 本堂へは急な石段を登りますので、英子さんは上まで行きましたが、俊雄さんは行くことが出来ず申し訳ないことでした。紅葉にはまだ早く人出も思ったほどではありませんでした。皆三々五々に吟行。さて以下の吟行句は芭蕉に少しでも近付けたでしょうか。

  石山の石にたばしる霰かな 芭蕉

 燈籠に源氏香の図秋深し   哲半
 見上げたる硅灰石に冬日差  伽葉
 校倉の錠の錆色雁渡し    徒歩
 薄紅葉くぐり石山詣かな   悦枝
 秋闌くる源氏画帖の金表紙 万里子
 小春日や賢子も在す源氏の間 佳子
 観音に祈る妊婦の秋日浴ぶ  秋麦
 参道に桜紅葉の二つ三つ   英子
 紅葉散る放生池のささ濁り  俊雄




                   (松井徒歩)


24.11.6(6303)

 富士山の初冠雪が確認されたそうです。史上最も遅いとのことですが、これも地球温暖化の影響でしょうか。伊吹嶺ホームページはネット部で手分けして、毎月の記事をアップしています。HP俳句会は何方でもご投句できます。またジュニア俳句は締切はありませんので、いつでもご投句ください。
 鈴木英子さんから写真を送っていただきました。芒、桔梗、零余子です。 深秋ですね!

  

芒挿す備前の壺に耳二つ      矢野孝子

仏壇に供ふ桔梗の二番花      鈴木英子

ほろほろとこぼるる零余子兵舎跡  佐藤とみお  いずれも武藤さんの「いぶきネット歳時記抄」より


24.11.1(6302)

早いもので11月になりました。各地の紅葉の様子はどうでしょうか。
俳人協会愛知県支部秋季俳句大会の記事がアップされました。「伊吹嶺」では大会賞をはじめとして多数の入賞がありましたね。皆さんおめでとうございます。そして運営に携わった皆さまお疲れ様でした。

伊吹嶺11月号が届きました。特集記事の他、「主宰と行く沖縄吟遊の旅」参加者募集があります。先着順だそうですので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。

遅くなりましたが『俳句』11月号の入選をトピックスにアップしました。秋季俳句大会・大会賞の伊藤みつ子さんに調べていただきました。トピックスは下のリンクからもご覧になれます。

https://ibukinet.jp/ibukinetopixnews.htm


24.10.30(6301)

  俳人協会愛知県支部 秋季俳句大会 名古屋俳句大会

 10月27日(日)午後1時より、「俳人協会愛知県支部 秋季俳句大会 名古屋俳句大会」が、東区白壁3丁目の中産連ビル本館で開催されました。大会の運営は当番である「伊吹嶺」が行いました。

 今年の吟行地は、名古屋城、市政資料館、白壁・文化のみち(二葉館、撞木館他)でした。午前中に吟行し、12時までに2投句。

 講演は、「雛(ホトトギス系)」主宰の福神規子氏です。演題「俳句の生まれる瞬間」として、高浜虚子や星野立子のエピソードが印象に残りました。

 選者は、講師の福神規子氏を含め愛知県内外の俳句結社から18人。「伊吹嶺」からは栗田やすし顧問と河原地英武主宰が選者として出席していました。

 賞は、大会賞3句、入選賞10句、選者特選賞18句です。伊吹嶺会員の選句結果は、大会賞1句、入選賞5句、選者特選賞6句でした。大変な好成績で、伊吹嶺の活躍を内外に示すことができてうれしく思いました。
(新井酔雪)

  貞奴の銀の耳かき木の実落つ  伊藤みつ子 大会賞

  空濠に残る餌場や虫の秋    奥山比呂美 入選賞
  懐炉乞ふ貞の手紙やそぞろ寒  奥山比呂美 入選賞
  小鳥来る文化のみちの椋大樹  松永 敏枝 入選賞
  柿たわわ絵付け長屋の廃れ屋根 伊藤 克江 入選賞
  鳥渡る絵付け長屋の残る街   栗田せつ子 入選

  懐炉乞ふ貞の手紙やそぞろ寒  奥山比呂美 田口風子特選賞
  彩ガラス開ければ庭に萩の花  松永 敏枝 若原康行特選賞
  秋冷や館の壁に眠る貝     大島 知津 加藤哲也特選賞
  貞奴の銀の耳かき木の実落つ  伊藤みつ子 河原地英武特選賞
  城垣に刻印探す秋日和     久野 和子 中村龍明特選賞
  桃介の書斎は二畳丸火鉢    山﨑 育子 栗田やすし特選賞



24.10.23(6300)

全国俳句大会の模様がアップされました!トップページ、トピックス、またはこちらからご覧になれます。

https://ibukinet.jp/topix/R6zennkoku/R6%20zennkoku.html


10月27日(日)、俳人協会愛知支部秋季俳句大会が、名古屋市東区中産連ビルにて開催されます。
一般の方も何方でも参加できます。嘱目句2句1000円です。 投句受付10時~12時まで。ぜひご参加ください。

10月28日(月)は、愛知支部新年俳句大会の投句締切(必着)です。愛知支部の皆様お忘れのないように。

HP俳句会の結果がアップされました。最高点句は

   あつあつに卵ぶつかけ今年米  原洋一さん (岡山県)

   新米の粥を病の妻に炊く     みのるさん(大阪)

おめでとうございます。講評も併せてお読みください。

24.10.20(6299)

 19日に京都で伊吹嶺全国俳句大会が行われました。参加者の集合写真を送ってもらいました。沖縄からのご参加もありました。盛会でしたね!!詳細は後日アップされるのでお待ちください。



 国枝さんから『俳句四季』と『俳壇』11月号の記事を送っていただきました。

https://ibukinet.jp/ibukinetopixnews.htm

久野和子さん、『俳句四季』四季吟詠、河原地主宰特選おめでとうございます。


24.10.16(6298)

昨夜は雲ばかりの十三夜でしたね。
孝子さんからお月見の設えの写真を送っていただきました。 
お若い頃作った衝立だそうです。素敵ですね。皆様は一句出来ましたか?

湯気のごと豆名月のうへに雲   河原地英武

親も師も遠くなりたり十三夜   栗田やすし  いずれも武藤さんの「いぶきネット歳時記抄」より



24.10.15(6297)

   岡崎きらり案内!!

9 浄瑠璃姫伝説

 浄瑠璃姫伝説は、源義経と浄瑠璃姫の美しくも悲しい恋物語。この物語は、300年を経て京の地で広まり、その独特な節回しは、日本の代表的な伝統芸能の一つで、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「浄瑠璃」へと発展していきました。
 承安四年(1174)義経は、奥州平泉の藤原秀衡を頼って旅を続けていました。その途中、矢作の里(現岡崎市矢作町)を訪れ、兼高長者の家に宿をとりました。ある日、浄瑠璃姫の琴の音が静かに聞こえてきて、義経は持っていた父の形見の薄墨という笛を吹き合しました。このことから、いつしか2人の間に愛が芽生えました。しかし、源氏再興の大望を抱く義経は、奥州に旅立たねばならず矢作を去りました。姫が義経を想う心は、日毎に募るばかりでした。しかし添うに添われぬ恋。浄瑠璃姫は、ついに乙川に身を投じて短い人生を終えてしまったのです。


-1 浄瑠璃姫伝説 成就院

 名鉄東岡崎駅の北口を出て、そのまま北の方向へ行くとすぐに乙川に出ます。川の手前を右折して堤防道路にそって67分歩くとまもなく吹矢橋が見えてきます。そのたもとにある小さな公園の川岸あたりが、浄瑠璃姫が入水したと言われる浄瑠璃淵です。
 浄瑠璃淵には昔は洞窟があって、姫が入水する前に身支度を整えたと言われています。後に洞窟には観音像が安置され穴観音として知られるようになりました。今は、護岸工事で整備されてありません。現在、近くの公園に「散る花に流れもよどむ姫ケ淵」の句が刻まれた碑が建てられています。
 浄瑠璃淵があった場所の南側にあるお寺が浄瑠璃姫を供養したと言われる成就院(じょうじゅいん)です。その境内には浄瑠璃姫の供養塔があり、その横には穴観音にあった観音像が移されて安置されています。(新井酔雪)

    
秋雨や浄瑠璃姫の墓小さし  酔雪

     
     散る花に流れもよどむ姫ケ淵           浄瑠璃姫の供養塔と穴観音


24.10.11夜(6296)

 ノーベル賞委員会は、平和賞を 「日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)」に授与すると発表しました。 被爆者体験を伝えることによって核兵器廃絶を世界に訴え続け、評価されました。テレビの報道で、受賞の連絡会場に、若い高校生がいたことにも感銘を受けました。素晴らしいニュースでした。思わず目頭が熱くなりました。直ちに戦争は止めて平和的に解決してほしいものです。 


★HP俳句会は投句受付中です。毎月15日 午後9時締切です。ふるってご応募ください。

玉井さんから写真を送っていただきました。

 今月はシモバシラ(霜柱)をご紹介します。シモバシラは、花の感じが霜柱に似ているからついた名前かと思いましたが、そうではなくて冬、枯れ枝(茎)に、霜柱(シモバシラ)が付くことから、名が付いています。
 「シモバシラ」の地上部は冬になると枯れてしまいますが、根は元気で、寒くなると根が吸い上げた水を茎から噴き出し、それが冷たい外気に触れることで氷の華ができます。気温が低い日に出現しますよ。

右の写真は沢桔梗と白玉星草です。      玉井美智子

 

どちらの写真も鮮明に撮れていますね!有難うございました。


24.10.5(6295)

 第7回自然と親しむ吟行会定員に達しました


 「伊吹嶺」10月号に第7回自然と親しむ吟行会・藤前干潟吟行を募集したところ皆さんのご協力もあり、5日現在定員を大幅にオーバーしてしまいました。掲載早々、定員をオーバーさせてしまい、申し訳ありません。今後の申し込み受付はキャンセル待ちとさせて頂きます。まことに申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。  (環境担当 国枝隆生)

皆様ご応募ありがとうございました。


24.10.4 (6294)

 伊吹嶺の皆様、このホームページを閲覧してくださっている皆様、この度、伊吹嶺俳句会編『実作への手引(合本)―やすし俳句教室』ができました。 栗田先生の『実作への手引』と『一筋の赤い糸』をまとめて再編集した決定版です。
 以前「伊吹嶺中日俳句教室」で栗田先生のミニ講義や沢木欣一先生の即物具象の句の解説や、細見綾子先生の句の紹介、句会の入選句や、俳句実作のポイントを、同人の伊藤旅遊さんが筆録した講義録を編集し、分かりやすく身近なテキストとして発行されました。その二冊をまとめたもので、俳句を学ぶ上でとても役に立つ一冊です。ぜひお持ち頂きたいと思います。

お申込みは、伊吹嶺発行所へ

FAX    050-3737-8623    または

Eメール    efude1005@yahoo.co.jp

にてお願いいたします。1冊1500円(税込、送料別途)です。
振替用紙同封でお送りします。皆様、是非!



24.10.3 (6293)

山田万里子さんから京都句会の句会報をいただきました。

十月一日、三か月ぶりに吟行句会を行ないました。行く先は滋賀県大津京のびわこ大津館です。

旧琵琶湖ホテルの本館が、大津市指定の有形文化財となり、多目的文化ホールとして市民に

利用されている場所です。庭園はイングリッシュガーデン風で、薔薇や芙蓉、カンナなどのほかに

多くのハーブが咲き乱れ秋らしく~ と言いたいのですが、とにかく10月とは思えぬ暑さで、 

ベンチはありますが木陰がなくて座れません。高台なので琵琶湖の景色は最高でした。

 会館でのランチは眺めもよく、近江のマダム達で混んでいました。ベルギー風のコースだとか。

お値段のわりにボリュームもあり美味でした。

 句会は会館の会議室で、いつも通り楽しく賑やかに進行しました。近江京に着くまでに小さな

ハプニングがあったのですが、それを題材にして素敵な吟行句を詠まれた方があり、さすがに

俳人だと感じ入りました。やはり吟行、生の対面句会ならではですね。

 来月もこうして皆さん元気で集まれますように。

 河原地先生、お忙しい所選句、選評有難うございました。       山田万里子

吟行句

 秋光や沖へ艇の帆連なれり   哲半  
 空澄みて湖畔の館鎮座せり   伽葉
 秋澄むや湖に耀ふ波頭     徒歩
 秋天へ鳶一点になるまでを   悦枝
 秋薔薇鉄のベンチに日の温み 万里子
 林立のヨットのマスト秋気満つ 佳子
 秋日差セージの青に照り付ける 秋麦
 乗り越して湖風涼し大津京   英子
 叡山に雲の湧きつぐ小六月   俊雄




           (松井徒歩)

24.10.1 (6292)

10月になりました。秋晴れの良い天気で、少し汗ばみますが、朝晩は秋ですね。

皆様 伊吹嶺創刊25周年記念の『沢木欣一先生の足跡を訪ねて』の本をお申し込みの方はお手元に届いていると思います。私の在籍する句会は申込み時期が遅かったのですが、さっそく本日届きました。沢木先生の句、主宰、顧問の句、応募された会員の皆様の句、と読み進んでいくと、伊吹嶺の即物具象の基本がいっそうよく分かる思いがしました。A5サイズの二段組139ページの、様々に楽しめる 読み易い素敵な一冊です。

三年間、足跡部会の皆様にはお疲れ様でした。

申込締切は9月末日でしたが、まだ本はありますので、どうぞお申込みください。
 
申込方法は 伊吹嶺誌9月号74ページに掲載されています。
服部鏡子さんまで はがきまたはEメールでお願いします。  
服部さん Eメール  sonpeichan@yahoo.co.jo 
題字は河原地主宰です!
 
(☆NORIKO☆)(798617)
 


24.9.25夜 (6291)

『俳句』の記事と入選をトピックスにアップしました。
伊藤みつ子さんいつも有難うございます。記載漏れがありましたらお知らせください。

https://ibukinet.jp/ibukinetopixnews.htm

線状降水帯により能登地方の土砂災害で何人もの方がお亡くなりになりました。元日の地震の復興もまだの中、胸が痛みます。さらなる大雨などないように、復興作業が進みますように願っています。



24.9.20 夜 (6290)

まだまだ暑いですね。 農作物の出来が心配になります。
昨日は自分の身体が火照って、変だなあと思い体温を測ったら、36.9℃もありびっくりしました。(平熱が低めなので)。熱中症になりかけていたかと思ってしまいました。
来週は少しは秋らしくなるでしょうか。

さて、『俳句四季』と『俳壇』の記事と入選者を国枝さんからお知らせいただきました。いつも有難うございます。トピックスにアップしました。 記載漏れがありましたらお知らせください。

https://ibukinet.jp/ibukinetopixnews.htm


24.9.20(6289)

HP俳句会の結果発表がありました。今月の最高点句は4名でした。同点3名以上は入選賞は該当なしですが、俳句を紹介します。おめでとうございます!

コスモスの群れ咲くところ風生まる  康さん(東京)  
継ぎ接ぎの縄文土器や晩夏光      隆昭さん(北名古屋市)
あきつ飛ぶ小町塚てふ丸き石     みぃすてぃさん(神奈川県)
針山に待ち針戻し夜なべ了ふ     惠啓さん(三鷹市)


講評は後日アップします。 

大谷選手が51-51を達成しました!前人未踏です。
嬉しいニュースもあれば悲しいニュースも・・・中国日本人学校での事件です。いたたまれないことです。

昨日も暑かったですね!写真は先週行った京都で食べたかき氷です。
  (☆NORIKO☆)

24.9.19(6288)

 +++野分のあと・・・

 いぶきネットの皆様、知立句会の英子です。  

八月の中旬に発生した大型台風十号は日本の南西の海上を超ゆっくりと曲がりながら停滞しておりました。日本の気象史に残る台風だと私は思いました。この台風は日本中に大雨をもたらし、日本の輸送の大動脈である東海道新幹線を何日にもわたり不通にし、ずたずたにしたのでした。

 そんな中私はと言えば、831日から92日まで池坊学園の講座に出席しました。前泊しようと830日に出掛けるつもりだったのですが、30日は東海道新幹線が三島から大阪まで運航中止になってしまったので、30日のホテルをキャンセルしました。翌日は三島から大阪までこだまが1時間に2本運行するというので、31日早朝、車で知立まで行き、名古屋からこだまで時間どおりに京都に着き、講座に間に合いました。

 教室に着くと30名のクラスメートの半数が出席でした。講義はいつものように始まりました。そんな中で何といってもつわものは東京から来た人で、東京から上越新幹線と北陸新幹線を乗り継ぎ敦賀からJRの特急で昼過ぎに京都に到着した学友がいました。それから昼食の時に北海道在住の学友が普通に着席しているので、「あなたどうやって北海道から来たの。」と問うと「札幌から関西空港は飛行機が飛んでいますよ。」とすましています。京都の福知山からの3名は翌1日から出席です。水害が出たとのこと。九州の学友は被災されたそうですが大したことはないそうです。私などまだ、恵まれていますね。

 私を含めて、荷物は学院に宅急便で送りますが、荷物は全員無事届いていました。日本の宅急便の正確さはすごいですね。これから台風はまだ南の海に控えています。皆様、気をつけましょう。 

 竹の花器の写真は実習の時に活けた生花です。花材はツルウメモドキ、竜胆、小菊です。(鈴木英子) 

                                  
 英子さん台風の中での京都行き大変でしたね。それでも集まった方々のパワーは素晴らしいです。

獺祭忌本売りに出て売らず来し     栗田やすし

子規いつも横顔ばかり子規忌くる    山 たけし

鉛筆を細身に削る獺祭忌        松井徒歩   武藤さんの「いぶきネット歳時記抄」より

(☆NORIKO☆)(797741)


24.9.14(6287)

    速報! 伊吹嶺賞決まる!!

 河原地英武主宰より連絡がありました。第22回伊吹嶺賞が決まりましたので、お知らせいたします。

 皆様おめでとうございました。心よりお祝い申し上げます。そして、皆様の今後のますますのご活躍を期待します。おめでとうございました。 

 お名前を敬称略で書かせていただきます。(新井酔雪)

    伊吹嶺賞  長谷川妙好  「生家」      いぶきネット句会
      次席  井上千保子  「漢の汗」    チングルマ句会
      佳作  髙橋幸子    「山峡暮し」   しなの句会

          

24.9.11夜(6286)

 まだまだ残暑厳しいですね。
HP俳句会は、15日午後9時締切です。ふるってご投句ください。
いぶきネット句会は 選句が終わり、15.16日の合評会にむけて準備しているところです。

玉井さんから写真を送っていただきました。フレッシュな写真ですよ♪玉井さんは何でも上手に撮りますね。

  

 最初の写真は生け捕りのオオサンショウウオです。左が交雑個体です。右は在来種です。
鴨川にはチュウゴクサンショウウオが沢山いるそうですがなぜ瀬戸の田舎にもいるのか不思議です。尻尾が太くもようも日本のオオサンショウウオと少し違い色が薄いようです。最近は尾を少し切ってDNA解析をしています。少し切るだけですが、切るときちょっとかわいそう!

 真ん中は小さいお目目のアップです。ホント小さいのです。
夜行性ですしあまり見えないのではと言われています。
口の前に来たものは何でも食べているようです。

 三番目はソウシチョウです。
かわいいのですが特定外来生物に指定されていますので飼うことができません。 (玉井)

はんざきの朽ち葉まみれに生け捕らる      玉井美智子

「小さいお目目」の私は大山椒魚に親近感があり、守宮や蜥蜴も可愛いと思っています。 
その目の調子がドライアイ等で今一つですので、落書更新が空いています。 (☆NORIKO☆)


24.9.4(6285)

迷走台風が過ぎ去り、朝晩は少し涼しく感じます。日の出日の入りも時間が変わってきましたね。
パラリンピックが始まり、日本人選手が活躍しています。嬉しいですね。
 
さて、第24回たんば青春俳句祭の事前投句〆切は9月27日(金)です。
皆様ふるってご投句ください。Eメールやホームページの二次元コードの入力フォーム
またQRからも投句できます。
QRはたんば青春俳句祭案内PDFにあります。


【第24回たんば青春俳句祭  丹波市ホームページ】

【たんば青春俳句祭 案内 PDF】

【投句用紙PDF】


24.9.2 夜(6284)

 新同人発表がありました。皆様おめでとうございます!!

 9月2日中日新聞夕刊加藤かな文氏執筆の「中部の文芸」に、
金原峰子さんの句集『花蜜柑』が紹介されました。
「肉親を詠み旅を詠む。どの句も緩みがなく手堅い」と評をされています。
皆様ぜひお読みください。
 
 バレエ見る膝にクッキークリスマス  金原峰子    
 花祭髪の芯まで榾火の香  

峰子さん良かったですね。(☆NORIKO☆)

24.9.2(6283)

    速報! 新同人決まる!!

 河原地英武主宰より連絡がありました。今年の新同人が決まりましたので、お知らせいたします。

 新同人の皆様おめでとうございました。心よりお祝い申し上げます。そして、皆様の今後のますますのご活躍を期待します。おめでとうございました。

 お名前をあいうえお順、敬称略で書かせていただきます。(新井酔雪)

   
足立満(アリゼ句会)
   國吉綾子(イッペー句会)
   後藤聖子(ひな句会)
   野村和甚(HAGURUMA句会)
   福谷龍彦(つしま句会)
   宮田宗子(ひな句会)



24.9.1(6282)

 9月1日ですね。台風が大きな爪痕を残して迷走しています。新幹線の運休が二日続いたのは初めてと言ってよいのではないでしょうか。皆様被害や影響はありませんでしたか。
 さて 本日の中日新聞「中日俳壇」の入選です。みつ子さんお知らせ有難うございました。 
★高柳克弘選 
入選 梅雨蝶の淫らな舞や裁判所  富田範保  

★「伊吹嶺」9月号74頁に、伊吹嶺創刊25周年記念『沢木欣一先生の足跡を訪ねて』お申込み方法が掲載されていますが、郵便振替の宛先(加入者名)は「伊吹嶺基金」ですので宜しくお願いいたします。9月30日お申込み締切りです。

 地震・台風・火事・・・とは昔から言われる恐いもの(?)ですが、台風情報にお気を付けください。二百十日は小学生の頃から担任の先生から話を聞いた記憶がありますが、娘に知っているか訊ねたら、知らないというので、私が教えてなかったのかなあ?と反省しました。(☆NORIKO☆)(796143)



24.8.25(6281)

  岡崎きらり案内!!

 久しぶりに書きました。今回は岡崎市の遺跡のその5です。切越の八面石塔を紹介します。
 岡崎市桜井寺町の桜井寺から北へ約3km上った切越町に八面石塔はあります。切越町には家が2軒しかなく、人の往来もほとんどない山間部です。山の斜面の木立の中にひっそりと建つ八面石塔は、神聖な空気に包まれていて、地元ではパワースポットとして知られています。


 8-5 古代の遺跡群 八面石塔


 八面石塔は、切越の部落を見下ろす南面に造られており、その景観は神秘的です。縦長の石4本を柱として、その上に片麻岩の板状の石を載せて高さ1.451.7mに積み上げています。平安時代末期頃に造られたものと考えられています。

 かつて私は、この学区の学校の職員として、八面石塔の祭りに参加したことがあります。9月の下旬のことでした。桜井寺の和尚さんは若い僧侶を2人連れて、献花をし、法螺貝を吹き、般若心経を上げていました。そのとき、礼服を着た数名の方が、そろって石塔の前にぬかずいてお参りを始めました。私は少し驚きました。そして、お参りが終わった後、その方々と少しお話をさせてもらいました。その方たちは、八面石塔を南朝の流れをくむ天皇の墓だと信じている方々でした。

 石塔は何なのか誰かの墓なのか、諸説あります。
①岡崎には平家の隠里があり、その平家の落ち武者の墓
②切越の兵藤家の祖が俵藤太(藤原秀郷)であり、その藤太の墓
③南朝名の塔婆が奉納されており、その南朝関係者の施設
④切越の有力者であった本間家は平氏一門の流れを受け継いでおり、その本間一族の墓
⑤切越一帯は伊勢神領であり、運命星を定める北斗七星の祭祀を行う祭壇跡
説としては④が有力なのですが、本間家の方は否定されています。(新井酔雪)

  
  平石積む八面塔や木下闇  酔雪


24.8.24(6280)

★『俳句』9月号「令和俳壇」入選をトピックスNewsにアップしました。【トピックスNewsはこちらから】
みつ子さんいつも調べてくださり有難うございます。

夏の高校野球が終わりました。この暑さの中でも選手の皆さんのプレーは素晴らしかったですね。バットの規定が変り、引き締まった試合が多かったように思います。

今日は 大谷選手が劇的サヨナラ満塁ホームランで40-40達成!さっきネットニュースで知りました。
40盗塁、40本塁打、史上最速だったそうです。嬉しいニュースですね。

今はテレビや新聞のニュースを待たずに、ネットニュースで何でも知ることができ、YouTubeなどの動画で、好きな時間に何度も見る事も出来ます。世の中が変わりましたね。最近思うことは、実際に文字を「書く」ことが少なくなり、私自身漢字を忘れて愕然とします。読めても書けないのです。先日帰省した孫はタブレットで問題を解いていました。専用のペンのようなもので字を書いたり印をつけるようで、便利ですが、もっと紙に書くことも大切なのではないかなと思うこの頃です。

 

玉井さんから冬虫夏草とイタチの写真が届きました。以下玉井さんの説明です。
冬虫夏草とは生きた昆虫に寄生する植物の事を言います。昆虫に寄生した冬虫夏草の菌は、昆虫の体内で菌糸を増やし、最終的に虫の部分から殻を破って、「キノコ」が地上へ出てきます。冬虫夏草に寄生された虫は養分を吸われ、体は菌糸にむしばまれて命を奪われるため、「殺人キノコ」と呼ばれるようになりました。寄生先の昆虫は蛾や蛾の幼虫やさなぎ、蝉や蝉の幼虫、蜂、とんぼ、蜘蛛などです。この写真ではカメムシに寄生しています。右は、猿投山住んでいるイタチだそうです。かわいいですね。(795555)


24.8.23(6279)

★栗田先生の句集『萬謝』のお申し込みは、葉書にてお願い致します。
★HP俳句会の8月の結果と講評がアップされました。今月の最高点句は
    淀みなき米屋の水車秋立てり    鷲津誠次さん(岐阜県)  おめでとうございます。
★国枝さんから『俳句四季』と『俳壇』入選者や記事が届きました。いつも有難うございます。記載漏れがありましたらお知らせください。 【トピックスNews はこちらから】
★橋本ジュンさんから、関東支部同人句会の模様と写真が届きました。有難うございます。
***************************   
関東支部の8月同人句会は8月18日にリモートで行いました。やすし先生、せつ子先生も参加され、賑やかに行いました。鵜飼吟行の句、盆の句、終戦の句、ビールの句など8月らしい句が並びました。自選の一句を紹介します。

迎へ火の燃え尽くるまで子等囲む     清 明
屋根神の扉閉ざせし油照         ジュン
丹念に兄と濡らせり父母の墓       滋 子
被爆碑へ日傘差しかけ語りかく     あきを
廃校にひと夜の明かり盆踊        一 成
出揃ひし稲穂に朝の風渡る        幸 子
疲れ鵜の闇に羽ばたく音幽か       切 子
鵜篝を櫂で突きて煽りけり        とみお
峰雲の確と見えたり目癒ゆる       光 晴
残り菜を炒めし夕餉終戦日        ひろ子
銭湯を出でて真昼の缶ビール       一 灯
支笏湖の波の音聞く夏の果        せつ子
赤々と水面焦がして鵜舟過ぐ       やすし
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写真は7月の関東支部小瀬鵜飼の写真です。


24.8.21夜(6278)

 この度、栗田やすし先生が小学館スクウェアより第6句集『萬謝』を上梓されました。心よりお喜び申し上げます。
 この句集は、栗田先生が米寿を迎えられた記念として上梓され、平成30年~令和6年までの作品176句を掲載しています。
 句集名『萬謝』の由来は、あとがき「俳句を始めて60余年、私がこのような俳句人生に恵まれたのも、ひとえに年来、親しくしていただいた方々のお陰であり、感謝の意味をこめて、句集名を『萬謝』としました」にあります。

 この句集には、ご両親、恩師、奥様、ご友人を詠んだ句が多く掲載されていました。では、ご両親を詠んだ句を紹介します。

   小夜時雨旅先で見し母の夢    平成30
   ちちははの墓訪ふ坂や日脚伸ぶ  令和2年 自選句
   初夢の母に叱られゐたるかな   令和3年
   対岸は父の故郷風薫る      令和5年


 続いて沢木欣一先生、細見綾子先生を詠んだ句を紹介します。
   初富士を師と眺めゐし夢の中   令和2年 自選句
   師の句碑の辺に佇めば秋の声   令和3年
   灰皿に山栗三つ欣一忌      令和4年 自選句
   去年今年書棚に綾子師の笑顔   令和6年

 奥様のせつ子さんを詠んだ句もたくさんあります。
   ペン皿に妻の指輪と桜貝     平成31
   浴室の守宮を妻と逃がしやる   令和3年
   薄氷に触れんと妻が屈み込む   令和4年
   秋草を活け退院の妻迎ふ     令和5年 自選句

 栗田先生は長年中日俳壇の選者を務めておられました。その関係で、8月15日の中日新聞の「平和の俳句特集」に、栗田先生のお写真と記事が大きく取り上げられました。この句集には、鎮魂と平和への祈りの句が多くみられます。
   洞窟の壁に触れて冷たき自爆痕  令和元年
   本棚に白き折鶴広島忌      令和2年 自選句
   敗戦忌父の遺髪と遺書二通    令和3年
   雨音を独り聞きゐる開戦日    令和3年

★詳しい内容は【こちら】をクリックしてください。(新井酔雪)


24.8.15(6277)

 終戦記念日です。12時には黙祷を捧げたいと思います。
今朝の中日新聞に、「平和の俳句特集」として、栗田やすし先生が紹介されました。栗田先生の戦争への思い、引き上げ時の写真、お父様の騎乗の写真も掲載されています。皆様ぜひお読みください。

  鶴折つて息吹き込めり広島忌   栗田やすし

栗田先生が選んだ15句と評の紹介、総評として、いとうせいこうさんと夏井いつきさんのコメントも寄せられています。


 


24.8.13(6276)

祝賀会の写真を国枝さんから送っていただきました。私が撮れなかった写真が沢山あります。国枝さん有難うございました。

  
 河原地主宰挨拶                    石井隆司様挨拶

  
  栗田先生挨拶                     米寿の皆さんと河原地主宰

  
  丹羽康碩さんを囲んで                 栗田先生と荒川編集長

  
  栗田先生、せつ子先生                8月12日の流燈句碑

★詳しい記事は【こちら】をクリックしてください。


24.8.12(6275)

 8月12日、栗田やすし先生の、米寿・『萬謝』出版記念祝賀会が、ホテルインディゴ犬山有楽苑にて開催されました。 栗田先生、河原地主宰、ご来賓の石井隆司様、勝亦幾代様、丹羽康碩様をふくめ、113名のご出席で、盛大に和気藹々と楽しいひとときを過ごしました。会を実行してくださった、編集部、校正部の皆さんには様々に趣向を凝らしていただきました。河原地主宰挨拶、石井隆司様ご祝辞、下里美恵子さんの祝辞、祝宴では、米寿の方々のお祝いと、花束・記念品贈呈、栗田先生ご挨拶、国枝隆生さんの締めの挨拶と進み、栗田先生の学生時代や風愛知支部時代、伊吹嶺創刊から今日までけん引してくださった皆様から、心に響く良いお話を聞くことが出来ました。美味しいお料理で心温まる祝宴を堪能しました。私のスマホではあまり上手に撮れませんでしたが、写真を少しアップします。

 
   加藤ゆうやさん乾杯のご発声           栗田先生、せつ子先生のご挨拶

 
   栗田先生と同じ米寿の方々の紹介         記念写真その1

 
   記念写真その2                   記念写真その3       (794445)

★詳しい記事は【こちら】をクリックしてください。


24.8.9(6274)

 広島と長崎の原爆忌の式典が終わりました。原爆の恐ろしさを忘れずに語り継ぐこと、戦火の絶えない国があるなか、私達には何ができるのか。自問自答が続きます。広島の子ども代表の
「願うだけでは、平和はおとずれません。色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。」
という言葉が心に響きました。

 パリ五輪の活躍も報じられています。そんな中、お盆を前に、宮崎県沖で地震があり、南海トラフ地震の発生可能性が高まっているとして、毎日「注意」のテロップが続いています。皆様 この危険な暑さの中、体調と地震への備えと、十分にお気をつけください。
 
鈴木英子さんから、写真を送っていただきました。

鬼灯や開けつ放しの母の家     林 尉江

洞窟のマリアの裾に蝉の殻     長江克江   いずれも武藤さんの「いぶきネット歳時記抄」より

★HP俳句会の投句締切は 毎月15日 午後9時です。
★ジュニア俳句はいつでも受け付けています。ふるってご応募ください。

 


24.8.4(6273)

***************************   
関東支部で「小瀬鵜飼吟行」を行いました。
7月27日28日、関東支部は栗田やすし先生のご指導を得て、また中部地区からのゲストも得て、合計13名で小瀬鵜飼吟行を行いました。美濃市のうだつの上がる町を経由して、関市の小瀬へ。円空館を覗いた後、鵜の家での鮎づくし料理を堪能。
天候もよく、唯一心配した雷雲の気配は遠ざかり、長良川の清流での鵜飼を楽しみました。
翌日は、関の刃物会館を経由して帰着。猛暑の二日間でしたが、皆元気に吟行ができました。
1日目の夜、深夜に及ぶ句会を行いました。自選の句を紹介します。

通し土間抜くる川風鵜飼宿       あきを
舷を叩き船頭鵜をはやす        和 子   
酒店に和紙の杉玉涼しかり       岳 人
山映す鵜川底まで透けてをり       寛
炎天の鵜が白き喉ふるはせり      切 子
鵜篝の闇てらしてや細き首       佐知子
一羽づつ頸を撫でやる若鵜匠      ジュン
はやる鵜を鵜匠やさしくなだめをり   杉 子
鵜篝の火の粉大きく飛び散れり     千 鶴
篝火の火の粉をあびて鵜の猛る     とし子
駒つなぎ石の鉄の輪灼けゐたり     とみお
漆黒の小瀬の川面や鵜舟待つ      ひろ子
灼けゐたり梲の街の駒つなぎ      やすし
***************************


   

橋本ジュンさんから、栗田顧問もご参加された、関東支部の小瀬鵜飼吟行会の模様を送っていただきました。皆さんお元気で吟行良かったですね。
(☆NORIKO☆)(793932)



24.8.3(6272)

いぶきネット句会に新会員をお迎えしました。
ご遠方の方、俳句をしたいけれど句会へ行く時間がない方、ご自宅のパソコンから居ながらにして句会に参加できます。俳句を始めたい方、ご一緒にネット句会をしませんか。お問合せお待ちしています。

毎日が危険な暑さと言われています。テレビの気象予報図で、35℃以上の地域が紫色になっているのですが、日本列島半分以上紫色です!水分と栄養と睡眠をとって、この猛暑を乗り切ってください。また折々に記事がある時にアップしますので、落書も少し夏休みにさせていただきます。

 少し前におすそ分けしていただいた岡山の桃です。



24.7.29(6271)

危険な暑さの日が続いています。何だかパワーが出てきませんが、熱中症対策として、パンよりご飯との情報を見て(もっとも我が家はご飯派ですが)おむすびを作っています。また胡瓜が身体を冷やすような気がしています。オリンピックで寝不足になりがちです。睡眠もとりたいですね。

東北、北海道では大雨の予報もあるとのこと、秋田、山形では大雨による犠牲者、行方不明の方も。心が痛みます。

津島天王祭は、疫病と洪水除けを願う祭礼で、日本三大川祭の一つとされています。従姉弟と27日に見に行きました。天王川公園一帯は とても大勢の人が集まり賑わっていました。五艘の巻藁船が、川面に映り、美しかったです。帰りがけに見たのですが 翌日の朝祭用の人形が倉庫に飾ってありました。

 舟で来る祭の禰宜や鬼やんま  長江克江

 布鉾の朝日に眩し祭舟      平松公代 いずれも『愛知の俳句散歩』より  

   
 (☆NORIKO☆) (793455)
 


24.7.27(6270)

 蝉の声に目覚めたら、パリ五輪の開会式が始まっていました。五輪への混乱を狙ったと思われる高速鉄道放火事件の影響が心配されましたが、芸術の都パリらしい、素晴らしい開会式でした。セリーヌ・ディオンの愛の讃歌にも、気球のような聖火台にも、想像を超えて素敵でさすがと思うばかりでした。平和の祭典の名の通り、平和裏に進行しますように。戦火の絶えない国々にも平和が戻りますように。日本の選手の皆さん、出場する全てのみなさん、力を出し切ってください!

 

 


24.7.25(6269)

『俳句』8月号からのお知らせです。「俳人スポットライト」に 金原峰子さんの新作「四谷 千枚田」7句の発表 また「令和俳壇」入選、付録の「俳句手帖 秋」掲載句など トピックスの下記リンクからご覧ください。入選の皆様おめでとうございます!伊藤みつ子さんから送っていただきました。

https://ibukinet.jp/ibukinetopixnews.htm

KADOKAWAグループへ、大規模なサイバー攻撃があり大変な被害に遭ったようでした。犯人はそんな悪事ができる頭脳があるなら、別のことに役立ててほしいです。

秋田県、山形県などで、記録的な大雨の河川の氾濫の報道がありました。毎年のように水害による色々な被害を目にしてきました。皆さん避難してご無事でありますように。むかし、酒田市内に住んだことがあり 最近GoogleMapで写真を見てみましたが、そこは別の家が建っていました。鶴岡へ人面魚を見に出かけたこともあります。パソコンも無くスマホや携帯電話も無い時代のことでした。  園芸は大の苦手ですが、今年も風蘭が咲いてくれました。(793303)



24.7.23(6268)
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関東支部の7月同人句会は、7月21日にリモートで開催しました。  
やすし先生、せつ子先生も参加され、賑やかに行いました。
夏真っ盛りの色とりどりの句が並びました。
推敲の大切さを改めて認識した句会でした。
自選の一句です。

浅間嶺の噴煙淡し胡麻の花      清 明
暗渠抜け隣の池へ軽鳧親子       ジュン
北斎のベロ藍の波涼しかり       滋 子
夏つばめ屋号を刻む軒瓦        あきを
マカロンの甘き香りや巴里祭      一 成
石仏の目鼻さがせり梅雨晴間      幸 子
  すみだ北斎美術館
北斎の浪立ち上がる盛夏かな      切 子
鉾の稚児結界の注連太刀で断つ     とみお
  すみだ北斎美術館
両国に「浪の北斎」見て涼し      光 晴
青梅に紅の兆せり虚子旧居       ひろ子
灼けゐたり油槽列車の長き列      一 灯
吊ればすぐ江戸風鈴のやさしき音    せつ子
友よりの鬼灯ほのと赤らめり      やすし
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橋本ジュン   

 ジュンさんいつも有難うございます! リモート画面でお元気な皆様の様子が伝わってきました。
上の写真は浅草鬼灯市の鉢です。



24.7.22夕(6267)

8月号の『俳句四季』と『俳壇』の入選のお知らせをいただきました。「四季吟詠」河原地主宰の秀逸・佳作に入選、「俳壇雑詠」佳作入選の皆様おめでとうございます!! 詳細は 下記サイトをご覧ください。

https://ibukinet.jp/ibukinetopixnews.htm

※記載漏れがありましたらお知らせください。

国枝様いつも情報を有難うございます。 

先日、祇園祭の宵山を初めて見学しました。写真の「函谷鉾」では、京都産業大学の学生さんが、ボランティアでお手伝いをしていました。 暑い中、関係者、山鉾巡行の皆様お疲れ様ですという気持ちです。 まだ後祭があります。この体温を超える暑さの中、無事に祇園祭が終わり 疫病が退散することを祈っています。 



24.7.22(6267)

蝉がしきりに鳴いています。連日35℃を超える暑さと熱中症危険情報が出ていて、屋外へ出るのも勇気が要りますね!名古屋は今日37℃の予想だそうです。熱中症にご注意ください!!

先日、黒鹿子百合の写真を送ってくださったお宅では、大鉢に蓮の花も育てていらっしゃいます。朝五時に写した朝露を宿した蕾もご覧ください。左右別のお花です。

 
種類は「藤壺蓮」(とうこれん・ふじつぼれん)です。蓮にも色々な名前があるようです。源氏物語を思わせるような名前ですね!

明日咲くか蓮の蕾のふくよかに   横井美音

蓮咲いて浄土の風の中に村     富田範保  いずれも武藤さんの「いぶきネット歳時記抄」より

(792983)   


24.7.20(6266)

暑中お見舞い申し上げます!

HP俳句会の結果発表がありました。
7月の最高得点句は 次の句です。おめでとうございます!
   日の匂ひ残す子の髪洗ひたり     ようこさん(神奈川県)
     

玉井さんから かわいそうな名前のお花の写真が届きました。
左から、ワルナスビ、ヘクソカズラ、コジキイチゴです。紹介文もお読みください。

  

☆ワルナスビ(悪茄子)は葉や茎に鋭い棘があって一度農地に侵入すると強烈な繁殖力で駆除が厄介だそうです。 何と牧野富太郎の命名だそうです。
☆ヘクソカズラ(灸花)は枝や葉をもむと悪臭があるからこの名前になったそうでヘクソカズラを食べる虫は少しはいますが、 ほとんど寄り付かないそうです。全草根まで薬用になり化粧水にも使ったりするそうです。
☆コジキイチゴ   中が空洞で美味しくないそうです。名前の由来は土器の甑(こしき)からきているそうですが漢字で書くと乞食苺 何と可哀そうな、、、(玉井)
(☆NORIKO☆)(792813)



24.7.15(6265)

+++7月の花は・・・  
  いぶきネットの皆様、知立句会の英子です。梅雨の晴間に連日猛暑が続きます。7月を代表する花は、蓮、そして木槿でしょうか。知立句会では、7月の吟行に、三河の国安城にある本證寺(この地方では一揆寺と称されています。)に蓮を見に行きました。この寺は、現在寺を囲む堀に紅白の蓮が満開です。まるで極楽世界のような美しさです。ただ、とても暑かったです。
 
 蓮については、冬の間は地中で過ごし、春に芽を出しますが、その芽は巻葉と言い、次に撞木葉、これは葉が両側から巻き込んで丁度鐘撞棒のように見えるのでそう呼びます。そして開き葉へと育ちます。6月から7月にかけて美しい花を開きます。蕾と開花です。生け花の生花(しょうか)の活け方では約束があって、各段階の葉から花、花の散った蜂の巣状の茎まで、一瓶に活けます。

 さて、この三河の国安城の地にある本證寺は、歴史が古く、鎌倉時代に創建され、室町から戦国時代にかけて、一向一揆の拠点となり、信仰と力を蓄えていました。平地の寺でありながら、万一に備えて堀と土塁を作り、それらに囲まれています。
 
 この寺も昨年の、NHK の大河ドラマ「どうする家康」に登場しました。若き家康が一向宗の寺と対峙し、一向宗の門徒と武士達対家康軍が戦いました。犠牲者を出しながら和睦に至り、寺と土地は残されました。この地方の一向一揆衆は強かったようですね。現在は貴重な文献が多く残され、土用に虫干しが行われ、多くの信者が訪れます。美しい蓮の花は一揆で散った命を供養しているように咲いています。午後は例によって、しっかり句会をしました。    (鈴木英子)


    

英子さん有難うございました! 一向一揆の拠点となったお寺とのこと、歴史を知るとそのお寺の蓮の花もいっそう美しく感じます。今日は海の日の祝日ですが、海の日の謂れをご存じですか。明治天皇が船に乗った日が7月20日でした。夫が関係した職場で海の日制定の署名運動がありました。その後山の日も制定されました。連休になるよう休日を移動したとのことですが、成人の日、敬老の日も移動しましたね・・・・
今朝から蝉がしきりに鳴き始めました。梅雨明けでしょうか。熱中症にお気をつけください。(792380)



24.7.14(6264)

13日は愛知同人句会でした。河原地主宰からは、最近刊行された、金原峰子さんの句集『花蜜柑』、関東支部の合同句集『炉火Ⅶ』、来月刊行される栗田顧問の第六句集『萬謝』の紹介がありました。8月12日に行われる栗田先生の祝賀会へ参加の方は、お祝いの一句を当日集め、後日纏めるそうですのでよろしくお願いします。また、10月27日に行われる、愛知支部秋季俳句大会への協力の呼びかけがありました。句会は主宰の選評の時間をたっぷりといただき全ての句にコメントをいただきました。

     

(☆NORIKO☆)(792290)


24.7.12 午後(6263)

     金原峰子さんが第一句集『花蜜柑』を上梓!   

 この度、金原峰子さんが、角川書店より第1句集『花蜜柑』を上梓されました。心よりお喜び申し上げます。峰子さんは遠縁の鈴木みや子さんに誘われて俳句を始め、平成16年「伊吹嶺」に入会、栗田やすし前主宰、河原地英武主宰、鈴木みや子さんに師事されました。句集は令和5年までの作品の中から369句を収めたものです。栗田先生は序文で、「峰子さんの作品は巧く作ろうとかよく見せようというような計らいがなく、やさしい心が息づいている」と述べておられます。句集名は、お住まいの蒲郡市や故郷の袋井市の、薫り高い蜜柑の花を詠まれた作品から採られました。

 厨窓開くれば匂ふ花蜜柑     令和3年    

句集は峰子さんのご家族や、亡き師鈴木みや子さんを詠まれた句に惹かれます。周囲の人への優しくあたたかな眼差しが伝わってきます。ご家族を詠まれた句を挙げてみます。
 
鶲来る遺影の父の見ゆる庭    平成17年  自選句
 嬰の眼に映りてゐたり聖樹の灯  平成25年  自選句
 亡母に似し観音探す小六月    平成30年  自選句


句会の吟行には常に参加され多くの地を訪ねられました。三河地方を詠まれた句を挙げてみます。感覚の効いた写生句を多く詠まれています。
 
潮の香や海中渡御の果てしより  平成18年
 花祭髪の芯まで榾火の香     平成23年
 夏あざみ雲湧き上がる狩場跡   平成24年  自選句  

 
お姑様の代で造り酒屋を閉じたことを詠まれた作品は伊吹嶺賞で高成績を収め、句集に6句選ばれています。そのうちの3句を紹介します。
 
惜別の蔵の白壁秋日濃し     平成21年
 身に入むや両手で撫づる太柱   平成21年
 祓はるる百年の蔵秋深し     平成21年 


三姉妹のお嬢様のうちお一方のご家族がお住まいのフランスへ行かれた折の句です。    
 
旅立つや鎧兜を手土産に     平成26年
 リラ日和マルシェの並ぶ石畳   平成26年  自選句
 青銅の天使の翼風光る      平成26年


峰子さんはあとがきで、句集出版は、ご主人様の喜寿、峰子さんの古稀を迎えて決意されたこと、亡き師鈴木みや子さんや先輩の方々に捧げたいと綴り、また栗田先生の「素直に学ぶ心を失わないように」という教えを心に刻んでいると述べておられます。最後に帯の自選句でまだ紹介していない句を紹介します。
 
蹲踞に水打つ羽音夏きざす    平成18年 
 開かんとして笹百合の紅潮す   平成20年   
 雨漏りの土壁匂ふ太宰の忌    令和2年  
 花束の清しき香り古稀の春    令和5年 
 若竹の天へゆらげり師の忌日   令和5年 (鈴木みや子さん) 


                      伊藤範子記


★詳しい紹介やお申し込みは 【こちら】 をクリックしてください。


24.7.12(6262)

荒梅雨でよく降りました。皆様のお住まいのところは影響はありませんか。このあと猛暑が待っていると思うと、私は雨が好きなのでこのまま続いても良いかなと思ってしまいます。(災害級は困りますが)

+++今年もたんば青春俳句祭が開催されます!   
募集のチラシをいただきました。
投句料無料です。ふるってご投句ください。
応募締切 9月27日(金)消印有効です。

【第24回たんば青春俳句祭】

【投句用紙と応募方法】

Eメール、QRコードからも投句できます。

丹波市に、沢木欣一先生の句碑が建立されたそうです!
丹波新聞6月20日の記事に掲載されました。
【新聞記事】

「丹波市俳人細見綾子生家」のパンフレットもご覧ください。
【細見綾子生家パンフレット】
【細見綾子先生略年譜】

★HP俳句会はどなたでも投句できます。毎月15日午後9時締切りです。ジュニア俳句は締切はありません。いつでもご投句できます。結果発表と評が掲載されています。 皆様ぜひご投句ください。  (☆NORIKO☆)



24.7.8 夕(6261)

暑い日が続きました。皆様お元気でいらっしゃいますか?
梅雨の中休みといっても猛暑続きで息を吸うのに精一杯(?)です。

7月7日の「中日俳壇」に 河村さんが入選されました。
おめでとうございます!

★高田正子 選
      第二席  釣銭と思しき硬貨更衣   河村仁誠

伊藤みつ子さんお知らせありがとうございました。 
 
写真は野島さんの植物園ガイドのお仲間(私と同級生でした!)のお宅に咲いた 「黒鹿の子百合」です。華やかですね。
(☆NORIKO☆)(791854) 


24.7.5(6260)

 山田万里子さんから京都句会の句会報をいただきました。

七月二日、梅雨のど真ん中の一日でしたが、湖東の野洲市にある銅鐸博物館を訪れました。
野洲市はその名を聞いたことがあるくらいで、あまりなじみのない場所です。
意外に立派な駅のロータリーからバスに乗って数分、どんどん緑が濃くなって、博物館のそばに到着。
博物館だけではなく、その周りに弥生の森歴史公園があり、有名な大賀蓮をはじめとして美しい睡蓮や
赤米の水田、竪穴住居や高床倉庫、石室などあって見どころ満載。天気予報から雨を覚悟して
いましたが、ちょうど見学中は程よい曇り空に恵まれました。鯉、蜻蛉、蜥蜴(金蛇というらしい、
勉強になりました)など動物もいろいろ。湿った夏落葉に埋もれたたくさんの梅雨きのこを発見したり
この時期らしい季語に恵まれた楽しい吟行でした。

 いよいよ銅鐸博物館。たくさんの銅鐸がこの地域から発掘されています。入った正面に大きな銅鐸が
飾られていますが、当時の状態を再現しているとかで美しく輝いていました。本物はやはり
東京の国立博物館に収められているそうです。弥生時代の人々の涼しそうな服が吊ってあって、
蒸し暑かったので私は着替えたいくらいでした。近くに食堂がないのでランチは持ち寄りで、広い
立派な会議室で頂きました。

 句会はいつもいらっしゃる俊雄さんの欠席が寂しかったですが、補うように八人で頑張り,
にぎやかな楽しい句会でした。来月は酷暑を予想しての夏雲システム利用なので、しばらくは
お会いできませんね。皆さまどうか九月にそろって集まれますよう、この夏を乗り切りましょう。

                               山田万里子

金蛇や弥生住居をくぐり抜け   哲半
高床のねずみ返しや梅雨湿り   伽葉
赤米の一畝なれども青田風    徒歩
白蓮や軽やかに蝶羽ばたける   悦枝
梅雨菌色あるものは踏まれずに 万里子
緑青の鐸に流水紋すずし     佳子
石室の入り口までも梅雨出水   秋麦
竪穴の朽ちし茅葺梅雨湿り    英子



                            (松井徒歩)


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